JPH06245894A - 内視鏡カバー方式の内視鏡システム - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡システム

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JPH06245894A
JPH06245894A JP5033509A JP3350993A JPH06245894A JP H06245894 A JPH06245894 A JP H06245894A JP 5033509 A JP5033509 A JP 5033509A JP 3350993 A JP3350993 A JP 3350993A JP H06245894 A JPH06245894 A JP H06245894A
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pipe
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Osamu Mizuta
修 瑞田
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善洋 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送気または送水の少なくとも一方の機能、及
び内視鏡挿入チャンネルの拡張機能は保有した上で、構
成上の無駄を無くすると共に、装置を小型化すること。 【構成】 挿入部カバー部22にカバー用内視鏡4の挿
入部14を着脱する際、挿入部カバー部を拡張するため
に用いる送気ポンプと、送気・送水に用いる送気ポンプ
とを共通化することにより、送気・送水の機能、及び内
視鏡挿入チャンネルの拡張機能は保有した上で、構成上
の無駄を無くし、装置の小型化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送気・送水等が可能な
カバー用内視鏡を有する、内視鏡カバー方式の内視鏡シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄消
毒をした清潔な内視鏡を使用する必要がある。
【0003】内視鏡は患者の体腔内で使用した後、その
内視鏡を洗浄・消毒するが、この洗浄・消毒は非常に時
間がかかる。そこで、近年、内視鏡検査をする際に、従
来の操り返し使用型の内視鏡に替えて、使い捨て型の内
視鏡カバー方式の内視鏡が提案されている。
【0004】内視鏡カバー方式の内視鏡は、内視鏡挿入
部等の外周を覆う内視鏡カバーと、内視鏡カバーに挿入
するカバー用内視鏡との組み合わせからなるものであ
る。内視鏡カバー方式の内視鏡としては、例えば特公平
2−54734号公報、USP3,162,190号公
報に記載されているものがある。
【0005】前記内視鏡カバーを装着するカバー用内視
鏡には、一般的に、撮像系あるいは観察光学系と、ライ
トガイドファイバとが挿入部に備えられている。
【0006】ここで、処置具チャンネル、及び送気・送
水管等は、体液等で汚れる虞れがあり、また細長いので
洗浄・消毒に手間がかかる。そこで、前記内視鏡カバー
には、処置具チャンネル、送気・送水管等の両端開放管
が備えられているものもある。
【0007】前記内視鏡カバー用内視鏡は、その挿入部
を事前に洗浄・消毒をしておく。そして、前記内視鏡カ
バーで前記内視鏡の挿入部等を覆ったまま、患者の体腔
内に内視鏡を挿入して、使用後は内視鏡カバーは取り外
して廃棄してしまう。このように、内視鏡カバーを患者
(一床例)ごとに使い捨てすることにより、カバー用内
視鏡は洗浄・消毒の必要がなくなる。そして、前記カバ
ー用内視鏡は再洗浄・再消毒無しに、連続的に使用でき
る。
【0008】前記内視鏡カバーは、一般的に、内視鏡の
挿入部、操作部、及びユニバーサルコード等を覆う部材
にそれぞれ分かれている。前記部材のうち挿入部カバー
部は、内視鏡挿入部を覆うものであり、例えば内視鏡挿
入チャンネルや送気・送水・吸引用の管路等を有してい
る。
【0009】前記送気・送水は、次のような目的でなさ
れる。前記挿入部カバー部には、内視鏡の観察窓に対向
して透明な窓を先端に配置されている。前記窓には、検
査中に汚物等が付着するので、それを除去するため、窓
に向けて送水する。そして、送水後は、前記窓上の水滴
を早く取り除くため、送気がなされる。また、内視鏡
が、体腔内壁と観察可能な距離を取り得るようようにす
るため、送気がなされることもある。
【0010】そして、前記送気・送水用の送気・送水ポ
ンプは、送気・送水を制御する流体制御装置、または照
明光供給用の光源装置内に設けられているのが、一般的
である。これは、従来のカバー無し内視鏡における構成
を踏襲したものである。
【0011】一方、前記挿入部カバー部は、内視鏡挿入
部を着脱を容易とするため、次のような処理がなされ
る。まず、挿入部カバー部に設けられた内視鏡挿入チャ
ンネルと連通している拡張チューブ口金と、拡張用の送
気源を有する拡張器とを拡張チューブを介して連通・接
続する。次に、前記拡張器内に設けられた送気源によっ
て、前記内視鏡挿入チャンネル内を加圧し、内視鏡挿入
チャンネルを拡張させる。内視鏡挿入チャンネルは拡張
されているので、カバー用内視鏡の挿入部は容易に同チ
ャンネルへ挿入できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記カバー用内視鏡を
用いた内視鏡システムでは、従来よりあるカバー無し内
視鏡のシステムを基本に、従来と構成が異なるカバー用
内視鏡及びカバーについて、検討がなされ、また設計が
なされているのが実状である。
【0013】このため、従来からある送気・送水の構成
とは別に、内視鏡挿入チャンネル拡張用の構成が提案さ
れ、従来からの流体制御装置に加えて、新たに前記拡張
器等が別体の構成で追加されている。
【0014】しかし、内視鏡カバー方式の内視鏡を用い
たシステム全体では、構成上の無駄が生じることにな
り、また装置数も多くなって、システムの不必要な大型
化を招いてしまう。
【0015】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、送気または送水の少なくとも一方の機能、及び内
視鏡挿入チャンネルの拡張機能は保有した上で、構成上
の無駄を無くすると共に、装置を小型化できる内視鏡カ
バー方式の内視鏡システムを提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の内視鏡
カバー方式の内視鏡システムにおいては、前記挿入部カ
バー部に前記カバー用内視鏡の挿入部を着脱する際、前
記挿入部カバー部を拡張するために用いる送気源と、前
記送気または送水の少なくとも一方に用いる送気源とを
共通化することにより、前記送気または送水の少なくと
も一方の機能、及び内視鏡挿入チャンネルの拡張機能は
保有した上で、構成上の無駄を無くすと共に、装置の小
型化を図っている。
【0017】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図11は本発明の第1実施例に
係り、図1はカバー用内視鏡を接続する内視鏡システム
の全体的な外観図、図2は挿入部カバー部を装着したカ
バー用内視鏡の側面図、図3は接続管及び中継管に関す
る別の構成を示す側面図、図4接続管及び中継管に関す
るさらに別の構成を示す側面図、図5は吸引システムの
構成を示す側面図、図6は吸引システムの別の構成を示
す側面図、図7は吸引系統の管路図、図8はカバー式内
視鏡の先端側の正面、側断面、及び斜視図、図9はカバ
ー式内視鏡の先端側の正面、及び破断面図、図10は流
体制御装置及び管路の構成を示す正面側外観図、図11
は送気・送水・吸引・拡張に関する管路図である。
【0018】図1に示す内視鏡システム1は、チャンネ
ル付き内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー式内視
鏡と略す)2を着脱自在に接続可能な装置である。
【0019】前記カバー式内視鏡2は、チャンネル付き
内視鏡カバー(以下、カバーと略す)3と、チャンネル
付き内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバー用内視鏡と略
す)4との組み合わせからなっている。前記カバー内視
鏡2は、電子式のものである。
【0020】また、前記カバー3は、カバー用内視鏡4
の挿入部等を覆い、検査後における内視鏡の洗浄・消毒
を不要とするものである。
【0021】前記内視鏡システム1は、前記カバー式内
視鏡2と、このカバー式内視鏡2が接続される各種周辺
機器等を内設したカート5と、前記カバー式内視鏡2を
保持するカバー保持具6とを有している。
【0022】図1に示す周辺機器が収納されているカー
ト5には、例えば光源装置7、ビテオプロセッサ8、流
体制御装置9が収納されている。また、前記カート5に
は、収納スペース10が設けられている。
【0023】前記光源装置7は、前記カバー式内視鏡2
のカバー用内視鏡4に、照明光を供給するものである。
また、前記ビテオプロセッサ8は、電子式のカバー用内
視鏡4に接続され、同内視鏡からの電気信号を標準的な
映像信号に変換して、図示しないモニタに出力するもの
である。前記モニタは、前記映像信号を受けて、内視鏡
画像を表示するものである。
【0024】また、前記流体制御装置9は、前記カバー
3内に設けられた後述する管路を介して、送気・送水・
チャンネル拡張等の制御を行うものである。このため、
前記流体制御装置9には、送気・送水・拡張用の後述す
る送気源等が設けられており、この送気源に接続された
管路は電磁弁により開閉制御されるようになっている。
つまり、前記流体制御装置9は、送気・送水機能に加
え、チヤンネル付き内視鏡カバー拡張器(拡張器と略
す)の機能も有している。
【0025】前記カバー用内視鏡4には、図1に示すよ
うに、操作部12と、この操作部12の側部から延出す
るユニバーサルコード13と、前記操作部12に連結す
る挿入部14とから構成されている。前記カバー用内視
鏡4の挿入部14は、操作部12基端側から先端に向か
って、順に、可撓管部15と、湾曲可能な湾曲部16
と、硬質の先端部17とから構成されている。
【0026】ここで、図8(a)は挿入部カバー部22
の先端部正面図であり、図8(b)は図8(a)のC−
C線断面図である。また、図8(c)は、カバー用内視
鏡4の先端側斜視図である。尚、図8(b)は、挿入部
カバー部22を装着した状態のカバー用内視鏡4も含め
た側断面となっている。
【0027】前記カバー用内視鏡4の挿入部14は、細
径で、断面形状がD字状に形成されている。また、前記
カバー用内視鏡4の先端部17には、図8(c)に示す
ように、左右の照明光学系31a,31bと、対物光学
系32とが配置されている。前記対物光学系32は、左
右の照明光学系31a,31bの間に配置されている。
尚、前記内視鏡4の挿入部14は、断面形状が円筒状の
ものでも良い。
【0028】前記照明光学系31a,31bの後端に
は、図示しないライトガイドファイバの出射端が各配置
され、これらライトガイドファイバは、前記挿入部1
4、操作部12、及びユニバーサルコード13内を挿通
されている。
【0029】前記ユニバーサルコード13にはその端部
にコネクタ18が設けられ、このコネクタ18は、前記
光源装置7のコネクタ受け部19に、着脱自在に接続さ
れるようになっている。そして、前記光源装置7から照
明光が、前記各ライトガイドファイバの入射端に供給さ
れるようになっている。
【0030】図8(b)に示すように、前記対物光学系
32の後端には、入射する光学像を電気信号に変換する
固体像撮像素子20が配置されている。この固体撮像素
子20から出力された電気信号は、図1に示す前記コネ
クタ18の側部から延出する信号コード21を介して、
前記ビデオプロセッサ8に入力するようになっている。
【0031】前記信号コード21の一端はビデオプロセ
ッサ8に、他端は前記コネクタ18の受け部18aに、
それぞれ着脱自在に接続されるようになっている。
【0032】図1に示すように、前記内視鏡操作部12
には、アングルノブ33、送気/送水制御スイッチ3
4、送気送水切換えスイッチ35、吸引制御スイッチ5
0、拡張機能制御スイッチ51等が設けられている。
【0033】尚、流体制御装置9の送気・送水・吸引・
拡張制御は、操作部12に設けられた前記各スイッチか
らの信号によりなされる。前記各スイッチは、ユニバー
サルコード13、信号コード21、及びビデオプロセッ
サ8を介し、さらにビデオプロセッサ8と流体制御装置
9との裏面側に設けられた図示しない接続コードを介し
て、流体制御装置9に各種信号が入力されるようになっ
ている。前記流体制御装置9に設けられた図示しない制
御部は、前記各種信号に応じて、後述する電磁弁を制御
するようになっている。
【0034】前記カバー3は、図1に示すように、挿入
部カバー部22、操作部カバー部23、及びユニバーサ
ルコードカバー部24とからなっている。前記挿入部カ
バー部22は、後述する三つの管路と前記流体制御装置
9とを、中継管29を介して連通・接続するようになっ
ている。
【0035】前記挿入部カバー部22は、カバー用内視
鏡4の挿入部14を外部環境から隔離するためのもので
ある。この挿入部カバー部22は細長に形成されてお
り、手元側の内視鏡操作部固定用口体部(以下、口体部
と略す)22a及び先端部22bは、硬質の材料、例え
ば樹脂で形成されている。また、前記挿入部カバー部2
2の口体部22aと、先端部22bとの間は、可撓性の
ある材料で形成された挿入部カバー外皮22cにより覆
われている。前記挿入部カバー外皮22cは、薄い肉厚
で成形されている。
【0036】さらに、前記挿入部カバー部22は、その
内部に、挿入部14が挿通可能な内視鏡挿入チャンネル
25と、送気管26と、送水管27と、吸引管28とを
形成している(図8(a),(b)参照)。
【0037】前記内視鏡挿入チャンネル25の基端部側
は、口体部22aにおいて、図1に示すように、挿入部
14挿入用の開口部25aが形成されている。前記内視
鏡挿入チャンネル25の開口部25aは、内視鏡操作部
12基端側が、気密に嵌合するようになっている。さら
に、前記内視鏡挿入チャンネル25は前記先端部22b
において閉塞しており、カバー用内視鏡4の挿入部14
は外部環境から、気密に隅離されるようになっている。
【0038】前記挿入部カバー部22の先端部22bに
は、図8(a)に示す内視鏡挿入チャンネル25の先端
において、図8(a)に示すように、透明な照明窓41
a,41b,観察窓42が設けられている。前記照明窓
41a,41b、及び観察窓42は、前記カバー用内視
鏡4の前記照明光学系31a,31b、及び対物光学系
32に、それぞれ対向する位置に配置されている。
【0039】また、前記挿入部カバー部22の先端部2
2bは、図8(b)に示すように、観察窓42等より突
出した段部22dを形成している。前記先端部22bの
段部22dは、その側部に、図8(a)に示すように、
前記観察窓42に向かって開口した送気ノズル43、及
び送水ノズル44の開口を形成してある。さらに、前記
先端部22bの段部22dは、その前面に、開口45を
形成してある。前記送気,送水ノズル43,44は、送
気管26及び送水管27にそれぞれ連通・接続してい
る。前記開口45は吸引管28に連通・接続している。
【0040】また、前記送気管26、送水管27、及び
吸引管28は、図1及び図2に示す前記口体部22aか
ら手元側に向けて延出された管路収納接続管30内を挿
通されている。前記送気管26、送水管27、及び吸引
管28は、前記管路収納接続管30の手元側端部にて、
それぞれ開口している。
【0041】図1に示すように、送気管26は、前記流
体制御装置9の図示しない送気源に連通・接続されるよ
うになっている。また、前記送水管27は、送水源であ
る送水タンク33を介して、前記送気源に接続されるよ
うになっている。さらに、前記吸引管28は、後述する
吸引ビン及び吸引源に連通・接続されるようになってい
る。
【0042】前記口体部22aには、その側部に、図2
に示すように、処置具挿入口36、及び拡張チューブ口
体37を突出している。前記拡張チューブ口体37は、
内部管路が、前記内視鏡挿入チャンネル25に連通して
いる。前記拡張チューブ口体37には、前記流体制御装
置9に接続される後述の拡張チューブが、着脱自在に接
続されるようになっている。
【0043】前記処置具挿入口36は、挿入部カバー部
22の軸方向後方に突出している。処置具挿入口36の
内部管路は、突端で開口していると共に、他端で前記吸
引管路28に連通している。すなわち、前記吸引管路2
8は、その先端側で、処置具チャンネルの管路も兼用し
ている。従って、前記開口45は、吸引口であると共
に、処置具の出口も兼用している。
【0044】また、図8(b)に示すように吸引管路2
8は、先端部22aにおいて、前記開口45の中心軸の
延長線と、前記観察窓42の光軸の延長線とが、所定の
位置で交わるように、挿入部軸方向に対して傾斜角をも
って形成されている。加えて、内視鏡の対物光学系32
と、開口45とは、極力近い位置になるように配置され
ている。
【0045】前記構成において、処置具を開口45から
突出させると、処置具が視野の中心方向に向くため、処
置が行いやすくなっている。
【0046】さらに、先端部22aの面取りのR(アー
ル)の径は、先端の側壁から内蔵物までの距離によって
変化させてある。例えば、図8(a)の符号gで示す距
離は、先端部22aの側壁から内蔵物(開口45)まで
の間隔である。この距離gが大きい、つまりスペースに
余裕のある所では、図8(b)の符号eで示すように先
端部22aの面取りのRの径は大きく、例えば1〜5mm
位に形成してある。一方、図8(a)の符号hで示す距
離は、先端部22aの側壁から内蔵物(窓42)までの
間隔である。この距離hが短かい、つまりスペースに余
裕のない所では、図8(b)の符号fに示すように先端
部22aの面取りのRの径は、小さくしている。
【0047】ここで、一般的に、先端部の面取りRの径
を大きくすると、先端部が太径化してしまい、またRの
径が小さすぎると体腔壁を傷つけてしまう危険性が高く
なる。これに対して、前記構成にすることで、先端部2
2aを太径化することなく、一部分を除くほとんどの位
置の先端部の面取りRの径を大きくすることができる。
このため、前記構成によれば、挿入部の細径さを維持し
つつ、体腔壁を傷つける危険性を低下させることができ
る。
【0048】図9(b)は、図9(a)に示す先端部2
2aにおけるD−D線断面図である。尚、図9(b)
は、送気管路26、及び送気ノズル43を含む面で切断
した断面である。
【0049】図9中符号jは、カバー用内視鏡4の視野
角である。前記送気ノズル43は、視野角jに入らない
位置に設けられている。また、送水ノズル44に関して
も同様に視野角jに入らない位置に設けられている。つ
まり、段部22dの段の形成位置、及び高さに関して、
前記視野角jとの関係を考慮して形成したものである。
このため、前記送気,送水ノズル43,44によって視
野を妨げられることがなく、良好な視野が得られる。
【0050】また、図1に示す前記カバー保持具6は、
カバー用内視鏡4に挿入部カバー部22を装着する際、
そのアーム6aにより、挿入部カバー部22を保持する
ようになっている。図1に示すように、前記挿入部カバ
ー部22の口体部22aには、その側部に保持溝22e
が形成されている。この保持溝22eに、前記アーム6
aを嵌合させることにより、挿入部カバー部22を手で
触ることがなく内視鏡4を保持でき、衛生的である。ま
た、操作が容易となる。
【0051】前記カバー用内視鏡4の先端部17は、前
述のように、前記対物光学系32が、左右の照明光学系
31a,31bの間に配置されている。この構成によ
り、検査中、視野内の照明のむらをなくすことができ
る。さらに、前記処置具挿入口36、吸引管路28を通
して処置具類を開口(処置具出口)45から突出させた
状態でも、両側からの照明によって、処置具類の影をな
くすことができ、検査及び処置が容易になる。
【0052】次に、前記カバー3のうち、図1に示す操
作部カバー部23、及びユニバーサルコードカバー部2
4について説明する。
【0053】前記カバー3の操作部カバー部23は、前
記カバー用内視鏡4の操作部12、及び管路収納接続管
30等覆うものである。さらに、前記カバー3のユニバ
ーサルコードカバー部24は、前記カバー用内視鏡4の
ユニバーサルコード13、及び中継管29等を覆うもの
である。そして、前記カバー用内視鏡4は、前記カバー
3の全てを装着し、水密に覆われた状態で検査に用いら
れる。
【0054】続いて、前記カバー3の材質について説明
する。前記カバー3のうち、内視鏡挿入部14を覆う挿
入部カバー部22は、体腔内に挿入されるものである。
従って、軟性の前記挿入部カバー部22は、すべりやす
い薄肉の材質、例えばテフロンやポリウレタン、もしく
は潤滑処理された各種材料によって構成する。すなわ
ち、前記挿入部カバー部22には、体腔内への挿入性の
良い材質を用いている。
【0055】一方、体腔内に挿入されない操作部カバー
部23は、すべりにくい材質、例えば塩化ビニール等に
よって構成し、少なくとも各カバーの摩擦係数の関係が
9<10となるように構成する。
【0056】前記構成によって、挿入部カバー部22は
挿入が容易になる一方、操作部カバー部23はすべりに
くいため、操作中の落下などを防止でき安全である。そ
して、カバー3の不要な汚染も未然に防止している。
【0057】前記挿入部カバー部22の管路収納接続管
30は、その手元側端部と、前記中継管29の一端とが
着脱自在に接続するようになっている。
【0058】図1に示すように、前記中継管29は、そ
の内部に、送気中継管38、送水中継管39、及び吸引
中継管40をそれぞれ挿通している。
【0059】前記中継管29と管路収納接続管30とを
接続することによって、前記管路26,27,30及び
前記管路38,39,40とは、それぞれ連通するよう
になっている。
【0060】図2(a)には、中継管29を取付けた挿
入部カバー部22に、カバー用内視鏡4を装着した状態
の側面を示してある。図2(b)のA−A断面図である
図2(b)に示すように、ユニバーサルコード13は異
形断面に形成されている。つまり、ユニバーサルコード
13は、その軸方向に、凹溝部46を形成している。前
記凹溝部46には、図2(a)に示すように、中継管2
9が嵌合するようになっている。
【0061】前記中継管とユニバーサルコードとの固定
は、図2に示す構成以外に、図3また図4に示す構成と
しても良い。
【0062】別の構成例として、図3(a)に示す前記
ユニバーサルコード13′は、断面形状が円形となって
いる。そして、前記ユニバーサルコード13′には、前
記中継管29を固定するための固定具47が設けられて
いる。前記固定具47は、図3(a)のB−B線断面図
である図3(b)に示すように、前記コード13′、及
び管路38,39,40を嵌合させる半リングが、それ
ぞれ突出するように形成されている。
【0063】前記構成により、前記中継管29はユニバ
ーサルコード13(または13′)に固定できるため、
同コード13(または13′)にユニバーサルコードカ
バー部24を取付ける際の作業が容易となる。加えて、
前記構成では前記コード13(または13′)と管路と
が分離しないので、検査時において、内視鏡の操作が容
易となる。つまり、内視鏡操作時に、同管路やコードが
操作時に邪魔にならない。
【0064】あるいは、前記挿入部カバー部22に設け
られた管路収納接続管30の長さは、短くしても良い。
つまり、前記中継管29との接続位置は、図2に示すよ
うにコード13の近傍に限らず、図4に示すように操作
部12の近傍とする。さらに、前記接続位置は、拡張チ
ューブ口体37の近傍としても良い。
【0065】さらに、前記中継管29を構成する各管路
は、ユニバーサルコード13より座屈し難い、すなわち
耐久性が高く、しかも軟質な材質を用いる。この材質と
しては、例えば軟質なウレタンチューブ、塩化ビニール
チューブ、テフロンチューブ、あるいはシリコーンチュ
ーブ等がある。
【0066】前記材質で構成することによって、前記ユ
ニバーサルコード13に中継管29を固定した状態で
も、検査時にあって、内視鏡のねじり操作や押し引き操
作等の操作を防げることがない。さらに、前記中継管2
9を構成する各管路が、ユニバーサルコード13より耐
久性が高いため、検査時に管路がつぶれことも防げる。
従って、送気、送水、及び吸引動作が不良となることを
防止できる。
【0067】図2に示すように、処置具挿入口36の側
部には、当該カバー用内視鏡に使用可能な処置具を示し
た指標48、例えばカラーリングが設けられている。
【0068】ここで、前記処置具には種々のものがある
が、その種類に応じて色の標示を施しておく。そして、
前記指標48の色は、この指標48が施された内視鏡に
使用可能な処置具の色と対応した色とする。
【0069】前記構成によって、処置具の誤使用を防止
することができ、且つ検査効率を向上させることができ
る。さらに、カバー用内視鏡システムと従来のカバー無
し内視鏡システムで処置具の共通化が図られ、ユーザは
改めてカバー用内視鏡システムの処置具を購入する必要
がない。
【0070】ここで、前記指標48の表示位置は、処置
具挿入口37に限ったものではなく、挿入部カバー部2
2の検査時に、体外より露出している部分、例えば前記
口体部22aであればいずれでもよい。
【0071】さらに、前記指標48としては色に限定さ
れるものではなく、文字、記号等、処置具との対応が図
れるものであれば、どのような構成でもよい。
【0072】次に、流体制御装置9の管路構成について
説明する。図11は、送気・送水・吸引・拡張に関係す
る管路図である。
【0073】まず、送気・送水・拡張系について説明す
る。図11に示す送気源である送気ポンプ(AP)63
と、送気または拡張の切換えをする第1の電磁弁64と
は、前記流体制御装置9に内蔵されている。前記送気ポ
ンプ63は、ポート弁である前記第1の電磁弁64に連
通している。第1の電磁弁64の一方の出口には、拡張
チューブ接続管路65の一端が接続されている。前記拡
張チューブ接続管路65の他端は、図10に示すよう
に、前記流体制御装置9に設けられた開口部65aと連
通している。前記開口部65aには、拡張チューブ62
の接続口金62aが、着脱自在に接続されるようになっ
ている。前記拡張チューブ62は、前記カバーの拡張チ
ューブ口体37に着脱自在に接続されるようになってい
る。この拡張チューブ62を介して、前記内視鏡挿入チ
ャンネル25の拡張がなされるようになっている。
【0074】また、前記第1の電磁弁64の他方の出口
には、第1の送気管路66が接続されている。前記第1
の送気管路66は、送気を制御する第2の電磁弁67に
接続されている。そして、前記第2の電磁弁67に接続
された送気管路Aから、送気がなされるようになってい
る。
【0075】前記第1の送気管路66は、その中途か
ら、送水加圧管路68が分岐接続されている。さらに、
前記第1の送気管路66は、例えば前記送水加圧管路6
8の分岐点より下流に、リーク管路69を分岐接続して
いる。前記リーク管路69は、第3の電磁弁70を介し
て、大気に連通している。
【0076】前記送水加圧管路68は、前記送水タンク
71の貯水液上方空間に連通している。そして、前記送
水タンク71には、吸引口を貯水液に浸漬した状態で、
第1の送水管路72が接続されている。前記第1の送水
管路72には、送水を制御する第4の電磁弁73が接続
されている。そして、前記第4の電磁弁73に接続され
た送水管路Wから、送水がなされるようになっている。
【0077】一方、吸引系は次のように構成されてい
る。
【0078】図11に示す吸引ポンプ(SP)76は検
査に用いられる吸引源であって、例えば前記流体制御装
置9の外部に設けられている。前記吸引ポンプ76は、
吸引ビン77の内部空間を介して、吸引を制御する第5
の電磁弁78に連通している。前記第5の電磁弁78は
3ポート弁であり、2つの入口と1つの出口を有してい
る。
【0079】前記吸引ポンプ76は、第1の吸引管路7
9を介して、前記吸引ビン77の内部空間に連通してい
る。また、前記吸引ビン77の内部空間に連通した第2
の吸引管路80は、前記第5の電磁弁78の出口に接続
されている。
【0080】前記第5の電磁弁78の一方の入口は、大
気と連通する吸引リーク管81が接続されている。ま
た、前記第5の電磁弁78の他方の入口に接続された吸
引管路Sからは、吸引がなされるようになっている。そ
して、前記第5の電磁弁78は、各管路の開閉をし、前
記出口と2つの入口との連通を切り換えるようになって
いる。
【0081】前記第1ないし第5の各電磁弁は、前記流
体制御装置9に設けた図示しない制御部により、制御さ
れるようになっている。
【0082】前述のような送気・送水・吸引・拡張の管
路系は、具体的には、流体制御装置9の前面にあって、
例えば図10に示す形態で配置、及び接続することがで
きる。尚、図中符号83は、電源スイッチである。
【0083】図10に示すように、前記流体制御装置9
の前面には、前記送水タンク71、第2,第4,第5の
電磁弁が配置されている。また、前記送気ポンプ65、
第1の電磁弁64、及び第3の電磁弁70は、流体制御
装置9の内部に設けられている。
【0084】また、前記流体制御装置9の前面には、前
記拡張チューブ62への送気機能と送気送水機能との切
換えスイッチ84が設けられている。この切換えスイッ
チ84は前記制御部に電気的に接続されている。前記制
御部が、前記第2,第4の電磁弁67,73を制御する
ことにより、送気送水の切換えを可能としている。
【0085】ここで、図10に示す第2,第4,第5の
電磁弁67,73,77は、チューブを潰して制御する
ピンチバルブ型のものである。従って、前記ピンチバル
ブ型を用いた構成では、図11に示す前記管路A、W、
S等は、以下のような構成となる。つまり、前記送気管
路Aは、先端側から順に、挿入部カバー部22の送気管
26、及び前記中継管29の送気中継管38から構成さ
れることになる。また、前記送気中継管38は、送気管
路A以外にも、第1の送気管路66の一部も含めた役割
を有している。
【0086】前記構成により、送気ポンプ63から送ら
れた気体は、送気中継管38、及び送気管26を経て、
送気ノズル43から噴出される。送気の停止は、第2の
電磁弁67が送気中継管38を潰すことにより、管路が
閉鎖されてなされる。
【0087】また、前記送水管路Wは、先端側から順
に、挿入部カバー部22の送気管27、及び前記中継管
29の送水中継管39から構成されることになる。そし
て、前記送水中継管39は、送気管路W以外にも、第1
の送水管路72の一部も含めた役割を有している。
【0088】前記構成により、送気ポンプ63から送ら
れた気体は、送気加圧管路68を経て、送水タンク71
の貯水液を加圧する。そして、第1の送気管路72を経
た液体例えば水が、送気管路Wとしての送水中継管39
及び送水管27を経て、送水ノズル44から噴出され
る。送水の停止は、第4の電磁弁73が送水中継管39
を潰すことにより、管路が閉鎖されてなされる。
【0089】また、図10に示す構成では第5の電磁弁
77はピンチバルブ型なので、前記吸引管路Sは、図1
1に示す構成とは異なり、Y字分岐管85を用いた構成
となっている。つまり、前記吸引管路Sは、先端側から
順に、挿入部カバー部22の送気管路28と、前記中継
管29の送気中継管39とから構成されることになる。
そして、前記送気中継管39及び吸引リーク管路81
は、前記第5の電磁弁77を介装すると共に、前記Y字
分岐管85の入口の一端,他端に各接続されている。さ
らに、前記Y字分岐管85の出口は、前記吸引ビン77
を一端に接続した第2の吸引管路80の他端が接続され
ている。
【0090】前記構成において、吸引ポンプ76による
吸引圧は、吸引管路Sとしての吸引中継管40及び吸引
管28を経て、開口45に伝えられる。吸引停止は、第
5の電磁弁77が吸引中継管40を潰すことにより、管
路が閉鎖されてなされる。
【0091】尚、第5の電磁弁77がポート型のもので
あれば、前記Y字分岐管85は必要なく、図11に示す
ように、ポートの各出入口に必要な管を接続すれば良
い。この場合、前記送気中継管39は、前記ポートの一
方の入口に接続される。
【0092】次に、送気・送水・吸引・拡張の各動作を
説明する。ここではカバーの装着方法に沿って説明す
る。
【0093】まず、カバー保持具6のアーム6aを挿入
部カバー部22の口体部22aに嵌合させ保持する。
【0094】次に、前記流体制御装置9の開口部65a
に、拡張チューブ62の接続口金62aを接続する。次
に、前記拡張チューブ62の他端を挿入部カバー部22
の拡張チューブ口体37に接続した後、カバー用内視鏡
4の送気送水切換えスイッチ35をONにする。する
と、流体制御装置9の第1の電磁弁64は、連通状態
が、拡張チューブ接続管路65側の出口に切り替わる。
そして、拡張チューブ接続管路65、及び拡張チューブ
62を介して、挿入部カバー部22内に送気がなされ
る。この状態で、挿入部カバー部22の開口部25aよ
り、カバー用内視鏡4の挿入部14を挿入し装着する。
【0095】続いて、前記挿入部カバー部22の管路収
納接続管30に、前記中継管29を接続する。さらに、
前記中継管29の送気、送水、吸引中継管38,39,
40を前記流体制御装置9の各管路に接続する。例え
ば、図10に示す構成の場合、前記中継管38,39,
40は、送水タンク77のキャップに突出する各管やY
字分岐管85に接続される。尚、前記中継管29は、ユ
ニバーサルコード13に沿って固定される。
【0096】次に、前記切換えスイッチ84をOFFに
する。これによって、流体制御装置9の第1の電磁弁6
4は、第1の送気管路66、及び第1の送水管路68側
に連通状態が切り替わる。すなわち、通常の送気・送水
ができる状態になる。
【0097】次に、中継管29を管路収納接続管30に
接続し、さらに操作部カバー部23を操作部12に装着
し、続いてユニバーサルコードカバー部24をユニバー
サルコード13と中継管29に巻回して覆うようにす
る。また、前記コネクタ18の受け部18aには、ビデ
オプロセッサ8に接続された信号コード21を接続し、
準備を終了する。
【0098】送気・送水・吸引の制御は、次のように行
われる。まず、送気送水について説明する。待機時は、
第1の電磁弁64の出口が第1の送気管路66側に開口
した状態で、第3の電磁弁70が開、第2,4の電磁弁
67,73が閉となっている。つまり、送気、送水はな
されない状態になる。
【0099】そして、送気は、例えば前記切換えスイッ
チ35がOFFで、送気送水スイッチ34をONする
と、第3の電磁弁70が閉、第2の電磁弁67が開にな
ることで行われる。一方、送水は、例えば前記切換えス
イッチ35がONで、送気送水スイッチ34をONする
と、第3の電磁弁70が閉、第4の電磁弁73が開にな
ることで行われる。尚、送水は、送気と同時に行うよう
にしても良い。
【0100】一方、吸引は次のように行われる。待機時
は、例えば吸引制御スイッチ50をOFFで、吸引リー
ク管路82側が開、第3の吸引管路81側が閉となり、
第5の電磁弁78にて吸引リーク管81が連通状態とな
り、吸引は停止した状態となる。つまり、前記吸引管路
28からは、吸引がなされない状態となる。
【0101】一方、吸引は、例えば吸引制御スイッチ5
0をONすると、第5の電磁弁78の動作が前記と逆に
なることで行われる。
【0102】本実施例では、挿入部カバー部22の拡張
のため、拡張用ポンプを別途設けること無く、流体制御
装置9の送気ポンプと共用した構成になっているので、
拡張器を不要にできる。このように、本実施例では、チ
ャンネルの拡張機能と、送気・送水機能との機能は保持
しつつ、構成上の無駄を省くと共に、装置の小型化を図
ることができる。尚、本実施例は、送気または送水の一
方を行うものでも有効である。
【0103】次に、前記挿入部カバー部22とカバー用
内視鏡4の挿入部14とのずれ防止について述べる。こ
のずれ防止のためには、検査中は、挿入部カバー部22
と挿入部14との間を陰圧の状態にするとよい。
【0104】図5に示す吸引ポンプ86を用いて、前記
挿入部カバー部22の内視鏡挿入チャンネル25内を陰
圧にすることができる。
【0105】前記カバー用内視鏡4に挿入部カバー部2
2を取付けた後に、吸引ポンプ86を前述の拡張チュー
ブ62等を介して、拡張チューブ口体37に接続する。
吸引ポンプ86をONすると、内視鏡挿入チャンネル2
5内の空気が抜かれ、内部が陰圧になる。このとき、前
記挿入チャンネル25とカバー外皮22cとは、密着し
ずれ難い状態になる。この状態で、挿入部カバー部22
のずれること無く内視鏡検査ができる。
【0106】また、前記吸引ポンプ86を拡張チューブ
口体37に接続するのではなく、図6に示すような構成
としても良い。すなわち、前記口体部22aには、拡張
チューブ口体37とは別に、陰圧用口体53を突設して
ある。前記陰圧用口体53の内部管路は、前記内視鏡挿
入チャンネル25に連通している。
【0107】以上の構成により、前記挿入部カバー部2
2と挿入部14との間を陰圧にでき、挿入部14と挿入
部カバー部22とが密着することにより、検査時にカバ
ー部22がずれることを防止できる。
【0108】また、前記吸引ポンプ86は、検査に用い
られる前記吸引ポンプ76と共有化を図った構成として
も良い。その構成例を図7に示す。図7に示す吸引ポン
プ76は、検査に用いられるポンプである。
【0109】図7に示すように、前記流体制御装置9の
外部に設けられた前記吸引ポンプ76は、前記吸引ビン
77の内部空間を介して、管路の開閉制御を行う第5の
電磁弁78に連通している。前記電磁弁78は、前記流
体制御装置9に設けられている。
【0110】前記吸引ポンプ76は、第1の吸引管路7
9を介して、吸引ビン77の内部空間に連通している。
また、前記吸引ビン77の内部空間に一端が連通した第
2の管路59は、その他端が二つに分岐している。一方
の分岐管路60は前記電磁弁78の前記出口に連通・接
続されている。また、他方の管路61は、前記拡張チュ
ーブ口体37または陰圧用口体38に、接続されるよう
になっている。
【0111】以上のような構成で、吸引ポンプ76をO
Nにすると、吸引ポンプ76により発生された吸引圧
は、前記第1の吸引管路79、吸引ビン77、及び第2
の吸引管路59を介して、一方,他方の管路60,61
にそれぞれに伝えられる。このとき、一方の分岐管路6
0によって検査時の吸引操作が、また他方の分岐管路6
1によって、カバー用内視鏡4と挿入部カバー部22と
の間を陰圧にすることができる。陰圧にすることは、同
時に行えるが、図示しない前記制御部により電磁弁78
を制御することにより、一方の分岐管路60側は閉塞さ
せることができる。つまり、陰圧を伝えないようにする
ことができる。
【0112】前述したように、前記内視鏡挿入部14が
挿入される内視鏡挿入チャンネル25は、前記拡張チュ
ーブ口体37を除き、内視鏡挿入部14を装着した状態
で気密となるようになっている。従って、内視鏡装着時
に、同口体37から送気することにより、内視鏡挿入チ
ャンネル25を拡張できる構成となっている。これに対
して、内視鏡挿入チャンネル25の内径が挿入部14よ
り大きく、挿入部カバー部22を拡張させる必要がない
構成のものでも、前記構成は有効である。
【0113】図12及び図13は本発明の第2実施例に
係り、図12は光源装置前面の一部の拡大図、図13は
光源装置の内部の概略構成図である。
【0114】本第2実施例は、光源内に設けられた送気
源であるポンプを拡張器として用いる構成のものある。
その他、第1実施例と同様の構成及び作用については、
同じ符号を付して説明を省略する。
【0115】図12には、前記カバー用内視鏡4のコネ
クタ18に代えて設けたコネクタ91、及び前記光源装
置7に代えて設けられた光源装置7Aのコネクタ受け部
92の構成を拡大して示してある。前記コネクタ91に
は、その先端に、図示しない照明用ライトガイドファイ
バを内装した照明用口金93を受け本体94に突設して
いる。前記コネクタ受け91の受け本体94は、円筒の
先端側が切り欠き部94aが形成されている。
【0116】前記コネクタ受け部92に設けられた導光
用孔95には、前記コネクタ91の照明用口金93が着
脱自在に接続されるようになっている。
【0117】前記導光用孔95の下部には、拡張チュー
ブ接続口96が設けられ、拡張チューブ97の接続口金
97aが、着脱自在に接続されるようになっている。前
記拡張チューブ97は、管路中途に、前記切り欠き部9
4aと係合する係合部材97bを介装している。
【0118】前記拡張チューブ97の係合部材97b
は、前記コネクタ91と共に、前記コネクタ受け部92
に係合し、保持されるようになっている。
【0119】前記導光用孔95の後方には、図13に示
すように、集光レンズ98と光源ランプ99とが配置さ
れている。前記導光用孔95にコネクタ91が装着され
た状態で、前記ライトガイドファイバに光源ランプ99
からの照明光が、供給されるようになっている。
【0120】また、図13に示すように、接続口96に
連通した管路100は、その後方に、送気源としての送
気ポンプ(AP)101が配置されている。前記送気ポ
ンプ101は、送気・送水及び拡張用の送気源であっ
て、制御部102にようりON/OFF制御されるよう
になっている。前記制御部102には、前記送気ポンプ
101の動作を制御するスイッチ103が電気的に接続
されている。前記構成において、第1実施例で述べた流
体制御装置9に設けた送気ポンプ63に代えて、光源装
置7Aに設けた送気ポンプ101を送気・送水・拡張の
送気源として使用することができる。この構成では、前
記送気ポンプ101と、第1の電磁弁64の入口とが連
通・接続される。その他の構成及び作用効果は、第1実
施例と同様で図及び説明を省略する。
【0121】また、前記構成とは別に前記光源装置7A
を拡張器として使用する場合の動作について説明する。
まず、前記接続口96に拡張チューブ97の接続口金9
7aを接続する。次に、前記拡張チューブ97の他端は
前記拡張チューブ口体37に接続する。スイッチ103
をONにすると、前記拡張チューブ97内に送気がなさ
れ、挿入部カバー部22への挿入部14の装着を容易に
することができる。
【0122】前記カバーの装着方法は第1実施例と同じ
であり、説明を省略するが、本実施例でも第1実施例同
様の効果を要するばかりでなく、既存の光源を使用する
ことで流体制御装置に拡張機能の送気源を設ける必要が
なくなる。
【0123】また、前記送気ポンプ101を送気・送水
用の送気源として用いる場合、前記第1の電磁弁64の
入口に一端が連通・接続された図示しない管の他端が、
前記接続口96に接続される。以上説明した構成では、
選択的に管路を接続して、送気源の共通化を図っている
ので、前記第1の電磁弁64の出口には、図11に示す
拡張管路接続チューブ65は接続しないものとする。
【0124】尚、第2実施例は、送気送水機能のない内
視鏡、例えば気管支用内視鏡に対しても適用可能であ
る。この例では、前記流体制御装置9は不要となるが、
光源装置7は必要である。そのために、前記のような内
視鏡に対しては、第2実施例で述べた既存の光源装置7
Aに内蔵された送気ポンプ101を使用して、挿入部カ
バー部22の着脱を行うことができる。
【0125】ここで、前記の構成は送気送水機能のない
点のみ異なり、挿入部カバー部22の着脱機構及びその
動作、効果は第2実施例と同様であり、説明は省略す
る。
【0126】尚、本発明は、電子式の内視鏡に限定され
るものではなく、例えば光学式ファイバ内視鏡、超音波
内視鏡等にも有効である。
【0127】
【発明の効果】前述したように本発明は、送気または送
水の少なくとも一方の機能、及び内視鏡挿入チャンネル
の拡張機能は保有した上で、構成上の無駄を無くすると
共に、装置を小型化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図11は本発明の第1実施例に係
り、図1はカバー用内視鏡を接続する内視鏡システムの
全体的な外観図。
【図2】図2は挿入部カバー部を装着したカバー用内視
鏡の側面図。
【図3】図3は接続管及び中継管に関する別の構成を示
す側面図。
【図4】図4接続管及び中継管に関するさらに別の構成
を示す側面図。
【図5】図5は吸引システムの構成を示す側面図。
【図6】図6は吸引システムの別の構成を示す側面図。
【図7】図7は吸引系統の管路図。
【図8】図8はカバー式内視鏡の先端側の正面、側断
面、及び斜視図。
【図9】図9はカバー式内視鏡の先端側の正面、及び破
断面図。
【図10】図10は流体制御装置及び管路の構成を示す
正面側外観図。
【図11】図11は送気・送水・吸引・拡張に関する管
路図。
【図12】図12及び図13は第2実施例に係り図12
は光源装置前面の一部の拡大図。
【図13】図13は光源装置の内部の概略構成図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…カバー式内視鏡 4…カバー用内視鏡 9…流体制御装置 63…送気ポンプ 64…第1の電磁弁 65…拡張チューブ接続管路 A…送気管路 W…送水管路 71…送水タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入する挿入部を有するチャン
    ネル付き内視鏡カバー用内視鏡(以下カバー用内視鏡と
    記す)、及び前記カバー用内視鏡の挿入部を覆う挿入部
    カバー部とを含み、かつ送気または送水の少なくとも一
    つがなされるカバー式内視鏡と、 前記カバー式内視鏡でなされる前記送気または送水の少
    なくとも一つを制御する制御装置とを備え、 前記挿入部カバー部に前記カバー用内視鏡の挿入部を着
    脱する際、前記挿入部カバー部を拡張するために用いる
    送気源と、前記送気または送水の少なくとも一方に用い
    る送気源とを共通化したことを特徴とする内視鏡カバー
    方式の内視鏡システム。
JP03350993A 1992-11-25 1993-02-23 内視鏡カバー方式の内視鏡システム Expired - Fee Related JP3230617B2 (ja)

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