JPH0621594A - 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法 - Google Patents

一体型プリント配線板成形体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0621594A
JPH0621594A JP20063492A JP20063492A JPH0621594A JP H0621594 A JPH0621594 A JP H0621594A JP 20063492 A JP20063492 A JP 20063492A JP 20063492 A JP20063492 A JP 20063492A JP H0621594 A JPH0621594 A JP H0621594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
plastic composite
wiring board
printed wiring
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20063492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Masaaki Momotome
公明 百留
Tadahiro Mazaki
忠宏 真崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP20063492A priority Critical patent/JPH0621594A/ja
Publication of JPH0621594A publication Critical patent/JPH0621594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線基板のシートと、射出成形体と
が強固に接着されており、電子・電気部品の実装時の高
温にも耐え、膨れや層間剥離が生じない一体型プリント
配線板成形体を提供する。 【構成】 一方の面に回路を形成したプラスチック製複
合体の他方の面に一液硬化型エポキシ系接着剤を所定の
厚さに塗布し、これを射出成形金型に装着して、芳香族
ポリアミド樹脂を接着剤面上に射出成形した後、所定の
条件により熱処理を施して得られる一体型プリント配線
板成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形による一体型
プリント配線板成形体及びそれを製造する方法に関し、
特にハンダ付け等による電子部品の実装時に、成形体と
回路付きプラスチック製複合体との間に膨れや層間剥離
等を生じない、耐熱性に優れた一体型プリント配線板成
形体及びそれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
オーディオ、コンピュータ、8ミリビデオ、携帯用電話
等の電気製品は、高性能化が進んでおり、それとともに
小型化、軽量化、薄型化に対するニーズが高まってい
る。このような電気製品のプリント基板配線板は、従来
ガラス基材エポキシ樹脂、紙基材フェノール樹脂等のリ
ジット性を有する電気絶縁性基材や、ポリイミド、ポリ
エステル等のフレキシブル基材の表面に銅箔等を貼り付
けた後に、エッチングにより回路を形成する方法(サブ
トラクティブ法)や、無電解メッキや電解メッキにより
基板上に回路を形成する方法(アディティブ法)等によ
り製造されている。
【0003】また、最近ではプリント基板配線板の製法
として、射出成形した樹脂成形体に無電解メッキを施
し、これをエッチングして電気回路を形成し、その上に
ソルダーレジストを設ける方法が行われている。
【0004】上記方法は、プリント配線板を平面に限ら
ず立体形状とすることができ、そのために配線板そのも
のをハウジングの一部や部品の一部として利用すること
ができる。その上、配線板取付けや電気部品取付け用の
穴の形成を射出成形により同時に行うことができるとい
う利点を有する。
【0005】しかしながら、上記方法では、すでに所望
の立体形状としたプリント配線板成形体に対して、金属
メッキやエッチング、さらにはソルダーレジスト加工を
それぞれ行う必要があり、工程が繁雑であるという問題
がある。
【0006】上述したような問題点を解決することを目
的として、導電性回路を形成した、いわゆるプリント配
線板シートを射出成形金型内にインサートして射出成形
し、立体形状のプリント配線板成形体を製造する方法が
提案されている(特開平2-7592号)
【0007】しかしながら、上記方法で形成したプリン
ト配線板成形体は、ハンダ付けにより電子部品を実装し
ようとすると、実装時に250 ℃程度の高温となるため
に、射出成形体とプリント配線板との間に膨れや層間剥
離を起こしやすいという問題がある。
【0008】したがって、本発明の目的は、プリント配
線基板のシートと、射出成形体とが強固に接着されてお
り、電子・電気部品の実装時の高温にも耐え、膨れや層
間剥離が生じない一体型プリント配線板成形体及びそれ
を製造する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、一方の面に回路を形成したプラ
スチック製複合体の他方の面に一液硬化型エポキシ系接
着剤を所定の厚さに塗布し、これを射出成形金型に装着
して、芳香族ポリアミド樹脂を接着剤面上に射出成形し
た後、所定の条件により熱処理を施して得られる一体型
プリント配線板成形体は、プラスチック製複合体と、芳
香族ポリアミド成形体とが良好に接着しており、回路面
にハンダ付けによる電子部品の装着を行ってもプラスチ
ック製複合体と芳香族ポリアミド成形体との間に膨れや
層間剥離等を生じないことを見出し、本発明に想到し
た。
【0010】すなわち、本発明の一体型プリント配線板
成形体は、一方の面に所定のパターン回路を形成したプ
ラスチック製複合体と、芳香族ポリアミド成形体とを接
着層を介して一体的に成形してなるプリント配線板成形
体であって、前記接着層は、一液硬化型エポキシ系接着
剤からり、その厚さが5μm以上であり、前記プリント
配線板成形体に100 〜150 ℃で1〜10時間の熱処理を施
してなることを特徴とする。
【0011】また、上記一体型プリント配線板成形体を
製造する本発明の方法は、(a) 一方の面に所定のパター
ン回路を形成したプラスチック製複合体の回路と反対側
の面に接着剤を塗布して5μm以上の厚さの接着剤層を
形成し、(b) 100 〜150 ℃の射出成形金型のキャビティ
内に、前記プラスチック製複合体を前記接着剤層側を外
側にして設置し、(c) 芳香族ポリアミドを射出成形して
前記プラスチック製複合体の接着剤層上に芳香族ポリア
ミド成形体を形成し、(d) 得られた一体型成形体に100
〜150 ℃で、1〜10時間の熱処理を施すことを特徴とす
る。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。図1に例
示するように本発明の一体型プリント配線板成形体1
は、プラスチック製複合体2と、芳香族ポリアミド樹脂
成形体3とを接着剤層4により接着してなる。
【0013】この一体型プリント配線板成形体で使用す
るプラスチック製複合体2は、図2に例示するように、
基材フィルム21と、その一方の面にパターン回路22と、
さらにその外側に回路の接合点以外の箇所に絶縁樹脂層
23が設けられている。
【0014】上記基材フィルム21としては、特に制限は
ないが、電子部品をはんだ等で溶接することから、耐熱
性を有し、さらに柔軟性、可撓性、絶縁性に優れたもの
が好ましく、例えば、ガラス基材エポキシ樹脂、紙基材
フェノール樹脂等のリジッド基材、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポ
リエステル、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、芳香族ポリアミド、ポリアリレート、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リフェニレンレンサルファイド(PPS)及びこれらの
ハロゲン基あるいはメチル基置換体等のプラスチックか
らなるフレキシブルフィルム等を使用することができ
る。これらの内では特に、ポリイミドフィルムが好まし
い。
【0015】上述したような基材フィルム21の厚さは20
〜300 μmが好ましく、特に35〜200 μmが好ましい。
【0016】この基材フィルム21上に形成されるパター
ン回路22は、銅、アルミニウム等の導電性材料用いてサ
ブトラクティブ法、アディティブ法等の常法により形成
することができる。また導電性インクを用いたスクリー
ン印刷法等によっても回路を形成することができる。
【0017】また絶縁樹脂層23は、回路パターン全体に
ポリエステル、アクリル、ポリウレタン等の樹脂をスク
リーン印刷することにより形成し、次に回路の所定の位
置にフォトレジスト法等により穴をあけ、回路の接合点
を露出させることにより形成すればよい。
【0018】なお、回路の反対側の面には、必要に応じ
て電磁波シールド層を形成してもよい。電磁波シールド
層は、銅等の金属を用いて、蒸着法、電解メッキ法、無
電解メッキ法等により形成すればよい。
【0019】また、射出成形により実質的に成形体を形
成する樹脂としては、耐熱性が要求されることから芳香
族ポリアミド樹脂を使用する。上記芳香族ポリアミド樹
脂としては、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミド、
ポリアミド6T等を使用することができる。芳香族ポリア
ミドは、ナイロン66等の脂肪族ポリアミドに比べて、基
本骨格に芳香族環を有するので、高融点及び高剛性を示
し、かつ脂肪族ポリアミドの欠点である吸水性が改良さ
れたものである。
【0020】なお、本発明においては、上記芳香族ポリ
アミド樹脂の耐熱性をさらに向上させることを目的とし
て、ガラス繊維、タルク等の無機フィラーを配合したも
のを用いることができる。上記無機フィラーの配合量
は、芳香族ポリアミド樹脂+無機フィラーの合計を100
重量%として10〜50重量%が好ましく、特に15〜40重量
%が好ましい。無機フィラーの配合量が10重量%未満で
は、その配合による耐熱性の向上が十分でなく、また50
重量%を超えると、成形性が低下するばかりか、外観が
不良となるため好ましくない。
【0021】このようなプラスチック製複合体と、芳香
族ポリアミド樹脂成形体とを接合する接着剤としては、
一液硬化型エポキシ系接着剤を使用する。一液硬化型エ
ポキシ系接着剤は、基本的には、エポキシ樹脂と、硬化
剤とを含有してなる。上記エポキシ樹脂としては、分子
中にエポキシ基を2個以上有するもの(例えば、エピ−
ビス型、ポリエーテル型、グリシジルエステル型等)を
使用するのが好ましい。硬化剤としては、三フッ化ホウ
素錯化合物、ジシアンジアミド、有機酸無水物、ジアミ
ノジフェニルスルホン等のアニオン系のものが好まし
い。
【0022】また、接着剤の接着力発現時に発生する内
部応力を緩和させることを目的として、上記エポキシ樹
脂と、硬化剤とにエラストマー成分を含有させるのが好
ましい。上記エラストマー成分としては、オレフィン系
エラストマー、その他の各種ゴム系エラストマー等を用
いることができるが、特に接着強度が良好なことから、
オレフィン系エラストマーを用いるのが好ましい。
【0023】上述したようなエラストマー成分を含有す
る接着剤の組成は、エポキシ樹脂+硬化剤+エラストマ
ー成分の合計を100 重量%として、エポキシ樹脂が35〜
45重量%で、硬化剤が5〜15重量%で、エラストマー成
分が40〜50重量%であるのが好ましい。また、上記接着
剤は、固形分 (エポキシ樹脂+硬化剤+エラストマー成
分) 20〜30重量%と、溶剤70〜80重量%とからなるのが
好ましい。なお、上記溶剤としては、メチルイソブチル
ケトン(MIBK)等のケトン系溶剤を用いるのが好ま
しい。
【0024】上述したような接着剤層の厚さは5μm以
上、好ましくは5〜15μmである。接着剤層の厚さが5
μm未満では、プラスチック製複合体と芳香族ポリアミ
ド樹脂成形体とを強固に接着するのが困難となる。
【0025】次に、プラスチック製複合体、芳香族ポリ
アミド樹脂及び接着剤を用いて、本発明の一体型プリン
ト配線板成形体を製造する方法をについて説明する。
【0026】まず、プラスチック製複合体の回路面の反
対面に、上述した接着剤を塗布する。接着剤の塗布量
は、接着剤層の厚さが所望のものとなるように適宜設定
することができる。
【0027】続いて、プラスチック製複合体を射出成形
金型のキャビティ内に設置し、射出成形を行う。このよ
うな樹脂による本発明の方法を適用可能な射出成形装置
の概略を図3に示す。
【0028】図3において、射出成形用金型30は、雄型
31及び雌型32からなり、雄型31と雌型32を閉鎖すると、
キャビティ33が形成されるようになっている。雄型31
は、表面に滑りの良い加工(テフロックス加工等)が施
されており、一体型プリント配線板成形体の内壁面に応
じて種々の立体的な面が形成されており、先端部に図に
示すようなリング状の貫通孔34が開口している。一方、
雌型32の中心部にはゲート35が設けられている。なお雄
型31は雌型32に対して図中における左右方向に可動とな
っている。
【0029】このような装置において、まず雄型31を後
退限(図3中の位置から右側へと移動)の位置とし、雄
型31と雌型32とを開いた状態しとて、プラスチック製複
合体36を、接着剤層が外側となるようにして設置する。
雄型31上に設置されたプラスチック製複合体36は、貫通
孔33よりエアを吸引することにより、雄型の先端部の表
面にピッタリと位置決めされた状態で保持される。な
お、プラスチック製複合体36は、雄型の形状に合わせて
沿うように、あらかじめプレ成形しておくのが好まし
い。
【0030】この際の金型の温度は100 〜150 ℃、好ま
しくは110 〜130 ℃である。金型温度が100 ℃未満で
は、プラスチック製複合体と芳香族ポリアミド樹脂成形
体とを強固に接着するのが困難となり、一方150 ℃を超
えると、基材フィルムがカールしたり、しわを生じたり
しやすくなる。
【0031】次に、雄型31は前進し、雌型32と連結する
(図3)。これにより両者の隙間は完全に閉じ、キャビ
ティ33は密閉状態となる。続いて、プラスチック製複合
体36と雌型32との間に形成されたキャビティ33に、溶融
した芳香族ポリアミド樹脂をゲート35を通って射出させ
る。この際の樹脂温度は、300 〜350 ℃が好ましく、特
に320 〜330 ℃が好ましい。
【0032】こうして射出成形が終り、冷却された後、
雄型31が後退 (図3中の位置から右側へと移動) し、エ
ジェクタピンあるいはストッパプレート等(図示せず)
の作用により離型が行われ、一体型プリント配線板成形
体を得ることができる。
【0033】本実施例においては、この一体型プリント
配線板成形体に対して、接着剤層によるプラスチック製
複合体とポリアミド樹脂との接合をより強固なものとす
ることを目的として加熱処理を施す。加熱処理条件は10
0 〜150 ℃で、1〜10時間、好ましくは100 〜120 ℃
で、1〜3時間である。加熱処理温度が100 ℃未満で
は、プラスチック製複合体と芳香族ポリアミド樹脂成形
体とを強固に接着するのが困難となり、一方150 ℃を超
えると、接着剤の成分の分解によるガスなどにより、フ
ィルムに膨れなどが生じやすくなる。また加熱処理時間
が1時間未満では、プラスチック製複合体と芳香族ポリ
アミド樹脂成形体とを強固に接着するのが困難となり、
一方10時間を超えると、生産効率が低下する。上記加熱
処理は、オーブン等により行えばよい。
【0034】このようにして得られる本発明の一体型プ
リント配線板成形体は、回路を有するプラスチック製複
合体と、実質的に成形体を形成する芳香族ポリアミドと
が、接着層を介して強固に接着されているので、ハンダ
付け等により高温に晒されても層間剥離や膨れ等が生じ
ない。
【0035】
【作用】本発明の一体型プリント配線板成形体は、一方
の面に回路を形成したプラスチック製複合体の他方の面
に一液硬化型エポキシ系接着剤を所定の厚さに塗布し、
これを射出成形金型に装着して、芳香族ポリアミド樹脂
を接着剤面上に射出成形した後、所定の条件で熱処理を
施して得られるものであるので、プラスチック製複合体
と、芳香族ポリアミド成形体とが強固に接着しており、
回路面にハンダ付けによる電子部品の装着を行ってもプ
ラスチック製複合体と芳香族ポリアミド成形体との間に
膨れや層間剥離等を生じない。
【0036】このような効果が得られる理由は必ずしも
明らかではないが、一液硬化型エポキシ樹脂系接着剤
は、耐熱性に優れる芳香族ポリアミドと、プラスチック
製複合体の双方に対して接着性が良好であり、芳香族ポ
リアミドの射出成形後、本発明の条件で熱処理を施すこ
とによりそれぞれの間の接着性、特に耐熱接着性がさら
に良好なものとなるためであると考えられる。
【0037】
【実施例】以下の具体的実施例により、本発明をさらに
詳細に説明する。実施例1 ポリイミドフィルム(東レ(株)製:カプトン、厚さ25
μm)の片面にサブトラクティブ法により厚さ8μmの
銅製の導電性回路を形成した後、回路の接合点以外をレ
ジストインキ (絶縁樹脂層) で被覆し、プラスチック製
複合体を作製した。
【0038】このようにして得られたプラスチック製複
合体の回路と反対側の面に一液硬化型エポキシ系接着剤
(スリーボンド(株)製:1570) を膜厚7μmに塗布し
た。
【0039】このようにして得られたプラスチック製複
合体を130 ℃の射出成形金型の雄型上に、接着層が外側
となるように装着し、型締め完了後、芳香族ポリアミド
(変性ポリアミド6T、三井石油化学工業(株)製:ア
ーレンA315) を330 ℃で射出して成形体を得た。
【0040】続いて、得られた成形体をオーブンに入れ
120 ℃で3時間熱処理を施した。このようにして得られ
た一体型プリント配線板成形体にハンダ付けにより電子
部品を実装し、ハンダ付け実装適性の評価を行った。結
果を接着剤の種類、接着剤層の厚さ、射出成形用樹脂の
種類及び熱処理条件とともに第1表に示す。
【0041】実施例2、3及び比較例1〜9 第1表に示すような接着剤の種類及び厚さとし、射出成
形樹脂として第1表に示すものを使用した以外は実施例
1と同様にして一体型プリント配線板成形体を作製し
た。
【0042】得られた一体型プリント配線板成形体をオ
ーブンに入れ、第1表に示す条件で熱処理を施した。こ
のようにして得られた一体型プリント配線板成形体にハ
ンダ付けにより電子部品を実装し、ハンダ付け実装適性
の評価を行った。結果を接着剤の種類、接着剤層の厚
さ、成形樹脂の種類及び熱処理条件とともに第1表に示
す。
【0043】 第 1 表 接着剤層 接着剤の種類 厚さ(μm射出成形用樹脂 実施例1 1570 7 変性ポリアミド6T 実施例2 1570 5 変性ポリアミド6T 実施例3 1570 10 変性ポリアミド6T 比較例1 1570 2 変性ポリアミド6T 比較例2 1570 5 変性ポリアミド6T 比較例3 1570 5 ポリアミド66 比較例4 1570 5 ポリアリレート 比較例5 1570 5 ポリブチレンテレフタレート 比較例6 1570 5 ポリサルフォン 比較例7 1570 5 ポリエーテルスルフォン 比較例8 ポリエステル系(1) 5 変性ポリアミド6T 比較例9 塩酢ビ系(2) 5 変性ポリアミド6T 注)(1) :ポリエステル系接着剤として、東洋紡(株)
製、バイロンを使用。 (2) :塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系接着剤とし
て、昭和インキ(株)製、PVHSを使用。
【0044】 第 1 表 (続 き) 熱処理条件 電子部品ハンダ付け 温度(℃) 時間(hr実装適性評価 (1) 実施例1 120 3 ○ 実施例2 120 3 ○ 実施例3 120 3 ○ 比較例1 120 3 × 比較例2 80 10 × 比較例3 120 3 × 比較例4 120 3 × 比較例5 120 3 × 比較例6 120 3 × 比較例7 120 3 × 比較例8 −(2) (2) × 比較例9 −(2) (2) × 注)(1) 電子部品ハンダ付け実装適性評価:電子部品を
装着後のリフロー条件を230 ℃、10秒として実装し、剥
離及び膨れの認められないものを○、剥離、膨れのいず
れか一方でも認められるものを×しとて評価。 (2) :熱処理を施さなかった。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の一体型プリ
ント配線板成形体は、一方の面に回路を形成したプラス
チック製複合体の他方の面に一液硬化型エポキシ系接着
剤を所定の厚さに塗布し、これを射出成形金型に装着し
て、芳香族ポリアミド樹脂を接着剤面上に射出成形した
後、所定の条件で熱処理を施して得られるものであるの
で、プラスチック製複合体と、芳香族ポリアミド成形体
とが強固に接着しており、回路面にハンダ付けによる電
子部品の装着を行ってもプラスチック製複合体と芳香族
ポリアミド成形体との間に膨れや層間剥離等を生じな
い。
【0046】このような本発明の一体型プリント配線板
成形体は、小型化されたエレクトロニクス製品分野に特
に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一体型プリント配線板成形体の一例を
概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の一体型プリント配線板成形体に用いる
プラスチック製複合体の層構成の一例を概略的に示す断
面図である。
【図3】本発明の一体型プリント配線板成形体の製造に
使用する射出成形用金型の一例を概略的に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・一体型プリント配線板成形体 2、36・・・プラスチック製複合体 3・・・芳香族ポリアミド成形体 4・・・接着剤層 21・・・基材フィルム 22・・・パターン回路 23・・・絶縁樹脂層 30・・・射出成形用金型 31・・・雄型 32・・・雌型 33・・・キャビティ 34・・・貫通孔 35・・・ゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に所定のパターン回路を形成し
    たプラスチック製複合体と、芳香族ポリアミド成形体と
    を接着層を介して一体的に成形してなるプリント配線板
    成形体であって、前記接着層は、一液硬化型エポキシ系
    接着剤からなり、その厚さが5μm以上であり、前記プ
    リント配線板成形体に100 〜150 ℃で1〜10時間の熱処
    理を施してなることを特徴とする一体型プリント配線板
    成形体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一体型プリント配線板
    成形体において、前記一液硬化型エポキシ系接着剤が、
    エポキシ樹脂と、アニオン系硬化剤と、エラストマーと
    を含有することを特徴とする一体型プリント配線板成形
    体。
  3. 【請求項3】 (a) 一方の面に所定のパターン回路を形
    成したプラスチック製複合体の回路と反対側の面に接着
    剤を塗布して5μm以上の厚さの接着剤層を形成し、
    (b) 100 〜150 ℃の射出成形金型のキャビティ内に、前
    記プラスチック製複合体を前記接着剤層側を外側にして
    設置し、(c) 芳香族ポリアミドを射出成形して前記プラ
    スチック製複合体の接着剤層上に芳香族ポリアミド成形
    体を形成し、(d) 得られた一体型成形体に100 〜150 ℃
    で、1〜10時間の熱処理を施すことを特徴とする一体型
    プリント配線板成形体の製造方法。
JP20063492A 1992-07-03 1992-07-03 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法 Pending JPH0621594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20063492A JPH0621594A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20063492A JPH0621594A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0621594A true JPH0621594A (ja) 1994-01-28

Family

ID=16427650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20063492A Pending JPH0621594A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0621594A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5642709A (en) * 1994-07-25 1997-07-01 Hitachi, Ltd. Engine power train control method and control apparatus for a vehicle
WO1999052334A1 (fr) * 1996-10-05 1999-10-14 Nitto Denko Corporation Element de circuit et carte de circuit
GB2340666A (en) * 1998-08-17 2000-02-23 Ford Motor Co Method of laminating a flexible circuit to a substrate.
US6049930A (en) * 1997-07-18 2000-04-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Washing machine and method of controlling the same
US6274225B1 (en) 1996-10-05 2001-08-14 Nitto Denko Corporation Circuit member and circuit board
JPWO2005104230A1 (ja) * 2004-04-23 2008-03-13 日本電気株式会社 配線基板及び半導体装置並びに配線基板の製造方法
JP7057987B1 (ja) * 2021-04-22 2022-04-21 エレファンテック株式会社 電子装置及びその製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6345607B1 (en) 1994-07-25 2002-02-12 Hitachi, Ltd. Engine power train control method and control apparatus for a vehicle
US5642709A (en) * 1994-07-25 1997-07-01 Hitachi, Ltd. Engine power train control method and control apparatus for a vehicle
US6274225B1 (en) 1996-10-05 2001-08-14 Nitto Denko Corporation Circuit member and circuit board
WO1999052334A1 (fr) * 1996-10-05 1999-10-14 Nitto Denko Corporation Element de circuit et carte de circuit
US6049930A (en) * 1997-07-18 2000-04-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Washing machine and method of controlling the same
US6197145B1 (en) 1998-08-17 2001-03-06 Ford Motor Company Method of laminating a flexible circuit to a substrate
GB2340666A (en) * 1998-08-17 2000-02-23 Ford Motor Co Method of laminating a flexible circuit to a substrate.
GB2340666B (en) * 1998-08-17 2003-10-29 Ford Motor Co Method of laminating a flexible circuit to substrate
JPWO2005104230A1 (ja) * 2004-04-23 2008-03-13 日本電気株式会社 配線基板及び半導体装置並びに配線基板の製造方法
US8058565B2 (en) 2004-04-23 2011-11-15 Nec Corporation Wiring board, semiconductor device, and method for manufacturing wiring board
JP5082443B2 (ja) * 2004-04-23 2012-11-28 日本電気株式会社 配線基板及び半導体装置並びに配線基板の製造方法
JP7057987B1 (ja) * 2021-04-22 2022-04-21 エレファンテック株式会社 電子装置及びその製造方法
WO2022224413A1 (ja) * 2021-04-22 2022-10-27 エレファンテック株式会社 電子装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0485838B1 (de) Spritzgegossene Leiterplatten durch Hinterspritzen von flexiblen Schaltungen mit thermoplastischen Materialien
JPH0621594A (ja) 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法
JPH07142817A (ja) 一体型プリント配線板成形体
JPH07142819A (ja) 一体型プリント配線板成形体
JPH0758477A (ja) 一体型電磁波シールド成形体及びその製造方法
JPH0779191B2 (ja) 立体配線板の製造方法
JPH0297092A (ja) プリント配線板およびその製造法
JPH11307904A (ja) 成形回路部品およびその製造方法
JPH0527999B2 (ja)
JP4432221B2 (ja) 電子機器用筐体の製造方法及び電子機器の製造方法
JPH10178060A (ja) 半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置
JPH04259516A (ja) プラスチック成形品の製造法
JPS641955B2 (ja)
JPH03119787A (ja) 立体基板を有する成形物の製造方法
JP2001237552A (ja) 接着材およびこれを用いた電子部品
JPS62280018A (ja) 印刷配線板用転写材と該転写材を用いた印刷配線板およびその製造法
JPH0251470B2 (ja)
JPH0724325B2 (ja) 補強板一体型フレキシブル配線板の製造方法
JPH09321427A (ja) 射出成形プリント配線板の製造方法
JP3240822B2 (ja) 射出成形回路部品の製造方法
JPH03112644A (ja) 印刷配線用基板の製造法
JPH07106733A (ja) 導電性回路つき樹脂成型品及びその製造方法
JPH01183889A (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH05190994A (ja) 一体型プリント基板成形体及びその製造方法
JPH07195419A (ja) 一体型プリント配線板成形体及びその製造方法