JPH0620155Y2 - 時計の時刻修正機構 - Google Patents

時計の時刻修正機構

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JPH0620155Y2
JPH0620155Y2 JP1987139267U JP13926787U JPH0620155Y2 JP H0620155 Y2 JPH0620155 Y2 JP H0620155Y2 JP 1987139267 U JP1987139267 U JP 1987139267U JP 13926787 U JP13926787 U JP 13926787U JP H0620155 Y2 JPH0620155 Y2 JP H0620155Y2
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JP
Japan
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wheel
winding stem
tsutsumi
small iron
gear
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JP1987139267U
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JPS6444492U (ja
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伊藤  幸男
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は指針表示式電子時計の時刻修正機構に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来より巻真操作による指針の時刻修正方法は数多く考
案されているが、時針車や分針車等の指針車に対し直交
する噛合いを利用しての回転の伝達が一部設けられてい
る。それは例えば第3図に示すツヅミ車4と小鉄車5の
関係であり、又第4図に示す巻真3の先端にある巻真カ
ナ部3Cとクラウン形状の日ノ裏車6の関係である。第
3図に従来一般に使用されている時刻修正機構の断面図
を示す。第3図の例によれば、巻真3の軸方向の操作を
行うと、オシドリ10、カンヌキ11のカム操作により
ツヅミ車4は巻真3の軸方向にスライドして小鉄車5と
の噛合状態となり、さらに巻真3の回転操作により、そ
の巻真3と角部嵌合しているツヅミ車4に回転が伝達さ
れ、小鉄車5、及び日ノ裏車6を介して時計車8と分針
車9が回動され指針の時刻修正が行われる構造となって
いる。この時ツヅミ車4は、カンヌキ11の巻真軸方向
へのバネ力により、巻真軸方向へ移動するためのカンヌ
キ係合凹部を構成している。又第4図に時刻修正機構の
断面図を示す。第4図の例によれば巻真3に直結された
巻真カナ部3Cを直接クラウン車形状の日ノ裏車6と噛
合させて指針の時刻修正を行う構造となっている。
ところで本出願人は、軸と車の嵌合構造に関して、実開
昭59−54877号公報に見られるような構成を提案
している。すなわち日板の早修正機構として、日板を駆
動する早修正車が巻真を押し引きすることによって巻真
の径大部に弾性嵌合することによって、巻真の回転を早
修正車に伝えて日板を駆動し、巻真の径小部に遊合させ
ることによって早修正車に巻真の回転を伝えないように
する構成が記載されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第3図に示す構造においては、ツヅミ車4を巻真3の軸
方向にスライドさせるためのオシドリ10やカンヌキ1
1等の部品が必要となり、部品点数の増加に伴なって組
立工数もアップする事からコスト的に不利な構造となっ
てしまっている。また、ツヅミ車4にはカンヌキ11を
係合させる凹部を構成するため、ツヅミ車4そのものに
壁を設ける必要があるため、それなりの長さが必要であ
る。更には、ツヅミ車4を巻真3の軸方向へスライドさ
せなければならないので、ストロークのためのスペース
も必要となり、巻真軸方向が比較的大型の時計となって
しまうという欠点を有している。
又第4図に示す構造においては、巻真3に直結された巻
真カナ部3Cと日ノ裏車6で時刻修正を行えるため部品
点数は少ないけれど、巻真カナ部3Cや日ノ裏車6等の
部品製作が難しい事で、やはりコスト的に不利が生じて
しまう。
又、時計の通常運針状態で直交噛合の指針修正機構の輪
列を常時駆動する事は負荷が増大してしまうため事実上
不可能である。第3図の例でツヅミ車4を巻真3の軸方
向にスライドさせる事なく小鉄車5と常時噛合を行い、
ツヅミ車4と巻真3の角度嵌合を切り離す構造を取った
場合は直交噛合の伝達効率の劣化や、角部嵌合をスムー
ズに行なうための部品のクリアランスを大きく取る必要
から部品の傾き等で突張りが生じ時計のチョイ止りが発
生し大きな品質的欠陥となってしまっていた。
また、実開昭59−54877号公報のような構成例で
は、通常運針時は早修正車は巻真に対し遊合嵌合となっ
ていて、早修正車の自重により日板との噛み合いが外れ
る構成となっており、何等規制部材がないため文字板方
向を下にした時は、自重によって日板と噛み合い状態と
なってしまう。これは日板と早修正車の関係であるから
何等問題はないが、このような機構を常時運針状態にあ
る指針車輪列に適用すると、運針時に負荷が増大してし
まい、電池寿命の低下とか、最悪の場合知らないうちに
2〜3秒間止まってしまう、いわゆるちょい止まりの原
因となってしまう、等の問題点を有していた。
そこで本考案の目的は、部品点数を少なくし安価でしか
もチョイ止り等の品質トラブルの無い時刻修正機構を提
供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
巻真を回転操作することによりツヅミ車や小鉄車を介し
て指針車を回転させ指針の時刻修正を行なう時計の時刻
修正機構において、日ノ裏車と常時噛み合う小鉄車と、
外周には小鉄車と噛合可能な歯車部と歯車部の側方に段
部が、また中心には巻真との嵌合穴を備えたツヅミ車
と、ツヅミ車の嵌合穴と摩擦結合により嵌め合い的に係
合するツヅミ嵌合部とツヅミ車の嵌合穴と遊合的に係合
するツヅミ遊合部とを有する巻真と、巻真をガイドしツ
ヅミ車の側面と当接する突き当て部が形成された基板
と、ツヅミ車の外周段部に係合しツヅミ車を小鉄車から
遠ざけるためにツヅミ車の径方向に力が働くバネ部とよ
り成り、ツヅミ嵌合部とツヅミ遊合部との段差の寸法差
を小鉄車とツヅミ車との噛み合いが外れる程度以上と成
し、ツヅミ車がツヅミ遊合部の位置に配された時、バネ
部によりツヅミを小鉄車より完全に噛合外れの状態と成
したことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例を示す時刻修正機構の時刻修
正状態の断面図である。巻真3は地板1及び輪列受2に
より挾持されており、その先端方向にツヅミ遊合部3b
とツヅミ嵌合部3aを備えている。
ツヅミ車14は弾性部材より構成されその中心穴14a
は巻真3のツヅミ嵌合部3aと摩擦結合して巻真3と同
期して回転し巻真3の回転力をツヅミ車14と噛合して
いる小鉄車5に伝える回転力を有している。又、巻真3
には節度板7が当接しており、巻真3の軸方向のストロ
ークを制御すると共に、適度のクリック感を与えてい
る。その節度板7の一部であるバネ部7aはツヅミ車1
4の段形状に形成された胴部に当接しツヅミ車14を常
に文字板12方向へ押圧している。
この状態で巻真3の回転操作を行うと巻真3と摩擦結合
しているツヅミ車14が回転し、小鉄車5が回転すると
共に日ノ裏車6を介して分針車9、時針車8に伝達され
指針の時刻修正が行われる。
第2図は本考案の一実施例を示す時刻修正機構の通常運
針状態の断面図である。第1図の状態より巻真3を軸方
向指針軸側に押込んだ状態を示している。この時、ツヅ
ミ車14は地板1の窓部1aに当接し巻真3との摩擦結
合が外され巻真3のツヅミ遊合部3bと遊合状態とな
る。そしてツヅミ車14の中心穴14aと、巻真3のツ
ヅミ遊合部3bとの径の差を大きく取る事により、ツヅ
ミ車3の胴部に当接する節度板7のバネ部7aの力によ
りツヅミ車14は文字板12方向に移動し、小鉄車5と
の噛合が外ずれることで小鉄車5はフリーとなり通常運
針による駆動力に対し無用な負荷が発生しない構造とな
っている。
逆に第2図の状態(通常運針状態)より巻真を引き出し
第1図の状態(時刻修正状態)に移る場合は、巻真3の
ツヅミ遊合部3bとツヅミ嵌合部3aとの間のテーパー
部によりツヅミ車14を巻真3の軸に対し文字板12か
ら離れる方向で且つ直角方向に移動させながらツヅミ車
14を摩擦結合させ小鉄車5と噛合わせ指針の時刻修正
状態となる。
〔考案の効果〕 以上の説明で明らかなように、本考案によれば、通常時
刻運針状態では負荷の高い直交噛み合いの小鉄車とツヅ
ミ車の噛み合いを完全に切り離すことができるので、ち
ょい止まり等の欠点を完全に除去することができ、時計
の品質向上を達成できる。また、部品点数を増加させる
ことなくまた、複雑な部品形状とすることなくコストダ
ウンを達成することもできる。更に、コンパクトなツヅ
ミ車のため、巻真の軸方向の寸法を小型化できることか
ら、女持ちドレスウオッチに見られるような3時−9時
方向が狭い、細長いデザインの時計への採用を可能とす
る等、スペース効率の面でも大きな効果を達成すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例で時刻修正機構の時刻修正状
態を示す断面図、第2図は第1図の通常運針状態を示す
断面図、第3図、第4図は従来の時刻修正機構を示す断
面図である。 1……地板、3……巻真、 3a……ツヅミ嵌合部、 3b……ツヅミ遊合部、4……ツヅミ車、 5……小鉄車、7……節度板、 7a……バネ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻真を回転操作することによりツヅミ車や
    小鉄車を介して指針車を回転させ指針の時刻修正を行な
    う時計の時刻修正機構において、 日ノ裏車と常時噛み合う小鉄車と、 外周には該小鉄車と噛合可能な歯車部と該歯車部の側方
    に段部がまた中心には巻真との嵌合穴を備えたツヅミ車
    と、 該ツヅミ車の嵌合穴と摩擦結合により嵌め合い的に係合
    するツヅミ嵌合部と前記ツヅミ車の嵌合穴と遊合的に係
    合するツヅミ遊合部とを有する巻真と、 該巻真をガイドし前記ツヅミ車の側面と当接する突き当
    て部が形成された基板と、 前記ツヅミ車の外周段部に係合し前記ツヅミ車を前記小
    鉄車から遠ざけるために前記ツヅミ車の径方向に力が働
    くバネ部とより成り、 前記ツヅミ嵌合部と前記ツヅミ遊合部との段差の寸法差
    を前記小鉄車と前記ツヅミ車との噛み合いが外れる程度
    以上と成し、前記ツヅミ車が前記ツヅミ遊合部の位置に
    配された時、前記バネ部により前記ツヅミを前記小鉄車
    より完全に噛合外れの状態と成したことを特徴とする時
    計の時刻修正機構。
JP1987139267U 1987-09-11 1987-09-11 時計の時刻修正機構 Expired - Lifetime JPH0620155Y2 (ja)

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JPS6444492U JPS6444492U (ja) 1989-03-16
JPH0620155Y2 true JPH0620155Y2 (ja) 1994-05-25

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