JPH062213B2 - ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤 - Google Patents
ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤Info
- Publication number
- JPH062213B2 JPH062213B2 JP2286561A JP28656190A JPH062213B2 JP H062213 B2 JPH062213 B2 JP H062213B2 JP 2286561 A JP2286561 A JP 2286561A JP 28656190 A JP28656190 A JP 28656190A JP H062213 B2 JPH062213 B2 JP H062213B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste gas
- halogen
- gas
- treatment agent
- treatment
- Prior art date
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は、塩化ホウ素、フッ化水素などのハロゲン系の
有害ガスを含有する廃ガスの除害をするための処理剤に
関し、これらの有害ガスを長期間高い効率で除害できる
ものを提供するものである。
有害ガスを含有する廃ガスの除害をするための処理剤に
関し、これらの有害ガスを長期間高い効率で除害できる
ものを提供するものである。
≪従来技術≫ 上記ハロゲン系廃ガスの代表例としては、半導体製造過
程での廃ガスがあるが、この半導体廃ガスの除害剤とし
て、従来、活性炭に炭酸ナトリウムを含浸させたものや
水酸化カルシウム粒に酸化銅を担持させたものが知られ
ている。
程での廃ガスがあるが、この半導体廃ガスの除害剤とし
て、従来、活性炭に炭酸ナトリウムを含浸させたものや
水酸化カルシウム粒に酸化銅を担持させたものが知られ
ている。
また、酸化第1鉄(FeO)と活性炭とを層状に配置した
もの(特開昭63−137736号)や、ソーダライム
と活性炭とを層状に配置したもの(特開昭62−121
621号)で半導体廃ガス中のハロゲン系ガスを除去す
るものも提案されている。
もの(特開昭63−137736号)や、ソーダライム
と活性炭とを層状に配置したもの(特開昭62−121
621号)で半導体廃ガス中のハロゲン系ガスを除去す
るものも提案されている。
≪解決しようとする課題≫ ところが、従来の活性炭に炭酸ナトリウムを含浸させた
処理剤や水酸化カルシウム粒に酸化銅を担持させた処理
剤は処理できるハロゲンガスに選択性があり、十分な処
理能力を発揮することが難しい問題があった。
処理剤や水酸化カルシウム粒に酸化銅を担持させた処理
剤は処理できるハロゲンガスに選択性があり、十分な処
理能力を発揮することが難しい問題があった。
また、酸化鉄と活性炭を層状に配置したものや活性炭と
ソーダライムとを層状に配置したものでは、活性炭の吸
着量で処理量が決定してしまい、処理能力が小さいとい
う問題があった。
ソーダライムとを層状に配置したものでは、活性炭の吸
着量で処理量が決定してしまい、処理能力が小さいとい
う問題があった。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、フ
ッ素系、塩素系のガスを同時に除去することのできるハ
ロゲン系廃ガスの処理剤を提供することを目的とする。
ッ素系、塩素系のガスを同時に除去することのできるハ
ロゲン系廃ガスの処理剤を提供することを目的とする。
≪課題を解決するための手段≫ 上述の目的を達成するために本発明は、ハロゲン系廃ガ
スと処理剤とを接触させて当該廃ガスから有害成分を除
去する廃ガスの処理方法において、処理塔に充填する処
理剤として、ソーダライムの表面に四三酸化鉄を付着さ
せたものを用いることを特徴としている。
スと処理剤とを接触させて当該廃ガスから有害成分を除
去する廃ガスの処理方法において、処理塔に充填する処
理剤として、ソーダライムの表面に四三酸化鉄を付着さ
せたものを用いることを特徴としている。
≪作 用≫ 本発明では、処理塔に充填する処理剤として、ソーダラ
イムの表面に四三酸化鉄を付着させたものを用いるよう
にしているので、処理剤と処理ガスとが化学反応して、
廃ガス中の有害ガスを完全に無害化することができるう
え、化学反応で処理することから物理吸着のような脱着
のおそれがなく、処理剤交換時での安全性も増すことに
なる。
イムの表面に四三酸化鉄を付着させたものを用いるよう
にしているので、処理剤と処理ガスとが化学反応して、
廃ガス中の有害ガスを完全に無害化することができるう
え、化学反応で処理することから物理吸着のような脱着
のおそれがなく、処理剤交換時での安全性も増すことに
なる。
≪実 施 例≫ 図面はハロゲン系廃ガス処理装置の実験設備を示し、図
中符号(1)は半導体製造設備から排出されるハロゲン
系廃棄ガスにかわる標準ガスを収容した被処理ガスシリ
ンダ、(2)は希釈用窒素ガスを収容した希釈ガスシリ
ンダ、(3)は被処理ガスを導出する被処理ガス通路、
(4)はリアクター(処理塔)であり、処理塔(4)内
に処理剤(5)と検知剤(6)とが収容してある。
中符号(1)は半導体製造設備から排出されるハロゲン
系廃棄ガスにかわる標準ガスを収容した被処理ガスシリ
ンダ、(2)は希釈用窒素ガスを収容した希釈ガスシリ
ンダ、(3)は被処理ガスを導出する被処理ガス通路、
(4)はリアクター(処理塔)であり、処理塔(4)内
に処理剤(5)と検知剤(6)とが収容してある。
処理塔(4)に収容される処理剤(5)は、生石灰を水
酸化ナトリウムの濃厚溶液に浸し、加熱してつくった強
い塩基性の白色粒状の固形物質であるので市販のソーダ
ライムの表面に、四三酸化鉄を20wt%付着して処理剤
(5)を形成した。
酸化ナトリウムの濃厚溶液に浸し、加熱してつくった強
い塩基性の白色粒状の固形物質であるので市販のソーダ
ライムの表面に、四三酸化鉄を20wt%付着して処理剤
(5)を形成した。
§実験例1 内径16.8mmの石英製の円筒体で構成した処理塔
(4)内に粒径1〜2mmの前記処理剤(5)を135mm
(30ml、28.5g)を充填し、その上にヨードデン
プン反応を利用した検知剤(6)を充填長10mmとなる
ように充填し、さらにその上に処理剤(5)を20mm充
填した。
(4)内に粒径1〜2mmの前記処理剤(5)を135mm
(30ml、28.5g)を充填し、その上にヨードデン
プン反応を利用した検知剤(6)を充填長10mmとなる
ように充填し、さらにその上に処理剤(5)を20mm充
填した。
そして、処理塔(4)の下部から5%の三塩化ホウ素を
含有する窒素ガスを常温で100ml/min(空筒線速度
0.75cm/sec)で流通させ、検知剤(6)が白色か
ら紫色に変色する間での時間を測定した結果、252分
で変色した。これは、三塩化ホウ素の処理能力が42リ
ットル/リットルの除去剤に相当する。
含有する窒素ガスを常温で100ml/min(空筒線速度
0.75cm/sec)で流通させ、検知剤(6)が白色か
ら紫色に変色する間での時間を測定した結果、252分
で変色した。これは、三塩化ホウ素の処理能力が42リ
ットル/リットルの除去剤に相当する。
また、同様にして塩素ガスを流通させた場合の処理能力
は44リットル/リットルであり、フッ素ガスを流通さ
せた場合の処理能力は120リットル/リットルであっ
た。
は44リットル/リットルであり、フッ素ガスを流通さ
せた場合の処理能力は120リットル/リットルであっ
た。
なお、この場合の処理剤(6)の処理塔(4)への充填
密度は0.5〜2.0g/cc、好ましくは0.8〜1.
2g/ccがよく、また、空筒速度は5000hr-1以下、
好ましくは500hr-1以下がよい。
密度は0.5〜2.0g/cc、好ましくは0.8〜1.
2g/ccがよく、また、空筒速度は5000hr-1以下、
好ましくは500hr-1以下がよい。
§実験例2 上述の処理剤の含有水分量に対する三塩化ホウ素の除去
量変化を測定した結果を第2図に示す。
量変化を測定した結果を第2図に示す。
この結果、含有水量は1〜25%に設定すると、三塩化
ホウ素の処理能力を25リットル/リットル以上に保持
できることが分かる。なお、この含有水分量は、8〜1
2%に設定することが好ましい。
ホウ素の処理能力を25リットル/リットル以上に保持
できることが分かる。なお、この含有水分量は、8〜1
2%に設定することが好ましい。
§実験例3 次にソーダライムに対する四三酸化鉄の付着量と三塩化
ホウ素除去量との関係を第3図に示す。
ホウ素除去量との関係を第3図に示す。
この結果、四三酸化鉄の不着量は5〜30wt%で三塩化
ホウ素の処理能力を30リットル/リットル以上に保持
でき、より好ましくは、20〜25wt%に設定すること
が好ましい。
ホウ素の処理能力を30リットル/リットル以上に保持
でき、より好ましくは、20〜25wt%に設定すること
が好ましい。
§比較例1 前記実施例の処理剤にかえて、活性炭に炭酸ナトリウム
を含浸させたものを処理塔(4)に充填して、前記実施
例と同様に三塩化ホウ素を流通させた結果は、78分で
変色した。三塩化ホウ素の処理能力が13リットル/リ
ットルの除去剤に相当する。
を含浸させたものを処理塔(4)に充填して、前記実施
例と同様に三塩化ホウ素を流通させた結果は、78分で
変色した。三塩化ホウ素の処理能力が13リットル/リ
ットルの除去剤に相当する。
同様にして塩素ガスを流通させた場合の処理能力は22
リットル/リットル、フッ素ガスを流通させた場合の処
理能力は50リットル/リットルであった。
リットル/リットル、フッ素ガスを流通させた場合の処
理能力は50リットル/リットルであった。
≪効 果≫ 本発明では、処理塔に充填する処理剤として、ソーダラ
イマの表面に四三酸化鉄を付着させたものを用いている
ので、処理剤と処理ガスとが化学反応して、廃ガス中の
有害ガスを完全に無害化することができるうえ、化学反
応で処理することから物理吸着のような脱着のおそれが
なく、処理剤交換時での安全性を高めることができる。
イマの表面に四三酸化鉄を付着させたものを用いている
ので、処理剤と処理ガスとが化学反応して、廃ガス中の
有害ガスを完全に無害化することができるうえ、化学反
応で処理することから物理吸着のような脱着のおそれが
なく、処理剤交換時での安全性を高めることができる。
また、本発明の処理剤はフッ素系ガスと塩素系ガスとを
同時に除去することができるうえ、従来の除去剤よりも
単位体積当たり2〜2.5倍の除去能力を発揮すること
ができる。
同時に除去することができるうえ、従来の除去剤よりも
単位体積当たり2〜2.5倍の除去能力を発揮すること
ができる。
第1図はハロゲン系廃ガス処理用実験装置の概略構成図
であり、第2図は処理剤の含有水分量に対する三塩化ホ
ウ素の除去量変化を示すグラフ、第3図はソーダライム
に対する四三酸化鉄の付着量と三塩化ホウ素除去量との
関係を示すグラフである。
であり、第2図は処理剤の含有水分量に対する三塩化ホ
ウ素の除去量変化を示すグラフ、第3図はソーダライム
に対する四三酸化鉄の付着量と三塩化ホウ素除去量との
関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/205 (72)発明者 佐枝 学 滋賀県守山市勝部町1095番地 株式会社岩 谷ガス開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−137736(JP,A) 特開 昭62−121621(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】有害成分として塩化ホウ素、フッ化水素等
のハロゲン系ガスを一種以上含有する廃ガスと処理剤と
を接触させて当該廃ガスから有害成分を除去する廃ガス
の処理方法において、 処理塔に充填する処理剤として、ソーダライムの表面に
四三酸化鉄を付着させたものを用いることを特徴とする
ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286561A JPH062213B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2286561A JPH062213B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04161224A JPH04161224A (ja) | 1992-06-04 |
JPH062213B2 true JPH062213B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=17706005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2286561A Expired - Lifetime JPH062213B2 (ja) | 1990-10-23 | 1990-10-23 | ハロゲン系廃ガスの乾式処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062213B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE205419T1 (de) * | 1994-01-10 | 2001-09-15 | Advanced Tech Materials | Metallo-oxomerische scrubberzusammensetzungen und methode zur gasreinigung unter verwendung dieser zusammensetzungen |
US6060034A (en) * | 1998-06-02 | 2000-05-09 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Abatement system for ClF3 containing exhaust gases |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62121621A (ja) * | 1985-11-22 | 1987-06-02 | Ube Ind Ltd | 気体吸着捕捉装置 |
JPH0741145B2 (ja) * | 1986-11-28 | 1995-05-10 | 旭硝子株式会社 | エッチング排ガス除害方法 |
-
1990
- 1990-10-23 JP JP2286561A patent/JPH062213B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04161224A (ja) | 1992-06-04 |
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