JPH0621099Y2 - デイスクカ−トリツジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、半導体レーザを用いた光学ピックアップ等の
情報信号書込み及び／又は読出し用ヘッドにより情報信
号の書込み及び／又は読出しが行われる光ディスク、光
磁気ディスク等の情報記録ディスクをケースに収納した
状態で記録及び／又は再生装置に装着され、ケースに収
納されたままの状態で情報信号の書込み及び／又は読出
しを可能となすディスクカートリッジに関する。

〔従来の技術〕

従来、楽音信号やその他情報信号の記録媒体として光デ
ィスクが用いられている。この光ディスクに対する情報
信号の書込み及び／又は読出しは、半導体レーザを用い
た光学ピックアップからのレーザビームを照射して行う
光学方式を採用している。そのため、光ディスクの信号
記録面に傷が付き、あるいは指紋等が付着すると、これ
ら傷や指紋によりレーザビームの屈折率が変化したり不
用な乱反射を生じさせるなどさせてしまい、情報信号の
正確な書込み及び／又は読出しが行えなくなってしま
う。

そこで、信号記録面を傷付きや指紋の付着から保護する
ため、光ディスクは所定の収納ケースに収納して保管す
るようにされている。

しかし、光ディスクを記録媒体に用いる記録及び／又は
再生装置は、上記光ディスクがディスク単体で装着され
るように構成されたものが一般的に広く用いられてい
る。そのため、上記記録及び／又は再生装置に光ディス
クを装着するには、保管用の収納ケースから手指で把持
して取り出し、そして上記装置に装着するようにしてい
る。従って、記録及び／又は再生装置への装着操作時、
あるいは取り外し操作時に、光ディスクに傷や指紋等を
付けてしまう虞れがある。

そこで、このような問題点を解消するため、光ディスク
の如き情報記録ディスクをケースから取り出すことな
く、ケースに収納したままの状態で情報信号の書込み及
び／又は読出しを可能としたディスクカートリッジが提
案されている。

ところで、光ディスクや光磁気ディスクを記録媒体に用
いる記録及び／又は再生装置にあっては、ディスクをデ
ィスク回転駆動装置により高速で回転させた状態で情報
信号の書込み及び／又は読取り用の光学ピックアップを
上記ディスクに対し非接触の状態で上記ディスクの径方
向に送り操作することによって情報信号の書込み及び／
又は読取りが行われる。

このようににディスクをディスク回転駆動装置により高
速で回転操作しながら上記ディスクに対し非接触で光学
ピックアップを移送操作して情報信号の書込み及び／又
は読取りを行う装置にあっては、ディスクをディスク回
転駆動装置のディスクテーブルに一体化するようにクラ
ンプし、上記ディスクテーブルと同期して正確に回転操
作する必要がある。

そこで、光ディスク等のディスクを単体で装着する記録
及び／又は再生装置には、ディスクテーブルと対向して
このディスクテーブルに接離自在にクランパが設けられ
ている。

ところが、上述の如くケースに収納したままの状態で情
報記録ディスクが装着される装置にクランパを設ける
と、上記クランパは少なくとも上記ケースの厚さ分を含
んで移動されてディスクテーブルに接離されることにな
る。その結果、クランパの移動範囲が大きくなり装置の
薄型化を図ることが難しくなる。

そこで、装置内のディスクテーブルと協動して情報記録
ディスクをクランプするクランパを装置側に設けること
なくディスクカートリッジのケース内に設けるようにし
たものとして、実公昭６０−１９４７７４号公報に記載
されるようなものが知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記公報に示されるディスクカートリッジは、
クランパをケースに固定して取付けているため、記録及
び／又は再生装置側にクランパを設けたものに適用する
ことができず汎用性に欠ける。

そこで、本考案はクランパを備えることのない記録及び
／又は再生装置及びクランパを備えた記録及び／又は再
生装置のいずれにもケースごと装着してディスクをディ
スクテーブルに対しクランプを行って情報信号の書込み
及び／又は読出しを可能とするディスクカートリッジを
提供することを目的に提案されたものである。

〔問題点を解決するための手段 本考案は、上述した従来のものが有している問題点を解
決し、上記目的を達成するため、情報記録ディスクに情
報信号の書込み及び／又は読取りを行う書込み及び／又
は読取り用ヘッドが臨む第１の開口部と上記情報記録デ
ィスクを回転操作する回転駆動装置のディスクテーブル
が臨む第２の開口部が形成された第１のハーフと、この
第１のハーフに対して回動可能に設けられるとともに上
記第１のハーフに形成された第２の開口部と相対向する
位置に形成された第３の開口部とを有する第２のハーフ
とからなり、情報記録ディスクを回転可能に収納してな
るケースと、上記第１及び第２の開口部を閉塞した位置
と上記第１及び第２の開口部を開放した位置との間に亘
って移動可能に上記ケースに取付けられたシャッタと、
上記第３の開口部内に配設され、この第３の開口部から
クランプ部の先端側をケース内に突出させ且つ回転自在
に上記第２のハーフに支持され、記録及び／又は再生装
置内に装着された際にディスクをクランプするクランパ
と、上記第３の開口部内に配設されたクランパを覆って
上記第２のハーフに取付けられて上記第３の開口部を閉
塞する閉塞部材とを備え、上記第３の開口部の周縁部と
上記閉塞部材のいずれか一方に係合凹部を設けるととも
に他方に係合突部を設け、上記係合凹部と上記係合突部
とを係合させることによって上記閉塞部材により上記第
３の開口部を閉塞し、且つ上記第２のハーフに対して上
記閉塞部材を脱着可能に取付けて構成したものである。

〔作用〕

本考案に係るディスクカートリッジは、第２のハーフに
脱着可能な閉塞部材を上記第２のハーフから取り外し、
第２のハーフに回転自在に配設されるクランパを外すこ
とにより、クランパを備えた記録及び／又は再生装置に
ケースごと装着してディスクテーブルに情報記録ディス
クをクランプでき、閉塞部材を第２のハーフに取付けて
おきクランパを第２のケースに配設したままの状態とし
ておくことによりクランパを有しない記録及び／又は再
生装置装着してディスクテーブルに情報記録ディスクの
クランプを可能となす。

〔実施例〕

以下、本考案を光ディスクのディスクカートリッジに適
用した場合の具体的実施例を挙げて説明する。

本考案に係るディスクカートリッジは、第３図に示すよ
うに、楽音信号やその他の情報信号が記録される円盤状
の光ディスク１と、この光ディスク１を収納する硬性の
合成樹脂により形成されいわゆるハードケースとして形
成されたケース２と、このケース２に設けられた上記光
ディスク１に情報信号を書込み又は記録された情報信号
を読出す書込み及び／又は読出し用のヘッドである光学
ピックアップが臨む第１の開口部としてのピックアップ
用の開口部３及び上記光ディスク１を回転駆動せしめる
記録及び／又は再生装置側に設けられるディスク回転駆
動装置のディスクテーブルＴが臨む第２の開口部として
のディスクテーブルＴ用の開口部４を開閉するシャッタ
５とから構成されている。

上記ケース２は、上記ピックアップ用の開口部３とディ
スクテーブルＴ用の中央開口部４が設けられるとともに
シャッタ５が取付けられる第１のハーフとしての方形状
の下ハーフ６と、この下ハーフ６に対し開閉自在に取付
けられる第２のハーフとしての方形状の上ハーフ７とか
ら構成されている。

そして、上記下ハーフ６の内方側主面の略中央部には、
この下ハーフ６に内接するようにして光ディスク１が収
納されるに足る深さを有する収納凹部８が形成されてい
る。この収納凹部８の中央部にはディスクテーブルＴ用
の中央開口部４が形成され、下ハーフ６の幅方向である
左右方向の略中央位置であって上記収納凹部８に収納さ
れた光ディスク１の信号記録領域１ａの径方向に亘る部
分には上記中央開口部４に連続して上記下ハーフ６の前
側面側に向かってピックアップ用の開口部３が形成され
ている。この開口部３は、光ディスク１の大きさに比し
大型の光学ピックアップが進入するように臨み得るよう
に、ケース２の幅の略1/3の幅を有する大型なものとし
て形成されている。そして、上記下ハーフ６には、上記
ピックアップ用の開口部３及びディスクテーブルＴ用の
中央開口部４を閉塞した位置とこれら開口部３及び４を
開放した位置間に亘って移動可能にシャッタ５が取付け
られる。

このシャッタ５は、第２図及び第３図に示すように上記
ピックアップ用の開口部３及び中央開口部４を閉塞する
に足る大きさに形成された略長方形状のシャッタ部９と
このシャッタ部９の基端部に一体に設けた断面がコ字状
をなすスライドガイド部１０とから構成されている。こ
のスライドガイド部１０は、シャッタ部９の側方に突出
するようにして該シャッタ部９の幅に比し十分長尺に形
成され、長手方向の長さに比し幅狭な幅方向に移動され
るシャッタ５が安定して移動操作されるように形成され
ている。そして、上記スライドガイド部１０は、シャッ
タ部９の基端部から立上り形成された前面壁１１とこの
前面壁１１に連設され上記シャッタ部９と平行に相対向
し先端にガイドレール係止片１２を折曲形成したスライ
ドガイド壁１３とシャッタ部９から突出した端部に上記
スライドガイド壁１３と相対向するように前面壁１１に
連設された支持片１４とから構成され断面が略コ字状に
形成されている。このように形成されたスライドガイド
部１０を設けたシャッタ５は、下ハーフ６の前側面側に
形成したシャッタ取付け部１５に上記スライドガイド部
１０を係合させて上記ピックアップ用の開口部３及び中
央開口部４を閉塞した位置とこれらピックアップ用の開
口部３及び中央開口部４を開放した上記下ハーフ６の一
側方側に至った位置間に亘って移動自在に取付けられ
る。すなわち、上記シャッタ取付け部１５には、下ハー
フ６の内方側主面に位置してケース２の前側面壁となる
第１のガイドレール１６と記録及び／又は再生装置側に
設けられるシャッタ開閉ピンの挿入位置を規制するシャ
ッタ開閉ピン規制壁となる第２のガイドレール１７とが
平行に設けられている。そして、シャッタ５は、シャッ
タ部９を下ハーフ６の外方側主面に延在させ、スライド
ガイド部１０のガイドレール係止片１２を第１のガイド
レール１６の一側面に係合させ、上記シャッタ部９の基
端部と上記スライドガイド部１０でシャッタ取付け部１
５を挟持するようにして取付けられ、上記第１及び第２
のガイドレール１６，１７にガイドされてピックアップ
用の開口部３及び中央開口部４を閉塞した第２図に示す
位置とこれらピックアップ用の開口部３及び中央開口部
４を開放した第４図に示す位置間に亘って移動するよう
に取付けられる。なお、シャッタ部９の先端側は、この
シャッタ部９の先端部とこの先端部一側を切起して形成
した係止爪１８で中央開口部４の一側縁を挟持して移動
操作時等における浮き上がりを防止するようになされて
いる。

また、上記シャッタ５は、ピックアップ用の開口部３及
び中央開口部４を閉塞する方向に引っ張りスプリング１
９により付勢され、ピックアップ用の開口部３及び中央
開口部４を閉塞した位置で、第２図及び第５図に示すよ
うにスライドガイド部１０に設けた記録及び／又は再生
装置側に設けられるシャッタ開閉ピンが挿入係合する切
欠開口部２０にロック片２１が係合してロックされよう
に取付けられる。そして、上記引っ張りスプリング１９
は、第１及び第２のガイドレール１６，１７間に形成さ
れたスプリング収納部２２内に収納され、一端を上記ス
プリング収納部２２内の下ハーフ６の一側側に植立した
係止ピン２３に係止させ、他端をスライドガイド部１０
の立上り壁１１の他端に折曲形成した係止片２４に係止
させて取付けられ、シャッタ５をピックアップ用の開口
部３及び中央開口部４を閉塞する方向に付勢している。
また、上記切欠開口部２０は、スライドガイド部１０の
シャッタ部９から突出した一端側に設けられ、立上り壁
１１からスライドガイド壁１３に亘って形成され、上記
ロック片２１は、第２図及び第５図に示すようにシャッ
タ５がピックアップ用の開口部３及び中央開口部４を閉
塞する位置に至ったとき上記切欠開口部２０に係合する
ように設けられ、シャッタ５の前側面側であって下ハー
フ６の一側側に位置して設けられている。そして、この
ロック片２１は、シャッタ５の前側面側から上記切欠開
口部２０に挿入係合するシャッタ開閉ピンにより押圧さ
れたとき、下ハーフ６の内方に弾性変形し得るように該
下ハーフ６の前側面と平行に設けられ、遊端側に形成し
た係止爪部２５を上記下ハーフ６の前面側に向けて傾斜
させ上記シャッタ開閉ピンによる押圧が解除されたとき
上記切欠開口部２０に係合するようになされている。

このように下ハーフ６に取り付けられたシャッタ５は、
このディスクカートリッジが記録及び／又は再生装置に
装着されたとき切欠開口部２０に挿入係合する装置側に
設けられたシャッタ開閉ピンによってロックが解除さ
れ、このシャッタ開閉ピンによってピックアップ用の開
口部３及び中央開口部４を開放する方向に引張りスプリ
ング１９の付勢力に抗して移動操作され、第４図に示す
ように上記ピックアップ用の開口部３及び中央開口部４
を開放する。

ところで、上記下ハーフ６の上記シャッタ５の移動方向
に対し直交する一方の側の側壁部２６にはこのディスク
カートリッジが装着される記録及び／又は再生装置に設
けられる上記ディスクカートリッジを引き込み及び／又
は引出し操作するローディング機構のピニオンギアの如
きギアが噛合するラックギヤ部２７が第２図に示すよう
に設けられている。このラックギヤ部２７は、上記一方
の側の側壁部２６の下端面に下ハーフ６の前側面側から
後面側面側に亘って形成されている。すなわち、ラック
ギヤ部２７の歯部が下ハーフ６の下面側の主面に臨むよ
うに設けられている。

また、上記下ハーフ６の上記一方の側の側壁部２６と対
向する他方の側の側壁部２８には第２図に示すように記
録及び／又は再生装置側に設けられるディスクカートリ
ッジの誤挿入防止ガイド片が係合する誤挿入防止用の溝
部２９が設けられている。

上述のようにシャッタ５を取付けた下ハーフ６には、こ
の下ハーフ６に設けた収納凹部８を閉塞するように上ハ
ーフ７が開閉自在に取付けられ、収納される光ディスク
１の交換を可能としている。この上ハーフ７は、上記下
ハーフ６の収納凹部８を設けた部分に対応する方形の板
状体として形成され、基端部側の両側に突設した一対の
回動突片３１，３２の相対向する面に突設した回動軸３
３，３３を上記下ハーフ６の両側壁部２６，２８の前面
側側であるシャッタ取付け部１５の両側部に対応する位
置に設けた嵌合孔３５，３５に嵌合させて上記下ハーフ
６に対し開閉自在に取付けられる。また、上ハーフ７の
先端面両側には、閉塞したときこの下ハーフ６の前面側
両側に形成した係合凹部３６，３６に係合する係合片３
７，３７が設けられ、不用意な開蓋を防止するようにな
されている。さらに、上記上ハーフ７の先端側の両側に
は上記係合片３７，３７に直交して、上記下ハーフ６の
前面側側の両側に形成した係合段部３８，３８に係合す
る係合側壁３９，３９が設けられ、閉塞時における左右
方向の位置ずれを防止するようになされている。

また、上ハーフ７の中央部であって、収納凹部８に収納
された光ディスク１のセンター孔１ａに対向する位置で
あって中央開口部４に対向する位置には、このディスク
カートリッジを記録及び／又は再生装置に装着したとき
この装置側に設けられるディスク回転駆動装置のディス
クテーブルＴと協動して上記光ディスク１をクランプす
るクランパ４１が取り外し自在に取り付けられている。
このクランパ４１は、第６図に示すように、記録及び／
又は再生装置側に設けられるディスク回転駆動装置の磁
性体で形成されたディスクテーブルＴに吸引され、この
ディスクテーブルＴ上に載置される光ディスク１を上記
ディスクテーブルＴと協動してクランプするクランプ部
としてのリング状のマグネット４０と、このマグネット
４０を一側面に接合支持する薄い円盤状の金属板からな
る取付け板４１ａとから構成されてなる。

上記取付け板４１の一側面にマグネット４０を接合して
構成されたクランパ４１は、上ハーフ７の中央開口部４
に対向する位置に設けられた第３の開口部としてのクラ
ンパ取付け穴４２に脱着可能に取付けられ上記クランパ
取付け穴４２を閉塞する薄い金属板よりなる閉塞部材と
してのクランパ押え板４３と同じく薄い金属板よりなる
クランパ支持リング４４間に上記取付け板４１ａの周縁
を支持させて第１図に示すように取付けられる。

そして、上記クランパ取付け穴４２の内周面には、上記
クランパ押え板４３及びクランパ支持リング４４の外周
縁に突設した円弧状の一対ずつの係合片４５，４５及び
４６，４６が嵌合する嵌合溝４７が設けられている。こ
の嵌合溝４７は、上ハーフ７の内側面に上記クランパ押
え板４３及びクランパ支持リング４４の係合片４５，４
５及び４６，４６が挿通するに足る一対の切欠部４８，
４８が設けられ、これら切欠部４８，４８が形成されな
い部分は上記係合片４５，４５及び４６，４６の係止片
部４９，４９となされている。また、上記嵌合溝４７の
上ハーフ７の外方側面における上記切欠部４８，４８に
対応する部分には係止片部５０，５０が設けられ、係止
片部４９，４９に対応する部分には切欠凹部５１，５１
が設けられている。さらに上ハーフ７の内側面の一方の
切欠凹部４８と外側面側の一方の切欠凹部５１が連続す
る部分には回動規制部が設けられている。そして、上記
クランパ押え板４３とクランパ支持リング４４は、マグ
ネット４０を取付けた取付け板４１ａを間に挟んで、各
係合片４５，４５及び４６，４６を上ハーフ７の内側面
側の切欠部４８，４８に対応させて嵌合溝４７内に嵌合
させ、次いで上記係合片４５，４５及び４６，４６が係
止片部４９，４９に係合するように回動させ、回動規制
部に係合片４５，４６の一端が当接するまで回動する
と、第１図に示すようにクランパ４１が上ハーフ７に取
付けられる。

すなわち、クランパ４１は、クランパ支持リング４４の
中央開口部からマグネット４０をケース１内に突出さ
せ、取付け板４１ａの周縁を上記クランパ支持リング４
４に支持され上ハーフ７のクランパ取付け穴４２内に配
されてなる。

ところで、クランパ押え板４３及びクランパ支持リング
４４の周縁には立上がり周壁５３及び５４がそれぞれ設
けられ、係合片４５，４５及び４６，４６は、上記立上
がり周壁５３及び５４の下端側周縁に設けられている。
従って、上記係合片４５，４５及び４６，４６を突き合
わせるようにしてクランパ押え板４３及びクランパ支持
リング４４を上記嵌合溝４７に取付けると第１図に示す
ように、クランパ４１の取付け板４１ａの周縁が遊嵌支
持されるに足る十分大きな間隙をもったクランパ４１の
取付け空間５５が形成される。従って、クランパ４１は
上ハーフ７の厚さ方向、すなわち上下動可能となり、装
置内のディスクテーブルＴと協動して光ディスク１をク
ランプしたとき上記取付け空間５５内に保持されること
が可能となって、クランパ押え板４３及びクランパ支持
リング４４から浮かされて、これらクランパ押え板４３
及びクランパ支持リング４４等に接触することなく上記
ディスクテーブルＴと一体に回転可能となる。

また、上記クランパ押え板４３及びクランパ支持リング
４４を前述した嵌合溝４７への係合方向と逆方向に回動
させて係合片４５，４５及び４６，４６を上記嵌合溝４
７の切欠部４８，４８に対応させることにより上ハーフ
７から取外すことができる。そして、クランパ４１の取
り外しも可能となり、下ハーフ６の中央開口部４と対向
する部分のクランパ取付け穴４２が開放され、記録及び
／又は再生装置に設けられるクランパがケース２内に進
入可能となる。

上述の実施例では、クランパ４１のクランプ部にマグネ
ット４０を用いた例を挙げて説明したが、ディスクテー
ブルＴ側にマグネットを設けた装置に装着されるディス
クカートリッジにあっては、上記クランプ部は、単に磁
性材料により形成したものであってもよい。すなわち、
クランプ部はディスクテーブルＴに合わせて種々変形し
得るものである。

〔考案の効果〕

上述したように、本考案に係るディスクカートリッジ
は、脱着可能に第２のハーフに取付けられた閉塞部材を
取り外し、クランパを上記第２のハーフから外すことに
よりクランパを備えた記録及び／又は再生装置いケース
ごと装着してディスクテーブルに情報記録ディスクをク
ランプすることでき、クランパを付けたままにしておく
ことによりクランパを有しない記録及び／又は再生装置
装着してディスクテーブルに情報記録ディスクをクラン
プさせることができる。

従って、本考案に係るディスクカートリッジは、装置側
にクランパを有しないもの、及び装置側にクランパを有
するもののいずれの記録及び／又は再生装置にもケース
ごと装着してディスクのクランプを行って情報信号の書
込み及び／又は読出しをすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はクランパの取付け状態を示す第３図のＩ−Ｉ線
断面図であり、第２図は本考案に係るディスクカートリ
ッジの下面側からの斜視図であり、第３図は上記ディス
クカートリッジの分解斜視図であり、第４図は上記ディ
スクカートリッジのシャッタが開いた状態の下面側から
の斜視図であり、第５図は上記ディスクカートリッジの
シャッタを閉塞した状態の平面図であり、第６図はクラ
ンパの取付け部分の分解斜視図である。 １…光ディスク ２…ケース ３…ピックアップ用の開口部 ４…中央開口部 ５…シャッタ ６…下ハーフ ７…上ハーフ ４０…マグネット ４１…クランパ ４２…クランパ取付け穴 ４３…クランパ押え板 ４７…嵌合溝 ５５…取付け空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】情報記録ディスクに情報信号の書込み及び
   ／又は読取りを行う書込み及び／又は読取り用ヘッドが
   臨む第１の開口部と上記情報記録ディスクを回転操作す
   る回転駆動装置のディスクテーブルが臨む第２の開口部
   が形成された第１のハーフと、この第１のハーフに対し
   て回動可能に設けられるとともに上記第１のハーフに形
   成された第２の開口部と相対向する位置に形成された第
   ３の開口部とを有する第２のハーフとからなり、情報記
   録ディスクを回転可能に収納してなるケースと、 上記第１及び第２の開口部を閉塞した位置と上記第１及
   び第２の開口部を開放した位置との間に亘って移動可能
   に上記ケースに取付けられたシャッタと、 上記第３の開口部内に配設され、この第３の開口部から
   クランプ部の先端側をケース内に突出させ且つ回転自在
   に上記第２のハーフに支持され、記録及び／又は再生装
   置内に装着された際にディスクをクランプするクランパ
   と、 上記第３の開口部内に配設されたクランパを覆って上記
   第２のハーフに取付けられて上記第３の開口部を閉塞す
   る閉塞部材とを備え、 上記第３の開口部の周縁部と上記閉塞部材のいずれか一
   方に係合凹部を設けるとともに他方に係合突部を設け、
   上記係合凹部と上記係合突部とを係合させることによっ
   て上記閉塞部材により上記第３の開口部を閉塞し、且つ
   上記第２のハーフに対して上記閉塞部材を脱着可能に取
   付けてなるディスクカートリッジ。