JPH06206805A - チロシナーゼ阻害剤及びそれを用いた皮膚外用剤 - Google Patents

チロシナーゼ阻害剤及びそれを用いた皮膚外用剤

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JPH06206805A
JPH06206805A JP36220092A JP36220092A JPH06206805A JP H06206805 A JPH06206805 A JP H06206805A JP 36220092 A JP36220092 A JP 36220092A JP 36220092 A JP36220092 A JP 36220092A JP H06206805 A JPH06206805 A JP H06206805A
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alkyl group
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Application number
JP36220092A
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Masaru Saida
勝 斉田
Toshitaka Inoue
寿孝 井上
Yoshihiro Tagami
義洋 田上
Yuji Shimozono
雄治 下園
Mizue Mukai
瑞恵 迎
Shigeo Ota
重雄 太田
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はチロシナーゼ活性阻害作用を有する
有効成分を含有してなる皮膚外用剤、特に美白化粧料及
び皮膚老化防止剤に関する。 【構成】 チロシナーゼ活性阻害作用を有する複素環化
合物又はジターシャブル−4−ヒドロキシフェニル誘導
体又はケイ皮酸誘導体を含有してなる皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチロシナーゼ活性阻害作
用を有する複素環化合物又はジターシャルブチル−4−
ヒドロキシフェニル誘導体又はケイ皮酸誘導体に関す
る。又、これらの有効成分を含有してなる皮膚外用、特
に美白化粧料及び皮膚老化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】メラニンは皮膚に存在し、その生成は皮
膚組織中の色素細胞内でチロシナーゼの作用によってチ
ロシンがドーパ等を経てメラニンを生成するものとされ
ている。そして、メラニン量の過剰の生成は皮膚の表面
にシミ・ソバカス等の美容上の欠陥、並びに肝臓等の色
素沈着症等の病理的欠陥を生じるものである皮膚の表面
に生成したメラニンに対して脱色剤、例えばハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノベンジルエーテル等を配合し
た外用剤が用いられていたが、これらは強い白色作用を
有するものであるが色素細胞の変性、致死を主作用とす
るもので、皮膚本来の生理機能を損ない、斑状もしくは
網状の白斑を副作用として生じるおそれがあり好ましく
ない。又、コウジ酸含有の外用剤が市販されているが、
作用的に問題がある。そこで、上記のメラニンの生成機
構に着目しチロシナーゼ活性を阻害する物質を種々検討
するに至った。尚、本発明の有効成分である複素環化合
物又はジターシャルブチル−4−ヒドロキシフェニル誘
導体又はケイ皮酸誘導体はいずれも公知化合物である
が、チロシナーゼ活性阻害作用については全く検討され
ておらず、ましてや美白を目的とした皮膚外用剤として
は今日まで全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はチロ
シナーゼ活性阻害剤の提供並びにこれらの有効成分を含
有する上記問題点を解決した皮膚外用剤、特に美白化粧
料及び皮膚老化防止剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記一般式
(1)〜(10)について順次説明する。すなわち、一
般式(1)
【0005】
【化12】
【0006】〔式中、R及びYは水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、水酸基、アルコキシ基又はトリフ
ルオロメチル基を、Zは
【0007】
【化13】
【0008】(但し、R及びRは水素原子又はアル
キル基を、nは0〜9の整数を表わす。)を、mは1〜
8の整数を表わす。〕で示されるベンズオキサゾール誘
導体について更に具体的に説明すると、R及びY
ハロゲン原子とは弗素、塩素、臭素又は沃素を、アルキ
ル基とは炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−
プロピル、n−ブチル、iso−ブチル基等を)、アル
コキシ基とは炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブト
キシ、tert−ブトキシ基等)を、またZにおけるR
及びRのアルキル基とは炭素数1〜7の直鎖状又は
分岐状のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、iso−プロピル基等)を意味する。尚、この
一般式(1)記載の化合物は特開昭63−77866号
公報に記載されている。
【0009】次に、一般式(2)
【0010】
【化14】
【0011】(式中、Xは−CH−又は−N−原子を、
は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基及び低
級アルコキシ基を、Rは水素原子、低級アルキル基、
置換ベンジルアルコキシカルボニルアルキル基及びイン
ドリルメチル基を、Rは低級アルキル基を意味する)
で示されるチオ尿素誘導体について更に具体的に説明す
ると、XはCH又はN原子を意味し、それぞれベンゼン
環及びピリジン環を形成する。Y、R及びRの低
級アルキル基とはメチル、エチル、n−プロピル、is
o−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル基等を、Y
の低級アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、is
o−ブトキシ、tert−ブトキシ基等を、Yのハロ
ゲン原子とはYのハロゲン原子と同じ意味を表わす。
は水素原子、メチル基、イソプロピル基、イソブチ
ル基、ヒドロキシメチル基、パラヒドロキシベンジル
基、メルカプトメチル基、2−メチルチオエチル基、メ
トキシカルボニルメチル基及びインドリルメチル基等を
意味する。尚、この一般式(1)記載の化合物は特開昭
62−5951号公報に記載されている。
【0012】次に、一般式(3)
【0013】
【化15】
【0014】(式中、Rはハロゲン原子、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、水酸基、メルカプト基、低級ア
ルコキシ基又は低級アルキルチオ基を、Rは水素原子
又はアルキル基を意味する)でしめされる2−アリール
イミノ−1,3−ジチオラン誘導体について更に具体的
に説明すると、Rは弗素、塩表、臭素又は沃素等のハ
ロゲン原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、水酸
基、メルカプト基又はメトキシ、エトキシ、n−プロポ
キシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブ
トキシ、tert−ブトキシ等の低級アルコキシ基、又
はメチルチオ、エチルチオ、n−ブチルチオ及びter
t−ブチルチオ等の低級アルキルチオ基を意味する。R
は水素原子又はアルキル基を意味するが、アルキル基
とは一般式(1)中のRのアルキル基と同じ意味を有
する。尚、この一般式(3)記載の化合物は特開昭62
−209076号公報に記載されている。
【0015】次に、一般式(4)
【0016】
【化16】
【0017】(式中、Rは水素原子又は低級アルキル
基を、R及びR10は水素原子又は低級アルキル基
を、Aは無置換又は置換アリール基又はピリジル基を
表わす)で示されるチアゾリジノン誘導体。
【0018】次に、一般式(5)
【0019】
【化17】
【0020】(式中、lは0又は1の整数を、Rは水
素原子又は低級アルキル基を、R10は水素原子又は低
級アルキル基を、Aは無置換又は置換されたアリール
基又はピリジル基を表わす)で示される、含硫黄ラクタ
ム誘導体。前記一般式(4)及び(5)について更に具
体的に説明すると、Rは水素原子又はメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、tert−ブチル等の低級アルキル基
を、R及びR10の低級アルキル基とはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル基等を、A及びAの無置換ア
リール基はフェニル基又はメチル、エチル、プロピル、
ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ基、塩素、臭素、
沃素、弗素等のハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、水
酸基、トリフルオロメチル基が任意に1〜3個置換した
フェニル基を、ピリジル基は2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル基を意味するものである。尚、一般式
(5)のlは0又は1の整数を意味し、それぞれ含硫黄
5員環及び6員環ラクタム構造をとるものである。尚、
一般式(4)記載の化合物は特公平1−44708号公
報、又一般式(5)記載の化合物は特公平1−4470
7号公報に記載されている。
【0021】次に一般式(6)
【0022】
【化18】
【0023】(式中、R11は低級アルキル基又はフェ
ニル基を、Aは無置換又は置換アリール基及びピリジ
ル基を意味する)で示される2−メルカプト−4−オキ
ソピリミジン誘導体。
【0024】次に一般式(7)
【0025】
【化19】
【0026】(式中、lは0又は1の整数を、Aは無
置換又は置換されたアリール基又はピリジル基を表わ
す)で示される、2−メルカプトキノリン誘導体。前記
一般式(6)及び(7)について更に具体的に説明する
と、R11はメチル、エチル、n−プロピル、iso−
プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−ブ
チル等の低級アルキル基又はフェニル基を、lは0又は
1の整数を意味し、一般式(8)の化合物においてはそ
れぞれスルフィド又はスルホキシドの構造をとる。A
及びAは無置換もうしくは置換されたアリール基又は
ピリジル基を表わし、具体的には一般式(4)及び
(5)のAと同じ意味を表わす。すなわち、一般式
(6)においてはピリミジン環を有するスルフィドを一
般式(7)においてはキノリン環を有するスルフィド又
はスルホキシドを意味する。尚、一般式(6)記載の化
合物は特開平3−27363号公報、又一般式(7)記
載の化合物は特開平62−209062号公報に記載さ
れている。
【0027】次に一般式(8)
【0028】
【化20】
【0029】(式中、Rは水素原子又はメチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、tert−ブチル等の低級アルキル基
を、Aは無置換もしくは1〜3個の置換基を有する芳
香環を意味する)で示されるカルコン誘導体からなるチ
ロシナーゼ活性阻害剤について更に具体的に説明する
と、Rは前記一般式(4)及び(5)のRと同じく
水素原子又はメチル基を、Aは無置換もしくは置換さ
れた芳香環、具体的には3−5−ジターシャルブチル−
4−ヒドロキシフェニル基を有するカルコン型の構造を
とるものである。尚、一般式(8)記載の化合物はJ.
Med.Chem 32(1) 100−104(19
89)に記載されている。
【0030】次に一般式(9)
【0031】
【化21】
【0032】(式中、Aは低級アルキル基、無置換又
は置換アリール基または環状アミノ基を、XはN原子
又はS原子を、YはO原子、N原子又は低級アルキル
アミノ基を意味する)で示される3,5−ジターシャブ
チル−4−ヒドロキシスチレン誘導体について更に具体
的に説明すると、Aの低級アルキル基とはメチル、エ
チル、n−プロピル、iso−プロピル等の炭素数1〜
5の直鎖状又は分岐状のアルキル基を、無置換又は置換
フェニル基とはフェニル基又はメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等の低級アルキル基、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ等の低級アルコキシ基、塩素、臭
素、沃素、弗素等のハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、水酸基、トリフルオロメチル基が任意に1〜3個置
換したフェニル基を意味する。Aの環状アミノ基とは
ピペリジノ、モルホリノ、ピロリジノ等の5〜6員環状
アミノ基を意味する。Yの低級アルキルアミノ基とは
メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基等
の炭素数1〜4の直鎖状アミノ基を意味する。尚、
、Y及びAの関係は次の様に特定される。 Xが窒素原子、Yが酸素原子の場合にはオキサゾ
ロン環を形成し、Aは低級アルキル基をとる。 Xが窒素原子、Yが窒素原子又は低級アルキルア
ミノ基の場合にはイミダゾロン環を形成し、Aは低級
アルキル基に特定されない。 Xが硫黄原子、Yが窒素原子の場合にはチアゾロ
ン環を形成し、Aは主として環状アミノ基をとる。 尚、一般式(9)記載の化合物はChem.phar
m.Bull.,34(4)1619−1627(19
86)に記載されている。
【0033】次に一般式(10)
【0034】
【化22】
【0035】(式中、Aは無置換もしくは置換された
ベンゼン環又は複素環を意味する)で示されるケイ皮酸
誘導体について更に具体的に説明すると、Aはハロゲ
ン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基又はニト
ロ基、アミノ基、水酸基、トリフルオロメチル基等の置
換基を任意に1〜3個有するベンゼン、又はピリジン、
ピリミジン、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキ
サゾール、チアゾール等の複素環を意味する。
【0036】尚、本発明の一般式(1)〜(10)で示
される化合物は必要に応じ無機塩(ナトリウム塩、アル
ミニウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩、リン酸塩等)又は有機塩(フマル酸塩、マ
レイン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、リジン
塩等)の付加塩を形成させることができる。本発明の皮
膚外用剤の処方にあたっては前記化合物の中から1種又
は2種異状が選択される。これらの誘導体は皮膚外用剤
全量中に0.001〜20重量%配合すればよく、好ま
しくは0.001〜5重量%である。0.001重量%
より少ない量では充分な美白効果は得られず、20重量
%より多くしても美白効果は上がらない。
【0037】本発明の皮膚外用剤には、請求項目記載の
必須成分の他に既存の美白作用を有する薬剤、保湿作用
を有する薬剤など通常の化粧品や医薬部外品、医薬品等
の皮膚外用剤に用いられている薬剤及び製剤上許容し得
る基剤が配合可能である。本発明の皮膚外用剤として
は、上記有効成分の他に通常医薬品、医薬部外品又は化
粧品等に用いられる原料、例えば界面活性剤、油分、ア
ルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キ
レート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱
剤、ビタミン類、アミノ酸類、水など配合可能である。
【0038】具体的には、界面活性剤としては、親油型
グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモ
ノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソ
ルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
ト、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、
ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン酸ナト
リウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナト
リウム、N−アシルグルタミン類ナトリウム等のアニオ
ン界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカ
チオン界面活性剤、塩酸アルキルアミノエチルグリシン
液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することがで
きる。
【0039】油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カ
カオ脂、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び
合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ヘ
キシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルア
ルコール等の天然及び合成高級アルコール類、ミリスチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリス
チン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシ
ル、コレステロールオレート等のエステル類を例示する
ことができる。
【0040】保湿剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等の多価アルコール類、アミノ酸、乳
酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のN
MF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コ
ンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質を例示すること
ができる。
【0041】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出
物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セ
ルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例
示することができる。防腐剤としては、安息香酸塩、サ
リチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキ
シ安息香酸エステル、2,4,4’−トリクロロ−2’
−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’,−ト
リクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキ
チオール、レゾルシン、エタノール等を例示することが
できる。
【0042】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロ
ピル、アスコルビン酸等を、キレート剤としては、エデ
ト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリ
ン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グル
コン酸等を、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、
トリエタノールアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ
例示することができる。
【0043】紫外線吸収・散乱剤については、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチ
ルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキ
シサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例
示することができる。ビタミン類としては、ビタミン
A、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミン
E、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミン
U、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−
リポ酸、オロット酸及びその誘導体を例示することがで
きる。
【0044】アミノ酸類としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、
シスチン、システイン、メチオニン、ブロリン、ヒドロ
キシブロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギ
ニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体等を例示する
ことができる。尚、任意成分は、これらに限定されるも
のではない。上記有効成分と任意成分を適当に配合する
ことにより、化粧水、クリーム、ローション、スキンミ
ルク、乳剤、パック剤、軟膏、ゲル、ゲルクリーム、パ
ップ、スチック、スプレー、パウダー又は石鹸等種々の
製品形態として用いることができる。
【0045】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。本発明は勿論これにより限定されるものではな
い。 実施例1 チロシナーゼに対する酵素阻害作用 (試験方法)マッシュルーム由来のチロシナーゼを酵素
源として、本発明化合物の酵素阻害作用を検討した。す
なわち、10mMのドーパに被験化合物及び酵素を添加
し、37℃でインキュベーションした。反応停止後、生
成された赤紫色の反応溶液を490nmにて吸光度測定
した。結果は被験物質無添加群からの抑制率にて表1〜
9に示した。尚、表1〜10はそれぞれ一般式(1)〜
(10)の化合物のデータに対応している。
【0046】
【表1】 チロシナーゼ阻害作用
【0047】
【表2】 チロシナーゼ阻害作用
【0048】
【表3】 チロシナーゼ阻害作用
【0049】
【表4】 チロシナーゼ阻害作用
【0050】
【表5】 チロシナーゼ阻害作用
【0051】
【表6】 チロシナーゼ阻害作用
【0052】
【表7】 チロシナーゼ阻害作用
【0053】
【表8】 チロシナーゼ阻害作用
【0054】
【表9】 チロシナーゼ阻害作用
【0055】
【表10】 チロシナーゼ阻害作用
【0056】実施例2 B−16細胞におけるメラニン
量への影響 (試験方法)本発明化合物のメラニン生成抑制作用をメ
ラニン細胞を用いて検討した。すなわち、マウスB−1
6めらの−ま細胞を10%FBS及び90μg/mlの
テオフィリンを含むダルベッコ変法イーグル培地に2日
間培養後、被験化合物を4間添加した。最終添加の翌日
に及川らの方法によりメラニンを抽出し、吸光度計を用
い400nmにてメラニン量を測定した。結果は被験化
合物無添加群を対照群として、細胞10個当たりの抑
制率にて表示し、表11に示す。
【0057】
【表11】 B−16細胞におけるメラニン量への影響
【0058】実施例3 安全性 (試験方法)本発明化合物の安全性試験の一環として、
マウスでの皮下投与における急性(単回投与)毒性試験
をup and down法を用いて実施した。すなわ
ち、ddy系雄性マウスの頚部皮下に被験物質を投与
後、一般症状並びに死亡の有無を一週間観察した。得ら
れた結果を表12に示す。
【0059】
【表12】 マウスにおける単回投与試験 以上の結果から、本被験化合物はいずれも高い安全性を
有していることが判明した。
【0060】最後に、本発明の皮膚外用剤を用いた各種
処方例を示す。重量%で配合量を表わす。 A及びBを別個に加熱溶解し、AにBを添加して攪拌乳
化後、冷却してクリームを得た。
【0061】 A及びBを別個に加熱溶解し、AにBを添加して攪拌乳
化後、冷却してクリームを得た。
【0062】 A及びBを別個に加熱溶解し、AにBを添加して攪拌乳
化後、冷却して乳液を得た。
【0063】 各成分を均一に攪拌、混合、溶解してローションを得
た。
【0064】 A及びBを別個に加熱溶解し、AにBを添加して攪拌乳
化後、冷却して軟膏を得た。
【0065】 Bを加熱溶解冷却し、Aを添加して攪拌後、均一にして
パックを得た。
【0066】 各成分を均一に攪拌、混合溶解して化粧水を得た。
【0067】 各成分を均一に攪拌、混合してパウダーを得た。
【0068】
【発明の効果】本発明の一般式(1)〜(10)で示さ
れる化合物及びその塩類はメラニン形成に関与するチロ
シナーゼの活性を阻害し、美白効果に優れ且つ安全性の
高い皮膚外用剤、特に美白化粧料又は皮膚老化防止剤等
の医薬品、医薬部外品及び化粧品として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/17 9283−4C 31/385 ADA 7431−4C 31/39 7431−4C 31/42 AED 7431−4C 31/44 7431−4C 31/47 7431−4C C07D 213/73 213/82 277/14 401/12 209 7602−4C 239 7602−4C // C07D 215/36 263/58 327/04 339/06 (72)発明者 下園 雄治 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 迎 瑞恵 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内 (72)発明者 太田 重雄 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複素環化合物又はジターシャルブチル−
    4−ヒドロキシフェニル誘導体又はケイ皮酸誘導体から
    なるチロシナーゼ活性阻害剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (1) 【化1】 〔式中、R及びYは水素原子、ハロゲン原子、アル
    キル基、水酸基、アルコキシ基又はトリフルオロメチル
    基を、Zは 【化2】 (但し、R及びRは水素原子又はアルキル基を、n
    は0〜9の整数を表わす。)を、mは1〜8の整数を表
    わす。〕で示されるベンズオキサゾール誘導体からなる
    チロシナーゼ活性阻害剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (2) 【化3】 (式中、Xは−CH−又は−N−原子を、Yは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ
    基を、Rは水素原子、低級アルキル基、置換ベンジル
    アルコキシカルボニルアルキル基及びインドリルメチル
    基を、Rは低級アルキル基を意味する)で示されるチ
    オ尿素誘導体からなるチロシナーゼ活性阻害剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (3) 【化4】 (式中、Rはハロゲン原子、ニトロ基、トリフルオロ
    メチル基、水酸基、メルカプト基、低級アルコキシ基又
    は低級アルキルチオ基を、Rは水素原子又はアルキル
    基を意味する)でしめされる2−アリールイミノ−1,
    3−ジチオラン誘導体からなるチロシナーゼ活性阻害
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (4) 【化5】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、R
    びR10は水素原子又は低級アルキル基を、Aは無置
    換又は置換アリール基又はピリジル基を表わす)で示さ
    れるチアゾリジノン誘導体からなるチロシナーゼ活性阻
    害剤。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (5) 【化6】 (式中、lは0又は1の整数を、Rは水素原子又は低
    級アルキル基を、R10は水素原子又は低級アルキル基
    を、Aは無置換又は置換されたアリール基又はピリジ
    ル基を表わす)で示される、含硫黄ラクタム誘導体から
    なるチロシナーゼ活性阻害剤。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (6) 【化7】 (式中、R11は低級アルキル基又はフェニル基を、A
    は無置換又は置換アリール基及びピリジル基を意味す
    る)で示される2−メルカプト−4−オキソピリミジン
    誘導体からなるチロシナーゼ活性阻害剤。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の複素環化合物が一般式
    (7) 【化8】 (式中、lは0又は1の整数を、Aは無置換又は置換
    されたアリール基又はピリジル基を表わす)で示され
    る、2−メルカプトキノリン誘導体からなるチロシナー
    ゼ活性阻害剤。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のジターシャールブチル−
    4−ヒドロキシフェニル誘導体が一般式(8) 【化9】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、A
    無置換もしくは1〜3個の置換基を有する芳香環を意味
    する)で示されるカルコン誘導体からなるチロシナーゼ
    活性阻害剤。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のジターシャールブチル
    −4−ヒドロキシフェニル誘導体が一般式(9) 【化10】 (式中、Aは低級アルキル基、無置換又は置換アリー
    ル基または環状アミノ基を、XはN原子又はS原子
    を、YはO原子、N原子又は低級アルキルアミノ基を
    意味する)で示される3,5−ジターシャブチル−4−
    ヒドロキシスチレン誘導体からなるチロシナーゼ活性阻
    害剤。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のケイ皮酸誘導体が一般
    式(10) 【化11】 (式中、Aは無置換もしくは置換されたベンゼン環又
    は複素環を意味する)で示されるケイ皮酸誘導体からな
    るチロシナーゼ活性阻害剤。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のチロシナーゼ活性阻害
    剤を有効成分とすることを特徴とする皮膚外用剤。
  13. 【請求項13】 美白化粧料又は皮膚老化防止剤として
    用いることを特徴とする請求項12記載の皮膚外用剤。
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