JPH06201909A - 回折格子の製造方法 - Google Patents

回折格子の製造方法

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JPH06201909A
JPH06201909A JP36094292A JP36094292A JPH06201909A JP H06201909 A JPH06201909 A JP H06201909A JP 36094292 A JP36094292 A JP 36094292A JP 36094292 A JP36094292 A JP 36094292A JP H06201909 A JPH06201909 A JP H06201909A
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etched
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JP36094292A
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Sotomitsu Ikeda
外充 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】任意の位相シフトをもつ回折格子を容易に製造
できるようにする回折格子の製造方法である。 【構成】二光束干渉露光法及びエッチングを用いて基板
10に回折格子を形成する。それにあたり、被エッチン
グ層10上に二光束干渉露光法により形成したマスク層
の回折格子周期構造12を、被エッチング層10にエッ
チング形成する。この際に、被エッチング層の法線ベク
トルと回折格子ベクトルとを含む面内において被エッチ
ング層の法線ベクトルから或る角度θをもつエッチング
角度方向から、指向性の高いエッチングを施す。これ
で、マスク層の回折格子周期構造12に対して任意の位
相シフトした回折格子を被エッチング層10に形成す
る。以上の工程を、エッチング角度を異ならせて繰り返
せば、被エッチング層10の回折格子内に任意の位相シ
フト部が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回折格子の製造方法
に関し、特に、2000オングストローム前後の周期を
有する回折格子を半導体表面上に製作する方法におい
て、回折格子の位相を途中で変えることができるように
する回折格子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体結晶表面に一定周期の回折格子を
形成し、これを波長選択反射器とする分布帰還型(DF
B)レーザは、安定した単一モード動作が得られること
や、発振波長を電流により変化できることや、共振器を
形成するために結晶をへき開する必要がなく集積化に適
している等の利点を有している。しかしながら、導波路
内の半導体層上面に一定の周期の溝のみを持つ回折格子
を形成したDFBレーザでは、原理的に安定な単一モー
ド動作を得る事ができない。この点を改善するために
は、レーザ共振器内でブラッグ波長をλ/4シフトさせ
る必要がある。このため、近年、回折格子の位相を途中
でずらして安定な単一モードで発振するDFBレーザが
提案されている。特に、1次回折格子の場合には、共振
器の中心付近で回折格子の凹凸を1/2周期ずらした、
すなわち、素子の中央を境に左右の回折格子の凹凸を反
転させたDFBレーザが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】上記のようにレー
ザ共振器の途中で回折格子の位相をずらすためには、従
来、以下のような方法が取られていた。
【0004】(1)電子ビーム露光法 電子ビーム露光装置によりフォトレジストに回折格子の
溝にあたる部分を一本ずつ露光して現像したものをマス
クとして、適当なエッチング液で半導体基板をエッチン
グする方法である。。しかし、この方法では、回折格子
の位相を任意に変える事ができるが、一つの半導体レー
ザを製作するために多大な時間が必要で、生産性が悪い
とともにコスト高となり、実用上問題がある。
【0005】(2)ネガ/ポジレジスト法 光が当たった部分が現像により剥離するポジ型レジスト
をレーザ共振器の右半分に塗布し、反対に、光が当たら
なかった部分が現像により剥離するネガ型フォトレジス
トを左半分に塗布した後、通常の二光束干渉露光装置で
露光して現像したものをマスクとして、エッチングする
ことにより製作する方法も提案されている。この方法の
文献としては、Electronics Letter
s第20巻4号1008−1010頁記載の論文をあげ
ることができる。しかし、この方法では、ネガ型レジス
トの性能が悪いと共にレジストの塗布が難しく、且つ位
相をπしかずらせない等の問題がある。
【0006】(3)位相シフト板挿入法 位相シフトに相当する段差を有する石英板をフォトレジ
ストに密着させて干渉露光を行う方法である。この方法
の文献としては、電気通信学会技術報告OQE85−6
0巻、57−64頁記載の論文があげられる。しかし、
この方法では、位相遷移領域が十数μmと大きいという
欠点がある。
【0007】また、位相シフトに相当する段差を有する
石英板を光学系の中に組み込んで、干渉露光を行う方法
もあり、この方法の文献としては、昭和60年秋季第4
6回応用物理学会学術講演会予稿集202頁記載の2a
−N−10をあげることができる。しかし、この方法で
は、収差のために回折格子形成面積が非常に小さくなる
(約7mm2)という欠点がある。
【0008】本発明の目的は、上記した従来の問題点を
解消せんとするもので、DFBレーザ等のための任意の
位相シフトをもつ回折格子を容易に製造できるようにす
る回折格子の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の回折格子の製造方法では、基板に回折格子を形成す
るにあたり、被エッチング層上に形成した第1マスク層
の回折格子周期構造を該被エッチング層にエッチング形
成する際に、該被エッチング層の法線ベクトルと該回折
格子ベクトルとを含む面内において該被エッチング層の
法線ベクトルから或る角度をもつエッチング角度方向か
ら、指向性の高いエッチングを施すことで、該マスク層
の回折格子周期構造に対して任意の位相シフトした回折
格子を該被エッチング層に形成する工程を有することを
特徴とする。本発明の第1の態様では、この被エッチン
グ層に回折格子を形成するのが最終目的であり、本発明
の第2の態様では、この被エッチング層に形成された回
折格子を更にマスク層としてその下の層に回折格子を形
成するのが最終目的である。
【0010】若干具体的に説明すると、この発明は、上
記した目的を達成するために、二光束干渉露光後の凹凸
周期を持つフォトレジストをマスクとして半導体層をエ
ッチングする際に、半導体基板の法線ベクトルと回折格
子ベクトルとを含む面内において、法線ベクトルとは或
る角度をもって指向性の強いドライエッチングにより、
斜め方向よりフォトレジスト上の周期構造を半導体基板
上に転写することで、フォトレジスト上の回折格子に対
して位相のシフトした回折格子を半導体上に形成するこ
とを特徴とし、本発明の方法をエッチング角度を変えて
繰り返すことで、任意の位相シフト量をもつ回折格子を
実現するものである。また、本発明の回折格子作製方法
を用いて位相シフトをもつレジストの周期構造を形成
し、これをマスクとして半導体基板をエッチングするこ
とで、位相シフトの左右で、深さ等の形状の揃った回折
格子の作製を可能とした。
【0011】
【第1実施例】以下、本発明の第1の実施例を説明す
る。本実施例は本発明の第1の態様に属するもので、そ
れによる回折格子の製造方法は、以下の様な工程から成
る。
【0012】(1)半導体基板上に第1のフォトレジス
トを形成する工程と、半導体基板表面に入射角の異なる
2本の同一半導体レーザ光を照射して第1のフォトレジ
ストを干渉露光する工程と、第1のフォトレジストを現
像し周期状パターンに形成する工程とを少なくとも含む
二光束干渉露光法の工程。 (2)前記周期状フォトレジスト上に第2のフォトレジ
ストを形成する工程と、第2のフォトレジストの一部分
を通常の半導体工程であるパターニング法により露光し
て除去する工程。 (3)第2のフォトレジストにより被われていない第1
のフォトレジストをエッチング防止膜として前記半導体
基板の一部分をエッチングする工程において、指向性の
強いエッチングを基板の法線から或る角度θ1(ゼロの
場合も含む)をもってなすことにより、第1のフォトレ
ジストの周期構造をφ1位相シフトさせて半導体基板上
に形成する工程。 (4)前記半導体基板上の第2のフォトレジストを除去
し、前記エッチングを施した半導体基板の部分を第3の
フォトレジストで被い、第3のフォトレジストの一部分
を通常の半導体工程であるパターニング法により露光し
て除去する工程。 (5)前記第2のフォトレジストにより被われていない
第1のフォトレジストをエッチング防止膜として前記半
導体基板の一部分をエッチングする工程において、指向
性の強いエッチングを基板の法線から或る角度θ2(ゼ
ロの場合も含むが、θ1、θ2のいずれかはゼロでない)
をもってなすことにより、第1のフォトレジストの周期
構造をφ2位相シフトさせて半導体基板上に形成する工
程と、前記半導体基板上の第3のフォトレジストを除去
する工程。 (6)前記半導体基板上の第1のフォトレジストを除去
する工程。 以上の工程を少なくとも備えており、(φ1+φ2)の位
相シフトを実現するものである。
【0013】まず始めに、本発明の第1の態様の特徴で
ある工程(3)、(5)について詳細に説明する。
【0014】図1には、指向性の強い反応性イオンビー
ムエッチング等のドライエッチング中の半導体基板10
を示す。従来は、図8に示すように半導体基板100の
法線方向(θ=0)からエッチングを施すために、エッ
チング防止膜としてのフォトレジスト101の回折格子
構造に対して位相シフトがゼロである回折格子102が
半導体基板100上にエッチング形成されることにな
る。
【0015】これに対して、本発明では、半導体基板1
0の法線方向とθ の角度をなす方向からエッチングを施
すために、エッチング防止膜としての第1のフォトレジ
スト12の回折格子構造と位相シフトがφ である回折格
子が半導体基板10上にエッチング形成されることにな
る。この方法を繰り返すことにより、任意の量の位相シ
フトが形成できることになる。
【0016】また、半導体基板10の法線とエッチング
方向との関係を制御する方法としては、図1に示したよ
うにエッチングビームbの位置を変える方法もあるが、
図2に示したように半導体基板10をエッチングビーム
bに対して傾斜させて制御しても良い。
【0017】図3を用いて本発明の第1の態様の回折格
子の製造方法の第1の実施例について具体的に説明す
る。
【0018】(1)半導体基板10上に二光束干渉露光
用の第1のフォトレジスト12を塗布し、二光束干渉露
光を行なう(図3(1))。 (2)露光された第1のフォトレジスト12を現像する
ことにより、フォトレジスト12上に回折格子を形成す
る(図3(2))。 (3)通常のパターン露光用の第2のフォトレジスト1
3を全面に塗布後、パターニングを行ない(位相遷移領
域が或る程度許されることから、このパターニングの境
は図3(3)に示す如くフォトレジスト12の回折格子
のフォトレジスト欠如部の中間に厳密に来なくてもよ
い)は現像し、左側の回折格子作製領域Aだけフォトレ
ジスト13を除去する(図3(3))。 (4)半導体基板10の法線をエッチングビームbに対
してθ1だけ傾けて、第1のフォトレジスト12上の回
折格子の位相に対してφ1だけ位相シフトした回折格子
15を半導体基板10上に形成する(図3(4))。 (5)通常のパターン露光用の第3のフォトレジスト1
4を全面に塗布後、パターニングを行ない(このパター
ニングの境についても図3の縦に引いた中央の破線のと
ころに厳密に来なくてもよい)現像して、右側の回折格
子作製領域Bだけフォトレジストを除去する(図3
(5))。 (6)半導体基板10の法線をエッチングビームbに対
してθ2だけ傾けて、第1のフォトレジスト12上の回
折格子の位相に対してφ2だけ位相シフトした回折格子
16を半導体基板10上に形成する(図3(6))。 (7)第3のフォトレジスト14を除去する(図3
(7))。 (8)回折格子状マスクである第1のフォトレジスト1
2を除去する(図3(8))。
【0019】このようにして、位相シフト部分Cにおい
て(φ1+φ2)の位相シフトを形成する事ができる。
【0020】ここで、位相シフトについて説明する。発
振波長1.3μm、1.55μmのDFB−LDにおけ
る1次回折格子の場合、その周期Λは200nm、24
0nmであり、単一モード安定性の向上のためのλ
B(ブラッグ波長)/4シフトは、Λ/2シフトを意味
する(図4(2)参照)。
【0021】一方、損失や利得の周期構造をもつ回折格
子の場合、単一モード安定性の向上のためには位相シフ
トはゼロが良いとされているが、純粋な損失や利得のみ
の周期構造は実現が難しく、多くの場合、それと同時に
屈折率の周期構造も存在することになる。この様なDF
B−LDについては、単一モード安定性のためにはλB
/4シフトでは不都合で、λB/8シフトや3λB/8シ
フト等が必要であり、Λ/8シフト等が必要となる。
【0022】また、発振波長0.8μmのDFB−LD
の場合、1次回折格子の場合ではその周期Λ1は120
nmと非常に小さくなり、その実現は従来の二光束干渉
露光法では困難となるために、2次回折格子が波長選択
のための回折格子として用いられる。この場合、2次回
折格子の周期Λ2は240nmとなるが、単一モード安
定性の向上のためのλB/4シフトは、Λ2/4シフトを
意味する(図4(3)参照。ここでは、ゼロシフトの基
準を図4(1)の回折格子の山部の中央に取ってい
る)。この、Λ2/4シフトは従来の二光束干渉露光法
では作製が困難であったが、本発明によれば可能であ
る。本発明においては、任意の量の位相シフトが実現で
きる。
【0023】例えば、発振波長1.55μmのDFB−
LDにおける1次回折格子の場合、λB/4シフトはΛ
/2シフトであり、回折格子の位相では、πシフトが必
要である。この回折格子の周期Λは240nmであるの
で、φ1+φ2=πにするためには、120nmのシフト
となる。ここで、φ1=φ2で回折格子の深さを100n
mと仮定すると、θ1=θ2=31.0degに設定すれ
ば良いことがわかる。
【0024】また、発振波長0.83μmのDFB−L
Dの場合、通常、2次回折格子を用いるが、この周期Λ
2は240nmとなり、λB/4シフトはΛ2/4シフト
を意味する。よって、φ1+φ2=π/2にするために
は、60nmのシフトとなる。ここで、φ1=φ2で回折
格子の深さを100nmと仮定すると、θ1=θ2=1
6.7degに設定すれば良いことがわかる。
【0025】もちろん、本発明においてθ1=θ2やφ1
=φ2である必要がないことは言うまでもない。
【0026】
【第2実施例】次に、本発明の第2の態様の回折格子の
製造方法の実施例である第2の実施例を説明する。本実
施例では、位相シフトを形成した被エッチング層が、半
導体基板上への回折格子作製のためのマスク層として作
用する。
【0027】図5、図6に本実施例の回折格子の製造方
法の工程を示す。 (1)半導体基板10上にSiO2やSi34等のマス
ク材11を化学気相堆積法等により形成し、その上に二
光束干渉露光用の第1のフォトレジスト12を塗布する
(図5(1))。 (2)二光束干渉露光を行ない、現像することにより、
フォトレジスト12上に回折格子を全面に形成する(図
5(2))。 (3)通常のパターン露光用の第2のフォトレジスト1
3を全面に塗布後、パターニングを行ない(第1実施例
でのパターニングと同様なことが言える)現像して、左
側の回折格子作製領域Aだけフォトレジスト13を除去
する(図5(3))。 (4)半導体基板10の法線をエッチングビームbに対
してθ1だけ傾けて、第1のフォトレジスト12上の回
折格子の位相に対してφ1だけ位相シフトした回折格子
25をマスク材11上に形成する(図5(4))。 (5)通常のパターン露光用の第3のフォトレジスト1
4を全面に塗布後、パターニングを行ない(第1実施例
でのパターニングと同様なことが言える)現像して、右
側の回折格子作製領域Bだけフォトレジストを除去する
(図5(5))。 (6)半導体基板10の法線をエッチングビームbに対
してφ2だけ傾けて、第1のフォトレジスト12上の回
折格子の位相に対してφ2だけ位相シフトした回折格子
26をマスク材11上に形成する(図6(6))。 (7)第3のフォトレジスト14を除去する(図6
(7))。 (8)回折格子状マスクである第1のフォトレジスト1
2を除去する(図6(8))。 (9)半導体基板10の法線をエッチングビームbの方
向に合わせて、マスク材11上の回折格子パターン2
5、26を半導体基板10にエッチング転写する(図6
(9))。 (10)マスク材11を除去する(図6(10))。
【0028】このようにして、位相シフト部分Cにおい
て(φ1+φ2)の位相シフトを形成する事ができ、その
左右A、Bにおいて形状、深さ等の揃った回折格子28
が作製できるので、特性の良いDFB−LD等が作製で
きる。
【0029】
【第3実施例】次に、本発明の第1の態様の回折格子の
製造方法の実施例である第3の実施例として、位相シフ
トの両側において回折格子の形状、深さ等が異なる場合
について説明する。
【0030】近年、光通信用LDに求められる特性は多
様化し、波長可変幅の拡大化、狭スペクトル線幅化、低
チャーピング化、高光出力化、高効率周波数変調用光源
等々への要求など様々である。このために、DFB−L
Dの回折格子への工夫も様々であり、共振器方向に沿っ
て深さの異なる回折格子を持つDFB−LDも報告され
ている(小路他、平成3年秋季応用物理学会予稿集、1
0p−ZM−17参照)。また、回折格子の形状は結合
係数に複雑に影響を及ぼすために、上記の特性に深く関
係する。
【0031】図7に、位相シフトの左右で回折格子の形
状が異なる場合について、その作製方法を示す。基本的
に、図3の製造方法と同様なので、その工程の詳細説明
は省略する。
【0032】本実施例では、発振波長0.83μmのD
FB−LDとすると、2次回折格子においてλB/4シ
フトのために、φ1=π/2、φ2=0とした場合、θ1
=31.0deg、θ2=0である。領域Aでは回折格
子15の上下への回折光は増え、領域Bでは回折格子3
6の上下への回折光は減る。その結果、構造設計を最適
化すれば共振器内部での光強度の分布を均一化でき、狭
スペクトル線幅、低チャーピングなDFB−LDが実現
できる。
【0033】ところで、共振器方向に複数の位相シフト
をもつようなDFB−LD等の場合には、本発明の製造
方法を複数回繰り返すことになるが、その場合には、回
折格子の一部を被うフォトレジストの形成、パターニン
グ、剥離を繰り返せば良い。
【0034】また、指向性エッチングの手段について
は、反応性イオンビームエッチングを記述したが、収束
イオンビームエッチングやその他のドライエッチング手
段でも良い。
【0035】以上では半導体基板へ回折格子を刻印する
例について述べてきたが、LDの場合、半導体基板がエ
ピタキシャル成長後の層構造をなしているかどうか、ま
た、本発明により回折格子を作製した後にエピタキシャ
ル成長を行なうかどうかは、LDの構造に依存するので
本発明の本質とは関係ない。
【0036】また、回折格子を形成する基板は半導体基
板でなくとも、LiNbO3等の誘電体やガラス基板等
でもよく、その場合でも本発明は有効である。
【0037】更に、本発明において、回折格子の山部及
び谷部が図1に示す如く斜めに形成できるが、この形状
は回折格子の上下への回折光の増減等に関係していて、
特性を制御できる。従って、位相シフトを持たせずに斜
めに形成した山部及び谷部を持つ回折格子が効果を発揮
する場合もあり得る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の回折格子の製造方法によれば、半導体レーザ共振器等
の途中で位相が任意量変化した回折格子を有する分布帰
還型半導体レーザ(DFB−LD)などを製作する事が
でき、これらは、光通信用光源等に用いられて、高速に
変調する時などにも安定に単一モードで発振することに
なる。
【0039】この本発明の回折格子の製造方法は、分布
反射型(DBR)LD等の製造にも有効であり、これら
を波長選択フィルタとして用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を表わす、回折格子への指向性エ
ッチングの施し方を表わす概念図であり、エッチング源
の方向を半導体基板の法線に対して変化させた場合の図
である。
【図2】本発明の特徴を表わす、回折格子への指向性エ
ッチングの他の施し方を表わす概念図であり、半導体基
板の法線をエッチング方向からずらした場合の図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例を表わす工程図であり、
位相シフト部を含む回折格子の作製方法を説明する図で
ある。
【図4】回折格子内の位相シフトを表わす図である。
【図5】本発明の第2の実施例の前半部を表わす工程図
であり、マスク材を半導体基板上に形成しておき一旦マ
スク材上に回折格子を形成した後に半導体基板へ回折格
子を転写する、位相シフト部を含む回折格子の作製方法
を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例の後半部を表わす工程図
であり、マスク材を半導体基板上に形成しておき一旦マ
スク材上に回折格子を形成した後に半導体基板へ回折格
子を転写する、位相シフト部を含む回折格子の作製方法
を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施例を表わす工程図であり、
位相シフト部の両側において形状の異なる回折格子の作
製方法を説明する図である。
【図8】従来の回折格子のエッチングの仕方を表わす図
である。
【符号の説明】
A,B 回折格子の位相の異なる2領域 C 位相シフト領域 θ1,θ2 基板の法線とエッチング方向とのなす角度 φ1,φ2 フォトレジスト上回折格子と基板上回折格子
とのなす角度 b エッチングビーム 10 基板 11 マスク材 12 二光束干渉露光法用フォトレジスト 13 第2のフォトレジスト 14 第3のフォトレジスト 15,16,28,36 基板の回折格子 25,26 マスク材の回折格子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二光束干渉露光法及びエッチングを用い
    て基板に回折格子を形成するにあたり、被エッチング層
    上に前記二光束干渉露光法により形成した第1マスク層
    の回折格子周期構造を該被エッチング層にエッチング形
    成する際に、該被エッチング層の法線ベクトルと該回折
    格子ベクトルとを含む面内において該被エッチング層の
    法線ベクトルから或る角度をもつエッチング角度方向か
    ら、指向性の高いエッチングを施すことで、該マスク層
    の回折格子周期構造に対して任意の位相シフトした回折
    格子を該被エッチング層に形成する工程を有することを
    特徴とする回折格子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板に回折格子を形成するにあたり、被
    エッチング層上に形成した第1マスク層の回折格子周期
    構造を該被エッチング層にエッチング形成する際に、該
    被エッチング層の法線ベクトルと該回折格子ベクトルと
    を含む面内において該被エッチング層の法線ベクトルか
    ら或る角度をもつエッチング角度方向から、指向性の高
    いエッチングを施すことで、該マスク層の回折格子周期
    構造に対して任意の位相シフトした回折格子を該被エッ
    チング層に形成する工程を有することを特徴とする回折
    格子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記マスク層の回折格子に対して任意の
    位相シフトした回折格子を被エッチング層上に形成する
    工程を繰り返し、その際に、前記エッチング角度を異な
    らせることで、該被エッチング層の回折格子内に任意の
    位相シフトを設けることを特徴とする請求項1または2
    記載の回折格子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記位相シフトを含んだ回折格子をなす
    被エッチング層は、第2マスク層としてその下の層のエ
    ッチングのためのマスクとなることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の回折格子の製造方法。
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