JP2007128120A - 手書き筆跡入力システム - Google Patents

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Abstract

【課題】手書き筆跡データの正確な再現、筆記者の終筆の特徴などを表現でき、筆跡をデータとして評価できるような手書き筆跡入力システムを提供する。
【解決手段】ペンスイッチがオンからオフに移行した時に、予め設定された時間内は赤外線信号と超音波信号の発信を継続する機能と、赤外線信号と超音波信号の発信周期を連続的に可変可能とする機能を前記制御手段が具備している電子ペン、並びに少なくとも、一つ以上の赤外線受光部と、二つ以上の超音波受信部を有し、前記赤外線信号と前記超音波信号の到達時間差を計測する赤外線超音波測定部、並びに該赤外線超音波測定部から得られた到達時間差を用いて前記電子ペンの位置座標データを計算する座標演算部、並びに前記電子ペンの位置座標データを筆跡データに変換する変換処理部とから成ることを特徴とする手書き筆跡入力システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも、赤外線発光素子を含む赤外線発生回路と、超音波発信素子を含む超音波発生回路と、これらの発生回路から発信する赤外線信号及び超音波信号を制御する制御手段と、被記録媒体上に直接軌跡を残すことが可能な機能を有する筆記部と、該筆記部の先端の被記録媒体との接触状態を検出するペンスイッチとから成り、該ペンスイッチのオン・オフに応じて赤外線信号及び超音波信号の発信をオン・オフする電子ペン、並びに少なくとも、一つ以上の赤外線受光部と、二つ以上の超音波受信部を有し、前記赤外線信号と前記超音波信号の前記赤外線受光部又は前記超音波受信部への到達時間差を計測する赤外線超音波測定部、並びに該赤外線超音波測定部から得られた到達時間差を用いて前記電子ペンの位置座標データを計算する座標演算部、並びに前記電子ペンの位置座標データを筆跡データに変換する変換処理部とから成る手書き筆跡入力システムに関する。
ペンの位置検出技術は近年、コンピュータの普及に伴い、「書く」という動作が人間にとって自然な情報入力手段であり、また筆跡が個人の特徴を表現するものであることから、キーボードなどに取って代わる入力手段として応用されてきている。
ペンの位置検出技術としては、例えば特許文献1に、筆記面に電極を敷設し、ペンとの静電容量結合によってペンの位置座標を検出する技術が開示されている。筆記面に位置検出機構が組み込まれており、ペンの位置を検出することができる。しかしこの技術は、机上に設置した電子タブレットやコンピュータの画面上に設置した透明の電子タブレットにスタイラスを当接してその位置座標を検出する用途に広く利用されている。
しかし、ボールペンやシャープペンシルなどを用いて筆記面に筆跡を残す場合、黒インクや芯が含有している導電性のカーボンが筆記面に塗布されることになるため、位置座標の検出精度が低下する場合があり、特に領域を塗りつぶした場合などにそれが顕著となり、筆記面に筆跡を残す用途に向くとは言えない
一方で、実際に紙などに筆跡を記録すると同時に、その筆跡を筆記したペンの位置座標をデータとして検出することが可能な技術として、例えば、特許文献2に、超音波信号送信部及び赤外線信号送信部を有する電子ペンと、この赤外線信号送信部より送信された赤外線信号を受信したときから、超音波信号送信部より送信された超音波信号を複数の箇所で受信したときまでの各時間を求めて、当該各時間に基づいて前記電子ペンの位置を検出する電子ペンの位置検出装置が開示されている。電子ペンにボールペンやシャープペンシルなどの筆記可能な手段を組み込み、ペン先の被記録媒体との接触によって赤外線信号及び超音波信号を発信することにより、紙などに筆跡を残すと共に、筆記された筆跡に対応する位置座標データを得ることが可能である。
手書き筆跡入力システムは、紙に筆跡を記録すると共にペンの位置を検出できる技術を用いて、筆記者の筆跡をデータとして取り込むものであり、その筆跡データを例えば画面上に表示したり、個人認証などの任意の目的に使用したりする。例えば下記の特許文献3には、コンピュータ通信を利用して、遠隔地でも、実際の教室に集合して行われる場合と同様の教育を受けられるシステムが提案されている。このようなシステムにおいて使用される手書き筆跡データは、紙に残った筆跡と対応するものであって、その正確な再現、及び筆記の際の筆記速度、筆圧や字形の特徴などを表現でき、筆記者の筆跡をデータとして評価できるようにすることが望まれていた。
また、筆跡の特徴の一つである筆圧を検出する方法として、下記の特許文献4では、電子ペンのペン先に連動して電気容量が変化するに可変コンデンサを配設し、超音波発生回路は、超音波素子と可変コンデンサとの合成容量によって超音波信号の周波数を決定することで、ペン先にかかる筆圧を超音波信号の周波数に変換する。受信装置は、超音波受信器が受信した超音波信号の周波数を検出し、ペン先にかかる筆圧データを算出できる方法が開示されており、これを利用すれば、ペンの位置座標と共に筆記時の筆圧を筆跡の特徴点として得ることができる。
特開昭53―52133号公報 特開2005―174189号公報 特開2002−156894号公報 特開2004−164505号公報
筆跡には大きく分けて、始筆、送筆、終筆の3つの状態に分けられる。始筆とは書き始めのペンの入り方、送筆とは始筆から終筆に至るまでのペンの送り方、終筆とはペンの納め方(終わり方)の状態を指す。筆記者の筆跡をデータとして評価できるようにするためには、終筆が筆記者の特徴が最も出やすい部分として重要である。
特許文献2に開示された方法は、電子ペンの位置座標を検出することができるものの、筆跡の特徴の表現という点では、筆記速度や、一定以上の筆圧がかかっている間の位置座標データによって表される字形を得られるのみであり、即ち送筆のみを表現するだけで、終筆は表現できないものである。
また、特許文献4に開示された方法によれば、筆跡の特徴の一つである筆圧データを得ることで、終筆を表現することができるが、電子ペンの中に筆圧を計測するための可変コンデンサが必要となる。つまり、電子ペンは、従来組み込まれる赤外線発生回路、超音波発生回路、赤外線信号と超音波信号の発信を制御する制御手段、ペン先スイッチの他にさらに可変コンデンサが加わる為、非常に複雑な構造になると共に、電子ペンの消費電力が大きくなるという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたもので、筆記可能な電子ペンを用いて紙などに筆記した筆跡をデータとして取り込み、その筆跡の特徴を、より簡易な構造と少ない消費電力で、終筆時を含めた筆記者の筆跡を評価できるようにするために十分な筆跡データを得ることを目的とする。
本発明は、少なくとも、赤外線発光素子を含む赤外線発生回路と、超音波発信素子を含む超音波発生回路と、これらの発生回路から発信する赤外線信号及び超音波信号を制御する制御手段と、被記録媒体上に直接軌跡を残すことが可能な機能を有する筆記部と、該筆記部の先端の被記録媒体との接触状態を検出し、接触している状態をオン、接触していない状態をオフとするペンスイッチとから成り、前記ペンスイッチがオンからオフに移行した時に、予め設定された時間内は赤外線信号と超音波信号の発信を継続する機能と、赤外線信号と超音波信号の発信周期を連続的に可変可能とする機能を前記制御手段が具備している電子ペン、並びに少なくとも、一つ以上の赤外線受光部と、二つ以上の超音波受信部を有し、前記赤外線信号と前記超音波信号の前記赤外線受光部又は前記超音波受信部への到達時間差を計測する赤外線超音波測定部、並びに該赤外線超音波測定部から得られた到達時間差を用いて前記電子ペンの位置座標データを計算する座標演算部、並びに前記電子ペンの位置座標データを筆跡データに変換する変換処理部とから成ることを特徴とする手書き筆跡入力システムを第1の要旨とし、
前記赤外線信号と超音波信号の発信周期を、ペンスイッチがオンからオフに移行した時に、ペンスイッチがオンの時に対し、1.0倍未満に変化させることを特徴とする請求項1記載の手書き筆跡入力システムを第2の要旨とし、
前記赤外線超音波測定部は少なくとも一つの赤外線受光部と三つの超音波受信部を有すると共に、該超音波受信部が、被記録媒体面と垂直な面内に設置されていることを特徴とする請求項1及び2記載の手書き筆跡入力システムを第3の要旨とし、
前記変換処理部は、前記位置座標データの入力毎に筆跡データへの変換を行い、画面上に筆跡として表示させる表示制御手段を有し、前記位置座標データの入力周期の変化に応じて、前記筆跡に変化を加える機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手書き筆跡入力システムを第4の要旨とし、
前記変換処理部は、前記位置座標データの入力毎に筆跡データへの変換を行い、画面上に筆跡として表示させる表示制御手段を有し、前記位置座標データに応じて、前記筆跡に変化を加える機能を有することを特徴とする請求項3記載の手書き筆跡入力システムを第5の要旨とする。
本発明では、筆記状態(被記録媒体への筆記がなされており、ペンスイッチはオンの状態)を表す送筆とは区別して、終筆を、筆記部先端が被記録媒体に触れる程度の圧力で筆記するかすれ状態(被記録媒体への筆記がなされているが、ペンスイッチはオフの状態)とその後の筆記部先端が被記録媒体に触れていない非筆記状態の2つの状態に分けて、ペンスイッチがオンからオフに移行した時点で、つまり、筆記中に筆記部先端にかかる圧力が一定以下になった時点から、予め設定された時間内は赤外線信号と超音波信号の発信を継続すると共に、この時間内の赤外線信号と超音波信号の発信周期を、筆記状態時の発信周期と変えることで、筆記状態だけでなく、終筆の筆跡情報を取得できたり、またその筆跡を再現したりすることができる。また、従来、筆圧情報を取得するために必要であった、筆圧検出用回路や可変コンデンサなどの部品をつけ加える必要がなく、電力消費を抑えながら、筆圧情報と同等の終筆の情報を取得することができる。
特に本発明では、終筆時の発信周期を短くすることで、終筆時の筆記部先端の細かな動作情報を取得することができ、またその筆跡を正確に再現できる。
さらに、三つの超音波受信部を設置することで、電子ペンの被記録媒体からの高さ位置を検出し、終筆時の筆記者の筆跡情報を取得することができ、筆跡を正確に再現する精度が飛躍的に高まった。
また、本発明のシステムに於いては、変換処理部が筆跡を表示制御する手段を有しており、座標データの入力周期の変化又は高さ方向データの変化に応じて、表示された筆跡を変化(色変化、濃度変化、線幅変化、線長変化)させる機能を有することで、例えば日本語文字の特徴点である「とめ」「はね」「はらい」やなどを正確に表現できる。また、例えば絵を描く場合でも表現力が広がる。
電子ペンは、赤外線発光素子を含む赤外線発生回路と、超音波発信素子を含む超音波発生回路と、これらの発生回路から発信する赤外線信号及び超音波信号を制御する制御手段と、被記録媒体上に直接軌跡を残すことが可能な機能を有する筆記部と、該筆記部の先端の被記録媒体との接触状態を検出するペンスイッチとから成る。筆記部には、ボールペンなどの筆記可能なリフィルなどが挿入されており、紙などの被記録媒体に筆跡を記録することができる。ペンスイッチは、筆記部先端が被記録媒体と接触し、これに一定の圧力が加わるとオン、一定の圧力以下ではオフになる。通常の筆記状態ではペンスイッチがオン、かすれ状態のような、筆記部先端が被記録媒体に触れる程度の微弱な圧力ではペンスイッチがオフになる様に、この一定の圧力を調節すると良い。
ペンスイッチがオンになると、赤外線信号と超音波信号の発信を制御する制御手段は、赤外線発生回路及び超音波発信回路に信号を与えて、赤外線信号と超音波信号を一定の周期で連続的に発信させる事で、筆記状態中の電子ペンの位置座標を発信することができる。
この制御手段はまた、ペンスイッチがオンからオフになった後も、赤外線信号と超音波信号を予め設定された時間内は継続して発信させる機能と、赤外線信号と超音波信号の発信周期を連続的に可変可能とする機能を有する事で、終筆時の電子ペンの位置座標を発信することができる。この発信周期は短ければ短いほど、詳細な筆跡情報を得ることができるが、電子ペンの消費電力は大きくなる。
赤外線超音波測定部は、電子ペンからの赤外線信号を少なくとも1つ以上の赤外線受光部にて受信し、遅れて到着する超音波信号を少なくとも2つ以上の超音波受信部にて受信し、赤外線信号受信から超音波信号受信までの時間を測定する。該赤外線超音波測定部は、電子ペンからの入力があるたびに該時間を計測して、座標演算部に送る。
座標演算部では赤外線超音波測定部で測定された時間を距離に換算し、各超音波受信部の位置関係から三角測量方式を用いて電子ペンの位置座標データに変換して、赤外線超音波測定部からの入力があるたびに、変換処理部に位置座標データを送信する。
変換処理部には、変換処理用のプログラムが予め組み込まれて起動されており、座標演算部から送信された電子ペンの位置座標データを受信する。筆記状態においては、電子ペンは赤外線信号と超音波信号を一定の周期で連続的に発信するため、変換処理部は電子ペンの位置座標データを一定の周期で受信することになる。また、変換処理部は位置座標データを受信する周期が変化すると、かすれ状態に移ったと判断する。
三つの超音波受信部を具備する場合には、ペンスイッチがオフからオンになった時点の被記録媒体面から超音波発信素子までの高さを被記録媒体面と垂直な方向の電子ペンの高さの原点の初期値とし、その後筆記状態で得られる最下点の高さを原点とし更新し続ける。とする。また、変換処理部には筆記終了高さを予め設定しており、ペンスイッチがオンで、ペンスイッチがオンからオフになり且つこの高さ以内なら筆記状態もしくはかすれ状態、筆記終了高さ以上なら非筆記状態と判断する。このとき筆記終了高さの設定は筆記者が実際の筆跡と比較して、任意に設定できるとよい。
変換処理用プログラムは筆跡データの線の太さ、色などを編集できる機能を有しており、筆記状態では指定された一定の筆跡で画面に表示し、かすれ状態になると濃度変化や線幅変化を有した筆跡で非筆記状態になる位置まで、終筆の特徴を細かく表示したり、記憶装置に保存したりすることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
図1に、本発明の手書き筆跡入力システムの一例を示す。電子ペン1から発信された赤外線信号と超音波信号は、受信装置2の超音波受信部3と赤外線受光部4でそれぞれ受信され、赤外線信号受信から超音波信号受信までの時間が、受信装置2内の赤外線超音波測定部(図示せず)にて測定される。受信装置2内の座標演算部(図示せず)では、測定された各時間を、距離に換算し、三角測量方式を用いて、2次元もしくは3次元の電子ペンの位置座標データに変換する。得られた位置座標データは、受信装置2から通信ケーブル5を通じてコンピュータ6に送られる。本実施例では、受信装置2からコンピュータ6まではUSBケーブルによって接続されている。コンピュータ6には、変換処理用のプログラムが予め組み込まれて起動されており、変換処理用のプログラムは位置座標データを筆跡データに変換し、筆跡データとしてコンピュータ6の画面に表示したり、記憶装置に保存したりすることができる。
実施例1:
図2は電子ペンの先端の構造を模写した図である。電子ペンのペンスイッチ11は通常状態はオフであって、筆記部先端に一定の圧力(例えば50g以上)が加わり、先端を支えているばね12が縮んで一定の長さ13(例えば0.2mm)移動するとオンになるものである。赤外線発光素子14と超音波発信素子15はペンスイッチがオンになると信号を一定の周期で発信し始める。
一般に、「はね」や「はらい」の部分の文字筆記時(かすれ状態)においては、他の部分の文字筆記時(筆記状態)に比べ、筆記する速度は上がる傾向になる。かすれ状態での筆記速度は、筆記者の癖や文字の種類、大きさなどによって異なるが、通常の筆記状態の1から3倍程度の速度に達することもある。これよりペンスイッチがオンからオフに移行したとき、この筆記速度に対応して赤外線信号及び超音波信号の発信周期を短くしないと、かすれ状態で取得できる位置座標データ点数が少なくなり、筆記者の特徴が捕らえにくくなる。
つまりペンスイッチがオンからオフに移行したとき、赤外線信号と超音波信号の発信周期を筆記状態時に比べて1.0倍未満、より好ましくは0.3倍以下とすることで、かすれ状態中の筆記部先端の細かな動作情報を取得することができ、またその筆跡を正確に再現できる。
図3は正確な筆跡データの例として、日本語の文字の特徴点の1つである「はね」状態の筆跡データを概念図化したものである。図3(a)は紙面上の実際の筆跡を表しており、書き始めから書き終わりまで等速で筆記している。図3(b)はペンスイッチがオンからオフに移行したときの発信周期を、筆記状態時の例えば0.3倍にしたときの概念図である。図3(c)はペンスイッチがオンからオフに移行したときの発信周期を、筆記状態時の例えば0.8倍にしたときの概念図である。
筆記動作に伴い、座標データ16〜19Eは電子ペンから出力される位置座標である。ペンスイッチがオンからオフに移行したとき電子ペンからの発信周期を変えることによって、座標データ16、17で表される筆記状態と、座標データ18、19、19Eで表される終筆時に分けられる。
筆記状態からかすれ状態に移行する場合、発信周期が変化したデータの入力があったとき、変化のあった点18の1つ前の点17が、かすれ状態の始点と判断する。その後、座標演算部からの位置座標の入力がなくなるまで、筆跡として計算を行う。
変換処理部は、画面に表示するとき、かすれ状態の始点17から位置座標入力の最後の点19Eまでを、例えば始点が100%濃度、最後の点が0%濃度になるようなグラデーションを施して、終筆の特徴点を細かく再現することができる。
かすれ状態での発信周期の倍数を下げれば、かすれ状態中の筆記部先端の細かな動作情報を取得することができ、またその筆跡を正確に再現できるが、赤外線信号と超音波信号の発信回数が増えるので、消費電力は増える。
実施例2:
図4は第2の実施例の模式図である。本実施例においては三つの超音波受信部3−1、3−2、3−3を具備する。超音波受信部3−1と超音波受信部3−2は被記録媒体と同一平面上に設置しており、電子ペンから発信された超音波信号が、これらの超音波受信部3−1及び3−2に到達した時間差から被記録媒体に筆記された筆跡の位置座標データを検出できる。超音波受信部3−3は超音波受信部3−2に対して、被記録媒体面からみて直上方向に離れて設置しており、電子ペンから発信された超音波がこれらの超音波受信部3−2及び超音波受信部3−3に到達した時間差から、電子ペンの被記録媒体からの高さを測定することができる。高さの計算が複雑になるが、超音波受信部3−3は超音波受信部3−2の直上である必要はない。
図5(a)〜(c)は、本実施例の電子ペンの位置関係を具体的に説明する図である。同図(a)は筆記状態での筆記部先端と紙などの被記録媒体面との高さ方向の関係を表している。ペンスイッチがオンになっており、赤外線信号と超音波信号を一定の周期で連続的に発信している。変換処理部では一定周期で位置座標データの入力があるため、通常の筆記状態であると判断できる。
同図(b)はかすれ状態での高さ方向の関係を表している。(a)の状態から(b)の状態に移行した場合、筆記部先端の被記録媒体面との接触状態を検出するペンスイッチがオンからオフに移行したときであり、予め設定された時間(例えば0.5秒)だけ赤外線信号と超音波信号の発信を継続する。変換処理部は超音波受信部3−2と3−3の計測結果から電子ペンの高さ(電子ペンに内蔵されている超音波素子の高さ)を計算する。この結果、原点より高く筆記終了高さ(例えば2mm)以内の場合、かすれ状態だと判断できる。
同図(c)の位置は非筆記状態(被記録媒体への筆記がなされておらず、ペンスイッチはオフの状態)を表している。電子ペンの高さが筆記終了高さ(例えば2mm)よりも高い場合には、筆跡としては表示しない。ただし、演算処理部では座標演算部からの位置座標データの入力が終わるまで筆跡データに変換して計算することで、終筆時の軌跡を正確に再現できる。
図6は、終筆時の位置座標データの概念図を示した1例である。
図6Aは日本語の「大」という文字を書いたときの位置座標を示したものである。図6Bは、終筆の特徴点である41の部分を筆記したときの電子ペンの動きを3次元の空間内で再現した概念図である。
座標データ20〜24は、筆記動作に伴い電子ペンから出力される位置座標である。電子ペンの高さによって、座標データ21迄の筆記状態と、高さ座標が筆記終了高さa未満である座標データ22のかすれ状態と、高さ座標が筆記終了高さa以上の座標データ23〜24迄の非筆記状態に分けられる。
筆記状態からかすれ状態に移行する場合、高さ原点以上の高さデータの入力があったとき、変化のあった点22の1つ前の点21が、かすれ状態の始点と判断する。その後、座標演算部からの位置座標の入力がなくなるまで、筆跡として計算を行う。
変換処理部は位置座標入力の最後の点24まで、電子ペンの軌道を計算して、どの時点で筆記終了高さaに達するかを計算して、仮想の筆記終了点25をつくる。画面に表示するときは、かすれ状態の始点21から仮想筆記終了点25までを、例えば原点が100%濃度、筆記終了高さaが0%濃度になるようなグラデーションを施して、終筆の特徴点を細かく再現することができる。
終了点は必ずしも筆記終了高さa以上の高さにある必要はなく、筆記終了高さa以内であっても、外挿法を用いることにより同じように筆跡は再現できる。また、電子ペンがかすれ状態になった後、赤外線信号と超音波信号の発信を継続中に再び筆記状態に戻る場合でも、同様にしてかすれ状態を表現するとよい。
手書き筆跡入力システムの概念図。 電子ペンの先端の構造を模写した図。 手書き文字の特徴点の概念図。 本発明の一実施例の模式図。 筆記部先端の被記録媒体面からの高さの概念図 終筆時の位置座標データの概念図
符号の説明
1 電子ペン
2 受信装置
3 超音波受信部
4 赤外線受光部
5 通信ケーブル
6 コンピュータ
11 ペンスイッチ
12 ばね
13 ペンスイッチがオンになるまでの移動量
14 赤外線発光素子
15 超音波発信素子
16、17、18、19、19E 電子ペンから出力される位置座標
3−1 超音波受信部
3−2 超音波受信部
3−3 超音波受信部
20、21、22、23、24 電子ペンから出力される位置座標
25 仮想の筆記終了点
30 筆記状態
31 かすれ状態
33 非筆記状態
41 特徴点

Claims (5)

  1. 少なくとも、赤外線発光素子を含む赤外線発生回路と、超音波発信素子を含む超音波発生回路と、これらの発生回路から発信する赤外線信号及び超音波信号を制御する制御手段と、被記録媒体上に直接軌跡を残すことが可能な機能を有する筆記部と、該筆記部の先端の被記録媒体との接触状態を検出し、接触している状態をオン、接触していない状態をオフとするペンスイッチとから成り、前記ペンスイッチがオンからオフに移行した時に、予め設定された時間内は赤外線信号と超音波信号の発信を継続する機能と、赤外線信号と超音波信号の発信周期を連続的に可変可能とする機能を前記制御手段が具備している電子ペン、並びに少なくとも、一つ以上の赤外線受光部と、二つ以上の超音波受信部を有し、前記赤外線信号と前記超音波信号の前記赤外線受光部又は前記超音波受信部への到達時間差を計測する赤外線超音波測定部、並びに該赤外線超音波測定部から得られた到達時間差を用いて前記電子ペンの位置座標データを計算する座標演算部、並びに前記電子ペンの位置座標データを筆跡データに変換する変換処理部とから成ることを特徴とする手書き筆跡入力システム。
  2. 前記赤外線信号と超音波信号の発信周期を、ペンスイッチがオンからオフに移行した時に、ペンスイッチがオンの時に対し、1.0倍未満に変化させることを特徴とする請求項1記載の手書き筆跡入力システム。
  3. 前記赤外線超音波測定部は少なくとも一つの赤外線受光部と三つの超音波受信部を有すると共に、該超音波受信部が、被記録媒体面と垂直な面内に設置されていることを特徴とする請求項1及び2記載の手書き筆跡入力システム。
  4. 前記変換処理部は、前記位置座標データの入力毎に筆跡データへの変換を行い、画面上に筆跡として表示させる表示制御手段を有し、前記位置座標データの入力周期の変化に応じて、前記筆跡に変化を加える機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手書き筆跡入力システム。
  5. 前記変換処理部は、前記位置座標データの入力毎に筆跡データへの変換を行い、画面上に筆跡として表示させる表示制御手段を有し、前記位置座標データに応じて、前記筆跡に変化を加える機能を有することを特徴とする請求項3記載の手書き筆跡入力システム。
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