JPH06228465A - 藍色顔料組成物 - Google Patents

藍色顔料組成物

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JPH06228465A
JPH06228465A JP3420293A JP3420293A JPH06228465A JP H06228465 A JPH06228465 A JP H06228465A JP 3420293 A JP3420293 A JP 3420293A JP 3420293 A JP3420293 A JP 3420293A JP H06228465 A JPH06228465 A JP H06228465A
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JP
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blue
indigo
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Takashi Yoshida
吉田  敬
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 青色顔料及び紫色顔料よりなる着色材を3〜
21重量%と、平均粒子径1〜3μmの炭酸カルシウム
10〜40重量%と、膠、アラビアゴム等の水溶性高分
子5〜20重量%と、エチレングリコール、グリセリン
等の湿潤剤と、水とを含む。 【効果】 紺青と同等の色度を示すと共に、他の色と混
合しても変色しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絵の具、ポスターカラ
ーなどに使用する藍色顔料組成物に関する。特に、他の
いろとの混色が可能な藍色顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、藍色顔料組成物は、紺青を着色材
とし、更に体質顔料と水溶性高分子と湿潤剤とを含むも
のである。この藍色顔料組成物は、使用している紺青
が、酸性側では安定であるが、アルカリ性側では変色す
る性質を有しているため、pHを7未満に設定する必要
が有る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他の色との混色ができ
ない点である。一般に絵の具ポスターカラーなどに用い
る顔料組成物は、体質顔料として炭酸カルシウムを用
い、そのpHを中性乃至アルカリ性となしている。この
ような顔料組成物に上記の紺青を顔料として用いた顔料
組成物を、調色のために混合すると、炭酸カルシウムが
分解し、色度の変化を発生してしまい、目的の色を得ら
れないという問題があった。これを防止するためには、
組成物のpHを7以上にする必要があり、pH7以上で
で安定な顔料を配合して藍色顔料組成物とすることが考
えられる。しかし、従来知られている顔料を組合せても
紺青と同等の色度の組成物を得ることはできない。本発
明は、紺青と同等の色度の組成物であって、他の色の顔
料組成物と混合しても変色の発生しない藍色顔料組成物
を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、pHが中性乃
至アルカリ性で安定な青色顔料及び紫色顔料よりなる着
色材と、平均粒子径が1〜3μmの炭酸カルシウムと、
水溶性高分子と、湿潤剤と、水とを少なくとも含む藍色
顔料組成物を要旨とする。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。着色材
は、青色顔料と紫色顔料とを併用する。この青色顔料と
紫色顔料とは、pHが中性乃至アルカリ性で安定である
ことが必要である。青色顔料は、銅フタロシアニンブル
ー(C.I.74160)、コバルトフタロシアニンブル
ー(C.I.74140)、無金属フタロシアニンブルー
(C.I.74100)、インダンスレンブルーRS
(C.I.69800)、インダンスレンブルーBC
(C.I.69825)等が挙げられる。その使用量は藍
色顔料組成物全量に対して3〜20重量%が、とりわけ
3〜10重量%が好ましい。紫色顔料は、ジオキサジン
バイオレット(C.I.51319)、イソビオランスロ
ンバイオレット(C.I.60010)、メチルバイオレ
ットレーキ(C.I.42535)、インダンスレンブリ
リアントバイオレット3B(C.I.60005)等が挙
げられる。その使用量は藍色顔料組成物に対して0.1
〜1重量%が好ましい。
【0006】炭酸カルシウムは、体質顔料として使用さ
れるが、平均粒子径1〜3μmのものを用いる必要があ
る。平均粒子径が小さいものは明度が高くなると共に色
の冴えが低下し、大きいものは明度が低くなると共に色
の冴えが低下する原因となり上記着色材の発色を損なう
ため組成物の色度が紺青と同等にならない。その使用量
は藍色顔料組成物に対して10〜40重量%が、とりわ
け20〜30重量%が好ましい。
【0007】水溶性高分子は、定着剤及び展色剤として
使用するものである。膠、アラビアゴム、デキストリン
等の天然水溶性高分子やカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の半合成水溶性高分子、
ポリビニルアルコール等の合成水溶性高分子が使用で
き、その使用量は藍色顔料組成物全量に対して5〜20
重量%が好ましい。
【0008】湿潤剤は、凍結防止剤、再溶解性向上剤等
として使用するものであって、グリセリン、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ソルビトール、ソルビタ
ン等が挙げられる。
【0009】水は、主溶剤として用いる。
【0010】尚、上記成分の外、必要に応じて防腐剤、
防黴剤、防錆剤、消泡剤などの添加剤を適宜用いても良
い。
【0011】本発明の藍色顔料組成物は、上記成分を三
本ロールミルや横型ボールミル等の分散機にて混合分散
することにより容易に得ることができる。
【0012】
【作用】本発明に係る藍色顔料組成物では、青色顔料及
び紫色顔料を着色材として使用することにより紺青の色
相に近づけるだけでなく、更に、平均粒子径が1〜3μ
mの炭酸カルシウムを使うことにより、色相、彩度を共
に紺青に近づけ、色度を紺青と同等なものとなしてい
る。しかも、青色顔料及び紫色顔料は、pHが中性乃至
アルカリ性で安定なものを用いているため、顔料組成物
のpHを中性乃至アルカリ性に設定できるので、他の色
の顔料組成物と混合しても変色を発生しない。
【0013】
【実施例】以下に実施例を説明する。実施例は全て水彩
絵の具で示したが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。 実施例1 銅フタロシアニンブルー(C.I.74160) 7重量部 ジオキサジンバイオレット(C.I.51319) 0.3重量部 炭酸カルシウム(平均粒子径1.5μm)(C.I.77220) 30重量部 アラビアゴム 15重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 6重量部 水 27重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い藍色の水彩絵具を得
た。
【0014】実施例2 コバルトフタロシアニンブルー(C.I.74140) 7重量部 インダンスレンブリリアントバイオレット3B(C.I.60005) 0.3重量部 炭酸カルシウム(平均粒子径2.2μm)(C.I.77220) 30重量部 アラビアゴム 15重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 6重量部 水 27重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い藍色の水彩絵具を得
た。
【0015】実施例3 インダンスレンブルーRS(C.I.69800) 6重量部 メチルバイオレットレーキ(C.I.42535) 0.5重量部 炭酸カルシウム(平均粒子径1.5μm)(C.I.77220) 30重量部 アラビアゴム 15重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 3重量部 エチレングリコール 3重量部 水 27重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い藍色の水彩絵具を得
た。
【0016】実施例4 銅フタロシアニンブルー(C.I.74160) 7重量部 ジオキサジンバイオレット(C.I.51319) 0.5重量部 炭酸カルシウム(平均粒子径1.1μm)(C.I.77220) 30重量部 アラビアゴム 15重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 6重量部 水 27重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い藍色の水彩絵具を得
た。
【0017】 比較例1(目標とする色) 紺青(C.I.77510) 30重量部 クレー(C.I.77004) 20重量部 アラビアゴム 6重量部 デキストリン 10重量部 グリセリン 4重量部 水 18重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い藍色の水彩絵具を得
た。
【0018】比較例2 実施例1の炭酸カルシウム(C.I.77220)の平均
粒子径1.5μmを0.3μmとした以外は、実施例1
と同様になして藍色の絵具を得た。
【0019】比較例3 実施例1の炭酸カルシウム(C.I.77220)の平均
粒子径1.5μmを5.0μmとした以外は、実施例1
と同様にして藍色の絵具を得た。
【0020】上記、実施例1〜4、比較例1〜3で得た
藍色の水彩絵具について試験を行った。結果を表1に示
す。尚、比較例3で得た水彩絵の具は、下記試験におい
て画筆で画用紙に面塗を行なったとき、実施例1〜4及
び比較例1、2に比較してタッチが劣っていた。
【0021】
【表1】
【0022】※1色相、彩度 上記、実施例及び比較例で得た水彩絵具と水とを重量比
1:1で混合し、画筆で画用紙に面塗りを行い、乾燥
後、色度をカラーコンピューター(SM−4;スガ試験
機(株)製)により色相(△H)及び彩度(△C)を測
定し、紺青を使用したものと比較、判定した。 色相 ◎:色相差なし (△H=6.81PB±0.1
以内) ○:色相差ほとんどなし(△H=6.81PB±0.1
〜0.5) △:色相差ややあり (△H=6.81PB±0.5
〜1.0) ×:色相差あり (△H=6.81PB±1.0
以上) 彩度 ◎:彩度差なし (△C=7.77±0.5以
内) ○:彩度差ほとんどなし(△C=7.77±0.5〜
1.0) △:彩度差ややあり (△C=7.77±1.0〜
1.5) ×:彩度差あり (△C=7.77±1.5以
上)
【0023】※2 変色試験 上記、実施例及び比較例で得た水彩絵具と水とを重量比
1:1で混合したものと、混合用顔料組成物(ハンザイ
エロー10Gを10重量部、炭酸カルシウムを30重量
部、アラビアゴムを15重量部、グリセリンを6重量
部、水を38.5重量部、防腐剤を0.5重量部配合し
たものをラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、三
本ロールミルにて3回通しを行って得たレモンイエロー
色の水彩絵の具)と水とを重量比1:1で混合したもの
とを混合し、画筆で画用紙に面塗りを行い、50℃、1
カ月放置した後、変色の有無を目視で判定した。 ○:変色なし ×:変色あり
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る藍色顔料組成物は、その色度が、紺青を用いたもの
と同等であると共に、他の色の顔料組成物と混合しても
変色を発生しないものである。また、水彩絵具などとし
て用い、塗布や描画した場合、発色性、隠蔽性やのび等
といった水彩絵具などの品質に係る他の特性においても
優れたものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 17/00 PUJ 7415−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHが中性乃至アルカリ性で安定な青色
    顔料及び紫色顔料よりなる着色材と、平均粒子径が1〜
    3μmの炭酸カルシウムと、水溶性高分子と、湿潤剤
    と、水とを少なくとも含む藍色顔料組成物。
JP05034202A 1993-01-29 1993-01-29 藍色顔料組成物 Expired - Fee Related JP3104454B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5843566A (en) * 1994-09-27 1998-12-01 Mitsubishi Paper Mills Limited Laminated transparent paper
JP4744779B2 (ja) * 2000-06-30 2011-08-10 三菱鉛筆株式会社 水性ボールペン用インキ組成物

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