JPH06221485A - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

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JPH06221485A
JPH06221485A JP5012474A JP1247493A JPH06221485A JP H06221485 A JPH06221485 A JP H06221485A JP 5012474 A JP5012474 A JP 5012474A JP 1247493 A JP1247493 A JP 1247493A JP H06221485 A JPH06221485 A JP H06221485A
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浩一 北村
Tsutomu Kodama
勉 小玉
Toshihiro Kumagai
俊博 熊谷
Kazuhiro Kato
和宏 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】係止部材の外れの問題を解消し、かつ雌部材に
対する雄部材の挿入作業性を充分に向上させ、しかも係
止部材の雌部材に対する装着性を高め、製造コストも低
減する。 【構成】係止部材3は、リング状凹部11aの内径に略
等しい外径を有して開口フランジ10の内側端面及びリ
ング状凹部11の内周面に当接するCリング状大径端部
31と、雌部材1の奥方に向かうに連れて小径となりそ
の小径側の端部が雄部材2のリング状突部20の外径よ
り小さい内径を有してリング状突部20と係止する複数
のテーパ壁32と、Cリング状大径端部31からテーパ
壁32の小径側端部に向かって延在してテーパ壁32を
連結する連結部と、Cリング状大径端部31とテーパ壁
32の小径側端部に向かって延在する一対の先端壁部と
から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリン、オイル、水及
びエアなどの流体を移送するホースやパイプ等を連結す
るための配管用の雄部材と雌部材を有するクイックコネ
クタに関し、特に係止部材の構造が簡単なクイックコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】クイックコネクタとして、図11及び図
12に示すように、受孔101と壁部に開口された保持
口102、105(それぞれ2個一対)とをもつ受筒部
103を軸方向一端に有する雌部材100と、遠心方向
に突出しかつテーパ面201を備えたリング状突部20
2と嵌合筒部203とを有する雄部材200と、両端部
301が対向するように中央部302で曲げられたU字
形状の係止部材300とからなるものが知られている
(特開昭58−225290号公報)。
【0003】上記したクイックコネクタを使用するに際
しては、係止部材300の両端部301を保持口10
2、105に挿入し、係止部材300を雌部材100に
保持した状態で、雄部材200の嵌合筒部203を受孔
101に挿入する。雄部材200は、リング状突部20
2のテーパ面201で係止部材300の両端部301を
弾性変形により押し広げつつ進入する。そして、雄部材
200のリング状突部202が係止部材300を越える
と、弾性回復した係止部材300の両端部301と係止
突部202とが係止する。このようにして雌部材100
と雄部材200とが連結される。
【0004】ところが、上記従来のクイックコネクタ
は、図12からもわかるように、雌部材100と雄部材
200とを連結した状態で、係止部材300の中央部3
02が保持口102から外方に突出し、また係止部材3
00の両端部301の先端部301aが保持口105か
ら外方に突出する。このため、使用の際に、係止部材3
00の中央部302及び両端部301の先端部301a
が他の部材に干渉、衝突し、その衝撃により係止部材3
00が外れるおそれがある。
【0005】そこで本出願人は、Cリング形状の係止部
材を雌部材内に収納した方式のクイックコネクタを開発
し、先に出願した(特願平2−109419号)。この
クイックコネクタは、図13〜図16に示すように、軸
方向一端に受入開口401cをもつ開口フランジ401
とリング状凹部402とを備えた筒状をなす雌部材40
0と、遠心方向に突出したリング状突部501と嵌合筒
部502とをもつ筒状をなす雄部材500と、雌部材4
00の受筒部402内に保持されたCリング形状の係止
部材600とで構成されている。
【0006】上記係止部材600は弾性薄板バネ部材よ
りなり、図15及び図16に示すように、雌部材400
の奥方に向かうに連れて小径となり、中央の係合突起6
07から分かれてリング状凹部402内で拡径可能な相
対向する一対の弧状テーパ壁603、604をもち、断
面がほぼC形状をなしている。係止部材600の大径端
605は、雌部材400の開口フランジ401の内径よ
り大きな内径(D1)をもって該開口フランジ401の
内側端面に対向している。また、径部材600の小径端
606は、雄部材500のリング状突部501の外径よ
り小さな内径(D2)をもち、該リング状突部501と
係合している。また、係止部材600は、弧状テーパ壁
603、604の自由端にそれぞれ係合突起601、6
02が形成されている。そして、この係止部材600、
係合突起601、602を互いに近づけて縮径し、雌部
材400の開口フランジ401に形成された一方の切欠
401aに係合突起601、602を通すと共に、開口
フランジ401に形成された他方の切欠401bに係合
突起607を通すことにより、雌部材400のリング状
凹部402内に挿入される。これにより、係止部材60
0は自身の弾性力でリング状凹部402内で元の径に復
元し、ほぼ同軸的に装着される。
【0007】このコネクタでは、雌部材400のリング
状凹部402内に係止部材600を収納した状態で、雄
部材500の嵌合筒部502を雌部材400に挿入すれ
ば、雄部材500のリング状突部501が係止部材60
0のテーパ壁603、604を弾性変形により拡径し、
さらに係止部材600を乗り越える。これにより、弾性
復元した係止部材600の大径端605が雌部材400
の開口フランジ401の内側端面に対向するとともに、
小径側の他端606が雄部材500のリング状突部50
1と係合して、雌部材400と雄部材500とが連結さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特願平
2−109419号のクイックコネクタにおいては、上
記係止部材600の係合突起601、602、607が
リング状凹部402の内周面に適度に係合することによ
り、係止部材600とリング状凹部402との同心性を
高めている。これにより、雄部材500を挿入する際に
リング状突部501が係止部材600のテーパ壁60
3、604に確実に当たるようにして、係止部材600
の拡径性を確保し、ひいては雌部材400に対する雄部
材500の挿入作業性を高めている。
【0009】しかしながら、係止部材600の係合突起
601、602、607がC形状の大径端部605の外
周よりも外方に突出しているので、実質的な縮径効果は
小さく、係止部材600を縮径させたとき依然としてこ
っらの係合突起601、602、607が外方に突出し
ている。このため、図14からも明らかなように、係止
部材600を雌部材400の開口フランジ401から挿
入させるためには、係合突起601、602、607を
通すための切欠401a、401bを雌部材400の開
口フランジ401に形成する必要がある。したがって、
係止部材600を雌部材400の開口フランジ401か
ら挿入する際には、係止部材600の係合突起601、
602及び607をこの切欠401a、401bに整合
させる必要があり、その作業が面倒となる。また、製造
コストの増大にもつながる。
【0010】さらに、係止部材600の係合突起60
1、602、607と雌部材400のリング状凹部40
2の内周面との間には依然として隙間が存在しており、
その分雌部材400と係止部材600との同心性が低下
している。このため、係止部材600は雄部材500の
リング状突部501により拡径される際に径方向にずれ
たりして、雌部材400に対する雄部材500の挿入作
業性が充分に満足できるものとは言えなかった。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、係止部材の外れの問題を解消でき、かつ雌部材に
対する雄部材の挿入作業性を充分に向上させることがで
きることは勿論のこと、係止部材の縮径効果を高めるこ
とにより、雌部材の開口フランジに切欠を施さなくても
係止部材の縮径により該開口フランジから自在に挿入す
ることを可能とし、しかも製造コストも低減することの
できるクイックコネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のクイックコネク
タは、軸方向一端に求心方向に延びる開口フランジと、
該開口フランジの内方に該開口フランジと隣接して設け
られた該開口フランジの開口径より内径の大きいリング
状凹部とをもつ筒状の雌部材と、先端から所定の距離位
置に遠心方向に突出したリング状突部をもち、該開口フ
ランジから該リング状凹部に挿入される筒状をなす雄部
材と、該雌部材の該リング状凹部内に保持されて該リン
グ状凹部に挿入された該雄部材を該雌部材に連結するバ
ネ弾性を有する係止部材とを備え、該係止部材は、前記
雌部材の前記開口フランジの内側面に対向するとともに
前記リング状凹部の内周面に当接し、前記開口フランジ
の内径よりも大きく、かつ、前記リング状凹部の内径に
略等しい外径を有するCリング状大径端部と、該Cリン
グ状大径端部から前記雌部材の内方に向かうに連れて該
Cリング状大径端部と同軸的に小径となり、その小径側
の端部が前記雄部材のリング状突部の外径よりも小さい
内径を有して該リング状突部と係止する周方向に分散配
置された複数のテーパ壁部と、該Cリング状大径端部か
ら該小径側の端部に向かって軸と平行に延び、該Cリン
グ状大径端部の外径と略同径の前記リング状凹部の内周
面に少なくとも周方向の両端部が当接する頂面壁部と、
該頂面壁部の周方向の両端部から曲げられて互いに略平
行に延び各該テーパ壁部のそれぞれの周方向の一方側の
端縁部に結合された一対の接続壁部とからなり、該Cリ
ング状大径端部から該テーパ壁部の小径側の端部に向か
って延在して各該テーパ壁部を連結する少なくとも一つ
の連結部と、該Cリング状大径端部の周方向の両端部か
ら該テーパ壁部の小径側の端部に向かって延在して該テ
ーパ壁部の周方向の端縁部に結合され、該Cリング状大
径端部から該小径側の端部に向かって軸と平行に延び、
該Cリング状大径端部の外径と略同径の前記リング状凹
部の内周面に当接する端縁当接部をもつ一対の先端壁部
とから構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明のクイックコネクタに係る係止部材は、
前述の従来のクイックコネクタに係るC形状の係止部材
のように周方向外方に突出する係合突起がないので、実
質的な縮径効果が大きくなる。このため、雌部材の開口
フランジに切欠を施さなくても係止部材の縮径により該
開口フランジから自在に挿入することが可能となる。
【0014】また、本発明のクイックコネクタのその他
の作用をその使用方法とともに説明する。先ず、雌部材
のリング状凹部内に係止部材を収納保持した状態で、雄
部材を雌部材の開口フランジからリング状凹部内に相対
的に挿入して、雄部材のリング状突部を係止部材のテー
パ壁部の内面に押し当て、テーパ壁部の小径側端部が径
外方向に反るように弾性変形する。このとき、係止部材
のCリング状大径端部、連結部の頂面壁部の少なくとも
周方向の両端部及び一対の先端壁部の端縁当接部が雌部
材のリング状凹部の内周面に当接しており、係止部材は
雌部材のリング状凹部内に同心状に確実に保持されてい
る。このため、係止部材のテーパ壁部が雄部材のリング
状突部により弾性変形される際、係止部材が径方向にず
れることがないので、雌部材に対する雄部材の挿入作業
性は極めて良好なものとなる。
【0015】そして、雄部材をさらに挿入すれば、雄部
材のリング状突部は係止部材を越え、係止部材よりも内
方に挿入され、径外方向に弾性変形したテーパ壁部は自
身の弾性力で復元する。これにより、雄部材のリング状
突部と係止部材のテーパ壁部の小径側の端部とが係合さ
れるとともに、雌部材の開口フランジの内側面及びリン
グ状凹部の内周面に係止部材のCリング状大径端部が係
止され、かつ、係止部材の連結部の頂面壁部の少なくと
も周方向の両端部及び一対の先端壁部の端縁当接部がリ
ング状凹部の内周面に当接され、以て雌部材に雄部材は
連結される。
【0016】この雌部材と雄部材とが連結された状態で
は、両者を連結する係止部材が雌部材のリング状凹部内
に収納されている。このため、係止部材が他の部材と衝
突、干渉することがない。また、雌部材と雄部材の軸方
向の相対移動は、係止部材のテーパ壁部の小径側の端部
と雄部材のリング状突部とが係合されるとともに、係止
部材のCリング状大径端部と雌部材の開口フランジの内
側面とが係止されることにより、確実に規制される。し
かも、係止部材のテーパ壁部の小径側の端部において
は、該テーパ壁部の小径側の端部が、それぞれ雌部材の
リング状凹部の内周面で規制された連結部の接続壁部及
び先端壁部により軸直角方向に挟持されている。このた
め、雌部材及び雄部材間に両者が相互に離れる方向の大
きな軸方向力が作用しても、係止部材は、テーパ壁部の
小径側の端部において、雄部材のリング状突部から軸方
向に作用する力を十分に受け止めることができ、座屈し
たりするようなことはない。
【0017】さらに、係止部材のCリング状大径端部、
連結部の頂面壁部の少なくとも周方向の両端部及び一対
の先端壁部の端縁当接部が、雌部材のリング状凹部の内
周面に当接しており、しかも各テーパ壁部が上記したよ
うに連結部の接続壁部及び先端壁部により軸直角方向に
規制されているので、係止部材が雌部材のリング状凹部
内で軸直角方向に遊動したりがたついたりすることがな
い。
【0018】したがって、係止部材を介して、雌部材及
び雄部材を強固に連結保持することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しつつ説明する。 (実施例1)図1〜図8に示す本実施例のクイックコネ
クタは、筒状をなす金属製の雌部材1と、筒状をなす金
属製の雄部材2と、雌部材2内に配置されたバネ鋼から
なる係止部材3とから構成されている。
【0020】雌部材1は、図1〜図4に示すように、軸
方向一端に求心方向に延びる開口フランジ10と、開口
フランジ10の内方に開口フランジ10と隣接して設け
られ開口フランジ10の開口径より内径の大きいリング
状凹部11aとを備えた受筒部11と、受筒部11と一
体的に形成された軸部12とを有している。受筒部11
は雌部材1の軸方向一端側を拡径加工することにより形
成されている。なお、受筒部11のリング状凹部11a
の内方側の端部は、段面11bとされている。また軸部
12には、リング溝12a、シール面12b、第1段面
12c及びリング状の嵌合面12d、第2段面12eが
形成されている。そして、リング溝12aにはブッシュ
14が保持され、シール面12bにはシールリング15
及びカラー16が保持されている。
【0021】雄部材2は、図2、図3に示すように、軸
方向一端から所定の距離位置に遠心方向に突出したリン
グ状突部20と、リング状突部20よりも先方の嵌合筒
部21とを有している。雄部材2の嵌合筒部21の外周
径は雌部材1の嵌合面12dの内周径に相応している。
なお雄部材2のうち、嵌合筒部21の反対側の端部には
ホースが接続される。
【0022】係止部材3は、図5〜図8に示すように、
Cリング状の全体形状を有し、ステンレスの薄い板バネ
を切断、折り曲げ加工して形成されている。係止部材3
は、Cリング状大径端部31と、互いに対称的に対面配
置された一対の弧状テーパ壁部32、32と、連結部3
3と、一対の先端壁部34、34とから一体的に構成さ
れている。
【0023】係止部材3のCリング状大径端部31は、
雌部材1の開口フランジ10の開口径よりも大きく、か
つ、リング状凹部11aの内径に略等しい外径を有して
いる。そして、係止部材3が雌部材1のリング状凹部1
1a内に収納された状態では、係止部材3のCリング状
大径端部31は開口フランジ10の内側面及びリング状
凹部11aの内周面に当接している。
【0024】係止部材3の一対の弧状テーパ壁部32、
32は、その大径側が上記Cリング状大径端部31と一
体的に形成され、該Cリング状大径端部31から雌部材
1の内方に向かうに連れてCリング状大径端部31と同
軸的に小径となっている。一対の弧状テーパ壁部32、
32の小径側の端部は、雄部材2のリング状突部20の
外径よりも小さく、かつ雄部材2の嵌合筒部21の外径
と略等しい内径を有している。そして、雄部材2が雌部
材1に連結された状態では、一対の弧状テーパ壁部3
2、32の小径側の端部が、雄部材2のリング状突部2
0と係合するとともに、雄部材2の外周面に当接してい
る。
【0025】係止部材3の連結部33は、Cリング状大
径端部31から弧状テーパ壁部32の小径側端部まで延
在して一対の弧状テーパ壁部32、32を連結してい
る。この連結部33は、Cリング状大径端部31の外径
と略同径のリング状凹部11aの内周面に当接する弧状
頂面壁部33aと、弧状頂面壁部33aの周方向の両端
部から折り曲げられて互いに略平行に延び一対の弧状テ
ーパ壁部32、32のそれぞれの周方向の一方側の端縁
部に結合された略三角板状の一対の接続壁部33b、3
3bとからなっている。そして、係止部材3が雌部材1
のリング状凹部11a内に収納された状態では、弧状頂
面壁部33aは雌部材1のリング状凹部11aの内周面
に当接している。
【0026】係止部材3の一対の先端壁部34、34
は、Cリング状大径端部31の周方向の両端部から弧状
テーパ壁部32の小径側の端部まで延在して、一対の弧
状テーパ壁部32、32のそれぞれの周方向の他方側の
端縁部に結合されている。また、この先端壁部34は略
三角形状を有し、互いに対称的に上記接続壁部33bと
平行に延びている。そして、一対の先端壁部34、34
は、係止部材3が雌部材1のリング状凹部11a内に収
納された状態で、リング状凹部11aの内周面に当接す
る一対の端縁当接部34a、34aを有している。
【0027】なお、係止部材3のCリング状大径端部3
1の外径は、係止部材3が雌部材1内に嵌め込まれる前
の自然状態にあるとき、雌部材1のリング状凹部11a
の内径よりも若干大きく設定されている。この係止部材
3は、一対の先端壁部34、34が互いに近づく方向に
弾性変形により縮径されながら開口フランジ10からリ
ング状凹部11a内に挿入されることにより、係止部材
3自身の弾性力で元の径にほぼ復元し、Cリング状大径
端部31、弧状頂面壁部33a及び一対の端縁当接部3
4a、34aの外周面をリング状凹部11aの内周面に
押圧した状態で嵌め込まれている。
【0028】以下、本実施例のクイックコネクタの作用
をその使用方法とともに説明する。上述の如く係止部材
3を保持した雌部材1に対して、先ず、雄部材2の嵌合
筒部21を開口フランジ11から雌部材1のリング状凹
部11a内に挿入し、雄部材2のリング状突部20を係
止部材3の一対の弧状テーパ壁部32、32の内面に押
し当て、一対の弧状テーパ壁部32、32の小径側端部
が径外方向に反るように弾性変形する(図2の状態)。
このとき、係止部材3のCリング状大径端部31、連結
部33の弧状頂面壁部33a及び一対の先端壁部34、
34の端縁当接部34a、34aが、雌部材1のリング
状凹部11aの内周面に当接しており、係止部材3は雌
部材1のリング状凹部11a内に同心状に確実に保持さ
れている。また、係止部材3は、連結部33及び先端壁
部34の端部がリング状凹部11aの段面11bに当接
することにより、雌部材1の内方への動きが規制されて
いる。このため、係止部材3の一対の弧状テーパ壁部3
2、32が雄部材2のリング状突部20により弾性変形
される際、係止部材3が径方向や軸方向にずれることが
ないので、雌部材1に対する雄部材2の挿入作業性は極
めて良好なものとなる。
【0029】そして、雄部材2をさらに挿入すれば、雄
部材2のリング状突部20は係止部材3を越え、係止部
材3よりも奥方に挿入され、径外方向に弾性変形した一
対の弧状テーパ壁部32、32は自身の弾性力で復元す
る(図3の状態)。これにより、雄部材2のリング状突
部20と係止部材3の一対の弧状テーパ壁部32、32
の小径側の端部とが係合されるとともに、雌部材1の開
口フランジ10の内側面及びリング状凹部11aの内周
面に係止部材3のCリング状大径端部31が係止され、
かつ、係止部材3の連結部33の弧状頂面壁壁33a及
び一対の先端壁部34、34の端縁当接部34a、34
aがリング状凹部11aの内周面に当接され、以て雌部
材1に雄部材2は連結される。
【0030】この雌部材1と雄部材2とが連結された状
態では、両者を連結する係止部材3が雌部材1のリング
状凹部11aに収納されている。このため、係止部材3
が他の部材と衝突、干渉することがない。また、雌部材
1と雄部材2の軸方向の相対移動は、係止部材3の一対
の弧状テーパ壁部32、32の小径側の端部と雄部材2
のリング状突部20とが係止されるとともに、係止部材
3のCリング状大径端部31と雌部材1の開口フランジ
10の内側面とが係止されることにより、確実に規制さ
れる。しかも、係止部材3の弧状テーパ壁部32の小径
側の端部においては、該弧状テーパ壁部32の小径側の
端部が、それぞれ雌部材1のリング状凹部11aの内周
面で規制された連結部33の接続壁部33b及び先端壁
部34により軸直角方向に挟持されている。このため、
雌部材1及び雄部材2間に両者が相互に離れる方向の大
きな軸方向力が作用しても、係止部材3は、弧状テーパ
壁部32の小径側の端部において、雄部材2のリング状
突部20から軸方向に作用する力を十分に受け止めるこ
とができ、座屈したりするようなことはない。
【0031】さらに、係止部材3のCリング状大径端部
31、連結部33の弧状頂面壁部33a及び一対の先端
壁部34、34の端縁当接部34a、34aが、雌部材
1のリング状凹部11aの内周面に当接しており、しか
も各弧状テーパ壁部32が上記したように連結部33の
接続壁部33b及び先端壁部34により軸直角方向に規
制されているので、係止部材3が雌部材1のリング状凹
部11a内で軸直角方向に遊動したりがたついたりする
ことがない。
【0032】したがって、本実施例のクイックコネクタ
は、係止部材3を介して、雌部材1及び雄部材2を強固
に連結保持することが可能となる。また、本実施例のク
イックコネクタの係止部材3は、図12〜図15に示す
先願のクイックコネクタのように係合突起601、60
2、607を有していないので、同係合突起601、6
02、607を通すための切欠401a、401bを雌
部材400の受入開口401に形成する必要がない。こ
のため、雌部材1の開口フランジ10に切欠を施さなく
ても係止部材3の縮径により該開口フランジ10から自
在に挿入することが可能となり、係止部材3の装着作業
性が向上する。また、本実施例に係る雌部材1の開口フ
ランジ10の形状は単純な円形状とすることができ(図
4参照)、雌部材1の製造コストが低減する。
【0033】なお、雄部材2と雌部材1とを分離する場
合には、図3に示すように、リリース具4を雌部材1の
奥方に移動させ、リリース具4を係止部材3の一対の弧
状テーパ壁部32、32の内面に押し当てて弾性変形さ
せ、リング状突部20と各弧状テーパ壁部32との係止
を解除し、解除した状態で雄部材2と雌部材1とを相対
的に引き離せばよい。
【0034】また、雄部材2と雌部材1とを連結したク
イックコネクタでは、図3に示すように、シールリング
15によって雄部材2と雌部材1との境界域のシールが
維持され、筒状の雄部材2及び筒状の雌部材1を介して
流体が移送される。 (実施例2)本実施例に係るクイックコネクタは、係止
部材の形状を変更したもので他の構成は上記実施例1と
同じである。
【0035】この係止部材3’は、図9に示すように、
上記実施例1の係止部材3において、弧状テーパ壁部3
2の数を三つとし、かつ、連結部33の数を二つとした
もので、その他の構成は上記実施例1の係止部材3と同
様の構成を有する。本実施例のクイックコネクタも上記
実施例1と同様の作用、効果を奏する。また、図10に
示すように、この係止部材3’の各連結部33の弧状頂
面壁部33aに、弧状テーパ壁部32の小径側の端部か
ら軸方向に伸びる溝33cを形成することもできる。こ
れにより、係止部材3’全体の縮径率を高めて、係止部
材3’を雌部材1の開口フランジ10からリング状凹部
11a内に装着する際の装着作業性をさらに高めること
ができる。
【0036】なお、前述の実施例では、本発明のコネク
タに係る連結部の頂面壁部を弧状頂面壁部33aとした
が、弧状形状に限定されるものではない。例えば、頂面
壁部をストレート面として、その周方向の両端部をリン
グ状凹部11aの内周面に当接させる構成とすることも
できる。また、雌部材1をナイロン、ポリプロピレン等
の樹脂を用いて形成できることは勿論のこと、係止部材
3、3’をナイロン等のバネ弾性を有する樹脂を用いて
形成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクイック
コネクタは、雌部材と雄部材とを連結する前の状態で、
雌部材に収納された係止部材が雌部材のリング状凹部に
同心状に確実に保持されているので、雄部材を雌部材に
挿入する際の作業性は極めて良好なものとなる。
【0038】また、雌部材と雄部材とを連結した状態で
は、両者を連結する係止部材が雌部材のリング状凹部内
に収納されているので、係止部材が他の部材と衝突、干
渉する不都合を確実に解消することができる。さらに、
雌部材と雄部材とを連結した状態で、両者を連結する係
止部材は軸方向及び径方向にがたついたりすることがな
い。しかもテーパ壁部の小径側の端部側において、連結
部の頂面壁部及び先端壁部の端縁当接部が雌部材のリン
グ状凹部に当接するとともに、該連結部の接続壁部及び
先端壁部が軸直角方向に延在しているので、係止部材
は、軸方向及び軸直角方向の外力に対して強く、座屈し
たりするようなことはない。したがって、本発明のクイ
ックコネクタは、係止部材により、雌部材及び雄部材を
強固に連結保持することが可能となる。
【0039】さらに本発明のクイックコネクタの係止部
材は、係合突起を通すための切欠を雌部材の開口フラン
ジに形成する必要がなく、該開口フランジを単純円形状
とすることができるので、係止部材の装着作業性の向上
とともに、雌部材の製造コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1のクイックコネクタに係る雌部材の
断面図である。
【図2】本実施例1に係り、雌部材に雄部材と挿入する
際の断面図である。
【図3】本実施例1に係り、雌部材と雄部材とを連結し
た状態の断面図である。
【図4】本実施例1に係り、図1のX矢視図である。
【図5】本実施例1に係り、係止部材の斜視図である。
【図6】上記係止部材の正面図で、図5のA矢視図であ
る。
【図7】上記係止部材の図6のB−B線矢視断面図であ
る。
【図8】上記係止部材の図6のC−C線矢視断面図であ
る。
【図9】本実施例2に係り、係止部材の他の態様を示す
斜視図である。
【図10】本実施例2に係り、係止部材の他の態様を示
す斜視図である。
【図11】従来のクイックコネクタの分解斜視図であ
る。
【図12】上記従来のクイックコネクタの断面図であ
る。
【図13】他の従来のクイックコネクタの断面図であ
る。
【図14】上記他の従来のクイックコネクタの側面図で
ある。
【図15】上記他の従来のクイックコネクタの係止部材
の平面図である。
【図16】上記他の従来のクイックコネクタの係止部材
の正面図である。
【符号の説明】
1は雌部材、10は開口フランジ、11aはリング状凹
部、2は雄部材、20はリング状突部、3、3’は係止
部材、31はCリング状大径端部、32は弧状テーパ壁
部、33は連結部、33aは弧状頂面壁部、33bは接
続壁部、34は先端壁部、34aは端縁当接部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 和宏 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向一端に求心方向に延びる開口フラン
    ジと、該開口フランジの内方に該開口フランジと隣接し
    て設けられた該開口フランジの開口径より内径の大きい
    リング状凹部とをもつ筒状の雌部材と、 先端から所定の距離位置に遠心方向に突出したリング状
    突部をもち、該開口フランジから該リング状凹部に挿入
    される筒状をなす雄部材と、 該雌部材の該リング状凹部内に保持されて該リング状凹
    部に挿入された該雄部材を該雌部材に連結するバネ弾性
    を有する係止部材とを備え、 該係止部材は、 前記雌部材の前記開口フランジの内側面に対向するとと
    もに前記リング状凹部の内周面に当接し、前記開口フラ
    ンジの内径よりも大きく、かつ、前記リング状凹部の内
    径に略等しい外径を有するCリング状大径端部と、 該Cリング状大径端部から前記雌部材の内方に向かうに
    連れて該Cリング状大径端部と同軸的に小径となり、そ
    の小径側の端部が前記雄部材のリング状突部の外径より
    も小さい内径を有して該リング状突部と係止する周方向
    に分散配置された複数のテーパ壁部と、 該Cリング状大径端部から該小径側の端部に向かって軸
    と平行に延び、該Cリング状大径端部の外径と略同径の
    前記リング状凹部の内周面に少なくとも周方向の両端部
    が当接する頂面壁部と、該頂面壁部の周方向の両端部か
    ら曲げられて互いに略平行に延び各該テーパ壁部のそれ
    ぞれの周方向の一方側の端縁部に結合された一対の接続
    壁部とからなり、該Cリング状大径端部から該テーパ壁
    部の小径側の端部に向かって延在して各該テーパ壁部を
    連結する少なくとも一つの連結部と、 該Cリング状大径端部の周方向の両端部から該テーパ壁
    部の小径側の端部に向かって延在して該テーパ壁部の周
    方向の端縁部に結合され、該Cリング状大径端部から該
    小径側の端部に向かって軸と平行に延び、該Cリング状
    大径端部の外径と略同径の前記リング状凹部の内周面に
    当接する端縁当接部をもつ一対の先端壁部とから構成さ
    れていることを特徴とするクイックコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2006084026A (ja) * 2004-09-13 2006-03-30 Ti Group Automotive Systems Llc 高圧用途用のクイックコネクタ
JP2007303511A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 細径配管接続用コネクタ

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