JPH06236631A - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

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JPH06236631A
JPH06236631A JP306094A JP306094A JPH06236631A JP H06236631 A JPH06236631 A JP H06236631A JP 306094 A JP306094 A JP 306094A JP 306094 A JP306094 A JP 306094A JP H06236631 A JPH06236631 A JP H06236631A
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JP
Japan
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signal
control signal
digital
digital signal
input terminal
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Application number
JP306094A
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English (en)
Inventor
Josephus A H M Kahlman
アルノルダス ヘンリカス マリア カールマン ヨセフス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 DCCタイプのような磁気テープレコーダが
機械的な振動や、衝撃を受けることによる記録担体に対
する読取ヘッドの速度変動に応答する制御信号を記録担
体から得るためのディジタル信号再生装置を提供する。 【構成】 n個の各トラック(Ta.1 〜Ta.n )から読
取ったn個のディジタル信号からクロックを抽出するた
めに、n個の位相ロックループ(13.1〜13.n)
が設けられる。記録担体の移送速度の速度変動を補償す
るために、追加の周波数制御系(22,19.1〜1
9.n)が設けられる。この制御系は速度変動の目安と
なる制御信号を取出し、この制御信号を共通の制御信号
として全位相ロックループの電圧制御発振器に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録担体上のn個の隣
接するトラックからn個のディジタル信号を再生するた
めの装置であって: − 各々が出力端子を有し、n個のトラックからのn個
の情報信号を読取って、これらの情報信号を前記出力端
子に供給するn個の読取ヘッドを具えている読取手段
と; − 前記n個の読取ヘッドの出力端子に結合させた入力
端子を有し、前記トラックから読取ったn個の情報信号
からn個のディジタル信号を得て、これらのディジタル
信号を出力端子に供給するn個の検出手段と; − 前記読取ヘッドのn個の出力端子に結合させた入力
端子をそれぞれ有するn個の位相ロックループであっ
て、各位相ロックループが、これらの各位相ロックルー
プの入力端子に結合させた第1入力端子、第2入力端子
及び出力端子を有している位相比較器と、この位相比較
器の出力端子に結合させた入力端子及び位相比較器の第
2入力端子に結合され、所定周波数のクロック信号を供
給する出力端子を有する電圧制御発振器とを具えている
n個の位相ロックループ;とを具えているディジタル信
号再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述したような、記録担体上のn個の隣
接トラックからn個のディジタル信号を再生するための
装置は、例えばSDAT又はDCCタイプの形態の磁気
テープレコーダにて既知である。これらの磁気テープレ
コーダはディジタルオーディオ信号が複数の長手方向ト
ラックに記録されている磁気テープを読取ることができ
る。こうした磁気テープレコーダによれば、ほぼCD
(コンパクトディスク)の品質に匹敵する音楽を再生す
ることができる。DCCタイプの磁気テープレコーダが
近年市場に現われており、これが現行の標準コンパクト
カセットに代わる新規の標準ディジタルカセットレコー
ダとして向けられようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】消費者需要のために、
上述したような装置を携帯用及びカーラジオでの使用目
的にも適えるようにすることも企てられている。これに
はオーディオ信号をほぼCDの品質で再生するために、
斯種の装置を機械的な振動及び衝撃に耐えるようにする
追加の要件が課せられる。
【0004】本発明の目的は振動及び衝撃の影響を受け
ないように改善した前述した種類のディジタル信号再生
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は冒頭にて述べた
種類のディジタル信号再生装置において、当該装置が、
前記n個の情報信号から読取手段に対する記録担体の移
送速度と読取手段に対する記録担体の公称移送速度との
ずれの目安となる制御信号を得ると共に、この制御信号
を出力端子に供給するための制御信号発生器及び前記制
御信号を前記n個の電圧制御発振器の入力端子に供給す
る手段を具えていることを特徴とする。
【0006】本発明は次のような事実の認識に基づいて
成したものである。記録担体上のトラックからの情報信
号の読出中にクロック信号を抽出するのに位相ロツクル
ープが用いられる。機械的な振動や衝撃があると、トラ
ックに対する読取ヘッドの速度が変動することになる。
位相ロックループの帯域幅は、このループに供給される
入力信号中に存在する雑音の影響を受けないように狭く
すべきであり、逆に、その帯域幅はループがテープの速
度変動にずっと追従し得るような大きさとする必要があ
る。実際上、ループの最適帯域幅はループが正しく作動
するように決定される。しかし、衝撃がある場合に位相
ロックループがロックしなくなることが屡々あることを
確かめた。しかしながら、位相ロックループの帯域幅を
さらに制限しても、テープの通常の速度変動分に追従さ
せるのが一層困難となる。この場合に、周波数制御ルー
プの追加により位相ロックループのロック−インレンジ
を拡げることは本来既知である。
【0007】本発明によれば、トラックに対する読取ヘ
ッドの速度をn個の各トラックに対して求めるようにす
る。これにより、斯かる読取ヘッドの速度と、トラック
に対する読取ヘッドの公称速度とのずれを求めることが
できる。なお、速度変動は全てのトラックに対して同じ
となるものとする。斯くして得られる読取ヘッドのn個
の速度値の平均をとることにより、読取手段に対する記
録担体の移送速度における速度変動の目安となる制御信
号を得る。次いでこの制御信号(これは周波数制御信号
と見なすことができる)を全位相ロックループの電圧制
御発振器に供給する。このためにはn個の全てのトラッ
クからの情報を用いるから、位相ロックループが速度変
動に一層迅速に応答するような制御信号を得ることがで
きる。ここに提案した周波数制御は文献から既知の上述
した周波数制御とは相違し、本発明の場合にはフィード
−フォワード制御を用いるだけであるのに対し、既知の
周波数制御はフィードバック制御を用いるものである。
従って、本発明による装置は擬似ロック問題や、制御帯
域幅が大きいことによる信号対雑音比の劣化をまねくこ
とがない。
【0008】本発明の好適例では、前記制御信号発生器
が前記n個の各ディジタル信号からこれらの各ディジタ
ル信号のビット速度の目安となる補助信号を得るべく構
成され、且つ前記制御信号発生器がn個の補助信号から
制御信号を得るためのユニットを具えるようにする。こ
のようにするのが好適な理由は、読取られる信号中のビ
ット速度が、読取手段に対する記録担体の移送速度の直
接的な目安となるからである。次いで斯くして得られる
n個の値の平均をとることにより実際のビット速度と公
称ビット速度(この公称ビット速度はDCCの場合には
96kb/sである)との差から制御信号を得ることが
できる。
【0009】トラックから読取られる信号中のビット速
度を求めるために、本発明の他の好適例では、前記トラ
ックからのディジタル信号から補助信号を得るために、
前記制御信号発生器が周波数m.fb のパルスを発生す
るパルス発生器を具え、ここにfb はトラックからのデ
ィジタル信号の公称ビット速度とし、且つ前記制御信号
発生器がトラックから読取られるディジタル信号におけ
る2つの信号転換部間に現われるパルス発生器からのパ
ルス数を計数するカウンタも具え、前記制御信号発生器
が前記パルス数から補助信号を得るべく構成されるよう
にする。パルス数を計数することにより2つの転換部間
の時間が求められ、これら2つの転換部間に位置するビ
ット数を得ることができる。次いで、転換部間の時間を
転換部間のビット数で割ることによりビット時間を求め
ることができる。この場合には実際のビット時間と公称
ビット時間との差から制御信号を得ることができる。
【0010】本発明の他の好適例では、前記カウンタが
前記ディジタル信号における所定極性の信号転換部と、
この転換部の直ぐ後に続く反対極性の信号転換部との間
に現われるパルス数を計数すべく構成されるようにす
る。
【0011】しかし、読取られる信号の直流変動部分に
左右されないようにするために、前記カウンタはディジ
タル信号における所定極性の信号転換部と、この転換部
の直ぐ後に続く同一極性の信号転換部との間に現われる
パルス数を計数すべくするのが好適である。
【0012】さらに本発明の好適例では、前記カウンタ
が前記ディジタル信号における所定極性の信号転換部
と、この転換部の直ぐ後に続く同一極性の信号転換部と
の間に現われる第1パルス数を計数すべく構成され、さ
らに前記カウンタが前記ディジタル信号における反対極
性の信号転換部と、この転換部の直ぐ後に続く前記反対
極性の信号転換部との間に現われる第2パルス数を計数
すべく構成され、且つ前記制御信号発生器が前記第1及
び第2パルス数からこれらのパルス数の平均をとること
により前記補助信号を得るべく構成されるようにする。
このようにすれば一層正確な制御信号が得られる。
【0013】2つの信号転換部間の間隔で、これらの信
号転換部間に位置するビット数として表わされる間隔は
所定ビット数以下とするのが好適である。読取られる信
号のランレングスが長過ぎることを考慮して制御信号を
得る場合には、記録担体の速度変動による2つの信号転
換部間の時間のずれがビット時間よりも大きくなり、即
ちTb +dt(ここにTb は公称ビット時間である)と
なる。そこで、転換部間にN1 個のビットが位置し、ず
れがTb +dtとなる状態と、転換部間にN1+1個の
ビットが位置し、ずれがdtとなる状態とを区別できな
くなる。こうしたことをなくすために、限定ビット数の
ランレングスだけを考慮する。この場合、速度変動によ
る最大ランレングスの時間変動が1/2 ビットセル以下と
なることを基準とする。
【0014】補助信号を得るために制御信号発生器にて
行われる周波数測定は、この周波数測定の基準とする信
号中の連続する縁部間の間隔が短くなるようにチャネル
特性が変化することにより次第に乱れる。従って、周波
数測定では比較的短いランレングスを無視するのが好適
である。
【0015】本発明のさらに他の好適例では、前記読取
ヘッドの出力端子と前記位相比較器の入力端子との間の
各接続ラインに遅延時間がほぼ同じ遅延手段を設けるよ
うにする。こうすることにより、制御信号発生器にて制
御信号を得ることによる時間遅れを補償する。
【0016】
【実施例】図1はテープ状の磁気記録担体20の長手方
向に互いに隣接して延在しているn個のトラックTa.1
〜Ta.n からディジタル信号を読取るための装置を示
す。図面には記録担体の半分を示しているだけである。
この装置はn個のトラックからアナログ信号を取出すn
個の読取ヘッド14.1〜14.nを具えている読取手
段を有する。n個のアナログ信号はnチャネルのビット
検出器11に供給する。アナログ信号は固定発振器12
によりビット検出器11に供給されるクロック周波数が
m.fb のクロック信号の制御下でサンプリングされ
て、2進信号に変換される。
【0017】n個の各ディジタル信号からビット検出用
のクロック周波数を取出す。このたに、得られた各ディ
ジタル信号を位相ロックループ13.i(n個のこのよ
うなループ13.1〜13.nを設ける)に供給する。
チャネルch1 〜chn の各チャネルchi に対応する
ディジタル信号は遅延手段16.i(これらの遅延手段
はディジタル信号を時間間隔T1 だけ遅延する) を介し
て位相比較器17.iの第1入力端子に供給する。位相
比較器17.iの出力端子はループフィルタ18.iを
経て電圧制御発振器21.iの制御信号入力端子に結合
させる。発振器21.iは離散(discrete time)発振器
として構成することができる。発振器21.iの出力端
子は位相比較器17.iの第2入力端子に結合させる。
【0018】本発明によれば制御信号発生器22も設け
る。この制御信号発生器22はn個のディジタル信号か
ら制御信号を取出すべく構成し、この目的のためにn個
のディジタル信号を制御信号発生器22のn個の入力端
子23.1〜23.nに供給して、出力端子24から制
御信号を供給する。この制御信号は読取手段14.1〜
14.nに対する記録担体20の移送速度が、読取手段
に対する記録担体20の公称移送速度からどれだけずれ
ているかの目安となる。本発明による装置は前記制御信
号をn個の電圧制御発生器21.1〜21.nの入力端
子に供給する手段も具えている。この目的のためのこう
した手段は信号組合せユニット19.1〜19.nで構
成する。これらの信号組合せユニットは加算器として構
成することができ、各加算器の第1入力端子は制御信号
発生器22の出力端子に結合させ、第2入力端子はルー
プフィルタ18.iの出力端子に結合させ、各加算器の
出力端子は発振器21.iの制御信号入力端子に結合さ
せる。
【0019】図2は制御信号発生器22の一部分の例を
示す。図2に示すこの制御信号発生器22は縁部検出器
30の入力端子に結合される入力端子23.iを有す
る。縁部検出器30の出力端子はカウンタ31の入力端
子33に結合させる。固定発振器12からの周波数が
m.fb (fb は公称ビット速度である)のクロックパ
ルスをカウンタ31のクロック信号入力端子32に供給
する。縁部検出器30は、その入力端子に供給されるデ
ィジタル信号における縁部の検出時にパルスを供給す
る。図3はビット列が011111000110000
1から成るディジタル信号を示している。カウンタ31
は検出器30からパルスを受取ると、その計数チャネル
が一旦0にセットされ、次いでこのカウンタは入力端子
32に供給されるクロックパルスの数を計数し始める。
このクロックパルスの計数動作は、ディジタル信号に次
の縁部が現われたことを示す別のパルスが入力端子33
に現われるまで継続する。この別のパルスはメモリ35
のロード入力端子34にも供給し、メモリ35にこのパ
ルスの制御下にてカウンタ31の計数値kを記憶させ
る。次いでカウンタ31を0にリセットしてから再始動
させる。図3に示すようなランレングスの終了時の計数
値kはディジタル信号の2つの転換部間のビット数に関
連し、本例ではこのビット数は5である。記録担体の移
送速度が公称移送速度に等しい場合には、クロックパル
スの数kが5.mに等しくなるはずである。しかし、移
送速度が公称速度からずれることがあるから、実際のビ
ット速度fbreが公称ビット速度fb とはずれるため、
カウンタ31により計数される2つの転換部間のクロッ
クパルス数は一般に5.mとならなくなる。
【0020】ビット数を求めるために、クロックパルス
数kを除算兼丸めユニット65に供給する。検出器30
からユニット65の制御信号入力端子36に供給される
検出信号の制御下にて、クロックパルス数kをユニット
65にてmで割り、次いでこの除算結果をそれに最も近
い整数Iに丸める。本例ではIは5となる。次いで数I
及びkを計算ユニット37に供給し、このユニット37
にて検出器30からの検出信号の制御下にて次式に従っ
て制御信号csを得る。
【数1】cs=I.m−1/k.m この制御信号は記録担体の公称移送速度に対する記録担
体の速度変動分の大きさ(目安)となるはずである。前
述したように、記録担体の公称移送速度は読取られる信
号のビット速度fb となる。しかし、記録担体の移送速
度が変化することにより、読取られる信号のビット速度
がfbre となる。従って、量fbre −fbが記録担体の
速度変化量の大きさとなる。そこで、次式の関係が成立
する。即ち、
【数2】fbre −fb =1/Tre−1/Tb ここに、Treは実際のビット時間であり、Tb は公称ビ
ット時間である。この式をk.I及びmで表わすと、
【数3】fbre −fb =1/k−1/m となり、制御信号csに対する上式を持たらすことにな
る。
【0021】計算ユニット37は他の方法、即ち記録担
体の移送速度の相対的変化、従ってビット速度の相対変
化を求めることより制御信号csを得ることもできる。
このことは、cs=fbre /fb であることを意味す
る。これによりcs=mI/kとなる。
【0022】検出器30からの検出信号の様々な素子へ
の供給は正しい遅延時間で行ない、カウンタ31が0に
セットされる前にメモリ35へ計数値kを記憶させるこ
とができるようにすることは明らかである。次いで値I
をユニット65にて求めることができ、その後量csを
ユニット37にて計算する。
【0023】フィルタ38にて低域フィルタ処理した後
に、このろ波した信号CSg を出力端子39に供給す
る。
【0024】このようにして各トラックに対する信号c
g を得る。次いでcsg に対する全部でn個の値を平
均化ユニット(図示せず)に供給する。この平均化ユニ
ットによりn個の信号CSg から平均値を取出し、これ
を制御信号発生器22の出力端子24に供給する。
【0025】図3におけるディジタル信号の2つの連続
する転換部間のランレングスが大きい場合には、時間的
な変動、従って2つの連続する転換部間にて計数される
固定発振器12からのクロックパルス数の計数値kの変
動分がm/2よりも大きくなる状態が起り得る。この場
合にはユニット65にて求められるビット数の値Iが大
きく、又は小さくなり過ぎ、制御信号csの値が不正確
となる。
【0026】図4は上述したような問題を考慮して図2
の回路を改善したものである。この図4に示す回路は図
2の回路に比較器41をさらに設けたものであり、この
比較器はユニット65の出力端子に結合させた入力端子
と、検出器30の出力端子に結合させた制御信号入力端
子とを有している。ディジタル信号における縁部が検出
され、且つその縁部と直前の縁部との間のビット数を示
す値Iがユニット65にて求められた瞬時に、比較器4
1はこの値Iが所定値I0 を超していないかどうかをチ
ェックする。I0 は、2つの連続する縁部間のビット数
0 に対して、m.I0 に対するクロックパルス数kの
ずれがm/2よりも小さくなるように選択する。IがI
0 よりも小さいか、又はそれに等しくなる要件が満足さ
れることを比較器41が確認した場合に、この比較器4
1はその出力端子に制御信号を発生し、この制御信号に
基づいて計算ユニット37はI、k及びmから信号cs
を得る。上記要件が満足されない場合には比較器41が
制御信号を発生しないため、ユニット37は信号csに
対する新規の値を得なくなる。
【0027】比較器41が値Iを値Imin とも比較し
て、IがImin <I≦I0 を満足する場合にだけこの比
較器の出力端子に制御信号を発生するようにすれば、図
4に示した回路よりもさらに改善された回路を得ること
ができる。なお、Imin は例えば1又は2とすることが
できる。前述したように、特にランレングスが短い場合
には不正確な測定結果をまねき、従って計数値kの値が
不正確となる。これは特に、読取られる信号の低周波に
対して高周波をブーストする等化器(図示せず)を設け
る場合に云えることである。従って、ランレングスが短
い場合の測定に基づくkの値から制御信号を得るのは賢
明でない。その理由は、このような制御信号はかなり誤
り成分を含むからである。
【0028】図5は制御信号発生器22の他の例を示
す。図5に示す回路は入力端子23.iに供給されるデ
ィジタル信号における立上り縁を検出する縁部検出器5
0.1を具えている。回路はカウンタ51.1も具えて
おり、これは図1のクロック発生器12にて発生される
クロックパルスの内の、ディジタル信号における2つの
連続する立上り縁間の時間間隔内にて発生されるクロッ
クパルス数(k1)を計数する。上記時間間隔の終りに斯
かるクロックパルス数k1 をメモリ52.1にロードさ
せる。ユニット53.1は斯かる時間間隔内のビット数
Iをクロックパルス数k1 から得る。比較器55.1は
ビット数Iが所定値I0 以下であるかどうかをチェック
する。Iが所定値以下である場合に、ユニット54.1
は制御信号cs1 を計算する。実際上、これまでに述べ
た図5に示す回路の動作は図4に示した回路の動作に似
ており、相違点は図5の回路では極性が同じ2つの連続
する縁部間(2つの連続する立上り縁間)に位置する時
間間隔内におけるクロックパルス数を計数することにあ
る。図6にこのクロックパルス数をkにて示してある。
【0029】これまでに述べたような図5に示す回路の
利点は、読取られる信号の直流変動分に殆ど影響される
ことなく制御信号cs1 を得ることができることにあ
る。図6aは元のディジタル信号を示す。読取中に直流
シフトがあると、図6bに示すようなアナログ信号とな
る。このアナログ信号をディジタル化した後には図6c
に示すような信号が得られる。図6cの信号が「高」レ
ベルにある時間間隔は、図6aにおける対応する時間間
隔に比べて広くなる。図6cにおける信号が「低」レベ
ルにある時間間隔は図6aにおける対応する時間間隔に
比べて短くなる。本例の場合には記録担体の移送速度が
公称値を呈するものとする。
【0030】信号が「高」レベルにある時間間隔に基づ
いて制御信号csを求めるようにすると、この制御信号
は記録担体の移送速度が低過ぎることを示すようにな
る。これに反し、信号が「低」レベルにある時間間隔に
基づいて制御信号csを求めると、この制御信号は記録
担体の移送速度が高過ぎることを示すことになる。そこ
で、制御信号を求める時間間隔を2つの連続する立上り
縁間の時間間隔に等しく選択することにより、一層良好
な制御信号csを得ることができる。必ずしも2つの直
接連続する立上り縁間の時間間隔を選択する必要はない
こと明らかである。計数時間間隔としては、或る立上り
縁と、それに続く2番目の立上り縁との間の時間間隔を
計数間隔としてとることもできる。
【0031】立上り縁の代りに、立下り縁を検出するこ
とも可能である。図5には立下り縁を検出する部分も示
してある。このために、図5に示す回路は入力端子2
3.iに供給されるディジタル信号における立下り縁を
検出するための縁部検出器50.2も具えている。図5
の回路はカウンタ51.2も具えており、これは図1の
クロック発生器12からクロックパルスの内の、ディジ
タル信号における2つの連続する立下り縁間の時間間隔
内にて発生されるクロックパルス数(k2)を計数する。
この時間間隔の終了時にクロックパルス数k2 をメモリ
52.2にロードさせる。ユニット53.2はこの時間
間隔内のビット数Iをクロックパルス数k2 から得る。
比較器55.2はビット数Iが所定値I0 以下であるか
どうかをチェックする。Iが所定値以下である場合に、
ユニット54.2は制御信号cs2 を計算する。実際
上、図5に示した回路のこの部分も図4に示した回路と
同様に作動し、相違点は図5の回路では2つの直接連続
する立下り縁間に位置する時間間隔内におけるクロック
パルス数を計数することにある。図6にこのパルス数を
2 にて示してある。図5の回路は平均化装置(av)
56も備えており、これは2つの信号cs1 とcs2
ら制御信号csを得る。この制御信号csは前述した平
均化ユニットに供給され、これにてn個のチャネルに対
する全部でn個の制御信号csの平均をとる。
【0032】本発明の利点は位相ロックループ13.i
の帯域幅を比較的小さくし得ることにある。その理由は
記録担体の速度変動分が追加の制御系(これは周波数制
御系と見なすことができる)で補償されるからである。
位相制御系は個々のチャネル間の位相差を補償しさえす
ればよい。これにより位相ロックループの特性が改善さ
れる。
【0033】さらに制御信号発生器22にて制御信号を
決定するのにn倍の多数の信号転換部を用いるから、制
御信号の信号対雑音比が高くなる。
【0034】本発明は上述した例のみに限定されるもの
でなく、幾多の変更を加え得ること勿論である。例え
ば、図2、図4又は図5に図示した回路に示されるよう
な素子を必ずしもn倍(又は2n倍)設ける必要はな
い。この場合原則としてn個のチャネルに対して時間多
重させることのできる機能部の素子を1個とし、これを
時間多重にて作動させることができる。
【0035】さらに、各トラックにおける信号のビット
速度は必ずしも全てのトラックに対して同じとする必要
のないことにも留意すべきである。異なるトラックのビ
ット速度は互いに相違させることができ、この場合には
周波数検波器(制御信号発生器)22におけるカウンタ
31に基準周波信号を供給するようにする。
【0036】周波数検波器22の出力端子24に供給さ
れる制御信号をテープ移送速度制御系を直接制御するた
めの制御信号として用いることができることにも留意す
べきである。こうすることによりテープ移送速度制御系
を迅速に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル信号再生装置の実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した装置における制御信号発生器の一
例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した回路に現われる信号を示す図であ
る。
【図4】制御信号発生器の他の例を示すブロック図であ
る。
【図5】制御信号発生器のさらに他の例を示すブロック
図である。
【図6】図5に示した回路に現われる信号を示す図であ
る。
【符号の説明】
a.1 〜Ta.n トラック 11 ビット検出器 12 クロック発生器 13.1〜13.n 位相ロックループ 14.1〜14.n 読取ヘッド 16.1〜16.n 遅延手段 17.1〜17.n 位相比較器 18.1〜18.n ループフィルタ 19.1〜19.n 信号組合せユニット 20 記録担体 21.1〜21.n 電圧制御発振器 22 制御信号発生器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録担体上のn個の隣接するトラックか
    らn個のディジタル信号を再生するための装置であっ
    て: − 各々が出力端子を有し、n個のトラックからのn個
    の情報信号を読取って、これらの情報信号を前記出力端
    子に供給するn個の読取ヘッドを具えている読取手段
    と; − 前記n個の読取ヘッドの出力端子に結合させた入力
    端子を有し、前記トラックから読取ったn個の情報信号
    からn個のディジタル信号を得て、これらのディジタル
    信号を出力端子に供給するn個の検出手段と; − 前記読取ヘッドのn個の出力端子に結合させた入力
    端子をそれぞれ有するn個の位相ロックループであっ
    て、各位相ロックループが、これらの各位相ロックルー
    プの入力端子に結合させた第1入力端子、第2入力端子
    及び出力端子を有している位相比較器と、この位相比較
    器の出力端子に結合させた入力端子及び位相比較器の第
    2入力端子に結合され、所定周波数のクロック信号を供
    給する出力端子を有する電圧制御発振器とを具えている
    n個の位相ロックループ;とを具えているディジタル信
    号再生装置において、当該装置が、前記n個の情報信号
    から読取手段に対する記録担体の移送速度と読取手段に
    対する記録担体の公称移送速度とのずれの目安となる制
    御信号を得ると共に、この制御信号を出力端子に供給す
    るための制御信号発生器及び前記制御信号を前記n個の
    電圧制御発振器の入力端子に供給する手段を具えている
    ことを特徴とするディジタル信号再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御信号発生器が前記n個の各ディ
    ジタル信号からこれらの各ディジタル信号のビット速度
    の目安となる補助信号を得るべく構成され、且つ前記制
    御信号発生器がn個の補助信号から制御信号を得るため
    のユニットを具えていることを特徴とする請求項1に記
    載のディジタル信号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記トラックからのディジタル信号から
    補助信号を得るために、前記制御信号発生器が周波数
    m.fb のパルスを発生するパルス発生器を具え、ここ
    にfb はトラックからのディジタル信号の公称ビット速
    度とし、且つ前記制御信号発生器がトラックから読取ら
    れるディジタル信号における2つの信号転換部間に現わ
    れるパルス発生器からのパルス数を計数するカウンタも
    具え、前記制御信号発生器が前記パルス数から補助信号
    を得るべく構成されるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のディジタル信号再生装置。
  4. 【請求項4】 前記カウンタが前記ディジタル信号にお
    ける所定極性の信号転換部と、この転換部の直ぐ後に続
    く反対極性の信号転換部との間に現われるパルス数を計
    数すべく構成されるようにしたことを特徴とする請求項
    3に記載のディジタル信号再生装置。
  5. 【請求項5】 前記カウンタが前記ディジタル信号にお
    ける所定極性の信号転換部と、この転換部の直ぐ後に続
    く同一極性の信号転換部との間に現われる第1パルス数
    を計数すべく構成され、さらに前記カウンタが前記ディ
    ジタル信号における反対極性の信号転換部と、この転換
    部の直ぐ後に続く前記反対極性の信号転換部との間に現
    われる第2パルス数を計数すべく構成され、且つ前記制
    御信号発生器が前記第1及び第2パルス数からこれらの
    パルス数の平均をとることにより前記補助信号を得るべ
    く構成されるようにしたことを特徴とする請求項3に記
    載のディジタル信号再生装置。
  6. 【請求項6】 信号転換部間に位置するビット数として
    表わされる2つの信号転換部間の間隔が所定ビット数以
    下となるようにしたことを特徴とする請求項3,4又は
    5のいずれか一項に記載のディジタル信号再生装置。
  7. 【請求項7】 信号転換部間に位置するビット数として
    表わされる2つの信号転換部間の間隔が1以上となるよ
    うにしたことを特徴とする請求項6に記載のディジタル
    信号再生装置。
  8. 【請求項8】 前記読取ヘッドの出力端子と前記位相比
    較器の入力端子との間の各接続ラインに遅延時間がほぼ
    同じ遅延手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか一項に記載のディジタル信号再生装置。
  9. 【請求項9】 記録担体移送用の移送手段を具えている
    請求項1に記載の装置において、前記移送手段が制御信
    号入力端子を有し、この制御信号入力端子に前記制御信
    号発生器の出力端子を結合させ、前記移送手段が前記制
    御信号入力端子に供給される制御信号に応答して前記ず
    れを低減させるように記録担体を移送すべく構成される
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のディジタ
    ル信号再生装置。
JP306094A 1993-01-20 1994-01-17 ディジタル信号再生装置 Pending JPH06236631A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL93200142:3 1993-01-20
EP93200142 1993-01-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06236631A true JPH06236631A (ja) 1994-08-23

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ID=8213577

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP306094A Pending JPH06236631A (ja) 1993-01-20 1994-01-17 ディジタル信号再生装置

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