JPH062162Y2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JPH062162Y2
JPH062162Y2 JP1987181531U JP18153187U JPH062162Y2 JP H062162 Y2 JPH062162 Y2 JP H062162Y2 JP 1987181531 U JP1987181531 U JP 1987181531U JP 18153187 U JP18153187 U JP 18153187U JP H062162 Y2 JPH062162 Y2 JP H062162Y2
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直日 仁野
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Koito Manufacturing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 本考案車輌用前照灯を以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.背景技術[第11図] D.考案が解決しようとする問題点[第11図] E.問題点を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第10図] F−1.第1の実施例[第1図乃至第4図] a.ランプボディ、カバーレンズ[第1図
乃至第3図] b.反射鏡[第1図乃至第4図] b−1.放物面反射鏡等 b−2.楕円反射鏡 c.バルブ、投影レンズ[第1図乃至第4
図] d.遮光体、遮光体支持機構[第1図乃至
第4図] b−1.遮光体 b−2.遮光体支持機構 b−3.遮光体の支持及び位置調整 F−2.第2の実施例[第5図] F−3.第3の実施例[第6図乃至第10図] a.可動枠 b.可動枠の反射鏡ブロックへの支持 c.投影レンズ及び遮光体の支持 d.調整 e.可動枠支持構造の変形例[第10図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、光源
から放射された光を反射して焦点もしくは焦線等の集光
域に集光せしめる楕円反射鏡等の反射鏡と上記集光域近
くに配置された遮光体と該遮光体の遮光線に焦点が位置
した投影レンズとを備えていて、反射鏡により反射され
た光の一部を上記遮光体によって遮光しその余の光を前
記投影レンズにより前方へ投影することによって所定の
配光パターンを形成するようにした車輌用前照灯に関す
るものであり、比較的簡単な構造であるにも拘らず、当
該灯具の組立が完了した状態で投影レンズの実質的な焦
点位置が変動していた場合に、上記焦点位置の遮光体に
対する相対的な位置関係を極めて容易に補正することが
できるようにして、この種の灯具による配光パターンを
常にシャープに形成することができると共に設計の自由
度を配光パターンを犠牲にすることなしに拡げることが
できるようにした新規な車輌用前照灯を提供しようとす
るものである。
(B.考案の概要) 本考案車輌用前照灯は、光源から放射された光を反射し
て集光域に集光せしめる反射鏡を有する反射鏡ブロック
と、遮光縁が上記集光域近くに配置されると共に水平断
面形状が非円形をした支持突部に螺穴が形成された遮光
体と、上記遮光縁に焦点が位置する投影レンズとを備え
た車輌用前照灯において、遮光体の投影レンズに対する
相対的な位置を前後方向にも上下方向にも調整自在とす
ることにより、当該灯具の組立が完了した状態で投影レ
ンズの実質的な焦点位置が変動していた場合に、上記焦
点位置の遮光体に対する相対的な位置関係を極めて容易
に補正することができるようにしたものである。
(C.背景技術)[第11図] 車輌、特に、自動車用の前照灯には車体前方に所定のパ
ターンによる良好な配光が為されることが要求される。
そして、車輌用前照灯には従来から種々のものがある
が、その中に、光源からの光の一部を反射鏡の前面開口
部側に配置した遮光板によって遮光し、この一部が遮ら
れた光のまとまりを投影レンズにより前方へ投影するこ
とにより所定の配光パターンを形成するように構成した
ものがある。
第11図はそのような遮光板を備えた車輌用前照灯の一
例aを原理的に示すものである。同図において、bは反
射鏡であり、その反射面cが回転楕円体の長軸方向にお
ける略半分を成すような回転楕円面に形成されており、
上記回転楕円体が有する2つの焦点の一方f1(以下
「第1焦点」と言う。)に光源dが配置されている。従
って、該光源dから反射面cに向けて放射された光は回
転楕円体が有する2つの焦点の他方f2(以下、「第2
焦点」と言う。)に点状に集光した後拡散されることに
なる。
eは遮光板であり、その遮光縁fが反射鏡b側から見て
右半分が右端へ行くに従って下方へ変位する略へ字形を
為すように形成されると共に上記遮光縁fのへ字形の屈
曲点gが反射鏡bの光軸x−x上のうち前記第2焦点f
2から稍反射鏡b側へ寄ったところに位置した状態で配
置されている。
hは遮光板eの前方に配置された投影レンズであり、該
投影レンズhはその焦点fcが上記遮光板eの遮光線f
の屈曲点gに位置するように配置されている。
しかして、反射面cで反射した光は光軸x−x上のうち
遮光板eが配置された位置において遮光縁fの屈曲点g
を中心とした円形のビームスポットを形成すると共に該
ビームスポットのうち上記屈曲点gを中心とした下側略
150度の部分が遮光板eによって遮光される。そし
て、遮光板eによって下側をカットされたビームスポッ
トが投影レンズhにより前方へ投影され、仮に前方に投
影スクリーンiを置いたとすると符号jで示すような配
光パターンが形成される。この配光パターンjは水平線
H−Hより上方の、かつ、垂直線V−Vより左側に上向
き部分があるシャープなパターンを有することになる。
(D.考案が解決しようとする問題点)[第11図] このように、光源からの光の一部を遮光板により遮光す
るようにした前照灯によると、極めてシュープな配光パ
ターンを得ることができる。
ところが、投影レンズhの前方に傾きの大きいカバーレ
ンズkあるいは曲率の大きいカバーレンズが配置される
と、そのカバーレンズk等が投影レンズhから出射して
来る光に対する制御機能を有することになるため、投影
レンズhの実質的な焦点位置が該投影レンズhとカバー
レンズk等の組み合わせによるレンズ組み合わせが有す
る焦点位置に変化することになる。このため、該実質的
な焦点位置が遮光板eの遮光縁f上から移動してしまう
ことになり、従って、前記配光jのうち上記遮光縁fに
より限定される明暗境界線がぼやけてしまうという問題
が生ずる。
そこで、投影レンズhの前方にカバーレンズを配置する
場合は、これら投影レンズhとカバーレンズk等から成
るレンズ組み合わせが有する焦点が遮光板eの遮光縁f
上に位置するように設計することも考えられるが、この
ような設計は極めて面倒であるため、設計の自由度が著
しく制約されると共に、投影レンズhと遮光板eとの間
の位置関係を左右する要因が増えるため各部品の寸法精
度や組立精度をよほど高くしないと投影レンズhの前記
実質的な焦点を遮光板eの遮光縁f上に位置させること
が極めて困難になるという問題がある。
(E.問題点を解決するための手段) そこで、本考案車輌用前照灯は、上記した問題点を解決
するために、遮光体の上記投影レンズの光軸方向(前後
方向)と上下方向における位置調整を為す調整手段を車
輌用前照灯の上部又は下部に設けたものである。
従って、本考案車輌用前照灯によれば、灯具の組立が完
了した状態において投影レンズの実質的な焦点位置が変
動していても、前記調整手段を操作することにより遮光
体を前後方向又は上下方向に移動して投影レンズの実質
的な焦点を遮光体の遮光縁上に位置させることができ
る。
(F.実施例)[第1図乃至第10図] 以下に、本考案車輌用前照灯の詳細を図示した各実施例
に従って説明する。
(F−1.第1の実施例)[第1図乃至第4図] 第1図乃至第4図は本考案車輌用前照灯の第1の実施例
1を示すものである。
(a.ランプボディ、カバーレンズ)[第1図乃至第3
図] 2はランプボディである。該ランプボディ2は上方から
見てその中央部が後方へ向けて突出した略半円形を為す
と共に、その前端に前方から見て左右方向に長い長方形
状を為す開口部3が形成されている。
4はランプボディ2の上面壁2aの左右方向における中
央部のうち前端に寄った部分に形成された作業用孔であ
り、該作業用孔4は後述する遮光体の位置調整作業を行
なうための孔である。
そして、ランプボディ2の上面壁2aのうち上記作業用
孔4の開口縁部から囲繞壁5が上方へ向けて突設されて
おり、該囲繞壁5にキャップ6が係脱自在に冠着されて
いる。
7はランプボディ2の前面開口部3に被着されたカバー
レンズであり、該カバーレンズ7は上端へ行くに従って
次第に後方へ変位するように傾斜されている。
(b.反射鏡)[第1図乃至第4図] 8は反射鏡ブロックであり、該反射鏡ブロック8は放物
面反射鏡9と楕円反射鏡10と上面壁11及び底面壁1
1′が一体に形成されて成る。
(b−1.放物面反射鏡等) 放物面反射鏡9はその後側略半分を為す後部12とその
余の部分を成す前部13から成り、これら後部12及び
前部13の内面、即ち、反射面12a,13aは回転放
物面の一部を為すように形成されており、また、該反射
面12a,13aはアルミ蒸着等により高い光反射性を
有するように処理されている。
尚、前部13は後部12より稍大きいがそれぞれの焦点
は同じ位置にあるようにされている。
そして、放物面反射鏡9の上下両面は略水平な上面壁1
1及び底面壁11′により覆われており、従って、反射
鏡ブロック8はその前面において開口8aされている。
(b−2.楕円反射鏡) 楕円反射鏡10は放物面反射鏡9の後部12の反射面1
2aの頂部から前方へ向けて突出するように位置してお
り、その外形は略矩形のブロック状を為し、上下両面が
上面壁11及び底面壁11′と連続されている。
14は楕円反射鏡10に形成された大きな凹部であり、
該凹部14は回転楕円体の長軸方向における略半分を為
すように形成されると共に楕円反射鏡10の前面10a
に開口しており、従って、その内面、即ち反射鏡15は
回転楕円面を為しており、また、この反射鏡15もアル
ミ蒸着等によって高い光反射性を有するように処理され
ている。
尚、f1及びf2は反射面15を為す回転楕円体の焦点で
あり、これら2つの焦点f1及びf2のうち反射面15内
に位置している一方の焦点f1(以下、「第1焦点」と
言う。)から稍後方へ寄った位置に前記放物面反射鏡9
の焦点が位置している。
そして、楕円反射鏡10の左右両側面10b、10bと
凹部14との間の壁部の高さ方向における略中央部に
は、側方から見て前方に向って略V字状に開いた切欠部
16、16が形成されており、これら切欠部16,16
の前端は楕円反射鏡10の前面10aに達している。
17は楕円反射鏡10の後端壁の中央部に形成されたバ
ルブ挿通孔である。
尚、x−x線は楕円反射鏡10の長軸を含む直線であ
り、このx−x線が反射鏡ブロック5の光軸となる。
(C.バルブ、投影レンズ)[第1図乃至第4図] 18はEC規格の「ハロゲンH4ヘッドランプバルブ」
と称されるバルブであり、そのガラス球19内にすれ違
い用ビームの光源たるサブフィラメント20と走行用ビ
ームの光源たるメインフィラメント21が軸方向に前側
からこの順序で配列されると共に、サブフィラメント2
0の略下半分を覆う遮光キャツプ22が設けられてお
り、また、ガラス球19の前端面に遮光膜19aが付与
されている。
そして、バルブ18は各フィラメント20、21が前記
光軸x−x線に沿い、かつ、サブフィラメント20が楕
円反射鏡10の第1焦点f1に位置した状態で反射鏡ブ
ロック8のバルブ挿通孔17に挿通保持されている。
23は投影レンズであり、該投影レンズ23は前後方向
から見て上下方向に長い略長方形状を為すと共に、反射
鏡ブロック8の開口部8aのうち楕円反射鏡10に対向
した位置に配置されており、その上下両端部が反射鏡ブ
ロック8の上面壁11及び底面壁11′に埋込状に支持
されている。尚、投影レンズ23の焦点fcは前記楕円
反射鏡10の2つの焦点f1、f2のうち反射面15の外
に位置した方の焦点f2(以下、「第2焦点」と言
う。)より稍後方へ寄ったところに位置している。
しかして、バルブ18のサブフィラメント20から放射
した光の大部分は楕円反射鏡10の反射鏡15の上半分
に入射されると共にここで反射されて第2焦点f2に集
光する。
そして、メインフィラメント21から放射した光はその
一部が楕円反射鏡10の反射鏡15に入射しててサブフ
ィラメント20から放射した光と略同じように制御さ
れ、また、他の一部が楕円反射鏡10に形成された切欠
部16、16を通って放物面反射鏡9の反射面12a及
び13aに入射すると共にここで反射されて光軸x−x
と略平行な平行光束となって前方へ向けて照射されるこ
とになる。
尚、放物面反射鏡9の反射面12a、13aにより反射
された光は反射鏡ブロック8の開口部8aのうち投影レ
ンズ23の左右両側の部分覆うように設けられた図示し
ない制御レンズあるいは前記カバーレンズ7のうち放物
面反射鏡9の反射面12a、13aと対向した部分に設
けられた図示しないレンズ素子によって制御されるよう
になっている。
(d.遮光体、遮光体支持機構)[第1図乃至第4図] (d−1.遮光体) 24は遮光体であり、該遮光体24は前記バルブ18か
ら放射した光のうち楕円反射鏡10の反射鏡15で反射
した光の一部を遮蔽するためのものである。
遮光体24は、前後方向から見て略四角い枠形を為す主
部25と該主部25の上端部から後方へ向けて突出した
上面板26と該上面板26の中央部から上方へ向けて突
設された支持突部27と主部25の下端部から後方へ向
けて突出した底板28と該底板28の後側縁から上方へ
向けて立ち上げられた遮光板29とが一体に形成されて
成る。
そして、上記遮光板29の上縁29a(以下、「遮光
縁」と言う。)は前方から見て、その右側半分が左右方
向に沿って水平に延び、左側半分が左端へ行くに従って
次第に下方へ変位するように傾斜した方向へ延びるよう
に形成されている。
また、支持突部27は略角筒状を為すと共に、その中心
を上下に貫通した螺孔27aが形成されている。
(d−2.遮光体支持機構) 30は上記遮光体24を反射鏡ブロック8に対して上下
方向及び前後方向へ移動自在なるように支持する支持機
構である。
31は上方から見て前後方向に長い長方形状をした可動
板であり、その略中央部を板厚方向に貫通した状態で設
けられたボス部32が形成されると共に、該ボス部32
に下方に開口した支持穴33が形成され、かつ、ボス部
32の上端壁にその中心部を貫通した挿通孔34が形成
され、また、可動板31の前後両端部に前後方向に長い
被案内長孔35,35が形成されている。尚、上記支持
穴33はその水平断面形状が矩形を為すように形成され
ている。
36は反射鏡ブロック8の上面壁11のうちランプボデ
ィ2に設けられた前記作業用孔4の中央部と対応した位
置に形成された前後方向に長い長孔、また、37、37
は上記上面壁11のうち上記長孔36から前後両側へ稍
離間した位置に形成された螺孔である。
そして、可動板31は、そのボス部32が反射鏡ブロッ
ク8の上面壁11に形成された長孔36内に前後方向へ
稍余裕を有して位置した状態で、その被案内長孔35、
35を挿通されたねじ38、38が前記螺孔37、37
に螺合されることによって、反射鏡ブロック8の上面壁
11の上面に取着されると共に、ねじ38、38の上面
壁11に対する締付をゆるめることによって一定の範囲
内で前後方向へ移動自在となるようにされている。
39は調整ねじであり、該調整ねじ39はその大部分が
可動板31のボス部32に形成された挿通孔34及び支
持穴33を挿通されている。
(d−3.遮光体の支持及び位置調整) 前記遮光体24はその支持突部27が可動板31のボス
部32に形成された支持穴33内に上下方向へ摺動自在
なように挿入されると共に上記支持突部27に形成され
た螺孔27aに前記調整ねじ39の下部が螺合されるこ
とによって可動板31に支持されている。
40は可動板31の支持穴33の上端面と遮光体24の
支持突部27の上端面との間に介挿された比較的強い弾
発力を有する圧縮スプリングであり、調整ねじ39の遮
光体24に対する回り止めはこの圧縮スプリング40の
反発力によって為されている。
しかして、ねじ38、38の反射鏡ブロック8に対する
締付をゆるめて可動板31を前後方向へ移動すると、そ
れと一体的に遮光体24が前後方向へ移動され、また、
調整ねじ39を回転すると支持突部27が調整ねじ39
の軸方向へ送られるため、それによって遮光体24が上
下方向へ移動されることになる。
尚、可動板31や遮光体24の各部の大きさ関係は、可
動板31がその移動範囲における略中間の位置に来てい
る状態(図面では可動板31がこの位置に来ている状態
で示してある。)において遮光体24の遮光板29の遮
光縁29aが楕円反射鏡10の第2焦点f2より稍後
方、即ち、前記投影レンズ23の焦点fcと略同じとこ
ろに位置するようになっており、前照灯1の組立は可動
板31が上記中間の位置に来るように行なわれる。
そこで、前照灯1をこのような状態で組み立てた後、遮
光体24の投影レンズ23に対する相対的な位置の調整
を行なう。
この位置調整は投影レンズ23とカバーレンズ7の組み
合せから成るレンズ組み合わせが有する焦点が遮光板2
9の遮光縁29a上に位置するように可動板31及び/
又は調整ねじ39を動かして行なう。
尚、可動板31や調整ねじ39に対する操作はランプボ
ディ2に形成された前記作業用孔4を通して行なう。
(F−2.第2の実施例)[第5図] 第5図は本考案車輌用前照灯の第2の実施例1Aを示す
ものである。
尚、この第2の実施例に示す車輌用前照灯1Aが前記第
1の実施例に示した車輌用前照灯1と相違する点は投影
レンズの保持構造のみである。従って、説明は上記相違
点についてのみ行ない、相違しない点については図面の
各部に第1の実施例において使用した符号と同じ符号を
付することによって省略する。このような符号の使い方
と説明の省略との関係は後述する第3の実施例において
も同様とする。
41はレンズ保持体であり、該レンズ保持体41は前方
から見て反射鏡ブロック8の開口部8aと略同じ大きさ
を有する枠状を為し、その上面壁42及び下面壁43の
後端寄りの部分42a、43aは稍内側寄りに位置さ
れ、かつ、その後端部のうち互いに左右方向に離間した
複数の位置に係合爪44、44、・・・及び44′、4
4′、・・・(図面では上下1個づつ示してある。)が
形成されている。
また、反射鏡ブロック8の上面壁11及び底面壁11′
の内面の前端縁に沿う部分には比較的浅くかつ前端へ行
くに従って上面壁11と底面壁11′との間の間隔が拡
がるように傾斜した切欠部11a、11′aが形成され
ると共にこれら切欠部11a、11′aの前端部に係合
突条45、45′が形成されている。
そして、レンズ保持体41はその後端部が反射鏡ブロッ
ク8の前面開口部8aに内嵌され、その係合爪44、4
4、・・・、44′、44′、・・・が前記係合突条4
5、45′に係合されることによって反射鏡ブロック8
の前端に取着され、また、投影レンズ23はその上下両
端部がレンズ保持体41の上下両面壁42、43の後端
の左右方向における中央部と反射鏡ブロック8の切欠部
11a、11′aの後端縁に沿って形成された突条11
b、11′bとにより前後から挟持されることによって
反射鏡ブロック8に保持されており、また、レンズ保持
体41の後端と投影レンズ23との間には耐熱性の良好
な弾性部材46が介在されている。
(F−3.第3の実施例)[第6図乃至第10図] 第6図乃至第10図は本考案車輌用前照灯の第3の実施
例1Bを示すものである。
尚、この第3の実施例に示す車輌用前照灯1Bが前記第
1の実施例に示した車輌用前照灯1と相違するところは
投影レンズ及び遮光体を反射鏡ブロックに対して傾動自
在な可動枠を介して支持することによって光軸x−xと
直交する方向における傾きを調整してエイミング調整を
行なうことができるようにした点にある。
(a.可動枠) 47は可動枠である。該可動枠47は、反射鏡ブロック
8の前後方向における長さの略半分位の長さを有してい
て前後方向に長い長方形状を為しかつ互いに上下方向か
ら略平行に対向した天板48及び底板49と、これら天
板48及び底板49の各前端部間を連結しかつ前後方向
から見て略矩形の枠状を為すレンズ配置部50とが一体
に形成されて成ると共に、天板48及び底板49の後端
部から側方へ向けて軸支持部51、51、・・・が突設
されている。
そして、上記軸支持部51、51、・・・の右上のもの
51からエイミング軸52が後方へ向けて突設されると
共に、下側の軸支持部51、51から支持軸53、53
が後方へ向けて突設されており、エイミング軸52の先
端部52aに螺軸が形成され、支持軸53、53の先端
部に球体53a、53aが形成されている。尚、これら
エイミング軸52及び支持軸53、53は楕円反射鏡1
0の前後方向における長さより稍大きい長さを有してい
る。
(b.可動枠の反射鏡ブロックへの支持) また、この第3の実施例に示す反射鏡ブロック8Aの後
端部54は放物面反射鏡9の後端面より稍後方へ突出し
かつ後方から見て略矩形を為すように厚肉に形成される
と共に、この厚肉に形成された部分54の後端面54a
寄りの部分のうち上面と右側面とが交わる隅角部及び底
面と左右の側面とが交わる隅角部の全部で3つの位置に
切欠部55、55、55が形成されており、これら切欠
部55、55、55と後端面54aとの間に形成された
支持壁56、56、56に略矩形をした取付孔57、5
7、57が形成されている。
58、58、58は楕円反射鏡10のうち上記取付孔5
7、57、57と対向した位置を前後方向へ貫通するよ
うに形成された挿通孔であり、これら挿通孔58、5
8、58は前記エイミング軸52及び支持軸53、53
の太さより稍大きい内径を有している。
59は合成樹脂製の調整ナットであり、該調整ナット5
9はそのフランジ部59aと可撓性を有する係合片59
b、59bとによって前記支持壁56、56、56のう
ち上側のものに形成された取付孔57の開口縁部を前後
両側から挟持することによって支持壁56に回転自在に
支持されている。59cは調整ナット59の操作頭部で
あり、ランプボディ2の後端面のうち上記操作頭部59
cと対向した位置にランプボディ2内にドライバー等を
挿入するための作業用孔60が形成されている。
61、61は合成樹脂製の支持体であり、その軸方向に
おける後端部を除く大部分が軸方向と直交する方向へ略
2つ割状に形成されると共に、前端面に略テーパー状に
開口した導入孔61a、61aの奥に連続して球状凹部
61b、61bが形成されており、そのフランジ部61
c、61cと可撓性を有する係合片61d、61dとに
よって前記支持壁56、56、56の下側の2つに形成
された取付孔57、57の開口縁部を前後両側から挟持
することによって支持壁56、56に取着されている。
そして、前記可動枠47から突設された2本の支持軸5
3、53は楕円反射鏡10に形成された下側の挿通孔5
8、58に稍余裕を有した状態で挿通され、かつ、その
先端部の球体53a、53aが前記支持体61、61の
球状凹部61b、61bに回動自在に内嵌され、また、
エイミング軸52は楕円反射鏡10に形成された上側の
挿通孔58に稍余裕を有した状態で挿通され、かつ、そ
の先端部の螺軸部52aが前記調整ナット59に螺合さ
れている。
従って、可動枠47は支持軸53、53及びエイミング
軸52を介して反射鏡ブロック8Aに支持されると共
に、調整ナット59が回転されることによりタイミング
軸52が略前後方向へ移動されて支持軸53、53が支
持体61、61に支持された位置を回動中心として略上
下方向へ傾動されるようになっている。
(C.投影レンズ及び遮光体の支持) そして、前記投影レンズ23は可動枠47のレンズ配置
部50に支持されている。
また、前記第1の実施例1において示したのと同じ遮光
体支持機構30が可動枠47の天板48上に設けられて
いる。即ち、62は天板48に形成された前後方向に長
い長孔であり、可動板31はそのボス部32の下部が上
記長孔62内に位置されると共にその被案内長孔35、
35を挿通されたねじ38、38が天板48に形成され
た螺孔63、63に螺合されることによって、天板48
に前後方向へ一定の範囲内で位置調整可能な状態で支持
されており、この可動板31に遮光体24が上下方向へ
位置調整可能に支持されている。
尚、64は反射鏡ブロック8Aの上面壁11に形成され
た比較的大きな孔であり、可動板31の一部や調整ねじ
39の頭部等がこの孔64内に位置されあるいはこの孔
64を通して上方へ突出されている。
(d.調整) そこで、投影レンズ23とカバーレンズ7から成るレン
ズ組み合わせが有する焦点を遮光板29の遮光縁29a
上に位置させるための調整は、前記したように可動板3
1及び/又は調整ねじ39を動かすことによって行な
う。
そして、この調整が為された後、前記調整ナット59を
回して可動枠47を傾動させることにより初期エイミン
グの調整を行なう。尚、このエイミング調整が行なわれ
ると、投影レンズ23及び遮光体24が上下方向へ傾動
されることになるが、これら投影レンズ23と遮光体2
4は可動枠47を介して一体的に動かされることになる
ので、投影レンズ23と遮光板29との間の調整済の位
置関係が狂わされることは無い。
(e.可動枠支持構造の変形例)[第10図] 第10図に前記可動枠の支持構造の変形例を示す。
47Aはその大部分が前記した可動枠47と同じ構造を
有する可動枠であり、その後端部65が略矩形の外形を
有する枠板状に形成されると共に、該後端部65の下端
部の左右両端部に取付孔66、66(図面では右側のも
ののみ示してある。)が形成され、該取付孔66、66
に前記支持体61と略同様の支持機能を有する支持体6
7、67が取着されている。また、上記後端部65の上
端部の右端部にも取付孔66′が形成され、該取付孔6
6′に前記調整ナット59と略同じ構造を有するナット
68が固定されている。
69、69は支持軸(図面では1個のみ示してある。)
であり、楕円反射鏡10の下端部の左右両端部に形成さ
れた挿通孔70、70(図面では右側のもののみ示して
ある。)に挿通されると共に、その後端寄りの部分69
a、69aが支持壁56、56に取着されたナット7
1、71に螺合され、かつ、その前端部に形成された球
体69b、69bが可動枠47Aに取着された支持体6
7、67の球状凹部67a、67aに回動自在に嵌合さ
れている。
72はエイミング軸であり、該エイミング軸72は楕円
反射鏡10の上端部の右端部に形成された挿通孔70′
に回転自在に挿通されると共に、その後端部72aが支
持壁56に軸方向への移動が阻止された状態で回転自在
に支持され、かつ、その前端部が可動枠47Aに取着さ
れたナット68に螺合されている。
従って、エイミング軸72を回転すると、ナット68が
エイミング軸72に沿って前後方向へ移動されることに
なるので、可動枠47Aがその支持体67、67と支持
軸69、69との連結点を回動中心として略上下方向へ
傾動されることになり、それによって、エイミング調整
が為されることになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案車輌
用前照灯は、光源から放射された光を反射して集光域に
集光せしめる反射鏡を有する反射鏡ブロックと、遮光縁
が上記集光域近くに配置されると共に水平断面形状が非
円形をした支持突部に螺穴が形成された遮光体と、上記
遮光縁に焦点が位置する投影レンズとを備えた車輌用前
照灯であって、上記反射鏡ブロックの上面壁又は底面壁
に前後方向へ摺動可能な可動板を設け、該可動板に水平
断面形状が上記支持突部の水平断面形状と同一の支持穴
と該支持穴に連通した挿通孔を形成し、上記遮光体の支
持突部を上記可動板の支持穴内に上下方向へ摺動自在に
装入すると共に、可動板の挿通孔と支持穴にそれぞれ挿
通した調整ねじを遮光体の支持突部の螺穴に螺合して遮
光体を可動板に支持したことを特徴とする。
従って、本考案によれば、遮光体の位置を投影レンズの
前後方向及び上下方向へ調整できるようにしているの
で、灯具の組立が完了した状態において投影レンズの実
質的な焦点位置が変動していても、遮光体の位置を調整
する手段を操作することよって遮光体を前後方向又は上
下方向へ移動し、投影レンズの実質的な焦点を遮光体の
遮光縁上に位置させることが極めて精度良くできるよう
になる。
しかも、上記調整手段を車輌用前照灯の上部又は下部に
設けので、その操作を極めて容易に行なうことができ
る。
しかして、本考案によれば、この種の前照灯における配
光パターンを常にシャープに形成することができると共
に、投影レンズの前方に配置するカバーレンズ等の形態
等についての設計の自由度をかなり拡げることができ
る。
また、前記第3の実施例においては、遮光板と投影レン
ズを単一の支持部材に支持すると共に該支持部材の反射
鏡の光軸方向と直交する方向に対する向きを調整し得る
ようにしたが、このようにすることによって、投影レン
ズと遮光板との位置関係を狂わすこと無くエイミング調
整を行なうことができる。
尚、前記した各実施例においては遮光板により一部遮光
される光を得るための反射鏡としてその反射面が回転楕
円体のみから成るものを使用したが、本考案におけるこ
の反射鏡の形態は、その反射面が楕円と放物線の組み合
わせから成るもの、あるいは楕円と双曲線の組み合わせ
から成るもの等その集光域における集光が左右方向に延
びた状態で為される形態のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案車輌用前照灯の第1の実施例
を示すものであり、第1図は第2図のI−I線に沿う断
面図、第2図はランプボディを一部切り欠いて示す平面
図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面図、第4図
は反射鏡を切り欠いた状態で示す要部の分解斜視図、第
5図は本考案車輌用前照灯の第2の実施例を示す垂直断
面図、第6図乃至第10図は本考案車輌用前照灯の第3
の実施例を示すものであり、第6図は第7図のVI−VI線
に沿う断面図、第7図は第6図のVII−VII線に沿う断面
図、第8図は第6図のVIII−VIII線に沿う断面図、第9
図は要部の分解斜視図、第10図は可動枠を支持する手
段の変形例を示す垂直断面図、第11図は遮光体を備え
た車輌用前照灯を原理的に示す図である。 符号の説明1・・・車輌用前照灯、8・・・反射鏡ブロ
ック、10・・・反射鏡、11・・・上面壁、11′・
・・底面壁、20・・・光源、23・・・投影レンズ、
24・・・遮光体、27・・・支持突部、27a・・・
螺穴、29a・・・遮光縁、31・・・可動板、33・
・・支持穴、34・・・挿通孔、39・・・調整ねじ、
x−x・・・光軸、f2・・・集光域、fc・・・投影レ
ンズの焦点、1A・・・車輌用前照灯、1B・・・車輌
用前照灯、1C・・・車輌用前照灯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から放射された光を反射して集光域に
    集光せしめる反射鏡を有する反射鏡ブロックと、 遮光縁が上記集光域近くに配置されると共に水平断面形
    状が非円形をした支持突部に螺穴が形成された遮光体
    と、 上記遮光縁に焦点が位置する投影レンズとを備えた車輌
    用前照灯であって、 上記反射鏡ブロックの上面壁又は底面壁に前後方向へ摺
    動可能な可動板を設け、該可動板に水平断面形状が上記
    支持突部の水平断面形状と同一の支持穴と該支持穴に連
    通した挿通孔を形成し、 上記遮光体の支持突部を上記可動板の支持穴内に上下方
    向へ摺動自在に挿入すると共に、可動板の挿通孔と支持
    穴にそれぞれ挿通した調整ねじを遮光体の支持突部の螺
    穴に螺合して遮光体を可動板に支持した ことを特徴とする車輌用前照灯
JP1987181531U 1987-11-28 1987-11-28 車輌用前照灯 Expired - Lifetime JPH062162Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62202403A (ja) * 1986-02-28 1987-09-07 市光工業株式会社 プロジエクタ型自動車用前照灯
JPS62206701A (ja) * 1986-03-05 1987-09-11 市光工業株式会社 プロジエクタ型自動車用前照灯
JPS63129901U (ja) * 1987-02-18 1988-08-25
JPH0346402Y2 (ja) * 1987-02-20 1991-10-01

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