JPH06223975A - 照明灯の自動点消灯制御装置 - Google Patents

照明灯の自動点消灯制御装置

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Publication number
JPH06223975A
JPH06223975A JP1170693A JP1170693A JPH06223975A JP H06223975 A JPH06223975 A JP H06223975A JP 1170693 A JP1170693 A JP 1170693A JP 1170693 A JP1170693 A JP 1170693A JP H06223975 A JPH06223975 A JP H06223975A
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JP
Japan
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human body
illuminance
detection
lighting
circuit
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Application number
JP1170693A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Shiratori
和彦 白鳥
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH06223975A publication Critical patent/JPH06223975A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消灯時等には、少し手前で人体を検出できる
ようにし、廊下の通行、階段の昇り降り、部屋の出入り
を安全に行うことができるようにする。 【構成】 階段昇り口及び階段降り口に進入する人体を
それぞれ検出する人体検出センサ11,24と、階段の
照度を検出する照度検出センサ27と、階段灯1を低輝
度点灯モード、又は消灯モードに設定する選択回路14
と、該選択回路14から出力される選択信号SWに基づ
いて、人体検出センサ11の検出範囲を可変にする絞り
シャッタ19とを設ける。そして、照度検出センサ27
によって検出された照度が所定照度以上である場合に
は、階段灯1を消灯状態とし、照度が所定照度に満たな
い場合には、選択回路14の出力に基づいて、階段灯1
を低輝度点灯状態、又は消灯状態とする。消灯モードが
選択されている場合、人体検出センサ11の検出範囲を
最大検出範囲に広げる。消灯時、階段昇り口に進入した
人体は、充分手前で、人体検出センサ11によって検出
され、これにより、制御回路23は、階段灯1を所定時
間高輝度点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅等の建物の階
段、廊下、部屋等に設置された照明灯の点灯・消灯を自
動制御する照明灯の自動点消灯制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、照明灯の自動点消灯制御装置(以
下、単に点消灯制御装置ともいう)としては、例えば、
実開昭63−23800号公報に記載されているよう
に、部屋の出入口等に設置された赤外線センサによっ
て、その部屋に入退室する人の体から放射される遠赤外
線(体温)を検出し、その検出結果に基づいて、天井等
に設置された照明灯の点灯・消灯を制御する方式のもの
が存在する。
【0003】しかしながら、この方式の点消灯制御装置
は、自然光による照度が充分である昼間でも、人がその
部屋に入ると、照明灯が点灯してしまうので、無駄な光
熱費がかかることになり、不経済である。したがって、
充分な照度が得られる昼間においては、面倒であるが、
装置の電源スイッチを切る等して、装置を非動作状態に
しておかなければならない。また、逆に、夜間等、自然
光による照度がほとんどない時に、上記点消灯制御装置
が設置された部屋等に人が入る場合、その部屋に至るま
での経路、例えば、階段や廊下等に低輝度の予備灯を設
ける必要がある。しかし、この予備灯の電源スイッチの
操作は、人手によらなければならない。したがって、上
記従来の点消灯制御装置では、本来目的とする照明灯の
自動点灯・消灯を充分に果たすことができない。
【0004】この状態を改善するものとして、特開平3
−134994号公報に記載されている方式の点消灯制
御装置が存在する。この装置においては、天井等に照明
灯が設置され、その照明灯による照度が制御される照明
制御領域を区画する第1及び第2の入出部の両方に、赤
外線センサ等による人体検出センサを配置すると共に、
照明制御領域にその照度を検出する照度検出センサを配
置する。そして、照明制御領域の照度が予め設定された
照度よりも低くなった場合には、照明灯を低輝度で点灯
させて予備灯の役割を果たさせ、この状態で第1の入出
部又は第2の入出部で人体が検出されると、照明灯を所
定時間高輝度点灯させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−134994号公報記載の点消灯制御装置にあって
は、夜間の就寝中や外出時等、予備灯を必要としない時
間帯でも、照明制御領域の照度が、予め設定された照度
よりも低くなると、照明灯を低輝度で点灯させてしまう
ので、やはり、無駄な光熱費がかかり不経済である。
【0006】そこで、照明灯の低輝度点灯状態、又は消
灯状態を選択するスイッチを設けることが考えられる
が、人体検出センサの検出範囲を固定したままである
と、以下に示すような不都合が生じる。例えば、この点
消灯制御装置によって、階段の天井に設けられた階段灯
を制御する場合、上記スイッチで照明灯の低輝度点灯状
態を選択しておけば、夜間でも階段の位置や周辺の状況
が容易に認識できるが、消灯状態を選択しておくと、ほ
どんど自然光による照度がないため、例えば、帰宅時に
その階段を昇ろうとした場合、階段の位置や周辺の状況
が容易に認識できず、危険である。
【0007】また、上記従来の点消灯制御装置において
は、人体検出センサに焦電型遠赤外線センサを用いてい
る。この種のセンサは、検出範囲の背景(例えば、廊下
の床面)の温度と、検出範囲に進入した人の体温との差
に基づいて、人体を検出するものである。一方、検出範
囲の背景の温度は、季節や時間に応じて変化するもので
あるが、人の体温は、一年を通じてほぼ一定に保たれて
いる。したがって、真夏の日没直後等、自然光による照
度はあまりないが、検出範囲の背景の温度と人の体温と
の差が少ない場合には、人体検出センサの検出感度が低
下してしまい、実質的な検出範囲が狭くなってしまう。
つまり、人体が人体検出センサにより近づかないと、そ
の人体を検出できない。
【0008】そこで、検出範囲の背景の温度の上昇を補
償するために、人体検出センサの出力信号を処理する回
路に温度補償素子を設けることが考えられるが、使用す
る温度補償素子の特性(感度曲線)によって温度補償で
きる範囲が決まってしまうので、充分な効果が得られな
い。また、温度補償範囲の広い温度補償素子を使用する
場合には、今度はノイズの影響が無視できなくなり、信
頼性に関する性能が悪化してしまう。
【0009】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、消灯時でも、階段の昇り降り、廊下の通行、部
屋の出入りを安全に行うことができると共に、人体検出
センサの検出範囲の背景温度変化に左右されない、安定
性の高い点消灯制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の点消灯制御装置は、照明灯による照
度が制御される照明制御領域に出入りするための単数又
は複数の入出部に設けられ、対応する入出部に進入する
人体を検出する単数又は複数の人体検出手段と、上記照
明制御領域の照度を検出する照度検出手段と、上記照明
灯を低輝度点灯モード、又は消灯モードに設定する選択
手段と、該選択手段の出力に基づいて、上記単数又は複
数の人体検出手段のうち、少なくとも1つの人体検出手
段の検出範囲を可変にする検出範囲可変手段と、上記照
度検出手段によって検出された照度が所定照度以上であ
る場合には、上記照明灯を消灯状態とし、上記照度が上
記所定照度に満たない場合には、上記選択手段の出力に
基づいて上記照明灯を低輝度点灯状態、又は消灯状態と
し、上記照度が上記所定照度に満たない場合であって、
上記単数又は複数の人体検出手段によって対応する入出
部に進入した人体が検出された場合には、上記照明灯を
所定時間高輝度点灯状態とする制御手段とを備えてなる
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載の点消灯装置は、照明
灯による照度が制御される照明制御領域に出入りするた
めの単数又は複数の入出部に設けられ、対応する入出部
に進入する人体を検出する単数又は複数の人体検出手段
と、上記照明制御領域の照度を検出する照度検出手段
と、上記単数又は複数の人体検出手段のうち、少なくと
も1つの人体検出手段の検出範囲の背景温度を検出する
温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づいて、対
応する人体検出手段の検出範囲を可変にする検出範囲可
変手段と、上記照度検出手段によって検出された照度が
所定照度以上である場合には、上記照明灯を消灯状態と
し、上記照度が上記所定照度に満たない場合には、上記
照明灯を低輝度点灯状態とし、上記照度が上記所定照度
に満たない場合であって、上記単数又は複数の人体検出
手段によって対応する入出部に進入した人体が検出され
た場合には、上記照明灯を所定時間高輝度点灯状態とす
る制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載の点消灯制御装置は、
上記単数又は複数の人体検出手段のうち、少なくとも1
つの人体検出手段には、その出力を上記制御手段に無線
で伝送するための送信手段が付加され、かつ、上記制御
手段には、上記送信手段の出力を無線で受信できる受信
手段が付加されてなることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成においては、日が暮れる等
して、照明制御領域の照度が所定照度に満たなくなる
と、制御手段は、選択手段の出力に応じて、照明灯を低
輝度点灯させるか、又は消灯したままにしておく。ま
た、検出範囲可変手段は、選択手段の出力に応じて、複
数の人体検出手段のうち、少なくとも1つの人体検出手
段の検出範囲を可変にする。例えば、消灯モードが選択
されている場合には、対応する人体検出手段の検出範囲
を、低輝度点灯モードが選択されている場合の検出範囲
に比べて広くする。それ故、照明灯の消灯時には、人体
検出手段は、少し遠方の人体を検出することができる。
そして、少し遠方の人体が検出されると、制御手段は、
照明灯を所定時間高輝度点灯させる。このため、照明灯
の消灯時でも、階段の昇り降り、廊下の通行、部屋の出
入りを安全に行うことができる。一方、低輝度点灯モー
ドが選択されている場合には、人体検出手段の検出範囲
は、絞り込まれているので、誤動作や誤認を防止するこ
とができる。
【0014】請求項2記載の構成においては、日が暮れ
る等して、照明制御領域の照度が所定照度に満たなくな
ると、制御手段は、照明灯を低輝度点灯させる。また、
温度検出手段は、対応する人体検出手段の検出範囲の背
景温度を検出し、検出範囲可変手段は、温度検出手段の
出力に応じて、対応する人体検出手段の検出範囲を可変
にする。例えば、背景温度がある温度より高い場合に
は、対応する人体検出手段の検出範囲を、背景温度がそ
の温度より低い場合の検出範囲に比べて広くする。この
ようにすれば、温度の上昇による検出能力の低下(実質
的な検出範囲の狭小化)を補償することができる。それ
故、一年を通じて、実質的な検出範囲を一定に保つこと
ができ、安定性の高い装置を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である点消灯制御装置の
配置状態を示す斜視図、具体的には、同点消灯制御装置
が配置された住宅内の階段まわりを示す室内図であり、
図2は、同点消灯制御装置の電気的構成を示すブロック
図である。これらの図において、この例の制御対象とな
る階段灯1は、階段2の上方の天井3から、電源ユニッ
ト4を介して吊り下げられている。電源ユニット4は、
階段灯1に100Vの商用交流電力を供給する。この例
の点消灯制御装置5は、階段灯1の点灯・消灯を自動的
に制御するために設置され、基本的には、階段昇り口6
近傍の壁7にその一部が埋め込まれた人体検出ユニット
8と、階段降り口9の上方の天井3にその一部が埋め込
まれた制御ユニット10とから構成されている。
【0016】上記人体検出ユニット8は、人体検出セン
サ11、増幅回路12、比較回路13、選択回路14、
CPU(中央処理装置)15、送信回路16及び駆動回
路17等の電気回路と、フレネルレンズ18及び絞りシ
ャッタ19等の光学部品から構成されている。
【0017】上記人体検出センサ11は焦電型遠赤外線
センサからなり、その前面には、人の体から放射される
遠赤外線を人体検出センサ11上に集光するフレネルレ
ンズ18が設けられている。このフレネルレンズ18
は、図3に示すように、プラスチック板の表面をいくつ
かの方形に区分けして、それぞれに小レンズの機能を持
たせたもので、全体として薄型集光レンズの働きをする
光学素子である。
【0018】また、人体検出センサ11とフレネルレン
ズ18との間には、図4に示すように、人体検出センサ
11の検出範囲を可変にするための絞りシャッタ19が
設けられている。ここで、図1の左下端に斜線で示す空
間Aは、人体検出センサ11の最大検出範囲を示してい
る。そして、人体検出センサ11は、検出範囲内に進入
した人の体から放射される遠赤外線を、フレネルレンズ
18を介して、検出し、検出信号m1を出力する。この
検出信号m1は、増幅回路12において所定の増幅度で
増幅された後、比較回路13に入力される。
【0019】上記比較回路13は、増幅回路12の出力
信号と、予め設定された基準値とを比較し、増幅回路1
2の出力信号が基準値以上である場合には、"L"レベル
の人体検出信号M1を、CPU15に送出する。
【0020】上記選択回路14は、階段昇り口6近傍の
壁7に取り付けられた選択スイッチ14aを有し、この
選択スイッチ14aの人による操作によって、階段灯1
の低輝度点灯モード(予備灯必要)が選択された場合に
は、"H"レベル、消灯モード(予備灯不要)が選択され
た場合には、"L"レベルとなる選択信号SWを出力す
る。
【0021】そして、CPU15は、比較回路13から
出力される人体検出信号M1と、選択回路14から出力
される選択信号SWとをそれぞれ入力し、予め設定され
た微小時間Tの間、検出範囲内で人が検出されたか否か
を表す人体検出データと、低輝度点灯モード(予備灯必
要)が選択されているか、消灯モード(予備灯不要)が
選択されているかを表す選択データとを含んだ、送信回
路16を駆動する論理駆動信号Xを出力する。これによ
り、送信回路16は、論理駆動信号Xが供給されている
間、赤外線や電波等の無線信号Rを制御ユニット10に
送信する。
【0022】また、CPU15は、選択信号SWが、"
H"レベル、すなわち、階段灯1の低輝度点灯モードが
選択されている場合には、人体検出センサ11の検出範
囲を狭くする。すなわち、フレネルレンズ18に入射し
た複数のビームのうち、周辺のビームを人体検出センサ
11に入射させないようにするために、"H"レベルの駆
動信号Dを駆動回路17に送出して、絞りシャッタ19
を閉めるように制御する。一方、選択信号SWが"L"レ
ベル、すなわち、消灯モードが選択された場合には、人
体検出センサ11の検出範囲を最大検出範囲Aとする。
すなわち、フレネルレンズ18に入射した複数のビーム
の全てを人体検出センサ11に入射させるようにするた
めに、"L"レベルの駆動信号Dを駆動回路17に送出し
て、絞りシャッタ19を開けるように制御する。
【0023】次に、上記制御ユニット10は、受信回路
20と、人体検出回路21と、照度検出回路22と、制
御回路23とから構成されている。上記受信回路20
は、人体検出ユニット8から送信される無線信号Rを受
信すると、受信検出信号RAを出力する。
【0024】上記人体検出回路21は、人体検出ユニッ
ト8の人体検出センサ11、増幅回路12及び比較回路
13とそれぞれ同一構成同一機能の人体検出センサ2
4、増幅回路25及び比較回路26から構成されてい
る。すなわち、人体検出センサ24は、図1の略中央に
斜線で示す検出範囲B内に進入した人の体から放射され
る遠赤外線(体温)を検出し、検出信号m2を出力す
る。この検出信号m2は、増幅回路25において所定の
増幅度で増幅された後、比較回路26において、基準値
と比較され、増幅回路25の出力信号が基準値以上であ
る場合には、比較回路26から"L"レベルの人体検出信
号M2が出力される。
【0025】上記照度検出回路22は、照度センサ27
と、比較回路28とから構成されている。照度センサ2
7は、照明制御領域(この例においては、階段空間)の
照度に対応した検出信号Qを出力する。比較回路28
は、検出信号Qと、予め設定された照度に対応した基準
値とを比較し、検出信号Qが基準値以下である場合、照
明制御領域が照明を必要とする程の低照度状態であると
判定して、"H"レベルの照度検出信号Q0を出力する。
【0026】また、上記制御回路23は、マイクロコン
ピュータ29と、駆動回路30とから構成されている。
図5は、制御回路23の電気的構成を示す回路図であ
る。マイクロコンピュータ29は、CPU(中央処理装
置)、プログラムROM、各種のデータが一時記憶され
るRAM、及びI/Oインターフェイスを内蔵する1チ
ップのIC(集積回路)によって構成されている。マイ
クロコンピュータ29は、受信回路20から出力される
受信検出信号RAと、人体検出回路21から出力される
人体検出信号M2と、照度検出回路22から出力される
照度検出信号Q0とをそれぞれ入力し、これらの信号の
状態に応じて、プログラムROMに記憶された点消灯制
御プログラムを実行し、駆動回路30を制御する。
【0027】また、上記駆動回路30は、例えば、電源
ユニット4から供給される100Vの商用交流電圧を位
相制御するトライアック31と、マイクロコンピュータ
29から出力される低輝度点灯指令SL、又は高輝度点
灯指令SHに基づいて、トライアック31のゲートにト
リガ信号を供給するフォトカプラ32と、電源ユニット
4から供給される100Vの商用交流電圧の電圧零点通
過タイミングを検出するゼロクロス検出回路33とから
構成されている。
【0028】上記構成において、点消灯制御装置5に電
源が投入されると、マイクロコンピュータ29内のCP
Uは、まず、装置各部のイニシャライズを行う。このイ
ニシャライズは、マイクロコンピュータ29内のRAM
の各種レジスタのクリア及び各種フラグのリセット並び
に周辺回路の初期設定となる各種変数の初期設定等であ
る。
【0029】次に、CPUは、照度検出回路22から出
力される照度検出信号Q0を入力する。照度センサ27
は、常時、照明制御領域(階段空間)の照度に対応した
検出信号Qを出力し、比較回路28は、この検出信号Q
と基準値とを比較している。そして、昼間等、自然光に
よる照度が充分である場合には、照度センサ27から出
力される検出信号Qが、基準値以上となるので、比較回
路28から"L"レベルの照度検出信号Q0が出力され、
制御回路23のマイクロコンピュータ29に送出され
る。CPUは、照度検出信号Q0が、"L"レベルである
場合には、現在、照明制御領域が昼間等、自然光による
照度が充分であると判断して、フォトカプラ32には、
低輝度点灯指令SLも高輝度点灯指令SHも供給しない。
これにより、フォトカプラ32は、トライアック31の
ゲートにトリガ信号を供給しないので、トライアック3
1は導通せず、階段灯1は消灯している。
【0030】一方、夜間や日が暮れて来たり、あるいは
昼間でも雨戸やカーテン等により日照が遮られていると
きには、照度センサ27から出力される検出信号Qが、
基準値以下となるので、比較回路28から"H"レベルの
照度検出信号Q0が出力され、制御回路23のマイクロ
コンピュータ29に供給される。
【0031】また、人体検出ユニット8においては、選
択回路14が、常時、選択信号SWを出力しているの
で、CPU15は、選択信号SWを取り込み、予め設定
された微小時間Tの間、選択データを含んだ、送信回路
16を駆動する論理駆動信号Xを出力する。これによ
り、送信回路16は、論理駆動信号Xが供給されている
間、赤外線や電波等の無線信号Rを制御ユニット10に
送信する。
【0032】また、CPU15は、選択スイッチ14a
の人による操作によって、階段灯1の低輝度点灯モード
が選択された場合には、人体検出センサ11の検出範囲
を狭くするために、"H"レベルの駆動信号Dを駆動回路
17に送出して、絞りシャッタ19を閉めるように制御
する。一方、消灯モードが選択された場合には、人体検
出センサ11の検出範囲を最大検出範囲Aとするため
に、"L"レベルの駆動信号Dを駆動回路17に供給し
て、絞りシャッタ19を開けるように制御する。
【0033】これにより、制御ユニット10の受信回路
20は、人体検出ユニット8から送信される無線信号R
を受信すると、微小時間Tの間、変化する受信検出信号
Aを制御回路23のマイクロコンピュータ29に送出
するので、マイクロコンピュータ29内のCPUは、受
信検出信号RAを解読して、選択データを読み込み、そ
の選択データが、階段灯1の低輝度点灯モードが選択さ
れたことを表している場合には、ゼロクロス検出回路3
3の出力信号に同期して、低輝度点灯指令SLを駆動回
路30のフォトカプラ32に供給する。これにより、フ
ォトカプラ32は、トライアック31のゲートに所定周
期のトリガ信号を供給するので、トライアック31は、
点弧位相αL(例えば、電気角150゜)で導通し、階
段灯1を低輝度点灯する。したがって、階段灯1の輝度
の割合Bは、例えば、高輝度点灯時の輝度の割合を10
0%とした場合、20%となる。
【0034】一方、読み込んだ選択データが、階段灯1
の消灯モードが選択されたことを表している場合には、
マイクロコンピュータ29内のCPUは、フォトカプラ
32には、低輝度点灯指令SLも高輝度点灯指令SHも供
給しない。これにより、フォトカプラ32は、トライア
ック31のゲートにトリガ信号を供給しないので、トラ
イアック31は導通せず、階段灯1は消灯している。以
上説明した階段灯1の低輝度点灯モード、又は消灯モー
ドは、人によって選択回路14の選択スイッチ14aが
操作されるまで保持される。
【0035】ところで、階段灯1が低輝度点灯状態(高
輝度点灯時の輝度の20%の輝度)である場合、人体検
出センサ11とフレネルレンズ18との間に設けられた
絞りシャッタ19が閉じられているので、誤動作や誤認
を防止できる。このとき、人体検出センサ11の検出範
囲は図1に示す最大検出範囲Aより狭められているが、
階段2の位置や周辺の状況が充分に認識できるので、危
険はない。
【0036】このような状態において、人が階段2を昇
るために、最大検出範囲Aより狭い検出範囲内、すなわ
ち、階段昇り口6の直近に到達すると、人体検出ユニッ
ト8の増幅回路12の出力信号が基準値以上となるの
で、比較回路13から"L"レベルの人体検出信号M1
出力され、CPU15に供給される。CPU15は、"
L"レベルの人体検出信号M1の供給を受けると、微小時
間Tの間、人が検出されたことを表す人体検出データ
と、低輝度点灯モードが選択されていることを表す選択
データとを含んだ、送信回路16を駆動する論理駆動信
号Xを出力するので、送信回路16は、論理駆動信号X
が供給されている間、無線信号Rを制御ユニット10に
送信する。
【0037】これにより、制御ユニット10の受信回路
20は、人体検出ユニット8から送信される無線信号R
を受信すると、微小時間Tの間、変化する受信検出信号
Aを出力し、制御回路23のマイクロコンピュータ2
9に送出するので、マイクロコンピュータ29内のCP
Uは、受信検出信号RAを解読して、人体検出データ及
び選択データを読み込み、ゼロクロス検出回路33の出
力信号に同期して、高輝度点灯指令SHを駆動回路30
のフォトカプラ32に送出すると共に、タイマ割込処
理、又は図示せぬタイマにより設定時間TAの計時を開
始する。
【0038】これにより、フォトカプラ32は、トライ
アック31のゲートに所定周期のトリガ信号を供給する
ので、トライアック31は、点弧位相αH(例えば、電
気角30゜=αH<αL)で導通し、階段灯1の高輝度点
灯を開始する。
【0039】この時、照明制御領域(階段空間)は、高
照度状態となるので、照度センサ27は、高照度に対応
した検出信号Qを出力する。したがって、比較回路28
は、この検出信号Qと基準値とを比較し、照明制御領域
が高照度状態であると判定して、"L"レベルの照度検出
信号Q0を出力するが、CPUは、上記した設定時間TA
が経過することによりタイマ割込処理、又は図示せぬタ
イマによるカウント値が所定値以上になるまでは、照度
検出信号Q0を無視し、ゼロクロス検出回路33の出力
信号に同期して、高輝度点灯指令SHを駆動回路30の
フォトカプラ32に送出し続ける。なお、設定時間TA
は、任意に定め得るが、この例においては、人が通常の
速さで階段2を降りきる、又は昇りきる時間にほぼ等し
い長さに定められている。
【0040】そして、設定時間TAが経過して、タイマ
割込処理、又は図示せぬタイマによるカウント値が所定
値以上になると、CPUは、ゼロクロス検出回路33の
出力信号に同期して、高輝度点灯指令SHに代えて、低
輝度点灯指令SLを駆動回路30のフォトカプラ32に
送出する。これにより、フォトカプラ32は、トライア
ック31のゲートに所定周期のトリガ信号を供給するの
で、トライアック31は、点弧位相αLで導通し、階段
灯1を低輝度点灯する。したがって、階段灯1の輝度の
割合Bは、20%となる。
【0041】また、人体検出センサ11によって検出さ
れた人が、階段2を昇っている最中に、他の人が、階段
2を昇るために、階段昇り口6の直近に到達すると、人
体検出ユニット8の増幅回路12の出力信号が再び基準
値以上となるので、比較回路13から"L"レベルの人体
検出信号M1が出力され、CPU15に送出される。C
PU15は、"L"レベルの人体検出信号M1が供給され
ると、微小時間Tの間、人が検出されたことを表す人体
検出データと、低輝度点灯モードが選択されていること
を表す選択データとを含んだ、送信回路16を駆動する
論理駆動信号Xを出力するので、送信回路16は、論理
駆動信号Xが供給されている間、無線信号Rを制御ユニ
ット10に送信する。
【0042】ここで、制御ユニット10の受信回路20
は、人体検出ユニット8から送信される無線信号Rを受
信すると、微小時間Tの間、変化する受信検出信号RA
を出力し、制御回路23のマイクロコンピュータ29に
送出するので、マイクロコンピュータ29内のCPU
は、受信検出信号RAを解読して、人体検出データ及び
選択データを読み込み、タイマ割込処理、又は図示せぬ
タイマによる計時をリセットし、再び設定時間TAの計
時を開始する。したがって、階段灯1は、このときか
ら、さらに設定時間TAだけ高輝度点灯状態を維持し続
ける。
【0043】また、人体検出センサ24も、常時、図1
に示す検出範囲B内に進入した人の体から放射される遠
赤外線を検出し、検出信号m2を出力している。この検
出信号m2は、増幅回路25において所定の増幅度で増
幅された後、比較回路26において、基準値と比較され
ている。そして、階段灯1が低輝度点灯状態である場合
に、人が階段2を降りるために、階段降り口9に到達す
ると、増幅回路25の出力信号が基準値以上となるの
で、比較回路26から"L"レベルの人体検出信号M2
出力され、制御回路23のマイクロコンピュータ29に
供給される。
【0044】したがって、マイクロコンピュータ29内
のCPUは、人が階段2を昇るために階段昇り口6の直
近に到達した場合と同様に、設定時間TAの間、階段灯
1を高輝度点灯させる。また、人体検出センサ24によ
って検出された人が階段2を降りている最中に、他の人
が、階段2を昇るために階段昇り口6の直近に到達した
り、階段2を降りるために階段降り口9に到達した場合
にも、上述の場合と同様、階段灯1をさらに設定時間T
Aだけ高輝度点灯させる。
【0045】一方、階段灯1が消灯状態(高輝度点灯状
態の輝度の0%の輝度)である場合、人体検出センサ1
1とフレネルレンズ18との間に設けられた絞りシャッ
タ19が開けられているので、人体検出センサ11の検
出範囲は、図1に示す最大検出範囲Aである。
【0046】このような状態において、人が階段2を昇
るために、最大検出範囲A、すなわち、階段昇り口6の
充分手前に到達すると、人体検出ユニット8の増幅回路
12の出力信号が基準値以上となるので、比較回路13
から"L"レベルの人体検出信号M1が出力され、CPU
15に送出される。なお、これ以降の動作は、上述し
た、階段灯1が低輝度点灯状態である場合の動作とほぼ
同様であるので、その説明を省略する。
【0047】このように、上記構成によれば、例えば、
消灯モードが選択されている場合には、人体検出センサ
11の検出範囲は最大検出範囲Aに広げられるので、階
段灯1の消灯時には、階段昇り口6の充分手前で人体を
検出することができる。そして、人体が検出されると、
制御回路23は、階段灯1を所定時間高輝度点灯させ
る。それ故、照明灯の消灯時でも、階段の昇り降り、廊
下の通行、部屋の出入りを安全に行うことができる。低
輝度点灯モードが選択されている場合には、人体検出セ
ンサ11の検出範囲は、絞り込まれているので、誤動作
や誤認を防止することができる。
【0048】◇第2実施例 次に、この発明の第2の実施例について説明する。図6
は、この発明の第2実施例である点消灯制御装置の配置
状態を示す斜視図、具体的には、同点消灯制御装置が配
置された住宅内の階段まわりを示す室内図であり、図7
は、同点消灯制御装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【0049】図6及び図7に示すように、この例の点消
灯制御装置32が、図1及び図2に示す点消灯制御装置
5と大きく異なるところは、人体検出ユニット8に設け
られていた、選択スイッチ14aを有する選択回路14
a及びCPU15を廃し、代わりに、温度センサ35と
タイマ36とを付加して人体検出ユニット8aを構成す
るようにした点である。それ故、図6及び図7におい
て、図1及び図2の各部に対応する部分には、同一符号
を付してその説明を省略する。
【0050】上記温度センサ35は、図6に示す人体検
出センサ11の検出範囲Aの背景温度を検出し、検出信
号DTを出力する。そして、駆動回路17は、温度セン
サ35から出力される検出信号DTを入力して、検出範
囲Aの背景温度が予め設定された設定温度より低い場合
には、人体検出センサ11の検出範囲を狭くする。すな
わち、フレネルレンズ18に入射した複数の遠赤外線ビ
ームのうち、周辺のビームを人体検出センサ11に入射
させないようにするために、"H"レベルの駆動信号Dを
駆動回路17に送出して、絞りシャッタ19を閉める。
一方、検出範囲Aの背景温度が設定温度より高い場合に
は、人体検出センサ11の検出範囲を最大検出範囲Aと
する。すなわち、フレネルレンズ18に到来する全ての
遠赤外線ビームを人体検出センサ11に入射させるよう
にするために、絞りシャッタ19を開ける。
【0051】上記タイマ36は、比較回路13から出力
される"L"レベルの人体検出信号M 1が供給されると、
予め設定された微小時間Tの間、送信回路16を駆動す
る駆動信号X0を出力する。送信回路16は、駆動信号
0が供給されている間、赤外線や電波等の無線信号R0
を制御ユニット10に送信する。また、制御ユニット1
0の受信回路20は、人体検出ユニット8aから送信さ
れる無線信号R0を受信すると、受信検出信号RBを出力
する。
【0052】上記構成において、点消灯制御装置34に
電源が投入されると、マイクロコンピュータ29内のC
PUは、まず、装置各部のイニシャライズを行う。次
に、CPUは、照度検出回路22から出力される照度検
出信号Q0を入力する。照度センサ27は、常時、照明
制御領域(階段空間)の照度に対応した検出信号Qを出
力し、比較回路28は、この検出信号Qと基準値とを比
較している。そして、昼間等、自然光による照度が充分
である場合には、照度センサ27から出力される検出信
号Qが基準値以上となるので、比較回路28から"L"レ
ベルの照度検出信号Q0が出力され、制御回路23のマ
イクロコンピュータ29に送出される。
【0053】したがって、CPUは、照度検出信号Q0
が、"L"レベルである場合には、現在、照明制御領域が
昼間等、自然光による照度が充分であると判断して、フ
ォトカプラ32には、低輝度点灯指令SLも高輝度点灯
指令SHも供給しない。それ故、フォトカプラ32は、
トライアック31のゲートにトリガ信号を供給しないの
で、トライアック31は導通せず、階段灯1は消灯して
いる。
【0054】一方、夜間や日が暮れると、照度センサ2
7から出力される検出信号Qが基準値以下となるので、
比較回路28から"H"レベルの照度検出信号Q0が出力
され、制御回路23のマイクロコンピュータ29に送出
される。
【0055】したがって、CPUは、照度検出信号Q0
が、"H"レベルである場合には、現在、照明制御領域に
おいては自然光による照度があまりないと判断して、ゼ
ロクロス検出回路33の出力信号に同期して、低輝度点
灯指令SLを駆動回路30のフォトカプラ32に送出す
る。これにより、フォトカプラ32は、トライアック3
1のゲートに所定周期のトリガ信号を供給するので、ト
ライアック31は、点弧位相αL(例えば、電気角15
0゜)で導通し、階段灯1を低輝度点灯する。したがっ
て、階段灯1の輝度の割合Bは、例えば、高輝度点灯時
の輝度の割合を100%とした場合、20%となる。
【0056】ところで、温度センサ35は、常時、図6
に示す人体検出センサ11の検出範囲Aの背景温度を検
出し、検出信号DTを出力している。そして、駆動回路
17は、温度センサ35から出力される検出信号DTを
入力して、検出範囲Aの背景温度が、設定温度より低い
場合には、人体検出センサ11の検出範囲を狭くするた
めに、絞りシャッタ19を閉め、検出範囲Aの背景温度
が、設定温度より高い場合には、人体検出センサ11の
検出範囲を最大検出範囲Aとするために、絞りシャッタ
19を開ける。
【0057】これは以下に示す理由による。人体検出セ
ンサ11の検出範囲Aは、図6に示すように、通常、斜
め下向きに設定される。したがって、階段2を昇るため
に人が廊下等を歩いて来ると、まず、その人の足元が、
人体検出センサ11の検出範囲Aに進入することにな
る。この時、検出範囲Aの背景温度とその人の体温との
差が充分ある場合には、足元が、人体検出センサ11の
検出範囲Aに進入することにより、その人を検出するこ
とができる。
【0058】ところが、真夏の日没直後等、検出範囲A
の背景温度が高い場合には、検出範囲Aの背景温度と検
出範囲Aに進入した人の体温との差が少なく、人体検出
センサ11から出力される検出信号m1のレベルが低く
なるので、検出信号m1を増幅回路12において増幅し
ても基準値以上にならないため、比較回路13は、"L"
レベルの人体検出信号M1を出力しない。次に、その人
が、さらに進んで階段昇り口6直近に到達し、その人の
太股や膝部が検出範囲Aに進入すると、人体検出センサ
11から出力される検出信号m1のレベルが高くなるの
で、検出信号m1を増幅回路12において増幅すると基
準値以上となり、比較回路13は、"L"レベルの人体検
出信号M1を出力する。すなわち、その人の太股や膝部
の体温によって人体検出センサ11がその人を検出する
のである。通常、人の体温、言い換えれば、遠赤外線の
放射エネルギーは、上体部や頭部が最も大きく、次い
で、太股や膝部、そして、足元が最も小さい。したがっ
て、検出範囲Aの背景温度が高ければ高いほど、人体検
出センサ11の実質的な検出範囲が狭くなることにな
る。
【0059】そこで、上記したように、検出範囲Aの背
景温度に応じて絞りシャッタ19を開け閉めすることに
より、人体検出センサ11の実質的な検出範囲が、検出
範囲Aの背景温度によらず一定となるようにしているの
である。すなわち、検出範囲Aの背景温度と人の体温と
の差が充分ある場合に、その人の足元の体温によりその
人を検出する検出範囲と、検出範囲Aの背景温度が高い
場合に、その人の太股や膝の体温により、その人を検出
する検出範囲とが同じ広さとなるようにしている。
【0060】検出範囲Aの背景温度が、設定温度より低
い場合、駆動回路17は、温度センサ35から出力され
る検出信号DTを入力して、人体検出センサ11の検出
範囲を狭くするために、絞りシャッタ19を閉めてい
る。このような状態において、人が階段2を昇るため
に、最大検出範囲Aより狭い検出範囲内、すなわち、階
段昇り口6の直近に到達すると、人体検出ユニット8a
の増幅回路12の出力信号が基準値以上となるので、比
較回路13から"L"レベルの人体検出信号M1が出力さ
れ、タイマ36に供給される。これにより、タイマ36
は、"L"レベルの人体検出信号M1を入力して、微小時
間Tの間、送信回路16を駆動する駆動信号X0を出力
するので、送信回路16は、駆動信号X0が供給されて
いる間、無線信号R0を制御ユニット10に送信する。
【0061】これにより、制御ユニット10の受信回路
20は、人体検出ユニット8aから送信される無線信号
0を受信すると、微小時間Tの間変化する受信検出信
号RBを出力し、制御回路23のマイクロコンピュータ
29に送出するので、マイクロコンピュータ29内のC
PUは、ゼロクロス検出回路33の出力信号に同期して
高輝度点灯指令SHを駆動回路30のフォトカプラ32
に供給すると共に、タイマ割込処理、又は図示せぬタイ
マにより設定時間TAの計時を開始する。したがって、
フォトカプラ32は、トライアック31のゲートに所定
周期のトリガ信号を供給するので、トライアック31
は、点弧位相αH(例えば、電気角30゜=αH<αL
で導通し、階段灯1の高輝度点灯を開始する。
【0062】この時、照明制御領域(階段空間)は、高
照度状態となるので、照度センサ27は、高照度に対応
した検出信号Qを出力する。したがって、比較回路28
は、この検出信号Qと基準値とを比較し、照明制御領域
が高照度状態であると判定して、"L"レベルの照度検出
信号Q0を出力するが、CPUは、上記した設定時間TA
が経過することによりタイマ割込処理、又は図示せぬタ
イマによるカウント値が所定値以上になるまでは、照度
検出信号Q0を無視し、ゼロクロス検出回路33の出力
信号に同期して、高輝度点灯指令SHを駆動回路30の
フォトカプラ32に送出し続ける。
【0063】そして、設定時間TAが経過して、タイマ
割込処理、又は図示せぬタイマによるカウント値が所定
値以上になると、CPUは、ゼロクロス検出回路33の
出力信号に同期して、高輝度点灯指令SHに代えて、低
輝度点灯指令SLを駆動回路30のフォトカプラ32に
送出する。これにより、フォトカプラ32は、トライア
ック31のゲートに所定周期のトリガ信号を供給するの
で、トライアック31は、点弧位相αLで導通し、階段
灯1を低輝度点灯する。したがって、階段灯1の輝度の
割合Bは、20%となる。
【0064】また、人体検出センサ11によって検出さ
れた人が、階段2を昇っている最中に、他の人が、階段
2を昇るために、階段昇り口6の直近に到達すると、人
体検出ユニット8aの増幅回路12の出力信号が再び基
準値以上となるので、比較回路13から"L"レベルの人
体検出信号M1が出力され、タイマ36に供給される。
これにより、タイマ36は、"L"レベルの人体検出信号
1を入力して、設定時間Tの間、送信回路16を駆動
する駆動信号X0を出力するので、送信回路16は、駆
動信号X0が供給されている間、無線信号R0を制御ユニ
ット10に送信する。これにより、制御ユニット10の
受信回路20は、人体検出ユニット8aから送信される
無線信号R0を受信すると、微小時間Tの間、変化する
受信検出信号RBを出力し、制御回路23のマイクロコ
ンピュータ29に送出するので、マイクロコンピュータ
29内のCPUは、タイマ割込処理、又は図示せぬタイ
マによる計時をリセットし、再び設定時間TAの計時を
開始する。したがって、階段灯1は、さらに設定時間T
Aだけ高輝度点灯状態を維持し続ける。
【0065】また、人体検出センサ24も、常時、図1
に示す検出範囲B内に進入した人の体から放射される遠
赤外線を検出し、検出信号m2を出力している。この検
出信号m2は、増幅回路25において所定の増幅度で増
幅された後、比較回路26において、基準値と比較され
ている。そして、人が階段2を降りるために、階段降り
口9に到達すると、増幅回路25の出力信号が基準値以
上となるので、比較回路26から"L"レベルの人体検出
信号M2が出力され、制御回路23のマイクロコンピュ
ータ29に供給される。
【0066】したがって、マイクロコンピュータ29内
のCPUは、上記した、人が階段2を昇るために階段昇
り口6の直近に到達した場合と同様、設定時間TA
間、階段灯1を高輝度点灯させる。また、人体検出セン
サ24によって検出された人が、階段2を降りている最
中に、他の人が、階段2を昇るために階段昇り口6の直
近に到達したり、階段2を降りるために階段降り口9に
到達した場合も、上述の場合と同様、階段灯1をさらに
設定時間TAだけ高輝度点灯させる。
【0067】一方、検出範囲Aの背景温度が、設定温度
よりも高い場合、駆動回路17は、人体検出センサ11
とフレネルレンズ18との間に設けられた絞りシャッタ
19を開けているので、人体検出センサ11の検出範囲
は、図6に示す最大検出範囲Aである。このような状態
において、人が階段2を昇るために、最大検出範囲A、
すなわち、階段昇り口6の充分手前に到達すると、人体
検出ユニット8aの増幅回路12の出力信号が、基準値
以上となるので、比較回路13から"L"レベルの人体検
出信号M1が出力され、タイマ36に供給される。な
お、これ以降の動作は、上記した、検出範囲Aの背景温
度が設定温度より低い場合とほぼ同様であるので、その
説明を省略する。上記構成によれば、一年を通じて、実
質的な検出範囲を一定に保つことができ、安定性の高い
装置を得ることができる。
【0068】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の実施例においては、この発明による点消灯制御装置
5,34を住宅内の階段部分に設置するようにした場合
について述べたが、これに限らず、廊下や通路等に設置
するようにしても、上述したと同様の効果を得ることが
できる。
【0069】また、上述の実施例においては、照明制御
領域を区画する入出部を、階段昇り口6と、階段降り口
9との2箇所に設けるようにした場合について述べた
が、これに限定されない。さらに、上述の実施例におい
ては、人体検出ユニット8,8aから制御ユニット10
へ無線信号R、R0を用いてデータを伝送する場合につ
いて延べたが、有線でデータを伝送するようにしても良
い。
【0070】加えて、上述の実施例においては、人体検
出センサ11、21をそれぞれ階段昇り口6近傍及び階
段降り口9近傍に設け、これらの人体検出センサ11、
24によって人体が検出された後、所定時間階段灯1を
高輝度点灯する場合について述べたが、これに限らず、
例えば、照明制御領域をその検出範囲とする人体検出セ
ンサを天井3等に設け、この人体検出センサによって人
体が検出されている間は、階段灯1を高輝度点灯させる
ようにしても良い。このようにすれば、会議室や応接室
等にも適用し得る。
【0071】また、上述の実施例においては、人体検出
センサ11の前面のみに絞りシャッタ19及びフレネル
レンズ18を設ける場合について述べたが、これに代え
て、あるいはこれに加えて、人体検出センサ24の前面
に絞りシャッタ19及びフレネルレンズ18を設け、照
明灯を低輝度点灯させることを望むか、消灯状態にする
ことを望むかにより、又は検出範囲の背景温度に応じ
て、人体検出センサ24の検出範囲が自動的に変わるよ
うにしても良い。
【0072】また、上述の第1実施例においては、絞り
シャッタ19は、CPU15から供給される駆動信号D
に基づいて駆動回路17が開閉する場合について述べた
が、これに限らず、選択回路14から出力される選択信
号SWに基づいて、駆動回路17が開閉するようにして
も良い。加えて、上述の実施例においては、絞りシャッ
タ19を用いて、人体検出センサ11の検出範囲を可変
にするようにした場合について述べたが、これに限定さ
れず、人体検出センサ11やフレネルレンズ18自体を
機械的に移動させるようにしても良い。
【0073】また、上述の第2実施例においては、1つ
の設定温度のみを設定する場合について述べたが、これ
に限定されず、複数の設定温度を設定すると共に、人体
検出センサ11の検出範囲を複数段階可変にするように
しても良い。また、上述の第2実施例においては、温度
センサ35から出力される検出信号DTに応じて、絞り
シャッタ19を開閉するようにした場合について述べた
が、これに限らず、絞りシャッタ19自体を形状記憶合
金によって構成し、検出範囲の背景温度に応じて開閉す
るようにしても良い。さらにまた、上述の第1実施例の
構成と第2実施例の構成とを組み合わせても良い。すな
わち、例えば、第2実施例の構成に選択回路14を加
え、検出範囲の背景温度が低い場合でも、消灯モードが
選択されている場合には、検出範囲をあまり狭くしない
ようにする。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の点消灯
制御装置によれば、選択手段の出力に応じて、複数の人
体検出手段のうち、少なくとも1つの人体検出手段の検
出範囲が可変となる。そこで、消灯モードが選択されて
いる場合には、対応する人体検出手段の検出範囲を、低
輝度点灯モードが選択されている場合の検出範囲に比べ
て広くなるように設定すれば、照明灯の消灯時、人体検
出手段は、少し遠方の人体を検出することができる。少
し遠方の人体が検出されると、制御手段は、照明灯を所
定時間高輝度点灯させる。このため、照明灯の消灯時で
も、階段の昇り降り、廊下の通行、部屋の出入りを安全
に行うことができる。一方、低輝度点灯モードが選択さ
れている場合には、人体検出手段の検出範囲は、絞り込
まれているので、誤動作や誤認を防止することができ
る。
【0075】また、人体検出センサの検出範囲の背景温
度が上昇することにより、検出能力が劣化する(それ
故、実質的な検出範囲が狭くなる)場合でも、検出範囲
可変手段が、物理的検出範囲を広げて補償するので、実
質的な検出範囲をほぼ一定に保つことができる。それ
故、一年を通じて安定した制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である点消灯制御装置の
配置状態を示す図、具体的には、同点消灯制御装置が配
置された住宅内の階段まわりを示す室内図である。
【図2】同点消灯制御装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】同点消灯制御装置の人体検出ユニットに適用さ
れるフレネルレンズの構成を示す斜視図である。
【図4】同人体検出センサの光学的構成を示す側面図で
ある。
【図5】同点消灯制御装置を構成する制御回路の電気的
構成を示す回路図である。
【図6】この発明の第2実施例である点消灯制御装置の
配置状態を示す図、具体的には、同点消灯制御装置が配
置された住宅内の階段まわりを示す室内図である。
【図7】同点消灯制御装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 階段灯 11,24 人体検出センサ(人体検出手段) 19 絞りシャッタ(検出範囲可変手段) 14 選択回路(選択手段) 23 制御回路(制御手段) 27 照度検出センサ(照度検出手段) 35 温度検出センサ(温度検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明灯による照度が制御される照明制御
    領域に出入りするための単数又は複数の入出部に設けら
    れ、対応する入出部に進入する人体を検出する単数又は
    複数の人体検出手段と、 前記照明制御領域の照度を検出する照度検出手段と、 前記照明灯を低輝度点灯モード、又は消灯モードに設定
    する選択手段と、 該選択手段の出力に基づいて、前記単数又は複数の人体
    検出手段のうち、少なくとも1つの人体検出手段の検出
    範囲を可変にする検出範囲可変手段と、 前記照度検出手段によって検出された照度が所定照度以
    上である場合には、前記照明灯を消灯状態とし、前記照
    度が前記所定照度に満たない場合には、前記選択手段の
    出力に基づいて前記照明灯を低輝度点灯状態、又は消灯
    状態とし、前記照度が前記所定照度に満たない場合であ
    って、前記単数又は複数の人体検出手段によって対応す
    る入出部に進入した人体が検出された場合には、前記照
    明灯を所定時間高輝度点灯状態とする制御手段とを備え
    てなることを特徴とする照明灯の自動点消灯制御装置。
  2. 【請求項2】 照明灯による照度が制御される照明制御
    領域に出入りするための単数又は複数の入出部に設けら
    れ、対応する入出部に進入する人体を検出する単数又は
    複数の人体検出手段と、 前記照明制御領域の照度を検出する照度検出手段と、 前記単数又は複数の人体検出手段のうち、少なくとも1
    つの人体検出手段の検出範囲の背景温度を検出する温度
    検出手段と、 該温度検出手段の出力に基づいて、対応する人体検出手
    段の検出範囲を可変にする検出範囲可変手段と、 前記照度検出手段によって検出された照度が所定照度以
    上である場合には、前記照明灯を消灯状態とし、前記照
    度が前記所定照度に満たない場合には、前記照明灯を低
    輝度点灯状態とし、前記照度が前記所定照度に満たない
    場合であって、前記単数又は複数の人体検出手段によっ
    て対応する入出部に進入した人体が検出された場合に
    は、前記照明灯を所定時間高輝度点灯状態とする制御手
    段とを具備することを特徴とする照明灯の自動点消灯制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記単数又は複数の人体検出手段のう
    ち、少なくとも1つの人体検出手段には、その出力を前
    記制御手段に無線で伝送するための送信手段が付加さ
    れ、かつ、前記制御手段には、前記送信手段の出力を無
    線で受信できる受信手段が付加されていることを特徴と
    する請求項1又は2記載の照明灯の自動点消灯制御装
    置。
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