JPH06175777A - 毛筆書体形成装置および毛筆書体形成方法 - Google Patents

毛筆書体形成装置および毛筆書体形成方法

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JPH06175777A
JPH06175777A JP32399192A JP32399192A JPH06175777A JP H06175777 A JPH06175777 A JP H06175777A JP 32399192 A JP32399192 A JP 32399192A JP 32399192 A JP32399192 A JP 32399192A JP H06175777 A JPH06175777 A JP H06175777A
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JP
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handwriting
brush
pen
end point
speed
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JP32399192A
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Shinichi Matsui
真一 松居
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛筆あるいは太字のペンなどの筆跡に近似し
た描画軌跡を形成する毛筆書体形成装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 入力盤上における座標指示器の接触位置と時
刻を検出する検出手段と、検出した接触位置と時刻に基
づき座標指示器の筆跡上における方向、速度、加速度、
方向の変化度合を求める演算手段と、加速されている筆
跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫減し、減速されて
いる筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫増して描画
すると共に、筆跡始点部及び終点部毛筆体形状を付加し
毛筆書体近似する描画軌跡を生成する描画制御手段とを
備えた毛筆体形成装置であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力タブレットそ
の他のオンライン入力デバイスを用いて電子的に入力さ
れた描画軌跡を表示する描画軌跡表示方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリや電子ファイルなど
の普及により、画像を電子的に入力・蓄積・通信するこ
とが一般的になってきているが、文字や図形などを手書
きで入力する手段としては、紙その他に書いたものを光
学スキャナなどで読み取る方式や、ペン入力タブレット
等の入力装置を用いて直接電子的に入力する方式などが
ある。
【0003】ところで、一般に電子描画装置の利用者
は、描画の見やすさや見栄などの点から、太字の力強い
描画を好む傾向がある。実際、ファクシミリなどにより
手書き文字や図形を送信する場合には、鉛筆やボールペ
ンなどの細字体の筆記具でなく、サインペンなどの太字
体の筆記具を用いて描いた画像が使用されることが多
い。
【0004】このような利用者の要求を背景とし、ペン
で直接電子的に入力する装置においても、入力された描
画軌跡を太字体で表示することのできる描画軌跡表示装
置が開発されている。従来のこの種の描画軌跡表示装置
は、図3に示したように構成されており、オンライン入
力検出部31と、表示属性設定部32と、描画軌跡表示
部33とを備えている。ここで前記オンライン入力検出
部31は、オンラインの入力デバイスの入力データの位
置および時刻を検出しるものであり、表示属性設定部3
2は描画するべき軌跡の表示属性を使用者の入力に従っ
て設定すものである。また描画軌跡表示部33は、表示
属性設定部32によって設定された軌跡の表示属性に従
って表示線幅および表示形状を制御するものである。
【0005】このように構成された従来の描画軌跡表示
装置は、実際の描画を行なう前に先ず使用者が表示属性
設定部32に対して、線幅あるいは末端の形状(描き始
めと描き終りの部分を例えば丸めるとか四角くするとい
うもの)などの表示属性を設定する。一方、その描画の
動作は、先ずオンライン入力検出部31が、オンライン
の入力デバイスで入力された各点からなるデータの位置
および時刻を検出し、描画軌跡表示部33がオンライン
入力検出部31で検出された各点座標データをもとに、
表示属性設定部32で設定された表示属性に従って描画
軌跡を生成し表示する。この様にして従来の描画軌跡表
示装置においても、実際にオペレータが描いた細字の筆
跡に幅や形状を付して太字体の筆記具で描いた様な描画
軌跡を生成させることができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式では、オペレータによって予め指定された表示
属性に基づいて、描画形状が決定されていた。また、オ
ンラインで入力される文字や図形などの構成要素、例え
ばペン入力の場合ペンが入力タブレットに触れた時点
(以下「ペンダウン」と記す)から、ペンが入力タブレ
ットから離れた時点(以下「ペンアップ」と記す)まで
の一続きの座標点列(以下「ストローク」と記す)を単
位として線幅あるいは始終端点付近の形状を一定に制御
できるにとどまり、ストロークの途中で微妙に線幅を変
化させたり、描画形状を多様に変化させることはできな
かった。
【0007】したがって、上記従来の方式では、オペレ
ータが例えば毛筆で描くような筆運びで描画したとして
も、その筆運びにあわせた毛筆体筆跡を形成することが
できず、オペレータの個性にあわせた毛筆筆跡を描画す
ることはできなかった。本発明はかかる事情に鑑みて成
されたものであり、ストローク中での線幅あるいは始
点、終点付近などの描画表示形状を細かく制御して、毛
筆体あるいは太字ペン字体などの筆跡に近似した描画軌
跡を形成することのできる毛筆書体形成方法および毛筆
書体形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、入力盤上における座標指示器の
接触位置と時刻を検出するステップと、検出した接触位
置と時刻に基づき座標指示器の筆跡上における速度を求
めるステップと、加速されている筆跡箇所に相当する描
画箇所の線幅を暫減し、減速されている筆跡箇所に相当
する描画箇所の線幅を暫増して描画するステップとを備
えた毛筆体形成方法であることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の毛筆
体形成方法に更に、検出した接触位置と時刻に基づき、
座標指示器の筆跡における始点での移動速度とその後の
ペン移動方向を求めるステップと、求められた移動方向
並びに始点での移動速度に応じて決まる始点の毛筆形状
を始点相当位置の描画箇所に描画するステップとを追加
した毛筆体形成方法であることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の毛筆
体形成方法に更に検出した接触位置と時刻に基づき、座
標指示器の筆跡における終点での移動速度及び加速度、
並びに終点手前の筆跡における移動方向の変化を求める
ステップと、求めた終点での移動速度、加速度、並びに
その手前における移動方向の変化に応じ決まる終点の毛
筆形状を終点相当位置の描画箇所に描画するステップと
を追加してなる毛筆体形成方法であることを特徴とす
る。
【0011】請求項4の発明は、入力盤上における座標
指示器の接触位置と時刻を検出する検出手段と、検出し
た接触位置と時刻に基づき座標指示器の筆跡上における
速度を求める第一の演算手段と、加速されている筆跡箇
所に相当する描画箇所の線幅を暫減し、減速されている
筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫増して描画する
第一の描画制御手段と、を備えてなる毛筆体形成装置で
あることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項4に記載の毛筆
体形成装置において更に、検出した接触位置と時刻に基
づき、座標指示器の筆跡における始点での移動速度とそ
の後のペン移動方向を求める第二の演算手段と、求めら
れた移動方向並びに始点での移動速度に応じて決まる始
点の毛筆形状を始点相当位置の描画箇所に描画する第二
の描画制御手段とを追加してなる毛筆体形成装置である
ことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載の毛筆
体形成装置おいて更に検出した接触位置と時刻に基づ
き、座標指示器の筆跡における終点での移動速度、及び
加速度、並びに終点手前の筆跡における移動方向の変化
を求める第三の演算手段と、求めた終点での移動速度及
び加速度、並びにその手前における移動方向の変化に応
じて決まる終点の毛筆形状を終点相当位置の描画箇所に
描画する第三の描画制御手段とを追加してなる毛筆体形
成装置であることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記請求項4、5、及び6記載の毛筆体形成方
法に係る発明の作用について説明する。なお、請求項
1、2、及び3に記載の毛筆体形成方法に係る発明の作
用については、それぞれ請求項4、5、及び6の毛筆体
形成装置発明の作用と基本的に同様であるので、それら
の説明を省略する。
【0015】請求項4の発明の各構成は次のように作用
する。第一の検出手段が入力盤上における座標指示器の
接触位置と時刻を検出する。 第一の演算手段が検出し
た接触位置と時刻に基づき座標指示器の筆跡上における
速度を求める。 第一の描画制御手段が、加速されてい
る筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫減し、減速さ
れている筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫増して
描画する。これによって、請求項4の発明は、座標指示
器の移動速度情報に基づいて該ペンで描かれた筆跡を肉
付けし、毛筆体に近似した描画軌跡を形成する作用を奏
する。
【0016】請求項5の発明は上記請求項4の毛筆体形
成装置発明に更に第二の演算手段と第二の描画制御手段
が追加されており、第二の演算手段が検出した接触位置
と時刻に基づき座標指示器の筆跡における始点での移動
速度とその後のペン移動方向を求める。また第二の描画
制御手段が求められた移動方向並びに始点での移動速度
に応じて決まる始点の毛筆形状を始点相当位置の描画箇
所に描画する。これによって、請求項5の発明は、請求
項4に記載の作用に加え、座標指示器の筆跡における始
点での移動速度とその後のペン移動方向という新な速度
情報に基づき、描画線幅の増減のみならず描画始点部に
対し毛筆体に近似した形状を付加し、ペン軌跡を毛筆体
に近似した描画軌跡に形成するという作用を奏する。
【0017】請求項6の発明は上記請求項5の毛筆体形
成装置発明に更に第三の演算手段と第三の描画制御手段
が追加されており、第三の演算手段が、検出した接触位
置と時刻に基づき座標指示器の筆跡における終点での移
動速度、加速度、終点手前の筆跡における移動方向の変
化を求める。また第三の描画制御手段が、求めた終点で
の移動速度、加速度、並びにその手前における移動方向
の変化に応じて決まる終点の毛筆形状を終点相当位置の
描画箇所に描画する。これによって、請求項6の発明
は、請求項5に記載の作用に加え、座標指示器の筆跡に
おける終点での移動速度、加速度、終点手前の筆跡にお
ける移動方向の変化という新なに加えられた速度情報に
基づき、描画線幅の増減及び描画始点部に対する毛筆体
形状の形成に加え、描画終点部に対して毛筆体形状を付
加することができる。したがて、ペン軌跡を更に毛筆体
に近似した描画軌跡に形成できるという作用を奏する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例における毛筆書体形
成装置の基本構成図である。この毛筆書体形成装置は、
描画入力部1、座標検出部2、時刻出力部3、速度情報
算出部4、、描画軌跡決定部5、描画軌跡表示部6とを
備えている。
【0019】そして前記描画入力部1は、操作者が文字
等をイメージデータとしてポインティング入力するもの
である。この描画入力部1は通常、スタイラスペンなど
の座標指示器と入力盤であるタブレットなどで構成され
るが、その入力方式は電磁誘導、静電誘導、光学エンコ
ーダ等いずれの方式であってもよい。座標検出部2は、
前記座標指示器によって指示された入力盤上の位置の座
標を検出し、その情報を速度情報算出部4に出力するも
のであり、例えば入力デバイスとして、ペンとタブレッ
トの組合せを用いた場合、オペレータがペンで入力タブ
レット上をなぞったとき、該タブレット上の検知点が発
する信号を受け、各検知点のXY座標位置を算出する。
なお、説明の都合上、前記描画入力部1と座標情報検出
部2とを別なものとして構成したが、これらは一体的に
構成してもよい。
【0020】時刻出力部3は、速度情報算出部3に時刻
を出力するものである。速度情報算出部4は、座標検出
部2から座標位置情報をうけとり、該座標位置情報が入
力したときの時刻を時刻出力部3から読み取って、前記
時刻情報を持つ少なくとも2点以上の座標位置データを
元に、入力ペンの進行方向、進行速度、進行速度の変化
量である加速度、進行方向の変化度合並びにペン始点、
ペン終点を算出する。この速度情報算出部4は前記進行
方向等を算出する演算部と、前記演算したデータ及び時
刻データを一時記憶する記憶部から構成される。
【0021】描画軌跡決定部5は、前記速度情報算出部
4の算出結果に対応させてペンの軌跡の線幅を決定し、
並びにストローク始点部分及び終点部分に付加する毛筆
体形状を決定すると共に、前記決定に従って毛筆体軌跡
形成情報を生成する。この描画軌跡決定部5は、前記し
た決定を行う決定要素部と、前記始点部分及び終点部分
に付加する毛筆体形状として、はね体、ため体、とめ
体、右払い体、左払い体等の形状の毛筆体形状を記憶し
た記憶要素部を有して構成されている。なお、ストロー
ク始点部分及び終点部分に毛筆体形状を付加するに際し
ては、付加によって描画軌跡に不自然な段差が生じない
ように中間部分の線幅に合致する相似形の毛筆体形状が
用いられる。またペンアップ以前のペンの挙動は、ペン
アップの検知がなされた後にその時点を起点としてペン
挙動を遡ることによってなされる。なお、ペンアップ以
前のペン挙動は前記速度情報算出部4の記憶部に記憶さ
れたペン挙動データを読み出すことによって算出される
ことになっている。
【0022】描画軌跡表示部6は、描画軌跡決定部5の
毛筆体軌跡形成情報に基づき描画軌跡をディスプレイ上
に表示するものである。次に上記構成の本発明装置の動
作について、図2〜5のフローチャートに基づいて説明
する。なお、ここではオンラインの入力デバイスとし
て、ペンとタブレットの組合せを用い、またペンの進行
方向は、水平右、垂直下、斜め左下、斜め右下の5通り
で表す。
【0023】図2は本実施例装置の基本動作の全体を示
すフローチャートである。オペレータがペンでタブレッ
ト上をなぞると、描画入力部1の入力盤に複数配置され
た検知素子がそれを検知し、その検知信号を座標検出部
2に出力する。座標検出部2は前記検知信号を元に座標
位置(座標点列)を検出する(S1)。次いで、速度情
報算出部4が前記検知信号が入力されたときの時刻を時
刻出力部3の時刻情報を元に確定し、該時刻の付加され
た2点以上の座標位置情報に基づき、速度情報(ペン進
行方向、進行速度、加速度、進行方向の変化度合)及び
ペン始点、ペン終点を算出する(S2)。
【0024】次いで、上記速度情報算出部4の算出結果
に従い描画軌跡決定部5が、ストローク始点処理(S
3)、ストローク中央部処理(S4)、及びストローク
終点処理(S5)を順次行うことになる。以下に、図3
〜5のフローチャートに従って前記ステップS3、ステ
ップS4、ステップS5の各サブルーチンの内容の詳細
を説明する。
【0025】ステップS3のストローク始点処理の内容
は次の様である。ステップS21において、ペンダウン
後一定時間内の初期移動速度(ペン移動量)がしきい値
以下であるか否かを判断し、しきい値を越えるときはス
トローク始点に毛筆体形成処理を行うことなくリターン
する(S21;NO)。一方、ペンダウン後一定時間内
の初速度がしきい値以下であるときは(S21;YE
S)、ペンの移動方向が水平右方向か否かを判断し、Y
ESの場合にはストローク始点に対し、例えば図6a丸
部の様な形状の「水平右用ため体」を付加する処理を行
う(S23)。
【0026】上記ステップS22でペン移動方向が右水
平方向以外の場合は、動作はステップS24に進みペン
移動方向が垂直下方向か否かを判断する。そして、移動
方向が垂直下方向の場合(S24;YES)には、垂直
下方向対応始点画処理を行なう(S25)。他方、ステ
ップS24でNOの場合はステップS26に進み、ペン
移動方向が左斜め下方向か否かを判断する。そして、ペ
ン移動方向が左斜め下方向のときは斜め左下方向用の始
点形状画を付加する処理を行う(S27)。
【0027】更に、ステップS26でNOの場合には、
動作はステップS28に進み、ペン移動方向が斜め右下
方向のときは(S28;YES)、斜め右下方向対応の
形状画を付加する処理を行う(S29)。そして処理動
作は次のストローク中央部処理(S4)に進む。ステッ
プS4のストロール中央部処理の内容は次ぎの様であ
る。
【0028】ステップS31でペンアップされたか否か
を判断し、ペンアップされていない場合(S31;N
O)はステップS32に進み、ペン移動速度がしきい値
以上であるか否かを判定する(S32)。そして、ペン
移動速度がしきい値以上であり(S32;YES)、且
つ移動速度が増加している場合(S33;YES)に
は、描画線幅を徐徐に細くする(S34)。 一方、ペ
ン移動速度が減少しているときは(S35;YES)、
描画線幅を徐徐に太くする(S36)。図6bのに描
画線幅を徐徐に細めた場合、図6bのに描画線幅を徐
徐に太めた場合の描画形状を例示する。
【0029】ステップS32でNOの場合並びにステッ
プS36の動作がの終了した場合、ステップはS31に
戻る。そしてステップS31でペンアップが確認された
とき、動作はストローク終点処理(S5)に進む。ステ
ップS5のストローク終点処理の内容は以下の様であ
る。オペレータによって入力盤からペンがアップされる
と、描画軌跡形成部5は速度情報算出部4の記憶部に記
憶されたデータを読み出し、そのデータに基づきペンア
ップ直前(以前)の挙動情報を判定する。即ち、ペンの
移動方向の変化度合及び移動速度が予め設定されたしき
い値以上であるか否か、及びペンアップ直前の移動速度
増加量(加速度)がしきい値以上であるか否かを判定
し、何れもしきい値以上の場合には(S41;YE
S)、ストローク終点に対し「はね体」を付加する処理
を行う(S42)。
【0030】他方、ステップS41でNOの場合ステッ
プはS43に進み、、ここでペンアップ以前のペン移動
方向が水平右か、ペン移動速度の終値が小か、速度減少
度合(負の加速度)が大かを判定し、何れもYESの場
合、描画軌跡形成部5はストローク終点に対し「水平方
向用とめ体」を付加する(S44)。上記と同様に、ス
テップS43でNOのときはステップS45で、ペンア
ップ以前の進行方向が垂直下か、移動速度の終値が小
か、移動速度の減少度合が大かを判定し、何れもYES
の場合に「垂直方向用とめ体」を付加する(S46)。
【0031】一方、ステップS45でNOの場合、ペン
アップ以前の移動方向が斜め左下方向であり(S47;
YES)、移動速度の終値が大で移動速度の減少度合が
小のとき(S48)、「左下方向用払い体」を付加する
(S49)。他方、移動速度の終値が小で移動速度の減
少度合が大のとき(S50;YES)、「左方向用とめ
体」を付加する(S51)。
【0032】また、ステップS47でNOの場合は、ス
テップS52に進み、ここで移動方向が斜め右下である
とき(S52;YES)、移動速度の終値が大かつ移動
速度の減少度合が小のとき(S53)、「右方向用払い
体」を付加する(S54)。他方、ステップS53でN
Oのとき、ステップS55に進み、移動速度の終値が小
かつ移動速度の減少度合が大の場合、「右下方向用とめ
体」を付加する(S56)。
【0033】以上により、描画形成動作は終了する。こ
こで、上記した種々の描画体のいくつかの形状例を図6
a〜eに図示しておく。a丸部は「水平右方向用ため
体」、c丸部は「斜め左下方向用払い体」、d丸部は
「斜め右下方向用とめ体」、e丸部は「垂直下方向用と
め体」である。なお、本発明の主題は実際にオペレータ
がなしたペン挙動を反映させて手書き毛筆書体等を形成
する点にあり、上記フローチャートは、フローの複雑化
を避けるため、手書き毛筆体形成のための基本的動作を
示して本発明の主題を明らかにした。よって、上記フロ
ーチャートは、該フローチャートに記載されていない毛
筆体形状を付加するための処理を排除しようとするもの
でわなく、実際には更に細かな処理を加えることによっ
て、一層手書き毛筆書体に近似した描画が形成されるこ
とになる。
【0034】また上記では、ペン移動方向、速度、速度
変化度合(加速度変化)及び方向変化度合の各数値につ
いて「しきい値内」、「大」、「小」などの表現を用い
説明したが、これらの数値のそのものは本発明の主題に
直接影響を与えるものではなく、オペレータの描画し易
さ等を考慮して適当に設定すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
ブレット上における入力ペンの接触位置と時刻を検出
し、これら情報からペン移動方向、移動速度、移動速度
の増減度合、移動方向の変化度合を算出する。そして、
前記データに対応させて線幅を調整し、またストローク
始点部及びストローク終点部に毛筆体形状を付加でき
る。
【0036】したがって、本発明描画形成方法及び装置
によれば、オペレータが自由に自らの筆運びによって描
いたポインティング入力筆跡を、その筆運びに対応させ
て毛筆体あるいは太字ペン字体に近似した描画軌跡に形
成することができ、これによって従来の描画方式では不
可能であったオペレータの個性を反映させた描画軌跡、
即ち手書き毛筆書体やペン字書体等の作成が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における毛筆書体形成装置の
構成図である。
【図2】本発明の一実施例の毛筆書体形成装置の基本動
作を示すフローチャートである。
【図3】前記図2フローチャートのサブルーチン動作の
内容を示すフローチャートである。
【図4】前記図2フローチャートのサブルーチン動作の
内容を示すフローチャートである。
【図5】前記図2フローチャートのサブルーチン動作の
内容を示すフローチャートである。
【図6】毛筆書体例を図示したものである。
【図7】従来の毛筆書体形成装置の構成図である。
【符号の説明】
1 描画入力部 2 座標検出部 3 時刻出力部 4 速度情報算出部 5 描画軌跡形成部 6 描画軌跡表示部 31 オンライン入力検出部 32 表示属性設定部 33 描画軌跡表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力盤上における座標指示器の接触位置
    と時刻を検出するステップと、 検出した接触位置と時刻に基づき座標指示器の筆跡上に
    おける速度を求めるステップと、 加速されている筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫
    減し、減速されている筆跡箇所に相当する描画箇所の線
    幅を暫増して描画するステップと、を備えたことを特徴
    とする毛筆体形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の毛筆体形成方法は更
    に、 検出した接触位置と時刻に基づき、座標指示器の筆跡に
    おける始点での移動速度とその後のペン移動方向を求め
    るステップと、 求められた移動方向並びに始点での移動速度に応じて決
    まる始点の毛筆形状を始点相当位置の描画箇所に描画す
    るステップと、を備えることを特徴とする毛筆体形成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の毛筆体形成方法は、更
    に検出した接触位置と時刻に基づき、座標指示器の筆跡
    における終点での移動速度及び加速度、並びに終点手前
    の筆跡における移動方向の変化を求めるステップと、 求めた終点での移動速度、加速度、並びにその手前にお
    ける移動方向の変化に応じて決まる終点の毛筆形状を終
    点相当位置の描画箇所に描画するステップと、を備える
    ことを特徴とする毛筆体形成方法。
  4. 【請求項4】 入力盤上における座標指示器の接触位置
    と時刻を検出する検出手段と、 検出した接触位置と時刻に基づき座標指示器の筆跡上に
    おける速度を求める第一の演算手段と、 加速されている筆跡箇所に相当する描画箇所の線幅を暫
    減し、減速されている筆跡箇所に相当する描画箇所の線
    幅を暫増して描画する第一の描画制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする毛筆体形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の毛筆体形成装置は、更
    に、 検出した接触位置と時刻に基づき、座標指示器の筆跡に
    おける始点での移動速度とその後のペン移動方向を求め
    る第二の演算手段と、 求められた移動方向並びに始点での移動速度に応じて決
    まる始点の毛筆形状を始点相当位置の描画箇所に描画す
    る第二の描画制御手段と、を備えることを特徴とする毛
    筆体形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の毛筆体形成装置は、更
    に検出した接触位置と時刻に基づき、座標指示器の筆跡
    における終点での移動速度及び加速度、並びに終点手前
    の筆跡における移動方向の変化を求める第三の演算手段
    と、 求めた終点での移動速度及び加速度、並びにその手前に
    おける移動方向の変化に応じて決まる終点の毛筆形状を
    終点相当位置の描画箇所に描画する第三の描画制御手段
    と、を備えることを特徴とする毛筆体形成装置。
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