JPH06192697A - 高嵩密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

高嵩密度粒状洗剤組成物

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JPH06192697A
JPH06192697A JP35903392A JP35903392A JPH06192697A JP H06192697 A JPH06192697 A JP H06192697A JP 35903392 A JP35903392 A JP 35903392A JP 35903392 A JP35903392 A JP 35903392A JP H06192697 A JPH06192697 A JP H06192697A
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JP
Japan
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nonionic
anionic
enzyme
sodium
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Application number
JP35903392A
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English (en)
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Satoshi Nagata
聡 永田
Yuji Yoneyama
雄二 米山
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Publication of JPH06192697A publication Critical patent/JPH06192697A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/06Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets
    • C11D17/065High-density particulate detergent compositions

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Wood Science & Technology (AREA)
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  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)アニオン界面活性剤を5〜40重量%
含有するアニオン基剤粒子、(b)ノニオン界面活性剤
を5〜50重量%含有するノニオン基剤粒子、(c)酵
素との配合物からなり、アニオン基剤粒子に由来するア
ニオン界面活性剤と、ノニオン基剤粒子に由来するノニ
オン界面活剤とを重量比で9/1〜5/5の範囲、合計
量で5〜50重量%含有する高嵩密度粒状洗剤組成物。 【効果】 保存中における酵素安定性に極めて優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存中における酵素安
定性に極めて優れた高嵩密度粒状洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の衣料用洗剤は、組成物中に洗浄性
能にはほとんど寄与しない増量剤(通常は芒硝が用いら
れる)を添加し、かつこれを噴霧乾燥により嵩密度0.
3g/cc程度のビーズ状中空粒子として製造してい
た。しかし、このような洗剤は比重が軽く活性剤濃度も
低いため、輸送コストがかさむ上、保管・陳列にもかな
りのスペースが必要であり、さらに一般家庭においても
置き場所に困ったり、計量しにくかった。そこで最近で
は、少ない洗剤使用量で洗浄が可能な高嵩密度粒状洗剤
の製造方法が提案されており(特開昭60−96698
号公報)、また、上市されている。また、洗浄力のいっ
そうの向上のために酵素が配合されることが多いが、こ
の場合、経時により酵素活性が低下するといった欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高嵩密度粒
状洗剤組成物の保存中における酵素安定性の改善を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の高嵩密度粒状洗
剤組成物は、 (a) アニオン界面活性剤を5〜40重量%含有する
アニオン基剤粒子 (b) ノニオン界面活性剤を5〜50重量%含有する
ノニオン基剤粒子 (c) 酵素 との配合物からなり、(a)成分のアニオン基剤粒子に
由来する(a′)アニオン界面活性剤と、(b)ノニオ
ン基剤粒子に由来する(b′)ノニオン界面活剤とを重
量比で(a′)/(b′)=9/1〜5/5の範囲で含
み、かつ、(a′)および(b′)を合計量で5〜50
重量%含有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施態様】本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物
は、(a)アニオン界面活性剤を5〜40重量%含有す
るアニオン基剤粒子と、(b)ノニオン界面活性剤を5
〜50重量%含有するノニオン基剤粒子とが粉体混合さ
れてなり、さらに(c)酵素を含有し、嵩密度0.5〜
1.2g/ccである。(c)酵素は、(a)または
(b)の基剤粒子中に配合されてもよく、(a),
(b)の基剤粒子に対して別途粉体混合してもよい。
【0006】最終的な高嵩密度粒状洗剤組成物におい
て、(a)成分のアニオン基剤粒子中に含まれる
(a′)アニオン界面活性剤と、(b)成分のノニオン
基剤粒子中に含まれる(b′)ノニオン界面活性剤が、
洗剤組成物中に重量比で(a′)/(b′)=90/1
0〜50/50、好ましくは80/20〜60/40の
範囲で配合される。配合比率がこの範囲を逸脱すると、
目的とする酵素安定性が得られない。また、(a′)ア
ニオン界面活性剤と(b′)ノニオン界面活性剤とは、
合計量(a′)+(b′)=5〜50重量%、好ましく
は15〜40重量%で配合される。配合量が5重量%未
満では十分な洗浄力が得られず、一方、50重量%を超
えると製造が困難になる。
【0007】(a)成分のアニオン基剤粒子中の
(a′)アニオン界面活性剤の具体例としては、以下の
ものが例示できる。 (1) 下記化1で表されるα−スルホ脂肪酸エステル
塩または脂肪酸スルホン化物のジ塩、
【0008】
【化1】 (R:炭素数8〜20のアルキル基またはアルケニル基 Y:炭素数1〜3のアルキル基または対イオン Z:対イオン)
【0009】(2) 平均炭素数8〜16のアルキル基
を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、(3)
平均炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩、
(4) 平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、
(5) 平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8
モルのエチレンオキサイドを付加したアルキルエーテル
硫酸塩またはアルケニルエーテル硫酸塩、(6) 平均
炭素数10〜22の飽和または不飽和脂肪酸塩。 上記のアニオン界面活性剤における対イオンとしては、
通常ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩が適当
である。これらアニオン界面活剤は単独で用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0010】(a)成分のアニオン基剤粒子中には、ア
ニオン界面活性剤に加え、さらに、ゼオライト(アルミ
ノ珪酸塩)、トリポリリン酸ナトリウムやピロリン酸ナ
トリウムのような無機ビルダー;クエン酸ナトリウム、
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸
塩、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウム
−無水マレイン酸ナトリウム共重合物、ポリアセタール
カルボキシレート等のカルシウムイオン捕捉ビルダー;
炭酸塩、珪酸塩等のアルカリビルダー;カルボキシメチ
ルセルロース、ポリエチレングリコール等の再汚染防止
剤;パラトルエンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩、キシレンスルホン酸塩、尿素などの粘度調整剤;プ
ロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ(特に
アルカリ雰囲気において活性を有するアルカリリパーゼ
等)などの酵素;第4級アンモニウム塩、ベントナイト
等の柔軟付与剤;漂白剤、蛍光剤、香料、色素などを使
用することができる。これらのうち、酵素や漂白剤など
のように造粒物として配合できるものについては、
(a)アニオン基剤粒子と(b)ノニオン基剤粒子に対
して粉体混合することが好ましい。また、(a)アニオ
ン基剤粒子中にも、本発明の効果を損なわない範囲でノ
ニオン界面活性剤を配合することができる。(a)アニ
オン基剤粒子中へのノニオン界面活性剤の配合量は、1
0重量%未満が好適である。
【0011】本発明の(a)アニオン基剤粒子は、上記
各成分を造粒して、平均粒径200〜1000μm、嵩
密度0.5〜1.2g/ccの基剤粒子とすることによ
り得られる。この造粒方法としては、前述の特開昭60
−96698号公報に記載されたように、アニオン界面
活性剤等の洗剤原料をニーダで捏和、混合し、カッター
ミルタイプ等の解砕機で解砕、造粒し、さらに水不溶性
微粉体を混合することにより得られる。また、洗剤成分
の一部または全部を予め噴霧乾燥し、この噴霧乾燥品と
残りの洗剤成分とを捏和、混合して(a)アニオン基剤
粒子を製造することもできる。あるいは、噴霧乾燥粒子
と他の洗剤成分とを攪拌造粒して、(a)アニオン基剤
粒子を製造することもできる。
【0012】本発明の(b)成分のノニオン基剤粒子中
の(b′)のノニオン界面活性剤としては、以下のもの
が例示できる。 (1) アルコールにエチレンオキシドで付加させたア
ルコールエトキシレート (2) アルコールにエチレンオキドおよびプロピレン
オキシドを付加させたアルコールアルコキシレート (3) 化2で示される脂肪酸エステル型ノニオン界面
活性剤
【0013】
【化2】 (R1CO:長鎖脂肪酸残基 R2:炭素数2〜4のアルキレン基 R3:低級アルキル基)
【0014】(4) ノニルフェノールにエチレンオキ
シドを平均5〜20モル付加させたノニルフェノールエ
トキシレート (5) 脂肪酸アルカノールアミド (6) ショ糖脂肪酸エステル (7)アルキルアミンオキシド (8) 下記化3で示される糖脂肪酸エステル系界面活
性剤
【0015】
【化3】 (R1:炭素数5〜17の直鎖または分岐のアルキル基あ
るいはアルケニル基 R2:水素原子または炭素数1〜4のアルキル基) (9) 下記化4で示されるアルキルグリコシド
【0016】
【化4】RO(R′O)y (Z)x (Z:炭素数5〜6の還元糖に由来する残基 R:アルキル基、アルケニル基、アルキルフェニル基、
ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルキルフェニル基
またはそれらの混合物であり、アルキル基またはアルケ
ニル基の炭素数が8〜20のもの R′:炭素数2〜4のアルキレン基 y:0〜30 x:1.0〜1.42)
【0017】糖残基Zとしては、グルコース、ガラクト
ース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノ
ース等の単糖、マルトース、キシロピオース、ラクトー
ス、スクロース等の多糖が挙げられる。上記ノニオン界
面活性剤の中では、特に、炭素数8〜22、好ましくは
8〜18の飽和または不飽和の脂肪族第1級または第2
級アルコールに平均10〜30モル、好ましくは12〜
20モルのエチレンオキシドを付加させたアルコールエ
トキシレートが好適であり、とりわけ脂肪族第1級アル
コールにエチレンオキシドが付加したアルコールエトキ
シレートが好ましい。また、ノニオン界面活性剤として
は、以下の化5のエステル型ノニオン界面活性剤も好適
である。
【0018】
【化5】 (R1CO:炭素数6〜22、好ましくは炭素数10〜1
8の飽和または不飽和脂肪酸残基であり、直鎖であって
も分岐でもよい R2:炭素数2〜4、好ましくは炭素数2のアルキレン基 R3:炭素数1〜4のアルキル基 n:OR2の平均付加モル数を示し、5〜30の数、好ま
しくはn=7〜20)
【0019】上記のエステル型ノニオン界面活性剤は、
構造的には脂肪酸のアルキレンオキシド付加物のアルキ
ルエーテルであり、常法によりアルコールにアルキレン
オキシドを付加させ、ついで脂肪酸とエステル化する等
の2段法によっても得られるが、3価のアルミニウム
(Al)イオン、ガリウム(Ga)イオン、インジウム
(In)イオン、タリウム(Tl)イオン、コバルト
(Co)イオン、スカンジウム(Sc)イオン、ランタ
ン(La)イオンおよび2価のマンガン(Mn)イオン
から選ばれる金属イオンの1種以上が添加された酸化マ
グネシウムからなる触媒の存在下に、脂肪酸アルキルエ
ステルR1COOR3とアルキレンオキシドとを反応させ
る1段法によって製造したものが好ましい(特願平3−
63904号明細書参照)。これらのノニオン界面活性
剤は単独で用いても、あるいは適当な比率で混合して用
いてもよい。
【0020】(b)成分のノニオン基剤粒子は、粒径5
0〜1000μm程度の粒子として、(a)成分のノニ
オン基剤粒子と混合することが好ましい。(b)成分の
ノニオン基剤粒子は、適宜の担体を用いて造粒すること
ができ、例えば水溶性無機化合物とシリカ粉末とを混合
したのち、この混合物にノニオン界面活性剤を噴霧し、
ついで、ゼオライト等のコーティング剤を添加して造粒
することにより得られる。水溶性無機化合物としては、
炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム
などの洗剤添加用水溶性ビルダーの粉粒体が好ましく、
これらは単独であるいは併用して用いられる。これら粉
粒体の平均粒径は100〜500μmが適当である。ま
た、シリカ粉末は0.1μm以下の粒径のものが好まし
い。
【0021】(c)酵素としては、洗剤組成物の使用条
件において至適pH、至適温度範囲を有し、洗浄中に酵
素活性を発揮する加水分解酵素、転移酵素、酸化還元酵
素などが用いられ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラー
ゼ、セルラーゼ等の加水分解酵素が好ましい。例えばプ
ロテアーゼとしては、アルカラーゼ、サビナーゼ(ノボ
・インダストリー社)、アルカリ性プロテアーゼ(タケ
ダ化学工業)、バイオプラーゼ(長瀬産業)、エスペラ
ーゼ(ノボ・インダストリー社)、マツラーゼ(松谷化
学工業)、マクサターゼ(ギスト・プロケーデス社)、
プロナーゼ(科研化学)、プロチン(大和化成)などが
挙げられる。
【0022】リパーゼとしては、Candida cy
lindracea、Humicola lanugi
nosa、Psudomonas、Mucor s
p.,Chromobacterium viscos
um、Rhizopus japonics等の微生物
起源のものがあり、リパーゼMY、リパーゼOF(以
上、明糖産業(株)製、起源Candida cyli
ndracea)、リパーゼCE(天野製薬(株)製、
起源Humicola lanuginosa)、リパ
ーゼP、リパーゼCES(以上、天野製薬(株)製、起
源Pseudomonas)、リパーゼSP(ノボ社
製、起源Mucor sp. )、リポラーゼ(ノボ社
製、遺伝子組替えによりAspergillus or
yzaeより製造)、リパーゼ(東洋醸造(株)製、起
源Chromobacterium viscosu
m)、リパーゼLPL(オリエンタル酵母(株)製)、
オリパーゼ(大阪細菌研究所製、起源Rhizopus
japonics)、リパーゼB(サッポロビール
(株)製、起源Pseudomonas)などとして市
販されている。
【0023】アミラーゼとしては、α−アミラーゼ(ミ
ッドウエスト・バイオケミカル社、米国)、α−アミラ
ーゼ(長瀬産業)、α−アミラーゼ(ワーレルスタイン
社、米国)、アミラーゼ製剤(ローム・アンド・ハース
社)、バクテリアルα−アミラーゼA,BAN(ノボ・
インダストリー社)、バイオクライスターゼ(大和化
成)、クララーゼ(マイルス・ラボラトリー社)、ファ
ンガルミル(ノボ・インダストリーヤ社)、マクサツイ
ームFA(ギネス・プロゲーデス社)、スピーターゼ
(長瀬産業)、タームアミン(ノボ・インダストリー
社)などが市販されている。これら諸酵素のうち、プロ
テアーゼおよびリパーゼが好適に使用される。(c)酵
素は、造粒物として高嵩密度粒状洗剤組成物に配合する
ことが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、アニオン界面活性剤を
含む洗剤基剤粒子と、ノニオン界面活性剤を含む基剤粒
子を特定比で粉体混合することにより、酵素の保存安定
性が良好な高嵩密度粒状洗剤組成物が得られる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、これに先立って、実施例で採用した評価
法を説明する。
【0026】(1) 酵素安定性の評価法 洗浄剤組成物750gを実用カルトンの中に充填して密
封後、25℃−60%RH×8時間と35℃−85%R
H×16時間との条件を交互に繰り返す室内に40日保
存したのち、以下の通りにリパーゼおよびプロテアーゼ
の残存活性を測定し、酵素安定性を評価する。
【0027】(i) リパーゼ活性測定法 基質としてオリーブ油を用い、リパーゼ作用によって遊
離した脂肪酸をアルカリ滴定で定量し、その数値からリ
パーゼ活性を求める。酵素単位としては、37℃で基質
オリーブ油から1分間に1μMの脂肪酸を遊離する酵素
を1単位とする。オリーブ油乳液4mlと0.1Mリン
酸緩衝液(pH7.0)4mlとを50ml容共栓三角
フラスコに正確にとり、よく混合し、37℃の恒温水槽
を用い10分間予熱する。これに試料溶液1mlを正確
に加え、よく混合し、正確に20分間後アセトン・エタ
ノール混液を加える。その後、フェノールフタレン溶液
5滴を指示薬として、0.05N水酸化ナトリウム試液
で滴定する。別に、オリーブ油乳液5mlと0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.0)4mlとを50ml容共栓三
角フラスコに正確にとり、37℃、30分間加温後アセ
トン・エタノール混液20mlを注ぎ、ついで試料溶液
1mlを正確に加え、フェタノールフタレン試液5滴を
指示薬として、0.05N水酸化ナトリウム試液で滴定
し、対照液とする。以下の数1に従い、リパーゼ力価を
求め、残存活性を計算する。
【0028】
【数1】
【0029】(ii) プロテアーゼ残存活性測定法 基質の調整 ハンマステンカゼイン(Merck社製)1.2gに1
N−NaOHを加え良く撹拌し膨潤させる。次いで0.
05Mホウ酸160mlを加えてスターラーで撹拌し、
pH=10.5に調整した後200mlにメスアップす
る。 操作法 試験管に試料溶液2mlを入れる。予め37℃に加温し
た基質溶液5mlをサンプル側の試験管に入れ10秒間
フラッシュミキサーで撹拌後、37℃の水浴中に入れ
る。30分間反応後、0.44Mトリクロロ酢酸溶液5
mlを加え反応を停止させる。30分間放置後濾過を行
なう。ブランク側は試験管に試料溶液2mlを入れ、ト
リクロロ酢酸溶液5mlを加えた後、基質溶液5mlを
添加しサンプル側と同様の処理を行なう。分光光度計を
用いて濾液の275nmにおける吸光度を測定しサンプ
ル側とブランク側の吸光度差を求める。残存活性は下記
の数2より算出する。
【0030】
【数2】
【0031】実施例1 (1) アニオン基剤粒子の調製 後記表1に示したアニオン基剤粒子組成からノニオン界
面活性剤、ゼオライトの一部、炭酸ナトリウムの一部を
除いた各成分を用いて、固形分45%の洗剤スラリーを
調製した。この洗剤スラリーを、向流式噴霧乾燥塔を用
い、熱風温度380℃で、水分5%となるように乾燥し
て、噴霧乾燥品を得た。この噴霧乾燥品は、平均粒径3
50μm、嵩密度0.35g/cc、安息角45度と流
動性も良好であった。ついで、上記乾燥品、ノニオン界
面活性剤および水を、連続ニーダ(栗本鉄工所製、KR
Cニーダ#2型)に導入し、緻密で均一な捏和物を得
た。このニーダの排出口に5mmφの穴径を80個有し
た多孔板(厚さ10mm)を設置し、捏和物を約5mm
φ×10mmの円筒状ペレットとした。このペレットを
2倍量(重量比)の15℃の冷却空気とともに破砕機
(スピードミルND−10型,岡田精工(株))へと導
入した。破砕機は長さ15cmのカッターをクロス4段
で有しており、3000rpmで回転し、スクリーンは
360度パンチングメタルからなり、穴径20mmφ、
開口率20%である。スクリーンを通過した粒子に、
6.5重量%の微粉化された炭酸ナトリウムおよび2重
量%のA型ゼオライト粉末を混合し、後記表1に示した
組成を有し、嵩密度0.95g/ccのアニオン基剤粒
子(A〜E)を得た。
【0032】(2) ノニオン基剤粒子の調製 表2に示した構成において、平均粒径300〜350μ
mの炭酸ナトリウム粉粒体と平均粒径0.01〜0.0
3μmのシリカ粉末とを均一に混合した。ついで、ノニ
オン界面活性剤を上記混合物に噴霧しながらドラム型造
粒機で転動造粒し、さらに平均粒径1〜2μmのA型ゼ
オライトを添加、コーティングしてノニオン基剤粒子
(ア〜オ)を得た。
【0033】(3) 高嵩密度粒状洗剤組成物の調製 以上のようにして得られたアニオン基剤粒子とノニオン
基剤粒子とを表3に示した割合で粉体混合し、これに酵
素、香料を添加して試料No.1〜11の高嵩密度粒状
洗剤組成物(嵩密度0.6〜1.2g/cc)を得た。
【0034】
【表1】表1:(a)アニオン基剤粒子 試料No. A B C D E 成分(wt%) α−SF−Na*1 20 8 15 − 30 AOS−K*2 3 10 4 − − LAS−K*3 − 10 4 22 − LAS−Na*4 − 7 − − − AS−Na*5 − − 2 10 − AES−Na(p=3)*6 − − 2 − − 石けん*7 4 4 4 4 − ポリアクリル酸Na*8 1 1 1 1 1 ゼオライト(4A型) 20 20 20 20 20 ケイ酸ナトリウム − 4 − 4 − 炭酸ナトリウム 10 10 10 10 10 炭酸カリウム 5 5 5 5 5 硫酸ナトリウム 27 12 23 14 10 亜硫酸ナトリウム 2 2 2 2 2 チノパールCBS−X*9 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ノニオン界面活性剤(AE)*10 2 2 2 2 2 水 残部 残部 残部 残部 残部 *1) α−SF−Na:炭素数12〜14/炭素数1
6〜18=3/7の比の飽和脂肪酸メチルエステルのス
ルホン酸ナトリウム *2) AOS−K:C14〜C18のα−オレフィンスル
ホン酸カリウム *3) LAS−K:直鎖アルキル(C10〜C14)ベン
ゼンスルホン酸カリウム *4) LAS−Na:直鎖アルキル(C10〜C14)ベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム *5) AS−Na:C12〜C18のアルキル硫酸ナトリ
ウム *6) AES−Na(P=3):ポリオキシエチレン
12〜C18のアルキルエーテル硫酸ナトリウム(エチレ
ンオキシド平均3モル付加) *7) 石けん:C14〜C18の飽和脂肪酸ナトリウム *8) ポリアクリル酸Na:ポリアクリル酸ナトリウ
ム、MW=5000 *9) 蛍光増白剤(チバガイギー社製) *10) ノニオン界面活性剤(AE):C12アルコール
エトキシレート(エチレンオキシドの平均付加モル数=
15)
【0035】
【表2】表2:(b)ノニオン基剤粒子の組成 試料No. ア イ ウ エ オ 成分(wt%) AE*1 15 30 − 15 60 FEE*2 − − 30 15 − 炭酸ナトリウム 60 45 45 45 15 ゼオライト(4A型) 20 20 20 20 20 シリカ粉末 2 2 2 2 2 水 残部 残部 残部 残部 残部 *1) AE:C12アルコールエトキシレート(エチレ
ンオキシドの平均付加モル数=8) *2) FEE:C1123CO(OCH2CH2)15OCH
3
【0036】
【表3】表3:高嵩密度粒状洗剤組成物とその評価 試料No.*1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 組成(wt%) (a)アニオン基剤粒子 A 80 80 80 80 80 − − − − − − B − − − − − 80 − − − − − C − − − − − − 80 − − − − D − − − − − − − 80 − − − E − − − − − − − − 80 60 40 (b)ノニオン基剤粒子 ア 19 − − − − − − − − − − イ − 19 − − − 19 19 19 19 39 59 ウ − − 19 − − − − − − − − エ − − − 19 − − − − − − − オ − − − − 19 − − − − − − (c)酵素 プロテアーゼ*2 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 リパーゼ*3 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 香料 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 (a´)/(b´) [wt比] 88/ 79/ 79/ 79/ 66/ 85/ 81/ 83/ 81/ 61/ 40/ 12 21 21 21 34 15 19 17 19 39 60 (a´)+/(b´) [wt%] 25 27 27 27 33 37 31 35 30 30 30 評価(残存活性:%) プロテアーゼ 93 91 90 91 62 92 93 94 91 89 71 リパーゼ 88 87 85 85 56 87 89 90 88 82 63 *1) 試料No.5,11は比較例、他は実施例 *2) ノボ社製酵素,サビナーゼ6.0T *3) ノボ社製酵素,リポラーゼ100T

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) アニオン界面活性剤を5〜40
    重量%含有するアニオン基剤粒子 (b) ノニオン界面活性剤を5〜50重量%含有する
    ノニオン基剤粒子 (c) 酵素 との配合物からなり、(a)成分のアニオン基剤粒子に
    由来する(a′)アニオン界面活性剤と、(b)成分の
    ノニオン基剤粒子に由来する(b′)ノニオン界面活剤
    とを重量比で(a′)/(b′)=9/1〜5/5の範
    囲で含み、かつ、(a′)および(b′)を合計量で5
    〜50重量%含有することを特徴とする高嵩密度粒状洗
    剤組成物。
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