JPH06211549A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
合わせガラス用中間膜及び合わせガラスInfo
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- JPH06211549A JPH06211549A JP668193A JP668193A JPH06211549A JP H06211549 A JPH06211549 A JP H06211549A JP 668193 A JP668193 A JP 668193A JP 668193 A JP668193 A JP 668193A JP H06211549 A JPH06211549 A JP H06211549A
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Abstract
殆どなく、耐貫通性及びガラスの飛散防止性に優れ、熱
線反射性等を有する合わせガラスを得る。 【構成】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂からなる基
層21の一面に、極性変成シリコンオイルからなる接着
力調整層22を形成し、他面に非極性変成シリコンオイ
ルからなる接着力調整層23を形成して中間膜20を得
る。この中間膜20を、ガラス板10と、内面側に金属
酸化物又は金属層11を形成したガラス板10との間
に、金属酸化物又は金属層11に極性変成シリコンオイ
ルからなる接着力調整層21が当接するように接着して
合わせガラス30を得る。或いは、基層21の両面に、
極性変成シリコンオイルと非極性変成シリコンオイルと
の混合物からなる接着力調整層24を形成して中間膜2
0' を得る。この中間膜20'を、上記二枚のガラス板
10の間に接着して合わせガラス30' を得る。
Description
ラスの飛散防止性に優れ、熱線反射性等の高機能を有す
る合わせガラスに用いる合わせガラス用中間膜及び合わ
せガラスに関する。
タール樹脂からなる中間膜が接着された合わせガラス
は、透明性、耐候性、耐貫通性及びガラスの飛散防止性
に優れ、自動車、航空機、建築物等のフロント窓ガラス
に広く使用されている。
性及びガラスの飛散防止性が要求されている。これ等の
性能を改善するには、ガラス板と中間膜との接着力を適
度に調整する必要がある。
小さ過ぎる合わせガラスでは、外部からの衝撃によって
ガラスが膜より剥がれて飛散し、逆にガラス板と中間膜
との接着力が大き過ぎる合わせガラスでは、外部からの
衝撃によってガラスと膜が共に破れて貫通する。
するには、通常、中間膜に接着力調整剤(衝撃強度増加
剤と呼ばれることもある)を練り込んで含有させるか、
或いは表面に付着させる方法が採用されている。もちろ
ん、中間膜中の含水量も調節される。
のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、変性シリコ
ンオイル等が使用されている(例えば、特公昭45−3
2071号公報及び特公昭55−29950号公報参
照)。
能を有する層を設け、選択光線透過性や透明電導性等の
高機能を付与した合わせガラスが提案されている。例え
ば、熱線反射ガラスや結露防止導電ガラス等であり、こ
れら特殊な合わせガラスが建築物や自動車等に使用され
はじめている。これらの特性は、主に高機能性の薄膜を
真空蒸着法やスパッタリング法等によりガラス表面に形
成することで得られる。
ば、建築物用熱線反射ガラスは、ガラス板の内側面に金
属酸化物層(熱線反射層)を設けて構成されたものが多
い。また、自動車用熱線反射ガラスでは、ガラス板の内
側面に銀などの金属層を金属酸化物で挟みこんだ層(熱
線反射層)を設けて構成されたものが多い。他の高機能
を有する層についても、いずれも金属酸化物層又は金属
層で形成されている場合が多い。
層)を用いた合わせガラスは、主に、ガラス板/熱線反
射層/中間膜/ガラス板、ガラス板/中間膜/熱線反射
シート/中間膜/ガラス板という構成であり、ガラス板
又はシートに設けられている高機能層はそれを保護する
ために合わせガラスの内側に配置されている。それゆ
え、金属酸化物又は金属層と中間膜とが当接することに
なる。
層又は金属層を有する合わせガラスにおいても、高度の
耐貫通性及びガラスの飛散防止性が要求されており、こ
れ等の性能を付与するためには、金属酸化物又は金属層
と中間膜との接着力を適度に調整する必要がある。
力調整剤を中間膜に練り込むか或いは表面に付着させた
ものは、金属酸化物層又は金属層のない通常の合わせガ
ラスと異なり、屋外暴露や紫外線照射により経時で両者
間の接着力が低下しやすく、衝撃等によりガラス板が中
間膜より剥離しやすくなるという問題がある。
調整剤を中間膜に練り込んだものは、屋外暴露や紫外線
照射による経時変化は小さいが、温度により接着力の経
時変化が大きくなり、衝撃などによりガラス板が中間膜
より剥離しやすくなる。
液体であり且つ樹脂及び可塑剤と完全に相溶しないた
め、金属酸化物層又は金属層と中間膜との界面に徐々に
ブリードしてくるためと考えられる。
調整剤を中間膜の表面に付着させたものは、熱線反射面
側(金属酸化物層又は金属層側)とガラス板側とで、中
間膜とガラス板との接着力に著しい差異が生じ、耐貫通
性が悪くなるという問題がある。
あり、その目的とするところは、屋外暴露や紫外線照射
及び温度により経時で接着力の低下が殆どなく、耐貫通
性及びガラスの飛散防止性に優れ、熱線反射性等の高機
能性を有する合わせガラスに用いる合わせガラス用中間
膜及び合わせガラスを提供することにある。
め、この発明は四つの発明から構成されている。請求項
1の発明の合わせガラス用中間膜は、可塑化ポリビニル
アセタール樹脂からなる基層と、この基層の一面に設け
られた極性変性シリコンオイルからなる接着力調整層
と、基層の他面に設けられた非極性変性シリコンオイル
からなる接着力調整層とから構成されている。
可塑化ポリビニルアセタール樹脂からなる基層と、こ
の基層の両面に設けられた極性変性シリコンオイルと非
極性変性シリコンオイルとの混合物からなる接着力調整
層とから構成されている。
板と、内面側に金属酸化物層又は金属層が形成されたガ
ラス板との間に、上記請求項1記載の合わせガラス用中
間膜がその金属酸化物層又は金属層に極性変性シリコン
オイルからなる接着力調整層が当接するように接着され
ている。
板と、内面側に金属酸化物層又は金属層が形成されたガ
ラス板との間に、上記請求項2記載の合わせガラス用中
間膜が接着されている。
ニルアセタール樹脂に可塑剤を含有させた可塑化ポリビ
ニルアセタール樹脂からなる。このポリビニルアセター
ル樹脂としては、従来合わせガラスの中間膜に用いられ
ている種類の樹脂、例えば、ポリビニルアルコールを炭
素数4〜10のアルデヒドでアセタール化した樹脂が使
用される。
重合度1000〜2000のポリビニルブチラール樹脂
を用いた中間膜が好適に使用される。中間膜の厚さは、
一般に0.5〜1.5mmである。
れている公知の可塑剤、例えば、トリエチレングリコー
ルジ−2−エチルヘキソエート、トリエチレングリコー
ルジカプリレート、トリエチレングリコールジ−n−ヘ
プトエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブ
チレート、テトラエチレングリコールジ−n−ヘプトエ
ート等が好適に用いられる。
量部に対して20〜60重量部が混合される。可塑剤の
含有量が20重量部未満であると、合わせガラスの耐貫
通性が低下する。逆に、可塑剤の含有量が60重量部を
越えると、可塑剤が滲み出し、合わせガラスの接着性な
どに悪影響がある。なお、中間膜の基層には、紫外線吸
収剤、光安定剤、酸化防止剤等の公知の添加剤を含有さ
せてもよい。
ル樹脂に所要量の可塑剤を配合し、さらに必要に応じて
その他の添加剤を配合し、これを例えば押出機により混
練溶融しシート状に成形することにより得ることができ
る。また、ロールで混練溶融した後プレスして得ること
もできる。
性シリコンオイルからなる接着力調整層が設けられ、基
層の他面に非極性変性シリコンオイルからなる接着力調
整層が設けられる。この極性及び非極性変性シリコンオ
イルには、必要に応じて他の成分を含有させてもよい。
カルボキシル変性シリコンオイル、エポキシ変性シリコ
ンオイル、エステル変性シリコンオイル、アミノ変性シ
リコンオイル、アルコール変性シリコンオイル等が挙げ
られる。また、非極性変性シリコンオイルとしては、例
えばエーテル変性シリコンオイル、α−メチルスチレン
変性シリコンオイル、α−オレフィン変性シリコンオイ
ル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、カルナバ変性シリ
コンオイル等が挙げられる。これ等の変性シリコンオイ
ルは、ポリシロキサンに変性すべき化合物を反応させて
得られる粘綢な液体である。
又は適当な溶剤に溶解し、中間膜の基膜の表面に塗工さ
れ、乾燥されて接着力調整層が形成される。極性変性シ
リコンオイルの塗布量は、通常10-7〜10-1g/
m2 、好ましくは10-6〜10-2g/m2 である。この
塗布量が10-7g/m2 未満の場合は接着力調整の効果
が得られず、逆に10-1g/m2 を超える場合は接着力
が低下する。また、非極性変性シリコンオイルの塗布量
は、通常10-7〜10-1g/m2 、好ましくは10 -5〜
10-2g/m2 である。この塗布量が10-7g/m2 未
満の場合は接着力調整の効果が得られず、逆に10-1g
/m2 を超える場合は接着力が低下する。
性シリコンオイルと非極性変性シリコンオイルとの混合
物からなる接着力調整層が設けられる。極性変性シリコ
ンオイル及び非極性変性シリコンオイルとしては、前記
と同様な変性シリコンオイルが用いられる。また、この
混合物には、必要に応じて他の成分を含有させてもよ
い。
コンオイルとの重量比は、変性度合いによっても異なる
が、5/95〜95/5の範囲が好ましい。両者の重量
比が上記の範囲を外れると、合わせガラスの表裏面でパ
ンメル値が異なる恐れがある。
一般に水又は適当な溶剤に溶解し、中間膜の基膜の表面
に塗工され、乾燥されて接着力調整層が形成される。変
性シリコンオイル混合物の塗布量は、通常10-6〜10
-1g/m2 、好ましくは10 -5〜5×10-2g/m2 で
ある。この塗布量が10-6g/m2 未満の場合は接着力
調整の効果が得られず、逆に10-1g/m2 を超える場
合は接着力が低下する。
コンオイルの塗工方法としては、例えば、中間膜の基層
面に変性シリコンオイル或いはその溶液を、スプレー又
は塗布する方法、ロール表面から転写又は印刷する方
法、変性シリコンオイル或いはその溶液に浸漬する方法
等が挙げられる。
程において、エンボスロールにより膜面にエンボスを付
ける場合は、エンボスロールに変性シリコンオイル或い
はその溶液を連続的に付けることにより、膜面にエンボ
ス加工処理と同時に変性シリコンオイルを塗工すること
も可能である。
は、例えば、表面のエンボスを変形させないために膜面
をあまり溶解しない溶剤を用いるか、又はある程度膜面
に馴染ませるために膜と相溶する溶剤を用いることもあ
る。
ラスを製造するには、ガラス板と、内面側に金属酸化物
層又は金属層が形成されたガラス板との間に、上記の中
間膜を挟持する。ガラス板としては、いずれも一般に無
機又は有機の透明なガラス板が使用される。
熱線反射性等の高機能を付与するためのもので、透明電
導性付与のためには、例えば酸化インジウムと酸化錫と
の混合物(ITO)、酸化錫、酸化亜鉛、金、銀、銅等
の被膜が形成される。熱線反射性付与のためには、例え
ば金、銀、銅、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウ
ム及びこれ等の合金或いは混合物の金属被膜が形成され
る。
ス板の内面側に直接形成してもよく、或いは一旦適当な
シートに金属酸化物層又は金属層を形成しておき、この
機能性シートをガラス板の内面側に適当な接着膜(中間
膜)を介して接着させてもよい。なお、金属酸化物層又
は金属層は、ガラス板の内面側のみならず、ガラス板の
内面側と外面側の両面に形成してもよい。
けられた極性変性シリコンオイルからなる接着力調整層
と、基層の他面に設けられた非極性変性シリコンオイル
からなる接着力調整層とから構成された中間膜を用いる
場合は、ガラス板の金属酸化物層又は金属層に極性変性
シリコンオイルからなる接着力調整層が当接するように
挟持する。
性変性シリコンオイルと非極性変性シリコンオイルとの
混合物からなる接着力調整層が設けられた中間膜を用い
る場合は、上記のような制限はない。
てこの積層体を加熱、加圧する。こうして、合わせガラ
スが製造される。この場合、金属酸化物層又は金属層が
形成されたガラス板と中間膜との接着力と、金属酸化物
層又は金属層が形成されていないガラス板と中間膜との
接着力とは、ほぼ同等であることが耐貫通性の点から好
ましい。接着力は、変性シリコンオイルの種類、量、官
能基当量を様々に変えることにより調整することができ
る。
及び合わせガラスの代表的な例を示す分解断面図であ
る。図1(A)において、10はガラス板、11は金属
酸化物層又は金属層、21は中間膜の基層、22は極性
変性シリコンオイル層、23は非極性変性シリコンオイ
ル層、20は合わせガラス用中間膜、30は合わせガラ
スである。
1は金属酸化物層又は金属層、21は中間膜の基層、2
4は極性変性シリコンオイルと非極性変性シリコンオイ
ルとの混合物層、20' は合わせガラス用中間膜、3
0' は合わせガラスである。
によれば、金属酸化物又は金属層により高機能性(熱線
反射性等)が付与され、極性変性シリコンオイルからな
る接着力調整層を金属酸化物又は金属層側に配し、非極
性変性シリコンオイルからなる接着力調整層をガラス側
に配することにより、中間膜のそれぞれの面で接着力に
大きな差異の生じることがなく適度に調整される。
発明によれば、金属酸化物又は金属層により熱線反射性
等の高機能性が付与され、極性と非極性の両方の変性シ
リコンオイルの混合物からなる接着力調整層を用いるこ
とにより、接着力調整層中の極性変性シリコンオイルが
金属酸化物又は金属層の表面で効果的に接着力の調整を
行い、接着力調整層中の非極性変性シリコンオイルがガ
ラス面で効果的に接着力の調整を行い、中間膜のそれぞ
れの面で接着力に大きな差異がなく適度に調整される。
性、非極性のいずれもカルボン酸金属塩に比べ耐湿性が
良く、また、これ等の変性シリコンオイルは中間膜の基
層に練り込んだものではないので、ブリードによる経時
変化の起こる余地はなく、常に一定量が層状に存在し、
温度による接着力の経時変化も防止される。また、練り
込に比べ少量で効果を発揮する。
両面に同じ変性シリコンオイルの混合物からなる接着力
調整層を設けることが可能で、中間膜の両面に異なる変
性シリコンオイルからなる接着力調整層を設ける請求項
1及び3の発明に比べ、接着調整剤の塗工の工数を削減
できるという利点もある。
モル%、アセチル化度1モル%、残存ビニルアルコール
34モル%で重合度1700のポリビニルブチラール樹
脂100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコー
ル−ジ−2−エチルブチレート40重量部、紫外線吸収
剤0.2重量部、酸化防止剤0.2重量部を混合する。
この混合物を80℃に加熱された二本ロールでよく混練
して厚さ0.8mm程度に成形し、これをスペーサーで規
制したプレスで150℃に加熱加圧して厚さ0.76mm
の中間膜の基層を得た。
で表されるポリエーテル変性シリコンオイル(m=10
〜20、n=10〜20、x=2〜8)のアセトン溶液
をガーゼで薄く塗布し乾燥した。ポリエーテル変性シリ
コンオイルの塗布量は約10 -3g/m2 であった。ま
た、この中間膜の基層の他面に、下記式(2)で表され
るカルボキシル変性シリコンオイル(m=5〜15、n
=10〜20、y=2〜8)のアセトン溶液をガーゼで
薄く塗布し乾燥した。カルボキシル変性シリコンオイル
の塗布量は約10-4g/m2 であった。その後、これを
恒温恒湿室で含水率が0.4〜0.5重量%になるよう
に調整した。
305mmに裁断し、そのカルボキシル変性シリコンオイ
ル層が導電性ガラスのITOに当接するように、同じ寸
法のガラス/ITOの構造を持つ導電性ガラス(厚さ
2.5mm)とフロートガラス(厚さ2.5mm)との間に
挟み込み、ロールで予備接着した。次いで、130℃の
オートクレーブで13 kg/cm2 の圧力で圧着して合わ
せガラスを製造した。この合わせガラスについて、次ぎ
の方法で、紫外線照射前と後とのパンメル試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
英ガラス水銀灯から230mmの距離に合わせガラスを置
き、45℃で200時間照射する。照射前後の合わせガ
ラスのパンメル値を判定する。パンメル試験 照射前及び照射後合わせガラスを−18℃±0.6℃の
温度に16時間調整し、この合わせガラスの中央部(縦
150mm×横150mmの部分)を0.45 kgのヘッド
を有するハンマーで打って、ガラスの粒径が6mm以下に
なるまで粉砕し、ガラスが部分剥離した後の膜の露出度
を、表1によってパンメル値で判定した。
範囲で、しかも両面で差異の小さい合わせガラスが、耐
貫通性及びガラスの飛散防止性が優れるので好ましい。
パンメル値が3未満では接着力が低くなり、衝撃等によ
るガラスの飛散防止性が低下する。逆に、パンメル値が
7を越えると接着力が高くなり、衝撃等による合わせガ
ラスの耐貫通性が低下する。
モル%、アセチル化度1モル%、残存ビニルアルコール
34モル%で重合度1700のポリビニルブチラール樹
脂100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコー
ル−ジ−2−エチルブチレート40重量部、紫外線吸収
剤0.2重量部、酸化防止剤0.2重量部及び前記式
(1)で表されるポリエーテル変性シリコンオイル0.
025重量部を混合する。この混合物を80℃に加熱さ
れた二本ロールでよく混練して厚さ0.8mm程度に成形
し、これをスペーサーで規制したプレスで150℃に加
熱加圧して厚さ0.76mmの中間膜の基層を得た。
で表されるポリエーテル変性シリコンオイルのアセトン
溶液をガーゼで薄く塗布し乾燥した。ポリエーテル変性
シリコンオイルの塗布量は約10-3g/m2 であった。
また、この中間膜の基層の他面に、前記式(2)で表さ
れるカルボキシル変性シリコンオイルのアセトン溶液を
ガーゼで薄く塗布し乾燥した。カルボキシル変性シリコ
ンオイルの塗布量は約10-4g/m2 であった。その
後、これを恒温恒湿室で含水率が0.4〜0.5重量%
になるように調整した。
305mmに裁断し、そのカルボキシル変性シリコンオイ
ル層が導電性ガラスのZnOに当接するように、同じ寸
法のガラス/ZnO/Ag/ZnOの構造を持つ導電性
ガラス(厚さ2.5mm)とフロートガラス(厚さ2.5
mm)との間に挟み込み、ロールで予備接着した。次い
で、130℃のオートクレーブで13 kg/cm2 の圧力
で圧着して合わせガラスを製造した。この合わせガラス
について、紫外線照射前と後とのパンメル試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
モル%、アセチル化度1モル%、残存ビニルアルコール
34モル%で重合度1700のポリビニルブチラール樹
脂100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコー
ル−ジ−2−エチルブチレート40重量部、紫外線吸収
剤0.2重量部、酸化防止剤0.2重量部及び前記式
(1)で表されるポリエーテル変性シリコンオイル0.
025重量部を混合する。この混合物を80℃に加熱さ
れた二本ロールでよく混練して厚さ0.8mm程度に成形
し、これをスペーサーで規制したプレスで150℃に加
熱加圧して厚さ0.76mmの中間膜の基層を得た。
で表されるポリエーテル変性シリコンオイルと前記式
(2)で表されるカルボキシル変性シリコンオイルとの
混合物(重量比で前者10/後者1)のアセトン溶液を
ガーゼで薄く塗布し乾燥した。塗布量は両面とも約10
-3g/m2 であった。その後、これを恒温恒湿室で含水
率が0.4〜0.5重量%になるように調整した。
305mmに裁断し、同じ寸法のガラス/ITOの構造を
持つ導電性ガラス(厚さ2.5mm)とフロートガラス
(厚さ2.5mm)との間に挟み込み、ロールで予備接着
した。次いで、130℃のオートクレーブで13 kg/
cm2 の圧力で圧着して合わせガラスを製造した。この合
わせガラスについて、紫外線照射前と後とのパンメル試
験を行った。その結果を表2に示す。
記式(2)で表されるカルボキシル変性シリコンオイル
のアセトン溶液をガーゼで薄く塗布し乾燥した。塗布量
は両面とも約10-4g/m2 であった。その後、これを
恒温恒湿室で含水率が0.4〜0.5重量%になるよう
に調整して中間膜を得た。
と同様に行って合わせガラスを製造した。この合わせガ
ラスについて、紫外線照射前と後とのパンメル試験を行
った。その結果を表2に示す。
記式(1)で表されるポリエーテル変性シリコンオイル
のアセトン溶液をガーゼで薄く塗布し乾燥した。塗布量
は両面とも約10-3g/m2 であった。その後、これを
恒温恒湿室で含水率が0.4〜0.5重量%になるよう
に調整して中間膜を得た。
と同様に行って合わせガラスを製造した。この合わせガ
ラスについて、紫外線照射前と後とのパンメル試験を行
った。その結果を表2に示す。
05mmに裁断し、そのカルボキシル変性シリコンオイル
層がフロートガラスと当接するように、同じ寸法のフロ
ートガラス(厚さ2.5mm)と、ガラス/ITOの構造
を持つ導電性ガラス(厚さ2.5mm)との間に挟み込
み、ロールで予備接着した。次いで、130℃のオート
クレーブで13 kg/cm2 の圧力で圧着して合わせガラ
スを製造した。この合わせガラスについて、紫外線照射
前と後とのパンメル試験を行った。その結果を表2に示
す。
モル%、アセチル化度1モル%、残存ビニルアルコール
34モル%で重合度1700のポリビニルブチラール樹
脂100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコー
ル−ジ−2−エチルブチレート40重量部、紫外線吸収
剤0.2重量部、酸化防止剤0.2重量部、前記式
(1)で表されるポリエーテル変性シリコンオイル0.
025重量部及び酢酸マグネシウム0.2重量部を混合
する。この混合物を80℃に加熱された二本ロールでよ
く混練して厚さ0.8mm程度に成形し、これをスペーサ
ーで規制したプレスで150℃に加熱加圧して厚さ0.
76mmの中間膜を得た。
を全く塗布ぜずに、この中間膜を縦305mm×横305
mmに裁断し、同じ寸法のフロートガラス(厚さ2.5m
m)と、ガラス/ITOの構造を持つ導電性ガラス(厚
さ2.5mm)との間に挟み込み、ロールで予備接着し
た。次いで、130℃のオートクレーブで13 kg/cm
2の圧力で圧着して合わせガラスを製造した。この合わ
せガラスについて、紫外線照射前と後とのパンメル試験
を行った。その結果を表2に示す。
わせガラスは、上述のように構成されており、この発明
の中間膜を用いて得られる合わせガラスは、金属酸化物
又は金属層により熱線反射性等の高機能性が付与され、
特に極性変性シリコンオイルが金属酸化物又は金属層の
表面で適度の接着性を示し、非極性変性シリコンオイル
がガラス面で適度の接着性を示し、中間膜のそれぞれの
面で接着力に大きな差異の生じることがなく適度に調整
され、しかも屋外暴露や紫外線照射及び温度による経時
での接着力の低下が防止される。
たって耐貫通性及びガラスの飛散防止性に優れ、熱線反
射性等の高機能を有する合わせガラスを得ることがで
き、この合わせガラスは、自動車、航空機、建築物など
の窓ガラスに好適に使用される。
ラスの代表的な二つの例を示す分解断面図である。
イルとの混合物からなる接着力調整層 30 合わせガラス 30' 合わせガラス
Claims (4)
- 【請求項1】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂からな
る基層と、この基層の一面に設けられた極性変性シリコ
ンオイルからなる接着力調整層と、基層の他面に設けら
れた非極性変性シリコンオイルからなる接着力調整層と
から構成されていることを特徴とする合わせガラス用中
間膜。 - 【請求項2】 可塑化ポリビニルアセタール樹脂からな
る基層と、この基層の両面に設けられた極性変性シリコ
ンオイルと非極性変性シリコンオイルとの混合物からな
る接着力調整層とから構成されていることを特徴とする
合わせガラス用中間膜。 - 【請求項3】 ガラス板と、内面側に金属酸化物層又は
金属層が形成されたガラス板との間に、請求項1記載の
合わせガラス用中間膜がその金属酸化物層又は金属層に
極性変性シリコンオイルからなる接着力調整層が当接す
るように接着されていることを特徴とする合わせガラ
ス。 - 【請求項4】 ガラス板と、内面側に金属酸化物層又は
金属層が形成されたガラス板との間に、請求項2記載の
合わせガラス用中間膜が接着されていることを特徴とす
る合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00668193A JP3375356B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00668193A JP3375356B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211549A true JPH06211549A (ja) | 1994-08-02 |
JP3375356B2 JP3375356B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=11645112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1993
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US7429423B2 (en) | 2003-08-21 | 2008-09-30 | Wacker Chemie Ag | Silicone-containing polyvinyl acetals |
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