JPH06184397A - ポリシアン酸エステル樹脂組成物と熱硬化品およびその製造方法 - Google Patents

ポリシアン酸エステル樹脂組成物と熱硬化品およびその製造方法

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JPH06184397A
JPH06184397A JP35688392A JP35688392A JPH06184397A JP H06184397 A JPH06184397 A JP H06184397A JP 35688392 A JP35688392 A JP 35688392A JP 35688392 A JP35688392 A JP 35688392A JP H06184397 A JPH06184397 A JP H06184397A
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ester resin
polycyanate ester
thermosetting
resin
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Hiroshi Yamamoto
広志 山本
Taro Fukui
太郎 福井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリシアン酸エステル樹脂の高耐熱性および
優れた電気物性等の特性を維持しながら、靱性、可撓
性、接着性等の機械的特性等にも優れた熱硬化品、この
熱硬化品の原料となるポリシアン酸エステル樹脂組成
物、および、前記熱硬化品の製造方法を提供すること。 【構成】 組成物は、ポリシアン酸エステル樹脂と、こ
のポリシアン酸エステル樹脂との相溶域を有するポリフ
ェニレンオキサイドとを必須成分として含むものであ
り、この組成物を原料として用い、そのポリシアン酸エ
ステル樹脂とポリフェニレンオキサイドとを相溶させた
後、ポリシアン酸エステル樹脂を熱硬化させることによ
り、この熱硬化したポリシアン酸エステル樹脂が主なる
組成の相と、ポリフェニレンオキサイドが主なる組成の
相とに分離させ、これら両分離相がともに連続して規則
正しく絡み合った構造を形成している熱硬化品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリシアン酸エステ
ル樹脂に由来する高耐熱性や優れた電気的特性を維持し
ながら、靱性、可撓性、接着性等の機械的特性等にも優
れ、そのため、構造材料、接着材料、成形材料、封止材
料、フィルム、積層板等に利用される熱硬化品、この熱
硬化品の原料となるポリシアン酸エステル樹脂組成物、
および、この組成物を用いて前記熱硬化品を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリシアン酸エステル樹脂は、自由に成
形でき、成形品は不溶不融であり、しかも高い耐熱性、
難燃性、優れた電気的特性等を有しているため、大型コ
ンピュータ用多層プリント基板や、自動車のエンジン内
外の機能部品、宇宙、航空用途の部品等、苛酷な環境下
で高い信頼性を要求される分野への応用が検討されてい
る。
【0003】たとえば、下記一般式化3で表されるポリ
シアン酸エステル樹脂は、これを重合、架橋させること
によって、非常に架橋密度の高い硬化品を得ることがで
きる。
【0004】
【化3】
【0005】(式化3中、R1 は2官能以上の有機基を
表し、xは2以上の整数を表す。) このポリシアン酸エステル樹脂の代表的なものは、下式
化4で表される2,2−ビス(シアネートフェニル)プ
ロパンである。
【0006】
【化4】
【0007】しかし、ポリシアン酸エステル樹脂の硬化
品は、非常にもろいという欠点を有するため、靱性、加
工性、耐衝撃性に問題がある。そこで、耐熱性は多少劣
るが、ポリシアン酸エステル樹脂をエポキシ樹脂等で変
性したものを使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリシアン
酸エステルモノマーをエポキシ樹脂等で変性することに
より得られた上述の硬化品は、いずれも、ポリシアン酸
エステル単独の場合に比べて、靱性や可撓性が若干改良
されてはいるが、充分なレベルには至っていない。
【0009】一般に、熱硬化性樹脂の靱性や可撓性を改
良するために、エラストマーに代表される可撓性成分を
熱硬化性樹脂組成物に添加する方法が検討されている。
たとえば、両末端にカルボキシル基を有する液状ニトリ
ルゴム〔Hycar CTBN(登録商標)等〕をポリシアン
酸エステルモノマーに配合した組成物では、ゴムの球状
ドメイン(島)がポリシアン酸エステル樹脂マトリック
ス(海)中に分散した、いわゆる海−島状の相分離構造
を形成している。しかし、この手法では、靱性や可撓性
は、あまり改良されない。しかも、耐熱性および耐水性
が悪化する。
【0010】そこで、この発明は、従来のポリシアン酸
エステル樹脂硬化品に比べて、高耐熱性や優れた電気物
性等の特性を維持しながら、靱性、可撓性、接着性等の
機械的特性等にも優れた熱硬化品、この熱硬化品の原料
となるポリシアン酸エステル樹脂組成物、および、この
組成物を用いて前記熱硬化品を製造する方法を提供する
ことを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明者らは種々検討を重ねた。その結果、ポリシア
ン酸エステル樹脂組成物中に熱可塑性樹脂としてポリフ
ェニレンオキサイドを添加するようにすれば、高耐熱性
や優れた電気物性等の特性を維持しながら、靱性、可撓
性、接着性等の機械的特性を充分なレベルまで改良する
ことが可能になることを実験で確認して、この発明を完
成した。
【0012】したがって、この発明にかかるポリシアン
酸エステル樹脂組成物は、下記一般式化5で表されるポ
リシアン酸エステル樹脂と、熱可塑性樹脂とを必須成分
として含むポリシアン酸エステル樹脂組成物であって、
前記熱可塑性樹脂が、前記ポリシアン酸エステル樹脂と
の相溶域を有し且つ下記一般式化6で表されるポリフェ
ニレンオキサイドであることを特徴とするものである。
【0013】
【化5】
【0014】(式化5中、R1 は2官能以上の有機基を
表し、xは2以上の整数を表す。)
【0015】
【化6】
【0016】(式化6中、R2 、R3 、R4 、R5 は水
素原子または炭素数1〜3の1価の有機基を表し、nは
正の整数である。ただし、R2 、R3 、R4 、R5 は互
いに同一であっても異なっていてもよい。) この発明にかかる熱硬化品は、前記ポリシアン酸エステ
ル樹脂組成物の熱硬化品であって、熱硬化したポリシア
ン酸エステル樹脂が主なる組成の相と、ポリフェニレン
オキサイドが主なる組成の相に分離しており、これら両
分離相が、ともに連続して規則正しく絡み合った構造を
形成しているものである。
【0017】この発明にかかる、熱硬化品の製造方法
は、前記ポリシアン酸エステル樹脂組成物を原料として
用い、そのポリシアン酸エステル樹脂とポリフェニレン
オキサイドとを相溶させた後、前記ポリシアン酸エステ
ル樹脂を熱硬化させることにより、この熱硬化したポリ
シアン酸エステル樹脂が主なる組成の相と、前記ポリフ
ェニレンオキサイドが主なる組成の相とに分離させ、こ
れら両分離相が、ともに連続して規則正しく絡み合った
構造を形成している熱硬化品を得るようにする方法であ
る。
【0018】前記一般式化5で表されるポリシアン酸エ
ステル樹脂としては、特に限定はされないが、たとえ
ば、下式化7〜21で表されるもの等が挙げられる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】
【化18】
【0031】
【化19】
【0032】
【化20】
【0033】
【化21】
【0034】(式化21中、nは正の整数を表す。) しかし、ポリシアン酸エステル樹脂は、上に例示のもの
に限定されず、これら樹脂の類似品、たとえば、官能基
数がもっと多いものや、アルキル置換体等を用いてもよ
い。ポリシアン酸エステル樹脂は、1種のみを用いても
よいし2種以上を併用してもよい。
【0035】この発明で用いられる熱可塑性樹脂は、ポ
リシアン酸エステル樹脂との相溶域を有し且つ前記一般
式化6で表されるポリフェニレンオキサイドである。こ
こで、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンオキサイドが
ポリシアン酸エステル樹脂との相溶域を有するとは、温
度および組成の選択により、ポリシアン酸エステル樹脂
とポリフェニレンオキサイドとを相溶化させることが可
能であることを意味する。
【0036】前記一般式化6で表されるポリフェニレン
オキサイドの一例としては、下式化22で表されるポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド)
が挙げられる。
【0037】
【化22】
【0038】(式化22中、nは正の整数を表す。) 前記一般式化6で表されるポリフェニレンオキサイド
(以下、単に「ポリフェニレンオキサイド」と称する)
は、たとえば、米国特許第4,059,568号明細書
に開示されている方法で合成することができる。特に限
定されるわけではないが、たとえば、重量平均分子量
(Mw)が50,000、分子量分布(Mw/Mn)=4.2
(Mnは数平均分子量)のポリフェニレンオキサイドが好
ましく使用される。
【0039】前記式化6および化22中、繰り返し数n
は、正の整数であればよいが、ポリシアン酸エステル樹
脂との相溶性または熱硬化品の耐熱性をより良くするた
めには、それぞれ、30〜1000であることが好まし
く、50〜300であることがより好ましい。ポリフェ
ニレンオキサイドは、1種のみを用いてもよいし2種以
上を併用してもよい。
【0040】ポリフェニレンオキサイドの配合比につい
ては、特に限定はされないが、たとえば、ポリシアン酸
エステル樹脂100重量部に対して、ポリフェニレンオ
キサイドが5〜100重量部であることが好ましく、1
0〜50重量部であることがより好ましい。もしも、ポ
リフェニレンオキサイドの配合比が上記の範囲を外れる
場合は、有効な相分離構造の制御が困難になるからであ
る。
【0041】この発明のポリシアン酸エステル樹脂組成
物は、必要に応じては、その硬化反応を促進させる目的
で、触媒を含んでいてもよい。使用できる触媒として
は、特に限定はされないが、たとえば、以下に列記する
もの等が挙げられる。有機塩基、たとえば、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジメチルトルイジン、N,N
−ジメチル−p−アニシジン、p−ハロゲノ−N,N−
ジメチルアニリン、2−N−エチルアニリノエタノー
ル、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、キノリン、N
−メチルモルホリン、トリエタノールアミンや、2−ウ
ンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2
−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール、ベンジルジメチルアミンイミダゾール類、ベン
ツイミダゾール類等の第3級アミン類およびそれらのア
ンモニウム塩;トリフェニルホスフィン等のリン化合
物;フェノ ール、ノニルフェノール、クレゾール、キシ
レノール、レゾルシン、フロログルシン等のフェノール
類;ナフテン酸鉛、ステアリン酸鉛、ナフテン酸亜鉛、
オレイン酸スズ、ジブチル錫マレエート、ナフテン酸マ
ンガン、ナフテン酸コバルト等の有機金属塩;SnCl
2 、ZnCl2 、AlCl3 等の塩化物;アルカリ金属
化合物等のイオン触媒;アゾビスイソブチロニトリル
や、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物等のラジ
カル触媒;アセチルアセトナートおよびその遷移金属
塩;等の触媒である。
【0042】これらの触媒の使用量については、使用す
る触媒の種類、熱硬化品の用途、硬化条件等によっても
著しく相違し、一概に規定し得ないが、一般的な意味で
の触媒量、たとえば、熱硬化性樹脂成分に対して、5重
量%以下の割合であることが好ましい。なお、硬化系と
硬化温度との組み合わせによっては、硬化速度が遅すぎ
るために、相分離が固定できずに、熱硬化品の相分離構
造が粗大化または不規則化してしまう場合があるが、そ
の場合は、硬化促進剤の使用が有効である。しかし、こ
の硬化促進剤の使用は、あくまで、相分離と硬化をバラ
ンス良く行わせるための硬化速度の調節に用いる補助手
段であって、この発明の必須要件ではない。
【0043】この発明のポリシアン酸エステル樹脂組成
物は、必要に応じては、従来の樹脂組成物に通常用いら
れる離型剤、顔料等の各種添加剤、充填材(フィラー)
等を含んでいてもよい。また、溶剤に溶解したワニスの
形でガラスクロス等の基材に含浸させたプリプレグの形
で積層板、SMC、FRP等の用途のために成形しても
よい。
【0044】次に、この発明の熱硬化品における相分離
構造の発現の原理およびこの相分離構造の確認手段につ
いて説明する。一般に、異なる2種類の有機物AとBを
混合した場合、これらの組成比および温度に対して「相
図」と呼ばれる図を描くことができる。実用的な全領域
について相溶する場合や、逆に全領域で相溶しない場合
があるが、ある領域で相溶し、別の領域で相分離状態と
なる場合もある。この現象は、相溶した場合の自由エネ
ルギーが、相溶しない2相における自由エネルギーの合
計に比べて低いかどうか、すなわち、ΔGmix がどのよ
うな組成依存性を持っているかで決定される。
【0045】相図の例を図6に示す。この相図は、LC
ST型と呼ばれるものであり、同一組成では、低温側で
相溶しやすくなる例である。しかし、これとは逆に、高
温側で相溶する例もあり、その場合は、UCST相図と
呼ばれている。このような非相溶領域と相溶領域を区別
する相図上の曲線は、バイノーダル曲線と呼ばれる(図
7参照)。図7にみる相図中で、もう一つ、∂ΔGmix
/∂φ2 =0の点を結び合わせると、頂点部がバイノー
ダル曲線と一致し、非相溶領域側に入り込んだスピノー
ダル曲線(図中、破線で示している。)を描くことがで
きる。スピノーダル曲線の内側では、∂ΔGmix /∂φ
2 <0であり、外側では、∂ΔGmix /∂φ2 >0とな
っている。
【0046】非相溶領域の中でも、スピノーダル曲線の
内側を不安定領域、スピノーダル曲線とバイノーダル曲
線に挟まれた領域を準安定領域と呼ぶことにする。詳細
な理論によれば、図8にみるように、一旦、温度T1
安定相溶領域で均一に相溶している混合系の温度をT2
まで急速に上げて不安定領域内にもってくると、共存組
成φ1 、φ2 に急速に相分離を開始する。その際、図9
にみるように、濃度は、一定の波長Λm (構造周期)を
持って、両分離相が共に連続して規則正しく絡み合った
構造が形成される。このような構造は「変調構造」と呼
ばれ、この変調構造の周期Λm は、相図上の位置(φ、
2 )によって、熱力学的に下式のように規定される。
【0047】 Λm ≒2πL〔3|TS −T2 |/TS -1/2 ここで、Lは、分子間の相互作用距離であり、通常、3
0nm前後の値をとる。このような構造を2次元的に顕微
鏡で観察すると、図10にみるような唐草模様が得られ
ることが、計算機シミュレーションにより明らかにされ
ている。実際にも、種々の系でこのような構造が確認さ
れている。
【0048】通常、この過程は、スピノーダル分解と呼
ばれる中の初期の現象であり、末期には、相似的な構造
肥大化が起こり、ついには、図10にみるような構造で
はなく、海島構造が検出されるようになる。スピノーダ
ル分解による相互連続構造を固定化するためには、急冷
等による短時間での一方または両方の成分の固定化が有
効であるが、再度、温度を上昇させると、海島構造に転
じるため、実用的には、あまり意味のあるものではなか
った。
【0049】しかし、一方が熱硬化する成分である場
合、スピノーダル分解初期で、熱硬化相が反応によって
自由に運動できなくなることから、構造固定が永続的に
起こることが、最近、示されている。熱硬化性樹脂とし
てエポキシ樹脂を用い、熱可塑性樹脂との変調構造を固
定した例は、すでに知られている〔文献(1): K. Yamana
ka, et al., Polymer,30, 662 (1989); および文献(2):
山本ら著、第40回高分子年会予稿集II−11−05 (199
1) 等参照〕。
【0050】しかし、熱硬化性樹脂としてポリシアン酸
エステル樹脂を用い、熱可塑性樹脂であるポリフェニレ
ンオキサイドとの変調構造を固定した例は、まだ報告さ
れていない。一方、図7中の準安定領域では、初期から
海島構造が形成されてしまうため、この発明の効果が得
られない。
【0051】前述したように、この発明は、ポリシアン
酸エステル樹脂とポリフェニレンオキサイドを必須成分
とし、熱硬化時に、熱硬化したポリシアン酸エステル樹
脂が主なる組成の相と、ポリフェニレンオキサイドが主
なる組成の相に相分離することによって、変調構造、す
なわち、これら2つの分離相が共に連続して規則正しく
絡み合った構造を形成するポリシアン酸エステル樹脂組
成物およびその熱硬化品である。このような構造を確認
するためには、下記およびの2点が重要である。
【0052】規則的な周期構造が観測されること。 この項目は、通常、光学的な方法で達成される。光散乱
測定において、散乱極大が現れることが、一定の周期を
持った規則正しい相分離構造を持つ証明であり、その周
期Λm は、光散乱の照射光波長λ、硬化物の屈折率N、
散乱極大を与える散乱角θm を用いて、次式により計算
することができる。
【0053】Λm =(λ/2N)/ sin(θm /2) 通常、スピノーダル分解の変調構造を固定化できた場合
のΛm は、0.01〜10μmの範囲であり、10μm
を超えるものについては、海島構造にまで、構造が肥大
化していることが疑われる。 光学顕微鏡観察により、図10に示したような構造が
観察されること。
【0054】これに対して、海島構造では、一方の成分
が球状に分散した構造が観察される。さらに、上記お
よびのような直接確認の他、 組成物が、硬化前に、一旦、完全相溶していること、 熱硬化品を、ポリフェニレンオキサイドが溶解する溶
剤で表面エッチングした際に、残存するポリシアン酸エ
ステル樹脂相が入り組んだ珊瑚状の構造が観察できるこ
と、 等も確認に役立つ。
【0055】参考までに、エポキシ系での変調構造を記
載した前記文献(1) 中に示されているエポキシ硬化相
(熱可塑性樹脂を溶解する溶剤でエッチングした表面)
の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を図11に、その立
体模式図を図12にそれぞれ示す。この発明にかかるポ
リシアン酸エステル樹脂組成物およびその熱硬化品の硬
化過程や製造方法等については、特に制限を受けない。
しかし、上記発現機構で記述したように、硬化させる前
に一旦相溶化させることが前提となっており、たとえ
ば、組成物の各成分を粉体混合した場合には、硬化しな
い程度の温度で、相溶するまで放置しておくことが必要
となる。しかし、各成分を、一旦、共通溶媒で均一に分
子オーダーで混合し、溶媒を除去するキャスティング法
を採る場合には、相溶領域では、一瞬にして均一に相溶
するため、一切の製造条件限定は必要ではない。また、
硬化速度は、たとえば、硬化温度の調節や、前述した硬
化促進剤の使用の有無等により調節される。硬化速度の
調節は、相分離の構造周期を制御する手段となる。要
は、この発明の範囲内で、熱硬化したポリシアン酸エス
テル樹脂を主とする相と、ポリフェニレンオキサイドを
主とする相の両分離相が、相互に連続した構造をとるこ
とができるような熱硬化品作製条件をとればよいのであ
る。熱硬化品作製条件の典型的な例を以下に述べるが、
この条件は、系の組成等によって異なり、限定されるも
のではない。
【0056】まず、クロロホルム、トリクロロエチレ
ン、トリクロロエタン、塩化メチレン等のハロゲン化炭
化水素、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、メ
チルセロソルブ等の極性溶剤を1種または2種以上用い
て、全成分を混合溶解し、濃度5〜60重量%の溶液を
調製する。
【0057】得られた溶液をキャスティングフィルムの
形にして、溶剤を除去する。得られたフィルムを、14
0〜250℃の条件で1分〜5時間、硬化させて、構造
を固定化する。さらに、高温200〜300℃で1〜3
時間、後硬化させる。もちろん、フィルム状の成形品を
作製する場合には、未硬化キャスティングフィルムを粗
粉砕して、成形硬化させてもよいし、溶剤を用いずに、
粉体混合し、相溶する温度、たとえば、70〜150℃
で放置して相溶させた後に、成形温度に加熱するという
方法を行ってもよい。
【0058】
【作用】ポリシアン酸エステル樹脂とポリフェニレンオ
キサイドを必須成分として含ませることにより組成物を
構成し、この組成物を原料として用い、そのポリシアン
酸エステル樹脂とポリフェニレンオキサイドとを相溶さ
せた後、ポリシアン酸エステル樹脂を熱硬化させると、
熱硬化したポリシアン酸エステル樹脂が主なる組成の相
と、ポリフェニレンオキサイドが主なる組成の相とに分
離し、これら両分離相が、ともに連続して規則正しく絡
み合った構造を形成している熱硬化品が生成する。この
熱硬化品は、上記のような構造を持つため、ポリシアン
酸エステル樹脂に由来する高耐熱性や優れた電気物性等
の特性と、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンオキサイ
ドに由来する靱性、可撓性、接着性等の機械的特性とを
併せ持ったものとなる。また、ポリフェニレンオキサイ
ドは、ポリシアン酸エステル樹脂と同様に、優れた電気
物性を有するため、これらを併用すると、熱硬化品の電
気物性、特に誘電特性(低誘電率、低誘電正接)が、ポ
リシアン酸エステル樹脂単独の熱硬化品に比べて、向上
する。
【0059】この発明では、ポリフェニレンオキサイド
として、ポリシアン酸エステル樹脂との相溶域を有する
ものを用いるようにしている。もしも、ポリシアン酸エ
ステル樹脂との相溶域を有しないポリフェニレンオキサ
イドを用いると、前述の変調構造を有する熱硬化品を得
ることができなくなる。
【0060】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は、下記実施例に限定されな
い。 −実施例1− 前記式化4で表される2,2−ビス(シアネートフェニ
ル)プロパン〔東京化成(株)製試薬〕100重量部、
前記式化22で表されるポリフェニレンオキサイド〔G
E製、ポリ(2.6−ジメチル−1,4−フェニレンオ
キサイド)、固有粘度η=0.40〕30重量部、p−
ノニルフェノール2重量部およびアセチルアセトンコバ
ルト(II)塩0.1重量部を配合し、クロロホルムの1
0重量%溶液とした。この溶液(樹脂組成物)をカバー
ガラス上にキャストし、室温で24時間、減圧下で溶媒
を除去して、薄膜状の試料を得た。
【0061】この試料を180℃で硬化させ、時間を追
って、光散乱の測定を行うとともに、光学顕微鏡による
観察を行った。なお、光散乱測定は、オプテック(株)
製のGP−5を用い、キャストフィルムの光散乱を30
秒毎に測定することによって行った(以下の実施例も同
様)。光散乱測定により、そのプロフィールには、散乱
極大が現れた。これは、試料の硬化物が、一定の周期を
持った規則正しい相分離構造を有することを示す(以下
同じ)。
【0062】図2は、実施例1の試料を硬化させる際、
散乱極大を示す角度から求められる構造周期Λm の経時
変化を観察した結果を示すグラフである。この図にみる
ように、時間の経過に伴い、相分離構造が大きくなり
(構造が成長し)、ある時間が経過した後は、相分離構
造が固定されることが確認された。図1は、実施例1の
試料の最終硬化物の相分離構造を光学顕微鏡により観察
した結果を示す。ただし、この図において、12mmの長
さが実際には20μmの長さ(倍率600)に相当す
る。この図にみるように、前記の光散乱の結果(図2参
照)とよく対応する周期構造が観察された。
【0063】−実施例2− 実施例1と同様にして得られた薄膜状の試料を190℃
で硬化させて、光散乱測定を行った。光散乱測定によ
り、そのプロフィールには、散乱極大が現れた。 −実施例3− 実施例1と同様にして得られた薄膜状の試料を200℃
で硬化させて、光散乱測定を行った。
【0064】光散乱測定により、そのプロフィールに
は、散乱極大が現れた。図3は、実施例2〜3の試料を
硬化させる際、散乱極大を示す角度から求められる構造
周期Λm の経時変化を観察した結果を併せて示すグラフ
である。ただし、各試料の硬化温度は、実施例2が19
0℃、実施例3が200℃であった。この図にみるよう
に、いずれの試料も、時間の経過に伴い、相分離構造が
大きくなり、ある時間が経過した後は、相分離構造が固
定されることが確認された。
【0065】図4は、実施例3の試料の最終硬化物の相
分離構造を光学顕微鏡により観察した結果を示す。ただ
し、この図において、12mmの長さが実際には20μm
の長さ(倍率600)に相当する。この図にみるよう
に、前記の光散乱の結果(図3参照)とよく対応する周
期構造が観察された。図5は、実施例1〜3の試料の最
終硬化物の構造周期Λm と硬化温度との関係を示すグラ
フである。この図にみるように、硬化温度が高い程、構
造周期が大きくなることが確認された。
【0066】−実施例4〜8− 実施例1において、後記表1〜2に示す通りに各成分を
配合して、クロロホルムの10重量%溶液を調製した以
外は実施例1と同様にして、薄膜状の試料を得た。得ら
れた各試料を190℃で硬化させて、光散乱測定を行っ
た。
【0067】光散乱測定により、そのプロフィールに
は、いずれの試料についても散乱極大が現れた。試料の
最終硬化物を光学顕微鏡により観察した結果、いずれも
構造周期を有する相分離構造が確認された。各実施例の
試料の最終硬化物の構造周期は、後記表1〜2に示し
た。
【0068】−比較例1− 後記表2に示す通りに各成分を配合して、クロロホルム
の10重量%溶液を調製した。屈曲試験を行うために、
カバーガラスではなく、ブリキ板にキャストを行い、実
施例1と同様の方法で薄膜を得た。この薄膜を、下記表
2に示す条件で硬化させ、試料とした。
【0069】このようにして得られた比較例1の試料、
および、前記実施例1の試料(硬化物)についてJIS
−K5400-1979 に従い、耐屈曲性試験(折り曲
げ径10φ)を行った。その結果、ひび割れ発生時の折
り曲げ角度は、下記の通りであった。 実施例1…45° 比較例1…30°
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】なお、上記表1〜2中、「ポリシアン酸エ
ステル樹脂組成物の配合」の欄の各物質の詳細は、下記
の通りである。 ポリシアン酸エステル樹脂:前記式化4で表される2,
2−ビス(シアネートフェニル)プロパン〔東京化成
(株)製試薬〕。 ポリフェニレンオキサイドA:前記式化22で表され、
かつ、固有粘度η=0.40のポリ(2.6−ジメチル
−1,4−フェニレンオキサイド〔GE製〕。
【0073】ポリフェニレンオキサイドB:前記式化2
2で表され、かつ、固有粘度η=0.46のポリ(2.
6−ジメチル−1,4−フェニレンオキサイド〔GE
製〕。 ポリフェニレンオキサイドC:前記式化22で表され、
かつ、固有粘度η=0.48のポリ(2.6−ジメチル
−1,4−フェニレンオキサイド〔GE製〕。 触媒A:p−ノニルフェノール。
【0074】触媒B:アセチルアセトンコバルト(II)
塩。また、表1〜2の注釈は、下記の通りである。 ※1:各例における硬化は、この欄に示す温度で3時間
行った。 ※2:各例において、この欄に示す温度で2〜6時間、
後硬化を行った(この後硬化の間、相分離構造の大きさ
は変わらなかった)。
【0075】※3:光学顕微鏡により、キャストフィル
ムを昇温しながら観察し、透明化する最低温度を記録し
た。
【0076】
【発明の効果】この発明にかかるポリシアン酸エステル
樹脂組成物の熱硬化品は、従来のポリシアン酸エステル
樹脂硬化品に比べて、ポリシアン酸エステル樹脂に由来
する高耐熱性および優れた電気物性等の特性を維持しな
がら、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンオキサイドに
由来する靱性、可撓性、接着性等の機械的特性等にも優
れている。また、ポリフェニレンオキサイドは、ポリシ
アン酸エステル樹脂と同様に優れた電気物性を有してい
るため、これらを併用する、この発明の熱硬化品は、ポ
リシアン酸エステル樹脂単独の熱硬化品に比べて、電気
物性、特に誘電特性(低誘電率、低誘電正接)が向上し
ている。
【0077】そのため、この発明の熱硬化品は、構造材
料、接着材料、成形材料、封止材料、フィルム、積層板
等に利用した際、優れた性能を発揮することができる。
この発明にかかる熱硬化品の製造方法によれば、上記の
優れた熱硬化品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の試料の最終硬化物の相分離構造(粒
子構造)を示す光学顕微鏡写真である。
【図2】実施例1の試料を180℃で硬化させる際の構
造周期の経時変化を示すグラフである。
【図3】実施例2の試料を190℃で、実施例3の試料
を200℃で、それぞれ硬化させる際の構造周期の経時
変化を併せて示すグラフである。
【図4】実施例3の試料の最終硬化物の相分離構造(粒
子構造)を示す光学顕微鏡写真である。
【図5】実施例1〜3の試料の最終硬化物の構造周期Λ
m と硬化温度との関係を示すグラフである。
【図6】低温で均一な溶液を形成し(相溶し)、昇温す
ることにより2相に分離する系において、その組成と温
度との相関関係を表す低温溶解型相図(LCST型相
図)である。
【図7】上記の相図において、バイノーダル曲線とスピ
ノーダル曲線を示す図である。
【図8】上記の相図において、均一に相溶している混合
系の温度を急速に上げた時の相分離の過程を説明する図
である。
【図9】構造周期Λm を有する3次元変調構造と濃度ゆ
らぎを模式的に表す図である。
【図10】構造周期Λm を有する2次元変調構造を模式
的に表す図である。
【図11】変調構造を有する従来のエポキシ樹脂/熱可
塑性樹脂混合系の硬化物の表面を溶剤エッチングした後
の粒子構造を表す、文献(1) 記載の走査型電子顕微鏡
(SEM)写真である。
【図12】変調構造を有する従来のエポキシ樹脂/熱可
塑性樹脂混合系の硬化物の表面を溶剤エッチングした後
のエポキシ樹脂部の粒子構造を表す立体模式図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】相図の例を図6に示す。この相図は、LC
ST型と呼ばれるものであり、同一組成では、低温側で
相溶しやすくなる例である。しかし、これとは逆に、高
温側で相溶する例もあり、その場合は、UCST相図と
呼ばれている。このような非相溶領域と相溶領域を区別
する相図上の曲線は、バイノーダル曲線と呼ばれる(図
7参照)。図7にみる相図中で、もう一つ、∂_ΔG
mix/∂φ=0の点を結び合わせると、頂点部がバ
イノーダル曲線と一致し、非相溶領域側に入り込んだス
ピノーダル曲線(図中、破線で示している。)を描くこ
とができる。スピノーダル曲線の内側では、∂_ΔG
mix/∂φ<0であり、外側では、∂_ΔG
mix/∂φ>0となっている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で表されるポリシアン酸
    エステル樹脂と、熱可塑性樹脂とを必須成分として含む
    ポリシアン酸エステル樹脂組成物であって、前記熱可塑
    性樹脂が、前記ポリシアン酸エステル樹脂との相溶域を
    有し且つ下記一般式化2で表されるポリフェニレンオキ
    サイドであることを特徴とするポリシアン酸エステル樹
    脂組成物。 【化1】 (式化1中、R1 は2官能以上の有機基を表し、xは2
    以上の整数を表す。) 【化2】 (式化2中、R2 、R3 、R4 、R5 は水素原子または
    炭素数1〜3の1価の有機基を表し、nは正の整数であ
    る。ただし、R2 、R3 、R4 、R5 は互いに同一であ
    っても異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリシアン酸エステル樹
    脂組成物の熱硬化品であって、熱硬化したポリシアン酸
    エステル樹脂が主なる組成の相と、ポリフェニレンオキ
    サイドが主なる組成の相に分離しており、これら両分離
    相が、ともに連続して規則正しく絡み合った構造を形成
    している熱硬化品。
  3. 【請求項3】 両分離相がともに連続して規則正しく絡
    み合って形成している構造が一定の周期を有するもので
    ある請求項2記載の熱硬化品。
  4. 【請求項4】 構造の周期が、光散乱測定における散乱
    極大をパラメータとして判別可能である請求項3記載の
    熱硬化品。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のポリシアン酸エステル樹
    脂組成物を原料として用い、そのポリシアン酸エステル
    樹脂とポリフェニレンオキサイドとを相溶させた後、前
    記ポリシアン酸エステル樹脂を熱硬化させることによ
    り、この熱硬化したポリシアン酸エステル樹脂が主なる
    組成の相と、前記ポリフェニレンオキサイドが主なる組
    成の相とに分離させ、これら両分離相が、ともに連続し
    て規則正しく絡み合った構造を形成している熱硬化品を
    得るようにする熱硬化品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138366A (ja) * 2008-04-01 2010-06-24 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc 樹脂組成物、プリプレグおよび金属箔張り積層板

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