JPH06201263A - 攪拌翼付乾燥機 - Google Patents

攪拌翼付乾燥機

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JPH06201263A
JPH06201263A JP116593A JP116593A JPH06201263A JP H06201263 A JPH06201263 A JP H06201263A JP 116593 A JP116593 A JP 116593A JP 116593 A JP116593 A JP 116593A JP H06201263 A JPH06201263 A JP H06201263A
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blade
stirring blade
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stirring
drier
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Takao Kawamura
孝夫 河村
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 攪拌翼の熱伝導率の低下を招くことなくその
摩耗を防止することができる攪拌翼付乾燥機を提供する
こと。 【構成】 ケーシング１の内部に互いに逆方向に回転す
る少なくとも２本の攪拌翼付乾燥軸５、６を配置した攪
拌翼付乾燥機において、第１の発明では各攪拌翼７の外
周部に攪拌翼の回転軌跡をカバーするプロテクター８を
取り付けて外周面を保護する。第２の発明では各攪拌翼
７の羽根面９の前端部10と後端部11を、他の部分よりも
肉厚とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は下水汚泥のような粘着性
のある湿潤物質を乾燥するために使用される攪拌翼付乾
燥機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ケーシングの内部に互いに逆方向に回転
する少なくとも２本の攪拌翼付乾燥軸を配置し、攪拌翼
付乾燥軸の内部に高圧蒸気等の熱媒体を供給することに
より、ケーシングの前端から供給された湿潤物質を攪拌
翼により攪拌しつつ乾燥し、ケーシングの後端から排出
する攪拌翼付乾燥機（パドルドライヤ）は、例えば特公
昭63-33072号公報や特開昭57-156913 号等により従来か
ら知られている。
【０００３】この攪拌翼は例えばSUS 304 等の耐熱金属
よりなるものであるが、下水汚泥のような粘着性のある
湿潤物質と常時接触しつつ回転しているため、数年間に
わたり運転すると攪拌翼の表面が徐々に摩耗し、最悪の
場合には攪拌翼の内部から高圧蒸気が噴出するおそれが
ある。
【０００４】そこで従来から図７に示すように、攪拌翼
31の外周部の先端に攪拌翼31の幅と等しいプロテクター
32を取り付け、摩耗の激しい攪拌翼31の外周面33を保護
する工夫がなされている。ところが本発明者の経験によ
れば、攪拌翼31は図８のように攪拌翼付乾燥軸34の軸線
に垂直面内で回転するため、プロテクター32による保護
範囲はプロテクター32の回転軌跡によりカバーされる範
囲、すなわち図７のハッチングを付した部分のみとな
り、攪拌翼31の外周面33のうちハッチングのない部分は
やはり摩耗することが分かった。また攪拌翼31のうち、
前面側の羽根面の前端部35と後端部36も比較的摩耗の激
しい部分であるが、図７に示すプロテクター32はこれら
の部分の保護には役立たないことが分かった。なお、攪
拌翼31の全体を十分に肉厚とすれば摩耗に耐えられるこ
とは自明であるが、この種の攪拌翼31は内部の高温高圧
の蒸気により湿潤物質を乾燥させるためのものであるた
め、その肉厚を大きくすることは熱伝導率の低下を招く
ために好ましくない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、攪拌翼の熱伝導率の低下を招くこ
となくその摩耗を防止することができる攪拌翼付乾燥機
を提供するために完成されたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第１の発明は、ケーシングの内部に互いに
逆方向に回転する少なくとも２本の攪拌翼付乾燥軸を配
置した攪拌翼付乾燥機において、各攪拌翼の外周部に各
攪拌翼の回転軌跡をカバーするプロテクターを取り付け
たことを特徴とするものである。また同一の課題を解決
するためになされた第２の発明は、ケーシングの内部に
互いに逆方向に回転する少なくとも２本の攪拌翼付乾燥
軸を配置した攪拌翼付乾燥機において、各攪拌翼の羽根
面の前端部と後端部を、他の部分よりも肉厚としたこと
を特徴とするものである。
【０００７】
【作用】第１の発明によれば、各攪拌翼の外周部に各攪
拌翼の回転軌跡をカバーするプロテクターを取り付けた
ので、実施例に示すようにこのプロテクターが攪拌翼の
外周面を広い範囲にわたり保護することができる。第２
の発明によれば、摩耗の激しい攪拌翼の羽根面の前端部
と後端部を他の部分よりも肉厚としたため、これらの部
分に摩耗が生じても内部の高圧蒸気が漏れることはな
く、しかもその他の部分は従来通り肉薄に形成されてい
るため、攪拌翼の全体としての熱伝導率を低下させるお
それはない。
【０００８】
【実施例】以下にこれらの発明を図示の実施例によって
更に詳細に説明する。図１〜図５は第１の発明の実施例
を示すもので、１は横長のケーシング、２はその前端部
上方に形成された湿潤物質の供給口、３はケーシング１
の後端部下方に形成された排出口、４はケーシング１の
外周壁部に形成された加熱室であって高温高圧の水蒸気
が供給されている。
【０００９】このケーシング１の内部には、互いに逆方
向に回転する２本の攪拌翼付乾燥軸５、６が配置されて
いる。各攪拌翼付乾燥軸５、６には一定ピッチで中空の
攪拌翼７が設けられており、軸端から供給された高温高
圧の水蒸気が攪拌翼付乾燥軸５、６及び中空の攪拌翼７
を内面から加熱し、湿潤物質を乾燥させる構造となって
いる。なお攪拌翼７は非連続羽根（単羽根）であり、湿
潤物質を排出口３に向かって送るために、攪拌翼付乾燥
軸５、６の軸線に垂直な面に対して例えば２〜３度程度
の角度で傾斜させてある。
【００１０】これらの攪拌翼７の外周部には、各攪拌翼
７の回転軌跡をカバーするプロテクター８が取り付けら
れている。図１〜図４の実施例ではプロテクター８は湿
潤物質の進行方向に向かって突出するように取り付けら
れているが、攪拌翼７の形状の異なる図５の実施例で
は、プロテクター８は湿潤物質の進行方向とは逆向きに
突出させて取り付けられている。しかしいずれもプロテ
クター８の回転軌跡が攪拌翼７の回転軌跡をカバーする
ようになっている。図１〜図４の実施例ではプロテクタ
ー８はSUS 304 製の10×10mmの断面の棒状体であり、最
大20mm程度羽根面９から突出させてある。攪拌翼７の大
きさによっては先端部に１個のプロテクター８を取付け
ればよいこともあるが、実施例では先端部と中央部に２
個のプロテクター８を取付けてある。これは図４に示す
ように、１個のプロテクター８が保護できるのは、プロ
テクター８の両端から攪拌翼付乾燥軸５、６の軸線に対
して垂直に引いた直線に挟まれた部分だけであり、先端
部に１個のプロテクター８を取付けただけでは攪拌翼７
の外周部の全体を保護できないためである。
【００１１】このように、第１の発明では湿潤物質と最
も激しく接触する部分にプロテクター８を取付けたの
で、攪拌翼７の外周部はこのプロテクター８により保護
され、摩耗は大幅に軽減される。なおその分だけプロテ
クター８は集中的に摩耗することとなるが、このプロテ
クター８は中実体であって内部に蒸気が供給されている
訳ではないため、摩耗しても事故に繋がるおそれはな
い。またこのプロテクター８自体は定期点検の際などに
容易に補修することができ、摩耗してもメンテナンスが
容易である。
【００１２】図６は第２の発明の実施例を示すもので、
攪拌翼７の羽根面９の前端部10と後端部11を、他の部分
よりも肉厚としてある。具体的には、羽根面９は肉厚が
12mmのSUS 304 板から構成されているが、羽根面９の前
端部10と後端部11のみはその内側に６mmのSUS 板を溶接
してある。このように内側に向かって肉を厚くするの
は、外面に段差が形成されると湿潤物質との間の抵抗が
大きくなるためである。なお、羽根面９の前端部10のみ
ならず後端部11も肉厚とすることは第２の発明の大きな
特徴であり、これによって実用的な耐久性を大幅に向上
させることが可能となった。肉を厚くするのは攪拌翼７
の羽根面９の前面側又は後面側又はその両方である。
【００１３】しかも攪拌翼７のその他の部分の肉は厚く
する必要がないため、攪拌翼７の全体としての熱伝導率
を低下させるおそれはなく、乾燥効率を低下を招かない
利点がある。なお、第１の発明のプロテクター８と第２
の発明を組み合わせて実施すれば、より優れた効果が得
られることはいうまでもないことである。
【００１４】
【発明の効果】以上に説明したように、第１の発明によ
れば各攪拌翼の外周部に攪拌翼の回転軌跡をカバーする
プロテクターを取り付けたことにより、また第２の発明
によれば各攪拌翼の羽根面の前端部と後端部とを、他の
部分よりも肉厚としたことにより、攪拌翼の熱伝導率の
低下を招くことなくその摩耗を防止することができる。
よって本発明は従来の問題点を解消した攪拌翼付乾燥機
として、業界に寄与するところは極めて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の発明の実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】第１の発明の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図４】プロテクターの保護範囲を説明する正面図であ
る。
【図５】第１の発明の他の実施例の要部を示す正面図で
ある。
【図６】第２の発明の実施例を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図７】従来例の要部を示す斜視図である。
【図８】従来のプロテクターの保護範囲を説明する正面
図である。
【符号の説明】
１ ケーシング ５ 攪拌翼付乾燥軸 ６ 攪拌翼付乾燥軸 ７ 攪拌翼 ８ プロテクター ９ 羽根面 10 羽根面の前端部 11 羽根面の後端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケーシングの内部に互いに逆方向に回転
    する少なくとも２本の攪拌翼付乾燥軸を配置した攪拌翼
    付乾燥機において、各攪拌翼の外周部に各攪拌翼の回転
    軌跡をカバーするプロテクターを取り付けたことを特徴
    とする攪拌翼付乾燥機。
  2. 【請求項２】 ケーシングの内部に互いに逆方向に回転
    する少なくとも２本の攪拌翼付乾燥軸を配置した攪拌翼
    付乾燥機において、各攪拌翼の羽根面の前端部と後端部
    を、他の部分よりも肉厚としたことを特徴とする攪拌翼
    付乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100880094B1 (ko) * 2007-04-11 2009-01-23 현대건설주식회사 건조장치용 분산 이송스크류
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