JPH0622583B2 - 造影剤入りチューブ - Google Patents
造影剤入りチューブInfo
- Publication number
- JPH0622583B2 JPH0622583B2 JP1103065A JP10306589A JPH0622583B2 JP H0622583 B2 JPH0622583 B2 JP H0622583B2 JP 1103065 A JP1103065 A JP 1103065A JP 10306589 A JP10306589 A JP 10306589A JP H0622583 B2 JPH0622583 B2 JP H0622583B2
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- JP
- Japan
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- bismuth
- tube
- contrast agent
- ray contrast
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L29/00—Materials for catheters, medical tubing, cannulae, or endoscopes or for coating catheters
- A61L29/14—Materials characterised by their function or physical properties, e.g. lubricating compositions
- A61L29/18—Materials at least partially X-ray or laser opaque
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
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- A61L29/12—Composite materials, i.e. containing one material dispersed in a matrix of the same or different material
- A61L29/126—Composite materials, i.e. containing one material dispersed in a matrix of the same or different material having a macromolecular matrix
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、Ｘ線造影剤を管壁内に含むチューブであっ
て、例えば留置針やカテーテルとして使用するのに好適
な造影剤入りチューブに関する。
て、例えば留置針やカテーテルとして使用するのに好適
な造影剤入りチューブに関する。
従来、フッ素樹脂等の生体適合性が良い高分子材料に硫
酸バリウムや酸化ビスマスなどのＸ線造影剤を混入した
チューブは、例えば輸液や輸血を行なう際に、血管に穿
刺固定する留置針として利用されている。かかる留置針
は、使用中にその一部が誤って切断され身体内の血管系
に混入しても管壁内にＸ線造影剤が含まれているので、
レントゲン写真により容易にその所在を確認することが
できるようになっている。また、心臓からの血液採取や
血圧測定などの用途に、患者の身体の中に挿入し、Ｘ線
で透視しながら目的の部位まで到達するようにして使う
カテーテルとしても利用されている。そして、これら造
影剤入りチューブの従来例としては、例えばＸ線造影剤
を管壁全体に一様に分散せしめたもの（特公昭４７−４
９３９４号）、Ｘ線造影剤を含む樹脂層の内面と外面に
Ｘ線造影剤を含まない樹脂層を設けた三層構造のもの
（特開昭５６−１１９２６３号）、管壁の周方向の一部
に長手方向に連続するＸ線造影剤の混入部を設けたもの
（実開昭５１−１０８３８９号）などが知られている。
酸バリウムや酸化ビスマスなどのＸ線造影剤を混入した
チューブは、例えば輸液や輸血を行なう際に、血管に穿
刺固定する留置針として利用されている。かかる留置針
は、使用中にその一部が誤って切断され身体内の血管系
に混入しても管壁内にＸ線造影剤が含まれているので、
レントゲン写真により容易にその所在を確認することが
できるようになっている。また、心臓からの血液採取や
血圧測定などの用途に、患者の身体の中に挿入し、Ｘ線
で透視しながら目的の部位まで到達するようにして使う
カテーテルとしても利用されている。そして、これら造
影剤入りチューブの従来例としては、例えばＸ線造影剤
を管壁全体に一様に分散せしめたもの（特公昭４７−４
９３９４号）、Ｘ線造影剤を含む樹脂層の内面と外面に
Ｘ線造影剤を含まない樹脂層を設けた三層構造のもの
（特開昭５６−１１９２６３号）、管壁の周方向の一部
に長手方向に連続するＸ線造影剤の混入部を設けたもの
（実開昭５１−１０８３８９号）などが知られている。
ところで、これらチューブに使用される造影剤として
は、硫酸バリウムやビスマス化合物が一般的である。特
に、ビスマス化合物は硫酸バリウムより造影効果が高
く、少量の配合で高い造影効果を必要とする場合には好
都合である。しかし、ビスマス化合物の中で、最もビス
マス含有率が高く造影効果の高い酸化ビスマスは、黄色
を呈しているので白色の酸化ビスマスに比べると使い難
い。例えば、医者あるいは患者の生理的感情から、チュ
ーブ外観が白色を望まれる場合があり、その際はチュー
ブ外観が黄色となる酸化ビスマスは使用できない。ま
た、チューブの種類を色で識別するために着色する際に
も、酸化ビスマスを使用したチューブは黄色以外の色に
は着色し難いという欠点がある。
は、硫酸バリウムやビスマス化合物が一般的である。特
に、ビスマス化合物は硫酸バリウムより造影効果が高
く、少量の配合で高い造影効果を必要とする場合には好
都合である。しかし、ビスマス化合物の中で、最もビス
マス含有率が高く造影効果の高い酸化ビスマスは、黄色
を呈しているので白色の酸化ビスマスに比べると使い難
い。例えば、医者あるいは患者の生理的感情から、チュ
ーブ外観が白色を望まれる場合があり、その際はチュー
ブ外観が黄色となる酸化ビスマスは使用できない。ま
た、チューブの種類を色で識別するために着色する際に
も、酸化ビスマスを使用したチューブは黄色以外の色に
は着色し難いという欠点がある。
一方、ビスマス化合物の中で白色を呈している次炭酸ビ
スマスやオキシ塩化ビスマスは、酸化ビスマスに比べて
ビスマス含有率が低く、そのため造影効果が低い。しか
も高温で分解するので、例えば成形温度の高いフッ素樹
脂には混入させることができない。
スマスやオキシ塩化ビスマスは、酸化ビスマスに比べて
ビスマス含有率が低く、そのため造影効果が低い。しか
も高温で分解するので、例えば成形温度の高いフッ素樹
脂には混入させることができない。
そこで、この発明は、これら従来技術に見られる課題を
解決し、白色で造影効果の高いビスマス系のＸ線造影剤
を用いた造影剤入りチューブの提供をその目的とする。
解決し、白色で造影効果の高いビスマス系のＸ線造影剤
を用いた造影剤入りチューブの提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、この発明では、熱可塑性樹脂
からなる管壁の内部にＸ線造影剤を混入した造影剤入り
チューブにおいて、前記Ｘ線造影剤が、ビスマス含有率
８３〜８８重量％の白色ビスマス化合物であることを特
徴としている。
からなる管壁の内部にＸ線造影剤を混入した造影剤入り
チューブにおいて、前記Ｘ線造影剤が、ビスマス含有率
８３〜８８重量％の白色ビスマス化合物であることを特
徴としている。
本発明で使用する造影剤は、ビスマス含有率が８３〜８
８重量％のビスマス化合物である。高純度の酸化ビスマ
スは、ビスマス含有率が８９重量％以上で黄色を呈して
いるが、その酸化ビスマスに硝酸ビスマス、硫酸ビスマ
ス等を混合あるいは混晶させると、白色のビスマス化合
物を得ることができる。この場合、ビスマス含有率が８
８重量％越えると黄色になるため本発明での使用には適
さず、また８３重量％未満では造影効果が低下すると同
時に、チューブを押出成形する際の成形性が悪くなるの
で好ましくない。本発明においては、ビスマス含有率８
４〜８６重量％のものが特に好ましく用いられる。
８重量％のビスマス化合物である。高純度の酸化ビスマ
スは、ビスマス含有率が８９重量％以上で黄色を呈して
いるが、その酸化ビスマスに硝酸ビスマス、硫酸ビスマ
ス等を混合あるいは混晶させると、白色のビスマス化合
物を得ることができる。この場合、ビスマス含有率が８
８重量％越えると黄色になるため本発明での使用には適
さず、また８３重量％未満では造影効果が低下すると同
時に、チューブを押出成形する際の成形性が悪くなるの
で好ましくない。本発明においては、ビスマス含有率８
４〜８６重量％のものが特に好ましく用いられる。
なお、ビスマス含有率が８３重量％未満のビスマス化合
物を使用した際、チューブ成形性が悪化する原因は明ら
かではないが、該ビスマス化合物の粒子表面の化学的あ
るいは物理的状態に変化があったものと推察される。
物を使用した際、チューブ成形性が悪化する原因は明ら
かではないが、該ビスマス化合物の粒子表面の化学的あ
るいは物理的状態に変化があったものと推察される。
また、本発明で使用する熱可塑性樹脂に特に制限はな
く、医療用チューブ材料として公知のものはすべて使用
できるが、特にフッ素系樹脂を用いた場合、効果が顕著
である。
く、医療用チューブ材料として公知のものはすべて使用
できるが、特にフッ素系樹脂を用いた場合、効果が顕著
である。
次に、この発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明は何ら実施例に限定されるものではない。
発明は何ら実施例に限定されるものではない。
実施例１〜３ならびに比較例１〜２として、酸化ビスマ
ス、硝酸ビスマスおよび硫酸ビスマスを用いて次表に示
すビスマス含有率となるように調製した混晶物（Ｘ線造
影剤）、さらに比較例３として次炭酸ビスマスのみから
なるもの（ビスマス含有量８０．５重量％）をそれぞれ
１５重量部と、エチレン−四フッ化エチレン共重合樹脂
（ＥＴＦＥ）８５重量部とを、押出成形機にて充分に混
練してチューブ状に押出成形した。そして、それぞれ外
観（色）および成形性について比較した。ここで、成形
性については、成形後のチューブの表面がざらついてい
るものを×、異常のないものを〇とした。
ス、硝酸ビスマスおよび硫酸ビスマスを用いて次表に示
すビスマス含有率となるように調製した混晶物（Ｘ線造
影剤）、さらに比較例３として次炭酸ビスマスのみから
なるもの（ビスマス含有量８０．５重量％）をそれぞれ
１５重量部と、エチレン−四フッ化エチレン共重合樹脂
（ＥＴＦＥ）８５重量部とを、押出成形機にて充分に混
練してチューブ状に押出成形した。そして、それぞれ外
観（色）および成形性について比較した。ここで、成形
性については、成形後のチューブの表面がざらついてい
るものを×、異常のないものを〇とした。
これらの結果が示すように、酸化ビスマスに他の白色の
ビスマス化合物を加えてビスマス含有率が８３〜８８重
量％になるように調整したものを用いた場合は、成形後
のチューブが白く、成形性も良好であることがわかる。
したがって、バリウム系のＸ線造影剤に比べて劣るとこ
ろがなく、造影効果が高くなる分だけ従来のものよりも
有利になる。
ビスマス化合物を加えてビスマス含有率が８３〜８８重
量％になるように調整したものを用いた場合は、成形後
のチューブが白く、成形性も良好であることがわかる。
したがって、バリウム系のＸ線造影剤に比べて劣るとこ
ろがなく、造影効果が高くなる分だけ従来のものよりも
有利になる。
さらに、チューブ素材としてＥＴＦＥ以外に、四フッ化
エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化エ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹
脂、四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂等の
他のフッ素系樹脂についても同様に検討を行ったとこ
ろ、それぞれ良好な結果が得られた。
エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化エ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹
脂、四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂等の
他のフッ素系樹脂についても同様に検討を行ったとこ
ろ、それぞれ良好な結果が得られた。
また、これらフッ素系樹脂以外に、ポリウレタン等の他
の熱可塑性樹脂に適用することもできる。この場合、チ
ューブの成形温度は上記フッ素系樹脂よりも低くなるか
ら、硝酸ビスマスや硫酸ビスマスよりも耐熱性の低い次
炭酸ビスマスあるいはオキシ塩化ビスマスなどの白色ビ
スマス化合物の使用が可能になる。
の熱可塑性樹脂に適用することもできる。この場合、チ
ューブの成形温度は上記フッ素系樹脂よりも低くなるか
ら、硝酸ビスマスや硫酸ビスマスよりも耐熱性の低い次
炭酸ビスマスあるいはオキシ塩化ビスマスなどの白色ビ
スマス化合物の使用が可能になる。
なお、造影剤の配合量は、造影剤入りチューブの使用目
的や造影剤の種類などによっても異なるが、通常は樹脂
に対して３〜２５重量％の範囲で選択される。
的や造影剤の種類などによっても異なるが、通常は樹脂
に対して３〜２５重量％の範囲で選択される。
また、これらＸ線造影剤を樹脂に混入するに当たり、分
散性や押出速度の向上などを目的として、カップリング
剤、界面活性剤等の表面処理剤でＸ線造影剤を処理して
もよく、さらに必要に応じて顔料を添加することも何ら
差し支えない。
散性や押出速度の向上などを目的として、カップリング
剤、界面活性剤等の表面処理剤でＸ線造影剤を処理して
もよく、さらに必要に応じて顔料を添加することも何ら
差し支えない。
以上説明したように、この発明で使用するＸ線造影剤
は、ビスマス含有率が８３〜８８重量％となるように調
整した白色のビスマス化合物であるから、外観が白色で
造影効果が高く、しかも成形性の良好なチューブを得る
ことができる。
は、ビスマス含有率が８３〜８８重量％となるように調
整した白色のビスマス化合物であるから、外観が白色で
造影効果が高く、しかも成形性の良好なチューブを得る
ことができる。
なお、実施例ではＸ線造影剤を管壁全体に一様に分散さ
せた場合について説明したが、これを前記従来例のよう
に帯状に設けたり、あるいは管壁の内部に埋設して三層
構造にするなど、この発明の技術思想内での種々の変更
はもちろん可能である。
せた場合について説明したが、これを前記従来例のよう
に帯状に設けたり、あるいは管壁の内部に埋設して三層
構造にするなど、この発明の技術思想内での種々の変更
はもちろん可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】熱可塑性樹脂からなる管壁の内部にＸ線造
影剤を混入した造影剤入りチューブにおいて、前記Ｘ線
造影剤は、ビスマス含有率が８３〜８８重量％の白色ビ
スマス化合物であることを特徴とする造影剤入りチュー
ブ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1103065A JPH0622583B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 造影剤入りチューブ |
| US07/510,073 US5085863A (en) | 1989-04-21 | 1990-04-17 | Tube provided with a white bismuth salt containing bismuth compound mixture as X-ray opaque agent |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1103065A JPH0622583B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 造影剤入りチューブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02280761A JPH02280761A (ja) | 1990-11-16 |
| JPH0622583B2 true JPH0622583B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=14344269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1103065A Expired - Fee Related JPH0622583B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 造影剤入りチューブ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5085863A (ja) |
| JP (1) | JPH0622583B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3001609B2 (ja) * | 1990-05-09 | 2000-01-24 | 株式会社潤工社 | 造影剤入りチューブ |
| US6077258A (en) * | 1997-10-03 | 2000-06-20 | Scimed Life Systems, Inc. | Braided angiography catheter having full length radiopacity and controlled flexibility |
| JP2004321395A (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-18 | Vayu:Kk | 医療用チューブ |
| JP2012130557A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Junkosha Co Ltd | 造影剤入り医療用チューブ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4196731A (en) * | 1978-03-17 | 1980-04-08 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Silicone-containing thermoplastic polymers for medical uses |
| US4657024A (en) * | 1980-02-04 | 1987-04-14 | Teleflex Incorporated | Medical-surgical catheter |
| JPS62261371A (ja) * | 1986-05-08 | 1987-11-13 | テルモ株式会社 | カテ−テル |
-
1989
- 1989-04-21 JP JP1103065A patent/JPH0622583B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-04-17 US US07/510,073 patent/US5085863A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5085863A (en) | 1992-02-04 |
| JPH02280761A (ja) | 1990-11-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |