JPH061757A - 光学活性α−メチルベンジルアミンの製造方法 - Google Patents

光学活性α−メチルベンジルアミンの製造方法

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JPH061757A
JPH061757A JP15835692A JP15835692A JPH061757A JP H061757 A JPH061757 A JP H061757A JP 15835692 A JP15835692 A JP 15835692A JP 15835692 A JP15835692 A JP 15835692A JP H061757 A JPH061757 A JP H061757A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (RS)−α−メチルベンジルアミンから光
学活性マンデル酸を分割剤とするジアステレオマー法に
より光学活性体を製造するに当って、反応系にビス(α
−メチルベンジル)アミンを添加するとともに、アンモ
ニアもしくは一級アミンの無機酸もしくは有機酸の塩、
および(または)水溶性無機塩類を存在させる。 【効果】 析出する難溶性ジアステレオマー塩の結晶
が、濾過性の良好な形態で得られるため、容易に光学純
度の高い製品を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(RS)−α−メチル
ベンジルアミンからジアステレオマー法により(R)−
または(S)−α−メチルベンジルアミンを製造する方
法の改良に関する。 本発明の方法により、難溶性のジ
アステレオマー塩が濾過の容易な結晶形態で得られる。
【0002】
【従来の技術】光学活性な化合物の需要が年々増加し、
その応用分野は医薬や農薬ばかりでなく、強誘電性液晶
材料にまで広がっている。 それとともに光学純度に対
する要求もきびしくなり、とくに医薬、農薬の分野で
は、不要な対掌体は不純物とみなして極力排除する傾向
にある。 従って、所望の対掌体を高い光学純度をもっ
て、工業的に有利に製造する技術の開発が望まれてい
る。
【0003】工業的な実施に適する光学分割技術のひと
つとして、ジアステレオマー法がある。 この方法は、
よく知られているとおり、目的物のラセミ体に光学活性
な分割剤を作用させて所望の対掌体と分割剤とのジアス
テレオマーを難溶性塩として析出させ、固液分離したの
ち分解して、光学活性体を取得することからなる。
【0004】この過程で得られる難溶性塩の形態はさま
ざまである。 結晶はもちろん大きい方がよいが、見掛
上大きくても薄い鱗片状であったり、長く薄い板状であ
ったりすると、遠心分離機にかけたときに結晶が遠心力
に対し直角の方向に配列して重なり合う結果、母液の濾
過性が悪くなるばかりか、洗浄性をも損なうことが多
い。 その結果、得られる製品の光学純度が低くなる。
それゆえ、難溶性ジアステレオマー塩の結晶を濾過容
易な形態で得ることは、光学活性な化合物の製造におい
て重要である。
【0005】発明者らのひとりは、ラセミ体のα−フェ
ニルエチルアミンすなわちα−メチルベンジルアミンか
ら、光学活性マンデル酸を分割剤として使用するジアス
テレオマー法により光学活性体を製造する技術を確立
し、すでに提案した(特公平2−4581号)。
【0006】その技術の工業的実施に当っても、上述し
た問題がある。 α−メチルベンジルアミン・マンデル
酸塩の難溶性ジアステレオマー塩結晶は、一般に薄く長
い六角板状であって、濾過性がよくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ラセ
ミ体のα−メチルベンジルアミンから光学活性マンデル
酸を分割剤として使用するジアステレオマー法により光
学活性体を製造する方法を、工業的に有利なように改良
し、難溶性ジアステレオマー塩の結晶形態を濾過が容易
なものにして実施する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光学活性α−メ
チルベンジルアミンの製造方法は、上述した(RS)−
α−メチルベンジルアミンからジアステレオマー法によ
り(R)−または(S)−α−メチルベンジルアミンを
製造する方法において、水性媒体中で、(RS)−α−
メチルベンジルアミンに対し、式(I)であらわされる
ビス(α−メチルベンジル)アミン
【0009】
【化3】
【0010】ならびに、アンモニアもしくは一級アミン
の無機酸もしくは有機酸の塩類および(または)水溶性
無機塩類の存在下に、分割剤として光学活性マンデル酸
を作用させ、式(II)であらわされる難溶性の光学活性
ジアステレオマー塩
【0011】
【化4】
【0012】(式中、*は不斉炭素原子をあらわす。)
を濾過容易な結晶として析出させることを特徴とする。
【0013】上記の製造方法において(R)−α−メチ
ルベンジルアミンを取得しようとする場合には、光学分
割剤として(R)−マンデル酸を使用し、式(I)であ
らわされるビス(α−メチルベンジル)アミンとして、
立体配置が(R,R)または(R,S)であるもの、好
ましくは前者を存在させ、式(II)であらわされる難溶
性ジアステレオマー塩として(R)−α−メチルベンジ
ルアミン・(R)−マンデル酸塩を形成させる。
【0014】一方、(S)−α−メチルベンジルアミンを
取得しようとする場合には、光学分割剤として(S)−
マンデル酸を使用し、式(I)であらわされるビス(α
−メチルベンジル)アミンとして、立体配置が(S,
S)または(R,S)であるもの、好ましくは前者を存
在させ、式(II)であらわされる難溶性ジアステレオマ
ー塩として(S)−α−メチルベンジルアミン・(S)
−マンデル酸塩を形成させる。 要するに、ビス(α−
メチルベンジル)アミンとして、その立体配置の少なく
とも一つ、好ましくは二つが、析出させようとする難溶
性ジアステレオマー塩を構成するα−メチルベンジルア
ミンの立体配置と同じであるものを使用する。
【0015】ビス(αーメチルベンジル)アミンの合成
法は、M.B Eleveldら,J.Org.Chem.,51(19),3
635(1986)に記載されている。 ただし、この
報告は(S、S)体を目的とするものである。
【0016】難溶性ジアステルオマー塩の再結晶工程に
おいても、上記のようなビス(αーメチルベンジル)ア
ミンを添加し、前記の有機塩類または無機塩類が存在す
るという条件下に操作すれば、光学分割反応の工程と同
様にジアステレオマー塩の結晶が、厚い六角板状晶また
は菱形晶として得られ、固液分離が容易であるという利
益を、ここでも享受できる。
【0017】
【作用】光学活性体の結晶の晶癖が特定の添加剤により
変化することは、ある種のアミノ酸類に関して知られて
いた〔Lahavら、Nature,296巻,p.2
1(1982)〕。 しかし、α−メチルベンジルアミ
ンの光学分割に関しては、難溶性ジアステレオマー塩の
晶癖を添加剤により変化させ得る可能性すら考えられて
いなかった。 従って、前記式(I)であらわされるビ
ス(α−メチルベンジル)アミンと特定の塩類との存在
下にジアステレオマー法を実施したとき、結晶形態が濾
過性のよい厚い六角晶や菱形晶になることは、本発明者
らがはじめて見出した事実である。
【0018】ビス(α−メチルベンジル)アミンは、前
記したように、目的物に応じて、立体配置が(R,R)ま
たは(S,S)を使用するのが有利であり、難溶性ジアス
テレオマー塩に対して重量で0.005%以上あれば有
効である。 (R,S)または(S,R)であらわされ
るものは目的物がどちらであっても使用できるが、難溶
性ジアステレオマー塩に対して0.2モル%程度の存在
を必要とする。 ビス(α−メチルベンジル)アミンが
目的物と立体配置に関して同じ構成部分をもっていない
場合は、1重量%を添加しても、期待した効果を得るこ
とができない。
【0019】ビス(α−メチルベンジル)アミンに代え
てベンジルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、あ
るいはN−ベンジル−α−メチルベンジルアミンなどを
加えても難溶性ジアステレオマー塩の結晶形態の変化は
認められない。 このことと上記の事実とから、本発明
の効果の発現に関して、ビス(α−メチルベンジル)ア
ミンが立体選択的に作用していることがうかがわれる。
【0020】二級アミンであるビス(α−メチルベンジ
ル)アミンは、水性媒体に対する溶解度が小さいため、
反応系に(RS)−α−メチルベンジルアミンとともに
加えて、塩酸、硫酸あるいは酢酸などで中和して溶解度
を高めるか、またははじめから鉱酸塩の形で加えるなど
するとよい。
【0021】ビス(α−メチルベンジル)アミンととも
に存在させる塩類のひとつのグループは、前記したよう
に、アンモニアもしくは一級アミンの無機酸もしくは有
機酸の塩類、たとえば塩化アンモニウム、酢酸アンモニ
ウム、エチルアミン硫酸塩、ベンジルアミン硝酸塩など
である。 α−メチルベンジルアミン塩酸塩も有効であ
るから、後記する例に示すように、光学分割の対象とす
る(RS)−α−メチルベンジルアミンの一部を塩酸で
中和した形で反応系に存在させ、その分を差し引いた量
の分割剤すなわち光学活性マンデル酸を作用させること
によっても、同じ効果を挙げることができる。
【0022】いまひとつのグループは、塩化ナトリウ
ム、硝酸カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム
などの、水に対する溶解度の高い強電解質の塩類であ
る。
【0023】どちらのグループの塩も、グループ内の2
種以上、あるいはグループ間の2種以上を併用してよい
ことはもちろんである。 添加量は広い範囲から選ぶこ
とができ、生成させようとする難溶性ジアステレオマー
塩に対して1〜500モル%、好適には5〜300モル
%を使用する。
【0024】反応を行なう水性媒体は、水または水を主
体としてこれにメタノール、エタノール、あるいはアセ
トンなどの有機溶剤を若干加えたものを意味する。 操
作の便宜からいって水が最適であり、他の溶剤を使用す
るメリットは、とりたてて見当らない。
【0025】
【実施例】
[実施例1]水21.8gに(RS)−α−メチルベンジ
ルアミン10g(82.5mmol)を溶解し、その溶液に
(R)−マンデル酸6.91g(45.4mmol)と35
%塩酸3.87g(37.1mmol)とを加えた。 さら
に、(R,R)−ビス(α−メチルベンジル)アミン塩酸
塩5.6mgを添加し、撹拌下に加熱して溶解させ、徐冷
ののち5℃まで冷却した。 ジアステレオマー塩(R)
−α−メチルベンジル・(R)−マンデル酸塩7.65
g(28.0mmol)が析出した。 この結晶は厚い六角
形で、濾過性の良好なものであった。
【0026】反応液中に生成する難溶性ジアステレオマ
ー塩は、(RS)体の半量に当る(R)体分と分割剤と
を含めた11.27g(41.3mmol)のはずであるか
ら、(R,R)−ビス(α−メチルベンジル)アミン
は、この塩に対して0.05重量%添加したことにな
る。 また、共存していた塩は、(RS)体の残りと添
加した塩酸とで形成した塩酸塩(37.1mmol)である
から、その量は難溶性塩に対しては約90モル%であっ
たことになる。
【0027】上記の難溶性塩の収率は、使用した(R
S)体中の(R)体に対して68%であり、光学純度は
98.6%eeであった。(比旋光度+40.7゜/2
0℃) [実施例2]添加する(R,R)−ビス(α−メチルベ
ンジル)アミン塩酸塩の量を変えて、実施例1を繰り返
した。 同様な難溶性ジアステレオマー塩の結晶を得
た。
【0028】[実施例3]添加するアミンとして(S,
S)−ビス(α−メチルベンジル)アミン(塩酸塩)を
光学分割剤として、(S)−マンデル酸をそれぞれ用い
て、実施例1と同様に操作した。 難溶性ジアステレオ
マ−塩(S)−α−メチルベンジルアミン・(S)−マ
ンデル酸塩が析出した。 実施例1と同様に、厚い六角
形の、濾過しやすい結晶が得られた。
【0029】[実施例4]ビス(α−メチルベンジル)
アミンとして(R,R)体と(S,S)体との等量混合
物を使用し、他の条件は実施例1と同様に操作した。
得られた難溶性ジアステレマー塩(R)−α−メチルベ
ンジルアミン・(R)−マンデル酸塩は、濾過しやすい
結晶であった。
【0030】[実施例5]添加するアミンを(R,S)
−ビス(α−メチルベンジル)アミンに変え、実施例1
を繰り返した。 大差ない結果が得られた。
【0031】[実施例6]実施例1において、共存させ
る塩としてさらに塩化はナトリウムを、析出させようと
する難溶性ジアステレマー塩に対して120モル%加え
た形を実施した。菱形で、濾過性がきわめて良い結晶が
得られた。
【0032】[実施例7]実施例1で得た難溶性ジアス
テレチオマー塩(R)−α−メチルベンジルアミン・
(R)−マンデル酸塩10.4g(38.5mmol)を、
塩化ナトリウム0.23g(3.9mmol)とともに、水
89.4gに加熱下に溶解させた。 これに、(R,
R)ービス(α−メチルベンジル)アミン塩酸塩を5.
2mg(0.02mmol)添加した。 液を撹拌下に加熱
し、いったん溶解したのち冷却して難溶性ジアステレオ
マー塩を析出させた。
【0033】得られた結晶は厚い六角形で、濾過性は良
好であった。 再結晶精製品は、収率76%光学純度9
8.6%eeであった。
【0034】[実施例8〜12]共存する塩をα−メチ
ルベンジルアミン塩酸塩以外の種々の塩に変え、そのほ
かは同様にして実施例7を繰り返した。 上記の各実施
例の操作条件および得られた結晶の形態を、表にまとめ
て示す。
【0035】[比較例1〜5]つぎの態様で、(RS)
−α−メチルベンジルアミンの(R)−マンデル酸によ
る光学分割を実施した: 1)ビス(αーメチルベンジル)アミンを添加しない。 2)共存する塩がない。 3)添加剤として(S,S)−ビス(α−メチルベンジ
ル)アミン塩酸塩を使用する。 4)同じく添加剤として(R)−N−ベンジル−α−メ
チルベンジルアミン塩酸塩を使用する。 および 5)同じくジエチルアミン塩酸塩を使用する。
【0036】いずれも濾過性のよい難溶性塩の結晶を得
ることができなかった。 条件を、表にあわせて記載し
た。
【0037】 表 No. 添加剤 濃 度 共存塩 濃 度 結晶 *1 重量% *2 モル% 形態 実施例 1 (R,R)−BαMBA 0.05 αMBA 90 B 2 (R,R)−BαMBA 0.007 αMBA 90 B 3 (S,S)−BαMBA 0.05 αMBA 90 B 4 (R,R)+(S,S) 0.05 αMBA 90 B −BαMBA 5 (R,S)−BαMBA 0.29 αMBA 90 B 6 (R,R)−BαMBA 0.05 塩化ナトリウム 120 C +αMBA 90 7 (R,R)−BαMBA 0.05 αMBA 10 B 8 (R,R)−BαMBA 0.05 塩化ナトリウム 10 B 9 (R,R)−BαMBA 0.05 ベンジルアミン 10 B 10 (R,R)−BαMBA 0.05 エチルアミン 10 B 11 (R,S)−BαMBA 0.05 塩化アンモニウム 10 B 12 (R,R)−BαMBA 0.05 酢酸アンモニウム 10 B 比較例 1 − − αMBA 90 A 2 (R,R)−BαMBA 0.05 − − A 3 (S,S)−BαMBA 1.00 αMBA 90 A 4 (R)−N−ベンジル− 2.18 αMBA 90
A α−メチルベンジルアミン 5 ジエチルアミン 0.20 αMBA 90 A *1 塩酸塩として添加した。 *2 アミンは塩酸
塩として存在させた。 BαMBA:ビス(α−メチルベンジル)アミン 結晶形態 A:長く薄い六角板状晶 B:六角晶 C:
菱形晶
【0038】
【発明の効果】本発明の方法により光学活性α−メチル
ベンジルアミンを製造するときは、その過程で生成する
難溶性ジアステレオマー塩すなわち(R)−α−メチルベ
ンジルアミン・(R)−マンデル酸塩および(S)−α
−メチルベンジル・(S)−マンデル酸塩が、通常みら
れる長く薄い六角板状晶でなく、六角晶、さらに反応条
件によっては菱形晶として得られる。 これらの結晶は
濾過性が良好であって、遠心分離機を用いた固液分離に
当って母液の「きれ」がよく、かつケークの洗浄が効果
的に行なえるから、不要の対掌体をほとんど含まないジ
アステレオマー塩を取得することができる。 この利益
は、難溶性ジアステレオマー塩の水性媒体からの再結晶
精製においても得られる。
【0039】従って本発明により、高い光学純度をもっ
た光学活性α−メチルベンジルアミンの需要に対して、
コストを高くすることなく応じることが可能である。
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】ビス(α−メチルベンジル)アミンは、前
記したように、目的物に応じて、立体配置が(R,R)ま
たは(S,S)を使用するのが有利であり、難溶性ジアス
テレオマー塩に対して重量で0.005%以上あれば有
効である。 (R,S)または(S,R)であらわされ
るものは目的物がどちらであっても使用できるが、難溶
性ジアステレオマー塩に対して0.2重量%程度の存在
を必要とする。 ビス(α−メチルベンジル)アミンが
目的物と立体配置に関して同じ構成部分をもっていない
場合は、1重量%を添加しても、期待した効果を得るこ
とができない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】得られた結晶は厚い六角形で、濾過性は良
好であった。 再結晶精製品は、収率76%光学純度1
00%eeであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野平 博之 埼玉県浦和市大久保領家51番5号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (RS)−α−メチルベンジルアミンか
    らジアステレオマー法により(R)−または(S)−α
    −メチルベンジルアミンを製造する方法において、水性
    媒体中で、(RS)−α−メチルベンジルアミンに対
    し、式(I)であらわされるビス(α−メチルベンジ
    ル)アミン 【化1】 ならびに、アンモニアもしくは一級アミンの無機酸もし
    くは有機酸の塩および(または)水溶性無機塩類の存在
    下に、分割剤として光学活性マンデル酸を作用させ、式
    (II)であらわされる難溶性の光学活性ジアステレオマ
    ー塩 【化2】 (式中、*は不斉炭素原子をあらわす。)を濾過容易な
    結晶として析出させることを特徴とする光学活性α−メ
    チルベンジルアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 光学分割剤として(R)−マンデル酸を
    使用し、式(I)であらわされるビス(α−メチルベン
    ジル)アミンとして立体配置が(R,R)または(R,
    S)であるものを存在させ、式(II)であらわされる難
    溶性ジアステレオマー塩として(R)−α−メチルベン
    ジルアミン・(R)−マンデル酸塩を形成させる請求項
    1の製造方法。
  3. 【請求項3】 光学分割剤として(S)−マンデル酸を
    使用し、式(I)であらわされるビス(α−メチルベン
    ジル)アミンとして立体配置が(S,S)または(R,
    S)であるものを存在させ、式(II)であらわされる難
    溶性ジアステレオマー塩として(S)−α−メチルベン
    ジルアミン・(S)−マンデル酸塩を形成させる請求項
    1の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記の式(II)であらわされる難溶性の
    光学活性ジアステレオマ−塩を、前記の式(I)であら
    わされるビス(α−メチルベンジル)アミン、ならび
    に、アンモニアもしくは一級アミンの無機酸もしくは有
    機酸の塩および(または)水溶性無機塩類の存在する水
    性媒体から再結晶させ、光学活性ジアステレオマー塩を
    濾過容易な結晶として析出させることを特徴とする光学
    活性α−メチルベンジルアミンの製造方法。
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