JPH06205217A - 画像作成装置 - Google Patents

画像作成装置

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JPH06205217A
JPH06205217A JP5000221A JP22193A JPH06205217A JP H06205217 A JPH06205217 A JP H06205217A JP 5000221 A JP5000221 A JP 5000221A JP 22193 A JP22193 A JP 22193A JP H06205217 A JPH06205217 A JP H06205217A
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data
image
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memory
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JP5000221A
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English (en)
Inventor
Takanobu Yamada
孝信 山田
Naoyoshi Kinoshita
尚良 木下
Hideaki Kodama
秀明 児玉
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 γ補正に必要なメモリ容量を減少させ、より
適正なγ補正を行うデジタルカラー複写機を提供する。 【構成】 イメージスキャナ14で読み取ったテストチ
ャートの基準階調データをRAM103に格納してお
く。γ補正データ作成の際は、ROM209から使用者
が設定する目標階調特性データ、及び前記の基準データ
をRAM103から夫々プリンタ制御部201に入力
し、両データからγ補正データを算出してRAM103
に格納する。プリンタ制御部201は、画像安定化処理
により決定されたグリッド電圧V、現像バイアス電圧
及び前記のγ補正データを用いて複写動作を実行
し、レーザーダイオードヘッド部31にγ補正した画像
データを出力し、レーザーダイオード207の発光強度
を変調して画像を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式のデジタル
カラー複写機におけるγ補正(階調補正)処理に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナで読み取った原稿画像のデジタ
ル画像データを用いてカラー印刷を行う電子写真式のデ
ジタルカラー複写機では、写真等の中間調画像の再現性
を向上させることが重要な課題となっている。
【0003】複写紙に印刷される再現画像の階調は、理
想的には、読み取った原稿画像の階調と一対一に対応す
べきであるが、実際には、感光体の感光特性、トナーの
特性、使用環境等の種々の要因が複雑に絡み合って、再
現すべき原稿画像の濃度(以下、原稿濃度とする。)と
再現画像の濃度(以下、画像濃度とする。)とは正確に
比例せず、図3に示されるように、本来得られるべき特
性Aからずれた特性Bを示す。このような特性は一般に
γ特性と呼ばれ、特に中間調原稿に対して再現画像の忠
実度を低下させる要因となっている。
【0004】これに対し、読み取った原稿画像の濃度を
γ補正データを用いて補正し、補正された原稿画像の濃
度に基づいて再現画像を形成することで、原稿濃度と画
像濃度との関係がリニアな関係(図3の特性A:以下、
目標階調特性とする。)を満足するようにする。これを
γ補正(階調補正)という。
【0005】上記γ補正は、最大濃度レベルのレーザ光
の感光体への照射に対して感光体に付着するトナーの量
を一定にした後に実行される。感光体に付着するトナー
の量を一定にする処理は、感光体表面に一様に帯電され
るグリッド電圧VGと現像器のスリーブ表面に印加され
る現像バイアス電圧VBの設定値(VG,VB)を段階的
に変化することで実行される。この処理は、一般的なデ
ジタルカラー複写機では、シアン,マゼンタ,イエロ
ー,黒の4色の各々について実行される。γ補正データ
は、例えば、(VG,VB)の設定値が30段階に変化す
る場合、30段階×4色分、即ち120種類が必要とな
る。
【0006】複写紙に再現される画像のγ特性は、複写
機内部の温度及び湿度によっても変化する。例えば、複
写紙に印刷される画像のγ特性は、図4(a)に示され
るように、低温低湿環境下におけるγ特性LL、基準環
境下におけるγ特性NN、高温高湿環境下におけるγ特
性HH、最高温高湿環境下におけるγ特性SHHのよう
に変化する。なお、点線は、目標階調特性を示す。従っ
て、図4(b)に示される1種類のγ補正データを用い
てγ補正を実行しても、図4(c)に示されるように、
基準環境下におけるγ特性以外は適正に補正することが
できない。従って、各環境の変化に対応して(120種
類のγ補正データ)×(環境の変化数:上記場合では4
種類)のγ補正データを備える必要がある。
【0007】また、最近では、より好みの再現画像を得
るために、γ特性を使用者の所望する目標階調特性に変
更可能とする要望がある。目標階調特性は、例えば図4
(a)に点線で示すように、原稿画像濃度と再現画像濃
度との関係がリニアな関係となるものの他に、図5
(a)〜(d)に示される4種類の形状が考えられる。
従って、(120種類のγ補正データ)×(環境の変化
数:上記場合では4種類)×(目標階調特性の数:上記
場合では5種類)のγ補正データが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(120
種類のγ補正データ)×(環境の変化数:上記場合では
4種類)×(目標階調特性の数:上記場合では5種
類)、即ち2400種類のγ補正データを格納するため
には、大容量のメモリが必要となるといった課題を持
つ。この課題を解決するため、γ補正データの代わり
に、γ補正データを折れ線で近似し、近似に用いるデー
タをメモリに格納することが提案されている。これによ
るとメモリに格納されるγ補正データの容量を約1/1
0とすることが可能である。しかし、この手法では、細
かな階調特性の補正ができず、γ補正の精度が低下する
といった別の課題を有する。
【0009】また、γ特性は、複写機の長期間の使用に
よる感光体の劣化、電子写真プロセス条件の経年変化、
使用トナーの変化によっても変化する。このような経年
劣化による階調特性の変化に対応してγ補正を適正に実
行するには、上記大容量のメモリに格納された多量のγ
補正データを定期的に書き換える必要が生じ、複写機の
メンテナンスに非常に多くの時間及び労力を必要とする
といった課題を有する。この課題を解決するためにγ特
性の異なる4種類の補正データを格納したメモリを備
え、プリント濃度をセンサで読み取り、読み取った濃度
に応じて補正データを切り替えて使用することが提案さ
れている(特開昭59−163968号公報)。しか
し、この手法では、経年劣化による階調特性の変化には
対応することができるが、更に大容量のメモリを必要と
することとなる。
【0010】そこで、本発明は、γ補正に必要なメモリ
容量の増加を抑えると共に、γ補正の精度を常に一定に
確保することの可能な電子写真式のデジタルカラー複写
機を提供することを目的とする。
【0011】
【問題を解決するための手段】請求項1に記載された画
像作成装置は、入力された画像データに対応する光量の
レーザ光を感光体表面に照射して画像を作像し、作像さ
れた画像を複写紙に印刷する作像部と、濃淡階調の各濃
度レベルの画像からなる基準画像のデータを記憶する第
1メモリと、第1メモリから基準画像のデータを読み出
し、画像データとして作像部へ入力する第1制御手段
と、原稿画像の画像データを読み取る読取手段と、読取
手段により読み取られた基準画像の印刷物の階調データ
を記憶する第2メモリと、目標階調特性のデータを記憶
する第3メモリと、第2メモリの基準画像の印刷物の階
調データと第3メモリの目標階調特性のデータを使用
し、演算によってγ補正データを求めるデータ作成手段
と、データ作成手段により求められたγ補正データを記
憶する第4メモリと、第4メモリのγ補正データを用い
て、読取手段により読み取った原稿画像の階調特性を補
正する補正手段と、補正手段により補正された原稿画像
の読取データを画像データとして作像部へ入力する第2
制御手段とを備える。
【0012】
【作用】本発明の画像作成装置において、第1制御部
は、第1メモリに記憶されている各濃度レベルの画像か
らなる基準画像のデータを画像データとして作像部へ入
力する。作像部では、入力された画像データに対応する
光量のレーサ光を感光体表面に照射して基準画像を作像
し、作像された基準画像を複写紙に印刷する。データ作
成手段は、読取手段により読み取られ、第2メモリに記
憶される基準画像の印刷物の階調データと第3メモリの
目標階調特性のデータを使用し、演算によってγ補正デ
ータを求める。第4メモリは、データ作成手段により求
められたγ補正データを記憶する。補正手段は、第4メ
モリのγ補正データを用いて、読取手段により読み取ら
れた原稿画像の階調特性を補正する。第2制御部は、補
正された原稿画像の読取データを画像データとして作像
部へ入力する。作像部は、入力された画像データに対応
する光量のレーザ光を感光体表面に照射して補正された
原稿画像を作像し、作像された画像を複写紙に印刷す
る。
【0013】
【実施例】本発明の画像形成装置を備える電子写真式の
デジタルカラー複写機は、本体に備えられている高精度
のイメージスキャナを用いて、サービスマンもしくは使
用者(以下、使用者等とする。)によって原稿台上に載
置されるテストチャートをシアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒の4色分についてそれぞれ読み取り、読み取った
テストチャートの基準階調データと、使用者等により設
定される目標階調特性データとを使用し、演算によって
γ補正データを求め、これを用いてγ補正を実行する。
ここで、テストチャートとは、0〜255の各濃度レベ
ルの画像からなる基準画像がシアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒の4色分について印刷された図面(図6を参照)
のことである。以下、添付の図面を用いて本発明の電子
写真式デジタルカラー複写機の階調補正について以下の
順に詳細に説明する。 (1)複写機本体の説明 (2)γ補正データ作成処理 (2-1)基準階調データの作成 (2-2)テストチャートの読み取り (2-3)γ補正データの作成 (3)処理フローチャート (3-1)メインルーチン (3-2)目標階調特性のデータの設定 (3-3)γ補正データ作成処理 (3-3-1)γ補正データ作成処理のメインルーチン (3-3-2)テストチャート作成処理 (3-3-3)テストチャート読取処理 (3-3-4)γ補正データ算出処理
【0014】(1)複写機本体の説明 図1は、本発明にかかる電子写真式のデジタルカラー複
写機の全体構成図である。デジタルカラー複写機は、原
稿画像の画像データを読み取るイメージスキャナ部10
0と、イメージスキャナ部100で読み取った画像デー
タを複写紙に再現する複写部20とに大きく分けられ
る。
【0015】イメージスキャナ部100において、スキ
ャナ10は、原稿を照射する露光ランプ12と、原稿か
らの反射光を集光するロッドレンズアレー13、及び集
光された光を電気信号に変換する密着型のCCDカラー
イメージセンサ14を備えている。スキャナ10は、原
稿画像の読み取り時には、モータ11により駆動され
て、矢印の方向(副走査方向)に移動し、プラテン15
上に載置された原稿を走査する。露光ランプ12により
照射された原稿面の画像は、イメージセンサ14で光電
変換される。イメージセンサ14により得られるR,G,
Bの3色の多値電気信号は、読取信号処理部20によ
り、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
黒(K)の256濃淡階調からなる画像データに変換さ
れ、同期用バッファメモリ30に記憶される。
【0016】次に、複写部200において、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、黒の4色の各階調特性は、階調補正
(γ補正)が施される。プリンタヘッド部31は、γ補
正後の画像データをD/A変換してレーザダイオード駆
動信号を生成し、この駆動信号によりレーザダイオード
を発光させる。
【0017】画像データに対応してプリンタヘッド部3
1から発生されるレーザビームは、反射鏡37を介して
回転駆動される感光体ドラム41を露光する。感光体ド
ラム41は、1複写毎に露光を受ける前にイレーサラン
プ42で照射され、帯電チャージャ43により一様に帯
電されている。この状態で露光を受けると、感光体ドラ
ム41上に原稿の静電潜像が形成される。シアン、マゼ
ンタ、イエロー、黒のトナー現像器45a〜45dのう
ちの何れか1つだけが選択され、感光体ドラム41上の
静電潜像を現像する。現像されたトナー像は、転写チャ
ージャ46により転写ドラム51上に巻き付けられた複
写紙に転写される。
【0018】上記印字過程は、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及び黒(K)の4色について繰
り返し行われている。このとき、感光体ドラム41と、
転写ドラム51の動作に同期してスキャナ10は、スキ
ャン動作を繰り返す。その後、複写紙は、分離爪47を
作動させることで転写ドラム51から分離され、定着装
置48を通って定着され、排紙トレー49に排紙され
る。なお、複写紙は、用紙カセット50より給紙され、
転写ドラム51上のチャッキング機構52によりその先
端がチャッキングされ、転写時に位置ずれが生じないよ
うにしている。
【0019】次に、図2は、実施例に係るデジタルカラ
ー複写機の制御系の全体ブロック図を示す。イメージス
キャナ制御部101は、イメージスキャナ部100の動
作を制御する。イメージスキャナ制御部101は、プラ
テン15上の原稿の位置を示す位置検出スイッチ102
からの位置信号によって、露光ランプ12を制御し、ま
た、スキャンモータドライバ105を制御する。スキャ
ンモータ11は、スキャンモータドライバ105により
駆動される。
【0020】また、イメージスキャナ制御部101は、
画像制御部106とバスを介して接続されている。画像
制御部106は、CCDカラーイメージセンサ14及び
画像信号処理部20のそれぞれとバスを介して接続され
ている。イメージセンサ14からの画像信号は、画像信
号処理部20に入力されて処理される。
【0021】複写部200には、複写動作一般の制御を
行うプリンタ制御部201が備えられている。プリンタ
制御部201は、中央演算処理装置(以下、CPU)を
備え、制御用のプログラムが格納された制御ROM20
8と各種のデータが格納されたデータROM209が接
続される。データROM209は、画像安定化処理に用
いる(VG,VB)テーブル、元階調データ及び元階調デ
ータに対応する基準画像のデータ、複数の目標階調特性
のデータが格納される。
【0022】また、プリンタ制御部201には、一様に
帯電された感光体ドラム41の表面電圧VO及びレーザ
露光直後の表面電圧VIを検知する電圧センサ44と、
感光体ドラム41の表面に付着するトナーの量を化学的
に検出するAIDCセンサ203、現像器45a〜45
d内におけるトナー濃度を検出するATDCセンサ20
4、その他の各種センサ205からのアナログ信号が入
力される。
【0023】プリンタ制御部201は、各センサ44,
203,204,205及び、操作パネル206、及び
データROM209から入力されるデータにより、制御
ROM208の内容に従い、操作パネル206上の表示
部を制御する。更に、プリンタ制御部201は、VG
B電圧発生ユニット202が接続される。プリンタ制
御部201は、AIDCセンサ203による感光体ドラ
ム41に付着するトナーの量の測定値に基づいて画像安
定化処理を行い、帯電チャージャ43のグリッド電圧V
G、及び現像器45a〜45dの現像バイアス電圧VB
決定し、VG,VB電圧発生ユニット202を駆動制御す
る。
【0024】プリンタ制御部201は、画像信号処理部
20、イメージスキャナ制御部101のそれぞれと、バ
スを介して接続され、互いに同期されている。データR
AM103には、イメージスキャナが読み取ったテスト
チャートの基準階調データ及び、基準階調データと目標
階調特性とから求められたγ補正データが格納される。
γ補正データを作成する際には、データRAM103か
らプリンタ制御部201に、イメージスキャナで読み取
ったテストチャートの基準階調データが入力されると共
に、データROM209から使用者等により設定される
目標階調特性のデータが入力される。プリンタ制御部2
01は、上記基準階調データと上記目標階調特性データ
からγ補正データを求め、該γ補正データをデータRA
M103へ格納する。プリンタ制御部201は、データ
RAM103に格納されたγ補正データと、画像安定化
処理によって決定されたグリッド電圧VG、及び現像バ
イアス電圧VBを用いてCCDカラーイメージセンサ1
4により読み取った原稿画像の画像データのγ補正及
び、その他の複写動作を実行する。プリンタ制御部20
1は、γ補正の施された画像データをレーザダイオード
ヘッド部31に出力する。レーザダイオードヘッド部3
1は、入力された画像データに基づいてレーダダイオー
ド207の発光強度を制御する。階調表現は、レーザダ
イオード207の発光強度の変調により実行される。
【0025】(2)γ補正データ作成処理 γ補正データを作成は、以下の手順で実行される。ま
ず、サービスマンもしくは使用者(以下、使用者等とす
る。)により、操作パネル206を介して目標階調特性
が選定される。目標階調特性は図4(a)の点線、及び
図5(a)〜(d)に示すような形状から選定される。
次に、プリンタ制御部201が元階調データの各々に対
応する基準画像をシアン、マゼンタ、イエロー、黒の各
色毎に作成し、これをテストチャートとして複写紙に印
刷し、排紙する。使用者等は、排紙されたテストチャー
トを原稿台上に載置する。プリンタ制御部201は、ス
タートキーの押下を待って、これをイメージスキャナで
読み取り、読み取ったテストチャートの階調データを基
準階調データとし、上記設定された目標階調特性との階
調のずれ(γ特性)からγ補正データを作成する。
【0026】(2-1)基準階調特性データの作成 使用者等が操作パネル206を介して、γ補正データ作
成を指示した場合、プリンタ制御部201は、0〜25
5の各濃度レベルに対応する256の基準画像をシア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の各色について感光体ドラ
ム41上に作成し、感光体ドラム41上に作成された各
基準画像を複写紙に印刷し、これをテストチャートとし
て排紙する。操作パネル上には、次に、排紙されたテス
トチャートを原稿台上に載置する旨の表示がされる。こ
れに従い、使用者等は、テストチャートを原稿台上に載
置する。ここで、テストチャートには、0〜255の2
56濃淡階調全ての濃度レベルに対応する256の基準
画像を感光体ドラム41上に作成し、感光体ドラム41
上に作成された各基準画像を複写紙に印刷しても良い
が、一般的には、図6に示されるように、再現される画
像の画質に大きな影響を及ぼす低濃度レベルについては
細かく、画質にあまり大きな影響を与えない高濃度レベ
ルについては大まかに作成する。本実施例では、一旦排
紙されたテストチャートを使用者等が原稿台上に載置す
るようにしているが、テストチャートを排紙口から自動
的に原稿台上に載置するようにしてもかまわない。
【0027】(2-2)テストチャートの読み取り テストチャートを原稿台上に載置した使用者等は、操作
パネル206上のプリントキーを押下する。プリンタ制
御部201は、プリントキーの押下に対応してイメージ
スキャナによりテストチャートを読み取る。イメージス
キャナにより読み取られた各色の各階調データは、各色
毎にデータROM103に記憶される。なお、テストチ
ャートの読み取りは、テストチャートの排紙口にイメー
ジスキャナを設け、該イメージスキャナにより自動的に
読み取るようにしてもよい。通常、読み取った各色の基
準階調データは、実際のテストチャートの階調データと
同一とはならず、次の「表1」に示す”ずれ”(γ特
性)を有する。
【表1】
【0028】(2-3)γ補正データの作成 次の図7は、イメージスキャナで読み取ったテストチャ
ートの基準階調データと、使用者等により設定された目
標階調特性(図7の場合、実際のテストチャートの階調
特性と同じ。)とを比較し、これに基づいて、γ補正デ
ータ(レーザ光の出力特性)を求める方法について図示
するものである。イメージスキャナで読み取った基準階
調データは、図中の点線で示すような曲線を描く。これ
を実線で示す目標階調特性に補正するγ補正データは、
図中下に実線示される曲線のようになる。即ち、A点を
A’点に変換するには、A’点と同じ濃度のA”点の発
光量P(L1)を画像データL1に対応して出力する。同
様に、B点をB’点に変換するには、P(L2)を出力
する。
【0029】(3)処理フローチャート (3-1)メインルーチン 次の図8は、図2に示したプリンタ制御部201の実行
する処理のメインルーチンのフローチャートを示す。複
写機本体の電源がONされると、まず、ステップS1で
複写機各部の初期化が実行される。次のステップS2で
は、使用者等によりγ補正データの作成が指示されてい
るかをチェックする。ここで、γ補正データの作成が指
示されている場合には、まず、目標階調特性のデータ設
定を実行する(ステップS3)。次に、γ補正データ作
成処理(ステップS4)を実行し、γ補正データを決定
する。また、上記ステップS2において、γ補正データ
作成の指示がされていない場合には、上記処理をスキッ
プする。次のステップS5でプリントキーが押下される
のを待つ。使用者により、操作パネル上のスタートキー
が押下されると、プリントキーがONにされ(ステップ
S5でYES)、以下の処理が実行される。
【0030】まず、ステップS6で各センサからプリン
タ制御部201への信号入力が実行され、次のステップ
S7において、使用者による操作パネルの操作によって
設定された各種のスイッチの入力信号がプリンタ制御部
201内のRAMに取り込まれる。次のステップS8で
は、上記ステップS6及びステップS7により設定され
た各種の複写条件に基づいて、レーザ光の最大出力レベ
ルを設定する。
【0031】次のステップS9では、上記ステップS8
により設定されたレーザ光の最大出力レベルでの感光体
ドラムに付着するトナーの量をAIDCセンサ210に
よって測定する。トナーの付着量の測定がなされた後、
ステップS10では、AIDCセンサ210により測定
されたトナーの付着量に基づいて、グリッド電圧VG
び現像バイアス電圧VBの各値をデータROM209か
ら選定する。
【0032】ステップS11では、上記ステップS4で
求められた、γ補正データを用いてイメージスキャナで
読み取った原稿画像の各画像データの階調補正を実行
し、上記ステップS10で選定されたグリッド電圧VG
及び現像バイアス電圧VBの各値により、周知の複写動
作を実行する。ステップS12では、複写動作の終了を
待って、キー入力処理(ステップS2)へ戻る。
【0033】(3-2)目標階調特性のデータの設定 図9は、目標階調特性設定処理(ステップS3)のフロ
ーチャートである。該処理は、目標階調特性のデータを
使用者等の操作パネル206の操作によって設定する処
理である。まず、図示しない操作パネル206を介し
て、図4(a)no点線、及び図5(a)〜(d)に示
す目標階調特性の特性曲線の形状を入力し(ステップS
100)、次に、そのレベルを入力する(ステップS1
01)。その後にカラーバランスと濃度構成値を入力し
(ステップS102)、リターンする。
【0034】(3-3)γ補正データ作成処理 (3-3-1)γ補正データ作成処理のメインルーチン 図10は、γ補正データ作成処理(ステップS4)のフ
ローチャートである。γ補正データ作成処理は、前に説
明したように、まず、テストチャート作成処理(ステッ
プS200)では、256濃淡階調における各濃度レベ
ルに対応する各色の基準画像を作成し、複写紙に印刷し
た後に、排紙する。テストチャートが作成された後、プ
リンタ制御部201は、操作パネル206上の表示部に
「テストチャートを原稿台上に載置した後、プリントキ
ーを押下してください。」と表示させる(ステップS2
01)。プリンタ制御部201は、使用者等によりプリ
ントキーが押下されたことをチェックした場合(ステッ
プS202でYES)、次のステップS203で原稿台
上に載置されたテストチャートをイメージスキャナで読
み取る。プリンタ制御部201は、ステップS204に
おいて、読み取ったテストチャートの階調データと、上
記ステップS3の目標階調特性設定処理で設定された目
標階調特性からγ補正データを算出する。以下、上記ス
テップS200,S203,S204の各処理について
より詳細に説明する。
【0035】(3-3-2)テストチャート作成処理 図11は、テストチャート作成処理(ステップS20
0)のフローチャートである。ここでは、基準階調特性
を得るのに使用するテストチャートをデータROM20
9に格納されているデータに基づいて作成し、複写紙に
印刷した後、排紙する。まず、テストチャートに用いる
複数の濃度レベルのデータをデータROM209から読
み込み(ステップS210)、上記複数の濃度レベルに
それぞれ対応する基準画像のデータをデータROM20
9から読み込む(ステップS211)。次に、シアン・
カラーの基準画像を複写紙に印刷し(ステップS21
2)、マゼンタ・カラーの基準画像を印刷し(ステップ
S213)、イエロー・カラーの基準画像を印刷し(ス
テップS214)、黒色の基準画像を印刷する(ステッ
プS215)。上記各ステップが終了した後に、各基準
画像の印刷された複写紙を排紙トレーに排紙し(ステッ
プS216)、リターンする。
【0036】(3-3-3)テストチャート読取処理 図12は、テストチャート読取処理(ステップS20
3)のフローチャートである。ここでは、上記テストチ
ャート作成処理(ステップS200)で作成されたテス
トチャートを原稿台上に載置し、載置されたテストチャ
ートの基準画像を各色毎にイメージスキャナで読み込み
データRAM103に格納する処理を行う。まず、プリ
ンタ制御部201は、イメージスキャナ制御部101を
制御し、スキャンモータ11を駆動させ、スキャナーを
定位置に移動させる(ステップS220)。次に露光ラ
ンプ12を点灯させ(ステップS221)、スキャン動
作を開始させる(ステップS222)。まず最初にシア
ンカラーのテストチャート読取を実行する(ステップS
224)。次のステップS230で読み取ったシアンカ
ラーの基準画像のデータをデータRAM103の所定の
アドレスに格納する(ステップS230)。この後、上
記ステップS220へ戻りステップS226でマゼンタ
カラーのテストチャートの読取を実行し、データRAM
103の所定のアドレスに格納する(ステップS23
0)。同様にしてステップS227でイエローカラーの
テストチャートの読取を実行し、データRAM103の
所定のアドレスに格納し(ステップS230)、ステッ
プS229で黒色のテストチャートの読取を実行し、デ
ータRAM103の所定のアドレスに格納する(ステッ
プS230)。全てのカラーの各基準画像の読取動作が
終了した場合には(ステップ231でYES)、リター
ンし、テストチャート読取処理を終了する。
【0037】(3-3-4)γ補正データ算出処理 図13は、γ補正データ算出処理(ステップS204)
のフローチャートである。ここでは、上記テストチャー
トを読み込むことで得られた基準階調データと、目標階
調特性設定処理(ステップS3)で設定された目標階調
特性からγ補正データを決定する。まず、ステップS2
40で上記目標階調特性設定処理(ステップS2)で設
定された目標階調特性のデータをデータROM209か
ら読み出し、次のステップS241で上記テストチャー
ト読取処理(ステップS203)で読み取られた各カラ
ーの基準階調データをデータRAM103から読み出
す。ステップS242では、目標階調特性データを基準
に、各カラー毎の基準階調データとの差を求め、これに
基づいてレーザ光の出力特性を補正するγ補正データを
決定し、リターンする。
【0038】
【発明の効果】本発明のデジタルカラー複写機は、複写
紙に印刷された基準画像をテストチャートとして、実際
にイメージスキャナで読み取り、基準画像の階調データ
と目標階調特性からγ補正データを求めるため、常に安
定した再現画像を得ることが可能となる。また、イメー
ジスキャナで読み取った基準画像の階調データを複写機
本体のメモリに格納し、これと、目標階調特性からγ補
正データを作成するため、γ切換を実行する際にも、目
標階調特性を変更するだけで、容易にγ補正データを求
めることが可能となる。また、従来例のように、多量の
γ補正データを格納する大容量のメモリを必要とせず、
γ補正に必要なメモリ容量を大幅に減少させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子写真式のデジタルカラー複写機の構成断
面を示す図である。
【図2】 図1に示したデジタルカラー複写機の制御ブ
ロック図を示す。
【図3】 イメージスキャナで原稿画像を読み込んだと
きに生じるγ特性曲線と、理想曲線(目標階調特性)と
を示す図である。
【図4】 (a)は、低温低湿環境下におけるγ特性L
L、基準環境下におけるγ特性NN、高温高湿環境下に
おけるγ特性HH、最高温高湿環境下におけるγ特性S
HHを示す図であり、(b)は、基準環境下におけるγ
特性NNに対応するγ補正曲線を示し、(c)は、
(b)に示したγ補正曲線を用いて(a)に示した各γ
特性の補正を実行した結果を示す図である。
【図5】 (a)〜(d)は、各目標階調特性曲線の例
を示す図である。
【図6】 シアン、マゼンタ、イエロー、黒の各色につ
いて、所定の濃度レベルの画像からなる基準画像を印刷
したテストチャートの例を示す図である。
【図7】 イメージスキャナで読み取った基準階調と、
実際のテストチャートの階調とを比較し、これに基づい
てγ補正データを求める考え方を示す図である。
【図8】 図2に示したプリンタ制御部201の実行す
る処理のメインルーチンのフローチャートを示す。
【図9】 目標階調特性設定処理(ステップS3)のフ
ローチャートである。
【図10】 γ補正データ作成処理(ステップS4)の
フローチャートである。
【図11】 テストチャート作成処理(ステップS20
0)のフローチャートである。
【図12】 テストチャート読取処理(ステップS20
3)のフローチャートである。
【図13】 γ補正データ決定処理(ステップS20
4)のフローチャートである。
【符号の説明】
101…イメージスキャナ制御部 201…プリンタ制御部 202…プリンタヘッド制御部 203…AIDCセンサ 206…操作パネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに対応する光量の
    レーザ光を感光体表面に照射して画像を作像し、作像さ
    れた画像を複写紙に印刷する作像部と、 濃淡階調の各濃度レベルの画像からなる基準画像のデー
    タを記憶する第1メモリと、 第1メモリから基準画像のデータを読み出し、画像デー
    タとして作像部へ入力する第1制御手段と、 原稿画像の画像データを読み取る読取手段と、 読取手段により読み取られた基準画像の印刷物の階調デ
    ータを記憶する第2メモリと、 目標階調特性のデータを記憶する第3メモリと、 第2メモリの基準画像の印刷物の階調データと第3メモ
    リの目標階調特性のデータを使用し、演算によってγ補
    正データを求めるデータ作成手段と、 データ作成手段により求められたγ補正データを記憶す
    る第4メモリと、 第4メモリのγ補正データを用いて、読取手段により読
    み取った原稿画像の階調特性を補正する補正手段と、 補正手段により補正された原稿画像の読取データを画像
    データとして作像部へ入力する第2制御手段とを備える
    ことを特徴とする画像作成装置。
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