JPH06191344A - ヘッドランプの配光制御装置 - Google Patents

ヘッドランプの配光制御装置

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JPH06191344A
JPH06191344A JP34686892A JP34686892A JPH06191344A JP H06191344 A JPH06191344 A JP H06191344A JP 34686892 A JP34686892 A JP 34686892A JP 34686892 A JP34686892 A JP 34686892A JP H06191344 A JPH06191344 A JP H06191344A
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JP
Japan
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light distribution
light
image
vehicle
road
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Application number
JP34686892A
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English (en)
Inventor
Takakazu Mori
孝和 森
Takashi Nakamura
隆司 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の走行時に乗員が目視する位置を確実に
照射する。 【構成】 制御装置は車両の車速Vを読み取り(20
2)、画像処理装置へイメージ読取信号を出力し画像処
理装置が開始され(204)、画像処理された水平線の
位置を読み取り(206)、道路の勾配に対応する基準
水平線の位置との偏差ΔHを演算する(208)。次に
ドライバの注視距離Xを演算し出力し(210)、画像
処理装置において求められた道路形状及び注視距離Xか
ら車両の走行方向とドライバの視線方向との偏差角φを
読み取り(212)、偏差角φ、車速Vによりファジイ
推論を利用して配光制御量を求める(214)。求めた
配光制御量と偏差ΔHから最終制御量を求めてヘッドラ
ンプのシェードを移動することで配光を制御する(21
6)。従って、車両前方のドライバの注視位置に光が照
射されドライバの視界に適正な配光になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中に車両前方を照
射するヘッドランプの配光を制御するヘッドランプの配
光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、夜間等にドライバーの
前方視認性を向上させるために、ヘッドランプが配設さ
れている。一般にヘッドランプは、車両の先端かつ左右
に1対配設されており、比較的広範囲を照射している。
ところが、ヘッドランプは固定されているため、車両の
走行状態、例えば、車両が旋回する時には、ドライバー
は車両のヘッドランプの照射範囲外である暗部を継続し
て目視することがあった。
【0003】これを解決するために、ステアリング角に
応じてヘッドランプの照射光軸を変更し、走行方向に応
じた部位を照射するヘッドランプが提案されている(特
公昭55−22299号公報)。また、車両の進行方向
の度合いをステアリング角等の操舵角によって検出し、
この検出値に基づいてヘッドランプから照射される光の
領域を拡縮してヘッドランプの照射領域を変更する前照
灯装置も提案されている(実開平2−27938号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、走行中
にドライバーが目視する位置は、車両の走行方向や車両
の操舵角によって一義的に決定されるものではない。す
なわち、ドライバーは、進行路である道路の形状、すな
わち直線路や曲線路、そして坂道等に応じてこれから車
両が到達するであろう位置を予測しかつ、その位置付近
を目視して、その状態を判断することによって、走行方
向や速度等の車両の状態を決定する。ところが、上記の
ように、車両の進行方向の度合いをステアリング角等の
操舵角によって検出してヘッドランプの照射光軸や照射
領域を変更するのみでは、平坦な道路形状を想定した配
光しか制御できないため、勾配を有した道路等における
ドライバーが目視する位置を照射することができない。
従って、ヘッドランプの光が照射されない部位が生じ、
ドライバーに正確な判断を促すための目視に適した情報
を提供するような最適な位置をヘッドランプによって照
射することができない。
【0005】本発明は、上記事実を考慮し、車両の走行
時にドライバーが目視する位置を確実に照射することが
できるヘッドランプの配光制御装置の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、照射方向及び照射範囲の少
なくとも一方が変更可能なヘッドランプを有する車両の
車速を検出する車速センサと、前記車両の進行路の形状
を検出して該進行路の形状を表す情報を出力する検出手
段と、前記進行路の形状を表す情報に基づいて前記進行
路の勾配を求める勾配演算手段と、前記車速、前記勾
配、及び前記進行路の形状を表す情報に基づいてドライ
バーの注視位置を推定し、推定した位置に光が照射され
る前記ヘッドランプの照射方向及び照射範囲の少なくと
も一方を演算する演算手段と、前記演算手段の演算結果
に基づいて前記ヘッドランプの照射方向及び照射範囲の
少なくとも一方を制御する制御手段と、を備えている。
【0007】
【作用】本発明のヘッドランプの配光制御装置は、車速
センサを備えており、この車速センサは車両の車速を検
出する。また、検出手段は、車両の進行路の形状を検出
して、この進行路の形状を表す情報を出力する。検出手
段には、例えば、暗視カメラ、赤外線カメラ及びX線カ
メラ等の撮影装置があり、進行路の形状を表す情報とし
て撮影画像を出力することができる。車両の進行路の形
状を表す情報は、道路等の周囲に配設された発信器から
発信される道路情報等を受信する路車間通信による情報
から得ることもできる。また、勾配演算手段は、車両の
進行路の形状を表す情報に基づいて進行路の勾配を求め
ている。例えば、道路の水平線の位置を求めて基準の水
平線の位置からの偏差を勾配に対応させることができ
る。上記車両は、照射方向及び照射範囲の少なくとも一
方が変更可能なヘッドランプを有している。演算手段
は、車速、進行路の勾配及び車両の進行路の形状を表す
情報に基づいてドライバーの注視位置を推定する。この
注視位置は、所定時間後に車両が到達する位置と略一致
した位置である。従って、車速に応じて変動するドライ
ーバーの目視する点までの距離、進行路の勾配に応じて
変動する目視角度及び車両の進行路の形状、例えば曲線
路等においてドライバーが目視する左右方向及び上下方
向に対応してドライバーの注視位置を推定することがで
きる。この推定した位置に光が照射されるヘッドランプ
の照射方向及び照射範囲の少なくとも一方を演算手段が
演算する。従って、ヘッドランプによってドライバーが
目視する位置と一致した位置に光が照射され、ドライバ
ーの運転時の視界が確保される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例は、車両の前方に配設されたヘ
ッドランプの配光を制御するヘッドランプの配光制御装
置に本発明を適用したものである。
【0009】(車両10の構造)図1に示したように、
車両10のフロントボデー10Aの上面部には、エンジ
ンフード12が配置されている。フロントボデー10A
の前端部の車幅方向両端部には、フロントバンパ16が
固定され、フロントバンパ16の上部でかつフロントボ
デー10Aの下部には、左右一対(車幅方向両端部)の
ヘッドランプ18、20が配設されている。
【0010】また、エンジンフード12の後端部付近に
は、ウインドシールドガラス14が設けられている。こ
のウインドシールドガラス14の上方でかつ車両10内
部には、ルームミラー15が設けられており、このルー
ムミラー15近傍には車両前方を撮影するための夜間検
出光学系を含むナイトビジョンカメラ22が配置されて
いる。このナイトビジョンカメラ22は、画像処理装置
48(図4)に接続されている。なお、ナイトビジョン
カメラ22の配設位置は、車両前方の道路形状を正確に
認識できかつ、ドライバーの目視感覚に、より合致する
ようにドライバーの目視位置(所謂アイポイント)近傍
に位置されることが好ましい。また、車両10の内部に
は車速Vに応じた信号を出力する車速センサ66(図
4)が取り付けられている。
【0011】なお、道路形状は、進行路の形状、例えば
1車線に対応して形成されるセンターラインや縁石等を
用いて表すことができる。
【0012】(ヘッドランプ)図2に示したように、ヘ
ッドランプ18は、プロジェクタタイプのヘッドランプ
で、凸レンズ30、バルブ32及びランプハウス34を
有している。このランプハウス34の一方の開口には、
凸レンズ30が固定され、他方の開口には、凸レンズ3
0の光軸L(凸レンズ30の中心軸)上に発光点が位置
するようにソケット36を介してバルブ32が固定され
ている。
【0013】ランプハウス34の内部でかつ凸レンズ3
0及びバルブ32の間には、後述するシェード40が配
設されており、このシェード40が光軸Lと直交する平
面上を制御装置50(図4)から出力される制御信号に
応じて移動可能とされている。また、ランプハウス34
のバルブ側(図2右側)は、楕円反射面のリフレクタ3
8とされ、このリフレクタ38によって反射されたバル
ブ32の光が、シェード40近傍へ集光される。従っ
て、凸レンズ30は、バルブ32の光がリフレクタ38
によって反射集光されたシェード40近傍の位置を発光
点として、車両10の前方へ光を射出する。なお、ヘッ
ドランプ20は、ヘッドランプ18と同様の構成のた
め、説明を省略する。
【0014】(シェード40)図3に示したように、ヘ
ッドランプ18のシェード40は、遮光板40A,40
B,40Cから構成され、制御装置50(図4)が出力
する制御信号に応じて図示しないモータが回転駆動する
ことにより遮光板40A,40B,40Cが凸レンズ3
0の光軸Lと直交する平面上を移動する。遮光板40A
は上下方向(図3矢印B及び反矢印B方向)に移動可能
とされ、遮光板40B、40Cは左右方向(図3矢印A
及び反矢印A方向)に移動可能とされている。また、遮
光板40Bの光軸Lを通過する平面から上端までの高さ
h1は、遮光板40Cの光軸Lを通過する平面から上端
までの高さh2より高くされている。このシェード40
の遮光板40B,40Cが異なる高さになっているの
は、車両10の前方の左右でドライバーの視認範囲が異
なるためであり、例えば、車両10の左前方を担当する
シェードはドライバーによる歩行者や標識等を確実に視
認し得る構成で、右前方を担当するシェードはドライバ
ーによる歩行者や標識等の視認性は比較的低いので対向
車の防眩のため照射範囲を最小限度に抑えた構成とされ
る。
【0015】なお、ヘッドランプ20はシェード41を
有しているが、このシェード41は、ヘッドランプ18
のシェード40と同様の構成のため、説明を省略する。
【0016】(制御装置)図4に示したように、制御装
置50は、リードオンリメモリ(ROM)52、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)54、中央処理装置(CP
U)56、入力ポート58、出力ポート60及びこれら
を接続するデータバスやコントロールバス等のバス62
を含んで構成されている。なお、このROM52には、
後述する配光制御におけるファジイ推論を行なうために
利用するファジイルール及びシェード40等を制御する
制御プログラム等が記憶されている。
【0017】入力ポート58には、車速センサ66及び
画像処理装置48が接続されている。出力ポート60
は、ドライバ64を介してシェード40、41を作動さ
せるように接続されている。また、出力ポート60は、
画像処理装置48にも接続されている。
【0018】(ナイトビジョンカメラ22)次に、ナイ
トビジョンカメラ22の概略構成について簡単に説明す
る。図5に示したように、ナイトビジョンカメラ22
は、レンズ102、フォトカソード104、マイクロチ
ャネルプレート106、スクリーン108及び2次元C
CDセンサ110を備えている。このレンズ102に入
射される光子(フォトン)がフォトカソード104へ案
内され電子(エレクトロン)に変換される。この電子は
マイクロチャネルプレート106で増幅されてスクリー
ン108へ案内され画像を形成する。このスクリーン1
08上の画像が2次元CCDセンサ110で画像信号に
変換されて出力される。従って、このナイトビジョンカ
メラ22を用いることにより、ヘッドランプ18、20
によって光が照射されない暗部の画像信号を出力するこ
とができる。
【0019】なお、このナイトビジョンカメラ22を用
いることなく2次元CCDカメラ等の2次元画像センサ
ーにX線や粒子線を可視像に変換し、暗い可視像の強度
を増倍して明るい可視像に変換するイメージインテンシ
ファイヤー管を用いて、暗視用のカメラを形成し、暗部
の画像を検出するようにしてもよい。
【0020】(配光パターンZ)本実施例では、シェー
ド40の遮光板40A、40B、40Cを移動させた位
置によって形成される配光の状態を大別し予め複数定め
ており、各遮光板の位置による配光の状態を配光パター
ンZとしている。この配光パターンZは、所望の配光状
態にシェード40の遮光板40A、40B、40Cの各
位置を記憶させて対応させている。
【0021】図6には、ヘッドランプ18、20で平坦
な道路を照射したときの配光パターン、すなわちドライ
バーが目視する車両前方の画像のイメージ図を示した。
この図6には、遮光板40A,40B,40Cによる配
光の基準となる初期状態の配光パターンZが含まれてお
り、所定の車速V(例えば、50km/h)で直線路を
走行中のときの最適な遮光板40A,40B,40Cの
位置による配光パターンZを示している。このときの光
の到達状態はカットライン140が所定の車速Vに応じ
て予め定められた位置である状態Mであり、左右の配光
の広がり状態は遮光板40B,40Cが最も内側(遮光
板40B,40Cが接近する方向)に位置する初期状態
ZRである。
【0022】サークルC1、C2、C3、C4は、ヘッ
ドランプ18によって照射される光の略同じ明るさ範囲
を示すもので、例えば、サークルC1は路面照度で約3
0Lxであり、サークルC4は路面照度で約5Lxであ
る。なお、ヘッドランプ20については、ヘッドランプ
18と同様のため説明を省略する。
【0023】ヘッドランプ18による光の照射及び未照
射の境界は、遮光板40Aの端部によるカットライン1
40、遮光板40Bの端部によるカットライン142、
143、遮光板40Cの端部によるカットライン14
4、145であり、これらのカットラインを連続した上
方向(図6矢印B方向)の領域Adが遮光される。ま
た、カットライン140の上下方向(図6矢印B方向及
び反矢印B方向)の移動は、車両10から前方へヘッド
ランプ18によって光が照射される明部領域Abの端部
光の到達距離に対応する。
【0024】図7には、遮光板40Aを移動させること
によって光の到達距離を段階的(本実施例では、状態が
S,M,Lの3段階)に変化させたときの配光パターン
Zを示した。図7(1)は、光の到達状態は車両10側
に近い状態Sの配光パターンZを示しており、図7
(2)は光の到達状態が車両10側に近い状態Sを越え
た状態Mのときの配光パターンZを示し、図7(3)は
光の到達状態が状態Mを越え遮光板40Aが最も光軸L
(図3)から離間した状態Lのときの配光パターンZを
示している。
【0025】ヘッドランプから車両前方への光の到達
は、図7中、カットライン140を境界線として、この
カットライン140までである。従って、図7に示した
各状態の場合、このカットライン140の位置によって
光の到達距離が変化する。この光の到達距離はカットラ
イン140と水平線Horとの距離に比例する。状態Sの
水平線Horとカットライン140との距離は、距離aで
あり、状態Mの水平線Horとカットライン140との距
離は、距離bであり、状態Lの水平線Horとカットライ
ン140との距離は、距離cであり、これらの距離は、
a>b>cの関係を有している。従って、状態S、状態
M、状態Lの順に車両10から離れた部位まで光が到達
することになる。
【0026】図8及び図9には、遮光板40B,40C
を移動させることによって、左右の配光の広がりを段階
的(本実施例では、状態がRL,RM,ZR,LM,L
Lの5段階)に変化させたときの配光パターンZを示し
た。
【0027】図8(1)、(2)は、遮光板40Cを移
動することによる車両左前方の配光の変更される配光パ
ターンZが示されており、各々初期状態(図6)の遮光
板40Cを遮光板40Bから離間する方向に順次移動さ
せることによりカットライン145が移動(図8矢印A
方向)された状態LM,状態LLの配光パターンZを示
している。
【0028】また、遮光板40Bを移動することによる
車両右前方の配光の変更は、図9(1)、(2)に示さ
れており、各々初期状態(図6)の遮光板40Bを遮光
板40Cから離間する方向に順次移動させることにより
カットライン143が移動(図9矢印A方向)された状
態RM,状態RLの配光パターンZを示している。
【0029】なお、上記シェード40の遮光板40A,
40B,40Cの端部は、道路上の一点に集光しないた
め、実際のカットラインに対応する部位はボケが生じそ
の周辺であっても所定の路面照度を得ることができる。
【0030】(画像処理装置48)本発明者は、車両1
0の走行中におけるドライバーの注視位置の検出実験を
行った。この実験では、複数の形状の道路122におい
て複数の車速Vで車両10を走行させ、ドライバーが注
視する車両前方の視点位置までの距離を、視線方向L1
及び車速Vから求めた。この実験からドライバーが道路
形状及び車速Vに拘わらず約1.5秒後に車両10が到
達する位置を注視しているという結果を得た。従って、
道路形状及び車速Vを特定することができれば、ドライ
バーの注視位置を求めることができる。
【0031】そこで、画像処理装置48は、入力される
画像信号であるイメージを画像処理して平面図を生成す
ると共に、車両10の走行方向Lと道路形状に応じてド
ライバーが目視する視線方向L1との成す偏差角φを求
める。この画像処理装置48は、制御装置40から入力
されるイメージ読取信号により画像処理が開始される。
また、画像処理装置48では、イメージ上の各画素を、
イメージ上に設定された各々直交するX軸とY軸とによ
って定まる座標系の座標(Xn ,Yn )で位置を特定で
きる(図11参照)。
【0032】図11には、車両10が走行する平坦な道
路122を撮影したときのイメージ120を示した。こ
の道路122は、2車線を有しており、各車線はセンタ
ーライン124を境界とすると共に、縁石126が道路
122とそれ以外との境界とされている。
【0033】イメージ120には、ドライバーが車両1
0の走行方向と平行に前方を目視したときの視線L1に
対応する位置の点D(XD ,YD )が予め定められてい
る。この点D(XD ,YD )を、ナイトビジョンカメラ
22で撮影されたイメージ120の基準点とし、点Dを
各々通過しかつ各々直交する線を水平線Hor及び垂直線
Verとする。このイメージ120のセンターライン12
4及び縁石126のイメージ上の画素の軌跡の最上部位
の画素の垂直位置、すなわち、Y軸の座標は、水平線H
orのY軸の座標YD と一致する。従って、車両10が平
地の安定走行中のイメージ120上の水平線Horは地平
線に一致する。この水平線Horは、点DのY軸の座標Y
D により表せる。
【0034】次に、画像処理装置48において、イメー
ジ120から偏差角φを求める方法を簡単に説明する。
この画像処理装置48では、ライン124及び縁石12
6のイメージ120上の画素位置を表す複数の画像デー
タに基づいて第2の画像処理を行い、道路122を上方
から見たイメージ130が形成される(図12参照)。
すなわち、道路122を斜めから見た画像であるイメー
ジ120を道路122を上部から見たイメージ130に
視角を所定角度に変換した画像を形成する。このイメー
ジ130により、道路形状を特定することができる。
【0035】図12に示したように、ドライバーの注視
距離は、以下の式(1)に示したように車両10から現
車速Vで約1.5秒後の距離X(半径Xの円周上)の部
位である。本実施例では、簡易的に、道路122の道路
形状に沿って設けられているライン124の形状を道路
形状として特定している。従って、このライン124と
半径Xとの交点Pを、ドライバーの注視位置として特定
することができる。なお、上記ライン124で道路形状
を特定したが、車両が車線内を走行する位置(軌跡)を
想定しその位置で道路形状を特定するようにしてもよ
い。
【0036】 X = 1.5・(10/36)・V −−− (1) 但し、 V:車速 (単位、km/h) X:注視距離(単位、m)
【0037】この交点Pを通過する直線が、道路形状に
応じてドライバーが目視する方向(ドライバーの視線L
1)と略一致する方向である。従って、車両10の走行
方向Lと道路形状に応じた視線L1との成す角度が、車
速V及び道路形状に応じてドライバーの視線方向が変化
する角度を示す偏差角φとなる。
【0038】ところで、車両10前方の道路に勾配があ
るとき、例えば、道路122が平地から角度θの勾配を
有する下り坂(図10参照)であるときのイメージは、
図13に示したように、平坦な道路122を撮影した画
像から下り坂の方向へ向かった圧縮画像になり、イメー
ジ121の地平線の位置は平坦な道路122の地平線の
位置から下方へ移動した位置となる。
【0039】このイメージ121のセンターライン12
4及び縁石126のイメージ上の画素の軌跡の最上部位
の画素の垂直位置、すなわち、Y軸の座標Ym の線は、
イメージ121の水平線Hm となり、上記軌跡の最上部
位の画素の座標Ym で表せる。従って、画像処理装置4
8では、イメージ上の画素の軌跡から座標Ym を求める
ことにより水平線Hm の位置を求めている。この水平線
Hm の位置と平地を走行したときの基準水平線Horとの
偏差ΔHが道路の勾配の角度θに対応することになる。
【0040】また、車両10前方の道路に勾配があると
きは、道路の勾配θに応じてドライバーの注視位置Pが
略上下に変位する。この勾配θは、イメージの水平線H
mと基準水平線Horとの偏差ΔHに対応しているため、
偏差ΔHの大きさに応じて配光を変化させれば、ドライ
バーが目視するに充分な領域をヘッドランプによって照
射することができる。
【0041】本実施例では、この関係を以下の表1に示
したようにマップとしてROM52に記憶して、連続的
に制御するのではなく、段階的に制御することにより制
御の簡略化を図っている。また、偏差ΔHは符号を含ん
でおり、水平線Horから上部へ変動したときを正符号
(+)に対応させかつ水平線Horから下部へ変動したと
きを負符号(−)に対応させている。
【0042】
【表1】
【0043】但し、P:予め設定された偏差ΔHの分割
範囲(ピッチ) K:ドライバーの注視位置から求めた定数 Ls:基準の制御量(演算値でもよい)
【0044】また、車両10前方の道路に勾配があると
きは、ドライバーの注視位置Pが上または下に変位する
ために、左右の配光も変化する。すなわち、図12に示
したように、ドライバーが平坦な道路を目視したときの
注視位置は点P2 であるが、勾配を有する道路では圧縮
された画像であるために点Pを注視していることにな
る。
【0045】ところが、図14に示したように、勾配を
有する道路を撮影したイメージを画像処理して上方から
見たイメージに変換すると、平坦な道路122のときに
変換した形状(図14に点線で示す)から圧縮された道
路123の形状になる。このため、注視距離を上記式
(1)をそのまま用いた距離X1 では注視点P1 が求め
られ、ドライバーの視線は線L2で偏差角は角度φ1
なる。このため、右側の配光が大きく変更されることに
なる。このように、同一の曲率の曲線路であっても、下
り坂の道路のイメージは曲率が小さくなり、上り坂の道
路のイメージは曲率が大きくなる傾向にある。このた
め、求める偏差角の大きさが異なる。そこで、本実施例
では、勾配を有する道路のイメージにおいて、勾配に応
じて、以下の式(2)に示したように、注視距離を補正
している。
【0046】 X = X1 ・(1−Y・ΔH) −−− (2) 但し、X1 :平坦な道路のときの注視距離 Y :定数 ΔH:水平線の偏差
【0047】従って、上記式(1)、(2)から注視距
離は以下の式(3)で表せる。 X ={1.5・(10/36)・V}・(1−Y・ΔH) −− (3)
【0048】この補正された注視距離Xから偏差角φを
求めることにより、道路の勾配に応じたドライバーの視
線方向を求めることができる。
【0049】ここで、道路に勾配があるときと勾配がな
いときの注視距離X,X1 は略等しいため(図10参
照)、偏差角φは、道路に勾配がないときの偏差角Ψと
次に示した式(4)の関係がある。
【0050】 tanφ≒(X・tanΨ)/{X・(1−−Y・ΔH)} −−−(4) 但し、φ = Ψ + Δφ で表せる(図14参照)
【0051】(配光制御のファジィ推論規則)また、本
実施例では、ヘッドランプ18、20の配光を制御する
制御量(シェードの移動量)をファジイ推論を利用して
求めている。本発明者は、ヘッドランプの配光制御につ
いて、光の広がりを変更する配光及び光の到達距離を変
更する配光が、車速及び道路形状に応じて異なる点に着
目し、本実施例では、各々独立したファジイ推論規則に
基づいてファジィ推論する。以下の表1、2には、光の
広がりを変更する配光制御及び光の到達距離変更する配
光制御におけるファジィ推論規則を各々別個にテーブル
化して表した。なお、以下のファジイ推論規則では、車
速が低速度の場合、光の到達距離が短くされ光の広がり
が大きくなるようにして運転視界に余裕を持たせ、高速
時には光の広がりが小さくされ光の到達距離が長くなる
ようにして高速時の運転視界(遠方の視界)を優先させ
るようにしている。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】但し、 φ:偏差角 V:車速 (1) 〜(40):ファジイ推論規則の番号
【0055】上記表2及び表3において、偏差角φのZ
Rは偏差角φが略零という言語値を表し、RM、RLは
右方向に中程度にする及び大きいという言語値を表し、
LM、LLは左方向に中程度にする及び大きいという言
語値を表す。また、車速VのZR、PM、PL、PVL
は、車速Vが略零、低速、中速及び高速という言語値を
表す。
【0056】また、表2中の内容でZRは光の広がりに
ついての配光を行わない、という言語値を表し、RM、
RLは右側の配光を中程度にする及び大きくするという
言語値を表し、LM、LLは左側の配光を中程度にする
及び大きくするという言語値を表している。表3中の内
容でPS、PM、PLは光が近距離、中距離、遠距離ま
で到達する配光にするという言語値を表す。
【0057】上記のファジィ推論規則をif〜then
〜の形で表すと、例えば表2の(5),(6) 及び表3の(2
6),(27) については以下のようになる。また(1) 〜(20)
及び(21)〜(40)の内、他のファジイ推論規則についても
同様に表されるが、記載を省略する。 (5)もし、偏差角φが右回転に中程度RMでかつ車速
Vが略零ならば、光の広がりについて右側の配光を大き
くする。 (6)もし、偏差角φが右回転に中程度RMでかつ車速
Vが低速ならば、光の広がりについて右側の配光を中程
度にする。 (26)もし、偏差角φが右回転に中程度RMでかつ車
速Vが低速PMならば、光の到達が近距離の配光にす
る。 (27)もし、偏差角φが右回転に中程度RMでかつ車
速Vが中速PLならば、光の到達が中距離の配光にす
る。
【0058】上記偏差角φのZR、RM、RL、LM、
LLという言語値は、図15(1)に示すメンバシップ
関数Fφによって定量化される。ZRは、偏差角φが0
からφ1まで徐々に一致度が減少しかつ0から−φ1ま
で徐々に一致度が減少する特性である。RMは、偏差角
φが0から徐々に一致度が増加しφ1で一致度が1にな
ると共にφ1からφ2まで徐々に一致度が減少する特性
である。RLは、偏差角φがφ1から徐々に一致度が増
加しφ2で一致度が1となると共にφ2以上では一致度
が1となる特性である。一方、左回転の言語値に対応す
るLM、LLは、上記右方向のRM、RLの逆符号の特
性である。
【0059】上記車速VのZR、PM、PL、PVLと
いう言語値は、図15(2)に示すメンバシップ関数F
Vによって定量化される。ZRは、車速Vが0からV1
まで徐々に一致度が減少する特性である。PMは、車速
Vが0から徐々に一致度が増加しV1で一致度が1にな
りかつV1からV2まで徐々に一致度が減少する特性で
ある。PLは、車速VがV1から徐々に一致度が増加し
V2で一致度が1になると共にV2からV3まで徐々に
一致度が減少する特性である。PVLは、車速VがV2
から徐々に一致度が増加しV3で一致度が1となると共
にV3以上では一致度が1となる特性である。
【0060】上記後件部のヘッドランプの光の広がりに
よる配光についてのLL、LM、ZR、RM、RLとい
う言語値は、図15(3)に示すメンバシップ関数GW
によって定量化される。ZRは、広がり配光制御量Uが
0のとき一致度が1で、広がり配光制御量Uが0からu
1まで徐々に一致度が減少しかつ0から−u1まで徐々
に一致度が減少する特性である。右方向に対応するRM
は広がり配光制御量Uが0から徐々に一致度が増加しu
1で一致度が1になりかつu2まで制御量Uが増加する
に応じて徐々に一致度が減少する特性である。RLは広
がり配光制御量Uがu1から徐々に一致度が増加しu2
で一致度が1になりかつu2以上で一致度が1である特
性である。一方、左方向に対応するLM、LLは、上記
右方向のRM、RLの逆符号の特性である。
【0061】なお、本実施例では、このファジイ推論に
よって得られる配光制御量Uに連続的な値を用いるので
はなく、上記説明した配光パターンZに対応した状態
(状態RL,RM,ZR,LM,LLの5段階の状態)
が得られる値が対応されている。すなわち、図15
(3)に示したように、得られた配光制御量Uが、メン
バシップ関数GWのLMとLLの交点の配光制御量U以
下のときにLL状態を選択し、メンバシップ関数GWの
RLとRMの交点の配光制御量Uを越えたときにRL状
態を選択する。また、配光制御量Uが、メンバシップ関
数GWのLMとLLとの交点の配光制御量Uを越えてメ
ンバシップ関数GWのZRとLMの交点の配光制御量U
以下のときにLM状態、メンバシップ関数GWのZRと
LMの交点の配光制御量Uを越えてメンバシップ関数G
WのZRとRMの交点の配光制御量U以下のときにZR
状態、メンバシップ関数GWのZRとRMの交点の配光
制御量Uを越えてメンバシップ関数GWのRMとRLの
交点の配光制御量U以下のときにRM状態、を選択す
る。
【0062】また、後件部のヘッドランプの光の到達状
態による配光についてのPS、PM、PLという言語値
は、図15(4)に示すメンバシップ関数GSによって
定量化される。メンバシップ関数GSのPSは、光到達
配光制御量Rが0からr1まで一致度が1でかつr1か
らr2まで徐々に一致度が減少する特性である。PM
は、光到達配光制御量Rがr1から徐々に一致度が増加
しr2で一致度が1になりかつr2からr3まで徐々に
一致度が減少する特性である。PLは、光到達配光制御
量Rがr2から徐々に一致度が増加しr3で一致度が1
になると共にr3以上では一致度が1となる特性であ
る。
【0063】このヘッドランプの光の到達状態による配
光制御量Rも、上記と同様に連続的な値を用いるのでは
なく、配光パターンZに対応した状態(状態S、M、L
の3段階の状態)が得られる値が対応されている。すな
わち、図15(4)に示したように、得られた配光制御
量Rが、メンバシップ関数GSのPSとPMの交点の配
光制御量R以下のときにS状態を選択し、メンバシップ
関数GSのPSとPMの交点の配光制御量Uを越えてメ
ンバシップ関数GSのPMとPLの交点の配光制御量R
以下のときにM状態、メンバシップ関数GSのPMとL
Lの交点の配光制御量Uを越えたときL状態、を選択す
る。
【0064】(広がり配光制御のファジィ推論)次に、
上記ファジイ規則及びメンバシップ関数に基づいてヘッ
ドランプ18の広がり配光制御量をファジイ推論する場
合を説明する。以下、説明を簡単にするため、上記表1
の規則(5)及び規則(6)の2つの規則によるファジ
イ推論について説明する。
【0065】偏差角φがφa、車速VがVaのとき(図
16(1)参照)、上記で説明したファジィ推論規則及
び各々のメンバシップ関数に基づいて偏差角φ、車速V
に対応する一致度、すなわち、ファジイ規則の前件部の
一致度を演算する。規則(5)では、図16(2)に示
したように、偏差角φはメンバシップ関数FφのRMに
よって一致度が演算され、車速Vはメンバシップ関数F
VのZRによって一致度が演算される。規則(6)に対
しても同様にして図16(3)に示したように、Fφの
RM、FVのPMによって一致度が演算される。次に、
上記規則の各々に対して一致度の論理積つまり一致度の
最小値w、すなわち、偏差角φ、車速Vに対する適合度
を演算する。規則(5)では、図16(2)に示したよ
うに、求めた一致度の最小値が適合度w1 となる。規則
(6)に対しても同様にして、図16(3)に示したよ
うに、各々の最小値が適合度w2 となる。
【0066】次に上記規則毎に推論結果を算出する。す
なわち、規則(5)に対しては、広がり制御量のメンバ
シップ関数GWのRLを適合度w1 でカットした斜線部
の集合W1(図16(2)参照)、規則(6)に対して
は、GWのRMを適合度w2でカットした斜線部の集合
W2(図16(3)参照)を合成した斜線部の集合W
が、ファジイ推論の推論結果になる(図16(4)参
照)。この集合Wの重心を求め、求めた重心値の広がり
制御量Uに最も近くに遮光板を移動させた状態である配
光パターンZ、すなわち、この場合、RM状態を選択す
る。
【0067】(光の到達状態による配光制御のファジィ
推論)次に、上記ファジイ規則及びメンバシップ関数に
基づいてヘッドランプ18の光の到達状態による配光制
御量をファジイ推論する場合を説明する。以下、説明を
簡単にするため、上記表1の規則(26)及び規則(2
7)の2つの規則によるファジイ推論について説明す
る。
【0068】偏差角φがφb、車速VがVbのとき(図
17(1)参照)、上記で説明したファジィ推論規則及
び各々のメンバシップ関数に基づいて偏差角φ、車速V
に対応する一致度を演算する。規則(26)では、偏差
角φはメンバシップ関数FφのRMにより一致度が演算
され、車速Vはメンバシップ関数FVのZRにより一致
度が演算される(図17(2)参照)。規則(27)に
対しても同様に、一致度が演算される(図17(3)参
照)。次に、一致度の論理積(一致度の最小値w)、す
なわち、偏差角φ、車速Vに対する適合度を演算する。
規則(26)では、求めた一致度の最小値が適合度w1
となり、図17(2)参照)。規則(6)に対しても各
々の最小値が適合度w2 となる(図17(3)参照)。
【0069】次に上記規則毎に推論結果を算出する。す
なわち、規則(26)に対しては、広がり制御量のメン
バシップ関数GSのPSを適合度w1 でカットした斜線
部の集合W1(図17(2)参照)、規則(27)に対
しては、GSのPMを適合度w2 でカットした斜線部の
集合W2(図17(3)参照)を合成した斜線部の集合
Wが、ファジイ推論の推論結果になる(図17(4)参
照)。この集合Wの重心を求め、求めた重心値の光の到
達状態の制御量Rに最も近い遮光板の移動状態である配
光パターンZ、すなわち、この場合、M状態を選択す
る。
【0070】(実施例の作用)以下、本実施例の作用に
ついて、図18、図19及び図20を参照してヘッドラ
ンプ18、20の配光を制御する制御ルーチンを参照し
更に説明する。
【0071】先ず、ドライバーが車両の図示しないライ
トスイッチをオンし、ヘッドランプ18、20を点灯さ
せると、所定時間毎に図18に示した制御メインルーチ
ンが実行される。本制御ルーチンが実行されるとステッ
プ202へ進み、車速Vを読み取った後ステップ204
において画像処理装置48へイメージ読取信号を出力す
る。このイメージ読取信号の入力によって画像処理装置
48では、画像処理を開始する(図19参照)。次に、
画像処理装置48から出力されるイメージの水平線位置
を読み取り、読み取った水平線の位置と基準水平線Hor
の位置との偏差ΔHを求める(ステップ206、20
8)。
【0072】次のステップ210では、上記式(3)に
より注視距離Xを演算すると共に演算した注視距離Xを
画像処理装置48へ出力する。画像処理装置48では、
この注視距離Xから偏差角φを演算する。次のステップ
212では、画像処理装置48で演算された偏差角φを
読み取って、ステップ214へ進む。このステップ21
4はファジイ推論による配光制御量を演算するサブルー
チン(図20参照)であり、ヘッドランプ18、20の
配光制御量を演算する。この演算が終了するとステップ
216において求めた配光制御量を道路の勾配に応じて
補正し、最終制御量を演算する。すなわち、上記表1の
テーブルを参照して道路の勾配に対応する偏差ΔHのと
きの補正量を用いて遮光板40Aの配光パターンの位置
から道路の勾配に応じた位置へ00する。この演算され
た位置を最終制御量とする。続いて演算された最終制御
量に応じて遮光板40A,40B,40Cを移動してヘ
ッドランプ18、20の配光を制御して、本ルーチンを
終了する。
【0073】次に、本実施例に用いた画像処理装置48
における画像処理の演算について図19を参照して説明
する。
【0074】画像処理装置48は、制御装置50からイ
メージ読取信号が入力されると、図19に示した偏差角
φの演算ルーチンが実行される。本ルーチンが実行され
ると、ステップ220へ進み車両10の前方の下り坂の
道路を撮影したイメージ121(図12参照)が読み取
られる。
【0075】イメージ121の読み取りが終了すると、
ステップ222へ進み、第1の画像処理であるエッジ抽
出や統合処理等によりイメージ上のライン124及び縁
石126のみの画像が抽出される軌跡処理が行われる。
次のステップ224では、抽出されたライン124及び
縁石126の画素のY軸座標の最大最小によりライン1
24及び縁石126の水平線Hmの位置の対応する座標
を求め、水平線Hmの位置を特定し、ステップ226に
おいて特定された水平線Hmの位置を出力する。この出
力された水平線の位置により上記で説明したように道路
の勾配に対応する偏差ΔHが求められる。この第1の画
像処理が終了し、水平線Hmの位置を出力すると、ステ
ップ228において第2の画像処理が開始され、イメー
ジ121が道路122を上方から見た平面図に対応する
イメージ131に変換、すなわちライン124及び縁石
126のイメージ121上の画素位置を表す複数の画像
データに基づいて画像処理される(図14参照)。
【0076】第2の画像処理が終了すると、現車速Vで
約1.5秒後に車両10が到達する位置に対応する注視
距離Xを読み取る(ステップ230、232)。この読
み取った注視距離Xは、道路の勾配に応じて変更された
距離が演算されている。注視距離Xの読み取りが完了す
ると、次のステップ234で、このイメージ131上に
おけるドライバーの視線L1を求める。すなわち、上記
読み取った注視距離Xを半径と変換されたイメージ13
1の道路形状から、ライン124と半径Xとの交点Pを
求めることにより、ドライバーの注視位置(交点Pの座
標)を求める。この交点Pと車両10とを通過する直線
が、道路形状に応じてドライバーが目視する方向(ドラ
イバーの視線L1)と略一致する方向の直線となる。視
線L1の演算が終了すると、ステップ236において偏
差角φを求める。すなわち、車両10の走行方向と一致
する視線Lと道路形状に応じた視線L1との成す角度
が、道路形状に応じて車両10の走行方向から変化する
ドライバーの視線方向の偏差角φとなる。なお、ドライ
バーの注視位置は、上記式(1)に示したように車速V
を含め考慮されている。次のステップ238では、求め
た偏差角φを制御装置50へ出力して本ルーチンを終了
する。
【0077】このように、ドライバーが目視する画像と
同様の画像を平面的なイメージに変換して道路形状をし
て偏差角φを求めると共に道路の勾配に応じてドライバ
ーの注視距離を補正しているため、道路の勾配に応じて
変位するドライバーの注視点を照射するように配光を制
御することができる。また、道路の勾配に応じて車両1
0前方上下の配光を制御しているため、道路の勾配に拘
わらず最適な配光制御を行うことができる。
【0078】次に、ステップ214のファジイ推論を図
20を参照して説明する。本ルーチンが実行されると、
ステップ240において偏差角φ、車速Vを読み取る。
次のステップ242では、偏差角φ、車速Vに基づいて
偏差角φの一致度を演算する。すなわち、偏差角φ、車
速Vを取り込み(ステップ240)、上記ファジィ推論
規則に従って各メンバシップ関数に基づいて前件部の一
致度を演算する(ステップ242)。読み取った偏差角
φは、道路の勾配に応じて変更された注視距離Xに基づ
いて演算されている。次に、各規則における一致度の論
理積つまり一致度の最小値wi(iは規則の番号)、す
なわち、適合度を演算し(ステップ244)、後件部の
配光状態を定量化するメンバシップ関数の集合から適合
度wiによって重み付けされた集合(論理積)Wiを求
める(ステップ246)。次に、規則毎に算出された推
論結果(各々の集合Wi)から和集合によって推論結果
(集合W)を求め(ステップ248)、この集合Wの重
心を求め、求めた重心値から最も近い状態の配光パター
ンの制御量を選択する(ステップ250)。選択された
配光パターンの制御量に基づいて、シェード40の各遮
光板40A〜40Cの位置に対する駆動量を演算する
(ステップ252)。
【0079】このように、本実施例では、画像処理によ
り実際の車両前方視界(画像)に応じた道路状態及びド
ライバーの注視位置の関係に基づいて配光を決定する。
このドライバーの注視位置は、道路の勾配に応じて補正
されるため、ヘッドランプによる配光が道路の勾配に応
じて大幅に異なることがない。更に、求められた配光の
制御量を道路の勾配に対応する基準水平線からの偏差Δ
Hで補正するため、ヘッドランプによる上下の配光は道
路の勾配に応じて最適になる。このため、ドライバーが
目視する注視方向及び位置に最適なヘッドランプによる
光が照射される。
【0080】また、この配光を決定するのにファジイ推
論を利用しているため、ドライバーの感覚に合った制御
を行うことができ、また、ステアリング等の操舵角によ
る制御を行っていないため、所謂逆ハンドル等の操舵条
件の影響を受けることなく最適な配光制御を行うことが
できる。また、光の広がり及び到達距離の各演算は独立
して演算され、かつ各演算値による制御量は関連して制
御されるため、走行状態に合致した配光パターン、すな
わちドライバーの注視位置の忠実な光の照射が得られ
る。
【0081】上記実施例では、ヘッドランプ内に複数の
遮光板を有するシェードを配設し、この遮光板の位置を
変更することにより配光を変更した場合の例を説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッドラ
ンプの光軸(中心軸)を変更するようにしてもよい。こ
の場合、上記のようにして求めた偏差角φ及びファジイ
推論された広がりの配光に応じて光軸を左右に振ると共
に、ファジイ推論された光の到達距離に応じて光軸を上
下に振るようにすればよい。
【0082】この構成として、例えば、図21に示した
ように、ランプハウス34の上部前方部位34Aに、支
柱82に軸支された軸受80を固定する。支柱82は車
両10の図示しないフレームに水平に固定するようにす
る。また、ランプハウス34の下部後方部位34Bに
は、モータ84D及び可動子84Aをウオームとするウ
オームギヤから構成されたアクチュエータ84の可動子
84Aの先端を取り付ける。このアクチュエータ84は
車両10の図示しないフレームに固定する。モータ84
Dの回転軸84Bにはウオームホイール84Cが取り付
けられる。シェード40は駆動手段86によって移動さ
れる。従って、制御装置50からの信号に応じたモータ
84Dの回転により、可動子84Aが垂直方向(図21
矢印A方向)に伸縮する。可動子84Aが収縮するとヘ
ッドランプ18は右回転し光軸Lが光軸LUになり、可
動子84Aが伸長するとヘッドランプ18は左回転し光
軸Lが光軸LDになる。このように、可動子84Aの伸
縮に応じてヘッドランプ18は支柱82を軸として回動
し、光軸Lが上下方向(図1のUPまたはDN方向)に
偏向される。
【0083】なお、上記実施例では、ナイトビジョンカ
メラによって撮影した画像を平面画像に変換した後に、
演算された注視距離から偏差角φを求めるようにした
が、道路形状及び画像処理を行う際に演算された注視距
離に基づいて偏差角φのみを直接求めるようにしてもよ
い。
【0084】また、上記実施例では、ナイトビジョンカ
メラ22によって撮影した車両10の前方の画像を画像
処理して道路形状を得て、車両の走行方向からドライバ
ーの注視位置を求めているが、撮影された画像のイメー
ジを利用する代わりに、道路に沿って配設された発信装
置から得た道路情報を利用する路車間通信に本発明を適
用してもよい。
【0085】また、上記実施例では、一致度の最小値を
適合度とする、論理積によるファジィ推論について説明
したが一致度の積を演算して適合度を求める例(代数積
によるファジィ推論)を用いてもよい。更に一致度より
適合度を求める他のファジィ推論の合成規則を用いても
よい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
速、勾配、及び進行路の形状を表す情報に基づいてドラ
イバーの注視位置が推定されてこの推定された注視位置
が照射されるように配光が制御されるため、勾配を有す
る道路であっても、左右及び上下の配光が最適に制御さ
れ、ドライバーが目視確認するための視認性が良好なヘ
ッドランプの配光制御を行うことができる、という効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の車両前部を示す車両斜め前方から見
た斜視図である。
【図2】本発明のヘッドランプの配光制御装置が適用可
能なヘッドランプを示す概略構成図である。
【図3】シェードの構成を示す線図(図2の断面図)で
ある。
【図4】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】ナイトビジョンカメラの構成を示す概略断面図
である。
【図6】ヘッドランプ点灯時における配光パターンを示
すイメージ図である。
【図7】光の到達距離に応じた配光パターンを示すイメ
ージ図である。
【図8】左旋回時に応じた配光パターンを示すイメージ
図である。
【図9】右旋回時に応じた配光パターンを示すイメージ
図である。
【図10】ヘッドランプ点灯時における車両の側面図で
ある。
【図11】ナイトビジョンカメラが出力する画像信号の
イメージ図である。
【図12】図12のイメージを画像処理装置によって処
理した後のイメージ図である。
【図13】ナイトビジョンカメラが出力する画像信号の
イメージ図である。
【図14】図13のイメージを画像処理装置によって処
理した後のイメージ図である。
【図15】メンバシップ関数を示す線図である。
【図16】実施例の光の広がり配光制御のファジイ推論
過程を示す線図である。
【図17】実施例の光到達距離による配光制御のファジ
イ推論過程を示す線図である。
【図18】実施例の配光制御のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図19】実施例の画像処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図20】実施例のファジイ推論の過程を示すフローチ
ャートである。
【図21】本発明が適用可能な光軸変更できるヘッドラ
ンプを示す概略構成図である。
【符号の説明】
18 ヘッドランプ 22 ナイトビジョンカメラ 40 シェード 48 画像処理装置 50 制御装置 66 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 380 9287−5L H04N 5/225 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射方向及び照射範囲の少なくとも一方
    が変更可能なヘッドランプを有する車両の車速を検出す
    る車速センサと、 前記車両の進行路の形状を検出して該進行路の形状を表
    す情報を出力する検出手段と、 前記進行路の形状を表す情報に基づいて前記進行路の勾
    配を求める勾配演算手段と、 前記車速、前記勾配、及び前記進行路の形状を表す情報
    に基づいてドライバーの注視位置を推定し、推定した位
    置に光が照射される前記ヘッドランプの照射方向及び照
    射範囲の少なくとも一方を演算する演算手段と、 前記演算手段の演算結果に基づいて前記ヘッドランプの
    照射方向及び照射範囲の少なくとも一方を制御する制御
    手段と、 を備えたヘッドランプの配光制御装置。
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Cited By (18)

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