JPH0617627Y2

JPH0617627Y2 - 前倒れ型シート

Info

Publication number: JPH0617627Y2
Application number: JP1989142885U
Authority: JP
Inventors: 文夫五十嵐
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1989-12-11
Filing date: 1989-12-11
Publication date: 1994-05-11
Anticipated expiration: 2004-05-11
Also published as: JPH0382635U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、バス、特に、観光バスに適用するように改
良された前倒れ型シートに関する。

背景技術および目的・課題観光バスに使用されるシートでは、外観を向上させるた
めに、シート・クッション・フレームが、単一脚の一体
構造に製作され、そして、非常口シートは、前倒れ構造
を採用して、非常口に有効開口幅が確保できるように配
慮されてきた。

ところが、その非常口シートは、脚が複数のリンクから
なるので、室内の意匠的効果を低下させた。

そこで、この考案の目的・課題は、非常口シートに非常
口シート以外のシートの脚を使用可能にし、室内の意匠
的効果を向上させるところの前倒れシートの提供にあ
る。

具体例の説明以下、図面に示された具体例に基づいて、この考案の前
倒れ型シートを説明するに、第１ないし３図は、観光バ
スの非常口シートに具体化されたこの考案の前倒れ型シ
ートの具体例１０を示し、この非常口１０では、ベース
１３が、非常口（図示せず）に近接してバス・フロア３
０にボルト締めされ、また、単一脚１４が、そのベース
１３の前方にヒンジ連結され、さらに、ストッパ１５
が、その脚１４の後方下端に回転可能に連結されてその
脚１４を前倒れ位置に支持可能にし、またさらに、スト
ッパ受け１６が、そのベース１３の後方に溶接されてそ
の脚１４が前倒れされる際、そのストッパ１５を廻り止
めさせ、さらには、スナップ・アクション・ファスナ１
７が、その脚１４に溶接されたソケット１８、および、
そのベース１３に溶接されたスナップ・イン１９からな
り、常態で、そのベース１３にその脚１４を止めるとこ
ろの前倒れ構造に製作された。

特に、その脚１４は、中空構造で、そのベース１３の上
面に突き出されて軸受け穴を備えたボス２０にボルト２
１およびダブル・ナット２２、２２で前倒し可能に連結
され、そのストッパ１５は、その脚１４に抜け止めされ
たピン２３に回転可能に支持されて一端をそのベース１
３上に、他端をその脚１４の開口２４を通してその脚１
４の外側にそれぞれ伸長させ、渦巻きスプリング２５で
そのストッパ受け１６方向に回転させる力が与えられて
あり、そして、そのストッパ受け１６はＵ字形に製作さ
れた。

また、この非常口シート１０において、１１はクッショ
ン・シート、１２はシート・バック、２６、２６はボル
ト穴、そして、２７、２７はねじ穴である。

したがって、そのシート・バック１２を前方に押すか、
若しくは、引くと、そのスナップ・イン１９がそのソケ
ット１８から抜けるので、その脚１４は、そのボルト２
１のまわりに前方に回転され、それに伴って、そのスト
ッパ１５は、その渦巻きスプリング２５でそのピン２３
のまわりに後方に回転され、そのスナップ受け１６に一
端を嵌め込み、その非常口シート１０を前倒れ位置に保
持する。その結果、その非常口には有効開口幅が確保さ
れた。

考案の利便・利益この考案によれば、単一脚が、ベースの前方にヒンジ連
結され、ストッパが、その脚の後方下端に回転可能に連
結されてその脚を前倒れ位置に支持可能にし、そして、
ストッパ受けが、そのベースの後方に固定的に配置さ
れ、そして、その脚が前倒れされる際、そのストッパを
廻り止めするところにあるので、非常口の有効開口幅が
確保されて、非常口シートにもそれ以外のシートの脚が
使用可能になり、室内の意匠的効果が向上され、そし
て、バス、特に、観光バスにとって有用で実用的にな
る。

考案と具体例との関係先のように、図面を参照しながら説明されたこの考案の
具体例からして、この考案の属する技術の分野における
通常の知識を有する者にとって、種々の設計的修正や変
更は容易に行われることであり、さらには、この考案の
内容が、その考案の課題を遂行ならしめる考案の成立に
必須であり、その考案の性質であるその考案の技術的本
質に由来し、そして、それを内在させると客観的に認め
られる態様に容易に置き換えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、観光バスの非常口シートに具体化されたこの
考案の前倒れ型シートの側面図、第２図は、第１図に示
す非常口シートの部分斜視図、および、第３図は、第１
図に示す非常口シートの前倒れ状態の部分側面図であ
る。１３……ベース、１４……単一脚、１５……ストッパ、
１６……ストッパ受け、１７……スナップ・アクション
・ファスナ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】非常口に近接してバス・フロアに取り付け
られるベースと、そのベースの前方にヒンジ連結される単一脚と、その後方下端に回転可能に連結されてその脚を前倒れ位
置に支持可能するストッパと、そのベースの後方に固定的に配置され、そして、その脚
が前倒れされる際、そのストッパを廻り止めするストッ
パ受けと、そのベースおよび脚の何れか一方に配置されるソケッ
ト、および、そのベースおよび脚の何れか他方に配置さ
れるスナップ・インからなり、常態で、そのベースにそ
の脚を止めるスナップ・アクション・ファスナとを備える前倒れシート。