JPH06205261A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH06205261A
JPH06205261A JP5321466A JP32146693A JPH06205261A JP H06205261 A JPH06205261 A JP H06205261A JP 5321466 A JP5321466 A JP 5321466A JP 32146693 A JP32146693 A JP 32146693A JP H06205261 A JPH06205261 A JP H06205261A
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JP
Japan
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focus
tracking
zoom
focusing
curve
Prior art date
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Pending
Application number
JP5321466A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hashimoto
仁史 橋本
Atsujirou Ishii
敦次郎 石井
Naoki Fujii
尚樹 藤井
Akio Terane
明夫 寺根
Masao Sato
政雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5321466A priority Critical patent/JPH06205261A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オートフォーカス(AF)動作に切り換えられ
たとき、撮影者の意志を反映したAF動作が可能であ
り、簡単な構成の装置で、しかも簡単な操作で的確に被
写体を捕らえることが可能なカメラを提供することを目
的とする。 【構成】マニュアルフォーカスモードでの合焦調節の対
象に関する情報を保持する合焦対象情報保持手段と、マ
ニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモード
への切り換えに際しては上記合焦対象情報保持手段での
保持情報に対応する合焦調節の対象についてオートフォ
ーカスによる合焦調節動作を開始するための合焦対象認
識手段等を、AF演算回路25、積分回路24、及び追
尾回路28(被写体の輝度情報,色情報,画角情報を取
り込み、対応する動体である被写体の追尾エリアを検出
する回路)等からなるAF制御ブロック10等に内蔵す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、オ
ートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードと
を切り換え適用可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等においては、ズー
ム式レンズのズーミング時にはピント位置補正のための
ズームトラッキング制御動作が行われるものが多い。図
25は、例えば、該ズームトラッキング動作におけるズ
ームレンズ中のバリエータレンズの位置(以下、ズーム
レンズ位置と記載する)に対するフォーカスレンズ補正
位置の変化を示したズームトラッキングカーブであっ
て、該トラッキング動作時には、各ズームレンズ位置に
対し、フォーカスレンズを上記図25のカーブに沿っ
て、移動させる。
【0003】上記図25のズームトラッキングカーブを
利用したズームトラッキング制御方式として、従来、各
種の方式が提案されている。例えば、「NATIONAL TECHN
ICAL REPORT 」(VOL. 37 NO.3 JUN. 1991、P338〜344
)に記載されているビデオカメラのズームレンズのズ
ームトラッキング方式は、メモリに記憶されたズームト
ラッキングカーブのテーブルデータを読み出し、テーブ
ル補間することにより、フォーカスレンズの適正移動量
を演算し、トラッキングを行うものである。
【0004】上記テーブル補間によるズームトラッキン
グ方式について詳細に説明すると、図26は、前記図2
5のズームトラッキングカーブのうち、基準被写体距離
L1(=∞)と被写体距離L2、更に、距離L1とL2
の間で補間される被写体距離L3に対するトラッキング
カーブを抜き出して示した線図である。ズーミング位置
Zaにおける被写体距離L1,L2に対するフォーカス
レンズ位置を示す点A1,A2とし、ズーミング位置Z
bにおける被写体距離L1,L2に対するフォーカスレ
ンズ位置を示す点B1,B2とする。なお、これらのデ
ータは、当該カメラに適用されたメモリに格納されてい
るものとする。そして、該位置A1,B1とA2,B2
間の繰り出し量を図示のように値Db,Ddとする。
【0005】いま、ズームレンズが位置Zaにあり、被
写体距離L3のトラッキングカーブ上の位置A3にフォ
ーカスレンズが位置しているとする。該位置A3は、そ
のズーム位置Zaに対するフォーカスレンズ位置A1,
A2の繰り出し量Dbとフォーカスレンズ位置A1,A
3の繰り出し量Daから相対的に定義することができ
る。そこで、ズームレンズ位置がZbに変化したとす
る。被写体距離L3のトラッキングカーブが、上記フォ
ーカスレンズ位置A1,A2による上記繰り出し量の比
率である繰り出し比Da/Dbを一定値に保持するよう
に推移してゆくとすれば、位置B1からの繰り出し量D
cが求められ、その結果、位置B3が求められる。な
お、上記一定値とする繰り出し比Da/Dbが、後述の
実施例に適用されるトラッキング補間演算の基準値の1
つに対応する。
【0006】しかしながら、実際の製品として製造され
るものは、レンズおよび鏡枠の製造上のバラツキを含ん
でいる。即ち、図27に示すような設計により求められ
た適正位置を与える設計値トラッキングカーブLT0.5
(被写体距離0.5 mに対するカーブ)〜LT∞(無限遠
の被写体距離に対するカーブ)に対して、実際の製品で
の適正位置を与えるトラッキングカーブは、例えば、図
28に示すように設計値トラッキングカーブLTからず
れた実際値トラッキングカーブLP0.5 〜LP∞とな
る。そして、トラッキング制御を行う場合、特に被写体
距離を考慮することなく、実際値トラッキングカーブL
Pがそれぞれ該当するライン間の領域R1,R2,R3
内を一定比で内挿されるものとしてトラッキング駆動カ
ーブを求め、トラッキングを実行する。従って、設計値
カーブLTと実際値カーブLPのカーブ形状が一致して
さえすれば、正しいトラッキング制御を行うことができ
る。
【0007】また、トラッキング制御における設計値カ
ーブLTと実際値カーブLPのカーブ形状が一致しない
ようなカメラに対しては、本出願人が先に提案した特許
平4−288921号のカメラのズームトラッキング制
御方式が有効である。本トラッキング制御は、設計上の
設計値であるズームトラッキングカーブと実際のトラッ
キングカーブとの差の変化を2次曲線で近似し、その2
次曲線に沿ってトラッキング制御を行うものである。
【0008】そして、図29のトラッキングカーブに示
すように、実際値のトラッキングカーブLPと理論上の
設計値のトラッキングカーブLTとは、ズーム位置のワ
イド端(以下、W端と記載する)とテレ端(以下、T端
と記載する)で実際のトラッキングカーブLPを理論上
のトラッキングカーブLTに一致するように調節されて
いるものとする。
【0009】図30のズームレンズ位置X1にて、フォ
ーカスレンズが合焦位置であるP1位置にあり、その
後、ズームレンズ位置X2までズーミングする場合の動
作について説明すると、まず、実際値カーブLP上の位
置であるフォーカスレンズ位置P1に対してW,T端が
一致する設計値カーブLT上のフォーカス位置P2を求
める。なお、この動作は、上記特願平4−288921
号に「WT間補正演算」として説明されている。
【0010】次に、この設計値ズームトラッキングカー
ブLTに沿ってズーム位置X2に対するフォーカスレン
ズ位置P3を求める。そこで、再度、ズームレンズ位置
X2での「WT間補正演算」を行う。即ち、設計値カー
ブLT上のフォーカス位置P3に対する実際値カーブ上
のフォーカスレンズの補正位置P4を求める。この位置
P4は、ズームレンズ位置X2において、現実に合焦が
得られる点である。最終的に、該ズームトラッキング補
正位置P4へ前記位置P1からフォーカスレンズの駆動
を行い、1つのズームトラッキング動作を終了すること
になる。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】ところで、従来のカメラでは、AF(オー
トフォーカス)モードとMF(マニュアルフォーカス)
モードとは独立した処理が行われており、互いの情報を
渡し合う等の処理はなされていなかった。即ち、システ
ム的にはMFモードでもAFのための評価値、例えば、
コントラスト情報が得られるのに、特に利用されること
なく、回路に無駄な電力を消費するだけであるといった
欠点があった。
【0012】また、MFモードからAFモードに切り換
えられた場合、合焦対象領域は画面中央にセットされ、
撮影者の意志は反映されにくかった。そのような場合、
撮影者がどこを見ているかを検出する視線検知センサを
組み込み、そのセンサの出力により合焦対象領域を決定
するカメラも提案されている。しかし、その制御部は大
型化し、高価な製品になってしまうという課題を有して
いた。
【0013】更にまた、従来のカメラでは、AF,AE
(自動露出制御)におけるターゲットとなる被写体の自
動追尾機能を内蔵するものも製品化されているが、撮影
の最初に対象被写体を捕捉し、ロックする操作が煩雑で
あった。即ち、画面中央に被写体を入れ、被写体をロッ
クするスイッチを押圧する等煩雑な作業を必要とした。
更に、画面任意の位置に対象被写体を位置させることが
できず、不自然な撮影画面になっていた。また、他に被
写体を捕捉する方法として、画面上の任意の位置情報を
トラックボール,ジョイスティック等により入力し、そ
の後、被写体ロックスイッチを操作する方法も考えられ
るが、やはリ操作が煩雑でコスト上も不利となり、更
に、トラックボール,ジョイスティック等の操作が手ブ
レ撮影につながるといった問題があった。
【0014】本発明は、従来のカメラのこのような課題
を考慮し、AF動作に切り換えられたとき、撮影者の意
志を反映したAF動作が可能であり、簡単な構成の装置
で、しかも簡単な操作で的確に被写体を捕らえることが
可能なカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、オ
ートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードと
を切り換え適用可能なカメラであって、マニュアルフォ
ーカスモードでの合焦調節の対象に関する情報を保持す
る合焦対象情報保持手段と、マニュアルフォーカスモー
ドからオートフォーカスモードへの切り換えに際しては
上記合焦対象情報保持手段での保持情報に対応する合焦
調節の対象についてオートフォーカスによる合焦調節動
作を開始するための合焦対象認識手段とを備えたカメラ
である。
【0016】請求項2の本発明は、上記合焦対象情報保
持手段は、マニュアルフォーカスモードでの合焦調節に
おいて、当該画面内に分割設定された複数の領域中、操
作者の意図に最も適合する合焦状態にある領域を合焦対
象領域として認識し得るように保持するようになされた
ものであるカメラである。請求項3の本発明は、上記合
焦対象認識手段は、上記合焦対象情報保持手段での保持
情報に対応する合焦調節の対象についてオートフォーカ
スによる合焦調節動作を開始して以降も同一の当該対象
について追尾を行うための認識動作を行うようになされ
たものであるカメラである。
【0017】
【作用】本発明では、合焦対象情報保持手段は、マニュ
アルフォーカスモードでの合焦調節の対象に関する情報
を保持し、合焦対象認識手段は、マニュアルフォーカス
モードからオートフォーカスモードへの切り換えに際し
ては上記合焦対象情報保持手段での保持情報に対応する
合焦調節の対象についてオートフォーカスによる合焦調
節動作を開始する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明のビデオカメラの主要構成を示す図
であって、本実施例のカメラは、ズームトラッキング制
御を行うことが可能なカメラである。そして、該ズーム
トラッキング制御は、前記従来の「テーブル補間演
算」,「WT間補正演算」等による行われるものとす
る。
【0019】そして、本カメラのフォーカシング制御
は、映像信号中に含まれる高周波成分の高低に関して合
焦判定を実行する方式のものする。この方式では直接被
写体の距離情報そのものが得られない。そこで、本カメ
ラでは、ストロボ撮影時、あるいは、ファインダに距離
情報を表示する場合等で被写体距離情報が必要になった
ときに、ズームトラッキング制御に用いられるトラッキ
ングカーブを用いて被写体距離情報を得ることが可能と
する。
【0020】また、本実施例のカメラは、そのフォーカ
シング動作としては、マニュアルフォーカス(以下、M
Fと記載する)動作を優先する第1の優先モードである
MFモードとオートフォーカス(以下、AFと記載す
る)動作を優先する第2の優先モードであるFモードの
2モードを有し、更に、Fモード動作時にも一次的にM
F処理に切り換えることを可能とする。また、MFモー
ドで指定した合焦対象領域を、そのまま、Fモード動作
時のAF処理の合焦対象領域とすることを可能とするカ
メラである。
【0021】そこで、上記カメラは、被写体像を取り込
み、映像信号を出力するカメラ部101と、カメラ部1
01より出力された映像信号を所定の記録媒体に記録す
る記録部102と、上記カメラ部101と記録部102
の動作をコントロールするカメラ制御部103と、記録
動作と記録スタンバイ動作の指示を行う記録/スタンバ
イ(以下、REC/STANDBYと記載する)スイッ
チ104とで構成される。
【0022】上記カメラ部101の主要な構成は、図2
のブロック図に示すように4群構成のズームレンズであ
る固定レンズ群である第1群レンズ1,変倍用第2群レ
ンズのズームレンズ2、固定レンズ群で成る第3レンズ
群3,第4群レンズのフォーカスレンズ4と、被写体2
0の像を電気信号に変換するCCD5と、CCD5の撮
像信号を映像信号に変換し、図示しない記録回路等に出
力する映像回路6と、テレ、および、ワイド方向のズー
ム動作を指示するズームスイッチ12,13と、該ズー
ムスイッチ12,13の出力信号によりズームスイッチ
が押されたこととズームの方向を認識するズームスイッ
チ検出ブロック14と、EEPROM等で構成され、設
計値のズームトラッキングデータ保有手段としてのメモ
リ15と、上記ズームスイッチ12,13の信号に基づ
いて、ズームトラッキング制御を行う上記ズームトラッ
キング制御ブロック7と、上記ズームスイッチの信号に
基づいてズームレンズ2を駆動する上記ズームレンズ駆
動ブロック8と、ズームレンズ2の移動量を検出し、そ
の信号をズームトラッキング制御ブロック7に入力する
ズームエンコーダ9と、上記ズームトラッキング制御ブ
ロック7、および、AF制御ブロック10の出力に基づ
いてフォーカスレンズ4を駆動する駆動ブロックであっ
て、ステッピングモータ等を含んで構成されるフォーカ
スレンズ駆動ブロック11と、後述するAF制御ブロッ
ク10等により構成されている。
【0023】なお、本実施例のものでは前記第3群レン
ズ3は固定であるが、ズームレンズ2の働きに合わせて
フォーカスレンズ4を補助するように移動するようにし
てもよい。また、上記フォーカスレンズ4の移動位置に
ついては、駆動ブロック11がステッピングモータで構
成されることから検出の必要はないので、フォーカスレ
ンズ用のエンコーダは不要である。
【0024】上記ズームトラッキング制御ブロック7に
は、メモリ15に保有されるズームトラッキングデータ
を基礎とする補正演算を行う補正手段と上記補正手段に
より算出されたフォーカスレンズの適正位置の実際値に
対応する距離を算出する演算手段も内蔵している。
【0025】上記AF制御ブロック10は、映像回路ブ
ロック6より、映像信号に含まれている合焦の度合いを
示すAF評価情報、この場合、山登り合焦方式における
コントラスト情報を抽出し、フォーカスレンズ駆動ブロ
ック11に対してフォーカスレンズのAF制御信号を出
力するブロックであって、後述するMFモードでの合焦
調節の対象に関する情報を保持する合焦対象情報保持手
段と、該合焦対象情報保持手段での保持情報に対応する
合焦調節の対象についてAFによる合焦調節動作を開始
するため合焦対象認識手段をも内蔵している。
【0026】該AF制御ブロック10の詳細な構成は、
図3に示されるように映像信号を取り込むBPF(バン
ドパス フィルタ)21と、BPF21で抽出された高
周波信号をA/D変換するA/D変換回路22と、該A
/D変換出力を撮影画面40上、例えば、分割エリアA
〜Iに9分割する(図4参照)エリア分割回路23と、
各エリアに対応する抽出信号を積分し、該積分値をAF
演算回路25に出力する積分回路24と、被写体の輝度
情報,色情報,画角情報を取り込み、対応する動体であ
る被写体の追尾エリアを検出する追尾回路28と、上記
積分回路24からの積分値より求められるAF評価値の
高いエリアをAF目標エリアとするか、あるいは、追尾
回路28からの追尾エリアを合焦対象領域であるAF目
標エリアとし、上記AF目標エリアに対してレンズ制御
系の合焦制御を行うAF演算回路25と、MF動作とA
F動作のモード切り換え指示を行うモード切り換え手段
であるMF/AFスイッチ32と、MFモードにおい
て、近距離方向へのフォーカシングを指示する近距離方
向操作手段の近距離フォーカス用のMFスイッチ30
と、同じくMFモードにおいて、遠距離方向へのフォー
カシングを指示する遠距離方向操作手段の遠距離フォー
カス用のMFスイッチ31と、該MF/AFスイッチ3
2,MFスイッチ30,31からの出力を制御信号に変
換して上記AF演算回路25へ出力するスイッチ検出回
路29と、AF演算回路25により実行されるAF動作
モードやAFエリア等の情報の表示データを電子ビュー
ファインダ(以下、EVFと記載する)27に出力する
表示回路26と、上記EVF27とで構成されている。
【0027】なお、上記MFスイッチ30と、MFスイ
ッチ31とは、共に2段動作式スイッチであって、これ
らのスイッチの操作部に指が接触したとき、まず、第1
段階の操作信号を出力する静電容量型の第1段スイッチ
30a,31aと、更に押圧したとき、第2段階の操作
信号を出力する第2段スイッチ30b、31bとで構成
されている。なお、上記スイッチ30a,30bは、静
電容量型でなく、2段押し動作スイッチの一段目スイッ
チを適用してもよい。また、上記MFスイッチ30,3
1を回動リングに連動するスイッチ構造としてもよい。
この場合は、スイッチ30a,31aを該リングに指が
接触したことを検出する静電容量型のスイッチとし、ス
イッチ30b,31bをリンクの回動に伴いパルス信号
を出力する構成のスイッチとする。
【0028】以上のように構成された本例のカメラの被
写体距離情報の演算処理動作について説明する。なお、
この演算処理では、ズームトラッキング演算等を実施す
るが、そのとき直接、ズームレンズ2やフォーカスレン
ズ4を駆動するわけではなく、ただズームトラッキング
演算等を行って該当する被写体距離情報を求める演算を
行うのみである。
【0029】図5は、本カメラのズームトラッキングカ
ーブの一例を示した図であって、横軸は、ズームレンズ
2の位置であってW端位置をZWとし、T端位置をZT
とする。更に、現在のズームレンズ位置をZSとする。
縦軸は、フォーカスレンズ4の位置を示す。そして、ト
ラッキングカーブLT∞,LTb,LTaは、それぞれ
被写体距離∞(無限遠),2m,1mに対する設計値ト
ラッキングカーブとする。トラッキングカーブLTaの
W、および、T端をトラッキング点PE、PCとする。
また、設計値カーブLTb,LT∞のT端のトラッキン
グ点PD、P∞とする。そして、トラッキング点PC,
PDに対するフォーカスレンズ位置をFT1,FT2と
する。更に、上記トラッキング点P∞とトラッキング点
PC,PD間のフォーカスレズ位置差をXT1,XT2
とする。一方、W端におけるLTa,LT∞のトラッキ
ング点のフォーカスレンズ位置の差の値をXW1とす
る。
【0030】また、現在のズームレンズ位置ZSにおけ
る実際に合焦位置にあるとするフォーカスレンズ位置を
FSOとし、そのトラッキング点PAを通る実際値トラ
ッキングカーブをLPbとする。このカーブのW、およ
び、T端のトラッキング点は、予め調整されており、そ
のカーブに近い設計値カーブLTa上の点PE,PCと
一致している。そして、現在、フォーカスレンズ4が合
焦状態にある被写体の距離に対して設計上合焦するトラ
ッキングカーブが上記設計カーブLTbとする。
【0031】なお、ズームレンズ位置ZSのトラッキン
グカーブLPb,LTa,LT∞上のトラッキング点を
PA,PB,PSとする。そして、トラッキング点PA
とPBに対するフォーカスレンズ位置をFSO,FS1
とする。更に、トラッキング点PBとPSのフォーカス
レンズ位置の差の値をXS1とする。
【0032】上記図5のトラッキングカーブ上の値を適
用して、図6に示す距離情報演算処理のフローについて
説明すると、まず、ステップS1,2にて現在のフォー
カスレンズ位置FSOとズームレンズ位置ZSを読み取
る。ステップS3にて「WT間補正演算」処理を行い、
W端、T端が一致する設計値カーブLTaを選択して、
そのカーブのズームレンズ位置ZS上でのフォーカスレ
ンズ位置FS1を算出する。なお、この「WT間補正演
算」の処理は、前記特願平4−288921号のカメラ
のズームトラッキング制御方式で説明した処理と同一で
ある。
【0033】ついで、ステップS4にて、演算基準値の
演算を行う。この演算基準値の演算方式としては、後述
するように3通りの方式があって、テーブル補間演算に
よる基準繰り出し比Da/Db、あるいは、W端(ズー
ムレンズ位置ZW)でのカーブLTa,LT∞上のフォ
ーカスレンズ位置の差XW1を求める。そして、ステッ
プS5にて、T端のズームレンズ位置ZTを取り込む。
ステップS6で設計値カーブLTaに沿ったズームトラ
ッキング演算を行って、ズームレンズ位置ZTでのフォ
ーカスレンズ位置FT1を求めるが、この演算方式にも
後述するように上記ステップS4の処理に対応して、3
通りの方式がある。
【0034】ついで、ステップS7において、上記フォ
ーカスレンズ位置FT1に基づいて、現合焦被写体距離
に対応した設計値カーブLTb上のT端のフォーカスレ
ンズ位置FT2との繰り出し量のずれを求め、その値か
ら該フォーカスレンズ位置FT2を求める。なお、上記
繰り出し量のずれを求める演算式は、繰り出し量のずれ
=FT1−FT2=P×XT1+Q …………(1)で
示される。但し、上記値P,Qはそれぞれレンズ固有の
値であって、組立調節時に測定され、EEPROM等に
格納されている。
【0035】次に、ステップS8で上記フォーカスレン
ズ位置FT2より該当する被写体距離L2を求める。そ
の演算式は、 L2=−(f2 /XT2)…………………………………(2) とする。ステップS9にて上記被写体距離L2のデータ
を図示しないストロボ制御系、または、表示回路26に
出力する。その後、本処理を終了する。
【0036】ここで、上記ステップS4、および、ステ
ップS6でコールされるサブルーチン処理の3通りの方
式について説明する。まず、第1の方式のものは、テー
ブル補間によりズームトラッキング演算のための演算基
準値となる基準繰り出し比を求め、ズームトラッキング
演算を行う演算方式のものである。図7,8は、それぞ
れステップS4,6でコールされるサブルーチン「演算
基準値の演算」,「ズームトラッキング演算」のフロー
チャートである。なお、本方式を採用する場合は、RO
M等のメモリ中にテーブル補間のために、8〜10本の
トラッキングカーブデータを記憶させておく必要があ
る。
【0037】図7のサブルーチン「演算基準値の演算」
においては、まず、ステップS11にて、該当する設計
値トラッキングカーブ、例えば、図5でカーブLTaが
トラッキングカーブ群間のどのエリア、例えば、図27
で示す領域(エリア)R3,R2,R1の何れにあるか
をチェックする。ステップS12で該当するエリアの上
下のフォーカスレンズ位置を読み込む。例えば、該エリ
アが図26で示すカーブL2,L1間のエリアであれ
ば、トラッキング点A2,A1のフォーカスレンズ位置
FA2,FA1の値を読み込む。ステップS13にて上
記レンズ位置FA2,FA1の値の差を演算し、繰り出
し量Daを求める。更に、ステップS14でズームレン
ズ位置ZS上の上記カーブLTa上のフォーカスレンズ
位置FS1、即ち、該カーブが図26のカーブL3上で
は、レンズ位置FA3に対する前記フォーカスレンズ位
置FA1との差を演算し、繰り出し量Dbを求める。続
いて、ステップS15でトラッキング演算のための演算
基準値、ここでは、基準繰り出し比Da/Dbを演算す
る。
【0038】次に、サブルーチン「ズームトラッキング
演算」の処理について説明する。まず、ステップS21
において、ズームレンズ位置Zb上でのトラッキングカ
ーブL2,L1のトラッキング点B2,B1のフォーカ
スレンズ位置FB2,FB1を求める(図26参照)。
なお、上記ズームレンズ位置Zbは、本例の場合、図5
のT端でのズームレンズ位置ZTを対応させる。ステッ
プS22において、レンズ位置FB2,FB1の差を演
算して、繰り出し量Ddを求める。更に、ステップS2
3で繰り出し量Ddと、前記図7のサブルーチン「演算
基準値の演算」で求めた標準繰り出し比Da/Dbとか
ら、図26のズームレンズ位置Zbでの繰り出し量Dc
を演算する。ステップS24で図26上での目標とする
フォーカスレンズ位置FB3を上記レンズ位置FB1と
繰り出し量Dcとから求める。このレンズ位置FB3
は、図5上では、ズームレンズ位置のT端でのトラッキ
ング点Pcに対するフォーカスレンズ位置FT1に相当
する。
【0039】次に、前記ステップS4、および、ステッ
プS6の処理の3通りの方式のうちの第2の方式は、被
写体距離∞でのトラッキングカーブデータと、各ズーム
位置に対応する繰り出し比とから演算基準値となるW端
繰り出し量を求め、ズームトラッキング演算を行う演算
方式である。図9,10は、それぞれステップS4,6
でコールされるサブルーチン「演算基準値の演算」,
「ズームトラッキング演算」のフローチャートである。
なお、本方式を採用する場合は、ROM等のメモリ中に
被写体距離∞でのトラッキングカーブデータと、W端繰
り出し量に対する繰り出し量の比率である繰り出し比デ
ータ(比DATA)を記憶させておく必要がある。な
お、この繰り出し比データ等の詳細については、特願平
4−268877号に記載されている。
【0040】図9のサブルーチン「演算基準値の演算」
においては、まず、ステップS31にて、現実のフォー
カスレンズ位置FS0に対応する設計上のフォーカスレ
ンズ位置FS1と、ROMに記憶されているデータであ
って、ズームレンズ位置ZSでの被写体距離∞対応の繰
り出し量∞DATA(ZS)とから繰り出し量XS1
(図5参照)を求める。ステップS32にてズームレン
ズ位置ZS対応値であって、ROMに記憶されている繰
り出し比DATA(ZS)と、上記繰り出し量XS1と
から演算基準値となるW端繰り出し量XW1を求め、本
サブルーチンの処理を終了する。
【0041】次に、図10に示されるサブルーチン「ズ
ームトラッキング演算」の処理について説明する。ま
ず、ステップS35において、図5におけるT端での繰
り出し量XT1を上記W端に対応する繰り出し量XW1
と比DATA(ZT)とから求める。ステップS36に
おいて、上記T端での繰り出し量XT1とROMに記憶
されている被写体距離∞での繰り出し量∞DARA(Z
T)とから目標フォーカスレンズ位置FT1を演算し、
本サブルーチンの処理を終了する。
【0042】続いて、前記ステップS4、および、ステ
ップS6の処理の3通りの方式のうち、第3の方式のも
のは、被写体距離∞でのトラッキングカーブデータと、
各ズームレンズ位置に対応する係数α,βから演算され
る繰り出し比とから演算基準値となるW端繰り出し量を
求め、ズームトラッキング演算を行う演算方式である。
図11,12は、それぞれステップS4,6でコールさ
れるサブルーチン「演算基準値の演算」,「ズームトラ
ッキング演算」のフローチャートである。なお、本方式
を採用する場合、ROM等のメモリ中には、被写体距離
∞でのトラッキングカーブデータと、各ズームレンズ位
置に対応した繰り出し比を求めるための係数α,βと、
T端でのW端繰り出し量に対する1つのデータである繰
り出し比データ(比DATA(ZT))を記憶させて置
く必要がある。なお、この繰り出し比データ等の詳細に
ついては、特願平4−268877号に記載されてい
る。
【0043】図11のサブルーチン「演算基準値の演
算」においては、まず、ステップS41にて、現実のフ
ォーカスレンズ位置FS0に対応する設計上のフォーカ
スレンズ位置FS1と、ROMに記憶されているデータ
であって、ズームレンズ位置ZSでの被写体距離∞対応
の繰り出し量∞DATA(ZS)とから繰り出し量XS
1(図5参照)を求める。ステップS42にてズームレ
ンズ位置ZS対応値であって、比DATA(ZS)を求
めるための係数α(ZS),係数β(ZS)と、上記繰
り出し量XS1から繰り出し比である比DATA(Z
S)を求める。更に、ステップS43で上記繰り出し量
XS1と、上記繰り出し比(比DATA(ZS))とか
ら演算基準値となるW端繰り出し量XW1を求め、本サ
ブルーチンの処理を終了する。
【0044】次に、図12に示されるサブルーチン「ズ
ームトラッキング演算」の処理について説明する。ま
ず、ステップS45において、T端での繰り出し比(比
DATA(ZT))をROMから読み出す。ステップS
46において、図5におけるT端での繰り出し量XT1
を上記W端に対応する繰り出し量XW1と上記比DAT
A(ZT)とから求める。ステップS47において、上
記T端での繰り出し量XT1とROMに記憶されている
被写体距離∞での繰り出し量∞DATA(ZT)とから
目標フォーカスレンズ位置FT1を演算し、本サブルー
チンの処理を終了する。
【0045】以上述べたように本例のカメラの被写体距
離情報演算処理においては、ストロボ撮影,被写体距離
の表示等で距離情報が必要になった場合、仮想的に、即
ち、実際にレンズ駆動することなく演算上のみでT端ま
でズームトラッキングを行う。この際、製造上のバラツ
キ補正を行う。そして、T端での繰り出し量ずれ補正式
(前記式(1))をもとに補正し、正確な距離情報を得
ることができる。本演算処理の特徴は、既存の電気的ズ
ームトラッキング制御処理をそのまま利用し、T端にお
ける上記繰り出し量ずれ補正式で正確な距離が求められ
る点にある。
【0046】なお、本例のものでは、被写体距離を求め
るためのトラッキング演算をズームレンズ位置のT端で
行うようにしたが、これに限らず、他のズームレンズ位
置、あるいは、複数のズームレンズ位置でトラッキング
演算を行うようにしてもよい。要は、トラッキング演算
により上記繰り出し量のずれを求めて、正確な当該被写
体距離を求めるようにすればよい。
【0047】また、本例のようにトラッキング演算点を
W端ではなくT端上に選択した理由は、一般に各被写体
距離に対するW端側でのトラッキングカーブの間隔は狭
く、T端側でのトラッキングカーブの間隔は広くなって
おり、選択性がよいことから、該演算をT端側で行った
方が精度がよくなるためである。
【0048】次に、本実施例のビデオカメラのフォーカ
シング動作について前記図1〜図3のブロック構成図、
また、図13〜図18のフローチャート等を用いて説明
する。従来、ビデオカメラにおけるフォーカシング制御
においては、中央領域重点式のAF(オートフォーカ
ス)動作で、中抜け合焦動作、あるいは、主要被写体の
前を移動物が通過したときAF動作が不自然になる横切
り時の不安定合焦動作等が発生すると予想されたとき、
これを防止するため、その度毎にMF(マニュアルフォ
ーカス)動作に切り換えて撮影していた。従って、動作
が煩雑化するばかりでなく、撮影のタイミングがずれる
ことも避けられなかった。
【0049】本カメラは、上述の各不具合点を解決する
フォーカシング制御を可能とするものであり、自動追尾
によるAF制御を行うカメラであって、そのフォーカシ
ング制御は、前記図2,3に示したAF制御ブロック1
0等によって行われる。
【0050】その制御動作の詳細を説明すると、まず、
カメラのパワースイッチがオン状態になると、図13に
示す撮影メインルーチンの処理が開始される。そして、
ステップS51にて、図1に示すカメラ部101,記録
部102等の初期設定を行う。そのとき、AF処理にお
ける合焦対象エリアを中央に設定する。ステップS52
において、REC/STANDBYスイッチ104のオ
ンオフをチェックする。STANDBY側がオンの場
合、ステップS53へ進み、REC側がオンの場合、ス
テップS55にジャンプする。
【0051】上記ステップS53では、カメラ部10
1,記録部102を記録動作のためスタンバイ処理を行
う。そして、ステップS54に進み、後述するマニュア
ルフォーカスが優先適用されるサブルーチン「MF処
理」がコールされる。一方、ステップS55では、カメ
ラ部101から出力される映像信号を記録部102にて
記録する記録動作処理を行う。そして、ステップS56
に進み、後述するAF動作優先であるがMF動作も容易
に選択可能なサブルーチン「Fモード処理」がコールさ
れる。
【0052】この図13のルーチンによる通常の撮影で
は、スタンバイ処理が終了した後、MF/AFスイッチ
を操作して、AF側をオンとし、REC/STANDB
Yスイッチ104を操作して記録動作に移ると、スタン
バイ時に撮影者が意図的に選択し、MF動作で合焦した
被写体にロックした状態でAF優先の「Fモード処理」
に移ることができる。なお、従来のものでは、このとき
AFを行う被写体としては、画面中央の被写体が指定さ
れてしまい、撮影者の意志は反映されていなかった。更
に、後述するように該Fモード処理では容易に1時的な
MFモードに移すことができる。
【0053】なお、変形例として、上記ステップS54
にてサブルーチン「Fモード処理」を、ステップS56
にてMF動作を行うサブルーチン「MF処理」をコール
するようなルーチンとすることも可能である。この変形
例では、スタンバイ処理時に、AF動作優先の処理とな
る。
【0054】上記メインルーチンでコールされるサブル
ーチン「Fモード処理」について、図14のフローチャ
ートによって説明する。まず、ステップS60におい
て、MF/AFスイッチ32のオンオフ状態をチェック
し、MF側がオンの場合、ステップS62にジャンプ
し、AF側がオンの場合、ステップS61に進む。該ス
テップS61では、近遠フォーカス用のMFスイッチ3
0,31の第1段階スイッチ30a、または、31aに
撮影者の指が接触しているかどうか、即ち、該スイッチ
のオンオフ状態をチェックする。そして、オンとなった
場合は、撮影者が現在AF動作中であるが、前記中抜
け,横切りによる合焦不安定等の状態が発生する可能性
があるとして一時的にMFモードとし、AFロックを行
うためにステップS62に進む。また、該スイッチ30
a、または、31aがオフである場合は、特に、MF動
作の必要はないとして、ステップS64に進む。
【0055】上記ステップS62においては、後述する
サブルーチン「MF処理」がコールされ、MF動作が実
行される。また、上記ステップS64では、後述するサ
ブルーチン「AF処理」がコールされ、AF動作が実行
される。その後、ステップS63において、現在の処理
がMF処理であるかAF処理であるかをEVF27に表
示して、本ルーチンを終了する。
【0056】上記メインルーチンのステップS54、ま
たは、サブルーチン「Fモード処理」のステップS62
でコールされるサブルーチン「MF処理」について、図
15のフローチャートによって説明する。まず、ステッ
プS70、71において、近,遠フォーカス用MFスイ
ッチの2段目スイッチ30b,31bのオンオフ状態を
チェックし、オンの場合は、それぞれステップS73、
または、74にジャンプし、フォーカスモータを近、ま
たは、遠合焦距離側に駆動する。その後、ステップS7
5に進む。また、該スイッチ30b,31bがオフの場
合は、ステップS72に進み、フォーカスモータを停止
してステップS75に進む。なお、従来のMF動作で
は、ステップS70から上記動作の範囲での動作が行わ
れていたが、本例のものでは、更に、引き続きステップ
S75以下の処理が実行される。
【0057】即ち、ステップS75において、サブルー
チン「合焦エリア判定」がコールされる。この処理は、
例えば、前記図4に示す撮影画面40において、エリア
A〜Iについて合焦状態の評価値であるコントラスト情
報を比較し、もっとも合焦度合いの高いエリアの検出を
行う。この処理の詳細は後述する。その後、ステップS
76において、EVF27に上記合焦エリアを表示し
て、本ルーチンを終了する。
【0058】次に、前記サブルーチン「Fモード処理」
でコールされるサブルーチン「AF処理」について、図
16のフローチャートによって説明する。まず、ステッ
プS81で自動追尾処理を行う。この処理は輝度情報,
色情報,画角情報に基づいて、前回のAF目標エリアに
対して追尾すべき今回のAF目標エリアの決定を追尾回
路28で行う処理である。前回の目標エリアは、MF動
作後においては、前記「MF処理」におけるステップS
75で決定されたエリアが採用される。なお、このステ
ップS81の処理の詳細は、図18により後で説明す
る。
【0059】続いて、ステップS82において、上記ス
テップS81で決定された今回の目標エリアをEVF2
7に表示する。このとき、撮影者は、もし、自動追尾に
より自動選択されたエリアが意図しているエリアと異な
っているかどうかのチェックができる。そして、ステッ
プS83に進み、山登りAF処理を実行する。このAF
処理は、上記今回の目標エリアについてのAF評価値、
即ち、コントラスト情報の値に基づいて、そのピーク点
の検出が行われる。
【0060】図19は、フォーカスレンズ位置に対する
AF評価値の変化を示す特性線図であって、この線図に
より上記山登り処理動作を具体的に説明すると、上記図
19において、フォーカスレンズ4が、最初、位置Q1
にあったとすると、まず、AF評価値特性線の登りの方
向を確認し、AF評価値を取り込みながら該登り方向に
フォーカスレンズ4を駆動する。AF評価値のピーク点
Q2を過ぎて、特性線が降下に転じたら、該ピーク点Q
2を通過したと判断し、フォーカスレンズ4を戻り方向
に駆動する。そして、該ピーク点に到達したときのフォ
ーカスレンズ位置F2を合焦位置として採用し、本ルー
チンを終了する。
【0061】次に、本発明の一実施例を説明する。上記
図15のサブルーチン「MF処理」でコールされるサブ
ルーチン「合焦エリア判定」について、図17のフロー
チャートによって説明する。まず、ステップS91にお
いて、例えば、前記図4に示す撮影画面40を分割した
各エリアA〜IのAF評価値を取り込む。ステップS9
2でエリア面積による正規化を行う。この処理は、例え
ば、図20の撮影画面40Aに示すように中心を含むエ
リアがJとKのように異なる場合、該評価値の比較がで
きないので基準の面積相当の評価値に正規化する処理で
ある。続いて、ステップS93において各エリアに対す
るAF評価値を比較して最も高い値を示すエリアを目標
エリアとして指定して、本ルーチンを終了する。
【0062】次に、前記サブルーチン「AF処理」でコ
ールされるサブルーチン「自動追尾」の処理について、
図18のフローチャートによって説明する。ステップS
95,96において、今回の目標エリアの追尾情報であ
る輝度、および、色情報を取り込む。そして、ステップ
S97において、今回ズーム動作が行われた場合、その
画角変更に伴う上記追尾情報の補正を行う。この処理
は、例えば、図21の(A)の撮影画面40Bがズーミ
ング動作により図21の(B)の撮影画面40Cに変化
した場合、前記の目標エリア「G」上の被写体像は今回
の目標エリア「G′」に位置することになる。従って、
上記追尾情報も今回の目標エリア「G′」に対応するデ
ータを取り込む処理である。
【0063】続いて、ステップS98において、目標エ
リアにおいて今回の輝度、および、色情報が前回のそれ
らの情報と異なっているかどうかをチェックする。変化
がない場合はそのまま本ルーチンを終了する。変化があ
った場合、ステップS99に進み、前回の目標エリアの
輝度、および、色情報と、今回の目標エリアの周辺のエ
リアの輝度、および、色情報を比較する。そして、最も
相関性が高いと認められるエリアを新しい目標エリアと
して登録し、本ルーチンを終了する。
【0064】以上述べたように本例のカメラのフォーカ
シング動作においては、図14のフローチャートに示す
ように、AF撮影中に前記横切り等によりAF動作の不
安定状態を予想される場合、MFスイッチ30a、また
は、31bを手で触れるだけで、フォーカスがロックさ
れ、AFによる不具合が避けられる。また、そのスイッ
チへの接触を解放すると元のAF動作状態に戻るので、
操作の煩雑性が改善される。
【0065】また、図15に示すように、MF処理にお
いて撮影者が意志をもってピント合わせした画面領域が
合焦エリアとして取り込まれるので、その後、AF動作
に切り換えられたとき、上記エリアがAFエリアとして
採用され、撮影者の意志を反映したAF動作が可能とな
る。また、上記合焦エリアはEVF27に表示されるの
で、操作の間違いも直ちに検知できる。
【0066】更に、図18に示すように自動追尾処理に
おいても、MF処理で得られた合焦エリアの合焦情報が
AF動作に切り換えた後の自動追尾の対象エリアを決定
する場合に使用されるので、簡単な構成の装置でしかも
簡単な操作で的確に被写体を捕らえることが可能となる
ものである。なお、本発明の操作者の意図に最も適合す
る合焦状態にある領域とは、上記実施例では、上記複数
の領域の各個に関する各合焦評価値の比較において最も
合焦評価値(映像信号のHPF出力レベル)の高い領域
として説明したが、これに限らず、例えば映像信号の高
周波成分の高低に関して合焦判定を行うについても、単
純に一つのHPFの出力に基づいて合焦判定をするだけ
でなく、帯域を異にする2つのHPFを並設して一方の
出力に関しては評価値が等しくなる複数の分割領域が存
在しても、他方のHPFの出力に関しては評価値が異な
る結果が得られ、前者において評価値が等しくとも後者
において相対的に高い評価値を得た方を合焦対象領域と
判定する方法等、領域判定自体については種々の方法を
適用し得るも、要は、「操作者の意図に最も適合する合
焦状態にある領域」が結果的に認識されればどのような
方法を適用してももちろんよい。
【0067】本例のビデオカメラのズームトラッキング
制御においては、前述した従来の特願平4−28892
1号のカメラのズームトラッキング制御方式によるズー
ムトラッキングカーブ上の実際値と設計値の差を「WT
間補正演算」処理によって求め、その後、演算基準値を
求めてフォーカスレンズのトラッキング駆動が行われ
る。そして、上記「WT間補正演算」を行うには、図5
に示す実際値トラッキングカーブLPbに対してカーブ
のW端,T端点が一致する設計値カーブLTaを想定
し、更に、上記カーブLPbとLTaの差の値の最大値
が必要となる。従って、上記実際値トラッキングカーブ
を個々の製品の被検レンズ56(図2参照)となる第1
群レンズ1,ズームレンズ2,第3レンズ群3,フォー
カスレンズ4、および、撮像素子であるCCD5の撮影
光学系について測定することが必要となってくる。
【0068】次に、その撮影光学系の実際値トラッキン
グカーブを個々の製品毎に実測する撮像素子装着位置補
正方式の1つを説明する。該補正方式の概要から説明す
ると、まず、図22に示すような計測手段としてのコリ
メータ装置等により各ズーム位置でのフォーカスレンズ
のベストピント位置を測定する。即ち、撮像素子である
CCD5を装着せず、CCD5結像面と等価位置にコリ
メータのミラー面を配した状態で、上記被検レンズ56
を上記コリメータに装着し、各ズーム位置(W端,焦点
距離f(s)の位置,T端)でフォーカスレンズ4を進
退駆動してフォーカスレンズのベストピント位置XA,
XC,XB(図23のズーム倍率に対するベストピント
位置の測定値線LXを示す図を参照)を測定する。な
お、上記焦点距離f(s)のズーム位置は、実際値ずれ
量最大を示すズーム標準位置とする。一方、実際上はC
CD5の結像面の位置のバラツキ(0.2〜0.3mm
程度)があり、その影響を補正する必要がある。そこ
で、被検レンズ56にCCD5を装着した後に上記W端
のズーム位置でのフォーカスレンズのベストピント位置
XA′(図23参照)を測定する。この測定は、映像信
号中の合焦度合いを示すコントラスト情報を測定するこ
とによって行う。
【0069】そして、上記位置XAとXA′の差により
位置XC,XBを補正し、CCD5を装着したときのベ
ストピント位置XA′,XC′,XB′、または、X
C″,XB″を求める。これらの位置を結ぶ線LX′、
または、LX″が上記被検レンズ56とCCD5の組み
合わせ状態の実際値トラッキングカーブを与えることに
なる。
【0070】上記測定装置、および、測定方法につい
て、詳細に説明する。図22は、上記コリメータ装置の
配置図であって、該装置は、主に投光部と受光部と結像
部とで構成され、受光部前面に被検レンズ56を配設す
る。上記投光部においては、光源部51とその前面部に
上記検出用チャート52が∞対応位置に配設され、上記
光源部51の射出光はコリメータレンズ部55を介し
て、前記被検レンズ56に平行光として射出される。被
検レンズ56からの光は、ミラー部57のミラー面57
aに結像する。その反射光が被検レンズ56を介してコ
リメータレンズを通り、ハーフミラー58で反射して、
上記受光部に入射する。該入射光は、該受光部の無限遠
対応位置に配設された振動チャート53を透過してCD
S54に照射される。上記CDS54の出力は、上記ミ
ラー面57aにベストピント像が結像したとき最大値を
示す。
【0071】上記コリメータ装置により、前記フォーカ
スレンズのベストピント位置が測定された後、CCD5
を被検レンズ56の所定の組み付け位置に装着し、ズー
ムW端でのベストピント位置を測定するが、それらの動
作について図23の測定値線図と図24の測定処理のフ
ローチャートによって詳しく説明する。
【0072】まず、ステップS101,102におい
て、CCD5を装着しない状態の被検レンズ56をコリ
メータ装着に装着し、ズームレンズ2をW端位置に移動
させる。ステップS103において、フォーカスレンズ
4を進退せしめ、フォーカスレンズのベストピント位置
XAを求める。ステップS104,S105でズームレ
ンズ2をT端位置に移動させ、フォーカスレンズ4を進
退せしめ、結像面57a上の結像がベストピントになる
フォーカスレンズのベストピント位置XBを求める。更
に、ステップS106,S107でズームレンズ2を焦
点距離f(s)位置に移動させ、フォーカスレンズ4を
進退せしめ、フォーカスレンズのベストピント位置XC
を求める。上記の処理により図23に示すコリメータ測
定上のベストピント位置カーブLXが求められる。ま
た、この場合、結像面57aの位置は不変であり、図2
3では、結像面位置を示す線Yで示される。
【0073】続いて、ステップS108において、被検
レンズ56にCCD5を装着する。ステップS109に
てチャート52,53を∞対応位置に取り付ける。そし
て、ステップS110,111において、ズームレンズ
2をW端位置に移動させる。そして、フォーカスレンズ
を進退せしめて、CCD5の撮像信号のコントラスト情
報に基づいてベストピント位置XA′を求める。なお、
図23に示すように、このベストピント位置XA′と上
記結像面57aによるベストピント位置XAの差を補正
値xとする。結像面位置の変化を示す線Y′は、CCD
5が、実際、装着された位置を示す線を示すことにな
る。
【0074】ステップS112において、上記補正値x
に基づいて、他のズーム位置での補正されたベストピン
ト位置を与えるカーブとして、差の値xだけ平行移動し
た位置XB′、位置XC′を与え、それらの点を通るL
X′が得られる。ここで、このカーブLX′について
は、更に、精度のよいカーブに変換することができる。
より精度のよいベストピント補正量xと、結像面のずれ
量yの関係式は次式で示される。即ち、 x=y/αn …………………(3) となる。ここで、値αnは、各ズームレンズ位置に対応
する係数であって、W端ではαW、T端ではαT、焦点
距離f(s)位置ではαSが与えられる。なお、この値
は、同種の撮影レンズ同士ではそれぞれ一定と見做して
良い。
【0075】W端ではベストピント補正量xが実測によ
り位置差XA−XA′で与えられており、T端でのベス
トピント補正量は、y/αTで与えられる。その値は、
式(3)より、 y/αT=(αW/αT)×x ………………(4) として求められる。
【0076】一方、焦点距離f(s)位置でのベストピ
ント補正量は、y/αSで与えられ、その値は式(3)
より、 y/αS=(αW/αS)×x ………………(5) により求められる。
【0077】そして、W端,T端,焦点距離f(s)に
おけるベストピント補正位置XA′,XB″,XC″
(図23参照)はそれぞれ、 XA′=XA+x ………………(6) XB′=XB+(αW/αT)×x ……………(7) XC′=XC+(αW/αS)×x ……………(8) によって求められる。これらの演算は前記ステップS1
12にて行われ、本ルーチンを終了する。そして、上記
測定、および、演算により求められたトラッキングカー
ブの設計値に対する補正データは、図2のブロック図に
示すメモリ15に書き込まれる。
【0078】なお、上記ベストピント補正位置を示すカ
ーブは図23のカーブLX″で示される。また、該図2
3に示される曲線Y″はベストピント位置カーブLXを
値xだけ平行移動したときのベストピントを与える結像
位置のカーブを示している。
【0079】以上述べたように本例の実際値トラッキン
グカーブLX′,LX″を実測する撮像素子装着位置補
正方法によると、まず、コリメータ装置によってW端,
T端,焦点距離f(s)でのフォーカスレンズ4のベス
トピント位置を実測し、その後、CCD5を装着した状
態で少なくともW端1点のみのベストピント位置を実測
し、他のT端,焦点距離f(s)でのベストピント位置
は、上記実測結果に基づいて演算により求めるようにし
たので、CCD5装着状態での測定回数が少なくなり、
測定工数の削減が可能になる。また、上記のようにCC
D5を装着した状態での測定が少ないことから、塵埃等
がCCD結像面に付着する機会を減らすことができる。
更に、CCD5を静電気から保護することに有利となる
などの特徴を有している。
【0080】なお、上記1点に於ける実測によって撮像
素子の現実の装着位置と設計位置との位置ずれが測定さ
れたとき、この実測値が反映されるように予めROM中
のズームトラッキングデータを改訂しておくようにして
ももちろんよい。
【0081】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、例えばAF動作に切り換えられたとき、撮影
者の意志を反映したAF動作が可能となるという長所を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のビデオカメラの主要構成を
示す図。
【図2】上記図1のビデオカメラのカメラ部のブロック
構成図。
【図3】上記図1のビデオカメラのAF制御ブロック構
成図。
【図4】上記図1のビデオカメラの撮影画面の分割エリ
アを示す図。
【図5】上記図1のビデオカメラの説明に用いるズーム
トラッキングカーブの一例を示す図。
【図6】上記図1のビデオカメラの距離情報演算処理の
フローチャート。
【図7】上記図6の距離情報演算処理でコールされる演
算基準値の演算処理のフローチャート。
【図8】上記図6の距離情報演算処理でコールされるズ
ームトラッキング演算のフローチャート。
【図9】上記図7の演算基準値の演算処理の変形例を示
すフローチャート。
【図10】上記図8のズームトラッキング演算処理の変
形例を示すフローチャート。
【図11】上記図7の演算基準値の演算処理の別の変形
例を示すフローチャート。
【図12】上記図8のズームトラッキング演算処理の別
の変形例を示すフローチャート。
【図13】本例のカメラの撮影メインルーチンのフロー
チャート。
【図14】上記図13に示されるメインルーチンでコー
ルされるサブルーチン「Fモード処理」のフローチャー
ト。
【図15】上記図13に示されるメインルーチンでコー
ルされるサブルーチン「MF処理」のフローチャート。
【図16】上記図14に示されるサブルーチン「Fモー
ド処理」でコールされるサブルーチン「AF処理」のフ
ローチャート。
【図17】上記図15に示されるサブルーチン「MF処
理」でコールされる本発明の一実施例のサブルーチン
「合焦エリア判定」のフローチャート。
【図18】上記図16に示されるサブルーチン「AF処
理」でコールされる本発明の一実施例のサブルーチン
「自動追尾」のフローチャート。
【図19】上記図16のサブルーチン「AF処理」での
山登りAF処理動作に用いられるAF評価値の特性線
図。
【図20】上記図17のサブルーチン「合焦エリア判
定」処理における対象撮影エリアの変化状態を示す図。
【図21】上記図18のサブルーチン「自動追尾」処理
における対象撮影エリアの変化状態を示す図であって、
(A)はテレ状態、(B)はワイド状態での撮影画面の
分割エリアを示す図。
【図22】本実施例のビデオカメラの実際値トラッキン
グカーブを実測するためのコリメータ装置の配置図。
【図23】上記図22のコリメータ装置で測定されるト
ラッキングカーブ。
【図24】上記図22のコリメータ装置によりトラッキ
ングカーブを実測する処理のフローチャート。
【図25】従来のビデオカメラのズームトラッキング制
御に用いられるトラッキングカーブの一例。
【図26】上記図25のトラッキングカーブの一部を抜
きだして示した図。
【図27】上記図25の設計値トラッキングカーブのレ
ンジを示す図。
【図28】従来のビデオカメラのズームトラッキング制
御に用いられる設計値トラッキングカーブと実際値トラ
ッキングカーブとを示した図。
【図29】従来のビデオカメラのズームトラッキング制
御に用いられる設計値トラッキングカーブに対して、ワ
イド端とテレ端とを一致させた実際値トラッキングカー
ブを示す図。
【図30】従来のビデオカメラのズームトラッキング制
御に用いられる設計値トラッキングカーブと、ワイド端
とテレ端が一致させた実際値トラッキングカーブのうち
の一組を示した図。
【符号の説明】
15 …………………………メモリ(ズームトラッキン
グデータ保有手段) 7 …………………………ズームトラッキング制御ブロ
ック LT,LTa、LTb,LT1,LT2,LT∞………
…………設計値トラッキングカーブ FSO…………………実際値トラッキングカーブ上のフ
ォーカスレンズ位置 40、40A・・・・・・・・・・撮影画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 7/36 7/28 (72)発明者 寺根 明夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 政雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オートフォーカスモードとマニュアルフォ
    ーカスモードとを切り換え適用可能なカメラであって、 前記マニュアルフォーカスモードでの合焦調節の対象に
    関する情報を保持する合焦対象情報保持手段と、 前記マニュアルフォーカスモードからオートフォーカス
    モードへの切り換えに際しては前記合焦対象情報保持手
    段での保持情報に対応する合焦調節の対象について前記
    オートフォーカスによる合焦調節動作を開始するための
    合焦対象認識手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記合焦対象情報保持手段は、マニュアル
    フォーカスモードでの合焦調節において、当該画面内に
    分割設定された複数の領域中、操作者の意図に最も適合
    する合焦状態にある領域を合焦対象領域として認識し得
    るように保持するようになされたものであることを特徴
    とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】前記合焦対象認識手段は、前記合焦対象情
    報保持手段での保持情報に対応する合焦調節の対象につ
    いて前記オートフォーカスによる合焦調節動作を開始し
    て以降も同一の当該対象について追尾を行うための認識
    動作を行うようになされたものであることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102061A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Olympus Corp 画像撮影装置
JP2016206352A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 キヤノン株式会社 焦点調節装置およびその制御方法、そのプログラム、その記録媒体ならびに撮像装置

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