JPH0618855Y2 - 自動車の車体上部構造 - Google Patents

自動車の車体上部構造

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JPH0618855Y2
JPH0618855Y2 JP12199788U JP12199788U JPH0618855Y2 JP H0618855 Y2 JPH0618855 Y2 JP H0618855Y2 JP 12199788 U JP12199788 U JP 12199788U JP 12199788 U JP12199788 U JP 12199788U JP H0618855 Y2 JPH0618855 Y2 JP H0618855Y2
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JP
Japan
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inner panel
vehicle body
rail
pillar
spot welding
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JP12199788U
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和久 島
信介 堀
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ルーフサイドレールの前端とフロントピラー
の上端とを重ね合わせて接合するようにした車体の上部
構造に関し、特に部品点数を増やすことなく、車体上部
の強度を向上できるようにした構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に自動車における車体のフロント上部は、車体前後
方向に延びるルーフサイドレールの前端に、車体上下方
向に延びるフロントピラーの上端を接続し、このフロン
トピラーの内側端に車幅方向に延びるヘッダパネルの側
端を接続するとともに、上記ルーフサイドレール,及び
ヘッダパネルとルーフパネルの縁部同士を接合して構成
されている。このようなフロント上部の構造におけるル
ーフサイドレールのレールインナパネルとフロントピラ
ーのピラーインナパネルとの接合構造として、従来、第
4図に示すものがある。これは閉断面状のフロントピラ
ーの内側部材であるピラーインナパネル31の上端31
aと、同じく閉断面状のルーフサイドレールの内側部材
であるレールインナパネル32の前端32aとを重ね合
わせて接合部35を形成するとともに、この接合部35
をスポット溶接して構成されている。また、上記ピラー
インナパネル31の車幅方向内側に突出された内側端部
31bには、図示していないが、ヘッダパネルの外側端
部が接続されており、これにより車体側面にはドア開口
33が、前面にはフロント開口が34が形成されてい
る。
ところで、上記ドア開口33部分は、走行中の振動等に
よる荷重がかかり易い部位であることから、高い剛性が
求められている。しかし、上記ピラーインナパネル31
とレールインナパネル32との接合部35は、スポット
溶接の1点分しかラップしていないことから強度が低
く、応力の集中により、剥離したり、亀裂が生じたりす
るおそれがある。従って、従来は、上記接合部35部分
に補強部材を介在させて強度を確保するのが一般的とな
っている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の車体上部構造において、ピラ
ーインナパネルとレールインナパネルとの接合部に補強
部材を配設する場合は、部品点数が増えるという問題点
がある。ここで、上記両パネルの重ね合わせ部分を大き
くすることにより、スポット溶接箇所を増やして強度を
向上させることが考えられるが、この場合は上記両パネ
ルの板取りの歩留まりが悪化し、さらに大きく重ねる分
だけ重量増加の問題が生じることから、採用できない。
本考案は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、部品
点数を増やすことなく、重量増加を生じさせることな
く、接合部の強度を向上できる自動車の車体上部構造を
提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本件考案者らは、上記目的を達成するために検討を重ね
たところ、レールインナパネルとピラーインナパネルと
の接合部は、車体の内側より外側の方に応力が集中し易
いことに着目し、この接合部の外側部分だけの重ね代を
大きくしてやれば、それだけスポット溶接の点数を増や
すことができ、しかも板取りの歩留まりや重量の増加の
問題もそれほど影響を与えることなく強度を確保できる
ことに想到し、本考案を成したものである。
そこで本考案は、ピラーインナパネルの上端とレールイ
ンナパネルの前端とを重ね合わせて接合するようにした
自動車の車体上部構造において、上記重ね合わせ部分の
車体外側の重ね代を車体内側より大きくするとともに、
上記重ね合わせ部分の車体外側のスポット溶接点数を車
体内側より多くしたことを特徴としている。
〔作用〕
本考案に係る自動車の車体上部構造によれば、ピラーイ
ンナパネルとレールインナパネルとの重ね代を、内側よ
り外側の方を大きくし、この応力集中し易い外側のスポ
ット溶接点数を内側より増やしたので、それだけ応力の
集中に対する強度を向上でき、亀裂等の問題を解消でき
る。その結果、従来の補強部材を不要にできるから、部
品点数を削減でき、その分だけコストを低減できる。ま
た、本考案の重ね代は、内側は従来と同じで外側だけを
大きくするだけでよいから、それほど板取り寸法に影響
を与えることはなく、かつ重量の増大も抑制できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による自動車の
車体上部構造を説明するための図である。
図において、2は本実施例の車体上部構造が採用された
自動車1の車体であり、これは車体前後方向に延びるル
ーフサイドレール3の前端に車体上下方向に延びるフロ
ントピラー4の上端を接続し、左,右のフロントピラー
4の上端間に、図示していないが、ヘッダパネルを架設
してフロント開口8を形成するとともに、上記ルーフサ
イドレール3の中央部にセンターピラー5の上端を接続
してドア開口6を形成し、該ドア開口6に開閉自在のド
ア7を配設して構成されている。
上記ルーフサイドレール3はレールアウタパネル9とレ
ールインナパネル10とからなる閉断面形状のもので、
この両パネル9,10の下部外側には下フランジ9a,
10aが一体形成されており、該両フランジ9a,10
aはスポット溶接によって接合されている。また、上記
レールアウタパネル9の上部内側には段落ち部9bが屈
曲形成されている。この段落ち部9bには上フランジ9
cが一体形成されており、この上フランジ9cは上記レ
ールインナパネル10の上部内側に一体形成された上フ
ランジ10bとスポット溶接によって接合されている。
さらに、上記上フランジ9cの上側にはルーフパネル1
1の左,右縁に形成された段落ち部11aが重ね合わさ
れて接合されており、該段落ち部11aと上記段落ち部
9bとによって形成された溝部内には、図示していない
が、ボディシーラが充填されている。
また、上記レールインナパネル10の前端部10c上側
には、上記フロントピラー4のピラーインナパネル12
の上端部12aが位置している。このピラーインナパネ
ル12の上端部12aは上記レールインナパネル10の
断面形状に沿って形成されており、該ピラーインナパネ
ル12の上フランジ12bはレールインナパネル10の
上フランジ10bに、下フランジ12cは上記下フラン
ジ10aにそれぞれ重ね合わされている。また、上記ピ
ラーインナパネル12の、上記レールインナパネル10
の前端縁が当接する部分には段部12dが形成されてお
り、これにより上記両インナパネル10,12の下面は
同一平面になっている。そして、上記レールインナパネ
ル10とピラーインナパネル12との重ね代は、車体内
側の上フランジ10b,12b側より車体外側の下フラ
ンジ10a,12c側の方が大きくなっている。即ち、
平面から見て車体内側から外側に広がる扇状に重ねられ
ており、上記上フランジ10b,12bは1点のスポッ
ト溶接により接合され、下フランジ10a,12cは2
点のスポット溶接で接合されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
一般にフロントピラー4とルーフサイドレール3との接
合部においては、ドア開口6側が内側より大きな荷重が
作用し易い。これに対して本実施例によれば、ピラーイ
ンナパネル12の上端部12aとレールインナパネル1
0の前端部10cとの重ね合わせ代を、内側より外側を
広くしたので、応力集中し易い外側部分のスポット溶接
箇所を増やすことができ、走行中の振動等によって外側
部分に応力が集中しても十分な強度を保持でき、剥離等
の問題を解消できる。その結果、従来の補強部材を不要
にできるから、部品点数を削減でき、それだけコストを
低減できる。
また、本実施例では、内側の重ね代は従来のままで、外
側だけ広くすればよいから、板取りの歩留まりを悪化さ
せることはほとんどなく、しかも重量増加の問題もそれ
ほど生じない。
なお、上記実施例では、両パネル12,10の重ね代と
して、内側をスポット溶接1点分とし、外側を2点分と
したが、必ずしもこのような関係にする必要はなく、要
は内側より外側の重ね代を大きくするとともに、内側よ
り外側のスポット溶接点数を多くすればよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る自動車の車体上部構造によれ
ば、レールインナパネルの前端とピラーインナパネルの
上端との重ね代を内側より外側を大きくするとともに、
スポット溶接点数を内側より外側を多くしたので、部品
点数を増やすことなく強度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による自動車の
車体上部構造を説明するための図であり、第1図はその
レールインナパネルとピラーインナパネルとの重ね合わ
せ部分を示す斜視図、第2図は該実施例構造の断面正面
図、第3図はその車体上構造が採用された自動車を示す
斜視図、第4図は従来の車体上部構造を示す斜視図であ
る。 図において、1は自動車、2は車体、3はルーフサイド
レール、4はフロントピラー、6はドア開口、10はレ
ールインナパネル、10cは前端部、12はピラーイン
ナパネル、12aは上端部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドア開口を形成するフロントピラーのピラ
    ーインナパネルの上端と、ルーフサイドレールのレール
    インナパネルの前端とを重ね合わせて接合するようにし
    た自動車の車体上部構造において、上記重ね合わせ部分
    の車体外側の重ね代を車体内側より大きくするととも
    に、上記重ね合わせ部分の車体外側のスポット溶接点数
    を車体内側より多くしたことを特徴とする自動車の車体
    上部構造。
JP12199788U 1988-09-17 1988-09-17 自動車の車体上部構造 Expired - Lifetime JPH0618855Y2 (ja)

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JP12199788U JPH0618855Y2 (ja) 1988-09-17 1988-09-17 自動車の車体上部構造

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JPH0242877U JPH0242877U (ja) 1990-03-23
JPH0618855Y2 true JPH0618855Y2 (ja) 1994-05-18

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