JPH06245958A - 吸水材 - Google Patents

吸水材

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JPH06245958A
JPH06245958A JP5061144A JP6114493A JPH06245958A JP H06245958 A JPH06245958 A JP H06245958A JP 5061144 A JP5061144 A JP 5061144A JP 6114493 A JP6114493 A JP 6114493A JP H06245958 A JPH06245958 A JP H06245958A
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慎吾 向田
Kazuhiko Iguchi
和彦 井口
Kenji Tanaka
健治 田中
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 吸水性樹脂粒子、融点が50〜180℃の熱融着
性樹脂粉末および繊維状基材からなり、熱融着性樹脂の
融点以上の温度で処理することにより、該樹脂を介して
吸水性樹脂粒子と繊維状基材とが固着された吸水材およ
びこれを用いた吸収性物品。 【効果】 吸収性能、吸収速度、吸収後の形状保持性に
優れる。したがって、紙おむつ、生理用品などの吸収性
物品に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸水性樹脂粒子が繊維基
材に固着された吸水材に関する。さらに詳しくは、吸収
特性および吸収後の形状保持性に優れた吸水材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、吸水性樹脂と呼ばれる粉粒状の親
水性架橋ポリマーがフラッフパルプおよび/または合成
繊維などの繊維状基材と組み合わせて、紙おむつ、生理
用品などの吸収性物品に使用されている。この吸水性樹
脂粒子(A)と繊維状基材(C)とを組み合わせる方法
としては、(A)を(C)で挟む、包む、ブレンドする
等の方法が採用されているが、固着性という点では十分
ではなく、衝撃や振動により(C)から(A)が分離し
てしまうことが多い。(A)の(C)への固着性を向上
させる目的で、(1)(A)と(C)の混合物に少量の水
をスプレーして、(A)の表面を膨潤させて接着し、乾
燥する、(2)(C)に少量の水をスプレーしてから
(A)散粒あるいはブレンドし、乾燥する、(3)水に代
えて水蒸気を噴霧した後に乾燥する等の方法がとられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)、(2)および(3)の方法は多少の固着効果はあるもの
の十分ではなく、特に(A)の(C)に対する比率が大
きくなるほど(例えば、吸水性樹脂/繊維の比率が重量
比で30/70を超える場合)固着性は低下する。しかも吸
水性樹脂粒子の表面を水あるいは水蒸気と接触させて膨
潤状態とした後は乾燥する必要があることから、(A)
の表面状態が変化し、吸水速度の低下や吸水性能の低下
を招くという問題がある。上記の問題を改善する試みと
して、(4)(C)の表面に粘着剤を塗布した後に(A)
を接着させる、(5)バインダーを溶解した多量の有機溶
剤中に(A)を分散させて(C)に塗布または含浸させ
た後、加熱乾燥して有機溶剤を気化させる等の方法が提
案されている。しかしながら、(4)の方法では(A)の
(C)への固着に関与しない粘着剤の影響により、繊維
状基材同士も接着され、得られた吸水材の吸収性能を損
なったり、ベタベタして吸水材のハンドリングが困難で
ある等の問題を生じる。(5)の方法では、(A)の表面
がバインダーで覆われてしまうため、吸収速度の低下や
吸収性能の低下を招く。更に、有機溶剤を気化させるた
めに多大のエネルギーを必要とし非経済的である上、残
存した有機溶剤の安全性が懸念される等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を鑑みて、吸収特性および吸収後の形状保持性に優
れ、且つ吸水性樹脂粒子の繊維状基材への固着性に優れ
た吸水材について鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
【0005】すなわち本発明は、吸水性樹脂粒子
(A)、融点が50〜180℃の熱融着性樹脂(B)および
繊維状基材(C)からなり、(B)の融点以上の温度で
処理することにより(B)を介して(A)と(C)とが
固着された吸水材である。
【0006】本発明において吸水性樹脂粒子(A)とし
ては、通常自重の30倍以上から1000倍程度の水を吸収す
る能力のある親水性架橋高分子であり、その構成単位に
カルボン酸(塩)基[カルボン酸および/またはカルボ
ン酸塩基を言う。以下同様の記載を用いる。]、スルホ
ン酸(塩)基、リン酸(塩)基、第三級アミノ基、第四
級アンモニウム塩基、水酸基、ポリエチレンオキシド基
などの親水性基を有する吸水性樹脂であれば樹脂の種類
および製造方法は特に限定しない。本発明に好適に使用
しうる吸水性樹脂の例としては、特公昭53-46199号およ
び特公昭53-46200号各公報などに記載のデンプン−アク
リル酸(塩)共重合体、特公昭54-30710号および特開昭
56-26909号各公報などに記載の逆相懸濁重合法による架
橋あるいは自己架橋されたポリアクリル酸塩、特開昭55
-133413号公報などに記載の水溶液重合(断熱重合、薄
膜重合、噴霧重合など)により得られる架橋ポリアクリ
ル酸(塩)、特開昭52-14689号および特開昭52-27455号
各公報などに記載のビニルエステルと不飽和カルボン酸
またはその誘導体との共重合体ケン化物、特開昭58-231
2号および特開昭61-36309号各公報などに記載のスルホ
ン酸(塩)基含有吸水性樹脂、イソブチレン−無水マレ
イン酸共重合体架橋物、デンプン−アクリロニトリル共
重合体の加水分解物、架橋カルボキシメチル誘導体、架
橋ポリエチレンオキシド誘導体、架橋ポリビニルアルコ
ール誘導体、ポリアクリルアミドの部分加水分解物など
が挙げられる。また、上記吸水性樹脂を更に表面架橋せ
しめた吸水性樹脂も使用できる。上記吸水性樹脂は2種
以上併用してもよい。
【0007】上記吸水性樹脂の生理食塩水(0.9%の塩
化ナトリウム水溶液)に対する吸収能は通常自重の30倍
以上であり、好ましくは35〜100倍、さらに好ましくは4
0〜80倍である。
【0008】(A)の形状については粉粒状であれば特
に限定はなく、粒状、顆粒状、造粒状、リン片状、塊
状、パール状、微粉末状などのいずれの形状であっても
よい。好ましくは90重量%以上が1mm以下の粒度分布を
有する粉粒状であり、特に好ましくは90重量%以上が0.
1〜0.9mmの粒度分布を有する粒状、顆粒状、造粒状、リ
ン片状あるいは塊状の吸水性樹脂である。
【0009】本発明において熱融着性樹脂(B)として
は、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンな
ど)、ポリオレフィン誘導体(マレイン酸変性ポリエチ
レン、塩素化ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピ
レン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−無水
マレイン酸共重合体、プロピレン−アクリル酸共重合
体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、マレイン化ポリブタジエ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびそのマレイン
化物など)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリカプロラクトン系樹脂、ポリスチレン樹脂およびそ
の誘導体(ポリスチレン、スルホン化ポリスチレン、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体など)、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂、高分子量ポリエチレングリコール、酢酸
ビニル樹脂、ワックス類(パラフィンワックス、ミツロ
ウ、牛脂など)、長鎖脂肪酸エステル樹脂およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。これらの内で好まし
いものは、低分子量ポリオレフィン樹脂(低分子量ポリ
エチレン、低分子量ポリプロピレンなど)、カルボン酸
変性ポリオレフィン樹脂(マレイン酸変性ポリエチレ
ン、マレイン酸変性ポリプロピレンなど)、オレフィン
−アクリル酸共重合体(エチレン−アクリル酸共重合
体、プロピレン−アクリル酸共重合体など)、オレフィ
ン−無水マレイン酸共重合体(エチレン−無水マレイン
酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体など)である。さ
らに好ましい樹脂は、マレイン酸含量が1〜30重量%の
マレイン酸変性ポリエチレンまたはマレイン酸変性ポリ
プロピレン;アクリル酸含量が1〜30重量%のエチレン
−アクリル酸またはプロピレン−アクリル酸共重合体;
および無水マレイン酸含量が1〜30重量%のエチレン−
無水マレイン酸、プロピレン−無水マレイン酸またはイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体である。
【0010】該(B)の融点は50〜180℃であり、好ま
しくは60〜160℃である。融点が50℃未満の場合、吸水
材の保存中あるいは使用中にブロッキングの問題を生じ
る場合がある。一方融点が180℃を超えると、(B)を
介して(A)と(C)とを固着させる際に高い温度で処
理しなければならず、多大の熱エネルギーを必要として
経済的でないばかりか、高い温度での処理により吸収性
能の低下や着色現象を生じる場合があり好ましくない。
【0011】(B)の粒径については特に限定はない
が、通常300ミクロン以下、好ましくは1〜250ミクロ
ン、さらに好ましくは10〜200ミクロンである。粒径が3
00ミクロンを超えると、(A)と(C)を固着させるの
に多くの量の(C)を必要とし、経済的でないばかり
か、吸水材の吸収速度も低下する。
【0012】さらに該(B)は、通常の水に24時間接
触させても溶解あるいは加水分解しない樹脂であること
が好ましい。この理由は、本発明の吸水材を紙おむつや
生理用品のような吸収性物品に適用した場合、尿あるい
は経血を吸収した後においても着用期間中はある程度の
固着性を維持できるからである。逆に(B)が短時間で
水に溶解したり加水分解により水溶性となる樹脂の場
合、ドライな状態での(A)と(C)の固着には問題は
なくても、尿あるいは経血を吸収した後に樹脂が溶解し
てヌルミ感を生じたり、吸水後のゲルの移動や脱落の問
題を生じる。
【0013】本発明において繊維状基材(C)として
は、例えば、セルロース系繊維、有機系合成繊維、有機
系合成繊維とセルロース系繊維との混合物などが挙げら
れる。セルロース系繊維としては、例えばフラッフパル
プなどの天然繊維、ビコースレーヨン、アセテート、キ
ュプラなどのセルロース系化学繊維が挙げられる。この
セルロース系天然繊維の原料(針葉樹、広葉樹など)、
製造方法(ケミカルパルプ、セミケミカルパルプ、メカ
ニカルパルプ、CTMPなど)、漂白方法などについて
は特に限定されない。有機系合成繊維としては、例えば
ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリアミ
ド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエステル
系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系
繊維、熱融着性複合繊維(例えば、融点の異なる上記繊
維の少なくとも1種を鞘芯型、偏芯型、並列型などに複
合化された繊維、上記繊維の少なくとも2種をブレンド
した繊維、上記繊維の表層を改質した繊維など)が挙げ
られる。これらの繊維状基材の内で好ましいものは、セ
ルロース系天然繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチ
レン系繊維、ポリエステル系繊維、熱融着性複合繊維お
よびこれらの混合繊維であり、さらに好ましくは、得ら
れた吸水材の吸水後の形状保持性に優れるという点で、
フラッフパルプ、熱融着性複合繊維およびこれらの混合
物である。
【0014】上記繊維状基材の長さ、太さについては特
に限定されず、通常長さは1〜200mm、太さは0.1〜100
デニールの範囲であれば好適に使用することができる。
形状についても繊維状であれば特に限定されず、細い円
筒状、スプリットヤーン状、ステープル状、フィラメン
ト状、ウェブ状などが例示される。
【0015】本発明において、(A)と(B)との比
は、通常(A)100重量部に対し(B)の量が0.5〜30重
量部、好ましくは1〜20重量部、さらに好ましくは3〜15
重量部である。(B)の量が30重量部を超えると、
(A)の(C)への固着性は向上するものの、(B)が
(A)の表面の大部分(例えば50%以上)を覆ってしま
うため、(A)本来が有する吸収性能、吸収速度および
得られた吸水材の柔軟性が低下する。一方0.5重量部未
満では(A)の(C)への固着性が低下するとともに、
得られた吸水材の吸収後の形状保持性が劣る。
【0016】(A)と(C)との比は、(A):(C)
が重量比で通常(20:80)〜(95:5)、好ましくは(3
0:70)〜(90:10)、さらに好ましくは(35:65)〜
(80:20)である。(A)の比が20未満では得られる吸
収材の機能が十分発現せず、95を超えると吸水材の吸収
後の形状保持性が劣る。
【0017】本発明の吸水材を製造方法としては、(1)
あらかじめ(A)と(B)の混合物を作製し、次いで
(C)と混合あるいは(C)に散布して、(B)の融点
以上の温度で処理する方法、(2)(A)、(B)および
(C)をあらかじめ混合した後、次いで(B)の融点以
上の温度で処理する方法、(3)(A)、(B)および
(C)を(B)の融点以上の温度で混合し、混合と同時
に(A)を(C)に部分的に固着させる方法、(4)あら
かじめ(A)と(B)の混合物を作製し、この混合物を
(B)の融点以上の温度に保って(C)に散粒、塗布ま
たは接着させる方法、(5)(B)を溶融させて(C)に
スプレー、塗布または接着させた後に、(A)を散布あ
るいは混合する方法、(6)あらかじめ混合された(A)
と(B)の混合物を、(B)の融点以上の温度に保った
(C)に散布あるいは混合する方法、(7)(B)の融点
以上の温度に保った(C)に、(A)と(B)とを同時
にまたは別々に散布あるいは混合する方法、(8)(B)
と(C)の混合物に、(B)の融点以上の温度に保った
(A)を散布あるいは混合する方法などが例示できる。
これらの製造方法の内で好ましい方法は、(B)を介し
て(A)と(C)とが比較的均一に固着された吸水材が
得られるという点で、(1)および(6)の方法である。
(B)を介して(A)と(C)とを均一に固着する程、
吸収特性および吸収後の形状保持性が良好となる。尚、
本発明において、必ずしも(A)のすべてが(B)を介
して(C)に固着されている必要はなく、(A)が部分
的に(例えば(A)の50重量%以上)が(C)の固着さ
れていればよい。好ましい条件の選択により60重量%以
上となる。(A)の(C)への固着率が50%未満では、
紙おむつ、生理用品などの吸収性物品へ適用した場合、
これら商品の保存、輸送などの過程で(A)の移動、遍
在、分離もしくは脱落を生じることがある。
【0018】(A)と(B)および/または(C)を混
合する装置としては通常の混合装置でよく、例えばコニ
カルブレンダー、ナウターミキサー、V型混合機、流動
層式混合機、気流型混合装置、粉粒状物の吹き付けノズ
ルを備えた気流型混合装置、粉粒状物の吹き付けノズル
を備えた繊維状物の開砕装置などが挙げられる。(B)
の融点以上の温度で処理する装置としては、例えば熱風
加熱機、ナウター式加熱機、流動層式加熱機、気流型加
熱機、加熱型カレンダーロール、赤外線加熱機、高周波
加熱装置などが挙げられる。
【0019】本発明の吸水材は、必要により開砕、積
層、圧縮、コールドカレンディング、ヒートカレンディ
ング、ニードルパンチ、延伸、抄造など、通常繊維状物
に施される処理を加えることができる。
【0020】本発明の吸水材に、増量剤、添加剤として
有機質粉体(例えばパルプ粉末、セルロース誘導体、天
然多糖類など)、無機質粉末(例えばゼオライト、シリ
カ、アルミナ、ベントナイト、活性炭など)、ガラス繊
維、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、界面活性剤、着色
剤、香料などを必要により配合することができ、これら
の量は吸水材の重量に対して通常10重量%以下、好まし
くは5重量%以下である。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。吸収量、吸収速度、固着率、吸収後の形状保持性
は下記の方法により測定した。以下特に定めない限り、
部は重量部、%は重量%を示す。
【0022】吸収量: 250メッシュのナイロンネット
製ティーバッグに吸水材1gを入れ、これを大過剰の0.9
%食塩水中に1時間浸して吸収させた後、引き上げて15
分間水切りを行って増加重量を測定する。この値を吸収
量とした。 吸収速度: 250メッシュのナイロンネット製ティーバ
ッグに吸水材1gを入れ、これを大過剰の0.9%食塩水中
に2分間浸した後、引き上げて15分間水切りを行って増
加重量を測定する。この値を吸収速度とした。 固着率: 吸水材10gを10メッシュ(目開き1.7mm)のフ
ルイに入れる。次いでロータップ式フルイ振盪機(飯田
製作所(株)製)で5分間振盪し、振るい落された吸水性
樹脂の重量(W)を測定する。ここで試験前の吸水材中
の吸水性樹脂の量をW0とすると、固着率は下式により
求められる。 固着率=[(W0−W)/W0]×100 形状保持性: 吸水材10gに200mlの生理食塩水を吸収さ
せた後、目開き4mmの金網の上に置く。この金網に振動
を与え、吸収後の吸水材の形状保持の程度、膨潤した吸
水性樹脂の脱落の程度を観察し、次の基準で評価した。 ◎:形状保持性は良好であり、吸水性樹脂の脱落もほと
んど無い ○:形状保持性は良好であり、吸水性樹脂の脱落も少な
い △:ある程度の形状は保持されているが、吸水性樹脂の
脱落が多い ×:形状は保持されておらず、吸水性樹脂の脱落も多い
【0023】実施例1 架橋アクリル酸ナトリウム系吸水性樹脂(三洋化成工業
(株)製「サンウェットIM−5000D」;粒状)93部
と粒径が50〜100ミクロンのマレイン酸変性ポリエチレ
ン(三洋化成工業(株)製「ユーメックス2000P」;
融点108℃)7部とをV型混合機に入れ、20分間混合し
た。次いで、この混合物と偏芯型の熱融着性複合繊維
(チッソ(株)製「ES繊維EA」;低融点成分融点110
℃)30部およびフラッフパルプ70部とを気流型混合装置
で混合し、更に130℃で2分間熱風処理して本発明の吸水
材(a)を得た。この吸水材(a)の吸収量、吸収速
度、固着率、形状保持性を測定した結果を表1に示す。
【0024】実施例2および3 実施例1において、吸水性樹脂とマレイン酸変性ポリエ
チレンの量を以下のように代える以外は実施例1と同様
にして、吸水材(b)および(c)を得た。これらの吸
水材の性能測定結果を表1に示す。 吸水材(b):吸水性樹脂/マレイン酸変性ポリエチレ
ン=97部/3部 吸水材(c):吸水性樹脂/マレイン酸変性ポリエチレ
ン=80部/20部
【0025】実施例4〜6 実施例1において、マレイン酸変性ポリエチレンに代え
て、同量の以下の熱融着性樹脂を使用する以外は実施例
1と同様にして吸水材(d)〜(f)を得た。これらの
吸水材の性能測定結果を表1に示す。 吸水材(d):低分子量ポリエチレン(三洋化成工業
(株)製「サンワックス161P」;融点111℃) 吸水材(e):パラフィンワックス(融点83℃) 吸水材(f):ポリエステル系樹脂(東洋紡績(株)製
「バイロンGM903P」;融点113℃)
【0026】実施例7〜11 実施例1において、熱融着性複合繊維(チッソ(株)製
「ES繊維EA」;低融点成分融点110℃)30部および
フラッフパルプ70部に代えて、以下の種類および量の繊
維状基材を使用する以外は実施例1と同様にして吸水材
(g)〜(m)を得た。この吸水材(j)〜(p)の性
能測定結果を表1に示す。 吸水材(g):熱融着性複合繊維(チッソ(株)製「ES
繊維EA」)60部およびフラッフパルプ40部 吸水材(h):熱融着性複合繊維(チッソ(株)製「ES
繊維EA」)30部、ポリプロピレン繊維20部およびフラ
ッフパルプ50部 吸水材(j):熱融着性複合繊維(チッソ(株)製「ES
繊維EA」)45部 吸水材(k):フラッフパルプ100部 吸水材(m):鞘芯型の熱融着性複合繊維(チッソ(株)
製「ES繊維EAC」;低融点成分融点110℃)30部お
よびフラッフパルプ70部
【0027】実施例12 実施例1において、架橋アクリル酸ナトリウム系吸水性
樹脂に代えて、同量の酢酸ビニル−メチルアクリレート
共重合体ケン化物(住友化学工業(株)製「スミカゲルS
−50」;パール状)を使用する以外は実施例1と同様
にして吸水材(n)を得た。この吸水材(n)の性能測
定結果を表1に示す。
【0028】実施例13 架橋アクリル酸ナトリウム系吸水性樹脂(三洋化成工業
(株)製「サンウェットIM−5000D」)93部と粒径
が50〜100ミクロンのマレイン酸変性ポリエチレン(三
洋化成工業(株)製「ユーメックス2000P」)7部と
をV型混合機に入れ、20分間混合した。この混合物を、
130℃に保った熱融着性複合繊維(チッソ(株)製「ES
繊維EA」)45部の上に均一に散粒して本発明の吸水材
(p)を得た。この吸水材(p)の性能測定結果を表1
に示す。
【0029】比較例1 架橋アクリル酸ナトリウム系吸水性樹脂「サンウェット
IM−5000D」93部と粒径が50〜100ミクロンのマ
レイン酸変性ポリエチレン「ユーメックス2000P」
7部とをV型混合機に入れ、20分間混合した。次いで、
この混合物と偏芯型の熱融着性複合繊維「ES繊維E
A」30部およびフラッフパルプ70部とを気流型混合装置
を使用して25℃で混合することにより比較吸水材(イ)
を得た。この比較吸水材(イ)の吸収量、吸収速度、固
着率、形状保持性を測定した結果を表1に示す。
【0030】比較例2 比較例1において、架橋アクリル酸ナトリウム系吸水性
樹脂に代えて、同量の酢酸ビニル−メチルアクリレート
共重合体ケン化物「スミカゲルS−50」を使用する以
外は比較例1と同様にして吸水材(ロ)を得た。この吸
水材(ロ)の性能測定結果を表1に示す。
【0031】比較例3 実施例1において、吸水性樹脂とマレイン酸変性ポリエ
チレンの混合比を60:40に代える以外は実施例1と同様
にして、比較吸水材(ハ)を得た。この比較吸水材
(ロ)の性能測定結果を表1に示す。
【0032】比較例4 マレイン酸変性ポリエチレン20部をトルエン180部に溶
解し、さらに微粉状のポリアクリル酸ナトリウム系吸水
性樹脂80部を分散させた分散溶液を熱融着性複合繊維
(チッソ(株)製「ES繊維EA」)30部とフラッフパル
プ70部との混合物からなる繊維状基材にスプレーした。
次いで130℃で加熱乾燥してトルエンを気化させること
により比較吸水材(ニ)を得た。この比較吸水材(ニ)
の性能測定結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の吸水材は次のような特長および
効果を有する。 優れた吸収性能、吸収速度を有する。 繊維状基材との固着性に優れる。 水性液を吸収した後においても良好な形状保持性を有
する。 高湿度雰囲気下に放置しても、従来の粉粒状の吸水性
樹脂のようにブロッキングの心配が無い。 その他の繊維とブレンドが容易など、加工適性が良好
である。
【0035】上記効果を奏することから、本発明の吸水
材は、紙おむつ、生理用品、産褥マット、医療用アンダ
ーパッドなどの各種衛生材料や吸収性物品に有用であ
る。特に、吸水性樹脂/繊維(パルプおよび/または熱
有着性繊維)の比率が大きい薄型紙おむつや薄型生理用
品に有用である。さらに、青果物の鮮度保持材、ドリッ
プ吸収材、水分あるいは湿度調節シート、結露防止材、
水稲用の育苗シート、コンクリート養生シート、通信ケ
ーブルおよび光ファイバーケーブルの止水材などのシー
ト状あるいはテープ状吸水材料を製造する際にも有用で
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性樹脂粒子(A)、融点が50〜180
    ℃の熱融着性樹脂(B)および繊維状基材(C)からな
    り、(B)の融点以上の温度で処理することにより
    (B)を介して(A)と(C)とが固着された吸水材。
  2. 【請求項2】 (A)100重量部に対する(B)の量が
    0.5〜30重量部である請求項1記載の吸水材。
  3. 【請求項3】 (A)100重量部に対する(B)の量が1
    〜20重量部である請求項1記載の吸水材。
  4. 【請求項4】 (A)と(C)との比が重量比で30:70
    〜90:10である請求項1〜3いずれか記載の吸水材。
  5. 【請求項5】 (A)の(C)への固着率が50重量%以
    上である請求項1〜4いずれか記載の吸水材。
  6. 【請求項6】 (C)がセルロース系繊維、有機系合成
    繊維および有機系合成繊維とセルロース系繊維との混合
    物からなる群から選ばれる1種である請求項1〜5いず
    れか記載の吸水材。
  7. 【請求項7】 該有機系合成繊維が、鞘芯型、偏芯型お
    よび並列型から選ばれる少なくとも1種で、低融点成分
    の融点が50〜180℃の熱融着性複合繊維である請求項1
    〜6いずれか記載の吸水材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載の吸水材を用いた吸収
    性物品。
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