JPH0620908B2 - 真空包装用袋 - Google Patents

真空包装用袋

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JPH0620908B2
JPH0620908B2 JP60053560A JP5356085A JPH0620908B2 JP H0620908 B2 JPH0620908 B2 JP H0620908B2 JP 60053560 A JP60053560 A JP 60053560A JP 5356085 A JP5356085 A JP 5356085A JP H0620908 B2 JPH0620908 B2 JP H0620908B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、内容物の変質、腐敗等の異常を肉眼で至極簡
単かつ容易に判別したり、包装用袋のシール不良や包装
用袋が破損しているか否かを肉眼で至極簡単かつ容易に
判別できる真空包装用袋に関するものである。
(b)従来技術 最近、外食産業の著しい発達に伴い多種多様の食品が真
空包装された状態で大量に販売されている。
又、空気中の酸素によって変質、分解する薬物を含有す
る特殊な医薬品等についても同様に真空包装がなされ
る。
真空包装は内容物の長期安全性を目的としてなされてい
るものであるが、その安全性がややもすると過信され、
その結果食中毒等の事故が発生し易くなる。
更に、真空包装であっても、その包装工程における密封
性が不充分であるために、包装後において、大気中の細
菌が侵入したり、或いは包装用フイルム自体の損傷等に
よって細菌が侵入する場合等がある。
このようなことが生じると、内容物は変質、腐敗して有
害物質を発生し、これを食するか又は服用すると、食中
毒や腹痛などの原因になったり、薬効が失われる等、種
々の問題が生じるのであり、又、食さないか、或いは服
用しないまでも購入するだけでも無駄になるなどの問題
がある。
一般に、真空包装された内容物は通常の包装された内容
物より変質、腐敗し難く安全で、缶詰等と同様に考えて
いる人も多い。
ところで、変質の程度や種類によっては、変色や悪臭の
少ない場合があり見分けがつかないこともある。
このため、内容物の状態をよく確かめずに調理したり、
そのまま食する恐れが、一般の包装のものより高い。
又、最近は食品衛生法等で食品の安全基準などが厳しく
定められており、販売した商品によって、食中毒等が発
生すると、その販売業者は販売責任等が問われるだけで
なく、信用も喪失し、多大の不利益を被る。
そこで、最近では、密封包装袋として、酸素ガス遮断性
の透明熱可塑性プラスチック外層フィルムの内面の一部
に、低酸素ガス濃度域で可逆的変色する変色インキ印刷
表示面を設け、該印刷面を含む透明熱可塑性プラスチッ
ク外層フィルムの内面全面に、酸素ガス透過性の熱シー
ル性プラスチック内層フィルムを積層してなる積層シー
トにより形成されたものが提案されている(実開昭58
−27179号公報)。
ところで、この透明外層フィルムの内面に印刷される低
酸素ガス濃度域で可逆的変色するインキとしては、チア
ジン系、インジゴイド系、チオインジゴイド系染料、硫
化染料の内から選ばれた染料と還元性糖類とアルカリ性
物質とを合成樹脂溶液中に混合溶解または分散させた組
成物さらにはこの組成物にグリセリンを添加混溶した組
成物が用いられている。
(c)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このものは酸素ガスを判定するためのも
のであり、食品の変質、腐敗等によって発生するアンモ
ニアや二酸化炭素等の物質を全く判定することができな
い結果、食中毒等の事故が発生し易くなり、上述の場合
と全く同様の問題が発生する。
又、食品の変質、腐敗等によってアンモニアや二酸化炭
素等の物質が発生するが、これらの物質は活性であり、
この物質がインキの成分と化学的に結合して酸素ガスの
判定感度が低下したり、酸素ガスを判定できなくなる場
合がある。
つまり、このものは食品の変質や腐敗等によって発生す
るアンモニアや二酸化炭素等の物質に対する配慮が全く
なされていないのである。
更に、このものは、インキがチアジン系、インジゴイド
系、チオインジゴイド系染料、硫化染料の内から選ばれ
た染料と還元性糖類とアルカリ性物質とを合成樹脂溶液
中に混合溶解または分散させた組成物さらにはこの組成
物にグリセリンを添加混溶した組成物で形成され、低酸
素ガス濃度域で可逆的変色する変色インキであるが、有
機系化合物は感度が悪く、また包装用袋が密封不良の場
合、空気中の酸素によって還元性糖類が酸化されて、一
時的に変色しても、これを見落とすとインキが可逆的に
変色するので元の色に変わり、包装用袋が密封不良であ
ることを見落とすなどの問題が生じる恐れがある。
(d)問題点を解決するための手段 本発明者は、このような技術的な状況に鑑み鋭意研究の
結果、腐敗又は変敗が生じると二酸化炭素又はアンモニ
アが発生し、一方、包装用袋のシール不良や破損がある
と空気が流入し空気中の酸素によって内容物の酸化が起
こるのであり、しかもこの二酸化炭素やアンモニア更に
酸素を特定の物質によって検出することによって、確実
に、しかも迅速且つ容易に変質の有無が判別できる点に
着目して、本発明を完成したものである。
その特徴とするところは、食品や医薬品を真空状態で包
装して当該食品などの内容物の腐敗や変質によって発生
する気体の存在によって変色或いは沈殿する気体検出体
が、ガス透過性フィルムによって内容物と仕切られた状
態で内包されている点にある。
即ち、その構成は、気体検出体と内容物とがガス透過性
フイルムによって仕切られ両者が互いに直接触れること
がないように内包されているものである。
本発明において、フイルムによって仕切られていると
は、気体検出体をガス透過性フイルム製の袋内に封入
し、これを真空包装用袋内に封入したり、或いは真空包
装用袋内にポケットを設け、この中に気体検出体を入れ
て封入する等、要するに気体検出体が、内容物の腐敗や
変質によって発生する気体と直接触れ、内容物とは直接
触れない構造であればよいのである。
ここでいうガス透過性フイルムとは、気体の透過性が大
きいという性質を有するフイルムをいい、例えば、ポリ
エチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、アセテー
トフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリスチレンフ
イルム、ポリカーボネートフイルム、塩化ゴムフイルム
等、或いはこれらのフィルムを物理的、例えば電子線照
射等の方法により微細孔を設けたフィルム、更には上記
フィルムを形成する段階で微細孔を形成したフィルム等
を列挙できるが、これらのフィルムに限定されるもので
はなく、要は気体は通すが水は通さないフィルムであれ
ば良いのである。
又、肉眼による識別方法としては溶液や紙の色の変化、
沈澱の発生、懸濁、乳化等によってその変化が識別でき
ることを含めた概念である。
本発明で検出すべき気体は、二酸化炭素やアンモニアで
ある。その理由は変質や腐敗等によって発生する気体は
二酸化炭素及び/又はアンモニアであり、これらの気体
を検出することによって正常、異常を判別できるからで
ある。
気体検出体としては、検出すべき気体が二酸化炭素の場
合は、塩化カルシウム水溶液、水酸化カルシウム水溶
液、水酸化バリウム水溶液、フェノールフタレイン等が
使用できる。これらの水溶液は二酸化炭素の存在によっ
て白濁したり、赤色ないし淡紅色から無色ないし白色に
変化するのである。
又、検出すべき気体がアンモニアの場合は、ネスラー試
薬がよいが、これに限定されるものでなく、アンモニア
の存在によって変色するものであればどのようなもので
もよい。
これら検出物は、1種単独で使用しても、複数組み合わ
せて使用してもよい。この複数組み合わせて用いる方法
としては、複数の検出物を混合して用いてもよく、これ
に代えてそれぞれ別々に仕切って封入して用いてもよ
い。
又、気体検出体として水溶液或いは懸濁液に限定される
ものではなく、気体検出物を含浸させた紙等を使用して
もよいのである。
本発明においては、食品や医薬品を真空状態で包装する
包装用袋に、空気中の酸素の存在によって変色或いは沈
殿する気体検出体が、ガス透過性フィルムによって内容
物と仕切られた状態で内包されており、且つ該気体検出
体の気体検出物が水酸化マンガンを用いたものも有益で
ある。
即ち、真空包装用袋において、シールが不充分であった
り、或いは取扱中に袋が破損した場合には空気が流入す
るが、この空気中の酸素による酸化反応を利用すること
により、水酸化マンガンの懸濁液(白色)が茶褐色に色
変するので至極容易に包装用袋の異常を肉眼で判別でき
るのである。
しかもこの酸化反応は酸素の存在によって直ちに起き、
しかもその後変化しないので見落としがなくなるのであ
る。
(d)作用 このようなに、本発明によると、食品などの腐敗や変敗
によって二酸化炭素やアンモニアが発生すると、気体検
出体が変色又は沈殿し、それによって外部から肉眼で極
めて容易に識別できる。
又、本発明においては、酸素の気体検出物として水酸化
マンガンを用いているので、真空包装用袋において、シ
ールが不充分であったり、或いは取扱中に袋が破損した
場合には空気中の酸素による酸化反応によって、水酸化
マンガンの懸濁液(白色)が茶褐色に色変するのであ
り、これによって、至極容易に包装用袋の異常を肉眼で
判別できるのである。
(f)実施例 第1図は、本発明の1実施例である真空包装用袋(1)
を利用してソーセージ(2)を真空包装したものを示す
斜視図であり、第2図はその断面図である。
ソーセージ(2)が内包された一隅に、ポリプロピレン
フイルム製(微細孔が設けられている。)の気体検出体
(4)が設けられ、この気体検出体(4)の気体検出物
には塩化カルシウム水溶液が用いられている。
このプロピレンフイルムは、水を通さないが、微細孔に
よってガス透過性は大きいものである。
本実施例によると、微生物によって内容物が腐敗し、そ
の結果二酸化炭素が発生するとそれは包装外壁(5)を
通って外に出ることはないが、気体検出体(4)のプロ
ピレンフイルム(3)は通過して気体検出体(4)中の
塩化カルシウム水溶液に達し、この塩化カルシウムと反
応し、不溶性の水酸化カルシウムが生成し溶液が白濁す
る。
これによって、外部から肉眼によって容易に二酸化炭素
の存在の存在を確認でき、即ち腐敗していることを判別
することができる。
上記実施例では二酸化炭素について説明したが、これに
代えて、アンモニアについても適用でき、この場合、ネ
スラー試薬が変色することにより、極めて容易に異常の
有無を判別できる。
又、上記実施例に代えて、気体検出体(4)の気体検出
物として水酸化マンガン[Mn(OH)]の白色乳濁
液を用い、これによって、酸素の存在を確認できるの
で、真空包装用袋(1)の異常が至極容易に判別できる
のである(酸素の存在によって茶褐色に色変する。)。
これによって、腐敗しているものを誤って食する等とい
う危険は大きく軽減できるものである。
(g)発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、真空包装の内容
物の変質の有無を、外部から肉眼で非常に容易に判別で
きるので、一般消費者にとっては変質した食品を食し中
毒を起こすという危険性を回避できるのであり、一方、
食料品等の販売業者にとっては、自己の販売した製品に
よって中毒が発生し、信用を失墜するという事態を回避
できるので、非常に有益なものである。
又、本発明においては、酸素の気体検出物として水酸化
マンガンを用いているので、真空包装用袋において、シ
ールが不充分であったり、或いは取扱中に袋が破損した
場合には空気中の酸素による酸化反応によって、水酸化
マンガンの懸濁液(白色)が茶褐色に色変するのであ
り、これによって、至極容易に包装用袋の異常を肉眼で
判別できるので、至極有益である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示す斜視図であり、第2図は
第1図に示す実施例の断面図である。 1……真空包装用袋 2……ソーセージ 3……ガス透過性フイルム 4……気体検出体 5……包装外壁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品や医薬品を真空状態で包装して当該食
    品などの内容物の腐敗や変質によって発生する気体の存
    在によって変色或いは沈殿する気体検出体が、ガス透過
    性フィルムによって内容物と仕切られた状態で内包され
    ていることを特徴とする真空包装用袋。
  2. 【請求項2】上記気体検出体は気体検出物の水溶液であ
    る特許請求の範囲第1項記載の真空包装用袋。
  3. 【請求項3】上記気体検出体は、気体検出物を含浸させ
    た試験紙である特許請求の範囲第1項記載の真空包装用
    袋。
  4. 【請求項4】上記気体は二酸化炭素である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の真空包装用袋。
  5. 【請求項5】上記気体検出物は塩化カルシウムである特
    許請求の範囲第4項記載の真空包装用袋。
  6. 【請求項6】上記気体はアンモニアである特許請求の範
    囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の真空包装用
    袋。
  7. 【請求項7】上記気体検出物はネスラー試薬である特許
    請求の範囲第6項記載の試薬包装用袋。
  8. 【請求項8】食品や医薬品を真空状態で包装する包装用
    袋に、空気中の酸素の存在によって変色或いは沈殿する
    気体検出体が、ガス透過性フィルムによって内容物と仕
    切られた状態で内包されており、且つ該気体検出体の気
    体検出物が水酸化マンガンであることを特徴とする真空
    包装用袋。
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JPS61217369A JPS61217369A (ja) 1986-09-26
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AT394906B (de) * 1990-03-27 1992-07-27 Avl Verbrennungskraft Messtech Verfahren zur qualitaetskontrolle von verpackten, organischen stoffen, sowie ein verpackungsmaterial zur durchfuehrung des verfahrens
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