JPH06192513A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH06192513A
JPH06192513A JP4342680A JP34268092A JPH06192513A JP H06192513 A JPH06192513 A JP H06192513A JP 4342680 A JP4342680 A JP 4342680A JP 34268092 A JP34268092 A JP 34268092A JP H06192513 A JPH06192513 A JP H06192513A
Authority
JP
Japan
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weight
flame
parts
resin
resin composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP4342680A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Arakawa
務 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性および熱安定性に優れた樹脂組成物を
提供する。 【構成】 (A)スチレン系樹脂 100重量部、
(B)臭素系難燃剤 10〜30重量部、(C)酸化ア
ンチモン 2〜15重量部 および(D)塩素含有量が
15重量%以上25重量%未満である塩素化ポリエチレ
ン 1〜10重量部からなる難燃性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、滴下防止効果および熱
安定性に優れたスチレン系難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂は、電気機器、OA機器
などに広く用いられているが、近年、特に難燃性に対す
る要求が厳しくなってきている。従来は、遅燃性(UL
94−HB)であった基準が、難燃性(UL94V−2
以上)へと変わり、さらに最近では特に厳しい基準であ
るUL94V−0が多くの分野で要求されるようになっ
てきた。このため、臭素系を中心とするハロゲン系難燃
剤と酸化アンチモンとの併用で従来の基準を達成してい
たが、UL94V−0を達成するには滴下防止対策が必
要である。
【0003】これを改良する方法として、ポリテトラフ
ルオロエチレンを配合する方法(例えば、特開昭59-981
58号公報、特開昭63-135442 号公報など)、あるいは塩
素化ポリエチレンを配合する方法(例えば、特開昭53-6
5353号公報、特開昭61-130361 号公報など)などが提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、樹脂との相溶性が悪く、物性の低下が見られ
るという問題点がある。また、後者の方法では、熱安定
性が低下し、成形時のヤケあるいは変色の原因となり易
いという欠点を有している。本発明は、かかる状況に鑑
みてなされたものであり、これらの欠点(問題点)がな
い難燃性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、難燃剤として特定の塩素含有量を有する
塩素化ポリエチレンを配合することにより上記目的を達
成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(A)スチレン系樹
脂 100重量部、(B)臭素系難燃剤 10〜30重
量部、(C)酸化アンチモン 2〜15重量部 および
(D)塩素含有量が15重量%以上25重量%未満であ
る塩素化ポリエチレン1〜10重量部からなる難燃性樹
脂組成物を提供するものである。以下、本発明を具体的
に説明する。
【0007】本発明で用いるスチレン系樹脂は、スチレ
ンまたはスチレン誘導体の単独重合体ならびに共重合体
である。これらの具体例としては、例えば、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹
脂)、α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−メタクリル酸メチル
共重合体(MAS樹脂)、あるいはこれらをゴム強化し
た樹脂、例えば、耐衝撃ポリスチレン、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、メ
タクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(M
BS樹脂)などが挙げられる。これらの樹脂は1種で
も、あるいは2種以上を併用することもできる。
【0008】また、本発明で用いる臭素系難燃剤は、分
子内に臭素原子を含有する化合物であり、一般に樹脂の
難燃剤として広く用いられているものである。該難燃剤
の具体例としては、例えば、デカブロムジフェニルエー
テル、ブロム化ビススフェノール系エポキシ樹脂、ブロ
ム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブロム化ビスフ
ェノール系ポリカーボネート樹脂、ブロム化ポリフェニ
レンオキサイド、ポリジブロムフェニレンオキサイド、
デカブロモジフェニルオキサイドビスフェノール縮合物
(テトラビスフェノールAおよびそのオリゴマー)など
が挙げられる。該臭素系難燃剤の配合割合は、スチレン
系樹脂100重量部に対し10〜30重量部であり、1
2〜25重量部が好適である。臭素系難燃剤の配合割合
が10重量部未満では、難燃化が不十分である。一方、
30重量部を超えると樹脂物性が低下する。
【0009】また、本発明で使用する酸化アンチモン
は、一般の臭素系難燃剤の難燃化助剤として広く用いら
れているものである。具体例としては、三酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモンなどが挙げられる。該酸化アンチ
モンの平均粒径は、通常0.3〜150μmである。該
酸化アンチモンの配合割合は、スチレン系樹脂100重
量部に対し2〜15重量部であり、とりわけ5〜12重
量部が好適である。酸化アンチモンの配合割合が2重量
部未満では、難燃性を相乗的に向上させる効果がない。
一方、15重量部を超えると機械的強度が低下する。
【0010】さらに、本発明で用いる塩素化ポリエチレ
ンは、ポリエチレン粉末または粒子を水性懸濁液中で塩
素化するか、あるいは有機溶媒中に溶解したポリエチレ
ンを塩素化することにより得られるものである。(水性
懸濁液中で塩素化したものが望ましい)。塩素化ポリエ
チレンの塩素含有量は、15重量%以上25重量%未満
であり、17〜23重量%が好ましく、特に20〜22
重量%が好適である。塩素化ポリエチレンの塩素含有量
が18重量%未満では、滴下防止効果が小さく、また、
耐衝撃性が低下する。一方、25重量%以上では熱安定
性が低下し好ましくない。塩素化ポリエチレンの残存結
晶量としては、DSC法による結晶融解熱が0〜15c
al/gであり、0〜12cal/gが好ましい。ま
た、原料となるポリエチレンの重量平均分子量は、一般
に5万〜70万であり、特に5万〜30万が好適であ
る。塩素化ポリエチレンの配合割合は、スチレン系樹脂
100重量部に対し1〜10重量部であり、とりわけ2
〜8重量部が好適である。塩素化ポリエチレンの配合割
合が1重量部未満では、滴下防止効果が不十分である。
一方、10重量部を超えると熱安定性の低下が顕著とな
り好ましくない。
【0011】本発明の樹脂組成物には、所望に応じ、通
常用いられている種々の添加剤、例えば酸化防止剤など
の安定剤、可塑剤、滑剤、着色剤、各種充填剤などを添
加することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、アイソット衝撃強度はASTM D25
6に準じ、23℃の温度においてノッチ付きで測定し
た。また、熱安定性試験は220℃の温度に設定された
射出成形機内に30分間滞留させ、滞留前後における色
差(ΔE)をカズ試験機社製SMカラーコンピュータで
測定した。難燃性試験は、米国のUL規格94に規定さ
れる燃焼試験法に準じて行った。
【0013】また、スチレン系樹脂としてABS樹脂
(日本合成ゴム社製ABS15)を使用した。また、臭
素系難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA(以
下、難燃剤−1という)、テトラブロモビスフェノール
Aオリゴマー(以下、難燃剤−2という)および臭素化
エポキシオリゴマー(以下、難燃剤−3という)を使用
した。また、酸化アンチモンとして三酸化アンチモン
(以下、Sb23 という)を使用した。
【0014】さらに、塩素化ポリエチレンとして、重量
平均分子量が10万であるポリエチレンを塩素化して得
られる塩素含有量がそれぞれ20重量%のもの(以下、
CPE−1という)および23重量%のもの(以下、C
PE−2という)を使用した。また、比較のため、塩素
含有量がそれぞれ13重量%のもの(以下、CPE−3
という)および25重量%のもの(以下、CPE−4と
いう)を用いた。
【0015】実施例1〜5、比較例1〜4 表1に種類および配合量が示されているABS樹脂、臭
素系難燃剤、Sb23 および塩素化ポリエチレンなら
びに安定剤としてジブチルスズラウレート 重量部を室
温でヘンシェルミキサーにより混合した後、40mm単
軸ベント押出機にて混練した。得られたペレットを射出
成形機を用い射出温度220℃にて試験片を作製した。
これらの試験片を用いてアイゾット衝撃強度、熱安定性
および燃焼性試験を行い、その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は、難燃性お
よび熱安定性に優れているので、電気機器・OA機器な
どの分野に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)スチレン系樹脂 100重量部、
    (B)臭素系難燃剤 10〜30重量部、(C)酸化ア
    ンチモン 2〜15重量部 および(D)塩素含有量が
    15重量%以上25重量%未満である塩素化ポリエチレ
    ン1〜10重量部からなる難燃性樹脂組成物。
JP4342680A 1992-12-22 1992-12-22 難燃性樹脂組成物 Pending JPH06192513A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352460B1 (ko) * 1999-09-09 2002-09-18 김고명 난연성 저밀도 폴리에틸렌 발포수지의 제조방법
KR100426429B1 (ko) * 2001-09-05 2004-04-08 김고명 난연성 저밀도 폴리에틸렌 발포수지의 제조방법
JP2021116365A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物およびコンベヤベルト
WO2022110661A1 (zh) * 2020-11-26 2022-06-02 金发科技股份有限公司 一种高韧高光泽gpps/cpe复合材料及其制备方法和应用

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JP2021116365A (ja) * 2020-01-27 2021-08-10 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物およびコンベヤベルト
WO2022110661A1 (zh) * 2020-11-26 2022-06-02 金发科技股份有限公司 一种高韧高光泽gpps/cpe复合材料及其制备方法和应用

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