JPH06241503A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の室外機をより小型化する。 【構成】 室外機の内外を図２のような構成とする。２
はベース、３は外胴である。この外胴３のー正面上部に
空気の吸込口５を、正面下部および左右両側面に空気の
吹出口７等を設ける。ベース２に立設する熱交換器８は
上から見てコの字形（Ｕ字形）に形成し、中央部を外胴
３の正面側に向けて配置する。熱交換器８の後方には仕
切板１１を立設して機械室１２を設け、そこに圧縮機９
等を配置する。吸気および排気に必要な送風機１０はク
ロスフローファンを用い、機械室１２の上部左右方向に
配置する。１０ａは送風機１０のモータである。１３は
圧縮機９や送風機１０等の運転制御装置を収めた電気部
品箱である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機の室外機の構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和機の室外機は例えば図４に示さ
れるような構成になっている。この室外機の本体はベー
ス２１と箱体２２とで構成され、その本体内は仕切板２
３によって熱交換器室２４と機械室２５とに区画されて
いる。熱交換器室２４には熱交換器２６と送風機２７と
が配置され、機械室２５には下部に圧縮機２８その他が
配置され、上部には圧縮機２８等の運転制御装置（室外
機制御部）２９を収めた電気部品箱３０が配置されてい
る。箱体２２の後方および一側には空気の吸込口が有
り、前方には吹出口が設けられている。箱体２２の上部
は内部説明のため開口状態になっているが実際は箱体２
２と一体、または、別途形成された天板を被せるように
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は一家
に複数台の空気調和機を所有するようになり、狭い場所
に複数の室外機を設置するケースが増えている。特に、
ベランダなどに複数の室外機が設置されたりするとスペ
ースが狭くなりベランダの機能が損なわれるため室外機
の小型化が望まれている。しかしながら、室外機には熱
交換器２６、送風２７、圧縮機２８など、何れも大型の
部品が搭載されているため、これらの性能幅に向上しな
い限り室外機の小型化は難しいとされている。そこで、
例えば熱交換器２６においてはフィンの形状や枚数を変
えたり、パイプを小径化するなど様な検討がなされては
いるが性能向上による大幅な小型化は望めない。したが
って、本発明においては、熱交換器だけでなく室外機全
体の構成を再検討し、より小型化した空気調和機の室外
機を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、ベースと箱体とから
成る本体内に圧縮機、送風機、熱交換器および室外制御
部等を備えて成る空気調和機の室外機において、前記ベ
ースに立設する熱交換器をコの字形に形成し、同熱交換
器の中央部を前記箱体の正面側に配置すると共に、前記
熱交換器で囲まれる後方のベース上に仕切板により区画
される機械室を設けて前記圧縮機を配置し、前記機械室
の上部左右方向にクロスフローファンを配置し、前記箱
体の正面下部に空気の吸込口を、正面上部に空気の吹出
口を設けることにした。

【０００５】

【作用】上記の構成であれば、熱交換器や送風機を収容
する熱交換器室と圧縮機や制御装置等を収容する機械室
とが左右に分かれていた従来の室外機とは異なり、熱交
換器がコの字形に形成され、そのコの字形のほぼ中央部
に圧縮機が配置され、この圧縮機の上方の左右方向に従
来のプロペラファンからクロスフローファンに変えた送
風機が配置されるため本体の横幅を大幅に短縮すること
ができ、また、空気の吸込口と吹出口とが従来のように
本体の前後ではなく前面に設けられるので、室外機を設
置する際、後部に隙間を設ける必要がなく、それだけ設
置スペースを少なくすることができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３に基づ
いて説明する。図１は室外機の外部を、図２および図３
は内部を表したものである。室外機の本体は図１に示さ
れるような箱体１と図２に示されるようなベース２とか
ら成り、箱体１は外胴３と、この外胴３の上部開口面に
被せられた天板４とで構成されている。箱体１の正面上
部には熱交換後の空気を外部に出すための吹出口５が有
り、下部および左右両側面には熱交換に必要な空気の吸
込口６，７が形成されている。箱体１の内部には熱交換
器８、圧縮機９、送風機１０等があるが、熱交換８は上
部から見てコの字形に形成されており、その中央部を箱
体１の正面側に向け、ベース２に立設されている。熱交
換器８の後方には仕切板１１で囲まれた機械室１２が有
り、圧縮機９はこの機械室１２内に配置されている。

【０００７】送風機１０は従来室外機用として使用され
ていたプロペラファン方式のものからクロスフローファ
ン方式のものに変え、圧縮機９等が配置されている機械
室１２の上部の左右間に配置されている。なお、送風機
１０のモータ１０ａは熱交換器８の一側と外胴３間の上
部空間に配置され、また、その下部には圧縮機９や送風
機１０等の運転制御装置（室外機制御部）を収めた電気
部品箱１３等が配置されている。図３は箱体１内の中央
部を側面から表したものであるが、熱交換器８の上部に
は遮風板１４が設けられている。この遮風板１４は吸込
口６から箱体１内に取り込まれる空気を熱交換器８に確
実に通すためのもので、図示はされてないがコの字形に
形成されている熱交換器８の左右側面部の上部にも設け
られている。

【０００８】

【発明の効果】以上、説明したような室外機であるなら
ば、内部の熱交換器がコの字型に形成されていて、その
内側に圧縮機が配置され、この圧縮機等の上部に送風機
が配置されるため、熱交換器の大きさを従来よりも小さ
くすることなく、本体の小型化が図れ、狭い場所への設
置も可能となる。また、熱交換に使用する空気は正面下
部から吸い込み、正面上部から吹き出せるため吸込口が
後方にある従来の室外機のように設置の際に後方の隙間
を広くとる必要はなく、壁面等への押しつけも可能とな
る。さらに、従来の室外機ではプロペラファンを備えた
送風機が使用されていたため吹出口が大きな円形になっ
ていて内部まで見え、外観上好ましくなかったが、本発
明による室外機ではその吹出口等を一様な桟構造等にす
ることができるため外観的にもすっきりしたものとなり
建物との調和がとれる。さらには、重量部品である圧縮
機が本体のほぼ中央部にあるため左右の重量バランスが
良くなり、梱包部材の設計が楽になると共に運搬もやり
易くなる等、多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す室外機の外観斜視図で
ある。

【図２】本発明の一実施例を示す室外機の内部構成図で
ある。

【図３】本発明の一実施例を示す室外機の縦断側面図で
ある。

【図４】従来例を示す室外機の概略構成図である。

【符号の説明】

１ 箱体 ２ ベース ３ 外胴 ４ 天板 ５ 吹出口 ６ 吸込口 ７ 吸込口 ８ 熱交換器 ９ 圧縮機 10 送風機（クロスフローファン） 11 仕切板 12 機械室 13 電気部品箱 14 遮風板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースと箱体とから成る本体内に圧縮
   機、送風機、熱交換器および室外制御部等を備えて成る
   空気調和機の室外機において、前記ベースに立設する熱
   交換器をコの字形に形成し、同熱交換器の中央部を前記
   箱体の正面側に配置すると共に、前記熱交換器で囲まれ
   る後方のベース上に仕切板により区画される機械室を設
   けて前記圧縮機を配置し、前記機械室の上部左右方向に
   クロスフローファンを配置し、前記箱体の正面下部に空
   気の吸込口を、正面上部に空気の吹出口を設けてなるこ
   とを特徴とする空気調和機の室外機。
2. 【請求項２】 前記箱体が前記ベースに固定される外胴
   と、この外胴の上部開口面に被せられる天板とからなる
   請求項１記載の空気調和機の室外機。
3. 【請求項３】 前記箱体の側面に空気の吸込口を設けて
   なる請求項１記載の空気調和機の室外機。
4. 【請求項４】 前記箱体の内側に吸込口と吹出口とを区
   分する遮風板を設けてなる請求項１記載の空気調和機の
   室外機。