JPH06229394A - 送風機 - Google Patents

送風機

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Publication number
JPH06229394A
JPH06229394A JP36039492A JP36039492A JPH06229394A JP H06229394 A JPH06229394 A JP H06229394A JP 36039492 A JP36039492 A JP 36039492A JP 36039492 A JP36039492 A JP 36039492A JP H06229394 A JPH06229394 A JP H06229394A
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JP
Japan
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air
impeller
bearing portion
outer peripheral
gap
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Withdrawn
Application number
JP36039492A
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English (en)
Inventor
Hideji Takahashi
秀二 高橋
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
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Publication of JPH06229394A publication Critical patent/JPH06229394A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 メンテナンスの必要がなく、汚染の問題がな
く、騒音及び振動が小さく、長寿命。 【構成】 大径円筒部の基端に複数の径方向貫通孔20
を設ける。羽根車40の環状底板42bに吸気孔52を
設け、吸気孔52に吸気羽根54を設ける。大径筒部5
0cの内周部と大径軸部22cの外周部によりラジアル
軸受部R1を構成し、円錐台外周面部22bと円錐台内
周面部50bによりスラスト軸受部S1を構成する。羽
根車40の回転に伴う吸気羽根54の回転により、椀形
状基部42とハウジング14により形成された内部空間
P1に、外部の空気が吸気孔52を通じて内部空間P1
に加圧吸入される。空気軸受部A1の下端からその間隙
に導入され、更に動圧が加わった空気を潤滑剤としてラ
ジアル荷重及びスラスト荷重を支持する。その空気は空
気軸受部A1の上端から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風用の羽根車が空気
軸受部によって回転自在に支持された送風機に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】電子機器の冷
却等に用いられる送風機において羽根車を回転自在に支
持する軸受には、メンテナンスの必要性を無くす観点か
ら、給油の必要がない含油軸受が用いられることが多
い。
【0003】ところが、含油軸受の場合、騒音及び振動
が比較的大きいばかりか、潤滑油が徐々に散逸するため
汚染の問題を有する。また、散逸により潤滑剤が減少し
てくると騒音及び振動が増大し、やがては潤滑剤が枯渇
して比較的早く寿命が尽きることとなり、冷却対象たる
電子機器等よりも早く使用不能となることもあり得る。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、メンテナンスの必要がなく、汚染の問題がな
く、騒音及び振動が小さく、而も長寿命の送風機を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の送風機は、送風用の羽根車が、ラジアル軸
受部及びスラスト軸受部からなる空気軸受部を介して固
定部に対し自在に回転し得る送風機であって、羽根車と
固定部とによって形成された内部空間と外部との間は、
羽根車に吸気羽根と共に設けられた吸気孔、空気軸受部
の間隙、並びに羽根車と固定部との間の僅かな隙間を介
して通じており、空気軸受部は、吸気羽根の回転により
吸気孔を通じて内部空間に加圧吸入され、空気軸受部の
一端からその間隙に導入されて更に動圧が加えられた空
気を潤滑剤とし、その空気は、空気軸受部の他端を経て
外部へ排出されるものとしている。
【0006】
【作用】羽根車が回転すると、それと共に吸気羽根が回
転する。その吸気羽根の回転により、外部の空気が吸気
孔を通じて内部空間に加圧吸入される。その空気の一部
は、羽根車と固定部との間の僅かな隙間を通じて少しず
つ外部へ漏出する。また加圧吸入された空気のうち別の
一部は、空気軸受部の間隙を通じて外部へ排出される。
【0007】空気軸受部の一端からその間隙に導入され
た空気には、更に、その空気軸受部において動圧が加わ
る。空気軸受部のラジアル軸受部及びスラスト軸受部
は、このようにして加圧された空気を潤滑剤としてラジ
アル荷重及びスラスト荷重を支持する。そしてその空気
は、空気軸受部の他端を経て外部へ排出される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1は本発明の1実施例としての軸流送風機の正面
図、図2は、図1におけるII−II線断面図である。
【0009】正面方形状のファンケーシング10の正背
面方向に、正面円形状の通風路12が貫通している。
【0010】正面円形状のハウジング14が、ファンケ
ーシング10との間に架設された支骨16によって通風
路12の背部における中央部に固定支持されている。ハ
ウジング14の中央部に、正面側に向かって円筒状部1
8が突設され、ハウジング14の外周部には、正面側に
向かって固定外周壁14aが突設されている。円筒状部
18は、内径が小さい基部18aと、内径が拡大された
大径円筒部18bとからなり、大径円筒部18bの基端
における複数個所に、径方向貫通孔20が設けられてい
る。円筒状部18の基部には、固定軸体22の基端部が
内嵌固定されると共に環状の回路基板24が外嵌固定さ
れている。
【0011】固定軸体22は、その先端部に位置する小
径軸部22aと、その基部側に位置する円錐台外周面部
22bと、その基部側に位置する大径軸部22cからな
り、小径軸部22aと円錐台外周面部22bは、円筒状
部18における大径円筒部18bの内周面との間に径方
向間隔を有している。また円錐台外周面部22bには、
動圧を増大させるためのヘリングボーン溝26が設けら
れている。
【0012】ステータコア28には、合成樹脂製の絶縁
材30を介してステータコイル32が捲回されている。
絶縁材30のうち図2における上端内周部には、嵌合突
部34が設けられ、外周部下端には、導電性の脚部36
が突設され、この脚部36にステータコイル32の引出
し部が電気的に接続されている。
【0013】ステータコア28とステータコイル32と
絶縁材30と脚部36からなるステータアセンブリ37
は、図2における上方から大径円筒部18bに外嵌さ
れ、ステータコア28の内周下端部が大径円筒部18b
における径方向貫通孔20の上方に設けられた外周突部
18b1上に支持され、嵌合突部34が大径円筒部18
bの上端部外周に設けられた嵌合凹部38に嵌合するこ
とにより、大径円筒部18bに固定されている。嵌合凹
部38の上端外周部及び嵌合突部34の下端内周部は、
何れも湾曲状に形成され、嵌合突部34と嵌合凹部38
との嵌合の円滑化が図られている。脚部36は、回路基
板24に挿通され、回路基板24の回路に電気的に接続
されている。
【0014】羽根車40は、椀形状基部42と、その椀
形状基部42における回転外周壁42aに径方向外方に
向かって突設された複数枚の送風羽根44とからなる。
回転外周壁42aの内周部には、ロータヨーク46が内
嵌固定され、そのロータヨーク46には、ロータマグネ
ット48が内嵌固定されている。また椀形状基部42の
環状底板42bの中央部には、略円筒形状のスリーブ部
材50の基部が嵌合固定されている。スリーブ部材50
は、その基端部に位置する小径筒部50aと、その先端
側(図2における下端側)に位置する円錐台内周面部5
0bと、その先端側に位置する大径筒部50cからな
る。大径筒部50cの下部は、先端側に向かって漸次拡
径している。
【0015】椀形状基部42の環状底板42bには環状
の吸気孔52が設けられ、吸気孔52には、複数枚の吸
気羽根54が設けられている。スリーブ部材50は固定
軸体22に外嵌され、その大径筒部50cは大径円筒部
18bと大径軸部22cとの間隙に位置している。そし
て大径筒部50cの内周部と大径軸部22cの外周部に
よりラジアル軸受部R1が構成されると共に、円錐台外
周面部22bと円錐台内周面部50bによりスラスト軸
受部S1が構成され、両者併せて空気軸受部A1を構成
している。小径軸部22aの先端部には、抜け止めリン
グ56が外嵌固定され、スリーブ部材50、従って羽根
車40の、固定軸体22からの脱落が防止されている。
【0016】この状態において、ロータマグネット48
はステータコア28と径方向空隙を隔てて相対してい
る。但し、ロータマグネット48の磁気センタは、ステ
ータコア28の磁気センタよりも図2における上方にず
れている。また羽根車40の回転外周壁42aの端部外
周側には、切欠部58が形成されている。この切欠部5
8の外周面が固定外周壁14aの内周面と僅かな径方向
隙間を介して相対しており、切欠部58の端面は、固定
外周壁14aの端面と軸線方向隙間を介して相対してい
る。これによってラビリンスシール状の効果を発揮し、
回転外周壁42aと固定外周壁14aとの間がいわば半
密閉状態となっている。
【0017】以上のように、羽根車40の椀形状基部4
2とハウジング14とによって形成された内部空間P1
と外部との間は、吸気孔52、スリーブ部材50と固定
軸体22との間隙、すなわち空気軸受部A1の間隙、並
びに羽根車40の回転外周壁42aとハウジング14の
固定外周壁14aとの間の僅かな隙間を介して通じてい
る。
【0018】ステータコイル32に流す励磁電流の転流
により、ロータマグネット48と一体をなす羽根車40
が回転すると、羽根車40に設けられた送風羽根44及
び吸気羽根54も共に回転する。送風羽根44の回転に
より、通風路12を通じて送風がなされる。また吸気羽
根54の回転により、外部の空気が吸気孔52を通じて
内部空間P1に加圧吸入される。吸入された空気は、ス
テータアセンブリ37のスロットやロータマグネット4
8とステータアセンブリ37との間隙を通り、その一部
は、羽根車40の回転外周壁42aとハウジング14の
固定外周壁14aとの間の僅かな隙間を通じて少しずつ
外部へ漏出するが、別の大部分は、径方向貫通孔20を
通り、図2における空気軸受部A1下端のやや拡開した
間隙に導入され、ラジアル軸受部R1及びスラスト軸受
部S1の各間隙を通じて小径軸部22aと小径筒部50
aの間から図2における上方に向かって外部へ排出され
る。
【0019】吸気羽根54により加圧され、空気軸受部
A1の下端からその間隙に導入された空気には、更に、
空気軸受部A1のラジアル軸受部R1及びスラスト軸受
部S1においてそれぞれ動圧が加わる。ラジアル軸受部
R1及びスラスト軸受部S1は、このようにして加圧さ
れた空気を潤滑剤としてラジアル荷重及びスラスト荷重
を支持する。スラスト軸受部S1においては、スリーブ
部材50、すなわち羽根車40に対して図2における上
向きに浮上させる力が作用するが、ステータコア28と
ロータマグネット48の磁気センタのずれによってロー
タマグネット48に対し下向きの力が作用することによ
り両者が均衡する。
【0020】また、吸気羽根54により内部空間P1に
吸入された空気が、ステータアセンブリ37のスロット
やロータマグネット48とステータアセンブリ37との
間隙を通って外部へ排出されるので、空気軸受部A1の
潤滑剤として用いられる空気により、ステータアセンブ
リ37が効果的に冷却される。
【0021】なお、動圧を増大させるための溝は、ヘリ
ングボーン溝に限らない。また、そのような溝を円錐台
内周面部50bに設けてもよく、スリーブ部材50の大
径筒部50cの内周面または固定軸体22の大径軸部2
2cの外周面にも設けることができる。
【0022】図3は、本発明の別の実施例としての軸流
送風機の要部断面図、図4は、そのスリーブ部材の斜視
図である。
【0023】ハウジング60の中央部に、図3における
上方に向かって円筒状の軸受ハウジング62が突設さ
れ、ハウジング60の外周部には、上方に向かって固定
外周壁60aが突設されている。軸受ハウジング62
は、内径が小さい基部62aと、内径が拡大された大径
部62bとからなり、基部62aに、環状の回路基板6
4が外嵌固定されると共にスラスト軸受部材66が内嵌
固定されている。このスラスト軸受部材66には、湾曲
凹面68の中央に開口する軸線方向の排気孔70が設け
られている。また軸受ハウジング62における大径部6
2bには、スリーブ部材72が内嵌固定されている。
【0024】スリーブ部材72は、中央部を軸線方向に
貫通する貫通孔74を有する。貫通孔74は、円形断面
部74aと、その円形断面部74aの内周部に90度中
心角毎に設けられた半円形溝部74bからなる。
【0025】ステータコア76には、合成樹脂製の絶縁
材78を介してステータコイル80が捲回されている。
絶縁材78の外周部下端には、導電性の脚部82が突設
され、この脚部82にステータコイル80の引出し部が
電気的に接続されている。
【0026】ステータコア76とステータコイル80と
絶縁材78と脚部82からなるステータアセンブリ84
は、図3における上方から軸受ハウジング62の大径部
62bに外嵌固定されている。脚部82は、回路基板6
4に挿通され、回路基板64の回路に電気的に接続され
ている。
【0027】羽根車86は、椀形状基部88と、その椀
形状基部88における回転外周壁88aに径方向外方に
向かって突設された複数枚の送風羽根90とからなる。
回転外周壁88aの内周部には、ロータヨーク92が内
嵌固定され、そのロータヨーク92には、ロータマグネ
ット94が内嵌固定されている。また椀形状基部88の
底板88bの中央部には、回転軸96が突設されてい
る。
【0028】椀形状基部88の底板88bには環状の吸
気孔98が設けられ、吸気孔98には、複数枚の吸気羽
根100が設けられている。回転軸96はスリーブ部材
72の貫通孔74における円形断面部74aに挿通さ
れ、回転軸96の下端に位置する湾曲凸面102が、ス
ラスト軸受部材66における湾曲凹面68に嵌合してい
る。そしてスリーブ部材72の内周部と回転軸96の外
周部によりラジアル軸受部R2が構成されると共に、湾
曲凹面68と湾曲凸面102によりスラスト軸受部S2
が構成され、両者併せて空気軸受部A2を構成してい
る。回転軸96のうちスリーブ部材72とスラスト軸受
部S2との間の部分に、抜け止めリング104が外嵌固
定され、回転軸96、従って羽根車86の、スリーブ部
材72からの脱落が防止されている。
【0029】この状態において、ロータマグネット94
はステータコア76と径方向空隙を隔てて相対してい
る。但し、ロータマグネット94の磁気センタは、ステ
ータコア76の磁気センタよりも図3における上方にず
れている。また羽根車86の回転外周壁88aの端部外
周側には、切欠部106が形成されている。この切欠部
106の外周面が固定外周壁60aの内周面と僅かな径
方向隙間を介して相対しており、切欠部106の端面
は、固定外周壁60aの端面と軸線方向隙間を介して相
対している。これによってラビリンスシール状の効果を
発揮し、回転外周壁88aと固定外周壁60aとの間が
いわば半密閉状態となっている。
【0030】以上のように、羽根車86の椀形状基部8
8とハウジング60とによって形成された内部空間P2
と外部との間は、吸気孔98、スリーブ部材72と回転
軸96との間隙及びスラスト軸受部材66の湾曲凹面6
8と回転軸96の湾曲凸面102との間隙、すなわち空
気軸受部A2の間隙、並びに羽根車86の回転外周壁8
8aとハウジング60の固定外周壁60aとの間の僅か
な隙間を介して通じている。
【0031】ステータコイル80に流す励磁電流の転流
により羽根車86が回転すると、送風羽根90及び吸気
羽根100も共に回転する。送風羽根90の回転により
送風がなされ、吸気羽根100の回転により外部の空気
が吸気孔98を通じて内部空間P2に加圧吸入される。
吸入された空気の一部は、羽根車86の回転外周壁88
aとハウジング60の固定外周壁60aとの間の僅かな
隙間を通じて少しずつ外部へ漏出する。
【0032】吸入された空気のうち別の大部分は、ラジ
アル軸受部R2及びスラスト軸受部S2の各間隙を通じ
て外部へ排出される。すなわち、吸入された空気のうち
別の大部分はスリーブ部材72と回転軸96との間隙
(貫通孔74における円形断面部74aの内周面と回転
軸96の外周面との間隙及び貫通孔74における半円形
溝部74b)に導入され、図3における下方に向かって
流れる。その空気は、軸受ハウジング62の基部62a
内周面とスリーブ部材72の下端面とスラスト軸受部材
66の上面により囲まれた空間を経て、湾曲凸面102
と湾曲凹面68との間隙に導入され、排気孔70を通じ
て図3における下方に向かって外部へ排出される。
【0033】吸気羽根100により加圧され、空気軸受
部A2の上端からその間隙に導入された空気には、更
に、空気軸受部A2のラジアル軸受部R2及びスラスト
軸受部S2においてそれぞれ動圧が加わる。ラジアル軸
受部R2及びスラスト軸受部S2は、このようにして加
圧された空気を潤滑剤としてラジアル荷重及びスラスト
荷重を支持する。また更に、スラスト軸受部S2におい
ては、空気が湾曲凸面102と湾曲凹面68との間隙を
経て排気孔70から排出される際に、回転軸96、すな
わち羽根車86に対して図3における上向きに浮上させ
る力が作用するが、ステータコア76とロータマグネッ
ト94の磁気センタのずれによりロータマグネット94
に対し下向きの力が作用することによって両者が均衡す
る。なお、湾曲凸面102と湾曲凹面68との間隙に空
気が導入され易くするために、湾曲凸面102の曲率半
径は、湾曲凹面68のそれよりもやや小さくすることが
好ましい。
【0034】また、吸気羽根100により内部空間P2
に吸入され、空気軸受部A2の潤滑剤として用いられる
空気の一部は、ステータアセンブリ84の冷却をも同時
に行うこととなる。なお、湾曲凸面102又は湾曲凹面
68に、動圧を増大させるための溝(例えばヘリングボ
ーン溝)を設けることができる。
【0035】図5は、別のスリーブ部材110の斜視図
である。このスリーブ部材110は、中央部を軸線方向
に貫通する円形断面の貫通孔112と、外周部に一定中
心角毎に設けられた半円形溝部114からなる。
【0036】このスリーブ部材110を軸受ハウジング
62の大径部62bに内嵌固定した場合、回転軸96が
スリーブ部材110の貫通孔112に挿通される。
【0037】羽根車86の回転により吸気羽根100に
よって加圧吸入された空気のうち比較的少ない量が、回
転軸96と貫通孔112との間隙(ラジアル軸受部R
2)を経てスラスト軸受部S2に達し、比較的多い量
が、半円形溝部114を経てスラスト軸受部S2に達す
る。
【0038】ラジアル軸受部R2に導入された空気に
は、そこで更に、動圧が加わる。ラジアル軸受部R2
は、このようにして加圧された空気を潤滑剤としてラジ
アル荷重を支持する。この場合、ラジアル軸受部R2に
おける貫通孔112の内周面又は回転軸96の外周面
に、動圧を増大させるための溝(例えばヘリングボーン
溝)を設けることができる。
【0039】スラスト軸受部S2に達する空気のうち主
として半円形溝部114を経た加圧空気に、スラスト軸
受部S2において更に、動圧が加わり、スラスト軸受部
S2は、このようにして加圧された空気を潤滑剤として
スラスト荷重を支持する。また更に、スラスト軸受部S
2においては、スラスト軸受部S2に達する空気のうち
主として半円形溝部114を経た加圧空気が湾曲凸面1
02と湾曲凹面68との間隙を経て排気孔70から排出
される際に、回転軸96に対して浮上力が作用する。
【0040】また別の実施例として、図4に示されるス
リーブ部材72の貫通孔74における円形断面部74a
に図3における回転軸96を挿通して固定し、軸受ハウ
ジング62とスリーブ部材72との間の部分に若干の径
方向間隙を設けてこれをラジアル軸受部とすることもで
きる。
【0041】羽根車86の回転により吸気羽根100に
より加圧吸入された空気のうち比較的少ない量が、ラジ
アル軸受部を経てスラスト軸受部S2に達し、比較的多
い量が、半円形溝部74bを経てスラスト軸受部S2に
達する。
【0042】この場合、軸受ハウジング62の内周面又
はスリーブ部材72の外周面に、動圧を増大させるため
の溝(例えばヘリングボーン溝)を設けることができ
る。
【0043】また、更に別の実施例として、図5に示さ
れるスリーブ部材110の貫通孔112に図3における
回転軸96を挿通して固定し、軸受ハウジング62とス
リーブ部材110の外周面との間に若干の径方向間隙を
設けてこれをラジアル軸受部とすることもできる。
【0044】吸気羽根100により加圧吸入された空気
のうち大部分は、スリーブ部材110の外周面と軸受ハ
ウジング62との間隙及びスリーブ部材110における
半円形溝部114を経てスラスト軸受部S2に達する。
【0045】
【発明の効果】本発明の送風機では、送風用の羽根車の
回転に伴う吸気羽根の回転により、内部空間に加圧吸入
された空気を、空気軸受部の一端からその間隙に導入
し、空気軸受部において更に動圧を加えた空気を潤滑剤
として、空気軸受部のラジアル軸受部及びスラスト軸受
部によりラジアル荷重及びスラスト荷重を支持する。吸
気羽根によって一旦加圧した空気に更に動圧を加えるも
のであるから、潤滑剤としての空気の圧力が効果的に高
まり、空気軸受部における荷重支持の確実性が高く、寿
命が長い。而も、羽根車の回転に伴う吸気羽根の回転に
より一段目の加圧を行うものであるから、別の加圧装置
を用いる必要がなく、効率が良い。また、潤滑剤が空気
であるため、給油等のメンテナンスの必要がないことは
勿論、騒音及び振動が小さく、汚染の問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸流送風機の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】別の実施例の軸流送風機の要部断面図である。
【図4】スリーブ部材の斜視図である。
【図5】別のスリーブ部材の斜視図である。
【符合の説明】
14 ハウジング 18b 大径円筒部 20 径方向貫通孔 22b 円錐台外周面部 22c 大径軸部 40 羽根車 42 椀形状基部 42b 環状底板42b 50b 円錐台内周面部 50c 大径筒部 52 吸気孔 54 吸気羽根 P1 内部空間 R1 ラジアル軸受部 S1 スラスト軸受部 A1 空気軸受部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風用の羽根車が、ラジアル軸受部及びス
    ラスト軸受部からなる空気軸受部を介して固定部に対し
    自在に回転し得る送風機であって、羽根車と固定部とに
    よって形成された内部空間と外部との間は、羽根車に吸
    気羽根と共に設けられた吸気孔、空気軸受部の間隙、並
    びに羽根車と固定部との間の僅かな隙間を介して通じて
    おり、空気軸受部は、吸気羽根の回転により吸気孔を通
    じて内部空間に加圧吸入され、空気軸受部の一端からそ
    の間隙に導入されて更に動圧が加えられた空気を潤滑剤
    とし、その空気は、空気軸受部の他端を経て外部へ排出
    されることを特徴とする送風機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052684A (ja) * 2009-08-03 2011-03-17 Nippon Densan Corp 送風ファン
JP2013519222A (ja) * 2010-02-03 2013-05-23 トルンプフ マシーネン アクチエンゲゼルシャフト ラジアル軸受とスラストガス軸受とを備えるガスレーザ
CN110905860A (zh) * 2018-09-17 2020-03-24 伦策驱动有限公司 发动机风扇和发动机风扇的应用
US10920787B2 (en) 2017-12-22 2021-02-16 Nidec Corporation Blower

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