JPH06199637A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH06199637A
JPH06199637A JP34826892A JP34826892A JPH06199637A JP H06199637 A JPH06199637 A JP H06199637A JP 34826892 A JP34826892 A JP 34826892A JP 34826892 A JP34826892 A JP 34826892A JP H06199637 A JPH06199637 A JP H06199637A
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JP
Japan
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hair
examples
acid
manufactured
hair cosmetic
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Application number
JP34826892A
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English (en)
Inventor
Koji Morita
康治 森田
Kazuyuki Yahagi
和行 矢作
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪に対してしっとり感、柔らかさ及びつや
等を付与でき、且つ毛髪への塗布性に優れる毛髪化粧料
の提供。 【構成】 本発明の毛髪化粧料は、(A)カチオン性界
面活性剤の1種又は2種以上、(B)油脂類の1種又は
2種以上及び(C)平均分子量が470以上であるポリ
オールの1種又は2種以上を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪化粧料、詳しく
は、毛髪に対して特にしっとり感、柔らかさ及びつや等
を付与でき、且つ毛髪への塗布性(塗布し易さ)に優れ
る毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なリンス及びトリートメントに
は、毛髪の感触を良くするために、カチオン活性剤、油
剤、種々のポリオール等が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来使
用されている一般的なポリオール(プロピレングルコー
ル、グルセリン、ジグリセリン等)では、しっとり感、
柔らかさ、つや等の面で不充分であった。
【0004】また、特開平3−261709号公報に
は、第4級アンモニウム塩、高級アルコール、特定の表
面張力及び粘度を有する油分並びに特定の粘度を有する
ポリオールを特定の割合で含有する毛髪化粧料が記載さ
れているが、該毛髪化粧料は、未だ満足し得るものでは
なく、また毛髪への塗布性に難点がある。
【0005】従って、本発明の目的は、毛髪に対して特
にしっとり感、柔らかさ及びつや等を付与でき、且つ毛
髪への塗布性に優れる毛髪化粧料を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、カチオン性界面活性剤及び油脂類と、特定の
分子量のポリオールとを併用することにより、上記目的
を達成できることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、(A)カチオン性界面活性剤の1種又は2種以上、
(B)油脂類の1種又は2種以上及び(C)平均分子量
が470以上であるポリオールの1種又は2種以上を含
有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0008】以下、本発明の毛髪化粧料について詳述す
る。
【0009】本発明の(A)成分のカチオン性界面活性
剤としては、例えば、下記〔化1〕の一般式(1)又は
(2)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0010】
【化1】
【0011】斯るカチオン性界面活性剤の中でも、上記
〔化1〕の一般式(1)で表される第4級アンモニウム
塩が好ましく、更に該第4級アンモニウム塩の好ましい
ものとして、例えば、下記〔化2〕の一般式(3)〜
(5)で表される分岐第4級アンモニウム塩が挙げられ
る。
【0012】
【化2】
【0013】上記〔化2〕の一般式(3)で表される分
岐第4級アンモニウム塩は、例えば、炭素数8〜16の
オキソアルコールを原料として合成されるものであり、
その例としては、オキソアルコールから導かれるアルキ
ル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジア
ルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアル
キルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0014】本発明では、上記〔化2〕の一般式(3)
中のR6 の分岐率が、通常10〜100%のものが用い
られるが、特に10〜50%のものが好ましい。また、
6の合計炭素数が8〜16のものが用いられるが、一
定の分布を持ったものが好ましく、特に以下に示す分布
を有するものが好ましい。
【0015】C8 〜C11:5%以下 C12:10〜35% C13:15〜40% C14:20〜45% C15:5〜30% C16:5%以下
【0016】斯る分岐第4級アンモニウム塩の具体例と
しては、炭素数8〜16で分岐率10〜50%のアルキ
ル基を有する、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリ
ドが挙げられる。
【0017】また、上記〔化2〕の一般式(4)で表さ
れる分岐第4級アンモニウム塩は、通常、下記〔化3〕
で表される炭素数8〜28のゲルベアルコールを原料と
して合成されるものである。この分岐第4級アンモニウ
ム塩の好ましい例としては、ゲルベアルコールから導か
れるアルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジア
ルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒド
ロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルベンジ
ルアンモニウム塩等が挙げられる。更に、これらのうち
で特に好ましい具体例としては、2−デシルテトラデシ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ドデシルヘキ
サデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ジ−2−ヘ
キシルデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ−2−
オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロリド等を挙
げることができる。
【0018】
【化3】
【0019】また、上記〔化2〕の一般式(5)で表さ
れるメチル分岐第4級アンモニウム塩としては、pとq
の和が15となるものが好ましい。
【0020】また、上記〔化1〕の一般式(1)及び
(2)並びに上記〔化2〕の一般式(3)、(4)及び
(5)で表される第4級アンモニウム塩の対イオンであ
るX-の具体例としては、塩素、ヨウ素、臭素等のハロ
ゲンイオン;メトサルフェート、エトサルフェート、メ
トフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオ
ンが挙げられる。
【0021】上記(A)成分の含有量は、本発明の毛髪
化粧料中に好ましくは0.01〜20重量%、より好ま
しくは0.2〜10重量%である。
【0022】また、本発明の(B)成分の油脂類として
は、一般に毛髪化粧料に使用されているものであれば特
に限定されないが、例えば直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を有する高級アルコール類;流動パラ
フィン、ワセリン、固型パラフィン等の炭化水素類;液
状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体;高級
脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキル基又はアル
ケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類;ミンク
オイル、オリーブ油等の動植物性油脂類等が挙げられ
る。これらのうち、炭素数12〜24の飽和又は不飽和
の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のモノグリセリド、及び
炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はア
ルケニル基を有する高級アルコール及び高級脂肪酸が特
に好ましく、具体的には、オレイン酸モノグリセリド、
パルミチン酸モノグリセリド、ベヘニン酸モノグリセリ
ド、イソステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグ
リセリド、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービ
ルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコール、
ステアリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステア
リン酸、18−メチルエイコサン酸、ヤシ油脂肪酸等の
高級脂肪酸が挙げられる。
【0023】上記(B)成分の含有量は、本発明の毛髪
化粧料中に好ましくは0.01〜30重量%、より好ま
しくは0.05〜20重量%である。
【0024】また、本発明の(C)成分のポリオールと
しては、例えば、ヘプタグリセリン、オクタグリセリ
ン、ノナグリセリン、デカグリセリン等のグリセリンの
鎖状重合体又はこれらの環状組成物(以下、ポリグリセ
リンと略すことがある)等が挙げられる。上記ポリグリ
セリンは、従来公知の化合物であり、例えば、グリセリ
ンを触媒存在下で150〜300℃に加熱することによ
り直鎖状の重合体が得られ、また重合度が高くなると、
環状組成物が得られる〔例えば、「油脂」37巻、No.5
(1984年)第61頁参照〕。
【0025】上記(C)成分は、分子量が470未満の
ポリオールを含んでいても、その平均分子量が470以
上、好ましくは480〜1200であれば良い。
【0026】また、上記(C)成分は、その粘度が好ま
しくは100,000cp/30℃以上、より好ましく
は150,000cp/30℃以上、さらに好ましくは
170,000〜300,000cp/30℃である。
【0027】上記(C)成分の含有量は、本発明の毛髪
化粧料中に好ましくは0.1〜30重量%、より好まし
くは0.5〜20重量%である。
【0028】本発明の毛髪化粧料には、更に、(D)水
溶性高分子化合物を添加するのが好ましく、かかる
(D)成分の水溶性高分子化合物としては、例えば、以
下に挙げる天然、半合成、合成及び無機の水溶性高分子
化合物を用いることができる。
【0029】天然の水溶性高分子化合物としては、例え
ば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グ
アガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペ
クチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、グリ
チルリチン酸等の植物系高分子化合物、キサンタンガ
ム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微
生物系高分子化合物、更には、ケラチン物質分解誘導体
等のタンパク質加水分解物系高分子化合物が挙げられ
る。
【0030】上記ケラチン物質分解誘導体は、ケラチン
物質を酸化分解するか、ケラチン物質を還元分解し、そ
のチオール基を化学修飾して得られる誘導体である。ケ
ラチン物質としては、例えば獣毛、毛髪、羽毛、爪、
角、蹄、鱗等が挙げられるが、就中、羊毛、毛髪及び羽
毛が特に好ましい。当該チオール基における誘導体とし
ては、下記〔化4〕に示すものが挙げられ、これらの中
でも、下記〔化5〕に示すものが特に好ましい。
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】上記チオール基の化学修飾は、公知の手
段、例えば、N. H. Leon : Textile Progress 、第7
巻、1頁(1975)、大饗茂著「有機イオウ化合物」(化学
同人発行(1968))及び奥正巳著「高分子実験学講座」1
2巻(共立出版発行(1957))に記載の手段に基づいて行
われる。
【0034】また、半合成の水溶性高分子化合物として
は、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロ
キシプロピルデンプン等のデンプン系高分子化合物、メ
チルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末
等のセルロース系高分子化合物、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアル
ギン酸系高分子化合物、カチオン化セルロース誘導体、
カチオン性でんぷん、カチオン化グアーガム誘導体等の
カチオン性水溶性半合成ポリマー等が挙げられる。
【0035】また、合成の水溶性高分子化合物として
は、以下の例が挙げられる。 (1)ポリビニルピロリドン系高分子化合物 例えば、ポリビニルピロリドン、及びビニルピロリドン
と酢酸ビニル、アルキルアミノアクリレート等との共重
合体等が挙げられ、市販品としては、ポリビニルピロリ
ドンとして、Luviskol K (BASF社製)、PVP K (GAF社
製)等が挙げられ、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの
共重合体として、LuviSkol VA (BASF 社製)、PVP/VA
(GAF 社製)等が挙げられ、ビニルピロリドンと酢酸ビ
ニルとプロピオン酸ビニルとの共重合体として、Luvisk
ol VAP (BASF社製)等が挙げられ、ビニルピロリドンと
アルキルアミノアクリレートとの共重合体として、Luvi
flex (BASF社製)等が挙げられ、ビニルピロリドンとア
ルキルアミノアクリレートとビニルカプロラクタムとの
三元共重合体として、コポリマー VC-713 (GAF社製)等
が挙げられ、ビニルピロリドンとアクリル酸及びメタク
リル酸との共重合体として、Vem (Ban-Stalfort 社製)
等が挙げられる。
【0036】(2)酢酸ビニルエーテル系高分子化合物 例えば、メチルビニルエテールと無水マレイン酸との共
重合体の低級アルキルハーフエステル等が挙げられ、市
販品としては、ガントレッツES-225、ES-335、BS-425、
SP-215 (GAF 社製)等が挙げられる。
【0037】(3)酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物 例えば、酢酸ビニルとクロトン酸等との共重合体等が挙
げられ、市販品としては、酢酸ビニルとクロトン酸との
共重合体として、レジン28-1310(National Starch 社
製)、ルビセットCA (BASF社製)等が挙げられ、酢酸ビ
ニルとクロトン酸とネオデカン酸ビニルとの三元共重合
体として、レジン28-2930(National Starch 社製)等が
挙げられ、酢酸ビニルとクロトン酸とプロピオン酸ビニ
ルとの三元共重合体として、ルビセット CAP (BASF社
製)等が挙げられ、酢酸ビニルとN−ビニル−5−メチ
ル−2−オキサゾリンとの共重合体として、Dewlex (Do
w Chemical社製)等が挙げられる。
【0038】(4)酸性アクリル系高分子化合物 例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸とアクリル
酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエ
ステルとの共重合体、及びアクリル酸とアクリル酸アル
キルエステルとN−アルキルアクリルアミドとの共重合
体等が挙げられ、市販品としては、プラスサイズ(瓦応
化学(株)製)、ウルトラホールド8(BASF社製)等が
挙げられる。
【0039】(5)両性アクリル系高分子化合物 例えば、ジアルキルアミノエチルメタクリレート、ジア
ルキルアミノエチルアクリレート、ダイアセトンアクリ
ルアミド等とアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ア
ルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル等とを
共重合し、ハロゲン化酢酸で両性化した化合物等が挙げ
られ、市販品としては、ユカフォーマーAM75、SMポリ
マー(三菱油化(株)製)等が挙げられる。また、アク
リル酸ヒドロキシプロピルとメタクリル酸ブチルアミノ
エチル及びアクリル酸オクチルアミドとの三元共重合体
等も挙げられ、市販品としては、アンフォマー (AMPHOM
ER) 28-4910 、LV-71(National Starch 社製)等が挙げ
られる。
【0040】(6)塩基性アクリル系高分子化合物 例えば、アルキルアクリルアミド、アクリレート、アル
キルアミノアルキルアクリルアミド及びポリエチレング
リコールメタクリレートの共重合体(例えば、特開平2
−180911号公報に記載の水溶性高分子化合物)等
が挙げられる。
【0041】(7)カチオン性合成高分子化合物 例えば、ポリマー鎖に結合してアミノ基又はアンモニウ
ム基を含むか、ジメチルジアリルアンモニウムハライド
を構成単位として含む水溶性のものが挙げられ、例え
ば、カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩のホモポ
リマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド
共重合体としては、下記〔化6〕の一般式(6)又は
(7)で表されるものが好ましい。また、4級化ポリビ
ニルピロリドン誘導体としては、下記〔化7〕の一般式
(8)で表されるものが好ましい。
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】また、無機の水溶性高分子化合物として
は、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、
ラボナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられ
る。
【0045】これらの水溶性高分子化合物の中でも、特
に、下記〔化8〕で表される非イオン性セルロースエー
テル誘導体が好ましく、かかる非イオン性セルロースエ
ーテル誘導体の好ましい具体例としては、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等
が挙げられる。
【0046】
【化8】
【0047】上記ヒドロキシエチルセルロースとして
は、セロサイズ(UCC社製)、ナトロゾル(ハーキュレス
社製)等の商品名で市販されているものを用いることが
でき、本発明の目的のためにはグルコース残基1個当た
りのエチレンオキサイド付加量が1.0〜4.0、特に
1.8〜3.0のものが好ましい。
【0048】また、上記メチルセルロースとしては、ク
リミナールMC(ヘンケル社製)が、上記ヒドロキシプ
ロピルセルロースとしては、クルーセル(ハーキュレス
社製)が、上記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと
しては、メトロース(信越化学(株)製)、クリミナー
ルMHPC(ヘンケル社製)等がそれぞれ市販されてお
り、これらの市販品を用いることができる。
【0049】上記メチルセルロースのメトキシ基は、上
記〔化8〕において−OR24、−OR25及び−OR
26中、10〜40重量%、特に20〜30重量%存在す
ることが好ましく、また上記ヒドロキシプロピルセルロ
ースのヒドロキシプロポキシ基は、1〜20重量%、特
に5〜15重量%存在することが好ましい。
【0050】尚、上記水溶性高分子化合物の内、酸基を
もった高分子化合物については、洗髪性の向上及び感触
の点から、酸基の一部又は全部(50%乃至100%)
を中和することが好ましい。中和に使用するアルカリと
しては、特に制約はなく、高分子化合物中の酸基をナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩
あるいはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノー
ル、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、アミノメルカプトプロパンジオール、トリイソプロ
パノールアミン、グリシン、ヒスチジン、アルギニン等
の有機塩基塩とすることができる。これらの内、特に2
−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−
メチル−1,3−プロパンジオールの塩が好ましい。
【0051】上記(D)水溶性高分子化合物の含有量
は、本発明の毛髪化粧料中に好ましくは0.01〜15
重量%、より好ましくは0.05〜10重量%である。
【0052】また、本発明の毛髪化粧料には、その使用
目的に応じて毛髪化粧料中に通常使用される成分、例え
ば、スクワレン、パーフルオロポリエーテル、特開昭5
8−53996号公報及び特開平1−117821号公
報に記載されているカチオン性ポリマー等の感触向上
剤、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール
等の保湿剤、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエ
チレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度
調整剤、パール化剤、メチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン等
のシリコーン誘導体、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌
剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等
の抗炎症剤、ジンクピリチオン、オクトピロックス等の
抗フケ剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐
剤、その他Encyclopedia of Shampoo Ingredients (Mic
elle press, 1985) に収載されている成分等を発明の効
果を損なわない範囲において任意に添加することも可能
である。
【0053】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用される
化粧料のすべてを指し、この中には例えばプレシャンプ
ー剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナ
ー、ヘアトリートメント、セットローション、ブロース
タイリングローション、ヘアスプレー、泡状スタイリン
グ剤、ジェル状スタイリング剤、ヘアリキッド、ヘアト
ニック、ヘアクリーム、パーマネントウェーブ第1剤、
パーマネントウェーブ第2剤、永久染毛剤、一時染毛剤
等が含まれる。
【0054】また、本発明の毛髪化粧料は、その用途に
応じて水溶液、エタノール溶液、エマルジョン、サスペ
ンジョン、ゲル、液晶、固型、エアゾール等の各種形態
とすることができる。
【0055】また、本発明の毛髪化粧料は、通常の毛髪
化粧料に用いられる公知の酸性若しくはアルカリ性薬剤
により、pH2〜10、特にpH3〜8に調整すること
が好ましい。
【0056】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0057】実施例1 下記〔表1〕に示す配合組成のトリートメント(本発明
品1〜8及び比較品1〜3)をそれぞれ調製し、これら
のトリートメントについて、毛髪に対する効果(しっと
り感、柔らかさ及びつや)を下記評価方法により評価し
た。その結果を下記〔表1〕に示す。
【0058】〔評価方法〕パーマ履歴のある日本人女性
毛髪約20gを毛束にし、これをシャンプー処理後、ト
リートメント2gを塗布し、すすぎ通した後乾燥させ
た。毛髪のしっとり感及び柔らかさについては、すすぎ
〜乾燥後までのプロセス全体を通しての評価を、毛髪の
つやについては、乾燥後の評価を行った。これらの評価
基準は次の通りである。
【0059】・しっとり感 ◎;しっとりする。 ○;ややしっとりする。 △;あまりしっとりしない。 ×;しっとりしない。
【0060】・柔らかさ ◎;大変柔らかい。 ○;柔らかい。 △;あまり柔らかくない。 ×;柔らかくない。
【0061】・つや ◎;大変ある。 ○;ある。 △;あまりない。 ×;ない。
【0062】
【表1】
【0063】実施例2 下記に示す配合組成のトリートメントを調製した。
【0064】 〔トリートメントの配合組成〕 1. ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0 2. N−(2−デシル)テトラデシルN,N,N −トリメチルアンモニウムクロリド *1 1.0 3. セトステアリルアルコール 3.0 4. 液状ラノリン 2.0 5. ポリエチレングリコール (分子量1,000,000) 1.0 6. ポリグリセリン(実施例1で用いたものと同じ)5.0 7. メチルパラベン 0.1 8. 香料 0.3 9. 水 バランス ─────────────────────────── 計 100重量% *1 ゲルベアルコール(エヌジエコール240A、新
日本理化社製)より合成。
【0065】実施例3 下記に示す配合組成のコンディショニングフォーム剤を
調製した。
【0066】 〔コンディショニングフォーム剤の配合組成〕 1. ジアルキルメチルアンモニウムクロリド 0.5 (実施例1で用いたものと同じ) 2. ミリスチン酸イソプロピル 1.0 3. ポリグリセリン(平均分子量700) 3.5 4. セタノール 1.0 5. 流動パラフィン 2.0 6. ヒドロキシエチルセルロース 0.7 (実施例1で用いたものと同じ) 7. メチルパラベン 0.1 8. 香料 0.2 9. LPG 10.0 10. 水 バランス ─────────────────────────── 計 100重量%
【0067】実施例4 下記に示す配合組成のヘアクリームを調製した。
【0068】 〔ヘアクリームの配合組成〕 1. セチルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0 2. N−(2−ドデシル)ヘキサデシルN,N, N,トリメチルアンモニウムクロリド 1.0 3. モノステアリン酸ポリオキシエチレンソル ビタン(EO=20) 0.5 4. 2−エチルヘキサン酸トリグリセライド 2.5 5. ポリグリセリン (実施例1で用いたものと同じ) 15.0 6. 流動パラフィン 3.0 7. セタノール 1.5 8. ヒドロキシプロピルセルロース (1%solで粘度6000cp) 0.2 9. 香料 0.2 10. 水 バランス ─────────────────────────── 計 100重量%
【0069】実施例2〜4で調製した本発明の毛髪化粧
料は、毛髪に対し良好なしっとり感、柔らかさ及びつや
を付与でき、また毛髪に塗布し易いものであった。
【0070】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に対して特
にしっとり感、柔らかさ及びつや等を付与でき、且つ毛
髪への塗布性に優れるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)カチオン性界面活性剤の1種又は
    2種以上、(B)油脂類の1種又は2種以上及び(C)
    平均分子量が470以上であるポリオールの1種又は2
    種以上を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、(D)水溶性高分子化合物の1種
    又は2種以上を含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097962A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Milbon Co Ltd 毛髪化粧料

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