JPH06234858A - フッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料 - Google Patents

フッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料

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JPH06234858A
JPH06234858A JP2145493A JP2145493A JPH06234858A JP H06234858 A JPH06234858 A JP H06234858A JP 2145493 A JP2145493 A JP 2145493A JP 2145493 A JP2145493 A JP 2145493A JP H06234858 A JPH06234858 A JP H06234858A
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JP
Japan
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carbon atoms
group
integer
hydrocarbon group
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JP2145493A
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English (en)
Inventor
Joji Okada
譲二 岡田
Akira Kawamata
章 川俣
Tadayuki Tokunaga
忠之 徳永
Makoto Toritsuka
誠 鳥塚
Masahiko Asahi
正彦 旭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1)及び一般式(2) 【化1】 で表わされるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シ
リコーン誘導体、その製造方法及びそれを含有する化粧
料、並びにその合成中間体。 【効果】 高撥水・撥油性のフッ素変性シリコーン誘導
体を容易かつ簡便に得ることができ、更に該化合物を含
有する化粧料は、化粧持ちが良好で、使用感に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素変性シリコーン
誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
に関し、更に詳しくは優れた撥水・撥油性を有する新規
なフッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並び
にそれを含有する化粧持ち及び使用感の良好な化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
水や汗から皮膚を保護する目的で、また水や汗による化
粧くずれを防止する目的で種々の撥水性化粧料が用いら
れている。例えばスキンクリーム、スキンローション等
の皮膚保護化粧料やメイクアップ化粧料には、撥水性成
分としてシリコーン油やシリコーン樹脂が配合されてい
る。ところが、これらのシリコーン油やシリコーン樹脂
は撥水性についてはある程度の効果を奏するものの撥油
性については充分な効果を有するものではない。従っ
て、これらの成分を配合した化粧料は皮脂による化粧く
ずれを生じるという問題があった。
【0003】そのため、撥水性及び撥油性をともに有す
る化合物を開発する試みが多方面でなされてきている。
例えば特開平2−295912号公報には、特定のフッ
素変性シリコーン化合物を配合した化粧料が耐水性及び
耐皮脂性に優れることが開示されている。
【0004】ところで、化粧料に使用される撥水・撥油
性基剤は、(イ)汗や皮脂に対し充分な撥水・撥油性を
有すること、(ロ)乳化安定性に優れること、(ハ)べ
たつかず使用感が良好であること等の条件をすべて満た
す必要がある。
【0005】しかしながら、上記フッ素変性シリコーン
化合物は、これらの条件を、特に撥油性について、充分
に満足させうるものではない。
【0006】従って、撥水・撥油性に優れるとともに、
化粧料に配合して化粧崩れを起こすことなく良好な使用
感を与える化合物の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、後述する特定のフッ素変性
シリコーン誘導体が優れた撥水・撥油性を有するととも
に、化粧料への良好な適合性を示すことを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、下記一般式(1)及
び一般式(2)で表わされるポリシロキサン単位を有す
るフッ素変性シリコーン誘導体(A)、その製造方法、
それを含有する化粧料及びその中間体を提供するもので
ある。
【0009】
【化11】
【0010】〔式中、R1 、R2 及びR3 は同一でも異
なっていてもよく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐
鎖の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若し
くは芳香族の炭化水素基を示し、Rf は炭素数1〜20
のパーフルオロアルキル基又は式H(CF2)r-(式中、rは
1〜20の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロ
アルキル基を示し、Rは水素原子、炭素数1〜20の直
鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10
の脂環式若しくは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜20
のパーフルオロアルキル基又は式H(CF2)s-(式中、sは
1〜20の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロ
アルキル基を示し、Xは単結合、-CO-、炭素数1〜6の
2価の炭化水素基又は一般式(3)
【0011】
【化12】
【0012】(式中、R4 は水素原子、炭素数1〜20
の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜
10の脂環式若しくは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜
20のパーフルオロアルキル基又は式H(CF2)t-(式中、
tは1〜20の整数を示す)で表わされるω−パーフル
オロアルキル基を示し、X′は単結合、-CO-、炭素数1
〜6の2価の炭化水素基を示し、aは1〜6の整数を示
す)で表わされる2価の基を示し、Yは-CO-、炭素数1
〜6の2価の炭化水素基又は一般式(4)
【0013】
【化13】
【0014】(式中、Rf′は炭素数1〜20のパーフ
ルオロアルキル基又は式H(CF2)u-(式中、uは1〜20
の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル
基を示し、b及びcはそれぞれ1〜6の整数を示す)で
表わされる2価の基を示し、mは2〜16の整数を示
し、pは1〜200の整数を示し、qは0〜200の整
数を示す〕
【0015】本発明のポリシロキサン単位(1)及び
(2)を有するフッ素変性シリコーン誘導体(A)にお
いて、R1 、R2 、R3 、R4 及びRで示される炭化水
素基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec
−ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、2−エチルヘキシル等の分岐鎖アルキル
基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル
基;フェニル、ナフチル等の芳香族炭化水素基などが挙
げられる。
【0016】また、Rf 、Rf′及びRで示される(パ
ー)フルオロアルキル基は、直鎖でも分岐鎖のものでも
用いることができるが、合成上は直鎖のものが好まし
く、例えばCF3- 、C2F5- 、C4F9- 、C6F13- 、C8F17-、
C10F21- 、H(CF2)2- 、H(CF2)4-、H(CF2)6- 、H(CF2)8-
等が挙げられる。
【0017】更に、X、X′及びYで示される炭素数1
〜6の2価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレ
ン基、トリメチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペ
ンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。
【0018】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)は、下記一般式(5)及び一般式(2)
【0019】
【化14】
【0020】〔式中、R1 、R2 、R3 、p及びqは前
記と同じ意味を示す〕で表わされるポリシロキサン単位
を有するシリコーン誘導体と下記一般式(6)
【0021】
【化15】
【0022】〔式中、Rf 、R、X、Y及びmは前記と
同じ意味を示す〕で表わされるパーフルオロアルキル化
合物を反応させることにより製造することができる。
【0023】本発明製造方法に用いられるシリコーン誘
導体は、ポリシロキサン単位(5)を少なくとも1個含
有するものであれば、分子構造等に特に制限はなく、ま
た公知の種々のものを使用することができる。かかるシ
リコーン誘導体の具体例としては、ペンタメチルジシロ
キサン、トリデカメチルヘキサシロキサン等の片末端ハ
イドロジェンメチルポリシロキサン、テトラメチルジシ
ロキサン、ヘキサメチルトリシロキサン、オクタメチル
テトラシロキサン、ドデカメチルヘキサシロキサン等の
両末端ハイドロジェンジメチルポリシロキサン及び市販
のメチルハイドロジェンポリシロキサン、例えば東芝シ
リコーン(株)製「TSF484」、「TSF483」
等、信越化学工業(株)製「KF99」等が挙げられ
る。
【0024】また、本発明製造方法において用いられる
前記一般式(6)で表わされるパーフルオロアルキル化
合物は新規な化合物であり、例えば下記反応経路に従い
製造することができる。
【0025】
【化16】
【0026】〔式中、Rf 、R、X、Y及びmは前記と
同じ意味を示し、Zはハロゲン原子を示す〕すなわち、
グリシジルエーテル化合物(7)とフッ素含有アルコー
ル(8)とを塩基性条件下、反応させることにより、X
が単結合で、Rが水素原子であるパーフルオロアルキル
化合物(6′)を得ることができ、次いでこれに塩基性
条件下、化合物(9)を反応させることにより、パーフ
ルオロアルキル化合物(6)を得ることができる。この
反応において、フッ素含有アルコール(8)はグリシジ
ルエーテル化合物(7)に対して1モル当量以上、好ま
しくは1.5〜2.5モル当量用いる。また、化合物
(9)はパーフルオロアルキル化合物(6′)に対し1
モル当量以上、好ましくは1.1〜1.5モル当量用い
る。また、塩基としてはアルカリ金属、アルカリ金属水
素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水素
化物、アルカリ土類金属水酸化物、第4級アンモニウム
塩、ピリジンなどが挙げられる。上記反応は、必要に応
じて溶媒を使用し、30℃ないし150℃、好ましくは
40℃ないし100℃の温度範囲で加熱攪拌することに
よって行われる。
【0027】このようにして得られた化合物(6)と一
般式(5)及び一般式(2)で表わされるポリシロキサ
ン単位を有するシリコーン誘導体との反応は、触媒の存
在下において行われる。使用される触媒としては、一般
にヒドロシリル化に用いられるもの、例えば遊離ラジカ
ル開始剤;光開始剤;ルテニウム、ロジウム、パラジウ
ム、オスミウム、イリジウム、白金等の金属の錯体化合
物;これらをシリカゲル又はアルミナに担持させたもの
などが挙げられる。これらのうち、特に塩化白金酸、S
peier試薬(塩化白金酸のイソプロピルアルコール
溶液)等が好ましい。触媒の使用量はシリコーン誘導体
と化合物(6)との反応を促進するのに充分な量であれ
ばよく、特に限定されないが、化合物(6)1mol に対
して10 -6〜10-1mol の範囲が好ましい。
【0028】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール
等のアルコール系溶媒などが好ましい。
【0029】ヒドロシリル化は、0〜200℃で進行す
るが、反応速度や生成物の着色などを考え、50〜15
0℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜2
4時間程度とするのが好ましい。
【0030】なお、上記反応により得られるフッ素変性
シリコーン誘導体(A)の、粘度、溶解性、乳化安定性
等の諸性質をコントロールするには、一般式(5)及び
一般式(2)で表わされるポリシロキサン単位を有する
シリコーン誘導体と化合物(6)の種類、量等の組合せ
を適宜変化させればよい。
【0031】このようにして得られる本発明のフッ素変
性シリコーン誘導体(A)は、撥水・撥油性に優れ、粘
度等の諸性質も目的によりコントロールし得るものであ
ることから、化粧料中に油剤として用いると、化粧持
ち、使用感に優れたものとすることができる。この場
合、フッ素変性シリコーン誘導体(A)の配合量は、特
に制限されるものではないが、通常0.001〜90重
量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは0.1〜
70%が好ましい。
【0032】フッ素変性シリコーン誘導体(A)を含有
する本発明の化粧料には、更に通常の化粧料に用いられ
る油剤を使用することができる。かかる油剤としては、
例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン等の環状シリコーン;メチルポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン等の不揮発性シリコーン;スクワラン、パーム油
等の動植物性油脂;その他炭化水素、高級脂肪酸エステ
ル、流動パラフィン、イソ流動パラフィンなどが挙げら
れる。
【0033】更に、本発明の化粧料には、通常の化粧料
に用いられる不溶性粉体、シリコーン又はフッ素化合物
で処理された不溶性粉体を使用することができる。不溶
性粉体としては、顔料、紫外線吸収剤等の水及び油に実
質的に不溶な物質であれば特に制限されず、例えば、酸
化チタン、酸化鉄、群青、亜鉛華、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、マイカ、セリサイト、タルク、シリ
カ、カオリン、水酸化クロム、カーボンブラック等の無
機顔料、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレー
ト、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリエチレ
ン粉末等の有機粉体、有機色素、紫外線吸収剤としての
微粉子酸化チタン、酸化亜鉛、フレーク状酸化亜鉛等が
挙げられる。特に、フッ素化合物で表面処理した不溶性
粉体を用いた場合に、皮脂による化粧くずれがなく好ま
しい。
【0034】更に、本発明の化粧料には、必要に応じて
通常の化粧料に配合される成分、例えばワセリン、ラノ
リン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アル
コール等の固形・半固形油分;水溶性及び油溶性ポリマ
ー;有機染料等の色剤;アニオン性活性剤、カチオン性
活性剤、非イオン性活性剤、ジメチルポリシロキサン・
ポリオキシアルキレン共重合体、ポリエーテル変性シリ
コーン等の界面活性剤;その他水、防腐剤、酸化防止
剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保
湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活
剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合
することができる。
【0035】本発明の化粧料は、その剤型、種類等にも
特に制限はなく、また通常の方法に従って製造すること
ができる。種類としては、例えば油性化粧料、乳化化粧
料、水性化粧料、口紅、ほほ紅、ファンデーション、皮
膚洗浄剤、毛髪洗浄剤、ヘアートニック、整髪剤、養毛
剤、育毛剤等が挙げられる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、1.高い撥水・撥油性
を有し、2.化粧品基剤との相溶性が良好で、3.乳化
安定性が高く、4.低粘度でべたつかず、5.皮膚刺激
性が極めて低い等の優れた特徴を有するフッ素変性シリ
コーン誘導体(A)を容易かつ簡便に得ることができ
る。更に、フッ素変性シリコーン誘導体(B)を配合し
た化粧料は化粧持ちが良好で、かつ使用感に優れるもの
である。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下の実施例においては、化学式の一部を下記のよ
うに略記する。
【0038】
【化17】
【0039】実施例1
【0040】
【化18】
【0041】冷却管及びメカニカルスターラを備えた3
00ml 3ツ口フラスコに、窒素雰囲気下、C6F13-CH2C
H2-OH 191.4g(525.8mmol)、NaOH 1.1
g(26.2mmol)を加え、60℃に加熱後アリルグリ
シジルエーテル30.0g(262.9mmol)を滴下す
る。滴下後60℃で20時間攪拌した。反応混合物を室
温まで冷却し、2N−HCl で中和し有機層をとり出す。水
層をCHCl3 で2回抽出し、有機層を合わせて無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を留去し
た。未反応のC6F13-CH2CH2-OH を減圧留去により回収
(収量93.4g,回収率97%)した後、目的化合物
(6a)98.6gを蒸留留分として得た(無色透明油
状物,収率78%,bp82℃/8.5×10-3torr)。
以下に1H−NMR(δppm,CDCl3 中,CHCl3 基準
(7.24ppm ))データを示す。 δ:2.27〜2.70(m,3H,Hf,Hi),3.42〜3.98(m,9H,HC,Hd,H
e,Hg,Hh),5.13〜5.32(m,2H,Ha),5.79〜5.98(m,1H,Hb) 上記Ha〜Hiは下記位置のプロトンであることを示す。
【0042】
【化19】
【0043】実施例2
【0044】
【化20】
【0045】冷却管及びメカニカルスターラを備えた5
00ml 3つ口フラスコに、窒素雰囲気下、C8F17-CH2C
H2-OH 382.3g(823.8mmol)、NaOH 1.7
g(41.1mmol)を加え、60℃に加熱後アリルグリ
シジルエーテル47.0g(411.9mmol)を滴下す
る。滴下後60℃で20時間攪拌した。反応混合物を室
温まで冷却し、2N-HClで中和し有機層をとり出す。水層
をCHCl3 で2回抽出し、有機層を合わせて無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し溶媒を留去した。
未反応のC8F17-CH2CH2-OH を減圧留去により回収(回収
量169g,回収率88%)した後、蒸留留分として目
的化合物(6b)185.1gを無色透明の油状物とし
て得た。(収率78%,bp104〜106℃/7.4×
10-3torr)。以下に1H−NMR(δppm,CDCl3 中,C
HCl3 基準(7.24ppm ))データを示す。 δ:2.25〜2.54(m,3H,Hf,Hi),3.39〜4.02(m,9H,HC,Hd,H
e,Hg,Hh),5.13〜5.32(m,2H,Ha),5.78〜5.98(m,1H,Hb) 上記Ha〜Hiは下記位置のプロトンであることを示す。
【0046】
【化21】
【0047】実施例3
【0048】
【化22】
【0049】冷却管及びメカニカルスターラを備えた5
00ml 4ツ口フラスコに、実施例1で製造した化合物
(6a)80.0g(167.4mmol)、ピリジン3
9.7g(502.1mmol)を仕込み、氷冷下C7F15COC
l 79.6g(184.1mmol)をゆっくり滴下し
た。氷冷下で30分攪拌後、室温で2時間攪拌した。反
応混合物に水を加えCHCl3 で2回抽出した後、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し溶媒
を留去した後、蒸留留分として目的化合物(6c)12
9.8gを無色透明の油状物として得た(収率90%,
bp124〜126℃/1.1×10-2torr)。以下に1
H−NMR(δppm,CDCl3 中,CHCl3 基準(7.24pp
m ))データを示す。 δ:2.21〜2.46(m,2H,Hh),3.61〜3.78(m,6H,Hd,Hf,Hg),
3.97(d,J=5.60,2H,Hc),5.14〜5.39(m,3H,Ha,He),5.73〜
5.92(m,1H,Hb) 上記Ha〜Hhは下記位置のプロトンであることを示す。
【0050】
【化23】
【0051】実施例4
【0052】
【化24】
【0053】冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml
2つ口フラスコに、窒素雰囲気下、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン(HMD4MH)11.0g(25.5mmo
l)、実施例1で合成した化合物(6a)29.3g
(61.3mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアル
コール溶液101μl (3.1×10-3mmol)を加え、
60℃で6時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却
し、未反応の化合物(6a)を減圧留去し、目的化合物
(A−1)33.6gを無色透明の油状物として得た
(収率95%)。以下に1H−NMR(δppm,CDCl
3 中,CHCl3 基準(7.24ppm ))データを示す。 δ:0.02〜0.06(m,36H,-SiCH3),0.45〜0.55(m,4H,Ha),
1.51〜1.66(m,4H,Hb),2.26〜2.52(m,6H,Hh,Hi),3.36〜
3.57(m,12H,HC,Hd,Hf),3.76(t,J=6.70Hz,4H,Hg),3.88〜
3.97(m,2H,He) 上記Ha〜Hiは下記位置のプロトンであることを示す。
【0054】
【化25】
【0055】実施例5
【0056】
【化26】
【0057】実施例4で用いた装置に、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(HMD4MH)11.0g(25.5
mmol)、実施例2で合成した化合物(6b)35.4g
(61.3mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアル
コール溶液40μl (1.2×10-3mmol)を加え、実
施例4と同様の方法により目的化合物(A−2)38.
0gを無色透明の油状物として得た(収率94%)。以
下に1H−NMR(δppm,CDCl3 中,CHCl3 基準(7.
24ppm ))データを示す。 δ:0.00〜0.05(m,36H,-SiCH3),0.46〜0.56(m,4H,Ha),
1.50〜1.66(m,4H,Hb),2.24〜2.54(m,6H,Hh,Hi),3.35〜
3.55(m,12H,HC,Hd,Hf),3.76(t,J=6.70Hz,4H,Hg),3.84〜
3.95(m,2H,He) 上記Ha〜Hiは下記位置のプロトンであることを示す。
【0058】
【化27】
【0059】実施例6
【0060】
【化28】
【0061】実施例4で用いた装置に、トルエン20m
l、メチルハイドロジェンポリシロキサン(HMD4MH
6.5g(15.1mmol)、実施例3で合成した化合物
(6c)31.7g(36.2mmol)、塩化白金酸の2
%イソプロピルアルコール溶液59.8μl (1.8×
10-3mmol)を加え、実施例4と同様の方法により目的
化合物(A−3)31.2gを無色透明の油状物として
得た(収率95%)。以下に1H−NMR(δppm,CDCl
3 中,CHCl3 基準(7.24ppm ))データを示す。 δ:0.02〜0.05(m,36H,-SiCH3),0.44〜0.52(m,4H,Ha),
1.47〜1.63(m,4H,Hb),2.21〜2.46(m,4H,Hh),3.34〜3.4
2, 3.58〜4.12(m,16H,HC,Hd,Hf,Hg),5.28〜5.38(m,2H,H
e) 上記Ha〜Hhは下記位置のプロトンであることを示す。
【0062】
【化29】
【0063】実施例7
【0064】
【化30】
【0065】実施例4で用いた装置に、トルエン20m
l、メチルハイドロジェンポリシロキサン(MD2D2 HM:東
芝シリコーン(株)製)6.4g(14.9mmol)、実
施例3で合成した化合物(6c)31.2g(35.6
mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液
58.9μl (1.8×10-3mmol)を加え、実施例4
と同様の方法により目的化合物(A−4)25.2gを
無色透明の油状物として得た(収率78%)。以下に1
H−NMR(δppm,CDCl3 中,CHCl3 基準(7.24pp
m ))データを示す。 δ:-0.01〜0.04(m,36H,-SiCH3),0.42〜0.51(m,4H,Ha),
1.45〜1.61(m,4H,Hb),2.16〜2.45(m,4H,Hh),3.25〜3.4
0, 3.55〜3.80(m,16H,HC,Hd,Hf,Hg),5.25〜5.39(m,2H,H
e) 上記Ha〜Hhは下記位置のプロトンであることを示す。
【0066】
【化31】
【0067】実施例8
【0068】
【化32】
【0069】実施例4で用いた装置に、メチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(MD2D2 HM:東芝シリコーン
(株)製)13.0g(30.2mmol)、実施例2で合
成した化合物(6b)41.9g(72.4mmol)、塩
化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液59.7μ
l (1.8×10-3mmol)を加え、実施例4と同様の方
法により目的化合物(A−5)38.2gを無色透明の
油状物として得た(収率80%)。以下に1H−NMR
(δppm,CDCl3 中,CHCl3 基準(7.24ppm ))デー
タを示す。 δ:0.01〜0.05(m,36H,-SiCH3),0.39〜0.50(m,4H,Ha),
1.48〜1.65(m,4H,Hb),2.28〜2.50(m,6H,Hh,Hi),3.35〜
3.50(m,12H,Hc,Hd,Hf),3.74(t,J=6.5Hz,4H,Hg),3.88〜
3.93(m,2H,He) 上記Ha〜Hiは下記位置のプロトンであることを示す。
【0070】
【化33】
【0071】試験例 実施例4、5、6及び7で合成したフッ素変性シリコー
ン(A−1)、(A−2)、(A−3)及び(A−4)
と従来品(比較例1〜3)との物性比較を行った。評価
項目と結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】*1 トリフルオロプロピルシリコーン(信
越化学工業(株)製「X−22−820」) *2 旭硝子(株)製「FSL−300」。このものは下
記化学式を有する。
【0074】
【化34】
【0075】*3 ポリジメチルシロキサン(信越化学工
業(株)製「KF−96」) *4 水との接触角(各油剤の油膜と水滴のなす角)が1
00°以上を◎、70°〜100°未満を○とした。 *5 スクワランとの接触角(各油剤の油膜と水滴のなす
角)が50°以上を◎、40°〜50°未満を○、40
°未満を×とした。 *6 オクタメチルシクロテトラシロキサンに対する溶解
性を調べ、溶解したものを○、分離したものを×とし
た。
【0076】表1に示す結果より明らかなように、本発
明のフッ素変性シリコーン誘導体は、従来品に比べ、撥
水・撥油性に優れ、かつ化粧料基剤との相溶性も良好で
あることがわかる。
【0077】製造例1 フッ素化合物処理セリサイトの
製造 1lの丸底フラスコ(又はニーダー)に、セリサイト1
00gを入れ、イオン交換水500mlを加えた後、これ
にパーフルオロアルキルリン酸エステルジオキシエチル
アミン塩[(CmF2m+1C2H4O)yPO(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y]
〔m=6〜18(平均鎖長;9)、1<y<2〕の約1
7.5%水溶液33gを加え、40℃で攪拌した。次い
で、1N−塩酸40mlを加えて水溶液のpHを3以下に下
げ、粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸を析出させ
た後、これを濾過、水洗、乾燥して目的のフッ素化合物
処理セリサイト105gを得た。
【0078】実施例9及び比較例4〜5 二層型液状フ
ァンデーション:表2に示す組成の二層型液状ファンデ
ーションを下記製法に従いそれぞれ製造し、これらのフ
ァンデーションについて化粧持ち、使用感等を下記評価
方法により評価した。その結果を表3に示す。 (製法)油相を室温にて溶解した後、顔料をディスパー
で分散させる。これに水相を攪拌しながら添加して乳化
し、目的の二相型液状ファンデーションを得る。
【0079】
【表2】
【0080】(評価方法) 化粧持ち及び使用感:10人の専門パネリストが官能評
価を行い、下記基準により示した。結果を表3に示す。 ○:「良い」が8人以上。 △:「良い」が4〜7人。 ×:「良い」が4人未満。
【0081】
【表3】
【0082】表3より明らかなように、本発明の液状フ
ァンデーションは、従来のシリコーンを配合したものに
比べ、化粧持ちに優れ、しかも使用感の優れるものであ
った。
【0083】実施例10 パウダーファンデーション:
表4に組成を示すパウダーファンデーションを下記製法
により製造した。 (製法)顔料を混合し、粉砕機に通して粉砕する。これ
を高速ブレンダーに移し、結合剤等を加熱混合し、均一
にしたものを顔料に加えて更に混合し均一にする。これ
を粉砕機で処理し、ふるいを通し、粒度をそろえた後、
数日間放置してから金皿などの容器中に圧縮成型してパ
ウダーファンデーションを得る。
【0084】
【表4】 (組成) (重量%) (1)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) 酸化チタン 10.0 セリサイト 30.0 マイカ バランス カオリン 5.0 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (2)実施例7のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)ミツロウ 2.0 (4)防腐剤 0.2 (5)香料 微量
【0085】実施例11 ほほ紅:表5に組成を示すほ
ほ紅を実施例10と同様の製法により得た。
【0086】
【表5】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.0 (2)実施例5のフッ素変性シリコーン 7.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF96A」、6cs) 5.0 (4)防腐剤 0.1 (5)香料 微量
【0087】実施例12 パウダーアイシャドウ:表6
に組成を示すパウダーアイシャドウを下記製法により得
た。 (製法)雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した
後、雲母チタンを混合する。その他は実施例10と同様
にして目的のパウダーアイシャドウを得る。
【0088】
【表6】 (組成) (重量%) (1)撥水・撥油性粉体(製造例1と同様にして処理したものを後から混合) 雲母チタン 4.9 セリサイト バランス マイカ 25.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.0 群青 9.0 紺青 12.0 (2)実施例6のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)スクワラン 2.0 (4)ワセリン 1.5 (5)ソルビタントリオレエート 1.0 (6)防腐剤 0.1 (7)香料 微量
【0089】実施例13 両用パウダーファンデーショ
ン:表7に組成を示す両用パウダーファンデーションを
実施例12と同様の製法により得た。
【0090】
【表7】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) マイカ バランス タルク 4.8 酸化チタン 14.0 雲母チタン 3.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 酸化亜鉛 4.5 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 (2)実施例5のフッ素変性シリコーン 6.0 (3)ラノリン 3.0 (4)ワセリン 1.0 (5)イソプロピルミリステート 1.0 (6)防腐剤 1.5 (7)香料 微量
【0091】実施例14 二層型サンスクリーン乳液:
表8に組成を示す二層型サンスクリーン乳液を実施例9
と同様の製法により得た。
【0092】
【表8】 (組成) (重量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)実施例4のフッ素変性シリコーン 15.0 (3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (4)グリセリン 2.0 (5)エタノール 12.0 (6)精製水 バランス (7)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (8)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 タルク 5.0 (9)香料 微量
【0093】実施例15 栄養クリーム:表9に組成を
示す栄養クリームを下記製法により得た。 (製法) (1)〜(5)を混合し、75℃に加熱した。この混合
物中に(6)、(7)及び(10)を混合し、70℃に
加熱した混合物を攪拌下に加えて乳化する。乳化後60
℃まで冷却し、この中に(8)及び(9)を加え更に室
温まで冷却して栄養クリームを得る。
【0094】
【表9】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 2.0 (2)硫酸カリウム 0.5 (3)実施例7のフッ素変性シリコーン 6.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)ヘキサデシル−2−エチルヘキサノエート 2.0 (6)安息香酸ナトリウム 0.3 (7)プロピレングリコール 2.0 (8)酢酸−d1−α−トコフェロール 0.1 (9)香料 0.1 (10)精製水 バランス
【0095】実施例16 ハンドクリーム:表10に組
成を示すハンドクリームを下記製法により得た。 (製法) (1)〜(5)を混合し、75℃に加熱する。この中に
75℃に加熱した(6)〜(8)の混合物を攪拌下徐々
に加え乳化する。室温まで冷却し、ハンドクリームを得
る。
【0096】
【表10】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.5 (2)塩化アルミニウム 0.8 (3)イソプロピルミリステート 4.5 (4)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 4.0 (5)実施例6のフッ素変性シリコーン 6.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (7)ソルビトール 10.0 (8)精製水 バランス
【0097】実施例17 クリーム状ファンデーション
(油中水型):表11に組成を示すクリーム状ファンデ
ーションを下記製法により得た。 (製法) (1)〜(6)を混合し、75℃に加熱する。これに
(7)をディスパーで分散させる。この中に(9)〜
(14)の混合物を75℃に加熱し、攪拌下で徐々に添
加して乳化する。その後30℃に冷却し(8)及び(1
5)を加え、更に室温まで冷却して目的のクリーム状フ
ァンデーション(W/O型)を得る。
【0098】
【表11】 (組成) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 2.0 (2)実施例7のフッ素変性シリコーン 10.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 5.0 (4)ステアリン酸アルミニウム 0.2 (5)1−イソステアロイル−3−ミリストイル−グリセロール 2.0 (6)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (7)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) タルク 5.0 酸化チタン 9.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (10)安息香酸ナトリウム 0.2 (11)硫酸マグネシウム 0.5 (12)グリセリン 5.5 (13)1,3−ブチレングリコール 2.5 (14)精製水 バランス (15)香料 0.1
【0099】実施例18 消毒用クリーム:表12に組
成を示す消毒用クリームを下記製法により得た。 (製法) (6)〜(11)を均一になるように混合する。これを
攪拌下(1)〜(5)の水性成分に添加して乳化し、目
的の消毒用クリームを得る。
【0100】
【表12】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.0 (3)グリセリン 6.0 (4)1,3−ブチレングリコール 6.0 (5)精製水 バランス (6)スクワラン 5.0 (7)ホホバ油 5.0 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 18.0 (9)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (10)実施例4のフッ素変性シリコーン 30.0 (11)殺菌剤(「イルガサンDP−300」) 0.2
【0101】以上の実施例9〜18で得られた各種の化
粧料はいずれも化粧持ちが良好で、しかも使用感に優れ
るものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥塚 誠 神奈川県川崎市多摩区東生田1−17−5− 402 (72)発明者 旭 正彦 東京都文京区大塚4丁目34−2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)及び一般式(2)で表
    わされるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコ
    ーン誘導体(A)。 【化1】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は同一でも異なっていても
    よく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭
    化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族の
    炭化水素基を示し、Rf は炭素数1〜20のパーフルオ
    ロアルキル基又は式H(CF2)r-(式中、rは1〜20の整
    数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル基を
    示し、Rは水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しくは分
    岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式若し
    くは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフルオ
    ロアルキル基又は式H(CF2)s-(式中、sは1〜20の整
    数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル基を
    示し、Xは単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の炭化水
    素基又は一般式(3) 【化2】 (式中、R4 は水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しく
    は分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式
    若しくは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフ
    ルオロアルキル基又は式H(CF2)t-(式中、tは1〜20
    の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル
    基を示し、X′は単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基を示し、aは1〜6の整数を示す)で表わさ
    れる2価の基を示し、Yは-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基又は一般式(4) 【化3】 (式中、Rf′は炭素数1〜20のパーフルオロアルキ
    ル基又は式H(CF2)u-(式中、uは1〜20の整数を示
    す)で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、
    b及びcはそれぞれ1〜6の整数を示す)で表わされる
    2価の基を示し、mは2〜16の整数を示し、pは1〜
    200の整数を示し、qは0〜200の整数を示す〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(5)及び一般式(2) 【化4】 〔式中、R1 、R2 及びR3 は同一でも異なっていても
    よく、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭
    化水素基又は炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族の
    炭化水素基を示し、pは1〜200の整数を示し、qは
    0〜200の整数を示す〕で表わされるポリシロキサン
    単位を有するシリコーン誘導体と下記一般式(6) 【化5】 〔式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基又は式H(CF2)r-(式中、rは1〜20の整数を示す)
    で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、Rは
    水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪
    族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族
    の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基又は式H(CF2)s-(式中、sは1〜20の整数を示す)
    で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、Xは
    単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の炭化水素基又は一
    般式(3) 【化6】 (式中、R4 は水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しく
    は分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式
    若しくは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフ
    ルオロアルキル基又は式H(CF2)t-(式中、tは1〜20
    の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル
    基を示し、X′は単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基を示し、aは1〜6の整数を示す)で表わさ
    れる2価の基を示し、Yは-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基又は一般式(4) 【化7】 (式中、Rf′は炭素数1〜20のパーフルオロアルキ
    ル基又は式H(CF2)u-(式中、uは1〜20の整数を示
    す)で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、
    b及びcはそれぞれ1〜6の整数を示す)で表わされる
    2価の基を示し、mは2〜16の整数を示す〕で表わさ
    れるパーフルオロアルキル化合物を反応させることを特
    徴とする、請求項1記載のフッ素変性シリコーン誘導体
    (A)の製造方法。
  3. 【請求項3】 次の一般式(6)で表わされるパーフル
    オロアルキル化合物。 【化8】 〔式中、Rfは炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基又は式H(CF2)r-(式中、rは1〜20の整数を示す)
    で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、Rは
    水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪
    族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式若しくは芳香族
    の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基又は式H(CF2)s-(式中、sは1〜20の整数を示す)
    で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、Xは
    単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の炭化水素基又は一
    般式(3) 【化9】 (式中、R4 は水素原子、炭素数1〜20の直鎖若しく
    は分岐鎖の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜10の脂環式
    若しくは芳香族の炭化水素基、炭素数1〜20のパーフ
    ルオロアルキル基又は式H(CF2)t-(式中、tは1〜20
    の整数を示す)で表わされるω−パーフルオロアルキル
    基を示し、X′は単結合、-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基を示し、aは1〜6の整数を示す)で表わさ
    れる2価の基を示し、Yは-CO-、炭素数1〜6の2価の
    炭化水素基又は一般式(4) 【化10】 (式中、Rf′は炭素数1〜20のパーフルオロアルキ
    ル基又は式H(CF2)u-(式中、uは1〜20の整数を示
    す)で表わされるω−パーフルオロアルキル基を示し、
    b及びcはそれぞれ1〜6の整数を示す)で表わされる
    2価の基を示し、mは2〜16の整数を示す〕
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフッ素変性シリコーン誘
    導体(A)を含有する化粧料。
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