JPH06213160A - 往復動型冷凍圧縮機 - Google Patents
往復動型冷凍圧縮機Info
- Publication number
- JPH06213160A JPH06213160A JP905793A JP905793A JPH06213160A JP H06213160 A JPH06213160 A JP H06213160A JP 905793 A JP905793 A JP 905793A JP 905793 A JP905793 A JP 905793A JP H06213160 A JPH06213160 A JP H06213160A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- pressure
- valve
- injection passage
- liquid refrigerant
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 往復動型圧縮機において、液冷媒のインジェ
クションによって必要な冷却を行うと共に、液冷媒のイ
ンジェクションを圧縮工程のみに行って冷凍能力の低下
を避ける。 【構成】 シリンダ５内を往復動するピストン６、吸入
弁３及び吐出弁７を有すると共にシリンダ５内に外部か
ら液冷媒を導くインジェクション通路１２を設けた往復
動型冷凍圧縮機において、インジェクション通路１２を
直接シリンダ５の筒内４に連通させると共に、吸入工程
時のシリンダ内圧力との圧力差で作動して同通路１２を
閉止し圧縮工程時のシリンダ内圧力との圧力差で作動し
て同通路１２を開くプランジャ弁１１を設け、圧縮工程
のみにおいて冷媒液を筒内４にインジェクションして冷
却を行うようにした。
クションによって必要な冷却を行うと共に、液冷媒のイ
ンジェクションを圧縮工程のみに行って冷凍能力の低下
を避ける。 【構成】 シリンダ５内を往復動するピストン６、吸入
弁３及び吐出弁７を有すると共にシリンダ５内に外部か
ら液冷媒を導くインジェクション通路１２を設けた往復
動型冷凍圧縮機において、インジェクション通路１２を
直接シリンダ５の筒内４に連通させると共に、吸入工程
時のシリンダ内圧力との圧力差で作動して同通路１２を
閉止し圧縮工程時のシリンダ内圧力との圧力差で作動し
て同通路１２を開くプランジャ弁１１を設け、圧縮工程
のみにおいて冷媒液を筒内４にインジェクションして冷
却を行うようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、必要な冷却を行うと共
に冷凍能力の低下を防止することができる往復動型冷凍
圧縮機に関する。
に冷凍能力の低下を防止することができる往復動型冷凍
圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のピストンの往復動により冷媒ガス
をシリンダ内に吸い込んで圧縮を行なう往復動型冷凍圧
縮機においては、一般に図３に示すように外部エバポレ
ータ（図示しない）から導かれた冷媒ガスは吸入チャン
バー１、弁板吸入ポート２及び吸入弁３を経由してシリ
ンダ５とピストン６に囲まれた筒内４でピストン６によ
り圧縮され、吐出弁７を経由して吐出チャンバー８より
外部コンデンサ（図示しない）へ吐出される。また、高
圧縮比の運転においては、シリンダ冷却のために吸入チ
ャンバ１に設けたプラグ１ａを経由して外部より液冷媒
の液インジェクションを行っている。
をシリンダ内に吸い込んで圧縮を行なう往復動型冷凍圧
縮機においては、一般に図３に示すように外部エバポレ
ータ（図示しない）から導かれた冷媒ガスは吸入チャン
バー１、弁板吸入ポート２及び吸入弁３を経由してシリ
ンダ５とピストン６に囲まれた筒内４でピストン６によ
り圧縮され、吐出弁７を経由して吐出チャンバー８より
外部コンデンサ（図示しない）へ吐出される。また、高
圧縮比の運転においては、シリンダ冷却のために吸入チ
ャンバ１に設けたプラグ１ａを経由して外部より液冷媒
の液インジェクションを行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の往復動型圧
縮機では、高圧縮比の運転をすると筒内４の温度及び吐
出チャンバー８の温度が上昇し、シリンダ５の表面のス
カッフ、吐出弁７付近の油炭化等の不具合が発生する。
これを回避するため、前記のように、吸入管又は吸入チ
ャンバーに高圧液冷媒戻し回路を設けて冷却を計ってい
る。しかしながらこの方式は、いわゆる液バイパスで戻
した液量分の冷凍能力が低下する欠点があった。
縮機では、高圧縮比の運転をすると筒内４の温度及び吐
出チャンバー８の温度が上昇し、シリンダ５の表面のス
カッフ、吐出弁７付近の油炭化等の不具合が発生する。
これを回避するため、前記のように、吸入管又は吸入チ
ャンバーに高圧液冷媒戻し回路を設けて冷却を計ってい
る。しかしながらこの方式は、いわゆる液バイパスで戻
した液量分の冷凍能力が低下する欠点があった。
【０００４】本発明は、冷凍能力の低下もなくシリンダ
等を冷却し高圧縮比運転することができる往復動型冷凍
圧縮機を提供しようとするものてある。
等を冷却し高圧縮比運転することができる往復動型冷凍
圧縮機を提供しようとするものてある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダ、同
シリンダ内を往復動するピストン、吸入弁及び吐出弁を
有すると共に前記シリンダ内に外部から液冷媒を導く液
インジェクション通路を設けてなる往復動型冷凍圧縮機
において、前記液インジェクション通路を前記シリンダ
内に直接連通せしめると共に、同通路に吸入工程時のシ
リンダ内圧力との圧力差で作動して同通路を閉止し、圧
縮工程時のシリンダ内圧力との圧力差で作動して同通路
を開くプランジャ弁を設置したことを特徴とする。
シリンダ内を往復動するピストン、吸入弁及び吐出弁を
有すると共に前記シリンダ内に外部から液冷媒を導く液
インジェクション通路を設けてなる往復動型冷凍圧縮機
において、前記液インジェクション通路を前記シリンダ
内に直接連通せしめると共に、同通路に吸入工程時のシ
リンダ内圧力との圧力差で作動して同通路を閉止し、圧
縮工程時のシリンダ内圧力との圧力差で作動して同通路
を開くプランジャ弁を設置したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明では、プランジャ弁は、吸入工程のシリ
ンダ内圧力との圧力差で作動してシリンダ内に液冷媒を
導くインジェクション通路を閉止し、圧縮工程のシリン
ダ内との圧力差で作動してインジェクション通路を開
く。このプランジャ弁によって、吸入弁が閉じられてい
る圧縮工程においてのみインジェクション通路を経てシ
リンダ内へ液冷媒がインジェクションされて必要な冷却
作用が行われる。また、吸入工程においては液冷媒のイ
ンジェクションが行われないために吸入工程における吸
入ガス量の減少が発生することがなく、体積効果（冷凍
能力）の低下が回避される。
ンダ内圧力との圧力差で作動してシリンダ内に液冷媒を
導くインジェクション通路を閉止し、圧縮工程のシリン
ダ内との圧力差で作動してインジェクション通路を開
く。このプランジャ弁によって、吸入弁が閉じられてい
る圧縮工程においてのみインジェクション通路を経てシ
リンダ内へ液冷媒がインジェクションされて必要な冷却
作用が行われる。また、吸入工程においては液冷媒のイ
ンジェクションが行われないために吸入工程における吸
入ガス量の減少が発生することがなく、体積効果（冷凍
能力）の低下が回避される。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を、図１および図２によっ
て説明する。図１に示すように、往復動型圧縮機は、図
３に示す従来のものと同様に、吸入チャンバー１、弁板
吸入ポート２、吸入弁３、シリンダ５、ピストン６、吐
出弁７及びチャンバー８を備えている。
て説明する。図１に示すように、往復動型圧縮機は、図
３に示す従来のものと同様に、吸入チャンバー１、弁板
吸入ポート２、吸入弁３、シリンダ５、ピストン６、吐
出弁７及びチャンバー８を備えている。
【０００８】前記シリンダ５内には上下方向にプランジ
ャ穴１０が設けられ、同プランジャ穴１０の上端はシリ
ンダ５に設けられた導圧孔９を介してシリンダの筒内４
に連絡され、その下端はシリンダ５に設けられた導圧孔
１３を介して図示しないクランクケースに連絡されてい
る。また、プランジャ穴１０内には、中央部が細径とな
って液流路１１ａが形成されたプランジャ１１が上下方
向に往復動可能に収容されている。同液流路１１ａをも
つプランジャ１１は弁を構成して、シリンダ５を外部か
ら貫通して筒内４に開口する液冷媒のインジェクション
通路１２の開閉が行われるようになっている。なお、１
４はインジェクション通路１２の外方端に設けられたプ
ラグである。
ャ穴１０が設けられ、同プランジャ穴１０の上端はシリ
ンダ５に設けられた導圧孔９を介してシリンダの筒内４
に連絡され、その下端はシリンダ５に設けられた導圧孔
１３を介して図示しないクランクケースに連絡されてい
る。また、プランジャ穴１０内には、中央部が細径とな
って液流路１１ａが形成されたプランジャ１１が上下方
向に往復動可能に収容されている。同液流路１１ａをも
つプランジャ１１は弁を構成して、シリンダ５を外部か
ら貫通して筒内４に開口する液冷媒のインジェクション
通路１２の開閉が行われるようになっている。なお、１
４はインジェクション通路１２の外方端に設けられたプ
ラグである。
【０００９】本実施例において、ピストン６の吸入工程
においては、吸入ガスは吸入チャンバー１、弁板吸入ポ
ート２を経由し、吸入弁３を開けて筒内４に入ってく
る。このとき筒内４の圧力は導圧孔９を経てプランジャ
１１の上部にかかるが、この圧力はプランジャ１１の下
部に導圧孔１３を経てかかるクランクケース圧より低い
ため、図１に示すように、プランジャ１１は上方に引上
げられインジェクション通路１２は閉止される。
においては、吸入ガスは吸入チャンバー１、弁板吸入ポ
ート２を経由し、吸入弁３を開けて筒内４に入ってく
る。このとき筒内４の圧力は導圧孔９を経てプランジャ
１１の上部にかかるが、この圧力はプランジャ１１の下
部に導圧孔１３を経てかかるクランクケース圧より低い
ため、図１に示すように、プランジャ１１は上方に引上
げられインジェクション通路１２は閉止される。
【００１０】ピストン６の圧縮工程においては、筒圧４
の圧力が上昇しクランクケース圧より高くなった圧縮途
中で、プランジャ１１の上部の圧力はプランジャ１１の
下部の圧力より高くなり、プランジャ１１の上・下部の
圧力差により、図２に示すように、プランジャ１１は引
下げられ、液流路１１ａを介してインジェクション通路
１２は開となる。これによって、外部より高圧（含む中
間圧）の液冷媒がプラグ１４を経由して筒内４へインジ
ェクションされる。
の圧力が上昇しクランクケース圧より高くなった圧縮途
中で、プランジャ１１の上部の圧力はプランジャ１１の
下部の圧力より高くなり、プランジャ１１の上・下部の
圧力差により、図２に示すように、プランジャ１１は引
下げられ、液流路１１ａを介してインジェクション通路
１２は開となる。これによって、外部より高圧（含む中
間圧）の液冷媒がプラグ１４を経由して筒内４へインジ
ェクションされる。
【００１１】本実施例では、以上の通り、ピストン６の
吸入工程時（吸入弁が開時）には液冷媒のインジェクシ
ョンが行われず、圧縮工程時（吸入弁が閉時）に液冷媒
のインジェクションが行われ、これによって、吸入工程
時の吸入ガス量の減少が無く、体積効率の低下がない。
更に圧縮工程では筒内圧力が液冷媒のインジェクション
圧になるまで液冷媒のインジェクションが続けられ、必
要な冷却作用を行うことができる。
吸入工程時（吸入弁が開時）には液冷媒のインジェクシ
ョンが行われず、圧縮工程時（吸入弁が閉時）に液冷媒
のインジェクションが行われ、これによって、吸入工程
時の吸入ガス量の減少が無く、体積効率の低下がない。
更に圧縮工程では筒内圧力が液冷媒のインジェクション
圧になるまで液冷媒のインジェクションが続けられ、必
要な冷却作用を行うことができる。
【００１２】なお、液冷媒のインジェクション終了の時
期は、ピストン６の上部のランド部がインジェクション
通路１２を閉じる時期を選択することによって決めら
れ、液冷媒のインジェクション終了の時期を適宜設定す
ることができる。
期は、ピストン６の上部のランド部がインジェクション
通路１２を閉じる時期を選択することによって決めら
れ、液冷媒のインジェクション終了の時期を適宜設定す
ることができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は、シリンダ内に直接連通するイ
ンジェクション通路を、吸入工程時のシリンダ内圧力と
の差力差で作動して同通路を閉止し圧縮工程時のシリン
ダ内圧力の圧力で作動して同通路を開くプランジャ弁に
よって開閉するようにしているために、圧縮工程におい
て吸入弁が閉止した後に液冷媒のインジェクションを行
うことができ、体積効率（冷凍能力）の低下を回避して
所定のシリンダ冷却が可能となり、高圧縮比運転等での
圧縮機の信頼性が増す効果がある。
ンジェクション通路を、吸入工程時のシリンダ内圧力と
の差力差で作動して同通路を閉止し圧縮工程時のシリン
ダ内圧力の圧力で作動して同通路を開くプランジャ弁に
よって開閉するようにしているために、圧縮工程におい
て吸入弁が閉止した後に液冷媒のインジェクションを行
うことができ、体積効率（冷凍能力）の低下を回避して
所定のシリンダ冷却が可能となり、高圧縮比運転等での
圧縮機の信頼性が増す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の断面図である。
【図２】同実施例のプランジャ弁によりインジェクショ
ン通路が開かれた状態を示す説明図である。
ン通路が開かれた状態を示す説明図である。
【図３】従来の往復動型圧縮機の断面図である。
１ 吸入チャンバー １ａ プラグ ２ 弁板吸入ポート ３ 吸入弁 ４ 筒内 ５ シリンダ ６ ピストン ７ 吐出弁 ８ 吐出チャンバー ９ 導圧孔 １０ プランジャ穴 １１ プランジャ １１ａ 液流路 １２ インジェクション通路 １３ 導圧孔 １４ プラグ
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダ、同シリンダ内を往復動するピ
ストン、吸入弁及び吐出弁を有すると共に前記シリンダ
内に外部から液冷媒を導く液インジェクション通路を設
けてなる往復動型冷凍圧縮機において、前記液インジェ
クション通路を前記シリンダ内に直接連通せしめると共
に、同通路に吸入工程時のシリンダ内圧力との圧力差で
作動して同通路を閉止し圧縮工程時のシリンダ内圧力と
の圧力差で作動して同通路を開くプランジャ弁を設置し
たことを特徴とする往復動型冷凍圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP905793A JPH06213160A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 往復動型冷凍圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP905793A JPH06213160A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 往復動型冷凍圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06213160A true JPH06213160A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11710001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP905793A Withdrawn JPH06213160A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 往復動型冷凍圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06213160A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111432A (ja) * | 2006-10-28 | 2008-05-15 | Pfeiffer Vacuum Gmbh | 真空ポンプおよびその運転方法 |
| JP2018500533A (ja) * | 2014-12-11 | 2018-01-11 | アンジェラントーニ テスト テクノロジーズ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ イン ショート エイティーティー ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ | 冷蔵装置 |
| JP2019178631A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社豊田自動織機 | ピストン式圧縮機 |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP905793A patent/JPH06213160A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111432A (ja) * | 2006-10-28 | 2008-05-15 | Pfeiffer Vacuum Gmbh | 真空ポンプおよびその運転方法 |
| JP2018500533A (ja) * | 2014-12-11 | 2018-01-11 | アンジェラントーニ テスト テクノロジーズ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ イン ショート エイティーティー ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ | 冷蔵装置 |
| JP2019178631A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社豊田自動織機 | ピストン式圧縮機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000404 |