JPH06198414A - ダイカストマシンのプランジャーチップの冷却方法 - Google Patents
ダイカストマシンのプランジャーチップの冷却方法Info
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- JPH06198414A JPH06198414A JP4360591A JP36059192A JPH06198414A JP H06198414 A JPH06198414 A JP H06198414A JP 4360591 A JP4360591 A JP 4360591A JP 36059192 A JP36059192 A JP 36059192A JP H06198414 A JPH06198414 A JP H06198414A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/32—Controlling equipment
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- B22D17/2015—Means for forcing the molten metal into the die
- B22D17/2038—Heating, cooling or lubricating the injection unit
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出スリーブとプランジャチップ間のクリア
ランスを適正に保つダイカストマシンのプランジャチッ
プの冷却方法を提供すること。 【構成】 かじりが生じなかった射出シリンダ４の油圧
を適正値とし、射出スリーブ１内に溶湯が存在していな
い状態、例えば射出後のプランジャチップ２の戻り動作
時の射出シリンダの油圧を複数回測定してその平均値を
演算する。平均値と適正値とを比較し、平均値が適正値
以上ならば射出スリーブとプランジャチップ間のクリア
ランスが小さすぎることを意味し、比較結果に応答して
プランジャチップへの冷却水供給量を増加させる。 【効果】 摺動部のクリアランスが適正に維持されるの
で、かじりがなく鋳造品質が向上するとともに摺動部の
寿命が増す。
ランスを適正に保つダイカストマシンのプランジャチッ
プの冷却方法を提供すること。 【構成】 かじりが生じなかった射出シリンダ４の油圧
を適正値とし、射出スリーブ１内に溶湯が存在していな
い状態、例えば射出後のプランジャチップ２の戻り動作
時の射出シリンダの油圧を複数回測定してその平均値を
演算する。平均値と適正値とを比較し、平均値が適正値
以上ならば射出スリーブとプランジャチップ間のクリア
ランスが小さすぎることを意味し、比較結果に応答して
プランジャチップへの冷却水供給量を増加させる。 【効果】 摺動部のクリアランスが適正に維持されるの
で、かじりがなく鋳造品質が向上するとともに摺動部の
寿命が増す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプランジャチップの冷却
方法に関し、特にプランジャチップの射出スリーブに対
する摺動抵抗を調整可能としたプランジャチップの冷却
方法に関する。
方法に関し、特にプランジャチップの射出スリーブに対
する摺動抵抗を調整可能としたプランジャチップの冷却
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ダイカストマシンは、溶湯を射出スリー
ブに形成された注湯口から射出スリーブ内に供給し、射
出シリンダを駆動することでシリンダロッドを介しプラ
ンジャチップが射出スリーブ内を往復摺動移動して、該
溶湯を金型キャビティ内に充填する。ここで、射出スリ
ーブの内周面とプランジャチップ外周面との間での摺動
が適正な抵抗を具備する必要がある。両者間のクリアラ
ンスが大きすぎると、溶湯がクリアランス内に侵入して
固化し、いわゆるかじりを生じる。摺動部で生じるかじ
りは、射出部材の寿命を低下させる上、鋳物の品質をも
低下させる。また溶湯がシリンダロッド側まで漏れ出す
いわゆるバックフラッシュが生じる可能性もある。よっ
て、かじりやバックフラッシュが生じない程度の適度の
摺動抵抗があることが好ましい。しかし一方で摺動抵抗
が大きすぎると、プランジャチップの円滑な往復動作の
妨げとなるため、クリアランスを適正なレベルに保持す
る必要がある。
ブに形成された注湯口から射出スリーブ内に供給し、射
出シリンダを駆動することでシリンダロッドを介しプラ
ンジャチップが射出スリーブ内を往復摺動移動して、該
溶湯を金型キャビティ内に充填する。ここで、射出スリ
ーブの内周面とプランジャチップ外周面との間での摺動
が適正な抵抗を具備する必要がある。両者間のクリアラ
ンスが大きすぎると、溶湯がクリアランス内に侵入して
固化し、いわゆるかじりを生じる。摺動部で生じるかじ
りは、射出部材の寿命を低下させる上、鋳物の品質をも
低下させる。また溶湯がシリンダロッド側まで漏れ出す
いわゆるバックフラッシュが生じる可能性もある。よっ
て、かじりやバックフラッシュが生じない程度の適度の
摺動抵抗があることが好ましい。しかし一方で摺動抵抗
が大きすぎると、プランジャチップの円滑な往復動作の
妨げとなるため、クリアランスを適正なレベルに保持す
る必要がある。
【０００３】従来、高温溶湯の供給により高熱化したプ
ランジャチップ内に水等の冷却液を循環させて、その熱
膨張量を調整することで所望の摺動抵抗を得ていた。か
かる従来のプランジャーチップの冷却は、オペレーター
が鋳造機の状況を経験により判断し、プランジャチップ
に対する通水量をバルブ開閉の調節により行っていた。
ランジャチップ内に水等の冷却液を循環させて、その熱
膨張量を調整することで所望の摺動抵抗を得ていた。か
かる従来のプランジャーチップの冷却は、オペレーター
が鋳造機の状況を経験により判断し、プランジャチップ
に対する通水量をバルブ開閉の調節により行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オペレーター
の勘や経験に頼るこの方法では、射出スリーブにセラミ
ックスやサーメットなどプランジャーチップ材と熱膨張
係数が異なる特殊な材料を用いた場合や、射出スリーブ
を加熱した場合などのように、摺動部のクリアランスを
適正に維持することは難しく、かじり等の問題を解消す
ることは困難であった。
の勘や経験に頼るこの方法では、射出スリーブにセラミ
ックスやサーメットなどプランジャーチップ材と熱膨張
係数が異なる特殊な材料を用いた場合や、射出スリーブ
を加熱した場合などのように、摺動部のクリアランスを
適正に維持することは難しく、かじり等の問題を解消す
ることは困難であった。
【０００５】また、近年溶湯の保温性を改善するため、
固体潤滑材を含有する水溶性のチップ潤滑材が使用され
ている。水溶性チップ潤滑材を使用する場合、油脂成分
の不足や射出スリーブ内での固体潤滑剤の堆積によりか
じりが生じ易く、摺動部のクリアランスを適正に維持す
ることが重要な課題となる。
固体潤滑材を含有する水溶性のチップ潤滑材が使用され
ている。水溶性チップ潤滑材を使用する場合、油脂成分
の不足や射出スリーブ内での固体潤滑剤の堆積によりか
じりが生じ易く、摺動部のクリアランスを適正に維持す
ることが重要な課題となる。
【０００６】そこで本発明は、射出スリーブ、プランジ
ャチップの材質、摩耗状態に影響されずに射出スリーブ
とプランジャチップ間のクリアランスを適正に制御して
最適な摺動抵抗をもたらすことが可能なプランジャーチ
ップの冷却方法を提供することを目的とする。
ャチップの材質、摩耗状態に影響されずに射出スリーブ
とプランジャチップ間のクリアランスを適正に制御して
最適な摺動抵抗をもたらすことが可能なプランジャーチ
ップの冷却方法を提供することを目的とする。
【０００７】本発明者は適正な摺動抵抗を例えば抵抗値
として直接的に数量的に設定することが困難であること
に着目した。プランジャチップと射出スリーブ間のクリ
アランスが大きく本来は摺動抵抗が小さすぎる場合であ
っても、摺動抵抗は該プランジャチップや射出スリーブ
の材質や温度に依存するし、現実の射出ではクリアラン
スが大きいとそれだけ溶湯が侵入し固化する可能性が大
きくなり、すると摺動抵抗が増し、本来摺動抵抗が少な
すぎると判断すべきであるのに逆の判断となる可能性が
あるからである。
として直接的に数量的に設定することが困難であること
に着目した。プランジャチップと射出スリーブ間のクリ
アランスが大きく本来は摺動抵抗が小さすぎる場合であ
っても、摺動抵抗は該プランジャチップや射出スリーブ
の材質や温度に依存するし、現実の射出ではクリアラン
スが大きいとそれだけ溶湯が侵入し固化する可能性が大
きくなり、すると摺動抵抗が増し、本来摺動抵抗が少な
すぎると判断すべきであるのに逆の判断となる可能性が
あるからである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し、適正
な摺動抵抗値の数量的設定に対する困難性を克服するた
めに本発明は、金型内に溶湯を導入するために射出シリ
ンダにより駆動され射出スリーブ内を往復摺動可能に設
けられたダイカストマシンのプランジャーチップの冷却
方法において、（ａ）事前に該射出シリンダ内の適正な
油圧を設定する適正値設定工程と、（ｂ） 該スリーブ
内に該溶湯が存在しない状態で該プランジャチップ動作
時の該射出シリンダ内の油圧の任意の平均値を測定する
平均値測定工程と、（ｃ）該平均値が該適正値より大き
い場合に該プランジャーチップと該射出スリーブとのク
リアランスを制御するために予め設定した時間該プラン
ジャーチップへの通水量を増加させる通水量制御工程と
を有するダイカストマシンのプランジャーチップの冷却
方法を提供している。
な摺動抵抗値の数量的設定に対する困難性を克服するた
めに本発明は、金型内に溶湯を導入するために射出シリ
ンダにより駆動され射出スリーブ内を往復摺動可能に設
けられたダイカストマシンのプランジャーチップの冷却
方法において、（ａ）事前に該射出シリンダ内の適正な
油圧を設定する適正値設定工程と、（ｂ） 該スリーブ
内に該溶湯が存在しない状態で該プランジャチップ動作
時の該射出シリンダ内の油圧の任意の平均値を測定する
平均値測定工程と、（ｃ）該平均値が該適正値より大き
い場合に該プランジャーチップと該射出スリーブとのク
リアランスを制御するために予め設定した時間該プラン
ジャーチップへの通水量を増加させる通水量制御工程と
を有するダイカストマシンのプランジャーチップの冷却
方法を提供している。
【０００９】
【作用】上記構成を有する本発明のプランジャチップの
冷却方法によれば、事前の射出において、射出シリンダ
に油圧を作用させてプランジャチップを前進させるが、
その際にかじりがあれば、射出シリンダの油圧は、プラ
ンジャチップ前進のための通常の油圧変化以外のブレを
示す。よってブレがない場合に、プランジャチップと射
出シリンダ間の摺動抵抗値が適正であったとみなし、プ
ランジャチップ戻り動作時の油圧または前進時の油圧の
値を適正値として記憶しておく。または、事前の射出に
おいて鋳造品が良品でれば摺動抵抗値が適正であったと
みなし、その場合のプランジャチップの戻り動作時の油
圧値または前進時の油圧を適正値としてもよい。
冷却方法によれば、事前の射出において、射出シリンダ
に油圧を作用させてプランジャチップを前進させるが、
その際にかじりがあれば、射出シリンダの油圧は、プラ
ンジャチップ前進のための通常の油圧変化以外のブレを
示す。よってブレがない場合に、プランジャチップと射
出シリンダ間の摺動抵抗値が適正であったとみなし、プ
ランジャチップ戻り動作時の油圧または前進時の油圧の
値を適正値として記憶しておく。または、事前の射出に
おいて鋳造品が良品でれば摺動抵抗値が適正であったと
みなし、その場合のプランジャチップの戻り動作時の油
圧値または前進時の油圧を適正値としてもよい。
【００１０】次に現実の鋳造時のプランジャチップ戻り
時の射出シリンダ内の油圧または射出前の予行動作とし
てプランジャチップを前進させたときの射出シリンダの
油圧を任意の回数測定しそれらの平均値を算出する。こ
こで摺動抵抗が大きい場合にはプランジャチップの移動
が制限されるが、プランジャチップ駆動のため射出シリ
ンダには圧力流体が供給され続けているために液圧が上
昇する。よって、かかる上昇した液圧値（油圧値）の平
均値は適正値より大きくなる。
時の射出シリンダ内の油圧または射出前の予行動作とし
てプランジャチップを前進させたときの射出シリンダの
油圧を任意の回数測定しそれらの平均値を算出する。こ
こで摺動抵抗が大きい場合にはプランジャチップの移動
が制限されるが、プランジャチップ駆動のため射出シリ
ンダには圧力流体が供給され続けているために液圧が上
昇する。よって、かかる上昇した液圧値（油圧値）の平
均値は適正値より大きくなる。
【００１１】このような場合には、プランジャチップへ
の冷却を強化してプランジャチップを縮径させ、プラン
ジャーチップと該射出スリーブとのクリアランスを拡大
するための制御が必要となる。よって予め設定した時間
該プランジャーチップへの通水量を増加させ、プランジ
ャチップを収縮させることで所望の摺動抵抗を保つ。
の冷却を強化してプランジャチップを縮径させ、プラン
ジャーチップと該射出スリーブとのクリアランスを拡大
するための制御が必要となる。よって予め設定した時間
該プランジャーチップへの通水量を増加させ、プランジ
ャチップを収縮させることで所望の摺動抵抗を保つ。
【００１２】
【実施例】本発明の第１実施例によるダイカストマシン
のプランジャーチップの冷却方法を実施する冷却装置に
ついて図１に基づき説明する。図１において、図示せぬ
金型のランナー部に接続された射出スリーブ１は注湯口
１ａが形成され、該注湯口１ａを介して溶湯が射出スリ
ーブ１内に供給される。射出スリーブ１内にはプランジ
ャチップ２が設けられ、それは矢印Ａで示す溶湯射出の
ための前進方向と矢印Ｂで示す戻り方向に摺動可能であ
る。プランジャチップ２はシリンダロッド３を介して射
出シリンダ４により駆動される。射出シリンダ４内には
シリンダロッド３に接続されたピストン４ａが往復摺動
可能に設けられ、該ピストン４ａは射出シリンダ４を前
室４Ａと後室４Ｂに画成している。
のプランジャーチップの冷却方法を実施する冷却装置に
ついて図１に基づき説明する。図１において、図示せぬ
金型のランナー部に接続された射出スリーブ１は注湯口
１ａが形成され、該注湯口１ａを介して溶湯が射出スリ
ーブ１内に供給される。射出スリーブ１内にはプランジ
ャチップ２が設けられ、それは矢印Ａで示す溶湯射出の
ための前進方向と矢印Ｂで示す戻り方向に摺動可能であ
る。プランジャチップ２はシリンダロッド３を介して射
出シリンダ４により駆動される。射出シリンダ４内には
シリンダロッド３に接続されたピストン４ａが往復摺動
可能に設けられ、該ピストン４ａは射出シリンダ４を前
室４Ａと後室４Ｂに画成している。
【００１３】プランジャチップ２内には冷却液溜り２Ａ
が形成され、該冷却液溜り２Ａはシリンダロッド３内に
形成された冷却液供給通路３ａと冷却液排出通路３ｂと
に接続されている。そして冷却液供給通路３ａは冷却液
供給ユニット１０に接続されている。
が形成され、該冷却液溜り２Ａはシリンダロッド３内に
形成された冷却液供給通路３ａと冷却液排出通路３ｂと
に接続されている。そして冷却液供給通路３ａは冷却液
供給ユニット１０に接続されている。
【００１４】冷却液供給ユニット１０は冷却液源１１
と、それに接続されたポンプ１２と、開閉弁１３とを有
し、開閉弁１３の弁開度を調整して常時プランジャチッ
プ２内に冷却液（水）を循環供給している。また第２弁
例えばソレノイドバルブ１４が開閉弁１３と並列に接続
されており、該第２弁が開弁することでプランジャチッ
プ２への冷却液供給量を増大させる。第２弁１４はタイ
マ１５を介して後述する制御装置３０に接続されてい
る。
と、それに接続されたポンプ１２と、開閉弁１３とを有
し、開閉弁１３の弁開度を調整して常時プランジャチッ
プ２内に冷却液（水）を循環供給している。また第２弁
例えばソレノイドバルブ１４が開閉弁１３と並列に接続
されており、該第２弁が開弁することでプランジャチッ
プ２への冷却液供給量を増大させる。第２弁１４はタイ
マ１５を介して後述する制御装置３０に接続されてい
る。
【００１５】射出シリンダ４の前室４Ａと後室４Ｂはそ
れぞれ図示せぬ油圧源と図示ぬ切換弁を介して接続され
ている。即ち、プランジャチップ２を矢印Ａ方向に前進
させる場合には後室４Ｂに矢印Ｄ方向の油圧を作用させ
るとともに前室４Ａ内の油圧を矢印Ｄ方向に開放するこ
とでピストン４ａを前進させる。またプランジャチップ
２を後退させる場合には前室４Ａに矢印Ｃ方向の油圧を
作用させるとともに後室４Ｂ内の油圧を矢印Ｃ方向に開
放することでピストン４ａを後退させる。
れぞれ図示せぬ油圧源と図示ぬ切換弁を介して接続され
ている。即ち、プランジャチップ２を矢印Ａ方向に前進
させる場合には後室４Ｂに矢印Ｄ方向の油圧を作用させ
るとともに前室４Ａ内の油圧を矢印Ｄ方向に開放するこ
とでピストン４ａを前進させる。またプランジャチップ
２を後退させる場合には前室４Ａに矢印Ｃ方向の油圧を
作用させるとともに後室４Ｂ内の油圧を矢印Ｃ方向に開
放することでピストン４ａを後退させる。
【００１６】前室４Ａと後室４Ｂ内に作用する油圧を測
定するため、前室４Ａと後室４Ｂはそれぞれ弁２１、２
２を介して圧力センサ２３に接続される。そして圧力セ
ンサ２３は演算装置３１に接続される。該演算装置３１
は設定装置３２に接続されると共に上記制御装置３０に
接続される。設定装置３２はプランジャチップ２と射出
スリーブ１との間の適正な摺動抵抗を意味する油圧の適
正値が入力されるよう構成されている。また該演算装置
３１には圧力センサ２３にて複数回測定された前室４Ａ
または後室４Ｂの油圧値が入力されると共に、該複数の
油圧値の平均値を演算し、該適正値と比較するように構
成されている。制御装置３０は該演算装置の比較結果に
基づき該タイマ１５で設定された所定時間の間第２弁１
４の開弁動作信号を出力するように構成されている。
定するため、前室４Ａと後室４Ｂはそれぞれ弁２１、２
２を介して圧力センサ２３に接続される。そして圧力セ
ンサ２３は演算装置３１に接続される。該演算装置３１
は設定装置３２に接続されると共に上記制御装置３０に
接続される。設定装置３２はプランジャチップ２と射出
スリーブ１との間の適正な摺動抵抗を意味する油圧の適
正値が入力されるよう構成されている。また該演算装置
３１には圧力センサ２３にて複数回測定された前室４Ａ
または後室４Ｂの油圧値が入力されると共に、該複数の
油圧値の平均値を演算し、該適正値と比較するように構
成されている。制御装置３０は該演算装置の比較結果に
基づき該タイマ１５で設定された所定時間の間第２弁１
４の開弁動作信号を出力するように構成されている。
【００１７】第１実施例ではプランジャチップ２の戻り
動作時の前室の油圧Ｐ１を油圧センサー２３で測定す
る。そのためプランジャチップ２が戻り動作時の前室４
Ａの油圧値が適正値として設定装置３２に設定される。
即ち事前の射出において、プランジャチップ２の前進時
に後室４Ｂの圧力値にブレがなかったか否かを確認す
る。ブレがなければかじりがなかったとみなし、プラン
ジャチップ２の後退時の前室４Ａの油圧を適正値として
設定装置３２に設定する。
動作時の前室の油圧Ｐ１を油圧センサー２３で測定す
る。そのためプランジャチップ２が戻り動作時の前室４
Ａの油圧値が適正値として設定装置３２に設定される。
即ち事前の射出において、プランジャチップ２の前進時
に後室４Ｂの圧力値にブレがなかったか否かを確認す
る。ブレがなければかじりがなかったとみなし、プラン
ジャチップ２の後退時の前室４Ａの油圧を適正値として
設定装置３２に設定する。
【００１８】次に所望の鋳造の為の射出を行い、プラン
ジャチップ２が戻る際の前室４Ａの圧力値を数回圧力セ
ンサ２３にて測定する。この射出においてかじりが生じ
ていれば、プランジャチップ２は大きな摺動抵抗を受け
ピストン４ａの矢印Ｂ方向への移動が制限されるが、プ
ランジャチップ２の戻り動作のために前室４Ａには圧力
流体が供給し続けられるので、前室４Ａ内の油圧は上昇
する。かかる上昇した油圧が該戻り工程で複数回測定さ
れ、測定値Ｐ１が演算装置３１に出力される。
ジャチップ２が戻る際の前室４Ａの圧力値を数回圧力セ
ンサ２３にて測定する。この射出においてかじりが生じ
ていれば、プランジャチップ２は大きな摺動抵抗を受け
ピストン４ａの矢印Ｂ方向への移動が制限されるが、プ
ランジャチップ２の戻り動作のために前室４Ａには圧力
流体が供給し続けられるので、前室４Ａ内の油圧は上昇
する。かかる上昇した油圧が該戻り工程で複数回測定さ
れ、測定値Ｐ１が演算装置３１に出力される。
【００１９】演算装置３１において該複数回測定値の平
均値が演算され、該適正値と平均値とが比較される。平
均値が適正値より大きい場合には、プランジャチップ２
と射出スリーブ１のクリアランスが適正値より小さいと
判断し、制御装置３０は該演算装置３１の比較結果に基
づき該タイマ１５で設定された所定時間の間第２弁１４
へ開弁動作信号を出力する。よって、プランジャチップ
２への冷却液供給量が増し、プランジャチップ２はより
一層冷却され収縮して縮径するので、クリアランスを増
大させ摺動抵抗を減らすことが可能となる。
均値が演算され、該適正値と平均値とが比較される。平
均値が適正値より大きい場合には、プランジャチップ２
と射出スリーブ１のクリアランスが適正値より小さいと
判断し、制御装置３０は該演算装置３１の比較結果に基
づき該タイマ１５で設定された所定時間の間第２弁１４
へ開弁動作信号を出力する。よって、プランジャチップ
２への冷却液供給量が増し、プランジャチップ２はより
一層冷却され収縮して縮径するので、クリアランスを増
大させ摺動抵抗を減らすことが可能となる。
【００２０】次に本発明の第２実施例によるダイカスト
マシンのプランジャーチップの冷却方法について説明す
る。第２実施例ではプランジャチップ２の前進動作時の
後室の油圧Ｐ２を油圧センサー２３で測定する。そのた
めプランジャチップ２が前進動作時の後室４Ｂの油圧値
が適正値として設定装置３２に設定される。即ち、事前
の射出において、プランジャチップ２の前進時に後室４
Ｂの圧力値にブレがなかったか否かを確認する。ブレが
なければかじりがなかったとみなし、該後室４Ｂの圧力
値を適正値として設定装置３２に設定する。
マシンのプランジャーチップの冷却方法について説明す
る。第２実施例ではプランジャチップ２の前進動作時の
後室の油圧Ｐ２を油圧センサー２３で測定する。そのた
めプランジャチップ２が前進動作時の後室４Ｂの油圧値
が適正値として設定装置３２に設定される。即ち、事前
の射出において、プランジャチップ２の前進時に後室４
Ｂの圧力値にブレがなかったか否かを確認する。ブレが
なければかじりがなかったとみなし、該後室４Ｂの圧力
値を適正値として設定装置３２に設定する。
【００２１】次に、チップ潤滑材を金型パーティング面
に塗布する際プランジャチップ２を前進させて注湯口１
ａを閉じ、プランジャチップ２前進中の油圧Ｐ２を圧力
センサー２３で複数回測定する。ここで、プランジャチ
ップに大きな摺動抵抗が作用していればピストン４ａの
矢印Ａ方向への移動が制限されるが、プランジャチップ
２の前進動作のために後室４Ｂには圧力流体が供給し続
けられるので、後室４Ｂ内の油圧Ｐ２は上昇する。圧力
値Ｐ２のデータの任意の点数の平均が適正値より高い場
合は、プランジャチップ２と射出スリーブ１のクリアラ
ンスが適正値より小さいと判断し、第２弁１４を開きプ
ランジャチップ２への通水量を増加させる。タイマー１
５で設定した時間が経過した後、第２弁１４が閉弁され
る。
に塗布する際プランジャチップ２を前進させて注湯口１
ａを閉じ、プランジャチップ２前進中の油圧Ｐ２を圧力
センサー２３で複数回測定する。ここで、プランジャチ
ップに大きな摺動抵抗が作用していればピストン４ａの
矢印Ａ方向への移動が制限されるが、プランジャチップ
２の前進動作のために後室４Ｂには圧力流体が供給し続
けられるので、後室４Ｂ内の油圧Ｐ２は上昇する。圧力
値Ｐ２のデータの任意の点数の平均が適正値より高い場
合は、プランジャチップ２と射出スリーブ１のクリアラ
ンスが適正値より小さいと判断し、第２弁１４を開きプ
ランジャチップ２への通水量を増加させる。タイマー１
５で設定した時間が経過した後、第２弁１４が閉弁され
る。
【００２２】尚、本発明は上記実施例に何等限定される
こと無く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で種々の変更・改良が可能である。例えば、上述し
た適正値の設定において油圧のブレがなかった場合の油
圧値を適正値とする代わりに、事前の射出で鋳造品が良
品であった場合にそのときの後退時又は前進時の油圧値
Ｐ１またはＰ２を適正値として設定してもよい。
こと無く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で種々の変更・改良が可能である。例えば、上述し
た適正値の設定において油圧のブレがなかった場合の油
圧値を適正値とする代わりに、事前の射出で鋳造品が良
品であった場合にそのときの後退時又は前進時の油圧値
Ｐ１またはＰ２を適正値として設定してもよい。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述した本発明のダイカストマシン
のプランジャーチップの冷却方法によれば、射出スリー
ブ内に溶湯が存在しない状態でプランジャチップが動作
したときの油圧を計測することによって溶湯の差し込み
の影響がない状態での摺動抵抗意味する油圧値を測定
し、プランジャチップと射出スリーブのクリアランスが
適正値より小さいかどうかを判断する。その判断結果に
応じて、チップへの冷却通水量を一定時間増加させクリ
アランスを一定に制御している。そしてこの処理を毎シ
ョット繰り返し行うことによりクリアランスを一定に維
持している。よって本発明はオペレータの勘や経験に頼
ることなく、またプランジャチップや射出スリーブの材
質や潤滑剤の使用の有無種類に係わらず、摺動部のクリ
アランスが各ショット毎に適正に維持されるので、射出
スリーブやプランジャチップの寿命が増すとともに、か
じりが生じなくなるため製品の品質は向上し潤滑材の低
減も可能となる。
のプランジャーチップの冷却方法によれば、射出スリー
ブ内に溶湯が存在しない状態でプランジャチップが動作
したときの油圧を計測することによって溶湯の差し込み
の影響がない状態での摺動抵抗意味する油圧値を測定
し、プランジャチップと射出スリーブのクリアランスが
適正値より小さいかどうかを判断する。その判断結果に
応じて、チップへの冷却通水量を一定時間増加させクリ
アランスを一定に制御している。そしてこの処理を毎シ
ョット繰り返し行うことによりクリアランスを一定に維
持している。よって本発明はオペレータの勘や経験に頼
ることなく、またプランジャチップや射出スリーブの材
質や潤滑剤の使用の有無種類に係わらず、摺動部のクリ
アランスが各ショット毎に適正に維持されるので、射出
スリーブやプランジャチップの寿命が増すとともに、か
じりが生じなくなるため製品の品質は向上し潤滑材の低
減も可能となる。
【図１】本発明の実施例によるダイカストマシンのプラ
ンジャーチップの冷却方法を実施する冷却装置を示す概
略図。
ンジャーチップの冷却方法を実施する冷却装置を示す概
略図。
１ 射出スリーブ ２ プランジャチップ ４ 射出シリンダ ４Ａ 前室 ４Ｂ 後室 ２３ 圧力センサ ３０ 制御装置 ３１ 演算装置 ３２ 設定装置
Claims (1)
- 【請求項１】 金型内に溶湯を導入するために射出シリ
ンダにより駆動され射出スリーブ内を往復摺動可能に設
けられたプランジャーチップの冷却方法において、 事前に該射出シリンダ内の適正な油圧を設定する適正値
設定工程と、 該スリーブ内に該溶湯が存在しない状態で該プランジャ
チップ動作時の該射出シリンダ内の油圧の任意の平均値
を測定する平均値測定工程と、 該平均値が該適正値より大きい場合に該プランジャーチ
ップと該射出スリーブとのクリアランスを制御するため
に予め設定した時間該プランジャーチップへの通水量を
増加させる通水量制御工程とを有することを特徴とする
プランジャーチップの冷却方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4360591A JPH06198414A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ダイカストマシンのプランジャーチップの冷却方法 |
| US08/174,027 US5425411A (en) | 1992-12-28 | 1993-12-28 | Method for cooling plunger tip of die-casting machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4360591A JPH06198414A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ダイカストマシンのプランジャーチップの冷却方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06198414A true JPH06198414A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18470072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4360591A Pending JPH06198414A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | ダイカストマシンのプランジャーチップの冷却方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5425411A (ja) |
| JP (1) | JPH06198414A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012106278A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Toyota Motor Corp | 鋳造装置 |
| JP2017164791A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社スグロ鉄工 | 鋳込口ブッシュおよびそれを備えた鋳造用金型 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030087721A (ko) * | 2002-05-09 | 2003-11-15 | 현대자동차주식회사 | 다이캐스팅용 금형의 냉각수 순환장치 |
| CN100413615C (zh) * | 2003-11-06 | 2008-08-27 | 金属达因有限责任公司 | 用于冷却压射塞料的方法和装置 |
| US7464744B2 (en) * | 2005-09-13 | 2008-12-16 | Peter Manoff | Shot sleeve insert and method of retarding heat erosion within a shot sleeve bore |
| US9114456B1 (en) | 2012-03-30 | 2015-08-25 | Brunswick Corporation | Method and apparatus for avoiding erosion in a high pressure die casting shot sleeve for use with low iron aluminum silicon alloys |
| US9731348B1 (en) | 2012-03-30 | 2017-08-15 | Brunswick Corporation | Method and apparatus for avoiding erosion in a high pressure die casting shot sleeve for use with low iron aluminum silicon alloys |
| US10486229B1 (en) | 2012-03-30 | 2019-11-26 | Brunswick Corporation | Method and apparatus for avoiding erosion in a high pressure die casting shot sleeve for use with low iron aluminum silicon alloys |
| US9114455B1 (en) | 2012-03-30 | 2015-08-25 | Brunswick Corporation | Method and apparatus for avoiding erosion in a high pressure die casting shot sleeve for use with low iron aluminum silicon alloys |
| US9757795B1 (en) | 2012-03-30 | 2017-09-12 | Brunswick Corporation | Method and apparatus for avoiding erosion in a high pressure die casting hot sleeve for use with low iron aluminum silicon alloys |
| US9744590B2 (en) | 2014-05-08 | 2017-08-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Apparatus for injecting molten metal into a die cast machine and methods and control systems for cooling the same |
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| CN107289679B (zh) * | 2017-06-06 | 2020-02-07 | 安徽春辉仪表线缆集团有限公司 | 一种自清洁式蒸发器 |
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|---|---|---|---|---|
| JPS61219459A (ja) * | 1985-03-26 | 1986-09-29 | Ube Ind Ltd | 射出機構におけるプランジヤチツプのかじり検出方法 |
| JPH04279268A (ja) * | 1991-03-07 | 1992-10-05 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | ダイカストマシンのスリーブ／チップの異常検出方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6030567A (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-16 | Nippon Light Metal Co Ltd | ダイカスト鋳造法 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4360591A patent/JPH06198414A/ja active Pending
-
1993
- 1993-12-28 US US08/174,027 patent/US5425411A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2017164791A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社スグロ鉄工 | 鋳込口ブッシュおよびそれを備えた鋳造用金型 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5425411A (en) | 1995-06-20 |
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