JPH06234220A - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法

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JPH06234220A
JPH06234220A JP4461493A JP4461493A JPH06234220A JP H06234220 A JPH06234220 A JP H06234220A JP 4461493 A JP4461493 A JP 4461493A JP 4461493 A JP4461493 A JP 4461493A JP H06234220 A JPH06234220 A JP H06234220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
substrate
dicing
mask
recording head
Prior art date
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Pending
Application number
JP4461493A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Ono
吉彦 小野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイシング工程において、ノズル目詰まりの
原因であるインク供給口からのSi微粒子やゴミの侵入
を防止することができるインクジェット記録ヘッドの製
造方法を提供する。 【構成】 発熱抵抗体、共通電極、個別電極、駆動制御
回路等が形成されたヒーター基板1と、インク流路、イ
ンクリザーバが形成されたチャネル基板2とを、(B
図)に示すように接合した後、チャネル基板2のインク
供給口の上にマスク14を施す。マスク14は、感光性
ドライフィルムをラミネートし、その後、感光性ドライ
フィルムをフォトリソグラフィー技術を用いて、(C
図)に示すように、ダイシングによる切断領域の部分を
除去する。ついで、ダイシングブレードを用いて、個別
ヘッドに切断分離した後、マスク14を剥離液を用いて
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、発熱抵抗体を有するヒーター
基板と、インク流路、インクリザーバ、インク供給口を
有するチャネル基板とをSi基板で構成し、この2枚の
基板を接合した後、ダイシングすることにより、多数の
均一なインクジェット記録ヘッドを製造する方法が採用
されてきたが、これは、大量生産、低コスト化、品質安
定化において非常に有用な方法である。
【0003】この製造方法に関しては、特開昭61−2
30954号公報や特開平1−166965号公報にお
いて、すでに提案されている方法である。これらの提案
に共通な技術としてSi基板に多数の記録ヘッドを作製
し、ダイシングによって個々のヘッドチップへ切り出す
ことが行なわれている。
【0004】しかし、ダイシング工程においては、2枚
のSi基板を貼り合わせたものをダイシングブレードに
よってダイシングするときに、多量のSiの微粒子やゴ
ミを飛散させ、飛散したSi微粒子やゴミが、インク供
給口を経由して、記録ヘッドに侵入する。侵入したSi
微粒子やゴミは、インクリザーバやインク流路を閉塞す
るため、ノズルの目詰まりを起こすという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ダイシング工程において、
ノズル目詰まりの原因であるインク供給口からのSi微
粒子やゴミの侵入を防止することができるインクジェッ
ト記録ヘッドの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱抵抗体を
有するヒーター基板と、インク流路、インクリザーバ、
インク供給口を有するチャネル基板とを接合した後、ダ
イシングすることにより個々の記録ヘッドに分離するイ
ンクジェット記録ヘッドの製造方法において、ダイシン
グをする前にチャネル基板上のインク供給口にダイシン
グブレードには触れない大きさのマスクを施すことを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、ダイシングをする前に、チャ
ネル基板上のインク供給口にマスクを施しておくことに
より、ダイシング時に飛散したSi微粒子やゴミが、イ
ンク供給口から侵入することを防止することができる。
また、マスクをダイシングブレードには触れない大きさ
とすることにより、マスク部分との接触によるダイシン
グブレードの摩耗を防止することができる。
【0008】
【実施例】図4は、本発明の製造方法によって製造され
るインクジェット記録ヘッドの一例の一部を破断した斜
視図である。図中、1はヒーター基板、2はチャネル基
板、3はピット層、4は発熱抵抗体、5は共通電極、6
は個別電極、7は駆動制御回路、8はボンディングパッ
ド、9はピット開口、10はノズル、11はインク流
路、12はインクリザーバ、13はインク供給口であ
る。
【0009】ヒーター基板1は、Si基板が用いられ、
発熱抵抗体4と、それに駆動電流を供給するための共通
電極5、個別電極6が形成されている。また、ヒーター
基板1上には画情報に応じて各発熱抵抗体4に駆動パル
ス信号を出力する駆動制御回路7が形成されると共に、
この駆動制御回路7と外部との電気的接続を行なうため
のボンディングパッド8も形成されている。発熱抵抗体
4は、Poly−Siからなる抵抗層を所定の画素密度
(例えば、300dpi)で配列したものであり、共通
電極5および個別電極6と共に、LSI工程でヒーター
基板1と一体的に形成されている。
【0010】ピット層3は、感光性ポリイミドにより形
成されている。ピット層3には、発熱抵抗体4に対応す
る位置に、インクの加熱領域を限定するピット開口9が
形成されている。
【0011】チャネル基板2には、ヒーター基板と同様
にSi基板が用いられ、異方性エッチングにより、イン
ク流路11とインクリザーバ12が形成されている。イ
ンク流路11の開口は、ノズル10となる。また、イン
クリザーバ12の開口は、インク供給口13となる。
【0012】このようなヒーター基板1とチャネル基板
2が貼り合わされて記録ヘッドが構成される。
【0013】図1,図2は、本発明の製造方法の一実施
例におけるダイシング工程の説明図である。図中、1は
ヒーター基板、2はチャネル基板、13はインク供給
口、14はマスク、15は切断線である。図1(A)
は、ヒーター基板1とチャネル基板2を示す。ヒーター
基板1には、図4で説明したように、発熱抵抗体、共通
電極、個別電極、駆動制御回路、ボンディングパッド等
が形成され、その上にピット層が形成されている。チャ
ネル基板2には、図4で説明したように、インク流路、
インクリザーバが形成されている。ヒーター基板1とチ
ャネル基板2とを、図1(B)に示すように接合した
後、チャネル基板2のインク供給口の上にマスク14を
施す。マスク14は、例えば、厚さ25μmの感光性ド
ライフィルム(東京応化工業株式会社製)をラミネート
し、その後、感光性ドライフィルムをフォトリソグラフ
ィー技術を用いて、図1(C)に示すように、ダイシン
グによる切断領域の部分を除去する。ついで、図2
(A)に示す切断線15のところで、ダイシングブレー
ドを用いて、個別ヘッドに切断分離した。図2(B)
は、個別分離されたヘッドチップを示す。その後、マス
ク14を剥離液を用いて除去する。なお、マスク14の
大きさは、ダイシング工程において、ダイシングブレー
ドには接触しない大きさとした。
【0014】ダイシング後のヘッドチップのインク供給
口およびその周辺を顕微鏡観察したところ、インク供給
口にはSi微粒子やゴミがなく、周辺にわずかに残存し
た程度であった。
【0015】このヘッドチップを用いたインクジェット
記録ヘッドの組上げを図5に示す。図中、1はヒーター
基板、2はチャネル基板、10はノズル、12はインク
供給口、16はヘッドチップ、17はヒートシンク、1
8はインクマニホルド、19はインク供給管である。イ
ンクジェット記録ヘッドは、ヒートシンク17と、この
ヒートシンク17の上面前部に配置されたヘッドチップ
16、および、このヘッドチップ16の上面に開口する
インク供給口12が形成された側面を覆うように配置さ
れたインクマニホルド18とを備えている。ヘッドチッ
プ16、ヒートシンク17、インクマニホルド18は、
それらの前端面が同一平面上に形成されている。インク
マニホルド18は、インク供給管19を有し、インクジ
ェットプリンタとして組み込まれた場合に、図示しない
インクタンクに接続される。ヘッドチップ2は、上述し
たように、ヒーター基板1とチャンネル基板2から構成
されており、チャンネル基板2に形成されたインク供給
口12は、ノズル10に連通している。
【0016】図1,図2で説明した実施例のヘッドチッ
プを図5で説明したように組上げ、水60wt%、ジエ
チレングリコール38wt%、染料2wt%で構成され
ている水性インクでインク噴射テストを行なったとこ
ろ、良好なインク吐出応答がなされ、また飛翔インクの
方向性も良好であった。
【0017】第1の比較例として、図1で説明したヒー
ター基板1とチャネルウ基板2とを図1(B)に示すよ
うに接合した後、チャネル基板2のインク供給口の上に
マスクを施さず、図2の切断線15で個別ヘッドに切断
分離して、ヘッドチップを試作した。ダイシング後のヘ
ッドチップのインク供給口および周辺を顕微鏡観察した
ところ、インク供給口にはSi微粒子やゴミが多数付着
していた。
【0018】このヘッドを図5で説明したように組上
げ、水60wt%、ジエチレングリコール38wt%、
染料2wt%で構成されている水性インクでインク噴射
テストを行なったところ、ノズルの目詰まりによる方向
性の劣化等、画質の低下を引き起こした。
【0019】第2の比較例として、図1で説明したヒー
ター基板1とチャネルウ基板2とを図1(B)に示すよ
うに接合した後、チャネル基板2のインク供給口の上に
マスクを施すため、図3(A)に示すように、厚さ80
μmの感圧粘着フィルム(日東電工株式会社製)をラミ
ネートし、図3(B)に示す切断線15で個別ヘッドに
切断分離した。このとき、感圧粘着フィルム20がダイ
シングブレードの切断刃部に付着し、目詰まりを起こす
ため、ダイシング能力の低下を招き、生産性を落とす結
果となった。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ダイシング時のインク供給口からのSi微粒
子やゴミの侵入を防止し、ノズルの目詰まりのないイン
クジェット記録ヘッドを製造することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】,
【図2】本発明の製造方法の一実施例におけるダイシン
グ工程の説明図である。
【図3】比較例の製造方法におけるダイシング工程の説
明図である。
【図4】本発明の製造方法によって製造されるインクジ
ェット記録ヘッドの一例の一部を破断した斜視図であ
る。
【図5】このヘッドチップを用いたインクジェット記録
ヘッドの組上げ状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ヒーター基板、2 チャネル基板、3 ピット層、
4 発熱抵抗体、5共通電極、6 個別電極、7 駆動
制御回路、8 ボンディングパッド、9 ピット開口、
10 ノズル、11 インク流路、12 インクリザー
バ、13 インク供給口、14 マスク、15 切断
線、16 ヘッドチップ、17 ヒートシンク、18
インクマニホルド、19 インク供給管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体を有するヒーター基板と、イ
    ンク流路、インクリザーバ、インク供給口を有するチャ
    ネル基板とを接合した後、ダイシングすることにより個
    々の記録ヘッドに分離するインクジェット記録ヘッドの
    製造方法において、ダイシングをする前にチャネル基板
    上のインク供給口にダイシングブレードには触れない大
    きさのマスクを施すことを特徴とするインクジェット記
    録ヘッドの製造方法。
JP4461493A 1993-02-09 1993-02-09 インクジェット記録ヘッドの製造方法 Pending JPH06234220A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315303A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sony Corp チップ素子、液滴吐出ヘッド及び印刷装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315303A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sony Corp チップ素子、液滴吐出ヘッド及び印刷装置
JP4665599B2 (ja) * 2005-05-12 2011-04-06 ソニー株式会社 液滴吐出ヘッド及び印刷装置

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