JPH0620736A - 雌形電気接続子の成形方法 - Google Patents

雌形電気接続子の成形方法

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JPH0620736A
JPH0620736A JP35325992A JP35325992A JPH0620736A JP H0620736 A JPH0620736 A JP H0620736A JP 35325992 A JP35325992 A JP 35325992A JP 35325992 A JP35325992 A JP 35325992A JP H0620736 A JPH0620736 A JP H0620736A
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plate
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Tsukasa Inoue
典 井上
Masayuki Ishida
昌之 石田
Osamu Yanai
修 谷内
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状体の雌形接触部1に、別体の弾性接触板
2を装着する二体構造の雌形電気接続子を成形するにお
いて、その成形生産性を向上し、かつ、高品質のものを
提供する成形方法を提供する。 【構成】 雌形接触部1の展開板13の中央前端にし
て、成形後の雌形接触部1の底壁3になる部位の前端に
設けた係止舌片11に、弾性接触板2の前端部2′を
「かしめ固着」して接続し、しかるのち、係止舌片11
を180°後方へ折り曲げて曲成部12となし、曲成部
12によって弾性接触板2の前端部2′を挾着し、続い
て、展開板13を折り曲げて雌形接触部1を形成して雌
形電気接続子となす成形方法が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状体をなす雌形接触
部に、ベリリユウ銅等で形成した別体の弾性接触板を装
着する二体構造の雌形電気接続子の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の二体構造の雌形電気接続子は、図
5参照、底壁3と側壁5と上壁4で方形に枠囲いした筒
状体の雌形接触部1に、中央の頂部8を有して山形状を
なす別体の弾性接触板2を装着して相手側接続子の雄形
接触部を受け入れ接続するように成っており、その弾性
接触板2は、先端部位の側方に突設した係止部6を、側
壁5の係止孔7に遊嵌枢支して雌形接触部1の中空部1
9に装着係止した構造のものが多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来構造の二体
構造の雌形電気接続子の弾性接触板2は、前端部位が雌
形接触部1の側壁5に枢支され、かつ、後端部位が自由
端となるので、側壁5に枢支された係止部6を支点とし
て回動し易く、外力による振動や揺動によって弾性接触
板2の頂部8が上壁4に容易に衝突し、弾性接触板2の
接触ポイントとなる頂部8部位の破損やメッキ剥離を生
じて電気的接続性能を低下することがある。さらに、前
記の装着手段では、弾性接触板2の先端をカバーして相
手側雄形接続子9の挿入を導く図示点線の案内曲部10
を設けることが困難な為、雄形接続子9の先端が弾性接
触板2の前端と干渉したままムリ入れされることがあ
り、雄形接続子9と弾性接触板2を破損する不具合点が
ある。
【0004】本発明は、以上の従来構造の難点を解消す
る二体構造の雌形電気接続子を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成する本
発明の雌形電気接続子は「筒状体の雌形接触部に、別体
の弾性接触板を装着する二体構造の雌形電気接続子にお
いて、該雌形接触部の底壁前端に形成した係止舌片に、
該弾性接触板の前端部を固着係止し、該係止舌片を後方
に曲成した曲成部によって該前端部を挾着した構造」を
要旨とする第一発明と、
【0006】「筒状体の雌形接触部に、別体の弾性接触
板を装着する二体構造の雌形電気接続子において、該雌
形接触部の底壁前端を伸長して、両端に係止突片を立設
すると共に、前縁に係止窓を有する係止舌片を形成し、
さらに、該弾性接触板の前端部の両側と前縁に係止片を
設け、該両側の係止片を前記係止突片を前縁に係合させ
ると共に、該前縁の係止片を前記係止窓に嵌着して組合
せ、前記係止舌片を後方に曲成した曲成部によって前記
弾性接触板の前端部を挾着した構造」を要旨とする第二
発明からなっている。
【0007】
【作用】以上の構成を要旨とする本発明の二体構造の雌
形電気接続子は、弾性接触板の前端部が係止舌片に挾着
固定され、または、同じく前端部が係止舌片に挾着固定
され、かつ、弾性接触板側の係止片が、雌形接触部側の
係止窓と係止突片の前縁とに嵌着し係合するので、弾性
接触板の装着姿勢が、外力に対して物理的に安定すると
共に、係止舌片の曲成部が雄形接続子の挿着案内部とし
て機能するので、接続子や弾性接触板の損傷を防止し、
接続子相互の接続作業性を向上することができる。
【0008】さらに、本発明の雌形電気接続子は「雌形
接触部の底壁前端の係止舌片に、弾性接触板の前端を固
着係止し、その係止舌片を後方に曲成した曲成部によっ
て、その弾性接触板の前端部を挾着した構造」の要件を
有するので、雌形電気接続子の本体となる雌形接触部
を、展開板からプレス加工して方形断面中空体に加工す
る場合、その展開板に、予め弾性接触板を任意の固着手
段によって固着しておき、しかるのち、その展開板をプ
レス加工して弾性接触板を中空部へ入れた雌形接触部と
なす加工手順となるので、その雌形接触部のプレス加工
の中間で、別体の弾性接触板を挿入後付けする必要がな
く、プレス加工による雌形電気接続子の加工連続性が確
保され、成形作業が能率的にできる。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、前記第一発明の一実施例を示す図1を参照して、底
壁3と側壁5と上壁4からなる筒状体の雌形接触部1
に、別体にして山形状の弾性接触板2を装着する雌形電
気接続子において、雌形接触部1の底壁3の前端には、
雌形接触部1の板材を前方へ伸長した係止舌片11が形
成されると共に、係止舌片11に図示点線で示す上下反
転した弾性接触板2の前端部2′が一体をなすように固
着され、その係止舌片11を後方に180°折り曲げて
曲成部12となし、弾性接触板2の前端部2′が曲成部
12で挾着されている。そして、弾性接触板2の後端部
2″は底壁3上をスライド可能に保たれ、頂部8が正常
姿勢の中高姿勢となって雌形接触部1の中空部19に収
納装着された構造になっている。
【0010】即ち、別体の弾性接触板2は、図2参照、
当該雌形電気接続子の加工成形のときの展開状態におい
て、展開板13の中央前方に突設された係止舌片11の
係止突起14に、別体の弾性接触板2の前端部2′に設
けた係止孔15を嵌着して「かしめ」固着して接続固定
され、しかるのち、係止舌片11を基部から後方に18
0°折り曲げて曲成部12となし、前端部2′を曲成部
12によって上下から挾着係止すると共に、弾性接触板
2を180°反転して正常姿勢にして展開板13上に固
定保持し、その弾性接触板2を包み込むようにして展開
板13を順次折り曲げて側壁5と上壁4を形成し、弾性
接触板2を内蔵装着した雌形接触部1が形成されてい
る。
【0011】この実施例の弾性接触板2は、前端部2′
が雌形接触部1の係止舌片11に固着されると共に、係
止舌片11を折り曲げた曲成部12に挾着されているの
で、装着姿勢が安定し、外力による振動や揺動によって
無用な回転や移動をするおそれがない。さらに、曲成部
12の外周が弾性接触板2を挾んだ曲げ半径の曲面部を
構成し、相手側雄形接続子の挿入案内部として機能する
ので、雄形接続子や弾性接触板2の損傷が防止されると
共に、雄形接続子の装着作業がやり易くなる。
【0012】そして、図2に示す前記の加工手順となる
ので、展開板13をプレス加工して曲成加工する工程中
間で、別体物の弾性接触部2を挿入したり後付けする必
要がなく、そのプレス加工の連続性が確保されて、二体
物構造の雌形電気接続子が能率的に成形加工できる。
【0013】つぎに、前記第二発明の一実施例を図3・
図4を参照して説明する。前記図1の実施例と同様に、
筒状体をなす雌形接触部1に別体にして中央部に頂部を
有して山形状をなす弾性接触板2を装着する二体構造の
雌形電気接続子において、弾性接触板2の前端部2′に
は、両側縁に突設した一対の係止片16A16Bと前縁
に突設した係止片16Cの三個の係止片がそれぞれ舌状
に形成されている。また、雌形接触部1の底壁3の前端
には、底壁3を伸長した伸長底壁3′の両側に、伸長底
壁3′の板材を90°曲成して立設した係止突片17が
形成され、さらに、伸長底壁3′の前縁には、前記の係
止片16Cをガタなく受け入れる係止窓18を穿設した
係止舌片11が突設形成されている。
【0014】そして、図4参照、弾性接触板2の係止片
16Cを係止窓18に嵌着すると共に、弾性接触板2の
係止片16A16Bを係止突片17の前縁と当接させて
組合せ、しかるのち、係止舌片11を後方に180°折
り曲げて曲成部12となし、前端部2′を曲成部12に
よって挾着すると共に、係止片16A16Bと係止突片
17とを係合させて、弾性接触板2の後方への移動力を
係止突片17に担持させて固定し、図3の(A)(B)
のように、雌形接触部1の中空部19に別体の弾性接触
板2が装着される構造になっている。
【0015】なお、弾性接触板2の装着係止は、図4に
示す側壁5の曲成前の開放状態においてなされ、弾性接
触板2の装着後に、側壁5と上壁4の曲成加工がなされ
る。
【0016】以上の図3の実施例の弾性接触板2は、前
端部2′が係止舌片11を曲成した曲成部12に挾着さ
れて上下方向に固定されると共に、係止片16Cが底壁
3側の係止窓18に嵌着して左右方向に固定され、さら
に、係止片16A16Bが底壁3側の係止突片17と係
合して後方への移動が防止されるので、三軸方向に的確
に係止固定され、外力による激しい振動や揺動にも耐え
て装着姿勢が極めて安定する。そして、図1実施例と同
様に、曲成部12の外周が相手側雄形接続子の挿入案内
部として機能し、雄形接続子や弾性接触板2の損傷が防
止され、雄形接続子の装着作業がやり易くなる。
【0017】なお、前記第一発明の係止舌片11と弾性
接触板2との固着手段は、図1実施例の「かしめ固定」
以外に、溶着等の他の公知手段を採ることがある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の二体構造
の雌形電気接続子は、弾性接触板の装着姿勢が安定する
ので、接触部位の損傷を防止して電気的接続性能を良好
に維持安定させると共に、接続子間の接続作業性を向上
し、さらに、プレス加工による加工連続性が確保されて
成業作業性を向上する諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明一実施例の二体構造の雌形電気接続子
を示し、図中の(A)はその正面図、図中の(B)はそ
の側面図
【図2】図1実施例の雌形電気接続子の成形手順の説明
【図3】第二発明一実施例の二体構造の雌形電気接続子
を示し、図中の(A)はその正面図、図中の(B)はそ
の側面図
【図4】図2実施例の雌形電気接続子の成形手順の説明
【図5】従来の二体構造の雌形電気接続子を示し、図中
の(A)はその正面図、図中の(B)は(A)のAA断
面平面図、図中の(C)はその側面図
【符号の説明】
1 雌形接触部 2 弾性接触板 2′ 前端部 2″ 後端部 3 底壁 4 上壁 5 側壁 8 弾性接触板の頂部 11 係止舌片 12 曲成部 13 展開板 16A16B16C 係止片 17 係止突片 18 係止窓 19 中空部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 雌形電気接続子の成形方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状体をなす雌形接触
部に、ベリリユウ銅等で形成した別体の弾性接触板を装
着する二体構造の雌形電気接続子の成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の二体構造の雌形電気接続子は、
4参照、底壁3と側壁5と上壁4で方形に枠囲いした筒
状体の雌形接触部1に、中央の頂部8を有して山形状を
なす別体の弾性接触板2を装着して相手側接続子の雄形
接触部を受け入れ接続するように成っており、その弾性
接触板2は、先端部位の側方に突設した係止部6を、側
壁5の係止孔7に遊嵌枢支して雌形接触部1の中空部1
9に装着係止した構造のものが多く使用されている。
して、この雌形電気接続子を成形するには、雌形接触部
1のプレス加工の中間で、予め形成された別体の弾性接
触板2を、プレス加工を中断して挿入後付けする加工方
法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来構造の二体
構造の雌形電気接続子の弾性接触板2は、前端部位が雌
形接触部1の側壁5に枢支され、かつ、後端部位が自由
端となるので、側壁5に枢支された係止部6を支点とし
て回動し易く、外力による振動や揺動によって弾性接触
板2の頂部8が上壁4に容易に衝突し、弾性接触板2の
接触ポイントとなる頂部8部位の破損やメッキ剥離を生
じて電気的接続性能を低下することがある。さらに、前
記の装着手段では、弾性接触板2の先端をカバーして相
手側雄形接続子9の挿入を導く図示点線の案内曲部10
を設けることが困難な為、雄形接続子9の先端が弾性接
触板2の前端と干渉したままムリ入れされることがあ
り、雄形接続子9と弾性接触板2を破損する不具合点が
ある。さらに、前記の成形方法は、弾性接触板2の挿入
取付が雌形接触部1のプレス成形の中間でなされるの
で、プレス加工の連続性が阻害されて、成形コスト高の
要因となっている。
【0004】本発明は、以上の従来構造の難点を解消す
る二体構造の雌形電気接続子の成形方法を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の成形方法は「筒状体の雌形接触部に、別体の
弾性接触板を装着する二体構造の雌形電気接続子を成形
するにおいて、該雌形接触部の展開板の中央前端にし
て、成形後の雌形接触部の底壁になる部位の前端に係止
舌片を設け、該係止舌片に、前記弾性接触板の前端を固
着接続し、しかるのち、該係止舌片を後方へ折り曲げて
曲成部となし、該曲成部によって前記弾性接触板の前端
を挾着し、続いて、前記展開板を折り曲げて雌形接触部
を形成することを特徴とする」第一発明と、
【0006】「筒状体の雌形接触部に、別体の弾性接触
板を装着する二体構造の雌形電気接続子を成形するにお
いて、該雌形接触部の展開板の中央前端にして、成形後
の雌形接触部の底壁になる部位の前端に設けた係止舌片
の係止窓に、前記弾性接触板の前端の係止片を嵌着させ
ると共に、該係止舌片の側縁に立設した係止突片と、該
弾性接触板の前端部の側方へ突設した係止片を係合させ
て、該弾性接触板の後方抜けを防止して組合せ、しかる
のち、該係止舌片を、後方へ折り曲げて曲成部となし、
該曲成部によって前記弾性接触板の前端を挾着し、続い
て、前記展開板を折り曲げて雌形接触部を形成すること
を特徴とする」第二発明からなっている。
【0007】
【作用】以上の構成を要旨とする本発明の成形方法によ
二体構造の雌形電気接続子は、弾性接触板の前端部が
係止舌片に挾着固定され、または、同じく前端部が係止
舌片に挾着固定され、かつ、弾性接触板側の係止片が、
雌形接触部側の係止窓と係止突片の前縁とに嵌着し係合
するので、弾性接触板の装着姿勢が、外力に対して物理
的に安定すると共に、係止舌片の曲成部が雄形接続子の
挿着案内部として機能するので、接続子や弾性接触板の
損傷を防止し、接続子相互の接続作業性を向上すること
ができる。
【0008】さらに、本発明の成形方法による雌形電気
接続子は「雌形接触部の底壁前端の係止舌片に、弾性接
触板の前端を固着係止し、その係止舌片を後方に曲成し
た曲成部によって、その弾性接触板の前端部を挾着した
構造」に成形されるので、雌形電気接続子の本体となる
雌形接触部を、展開板からプレス加工して方形断面中空
体に加工する場合、その展開板に、予め弾性接触板を任
意の固着手段によって固着しておき、しかるのち、その
展開板をプレス加工して弾性接触板を中空部へ入れた雌
形接触部となす加工手順となるので、その雌形接触部の
プレス加工の中間で、別体の弾性接触板を挿入後付けす
る必要がなく、プレス加工による雌形電気接続子の加工
連続性が確保され、成形作業が能率的にできる。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、前記第一発明の一実施例を示す図1を参照して、底
壁3と側壁5と上壁4からなる筒状体の雌形接触部1
に、別体にして山形状の弾性接触板2を装着する二体構
造の雌形電気接続子を成形するにおいて、雌形接触部1
の展開状態の展開板13の中央前端にして、成形後の底
壁3となる部位の前端に、係止突起14を有する係止舌
片11を展開板13と一体に設け、この係止突起14
に、別体の弾性接触板2の前端部2′に設けた係止孔1
5を嵌着して「かしめ」固着して接続固定し、しかるの
ち、係止舌片11を基部から後方に180°折り曲げて
曲成部12となし、前端部2′を曲成部12によって上
下から挾着係止すると共に、弾性接触板2を180°反
転して正常姿勢にして展開板13上に固定保持し、続い
て、その弾性接触板2を包み込むようにして展開板13
を順次折り曲げて側壁5と上壁4を形成し、弾性接触板
2を中空部19に内蔵装着した雌形接触部1を成形す
る。
【0010】以上の実施例によると雌形電気接続子は、
展開板13をプレス加工して曲成加工する工程中間で、
別体物の弾性接触部2を挿入したり後付けする必要がな
く、そのプレス加工の連続性が確保されて、二対物構造
の雌形電気接続子が能率的に成形できる。
【0011】そして、この実施例による雌形電気接続子
の弾性接触板2の後端部2″は底壁3上をスライド可能
に保たれ、頂部8が正常姿勢の中高姿勢となって雌形接
触部1の中空部19に収納装着された構造を呈して弾性
接触板として円滑に機能する。そして、弾性接触板2
の、前端部2′が、雌形接触部1の係止舌片11に固着
されると共に、係止舌片11を折り曲げた曲成部12に
挾着されているので、装着姿勢が安定し、外力による振
動や揺動によって無用な回転や移動をするおそれがな
い。さらに、曲成部12の外周が弾性接触板2を挾んだ
曲げ半径の曲面部を構成し、相手側雄形接続子の挿入案
内部として機能するので、雄形接続子や弾性接触板2の
損傷が防止されると共に、雄形接続子の装着作業がやり
易くなる。
【0012】つぎに、前記第二発明の一実施例を図2・
図3を参照して説明する。前記図1の実施例と同様に、
筒状体をなす雌形接触部1に別体にして中央部に頂部を
有して山形状をなす弾性接触板2を装着する二体構造の
雌形電気接続子を成形するにおいて、前記図1実施例と
同様に、雌形接触部1の展開状態の展開板13の中央前
端にして、成形後の雌形接触部1の底壁3になる部位の
前端に突設した係止舌片11に係止窓18を設け、この
係止窓18に、別体の弾性接触板2の前端部2′に突設
した係止片16Cを嵌着させると共に、係止舌片11の
左右側縁に立設した一対の係止突片17と、弾性接触板
2の前端部2′の左右側方へ突設した係止片16A・1
6Bを係合させて、弾性接触板2が後方へ抜けないよう
に係合させて組合せ、しかるのち、係止舌片11を後方
へ180°折り曲げて曲成部12となし、この曲成部1
2によって弾性接触板2を挾着して押え込み、続いて、
展開板13を折り曲げて弾性接触板2を中空部19に装
着した雌形接触部1を成形する。
【0013】以上の図2の実施例で成形された雌形電気
接続子は、弾性接触板2の前端部2′が、係止舌片11
を曲成した曲成部12に挾着されて上下方向に固定され
ると共に、係止片16Cが底壁3側の係止窓18に嵌着
して左右方向に固定され、さらに、係止片16A16B
が底壁3側の係止突片17と係合して後方への移動が防
止されるので、三軸方向に的確に係止固定され、外力に
よる激しい振動や揺動にも耐えて装着姿勢が極めて安定
する。そして、図1実施例と同様に、曲成部12の外周
が相手側雄形接続子の挿入案内部として機能し、雄形接
続子や弾性接触板2の損傷が防止され、雄形接続子の装
着作業がやり易くなる。そして、図1実施例と同様に、
別体の弾性接触板2を、プレス加工の中間で後付けする
必要がないので、プレス加工の連続性が確保されて、二
体物構造の雌形電気接続子が能率的に成形加工できる。
【0014】なお、前記第一発明の係止舌片11と弾性
接触板2との固着手段は、図1実施例の「かしめ固定」
以外に、溶着等の他の公知手段を採ることがある。
【0015】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の二体構造
の雌形電気接続子の成形方法は、弾性接触板の装着姿勢
が安定するので、接触部位の損傷を防止して電気的接続
性能を良好に維持安定させると共に、接続子間の接続作
業性を向上する高品質の雌形電気接続子を提供し、さら
に、プレス加工による加工連続性が確保されて成形生産
性を向上する諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明一実施例の雌形電気接続子の成形方法
と、成形された雌形電気接続子を示し、図中の(A)は
その成形方法の説明図、図中の(B)は成形された電気
接続子の正面断面図、図中の(C)は成形された電気接
続子の側面図
【図2】第二発明一実施例の雌形電気接続子の成形手順
の説明図
【図3】図2の成形方法で成形された雌形電気接続子を
示し、図中の(A)はその正面断面図、図中の(B)は
その側面図
【図4】従来の二体構造の雌形電気接続子を示し、図中
の(A)はその正面断面図、図中の(B)は(A)のA
A断面平面図、図中の(C)はその側面図
【符号の説明】 1 雌形接触部 2 弾性接触板 2′ 前端部 2″ 後端部 3 底壁 4 上壁 5 側壁 8 弾性接触板の頂部 11 係止舌片 12 曲成部 13 展開板 16A16B16C 係止片 17 係止突片 18 係止窓 19 中空部
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の雌形接触部に、別体の弾性接触
    板を装着する二体構造の雌形電気接続子において、該雌
    形接触部の底壁前端に形成した係止舌片に、該弾性接触
    板の前端部を固着係止し、該係止舌片を後方に曲成した
    曲成部によって該前端部を挾着した構造を特徴とする雌
    形電気接続子。
  2. 【請求項2】 筒状体の雌形接触部に、別体の弾性接触
    板を装着する二体構造の雌形電気接続子において、該雌
    形接触部の底壁前端を伸長して、両端に係止突片を立設
    すると共に、前縁に係止窓を有する係止舌片を形成し、
    さらに、該弾性接触板の前端部の両側と前縁に係止片を
    設け、該両側の係止片を前記係止突片の前縁に係合させ
    ると共に、該前縁の係止片を前記係止窓に嵌着して組合
    せ、前記係止舌片を後方に曲成した曲成部によって該弾
    性接触板の前端部を挾着した構造を特徴とする雌形電気
    接続子。
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