JPH06218154A - 往復式電気かみそり - Google Patents

往復式電気かみそり

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JPH06218154A
JPH06218154A JP1398993A JP1398993A JPH06218154A JP H06218154 A JPH06218154 A JP H06218154A JP 1398993 A JP1398993 A JP 1398993A JP 1398993 A JP1398993 A JP 1398993A JP H06218154 A JPH06218154 A JP H06218154A
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outer blade
blade frame
trimmer
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Harutaka Otsuka
陽孝 大塚
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外刃及び外刃枠のフロート構造を低コストで
得ることができるものとする。 【構成】 外刃1を保持している外刃枠15を、刃フレ
ーム8に上下フロート自在に取着している往復式電気か
みそりであって、外刃枠15に下端が外方に広がった弾
性片18を複数個設け、外刃枠15を囲む刃フレーム8
の内壁に上記弾性片18の下端を受けるストッパー84
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は往復式電気かみそり、殊
にカセット型外刃を備えた往復式電気かみそりに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】往復式電気かみそりにおける外刃をその
上下方向のフロートが自在となるように刃フレームに取
り付けるにあたっては、特開昭63−226391号公
報に示されたものでは、外刃に設けた係止孔に、刃フレ
ームに設けたフックを係合させるとともに、フックと係
止孔との間の遊びの範囲内で外刃を上下動自在とし、更
に外刃内面に摺接する内刃を押し上げている押し上げば
ねのばね力で、外刃が上方へ付勢されるようにしてい
る。
【0003】このものでは、刃フレームへの取付時に湾
曲させている外刃は、その上下に伴って曲率が変化する
ために、内刃との間の密着性の点で好ましくないこと
や、外刃交換時における刃フレームへの着脱操作が困難
であること、刃フレームを外すと上記ばね力がかからな
くなって外刃が下がるために、刃フレームの着脱時に外
刃と内刃とが好ましくない状態で当たってしまうことが
あるといった問題点を有している。
【0004】このために、外刃を保持する外刃枠を設け
て、この外刃枠を介して刃フレームに外刃を取り付ける
とともに、刃フレームと外刃枠との係合部のうちの一方
を弾性片で形成して、この弾性片により、外刃枠ごと外
刃を上方へ付勢するとともに、外刃の交換も外刃枠ごと
行うようにしたカセット式外刃を有するものが、特開平
4−220282号公報等で提案されている。この場
合、外刃の上下動はこれを保持している外刃枠ごとなさ
れるために、上記従来例のような問題点がなく、取り扱
いも容易となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカセッ
ト式外刃を有するものでは、刃フレームもしくは外刃枠
の壁面の一部を刳り貫くようにして刃フレームや外刃枠
に弾性片を一体成形するとともに、この弾性片の先端に
設けた係止孔に他方の部材から突設した係止ピンを係合
させていたために、その構造が複雑であり、弾性片を有
する刃フレームあるいは外刃枠の形成にかかるコストが
大であった。
【0006】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは外刃及び外刃枠のフロ
ート支持を低コストで行える往復式電気かみそりを提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、外刃
を保持している外刃枠を、刃フレームに上下フロート自
在に取着している往復式電気かみそりにおいて、外刃枠
に下端が外方に広がった弾性片を複数個設けるととも
に、外刃枠を囲む刃フレームの内壁に上記弾性片の下端
を受けるストッパーを設けていることに特徴を有してい
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、外刃を保持している外刃枠に
設ける弾性片を斜め下方に向けて突出する形状のものと
して、この弾性片の下端を刃フレームで受けるだけで、
外刃のフロート支持を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この電気かみそりは、図2に示すように、多数の
刃孔を有する網刃として形成されている外刃1と多数の
内刃ブレード21が内刃基台20に植設されたものとし
て形成されている内刃2とからなる主刃Mの両側に、櫛
歯状の固定刃3と可動刃4とからなるトリマー刃T,T
を夫々配したものとして形成されている。
【0010】ここにおける主刃Mの外刃1は、図3に示
すように、内刃2の往復動方向Xと直交する方向Yに湾
曲するだけでなく、内刃2の往復動方向Xにおいても湾
曲しているもので、矩形枠状に形成された外刃枠15に
取り付けられる。この取り付けは、外刃枠15から突設
した複数個の取付ボス16を、外刃1の両側に設けた取
付孔10に挿入することで行われる。この時、外刃1に
おける内刃2の往復動方向両端側に位置する取付孔10
に挿入された取付ボス16だけに熱かしめを行い、他の
取付ボス16は単に取付孔10に挿入するだけとしてい
る。これは、外刃1の内刃2の往復動方向における湾曲
を滑らかに且つ所要の曲率半径R1を持つようにするた
めであり、各取付ボス16を結ぶ曲率半径R3の円弧
が、外刃1の上記曲率半径R1である円弧と同じ中心を
もつようにしているのも、外刃1の内刃2往復動方向に
おける中央部で且つ往復動方向と直交する方向の両端部
に切欠部11を設けているのも同じ理由による。
【0011】このように外刃1が取り付けられた外刃枠
15は、その長手方向両端に夫々下端が外方に向かう弾
性片18,18を一体に備えるとともに、両端上面に平
面部17,17を有しているもので、図6に示す刃フレ
ーム8に取り付けられる。上下に開口する矩形筒状とな
っている刃フレーム8は、その長手方向両端の内壁面
に、係止突起83と、この係止突起83の下方に位置す
るストッパー84とを備えている。ここにおけるストッ
パー84は、その下端が内方側に向かう傾斜面となって
いるもので、上記外刃枠15を刃フレーム8の下方側か
ら押し込めば、図1に示すように、外刃枠15は弾性片
18の先端が傾斜面であるストッパー84に接すること
によって生じる上方への付勢力により、平面部17を係
止突起83の下面に接触させた状態となり、この結果、
外刃枠15は刃フレーム8にがたつきなく取り付けられ
ると同時に、刃フレーム8を外して掃除を行う際に不用
意に刃フレーム8から外れてしまうことが防がれてい
る。また、外刃1を肌に押し当てた時、図12に示すよ
うに、弾性片18は内側に撓みつつ傾斜面であるストッ
パー84に沿って下方にずれて、外刃1を沈ませるもの
であり、肌への押圧力を無くせば、弾性片18による付
勢力で図1に示す状態に復帰する。
【0012】一方、内刃2は、多数の内刃ブレード21
が内刃基台20の上面に平行並列に植設されたものとし
て形成されている。ここにおける内刃ブレード21は、
図7に示すように、各内刃ブレード21の上端を結ぶ包
絡線がある曲率半径の円弧2aとなるように植設される
とともに、往復動方向における片側と他側でつかし部2
6の向きが逆となるようにされている。また、これら内
刃ブレード21は、内刃基台20に植設された後、図中
2bで示す曲率半径R4の円弧が上端を結ぶ包絡線とな
るところまで研削されるのであるが、このように研削す
ると、中心部に位置する内刃ブレード21の刃先角より
両端に位置する内刃ブレード21の刃先角が大きくなっ
てしまう。このために、ここでは両端に位置する内刃ブ
レード21の刃先半径R4の中心からの開き角αより
も、つかし部26を設けたことによる逃げ角βを大きく
することで、図7(b)に示すように、研削後の刃先角γ
が90°以下となるようにして、両端の内刃ブレード2
1においても良好な切れ味が得られるようにしている。
【0013】この内刃2は、図4に示す駆動子7によっ
て往復駆動される。上下方向中程の部分がピン70によ
って軸支されることで揺動自在とされるとともに、モー
タ76の出力軸に取り付けられたバランサー付の偏心軸
77が係合するカム溝71を下端に備えて内刃2が上端
に連結される駆動子7は、モータ76の回転に伴って、
ピン70を中心に揺動する。
【0014】この駆動子7と内刃2との連結は、筒状と
なっているとともに内部に圧縮コイルばね25が収めら
れている駆動子7の上端部内に、内刃基台20から突設
した連結ボス22を差し込むとともに、連結ボス22の
両側に突出する係合部23と、駆動子7の上端に設けた
フック72との間で抜け止めを行うことでなされてお
り、この時、係合部23は駆動子7における上下に長い
溝73内に位置して、駆動子7の軸方向に内刃2が所定
範囲内でスライド自在となる。
【0015】以上のように構成された主刃Mにおける内
刃2は、モータ76を回転させた時、外刃1内面に添う
円弧状の軌跡で往復動を行うわけであるが、この内刃2
の往復動をスムーズにするために、ここでは内刃2の駆
動半径R2、つまりは駆動子7を支持しているピン70
から内刃2の中央部の刃先までの距離を、外刃1の半径
R1より小さくしている。ピン70から外刃1内面まで
の距離が、両端にいくほど大きくなるようにしているわ
けである。この結果、内刃2はその往復動方向の両端に
いくにつれて、上記圧縮コイルばね25から受ける付勢
力が小さくなり、外刃1につっかかるおそれが少なくな
っているものである。
【0016】すなわち、内刃2はその往復動の中央部に
位置する時、その移動速度が最大であるために、外刃1
との間の接触圧が少々高くとも、外刃1に内刃ブレード
21がつっかかることはなく、両端にいくにつれて移動
速度が小さくなるために、外刃1につっかかりやすくな
るが、両端に行くほど圧縮コイルばね25から受ける付
勢力が少なくなってこの力に比例する内刃2の外刃1に
対する抗力も小となるために、内刃ブレード21が外刃
1につっかかるおそれが少なくなり、内刃2の往復動方
向においても湾曲している外刃1の内面に添った内刃2
の円弧状軌跡を描く往復動が円滑になされるものであ
り、また内刃2が外刃1内面から浮くこともなくなるた
めに、切れ味の低下を招くこともないものである。
【0017】また、ここでは図9から明らかなように、
内刃2の刃先の曲率半径R4を外刃1の半径R1より小
さくして、内刃2の中央部から先に外刃1内面に接触す
るようにしているために、内刃2と外刃1との接触がそ
の全面においてまんべんなく行われる上に、つっかかり
が生じやすい両端部における上記付勢力が、中央部より
も低くなっているために、なおさら、つっかかりが生じ
にくくなっている。
【0018】さらに、駆動子7からの駆動力Fが連結ボ
ス22を通じて内刃2に伝えられる時、内刃2と外刃1
との接触部のうち、一端a側における内刃2が外刃1を
押す抗力は、b側に対して大となるが、この時の抗力の
差は、内刃2の両端に位置する内刃ブレード21間の距
離Bと、上記駆動力Fが内刃に伝えられる駆動点から端
部に位置する内刃ブレード21の先端までの高さHとの
比H/Bに比例する。つまり、圧縮コイルばね25の押
し上げ力をPとする時、a側にかかる抗力はP/2+H
F/B、b側にかかる抗力はP/2−HF/Bとなるた
めに、ab間の差は2HF/Bとなり、この値が大きく
なると、外刃1に対して内刃2が浮き上がりやすくなる
とともに、内刃2の両端における外刃1との密着度の差
が大きくなる。
【0019】このために、ここでは上記H/Bの値が
0.3以下となるように、連結ボス22における駆動子
7から駆動力を受ける点を、駆動子7に内刃2を取り付
けている係合部23より上方に位置させて上記Hの値を
小さくしており、これによって外刃1からの内刃2の浮
き上がりの防止と、外刃1と内刃2との密着度の確保と
を行っている。なお、実験によれば、外刃1の内刃2の
往復動方向における曲率半径が35mm程度以下の小さ
いものである時には、H/Bの値は0.2以下にするこ
とが好ましく、このためには、駆動子7から内刃2の連
結ボス22に駆動力が伝達される点の高さ位置を、内刃
ブレード21と外刃1との接触部における最下端G(端
部に位置する内刃ブレード21の側縁下部と外刃1とが
接触するところであり、内刃ブレード21の先端からg
だけ下がったところ)に近づけることが有効である。図
中G’は内刃2の中央部における内刃ブレード21と外
刃1との接触部の最下端を示す。このようにH/Bの値
を設定する時は、駆動子7がピン70を中心に揺動する
タイプでなく、モータ76の回転を往復直線運動に変換
するタイプのものであってもよい。
【0020】次に主刃Mの両側に配される一対のトリマ
ー刃Tについて説明する。このトリマー刃Tは、図5に
示すように、基台5と、基台5における湾曲面とされた
上面に嵌合突起57との嵌合で固定される固定刃3と、
この固定刃3の上面側に配されるとともに嵌合突起57
によってスライドガイドされる可動刃4と、可動刃4を
固定刃3側に押さえる押さえばね65と、カバー6とか
らなるもので、押さえばね65は、その垂直平板部66
がカバー6にばね止め突起60との係合で取り付けら
れ、カバー6がフック61によって基台5に取り付けら
れる時、垂直平板部66がカバー6と基台5との間で挟
持固定された状態で、複数個のばね片67を可動刃4の
上面に接触させるものとなっている。
【0021】また、上記基台5は、下方に向けて一対の
係止片50,50と、一対のフック52,52と、一対
の係止片51,51とを突出させるとともに、中央部に
一対の薄肉弾性片53,53で支持されたトリマー駆動
子54を備えたものとなっており、刃フレーム8におけ
る短手方向の内壁面に形成されている二対の係止部8
1,82に係止片50,51を差し込むとともに、支持
軸80によってトリマー駆動子54が軸支されること
で、刃フレーム8に取り付けられる。ただし、両トリマ
ー刃Tのうち、一方のトリマー刃Tのトリマー駆動子5
4を軸支する支持軸80は、刃フレーム8に上下スライ
ド自在に取り付けられるスライド釦85に設けられてお
り、上記係止部81,82と係止片50,51との係合
が上下にスライド自在なものとなっていることと併せ
て、スライド釦85の上下スライドに伴い、一方のトリ
マー刃Tも上下にスライドするようになっている。
【0022】なお、スライド釦85は、図11に示すよ
うに、フック86を刃フレーム8にスライド自在に係合
させることで刃フレーム8に取り付けられるもので、支
持軸80はL字形の突片87の先端部に設けられてい
る。このような片持ち梁である突片87に支持軸80が
あることは、トリマー刃Tの動きにがたつきを生じさせ
てしまうことになるために、刃フレーム8の内面には突
片87の先端部両側にスライド自在に係合する一対のL
字形リブ88,88を設けて、支持軸80の位置の安定
化を図っている。
【0023】上端が可動刃4に係合する係合部55とな
っている上記トリマー駆動子54の下端は、前記駆動子
7に設けられた駆動突起75と係合して、駆動子7の動
きがトリマー駆動子54に伝達される被係合部56とな
っている。駆動子7が揺動を行う時、トリマー駆動子5
4は、支持軸80を中心に揺動し、櫛歯状に形成されて
いる固定刃3に対して、同じく櫛歯状に形成されている
可動刃4を往復摺動させる。なお、係合部55と被係合
部56とは上下の同一直線上に位置するようにして、ト
リマー駆動子54がねじれにくくなるようにしてある。
【0024】ここにおいて、支持軸80から被係合部5
6までの長さL1は、図2に示すように、支持軸80か
ら可動刃4までの長さL2よりも短くなっているため
に、駆動子7の途中から動力をとるとはいえ、可動刃4
の往復ストロークは十分長いものとなっている。また、
スライド釦85の支持軸80で支持されている側のトリ
マー刃Tに対しては、駆動子7は上下2つの駆動突起7
5,75を備えていて、スライド釦85の上動で、この
トリマー刃Tを上方へ移動させた時には、上方側の駆動
突起75が被係合部56に係合するようにしているわけ
であるが、この時、上下2つの駆動突起75,75では
その揺動ストロークが異なっており、上方側の駆動突起
75の方が下方の駆動突起75の揺動ストロークより大
きくなっているために、両駆動突起75,75の上下間
隔Eを、スライド釦85の上下スライド量より小さくし
て、トリマー刃Tを上下させても可動刃4の往復ストロ
ークが変化しないようにしてある。
【0025】さらに、ここにおけるトリマー刃Tは、主
刃Mと協調した毛の切断、つまり長い毛はトリマー刃T
で受け持ち、トリマー刃Tで切断した後の短い毛を主刃
Mでさらに短く切断するという動作をスムーズに行うこ
とができるように、主刃Mにおける内刃2の往復動方向
において、主刃Mと同様に湾曲させているのであるが、
この時、主刃Mの外刃1の稜線と、トリマー刃Tにおけ
る可動刃4と固定刃3との摺動面とが図2及び図8に示
すように、全域において一定の間隔Dを保つようにして
ある。なお、支持軸80から可動刃4までの距離L2
を、摺動面からその円弧の中心までの距離L0より小さ
くしているのは、トリマー駆動子54の係合部55が可
動刃4を動かす際に、係合部55と可動刃4上面との間
になす角が鈍角となるようにするためである。この角度
が鋭角である場合、係合部55が可動刃4を押さえ込ん
で固定刃3との間に可動刃4を挟みこんでしまう事態が
生じて円滑な駆動が望めなくなるものである。
【0026】ところで、固定刃3及び可動刃4を摺動方
向において湾曲させた時、全域において固定刃3に可動
刃4を隙間なく密着させることが困難となるために、図
10(a)に示すように、固定刃3の曲率半径よりも可動
刃4の曲率半径より小さくしておいて、組み立てた時、
つまり固定刃3に可動刃4が押し付けられるようにした
時、可動刃4が固定刃3に密着するようにしてある。ま
た、可動刃4の形成に際しては、図10(b)に示すよう
に、固定刃3と同様にその断面において凸状の曲げ形状
を有しているものとして形成して湾曲させたた後、図1
0(c)に示すように、面一となるように下面を研削する
ことで、可動刃4の往復動方向の剛性を小さくして、固
定刃3との密着が確実になされるようにしている。さら
に、可動刃4の刃先部分は、図10(c)に示すように、
固定刃3側に向けて角度δの傾斜をつけているために、
固定刃3に可動刃4を押し付ける時、刃先側から固定刃
3に密着するものであり、良好な切れ味を得られるもの
となっている。なお、固定刃3側はその断面において凸
部形状を残すようにしているために、固定刃3と可動刃
4との間の擦れ合いによる駆動負荷の増大はない。
【0027】図13に示す外刃枠1は、その下端に指掛
け突起150を、側面に位置決めボス151を備えたも
のを示している。指掛け突起150は、前述のように弾
性片18とストッパー84との係合で刃フレーム8に取
り付けられている外刃枠15を刃フレーム8から取り外
す時に指を掛けて下方に引き出す時に用いるもので、長
手方向両端に弾性片18,18を有している外刃枠15
の一端寄りに設けてある。これは指掛け用突起150に
指をかけて、外刃枠1の他端側の弾性片18を支点にし
て外刃枠1を引き起こすことができるようにしているた
めである。また、位置決めボス151は刃フレーム8の
内面に設けた係止部82の溝との係合で外刃枠15及び
外刃1が内刃2の作動時に長手方向に振動してしまうこ
とを防ぐためのものであり、指掛け突起150とは逆の
他端寄りの側面に設けてある。この位置に設けた方が、
指掛け突起150を利用した外刃枠15の取り外しが容
易となるからである。
【0028】図14は内刃2の他例を示しており、ここ
では上端を結ぶ包絡線が円弧状となるように内刃基台2
0上に並べられている多数の内刃ブレード21に、貫通
孔210を設けて、切断した髭屑が内刃ブレード21を
通り抜けることを可能とするとともに、内刃基台20の
長手方向両端の幅方向中央部に外下がりの傾斜面200
を形成して、髭屑が内刃基台20上から下方に落ちやす
くしてある。また、多数の内刃ブレード21のうち、実
用上、もっとも髭の切断に供されることになる中央部に
位置する内刃ブレード21の剛性を向上させるために、
内刃基台20の長手方向中央部上面に補強リブ201を
設けて、内刃ブレード21間を補強リブ201でつない
でいる。連結ボス22における内刃2の長手方向に設け
た突部220,220は、駆動子7との間の係合がたつ
きを小さくしている。
【0029】さらに図15に示すトリマー刃Tは、その
固定刃3の上面に溝300を設けるとともに、その刃先
302とは反対側の縁に溝300につながる切り欠き3
03を間隔を置いて設けて、固定刃3における刃先30
2側の上面と、刃先302と反対側の縁にあって切り欠
き303を間に有している凸部301の上面とにだけ、
可動刃4が摺接するようにしている。可動刃4との間の
摺接面を少なくしているわけである。なお、上記凸部3
01は、押さえばね65のばね片67に対応する位置に
設けて、押圧による可動刃4の変形を防止している。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明においては、外刃を
保持している外刃枠に設ける弾性片が、単に斜め下方に
向けて突出するだけの形状のものであるにもかかわら
ず、この弾性片の下端を刃フレームで受けているため
に、外刃のフロート支持を行うことができるものであ
り、外刃及び外刃枠のフロート構造を低コストで得られ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の縦断面図である。
【図2】同上の横断面図である。
【図3】同上の主刃の分解斜視図である。
【図4】同上のモータと駆動子の分解斜視図である。
【図5】同上の一対のトリマー刃の分解斜視図である。
【図6】同上の刃フレームの破断斜視図である。
【図7】同上の主刃における内刃を示すもので、(a)は
正面図、(b)はA部の拡大断面図である。
【図8】同上のトリマー刃を示す縦断面図である。
【図9】同上の主刃における内刃と外刃の曲率半径を示
す正面図である。
【図10】同上のトリマー刃を示すもので、(a)は固定
刃と可動刃の曲率半径を示す正面図、(b)は可動刃の研
削工程前の状態における断面図、(c)は研削工程後の状
態における断面図である。
【図11】同上のスライド釦と刃フレームの斜視図であ
る。
【図12】同上のフロート状態を示す縦断面図である。
【図13】外刃枠の他例を示す斜視図である。
【図14】内刃の他例を示す斜視図である。
【図15】同上のトリマー刃の他例の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 外刃 8 刃フレーム 15 外刃枠 18 弾性片 84 ストッパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外刃を保持している外刃枠を、刃フレー
    ムに上下フロート自在に取着している往復式電気かみそ
    りにおいて、外刃枠に下端が外方に広がった弾性片を複
    数個設けるとともに、外刃枠を囲む刃フレームの内壁に
    上記弾性片の下端を受けるストッパーを設けていること
    を特徴とする往復式電気かみそり。
  2. 【請求項2】 ストッパーは下端が内方側に突出する傾
    斜面として形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の往復式電気かみそり。
  3. 【請求項3】 外刃枠は着脱用の指掛け突起を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
    り。
  4. 【請求項4】 指掛け突起は弾性片が両端に設けられた
    外刃枠の一端寄りに設けられていることを特徴とする請
    求項3記載の往復式電気かみそり。
  5. 【請求項5】 外刃枠はその他端寄りの側面に刃フレー
    ムと係合する位置決めボスを備えていることを特徴とす
    る請求項4記載の往復式電気かみそり。
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