JPH0623565U - ゴルフ練習装置 - Google Patents

ゴルフ練習装置

Info

Publication number
JPH0623565U
JPH0623565U JP6117592U JP6117592U JPH0623565U JP H0623565 U JPH0623565 U JP H0623565U JP 6117592 U JP6117592 U JP 6117592U JP 6117592 U JP6117592 U JP 6117592U JP H0623565 U JPH0623565 U JP H0623565U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tee
ball
floor
golf
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6117592U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2595585Y2 (ja
Inventor
本 昭 壽 杉
Original Assignee
杉本 昭壽
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 杉本 昭壽 filed Critical 杉本 昭壽
Priority to JP1992061175U priority Critical patent/JP2595585Y2/ja
Publication of JPH0623565U publication Critical patent/JPH0623565U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595585Y2 publication Critical patent/JP2595585Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のゴルフ練習装置で問題となっていたティ
ーアップ部分に、形成されていたかなり大きな穴を本考
案では完全に閉塞し、ゴルファーの穴への気懸り、穴の
打撃によるクラブや手への損傷を防止する。また、ティ
ーの高さの調節、床面の傾きの調節を可能にして、実際
のゴルフコースでのウッドやアイアンなど種々のクラブ
による打球と同様の経験を可能にする。 【構成】外筒、中筒および内筒が順次摺動可能に嵌合さ
れ、中筒の上底面で床面の孔を完全に閉塞し、内筒に取
り付けられたティー上にゴルフボールを自動供給し、駆
動機構により自動的にティーを床面上方に上昇させ、打
球後は下降して再びボールをティーにのせ、上昇させる
サイクルを繰り返し自動的に行なう。そして、このサイ
クルを行なうティーアップされる場所が床面に複数箇処
あって、場所を移動しつつ打球できるのでスタンスの練
習ができ、さらにティーの床面上方への上昇後ティーの
高さを調節でき、さらには床面の傾動をも可能としたゴ
ルフ練習装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はゴルフの練習用ティーアップ装置に係り、特には、ボールを自動ティ ーアップしたときにボールの下の床面にティー及びボールが上下動するための穴 が形成されることなく、ボールの下の床面をフラットにすることができ、アイア ンの練習時にボールとともに、床面を打撃しても手に過度の衝撃を受けることな く、ウッドはもちろん、アイアンの練習をも効果的にすることができるばかりで なく、ゴルファーのボールに対する位置感覚であるスタンスのとり方も練習する ことができるゴルフ練習装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフ練習場においてはボールをティーアップするための各種の装置が採用さ れている。その中でも、近時はボールを自動的にティーアップするための装置の 需要が多い。これは床面にボールあるいはティーの挿通用の穴を穿設し、該穴に 下からティーに載置したボールを上昇させる構成のものが多い。そして、ボール を打った後に下降して次のボールが載置されて上昇することを繰り返すものであ る。ボールのティーアップされる位置は1箇所しかないため、スタンスを練習す るのが十分でないと考えられ、これを練習できる装置の開発が望まれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のごとき従来例によると、床面にボールあるいはティーの 挿通用の穴が穿設されているため、その穴が打撃時に邪魔になる。とりわけ、現 実のゴルフ場においてはかかる穴は存在せず、特にアイアンでは下の芝生または 土と共にボールを飛ばすこととなり、そのために練習時にあってもボールの下を 打撃する必要がある。そうすると、従来のティーアップ装置では穴の縁部をたた いてしまうことになる。そのため、上手に打てないばかりか、手に過度の衝撃を 受けるばかりかクラブを著しく損傷してしまうために特にアイアンの練習をする ことができなかった。さらに、打撃時に穴が視野に入り、実際のゴルフ場の自然 な雰囲気が醸し出せない、等の欠点があった。
【0004】 本考案の主目的は、ゴルフボールが自動的にティーアップされる箇処を複数箇 処とし、異なったティーアップ位置においてスタンスの取り方を含めて練習をな しうるようにしたゴルフ練習装置を提供するものである。
【0005】 本考案はさらに、ボールを自動ティーアップしたときに、ボールの下の床面に ティー及びボールが上下動するための穴が形成されることなく、ボールの下の床 面をフラットとすることができ、アイアンの練習時にボールとともに床面を打撃 しても手に過度の衝撃を受けることなく、ウッドはもちろん、アイアンの練習を も効果的にすることができるゴルフの練習用ティーアップ装置を提供することを 目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、(1)複数個の透孔を有する床体と、 (2)この床体の各透孔に取り付けられ、ゴルフボールの供給される最低位置 と打球位置との間で昇降する昇降ユニットと、 (3)各昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (4)各昇降ユニットにゴルフボールを自動的に供給する手段と、 (5)昇降ユニットを設定されたまたは設定するプログラムに応じてシーケン ス的に選択し、選択された昇降ユニットを作動するよう制御する自動制御装置と を具えることを特徴とする請求項7〜15に記載のゴルフ練習装置が提供される 。
【0007】 本考案の他の態様によれば、(1)床体の透孔に取り付けられ、ゴルフボール の供給される最低位置と打球位置との間で昇降する昇降ユニットと、 (2)この昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (3)複数種類のゴルフボールの中から所望のボール種を選択し、選択された ボールを供給する手段と、 (4)昇降ユニットの昇降をシーケンス制御する自動制御装置とを具え、 前記昇降ユニットは、 (a) 両端が開放し、前記最低位置においては床体の透孔の下方に位置し、前 記打球位置においては床体に上端面が当接する外筒と、 (b) この外筒に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、上端が閉塞底をなし 、この閉塞底は小孔を有し、前記打球位置においては床体の上面とこの底の表面 とが同一面をなすよう構成された中筒と、 (c) この中間に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、上端が閉塞底をなし 、この閉塞底に前記中筒の小孔より突出するよう取り付けられたティーを有する 内筒とを有し、 前記自動制御装置は、前記昇降ユニットの最低位置において外筒内にてティー 上にボールを載置できる位置まで下降し、この位置にてティー上に選択されたボ ールが載置されたとき上昇し始め、最初に外筒が床体に当接して停止し、次いで 中筒が床面と同一面をなして停止し、最後に内筒上のティーが床面の上方に突出 して停止し、ティー上のボール打球後は前記最低位置まで下降するサイクルを繰 り返し行なうよう制御することを特徴とするゴルフ練習装置が提供される。
【0008】 本考案のさらに他の態様によれば、(1)複数個の透孔を有する床体と、 (2)この床体の各透孔に取り付けられ、ゴルフボールの供給される最低位置 と打球位置との間で昇降する昇降ユニットと、 (3)各昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (4)各昇降ユニットにゴルフボールを自動的に供給する手段と、 (5)昇降ユニットを設定されたまたは設定するプログラムに応じてシーケン ス的に選択し、選択された昇降ユニットを作動するよう制御する自動制御装置と を具え、 前記昇降ユニットは、 (a) 両端が開放し、前記最低位置においては床体の透孔の下方に位置し、前 記打球位置においては床体に上端面が当接する外筒と、 (b) この外筒に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、上端が閉塞底をなし 、この閉塞底は小孔を有し、前記打球位置においては床体の上面とこの底の表面 とが同一面をなすよう構成された中筒と、 (c) この中間に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、上端が閉塞底をなし 、この閉塞底に前記中筒の小孔より突出するよう取り付けられたティーを有する 内筒とを有し、 前記自動制御装置は、複数個の昇降ユニットを前記プログラムに応じてシーケ ンス的に選択作動し、選択された昇降ユニットにおいては、前記昇降ユニットの 最低位置において外筒内にてティー上にボールを載置できる位置まで下降し、こ の位置にてティー上にボールが前記ボール供給手段により載置されたとき上昇し 始め、最初に外筒が床体に当接して停止し、次いで中筒が床面と同一面をなして 停止し、最後に内筒上のティーが床面の上方に突出して停止し、ティー上のボー ル打球後は前記最低位置まで下降するサイクルを繰り返し行なうよう制御するこ とを特徴とするゴルフ練習装置が提供される。
【0009】 前記中筒の閉塞底上には人工芝が着脱可能に取り付けられているのが好ましく 、また、前記内筒の閉塞底にはティーが着脱可能に取り付けられているのが好ま しい。
【0010】 さらに、前記ゴルフ練習装置は、内筒上のティーが床面の上方に突出した後さ らにティーの高さを制御することができる手段を有するのが好適である。
【0011】 そして、前記ティーは筒体であり、この筒体の内部よりゴルフボールを吸引す る手段を有するのがさらに好ましい。
【0012】 前記昇降ユニットは前記外、中および内筒を案内する案内筒を有するのがよい 。
【0013】 前記ゴルフ練習装置は床体を傾動させる手段を有するのが好ましく、最適には 前記床体傾動手段は、前記昇降ユニットの内筒上のティーの下方で前記床体を支 持するボールジョイントと、床体のゴルファー前方の二点において床体に設けら れた伸縮手段とで構成されるのがよい。
【0014】
【作用】
ゴルフボールの打球練習をするとき、ゴルフボールに対する足の位置などにつ いてもすなわちスタンスについても練習できるようにする。 従来のゴルフ練習装置はティーおよびボールが昇降する穴が1箇処だけであり 、しかも穴が床面に存在していたので、その穴が打球時に気になるだけでなく、 穴の縁部をクラブで打撃して手ばかりでなくクラブを著しく損傷してしまってい たために実用化が困難であるばかりかスタンスをとる練習がしにくかったが、本 考案においては好ましくは穴を閉塞するとともにティーも実際のティーと同様に 小型化し、さらには床面をも傾動可能とし、ティーアップ位置(箇処)も複数箇 処としたので、現実にゴルフコースに出たのと同様の経験が本考案のゴルフ練習 装置でできるようになった。
【0015】
【実施例】
現在、ゴルフボールを手でティー上に載せる方式あるいはボールが自動的にテ ィーアップされてくる方式にしても、ティーが存在する箇処すなわち打球場所は 図14に示すように1箇処だけである。そのため、ティーアップされたボールに 対してとるべきスタンスは実質的に1つに限られてくることになり、慣れるにし たがってスタンスをとる練習にはなりにくくなっているのが実情である。ところ が、ボールに対してスタンスをとることは極めて重要であり、ティーアップされ る場所が複数箇処あれば、そしてその場所が逐次変更されれば、その都度スタン スをとり直すこととなり、非常に練習密度を濃くすることができる。
【0016】 したがって、本考案においては、ティーアップされる場所を複数箇処とする。 その一例を図15に示す。図15においては、9個のティーアップ場所が設定さ れている例を示す。図のようにx方向にx1 ,x2 ,x3 として、y方向にy1 ,y2 ,y3 としてその位置を示すと、ゴルフ練習者に対して、縦方向(y方向 )に(x1 1 )、(x1 2 )、(x1 3 )が一列、(x2 1 )、(x2 2 )、(x2 3 )がその次列、(x3 1 )、(x3 2 )、(x3 3 ) がその次列に、計縦に3列並ぶことになる。また、ゴルファーに対して平行な方 向(x方向)についても同様に3列並ぶこととなる。図15では、わかり易いよ うに全てティーアップされた状態で示しているが、現実にはいずれか一つがある 順序であるいはランダムに選択されて選択された場所にボールがティーアップさ れてくる。それを打球後、次の任意の場所にボールがティーアップされてき、こ れが繰り返し行なわれる。
【0017】 図16によりy方向(ゴルファーに対して縦方向)の3場所すなわち(x1 1 )、(x1 2 )、(x1 3 )においてティーアップされるときの練習につ いて説明する。まず1番手前の(x1 1 )の場所にティーアップされたとき、 ゴルファーはF1 付近の場所でスタンスをとることになる。この打球が終了する と、次に(x1 2 )の場所に次のボールがティーアップされてくる。すると、 ゴルファーはボールがゴルファーから遠のく位置にくるためF1 のスタンス位置 からその前方のF2 付近の場所でスタンスをとることになる。この打球も終了す ると、次の(x1 3 )の場所にボールがティーアップされてくる。すると、前 に述べたと同じくボールがゴルファーから遠くの位置にあるためゴルファーは前 進してF3 付近でスタンスをとることになる。このようにして、ボールの位置が 次々と変更されるので、ゴルファーはそれに応じて自身が最適と思うスタンスを とることになるが、必ずしも思い通りにならないので、その都度考えてスタンス をとることになり、練習が十分になされることになる。
【0018】 図16に明瞭に示されるように、本考案のゴルフ練習装置100においては、 打球区域101および足場区域102があり、打球区域101上には図15につ き述べたように複数個のティーアップ場所が存在する。また、打球区域のティー アップ場所の手前には素振り区域103を設けておくのがよい。打球後素振りの 機会を与えるためであり、先述したシーケンス中に素振りを加えておいてティー アップの時間隔を伸ばしておいてもよい。101,102,103いずれの場所 にも芝生を植設しておいてもよい。また、練習場では足場区域102によっては 適切な打球方向が選択しにくいことがある。その場合、足場区域下にターンテー ブル113を設置しておくのがよい。ターンテーブルは適切な位置でロックでき るようにしておく。これによりゴルファーは適切な打球方向を練習場の視野範囲 内で選択することができる。
【0019】 図16ではゴルファーの縦方向(y方向)の一列での練習について述べたが、 例えば、ゴルファーに対して平行なx方向に(x1 1 )、(x2 1 )、(x 3 1 )と横方向に移動しつつ練習させることもできるし、またゴルファーが斜 前方に向けてすなわち(x1 1 )、(x2 2 )、(x3 3 )というように 練習させれば単に縦方向のみ、横方向のみの練習でなく、縦横両方向のスタンス のとり方の練習をさせることができる。このように一定のシーケンスがあるので なく、任意のランダムに選択された場所にボールがティーアップされるようにプ ログラムしておけば、一層複雑な考えを以ってスタンスのとり方の練習をさせる ことができる。そのプログラムはゴルファーが適宜選択または設定できるように しておくこともできる。
【0020】 なお、自動的にゴルフボールをティーアップする装置は任意の形式のものを用 いてよいが、後に詳述する実願平3−64422号のものを用いるのが最適であ る。それは、床面にゴルフボールおよびティーが上下動するための穴が穿設され 、それが打球の邪魔になるのであるが、上記のものではその穴が完全にふさがれ てしまうためである。本考案では、この実用新案に開示されている制御装置付ゴ ルフボール昇降ユニットを各ティーアップ場所に設ければよい。
【0021】 ゴルファーの腕前には男女別に限らず格差が大きい。そのため、上手なゴルフ ァーで比較的硬度の大きいボールを使用する傾向があり、女性や技術の低いゴル ファーでは比較的硬度の小さいボールを使用する傾向があるといわれている。現 在のゴルフ練習場では硬度の異なるゴルフボールを選択して練習できるところは ない。したがって、現実のゴルフ場では自分に適した硬度のボールを使用してい るにもかかわらず、ゴルフ練習場ではその人の技術に応じて練習できないのが実 情である。
【0022】 ゴルフボールの硬度は、黒印刷のボール(硬度大)、緑印刷のボール(硬度中 )、赤印刷のボール(硬度小)があるといわれている。本考案においては、ゴル フ練習装置にこれらのボールの内から自分に適した硬度あるいは色などを付した ボール(カラーボール)などボールの種類を選択して練習できるようにする。
【0023】 ここでは、ボールの種類の内、硬度を選択する場合にはついて図17につき述 べる。硬度の大なBボール、同中のGボール、小のRボールがそれぞれのホッパ に入っており、ゴルファーが自己の打席にて押ボタン(特に図示せず)などの選 択手段の作動により、選択されたボールがシュート104を経て待球位置の点線 で示すティー25上に供給され、実線で示すようにティーアップされる。ボール の選択はボール選択手段により任意の時に行なうことができる。
【0024】 ゴルフボール自動ティーアップ方式のゴルフ練習装置では、本願で示す実願平 3−64422号のものに限らず、ボール出入用の透孔が床体に設けられており 、少なくとも一時的には開放状態のままである。実願平3−64422号におい てわかり易いように説明すると、図8〜図12の一打球サイクルの中でも図8か ら図11位までの間は透孔は開放状態のままである。
【0025】 この透孔の開放状態にある間、不心得なゴルファーが、自己の所有するゴルフ ボールをこの透孔中に投入し、その上靴でボールを押さえつけることもある。こ のような外力が練習装置に加えられると、装置が故障を起こしてしまうことにな る。これを防止することも本考案の一つである。
【0026】 その一構成例を図18につき説明する。床体に溝孔110を穿設し、この溝孔 内に圧縮ばね111を収容し、このばねにボール落下防止爪112を取り付けて おく。すると、爪112は圧縮ばね111の作用により透孔2の方に突出し、上 方からの異種のボール40aが透孔2を経て床面下に落下するのを防止する。こ のばね−爪の機構は透孔2の周囲に複数個設けるのがよい。4個設けておくのが 損傷等を受けにくいようである。
【0027】 このボール落下防止機構の作動について簡単に説明する。ボールの打球サイク ル(図8〜図12)において、昇降ユニットが上昇してくると、外筒5が爪11 2の斜面112aに当接すると、外筒5が爪112を圧縮ばね111の作用に抗 して爪112を床体内へ押入し、ティー25上のボール40は床体1の透孔2を 経てティーアップされる。打球後は外筒5が降下するにつれて爪112の斜面1 12aから離れると、再び圧縮ばね111の作用により爪112は床体1から透 孔2の方へ突出してき、その状態を保持するため、異種のボール40aは透孔2 を経て装置内に侵入することができない。したがって、不意にあるいはいたずら により異種のボール40aが装置内に侵入して装置が故障するようなことはなく なる。 次に、本考案のゴルフ練習装置に適用するのに好適な例について説明する。
【0028】 本考案のゴルフ練習装置はゴルフボールを自動的または半自動的にティーアッ プするよう床体1の透孔2に取り付けることができる装置または床体1の透孔2 に取り付けて一体化した装置である。床体1上には人工芝3を敷設するのがよい 。そして透孔2にはストッパ4が取り付けられている。
【0029】 本考案のゴルフ練習装置は、図1に示すように、両端が開放した外筒5、この 外筒5に摺動可能に嵌合された中筒6およびこの中筒6に摺動可能に嵌合された 内筒7で構成される昇降ユニットを具え、好ましくはこれらの外中内筒は案内筒 8内で昇降するよう構成するのがよい。案内筒8内での昇降は、各筒に形成され た各フランジ9,10,11が案内筒に形成された溝孔12に沿って行なうよう にするのが簡便である。
【0030】 外筒5および中筒6はそれぞれのフランジ9,10から各ワイヤ13,14, にて各滑車15,16を経て連結された重り17,18によって上向きの力を加 えられている。これらの外中内筒、案内筒、重りなどの構成部品は耐錆性の材料 で構成するのがよい。
【0031】 中筒6はその下端は開放しているが、上端は閉塞底19となっており、その中 央には小孔20が穿設されている。内筒7もその下端は開放しているが、上端は 閉塞底21となっている。
【0032】 中筒6の閉塞底19上には床体1上の人工芝3と同様の人工芝22を植設して おくのがよい。人工芝22はウッドやアイアンなどのクラブで頻繁に打撃され損 傷を受けるので交換可能にしておくのが好適である。人工芝3,22は接着剤で 接着しておくのが好便である。接着剤としては熱可塑性の接着剤を使用し、バー ナーなどの加熱により接着剥離できるようにするのがよい。そのためには、人工 芝を付着する閉塞底19は着脱可能にしておくとよい。その一構成例を図3に示 す。図3において、閉塞底19は中筒6に対する蓋のような形となり、たとえば 閉塞底19はねじ23で螺合できるようにしておくとよい。螺合を容易にするた めに閉塞底19の上面には溝孔24を形成しておくとよい。
【0033】 内筒7の閉塞底21にはティー25を固着し、ティーの先端部は中筒6の閉塞 底19に形成された小孔20から突出するよう構成される。ティーもウッドやア イアンなどのクラブで頻繁に打撃され損傷されるので交換可能にしておくのが好 ましい。ティーの交換可能な構造の一例を同じく図3に示す。図3において、閉 塞底21は内筒7に対する蓋のような形をなし、例えば閉塞底21はねじ26で 螺合できるようにしておくとよい。螺合を容易にするために閉塞底21の上面に は溝孔27を形成しておくとよい。この閉塞底19には小孔28を形成し、ティ ー25をその底部から支持具29により内筒6に固定する。ティー支持具29と 内筒7とはねじ30によりティー25を内筒7の閉塞底21に緊締しうるように するのがよい。
【0034】 ティー25は柔軟なゴムのような可撓性材料で中空管として構成し、図3に示 すように、ティーの底部側から可撓管31を真空装置32に接続し、ティー上の ボールを吸引できるように構成すると、自動ティーアップ時にもボールがティー から落下しなくなるので好ましい。真空装置としては一般に市販されている真空 ポンプ、真空エジェクタなどで十分である。また、ティー支持具29も中空管と してこれに真空装置32に導く管31を接続してもよい。
【0035】 本考案のゴルフ練習装置においては、図1に示すゴルフボールの供給位置であ る最低位置と、図2に示すゴルフボール打球位置との間で前述した昇降ユニット が昇降する。この昇降時に、外中内筒がたがいに脱離しないように構成しておく のがよい。この脱離防止機構としては隣接する筒同士に爪−溝孔機構を設けるの が最も簡便である。その一構成例を図1に示す。図1において、33は外筒5に 植設した小ねじ、34はこの小ねじが移動し得る範囲を限定する中筒6に形成さ れた溝孔であり、35は中筒6に植設した小ねじ、36はこの小ねじが移動し得 る範囲を限定する内筒7に形成された溝孔である。
【0036】 また、他の脱離防止機構としては、隣接する筒のフランジ同志を所定長さのピ ン、ワイヤなどで連結しておいてもよい。
【0037】 図1に示す最低位置から図2に示す打球位置に到達するとき、床体1上のスト ッパ4に外筒5の上端が当接し、外筒5のフランジ9に中筒6のフランジ10が 当接すると同時に中筒6の閉塞底19が床体1の透孔2に達して床体1の上面と 同一面をなし透孔2をゴルフ練習者の目から見えないように完全に閉塞する。そ して、内筒7上のティー25が床体1の透孔2の上方に突出する。したがって、 ゴルフ練習者は従来目で見えていた透孔が全く見えないので、孔に気をとられる ことなく、そして孔を打撃したときの手への衝撃あるいはクラブの損傷もなく、 安心して打球に専念することができる。
【0038】 上述したように打球位置に昇降ユニットが上昇するときには、構成部品がぶつ かり合う。これらのぶつかり合いの衝撃あるいは機械音は小さい方がよい。その ためには、衝撃をやわらげる緩衝装置を設けておくのがよい。その一構成例を図 1に示す。外筒5にはコイルばね37を外筒5の上端がストッパ4に当る前にコ イルばね37がストッパ4の底部に当るよう配設し、また中筒6にはそのフラン ジ10と外筒5のフランジ9との間にコイルばね38を配設してゆるやかにフラ ンジ同志が当接するようにするのがよい。
【0039】 ゴルフボールをティー上へ載置するのは、図1に示すように、外筒5の小ねじ 33が中筒6の溝孔34の上端に掛合し、中筒6の小ねじ35が内筒7の溝孔3 5の上端に掛合するように、後に詳述する駆動手段が昇降ユニットを重り17, 18に抗して引き下げた最低位置において行なわれる。
【0040】 図1に示す最低位置において、ゴルフボール40は床面の透孔2から手または クラブヘッドで落下させてティー25上に載置させてもよい。しかし、ゴルフボ ール自体を自動供給装置によってティー25上に供給するのが好適である。ゴル フボール40の自動供給を行なう場合、自動供給装置39は図1に点線で示すよ うに床体1の下方に設置するのが好ましい。ボール自動供給装置は現在多数市販 され、また特許出願されているものがあり、これらの任意のものを使用すればよ い。ごく一例を挙げると、特開昭63−5772号、特開昭63−222782 号などに開示されているものを用いることができる。
【0041】 昇降ユニットの自動昇降、ゴルフボールの自動供給を行なうには、最低位置に おけるボールの供給、ティーアップしたときのティー上のボールの有無を少なく とも検知する必要がある。いずれの場合においても、発光受光素子を用いた光学 的手段によりボールの有無を検知するのが最も好適であるが、現在行なわれてい る他の種々の検知スイッチを用いてボールの有無の検知を行なってもよい。
【0042】 本考案においては、図1に示す最低位置でのボールの供給の検知を、ボール自 動供給装置39の案内筒8への入口に取り付けた検知手段によって、外筒5の内 壁に取り付けた検知手段によって、ティー25の内部と天井に取り付けた検知手 段によって、など種々の位置で行なうことができる。図面には検知手段の記載を 省略しているが、上記の如く種々の位置でボールが昇降ユニット内に供給された ことを検知できればよい。
【0043】 また、図2に示すティーアップされた打球位置におけるボールの有無の検知は 上述の光学手段によるのが最適である。床体上に発光、受光素子を設置してボー ルがティー上に存在するときにはその反射光を受光し、ボールがティー上に存在 しないときには受光しないようにしてもよいし、ボールがティー上に存在すると きにはボールによって遮光されて受光せず、ボールがティー上に存在しないとき には受光するようにしてもよい。
【0044】 図2に示す打球位置にボール40がティーアップされた状態においても、使用 するクラブに応じて高さが変わってくる。例えば、ウッドではより高く、アイア ンではより低くというようにである。そこで、本考案においては、打球位置にお けるティーの高さを変化できるよう構成する。その一構成例を図4に示す。床面 上に発光素子41および受光素子42よりなるティー高さ制御手段43を設け、 発光受光素子41,42は自動制御装置44に接続される。自動制御装置44は 上述したおよび後述する種々の作動を自動的にシーケンス制御する装置であり、 マイクロコンピュータで構成するのが最適である。
【0045】 図4において、ゴルファー45はその使用クラブのヘッド46にてティーの高 さ制御できるようにした状態を示す。ヘッド46を実線で示すように発光受光素 子41,42間に入れない時は実線で示すように発光素子41から受光素子42 に入光し、そのときは制御装置44の制御によりティーの高さは予め設定された 高さのあるいは前回設定された高さの打球位置をとるが、ヘッド46を点線で示 すように発光受光素子41,42間に入れると、点線で示すようにヘッド46が 遮光して受光素子42には入光せず、そのときは制御手段43の制御により前述 した内筒7を後述する駆動手段が上昇下降させ、ティーの高さすなわち打球位置 を変化させる。ゴルファーはティーの高さを目で見つつ自分の持つクラブに合わ せて調節する。自己の希望するティーの高さが得られたら、クラブヘッド46を 発光受光素子41,42間から出せば、そのティーの高さでティーは停止するか ら、そこで打球する。
【0046】 現実のゴルフコースでは地面は平坦ではなく、むしろいずれかの方向に傾斜し ていることの方が多い。このような傾斜面での打球を本考案のゴルフ練習装置で は体現することができる。図5にその構成例を示す。図5に示すように、一点鎖 線で示すのは前下りで打球する状態を、二点鎖線で示すのは前上りで打球する状 態を示す。このように床体1を傾斜させる構造は、ゴルファー45を囲むように 前方二ケ所、後方二ケ所に伸縮手段を設けてそれぞれに高さを制御することによ り希望する傾斜床面を実現するようにしてもよい。
【0047】 床面を傾斜させるのに好適な構成例について説明する。図5に示すように、床 体1の下に昇降ユニットを囲むサブハウジンク47を設け、地面に設置したボー ル軸受48によりサブハウジング47をティー25の鉛直方向下方において回動 可能に支承する。そして、ゴルファー45の前方の左右の二床点において伸縮手 段49,50を地面と床体との間に設置する。すなわち、床体1をボール軸受4 8と伸縮手段49,50の三点で傾動可能に支持する。伸縮手段はオイルシリン ダー、モーター駆動、ねじ柱など高さあるいは長さを変化させることのできる任 意の機構を採用すればよい。
【0048】 このように三点支持構造とすれば、床体1の傾動にゴルファー前方の左右の伸 縮手段49,50のみを制御すれば、三次元的に床面の傾斜を変化させて希望す る傾斜面をゴルフコースに似せて実現することができる。その傾動制御の仕方を 図6につき説明するが、左右両方についての説明は省略し、右側の伸縮手段50 についての制御を説明する。図6において、51は右側の伸縮手段50の制御手 段であり、52は左側の伸縮手段49の制御手段である。いずれも、図4につい て説明したのと同様に発光素子41および受光素子42より構成され、その制御 動作も図4について説明したのと同様である。すなわち、ゴルファー45がその クラブヘッド46を両素子41,42間に入れると上限と下限との間で上下動し 、両素子41,42間からヘッド46を抜くとその位置で停止する。その作動は 同じく自動制御装置44を経て行なわれる。左右の伸縮手段49,50について 左右の制御手段51,52を順次に操作すれば任意の傾斜床面が実現される。
【0049】 次いで、昇降ユニットの駆動機構について説明する。本考案においては、昇降 ユニットの内筒7のフランジ11をチェーン60に連結し、チェーン60を被動 爪車61、フリーの爪車62に巻回し、爪車61をクラッチ63、モータ64を 介して自動制御装置44の制御の下に駆動する。モータ64は精密なティー高さ の制御や床体の傾斜度の制御などを行なう必要があるので、応答性のよい精密モ ータを使う必要がある。応答性向上のためブレーキ65を付設しておくのがよい 。チェーンの代りにワイヤ、細棒など伸びの少ないものを用いてもよい。ここで 駆動手段は重り17,18ならびにチェーン60、クラッチ63、モータ64、 ブレーキ65など一連の素子で構成されているが、このような構成に限られず、 例えば外中内筒をシーケンス的に上下動させうるものであればいかなるものでも よい。一例を挙げると、エアシリンダ、油圧シリンダなどを用いてもよい。
【0050】 図7に示すのはティーアップされた打球位置である。このとき、チェーン60 上の接片66はスイッチS1 ,S2 ,S3 ,……,Sn を有するスイッチ列67 の一つのスイッチを導通させ、これが図示のティー高さに対応している。すなわ ちスイッチ列67の各スイッチはティー25の高さを調節するもので、スイッチ 列67は自動制御装置44に入力されている。図4につき説明したように、クラ ブヘッド46を制御手段43に入れると、制御装置44がモータ64を駆動し、 チェーン60を回転させる。このとき接片66はスイッチ列67内で制御装置4 4の制御により往復動し、ティー25を上げ下げする。例えば、スイッチS1 は ティー25が人工芝3内に没する高さで、順次にS2 ,S3 ,……,Sn とティ ーの高さは高くなり、Sn が最高高さでティーグラウンドでティーをさしたとき の最高高さに相当するようにしておく。
【0051】 また、チェーン60上には接片68が設けられている。チェーン60の回転に より内筒7を図7で見て下方に降下させつつ接片68がスイッチ69を導通させ る位置に来ると、この信号は制御装置44を経てモータ64を停止させ、図1に 示すような最低位置で昇降ユニットを停止させる。
【0052】 上述したようにして、駆動装置は外筒5、中筒6および内筒7を含む昇降ユニ ットを最低位置(図1)と打球位置(図2)との間で昇降制御し、打球位置(図 7)においてはティー25の高さを制御する。 打球位置におけるティー高さの制御機構は上述の駆動機構とは別個に設けても よい。この場合、制御装置44の制御の下に、駆動機構と同期的に設ける必要が ある。
【0053】 最後に、本考案のゴルフ練習装置において、待機状態の最低位置においてボー ルが供給され、自動的に打球位置までティーアップされ、打球後元の待機状態に 戻る一サイクルを、図8〜図12ならびに図13のフローチャートを参照しつつ 説明する。
【0054】 図8は昇降ユニットが最低位置であるボールの供給を待機している状態にある ことを示す。すなわち、駆動機構のチェーン60上の接片68はスイッチ69を 導通していて、この位置で昇降ユニットを停止させている。そして、内筒7が中 筒6および外筒5をそれぞれに取り付けられている重り18,17の力に抗して 最低位置まで押し下げている。外筒5の上端と床体1との間にはボールが供給さ れるボール自動供給装置39が設置されている。
【0055】 図8の状態において、手またはクラブヘッドで床体1の透孔2からあるいはボ ール自動供給装置39からボール40が外筒5の開放上端に向けて供給される。 図はボールが自動供給装置39から供給されつつあるところである。供給された ボールはティー25上に図9に示すように着座する。このボールの供給はボール センサー53により感知され、自動制御装置44にその信号が入る。この信号に よってモータ64がチェーン60を内筒7を上昇する方向に駆動する。
【0056】 さらにチェーン60が内筒7を上昇させる方向に駆動されると、外筒5の上端 がストッパ4に当接して図10に示す状態となる。中筒6および外筒5はそれぞ れの重り18および17によって上昇させられる。このとき、外筒5の外周にコ イルばね37が巻回されていると、まずコイルばね37がストッパ4に当接し、
次いで外筒5の上端がばね37のばね力に抗してストッパにスムーズに着座する ことができる。
【0057】 さらにチェーン60が内筒7を上昇させる方向に駆動されると、中筒6はその 重り18の作用で上昇して中筒6のフランジ10が外筒5のフランジ9に当接す る。このとき、中筒6の閉塞底21の上面は床体1の上面と同一平面をなすとと もに、閉塞底21は床体1の透孔2を完全に閉塞する。そして、床体1上の人工 芝3と底21上の人工芝22は連続した芝生となり、ティー25のみが芝生から 突出した状態となる。この状態が図11に示される。中筒6の外周にコイルばね 38が巻回されていると、外筒5のフランジ9に中筒6のフランジ10が当接す るのがばね38に緩衝されるので、ティー25からボール40が落下することも なく、機械音も生じなくなる。
【0058】 このとき、チェーン上の接片66はスイッチ列67のいずれかのスイッチS1 , 2 ,……,Sn に接触し、一旦そのスイッチの位置にてチェーン60の回動 は停止され、ティー25も図11に示すような打球可能な状態で停止する。この 停止位置は打球位置の一つであり、図12に示すように、内筒7の閉塞底21が 中筒6の閉塞底19に当接した打球位置の最高高さの位置まで変化することがで きる。
【0059】 図11や図12に示すように打球位置でのティー高さの調節は、図4について 既に説明した通り、ゴルファー45がクラブヘッド46を発光受光素子41,4 2間にさし入れて遮光すると、その信号に従って制御装置44がチェーン60を 駆動してその接片66がスイッチ列67内のいずれかのスイッチに切り換え接触 してそのスイッチに応じた高さにティー25を上下動させる。ティーが希望する 高さになったら、ヘッド46を発光受光素子41,42間から出せばその位置で ティーは停止する。これで打球の準備が完了する。
【0060】 準備が完了した希望高さのティー25に載っているボール40を打球すると、 ティー25上のボール40はなくなる。ボールセンサー54はティー25がボー ル40を載せて床面から上昇してくるとボールの存在を確認し、ティーの高さを 調節している間もティー上のボールの存在の確認をし続ける。しかし、ティー上 にボールが存在することを確認し続けている間はその信号によって制御装置は何 等の動作を開始させることはない。
【0061】 しかし、ティー上のボールを一旦確認した後打球によりティー上のボールが消 失したことをセンサー54が確認すると、その信号に従って制御装置44はチェ ーン60を内筒7の下降方向に駆動し始める。チェーン60が内筒7を下降せし め続けて、チェーン60上の接片68がスイッチ69に接触すると、その信号に よって制御装置44はモータ64の駆動を停止し、ブレーキ65が爪車61を制 動してチェーン60の回転をスムーズに停止させ、図8に示す最低位置に昇降ユ ニットを停止させ、次のボールが供給される待機状態となる。
【0062】 図11または図12に例示するような打球位置に停止して打球の準備が完了し たとき、ゴルファーが希望する場合には、図6につき既に説明したように、クラ ブヘッド46を発光受光素子41,42間にさし入れて床体1を支持している伸 縮手段49,50を適当に制御することにより、床体1を希望する傾斜面とする ことができる。その傾斜面上で打球すれば、実際のゴルフコースにおけると同様 の経験をすることができる。この場合、ティーも傾斜するのでティー上のボール がティーから落下するおそれがある。これに備えてゴルフボールはティー上に真 空装置32によりティー内部から吸引できるようにしておくのがよい。傾斜面を つくり出さないときも、真空装置で吸引しておいた方がティーからボールが落下 するおそれは少なくなる。
【0063】
【考案の効果】
本考案のゴルフ練習装置では、ゴルフボールのティーアップが自動的に連続的 に行なわれる。ティーの高さの調節、床面の傾きの調節も行なうことができ、実 際のゴルフコースに出た時と同様のウッドやアイアンなどのクラブによる打球経 験をすることができる。さらに、従来の自動ティーアップを行なう練習装置では 、ティーアップを行なう部分にかなり大きな穴があいていたために、その穴が気 懸りとなるばかりか、穴の縁を打撃したときクラブや手に損傷を与えていたため に実用化できなかったが、本考案の装置では全く問題がない。また、ボールがテ ィーアップされる場所が複数あって任意にその場所を選択可能であるため、スタ ンスをとる練習を充分に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のゴルフ練習装置の最低位置にある状
態を示し、好適実施態様を示す部分断面側面図である。
【図2】 本考案のゴルフ練習装置の打球位置にある図
1と同様の部分断面側面図である。
【図3】 本考案のゴルフ練習装置の他の態様を示す部
分断面側面図である。
【図4】 ティーの高さを調節する機構を説明するため
の線図である。
【図5】 床面の傾斜を可能にする機構を説明するため
の部分断面側面図である。
【図6】 床面の傾斜程度を調節する機構を説明するた
めの線図である。
【図7】 主として本考案のゴルフ練習装置の駆動機構
を説明するための部分断面側面図である。
【図8】 図8から図12までは図13のフローチャー
トに示す本考案のゴルフ練習装置の一サイクルを説明す
るもので、図8は最低の待球位置にある状態を示す図で
ある。
【図9】 図8の待球状態からボールが最低位置におい
てティー上に載置された状態を示す図である。
【図10】 図9のボールが載置されたティーが徐々に
上昇していく状態を示す図である。
【図11】 床体と中筒の上面とが同一平面をなして停
止し、ボールが載置されたティーが人工芝の高さまで上
昇した状態を示す図である。
【図12】 図11の状態からさらにボールが載置され
たティーが最高の打球位置まで上昇した状態を示す図で
ある。
【図13】 本考案のゴルフ練習装置において、待機状
態の最低位置においてボールが供給され、自動的に打球
位置までティーアップされ、打球後元の待機状態に戻る
一サイクルを示すフローチャートである。
【図14】 従来のゴルフ練習装置の線図的斜視図であ
る。
【図15】 本考案のゴルフ練習装置の線図的斜視図で
ある。
【図16】 本考案のゴルフ練習装置の一作動例を説明
するための図である。
【図17】 ボール選択を可能とする装置の説明図であ
る。
【図18】 ボール侵入による故障を防止する装置の説
明図である。
【符号の説明】
1 床体 2 透孔 3 人工芝 4 ストッパ 5 外筒 6 中筒 7 内筒 8 案内筒 9,10,11 フランジ 12 溝孔 13,14 ワイヤ 15,16
滑車 17,18 重り 19,21
閉塞底 20,28 小孔 22 人工芝 23,26 ねじ 24,27
溝孔 25 ティー 29 ティー
支持具 30 ねじ 31 可撓管 32 真空装置 33,35
小ねじ 34,36 溝孔 37,38
コイルばね 39 ボール自動供給装置 40 ボール 41 発光素子 42 受光素
子 43 ティー高さ制御手段 44 自動制
御装置 45 ゴルファー 46 クラブ
ヘッド 47 サブハウジング 48 ボール
軸受 49,50 伸縮手段 51,52
床面傾動制御手段 53,54 ボールセンサー 60 チェー
ン 61,62 爪車 63 クラッ
チ 64 モータ 65 ブレー
キ 66,68 接片 67 スイッ
チ列 69 最低位置用スイッチ 100 ゴル
フ練習装置 101 打球区域 102 足場
区域 103 素振り区域 104 シュ
ート 110 溝孔 111 圧縮
ばね 112 爪 112a 斜
面 113 ターンテーブル

Claims (18)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)床体の透孔に取り付けられ、ゴルフ
    ボールの供給される最低位置と打球位置との間で昇降す
    る昇降ユニットと、 (2)この昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (3)複数種類のゴルフボールの中から所望のボール種
    を選択し、選択されたボールを供給する手段と、 (4)昇降ユニットの昇降をシーケンス制御する自動制
    御装置とを具え、 前記昇降ユニットは、 (a) 両端が開放し、前記最低位置においては床体の透孔
    の下方に位置し、前記打球位置においては床体に上端面
    が当接する外筒と、 (b) この外筒に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、
    上端が閉塞底をなし、この閉塞底は小孔を有し、前記打
    球位置においては床体の上面とこの底の表面とが同一面
    をなすよう構成された中筒と、 (c) この中間に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、
    上端が閉塞底をなし、この閉塞底に前記中筒の小孔より
    突出するよう取り付けられたティーを有する内筒とを有
    し、 前記自動制御装置は、前記昇降ユニットの最低位置にお
    いて外筒内にてティー上にボールを載置できる位置まで
    下降し、この位置にてティー上に選択されたボールが載
    置されたとき上昇し始め、最初に外筒が床体に当接して
    停止し、次いで中筒が床面と同一面をなして停止し、最
    後に内筒上のティーが床面の上方に突出して停止し、テ
    ィー上のボール打球後は前記最低位置まで下降するサイ
    クルを繰り返し行なうよう制御することを特徴とするゴ
    ルフ練習装置。
  2. 【請求項2】前記中筒の閉塞底上には人工芝が着脱可能
    に取り付けられている請求項1に記載のゴルフ練習装
    置。
  3. 【請求項3】前記内筒の閉塞底にはティーが着脱可能に
    取り付けられている請求項1または2に記載のゴルフ練
    習装置。
  4. 【請求項4】前記ゴルフ練習装置は、内筒上のティーが
    床面の上方に突出した後さらにティーの高さを制御する
    ことができる手段を有する請求項1〜3のいずれかに記
    載のゴルフ練習装置。
  5. 【請求項5】前記ティーは筒体であり、この筒体の内部
    よりゴルフボールを吸引する手段を有する請求項1〜4
    のいずれかに記載のゴルフ練習装置。
  6. 【請求項6】前記昇降ユニットは前記外、中および内筒
    を案内する案内筒を有する請求項1〜5のいずれかに記
    載のゴルフ練習装置。
  7. 【請求項7】(1)複数個の透孔を有する床体と、 (2)この床体の各透孔に取り付けられ、ゴルフボール
    の供給される最低位置と打球位置との間で昇降する昇降
    ユニットと、 (3)各昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (4)各昇降ユニットにゴルフボールを自動的に供給す
    る手段と、 (5)昇降ユニットを設定されたまたは設定するプログ
    ラムに応じてシーケンス的に選択し、選択された昇降ユ
    ニットを作動するよう制御する自動制御装置とを具え、 前記昇降ユニットは、 (a) 両端が開放し、前記最低位置においては床体の透孔
    の下方に位置し、前記打球位置においては床体に上端面
    が当接する外筒と、 (b) この外筒に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、
    上端が閉塞底をなし、この閉塞底は小孔を有し、前記打
    球位置においては床体の上面とこの底の表面とが同一面
    をなすよう構成された中筒と、 (c) この中間に摺動可能に嵌合され、下端が開放され、
    上端が閉塞底をなし、この閉塞底に前記中筒の小孔より
    突出するよう取り付けられたティーを有する内筒とを有
    し、 前記自動制御装置は、複数個の昇降ユニットを前記プロ
    グラムに応じてシーケンス的に選択作動し、選択された
    昇降ユニットにおいては、前記昇降ユニットの最低位置
    において外筒内にてティー上にボールを載置できる位置
    まで下降し、この位置にてティー上にボールが前記ボー
    ル供給手段により載置されたとき上昇し始め、最初に外
    筒が床体に当接して停止し、次いで中筒が床面と同一面
    をなして停止し、最後に内筒上のティーが床面の上方に
    突出して停止し、ティー上のボール打球後は前記最低位
    置まで下降するサイクルを繰り返し行なうよう制御する
    ことを特徴とするゴルフ練習装置。
  8. 【請求項8】前記中筒の閉塞底上には人工芝が着脱可能
    に取り付けられている請求項7に記載のゴルフ練習装
    置。
  9. 【請求項9】前記内筒の閉塞底にはティーが着脱可能に
    取り付けられている請求項7または8に記載のゴルフ練
    習装置。
  10. 【請求項10】前記ゴルフ練習装置は、内筒上のティー
    が床面の上方に突出した後さらにティーの高さを制御す
    ることができる手段を有する請求項7〜9のいずれかに
    記載のゴルフ練習装置。
  11. 【請求項11】前記ティーは筒体であり、この筒体の内
    部よりゴルフボールを吸引する手段を有する請求項7〜
    10のいずれかに記載のゴルフ練習装置。
  12. 【請求項12】前記昇降ユニットは前記外、中および内
    筒を案内する案内筒を有する請求項7〜11のいずれか
    に記載のゴルフ練習装置。
  13. 【請求項13】前記ゴルフ練習装置は床体を傾動させる
    手段を有する請求項7〜12のいずれかに記載のゴルフ
    練習装置。
  14. 【請求項14】前記床体傾動手段は、前記昇降ユニット
    の内筒上のティーの下方で前記床体を支持するボールジ
    ョイントと、床体のゴルファー前方の二点において床体
    に設けられた伸縮手段とで構成される請求項13に記載
    のゴルフ練習装置。
  15. 【請求項15】複数種類のゴルフボールの中から所望の
    ボール種を選択し、選択されたボールを供給する手段を
    有する請求項7〜14に記載のゴルフ練習装置。
  16. 【請求項16】前記床体に形成された透孔には、開放時
    に上方よりボールを侵入させるのを防止する手段を有す
    る請求項7〜15に記載のゴルフ練習装置。
  17. 【請求項17】(1)複数個の透孔を有する床体と、 (2)この床体の各透孔に取り付けられ、ゴルフボール
    の供給される最低位置と打球位置との間で昇降する昇降
    ユニットと、 (3)各昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (4)各昇降ユニットにゴルフボールを自動的に供給す
    る手段と、 (5)昇降ユニットを設定されたまたは設定するプログ
    ラムに応じてシーケンス的に選択し、選択された昇降ユ
    ニットを作動するよう制御する自動制御装置とを具える
    ことを特徴とする請求項7〜15に記載のゴルフ練習装
    置。
  18. 【請求項18】(1)少なくとも1個の透孔を有する打
    球区域およびこれに並列する足場区域を有し、足場区域
    の少なくとも一部はターンテーブル上に設置されている
    よう構成された床体と、 (2)この床体の各透孔に取り付けられ、ゴルフボール
    の供給される最低位置と打球位置との間で昇降する昇降
    ユニットと、 (3)各昇降ユニットを昇降駆動するための手段と、 (4)各昇降ユニットにゴルフボールを自動的に供給す
    る手段と、 (5)昇降ユニットを設定されたまたは設定するプログ
    ラムに応じてシーケンス的に選択し、選択された昇降ユ
    ニットを作動するよう制御する自動制御装置とを具える
    ことを特徴とする請求項7〜15に記載のゴルフ練習装
    置。
JP1992061175U 1992-08-31 1992-08-31 ゴルフ練習装置 Expired - Lifetime JP2595585Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992061175U JP2595585Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 ゴルフ練習装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992061175U JP2595585Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 ゴルフ練習装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0623565U true JPH0623565U (ja) 1994-03-29
JP2595585Y2 JP2595585Y2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=13163558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992061175U Expired - Lifetime JP2595585Y2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 ゴルフ練習装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595585Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101389157B1 (ko) * 2013-12-03 2014-05-27 김무성 자동식 야구 연습장치
KR20220135530A (ko) * 2021-03-30 2022-10-07 최현진 골프연습장치 및 ai을 이용한 골프연습장치의 제어방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0488976U (ja) * 1990-08-20 1992-08-03

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0488976U (ja) * 1990-08-20 1992-08-03

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101389157B1 (ko) * 2013-12-03 2014-05-27 김무성 자동식 야구 연습장치
KR20220135530A (ko) * 2021-03-30 2022-10-07 최현진 골프연습장치 및 ai을 이용한 골프연습장치의 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2595585Y2 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5133557A (en) Golf practicing apparatus
US5100145A (en) Putting green with adjustable topography and multi-ball return
JP5549030B2 (ja) ゴルフシミュレーションパッティングシステム
KR100470703B1 (ko) 골프연습을 위한 시뮬레이션 시스템
US6287213B1 (en) Putting training device
US5145176A (en) Pneumatically operated golf ball tee
KR100986512B1 (ko) 골프 시뮬레이션 장치
US5733200A (en) Automated practice putting green with oversurface ball return
US5123651A (en) Golf practice apparatus
KR20030075940A (ko) 골프연습을 위한 시뮬레이션 시스템
KR101157584B1 (ko) 스크린 골프의 골프공 동적 정보 측정장치
US5035432A (en) Golf game
JPH0717336Y2 (ja) ゴルフ練習装置
KR101710947B1 (ko) 보조 티가 구비된 스크린 골프용 매트
JPH0623565U (ja) ゴルフ練習装置
US20050113182A1 (en) Golf shot practice apparatus
KR20110022976A (ko) 경사 조절이 가능한 골프스윙 연습장치
US10478701B2 (en) Golf ball stopping device for simulating a putting green hole
JP4033956B2 (ja) ゴルフ練習台
US4522406A (en) Golf practice game
JP2517412Y2 (ja) ゴルフ練習装置
JP2630617B2 (ja) 無段階調整可能な自動ティーアップ装置
CN113577736B (zh) 一种多功能体育篮球训练装置
KR20200046778A (ko) 회전 이동식 골프 지형이 구비된 골프 스크린 장치
KR102418531B1 (ko) 스크린이 설치된 골프 게임장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990223