JPH06210281A - 浄水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】安価な構造で、かつ、カートリッジの逆流洗浄
によりカートリッジの長寿命化を図り、逆流洗浄の際の
表示が表される浄水器を提供すること。 【構成】カートリッジを一旦ボデーから外し、カートリ
ッジを回転させ、カートリッジの浄水出口をボデーの原
水通路１ｄにあわせ、カートリッジの原水入口をボデー
の逆流洗浄水通路１ｆには、突起２０を設けているの
で、カートリッジをボデーに装着した際、突起２０がカ
ートリッジ５の原水入口上部に設けてある逆止弁を押し
上げ逆流洗浄の際の通路が形成される。 【効果】カートリッジの形状が容易になるため、ろ材を
多く収容でき、かつ小形にできる。また、確実に逆流洗
浄の際の注意を促すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浄水器にかかり、浄水
処理能力向上に好適な、カートリッジの逆流洗浄可能と
した浄水器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の浄水器としては、特開昭60−9937
9 号に示すようにカートリッジを逆流洗浄させる方法と
して、カートリッジに原水入口，浄水出口の他に逆流洗
浄水出口を設け、カートリッジをボデーの原水送水通路
にカートリッジの浄水出口に合わせ、変更装着後、原水
を送水することにより逆流洗浄させボデーの浄水出口を
指等でふさぎ、ボデーの逆流洗浄水出口から活性炭等の
処理材の粒子間の目詰り固形分等を排出させる方法があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
浄水器はカートリッジを逆流洗浄する方法として、特開
昭60−99379 号に示すように、カートリッジに原水入
口，浄水出口および逆流洗浄水出口の３つの口を設けて
いるため、カートリッジの構造が複雑となる。また、逆
流洗浄中は浄水出口を指等でふさぐ操作をする必要があ
り、使い勝手が悪く不衛生でもあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、カートリッジに原水入口および浄水出口
を形成し、各々の通路口をカートリッジの中心を軸心と
した同円周上でかつ非対称位置に形成した。また、ボデ
ーの逆流洗浄水通路に突起を設け、カートリッジを逆流
洗浄の位置に装着した際、カートリッジ内部の逆止弁を
押し上げ、逆流洗浄の際の通路を形成する構成とした。

【０００５】さらには、カートリッジを逆流洗浄の位置
に装着した際、カートリッジの前面すなわち使用者か
ら、カートリッジが確認できる位置に、「逆流洗浄中」
の意の印を設けた。

【０００６】

【作用】本発明によると、カートリッジに原水入口およ
び浄水出口をカートリッジの中心を軸心とした同円周上
で、かつ非対称位置に形成し、ボデーに形成される逆流
洗浄水通路には突起を設けた。これは、例えば、カート
リッジを逆流洗浄する際は、カートリッジを一旦ボデー
から外し、カートリッジを回転させ、カートリッジの浄
水出口をボデーの原水送水通路に合わせ、カートリッジ
の原水入口をボデーの逆流洗浄水通路に合わせる。この
時、ボデーの逆流洗浄水通路には突起を設けているの
で、カートリッジの原水入口と嵌合した際、突起がカー
トリッジの原水入口上部に設けてある逆止弁を押し上げ
逆流洗浄の際の通路が形成される。この状態で蛇口をひ
ねると、水道からの原水は、浄水時の流れとは逆に、カ
ートリッジの浄水出口から流入し、中空糸膜および活性
炭に詰った不純物を押し流し、カートリッジの原水入口
を経由し、ボデーの逆流洗浄水通路を通り排水される。
さらには、カートリッジを逆流洗浄の位置に装着した
際、カートリッジの前面すなわち使用者からカートリッ
ジが確認できる位置に、「逆流洗浄中」の意の印を設
け、なおかつカートリッジを覆うカバーを一部透明材料
で形成することにより、「浄水中」であるか「逆流洗浄
中」であるか一目で判断することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図６に基づ
いて説明する。ボデー１は、接続部２を介して水栓３に
着脱自在に取り付けられている。ボデー１は中央通路１
ａを有し、その中に切換弁４が収納され、水栓連通路１
ｂを原水吐出通路１ｃと原水通路１ｄとに切換え連通さ
れる。カートリッジ５はボデー１に着脱自在に取付けら
れている。カートリッジ５は下面に原水入口５ａと浄水
出口５ｂとを有している。この原水入口５ａはボデー１
の原水送水通路１ｄに連通され、浄水出口５ｂはボデー
１の浄水出口通路１ｅに連通される。カートリッジ５内
には、中空糸膜６を収納した中空糸膜ケース９が収納さ
れ、その周囲に活性炭７が収納されている。活性炭７の
上下端面を形成するように多孔板１０，１１が配置され
ている。活性炭７と原水入口５ａとの間には逆止弁８が
配置されている。逆止弁８は、自重によって原水入口５
ａを塞いでおり、水圧が加わると上方へ浮いてその周囲
の隙間から水が活性炭７に至る。中空糸膜６と活性炭７
の上端はほぼ一致しており、水通路３０を介して連通さ
れている。従って、中空糸６はその上端部が水の入口側
となる。カートリッジ５の上壁は透明なキャップ５ｄが
取り付けられている。このキャップ５ｄは凹面形をして
いる。中空糸膜６はその上端部で折曲げて形成されてい
る。カートリッジ５をボデー１側に押しつけるように、
カバー１２がボデー１に着脱自在に取付けられている。

【０００８】かかる浄水器において、切換弁４を原水側
に設定すると、原水は水栓３から原水吐出通路１ｃより
直接外部へ取り出すことができる。また、切換弁４を浄
水側に設定すると、原水は水栓３から原水送水通路１ｄ
を通ってカートリッジ５の原水入口５ａに至り、逆止弁
８に水圧が加わってこれを浮かせ、活性炭７を通って塩
素臭および汚れが活性炭７に吸着された後、中空糸膜６
にその上端部側から流入して雑菌が除去され、しかる後
に浄水出口５ｂおよび浄水口通路１ｅを通って外部へ浄
水となって取り出すことができる。

【０００９】本発明の一実施例によると、カートリッジ
５に原水入口５ａおよび浄水出口５ｂをカートリッジ５
の中心を軸心とした同円周上で、かつ、非対称位置に形
成すると共に、ボデー１に形成される逆流洗浄水通路１
ｆには突起２０を設けた。これによると、例えば、カー
トリッジ５を逆流洗浄させる場合は、カートリッジ５を
一旦ボデー１から外し、カートリッジ５を回転させ、カ
ートリッジ５の浄水出口５ｂをボデー１の原水送水通路
１ｄに合わせ、カートリッジ５の原水入口５ａをボデー
１の逆流洗浄水通路１ｆには、突起２０を設けているの
で、カートリッジ５の原水入口５ａは嵌合した際、突起
２０がカートリッジ５の原水入口５ａ上部に設けてある
逆止弁８を押し上げ逆流洗浄の際の通路が形成される。
この状態で蛇口をひねると、水道からの原水は、浄水時
の流れとは逆に、カートリッジ５の浄水出口５ｂから流
入し、中空糸膜６および活性炭７で保護された不純物を
押し流し、カートリッジ５の原水入口５ａを経由し、ボ
デー１の逆流洗浄水通路１ｆを通り排出される。この方
法は、従来、逆流洗浄機能を付加することにより複雑に
なっていたカートリッジの構造を容易にすることができ
る。また、逆流洗浄機能によりカートリッジの長寿命化
が実現できる構造である。

【００１０】さらに、本発明の他の実施例として、図６
に示すようにカートリッジ５を逆流洗浄の位置に装着し
た際、カートリッジ５の前面すなわち使用者からカート
リッジ５を確認できる位置に、「逆流洗浄中」の意の印
１５を設け、なおかつ、カートリッジを覆うカバー１２
を一部透明部材１６で形成した。これにより使用者は、
「浄水中」であるか「逆流洗浄中」であるか一目で判断
することができる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、従来、逆流洗浄機能を
付加することにより複雑になっていたカートリッジの構
造を容易にすることができる。また逆流洗浄機能により
カートリッジの長寿命化が実現できる構造である。さら
には、逆流洗浄中には、カートリッジに「逆流洗浄中」
の印が使用者から確認できる構造としているので、使用
者は、「浄水中」であるか「逆流洗浄中」であるか一目
で判断することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の浄水器カートリッジ装着部
上面図である。

【図２】本発明の一実施例の浄水器底面図である。

【図３】本発明の一実施例の浄水器に用いるカートリッ
ジ単体図である。

【図４】図２で示したＡ−Ｏ−Ｂ断面図（浄水時）であ
る。

【図５】図２で示したＡ−Ｏ−Ｃ断面図（逆流洗浄時）
である。

【図６】本発明の一実施例の浄水器斜視図である。

【符号の説明】

１…ボデー、５…カートリッジ、８…逆止弁、１５…
印、１６…透明部材、２０…突起。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】蛇口に直結可能なボデーと、このボデーに
   着脱自在に取り付くカートリッジと、このカートリッジ
   を覆うカバーを具備し、前記ボデーは、蛇口からの原水
   を前記カートリッジに流入させる原水送水通路と前記カ
   ートリッジ内で処理した水を流出させる浄水出口通路と
   を形成してなる浄水器において、前記カートリッジに、
   原水入口および浄水出口を形成し、各々の通路口をカー
   トリッジの中心を軸心とした同円周上に形成したことを
   特徴とする浄水器。
2. 【請求項２】請求項１において、前記カートリッジをボ
   デーへの装着位置を変えて装着し、原水を当該カートリ
   ッジの浄水出口から流入できるように構成したことを特
   徴とする浄水器。
3. 【請求項３】請求項１において、前記カートリッジの原
   水入口および浄水出口を、カートリッジの中心に対して
   非対称位置に形成したことを特徴とする浄水器。
4. 【請求項４】請求項２において、前記カートリッジを逆
   流洗浄の位置に装着したとき、前記カートリッジの原水
   入口をボデーに設けた逆流洗浄水通路と接続するように
   形成したことを特徴とする浄水器。
5. 【請求項５】請求項２において、前記カートリッジをボ
   デーへの装着位置を変えて、逆流洗浄の位置に装着した
   際、前記カートリッジの前面すなわち使用者からカート
   リッジが確認できる位置に、「逆流洗浄中」の意の印を
   付け、なおかつカートリッジを覆うカバーを一部透明部
   材で形成することを特徴とする浄水器。
6. 【請求項６】請求項４において、前記ボデーの逆流洗浄
   水通路に突起を設け、内部に逆止弁を有するカートリッ
   ジを逆流洗浄の位置に装着した際、逆流洗浄水通路に設
   けられた突起が前記カートリッジ内部の逆止弁を押し上
   げ、逆流洗浄の際の通路を形成した事を特徴とする浄水
   器。