JPH06174730A - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置

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JPH06174730A
JPH06174730A JP32345892A JP32345892A JPH06174730A JP H06174730 A JPH06174730 A JP H06174730A JP 32345892 A JP32345892 A JP 32345892A JP 32345892 A JP32345892 A JP 32345892A JP H06174730 A JPH06174730 A JP H06174730A
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reagent
dispensing
reaction tube
pipetting
channels
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JP32345892A
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Noritaka Ishizaki
憲孝 石崎
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第2試薬など、高価な試薬をリフレッシュやプ
ライミングによって無駄に捨てることなく、また第1試
薬の分注処理の能力を上げる。 【構成】2列の円形の反応管列12、13により実質4
チャンネルの反応管列を形成。反応管列12、13の所
定位置に4列の分注ノズル列21…21(各列のノズル
数は8)が互いに独立してスライド可能な第1試薬押出
し分注機構20を設ける。反応管列12、13の所定位
置に3列の分注ノズル列41…41(各列のノズル数は
8)から成る第2試薬押出し分注機構40を設ける。反
応管列12、13の所定位置にピペッティング方式の第
2試薬分注アーム53を設ける。つまり、4チャンネル
の内、3チャンネル分の第2試薬は押出し方式で、残り
の1チャンネル分の第2試薬はピペッティング方式で分
注する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血清などの試料に試
薬を分注し、その呈色度から化学分析を行う自動化学分
析装置に係り、とくに、セミランダムアクセス方式の自
動化学分析装置の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクリート型化学分析装置は
大別して、多数の検査項目を同時に一括して処理するパ
ラレルマルチ型の装置、1項目毎に検査するランダムア
クセス型の装置、及びそれらの中間型であるセミランダ
ム型の装置に分類される。
【0003】この内、パラレルマルチ型の化学分析装置
における試薬アクセスは、複数個の試薬ノズル列(ノズ
ル列間の相対位置は調整不可)を複数の反応管列の上方
に配置し、チューブ、シリンジ、電磁弁などにより試薬
瓶から順次ポンピングして試薬を分注する、いわゆる試
薬押出し方式に拠っている。このパラレルマルチ型の分
析装置は、同時に多数の項目を処理できるため、処理能
力に優れ、とくに大形の装置に適している。しかし、パ
ラレルマルチ型の装置は試薬押出し方式であるため、試
薬がチューブ内に滞留することになり、試薬が室温によ
って昇温して劣化することが多い。この劣化した試薬が
分注されないように、分注前に一部の試薬を捨てる(プ
ライミング、リフレッシュ)過程が必要であり、高価な
第2試薬をも無駄にしている。
【0004】また、ランダムアクセス型の化学分析装置
は、1項目毎の検査となるため、試薬のアクセスも1項
目毎でよく、通常、ピペッティング方式が採用されてい
る。このピペッティング方式は、試薬庫に配列された試
薬瓶からノズルで試薬を吸引し、そのノズル自体を反応
管の上方に移動して、その試薬を吐出させる手法であ
る。このランダムアクセス型の分析装置は、1項目毎の
検査のため、処理検体数が限定され、比較的小形のもの
に適している。ピペッティング方式は、試薬が室温にま
で昇温することもなく、試薬劣化が無いという特徴があ
る。しかし、このピペッティング方式では、反応管上に
スペースを必要とするピペッティングアームが必須であ
るため、そのピペッティングアームを精々2本程度しか
設置することができないことから、装置の処理能力に一
定の限界がある。
【0005】これに対して、セミランダムアクセス型の
分析装置は、上述したパラレルマルチ型とランダムアク
セス型の中間に位置するもので、例えば試薬ノズルを4
本単位でアクセスする規模のものが知られている。この
型の装置は、ノズル本数は少ないが、通常、パラレルマ
ルチ型と同じく、試薬押出し方式を採用している。
【0006】このように用途に応じた型の分析装置を選
択して使用できるが、近年、検査件数は増大するが、検
査項目数は減少する傾向にある。また、検査結果を即日
の内に得て、迅速な診療を行いたいとする要求が強くな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たセミランダムアクセス型の自動化学分析装置は、通
常、試薬押出し方式が用いられているため、前述したパ
ラレルマルチ型と同様に、プライミングやリフレッシュ
に拠って、通常の検査では少量しか使わない高価な第2
試薬を大量に捨てなければならないという欠点を持って
いた。さらに、例えば4項目単位で処理するセミランダ
ムアクセス型の装置において、決まった4項目だけが連
続して測定される場合の検査効率は良好であるが、任意
の項目がその都度選択された4項目となる場合、空きの
反応管が生じてしまうことが多く、処理能力が低下する
という問題があった。
【0008】この発明は、従来のセミランダムアクセス
型自動化学分析装置の問題に鑑みてなされたもので、高
価な第2試薬の試薬を無駄にすてるこという状態を極力
排除し、分析コストの低減を図ることを第1の目的とす
る。また、セミランダムアクセス型の装置において、任
意の測定項目がその都度選択される場合でも処理能力の
向上を図ることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成さ
せるため、この発明に係る自動化学分析装置は、複数チ
ャンネルの反応管列と、この反応管列の反応管に試料を
分注する試料分注手段とを備え、上記試料が分注された
反応管に測定項目に応じた第1試薬を分注した後、その
反応管に第2試薬以降の試薬を分注し、その反応管の呈
色度を測光するようにする。第1、第2試薬の分注につ
いては、上記反応管列のチャンネル数に対応した複数の
試薬瓶の第1試薬を押出し方式の吸引・吐出機構により
上記複数チャンネルの反応管列の反応管に独立して分注
するメイン試薬押出し分注手段を備えると共に、上記第
2試薬以降の試薬の内のいずれかであり且つそのいずれ
かの試薬の上記チャンネル数に対応した複数チャンネル
の試薬瓶の内、少なくとも1つチャンネルの試薬瓶の試
薬をピペッティング方式の吸引・吐出機構により上記少
なくとも1つのチャンネルの反応管列の反応管に分注す
るサブ試薬ピペッティング分注手段と、上記複数チャン
ネルの試薬瓶の残りのチャンネルの試薬瓶の試薬を押出
し方式の吸引・吐出機構により上記残りのチャンネルの
反応管列の反応管に分注するサブ試薬押出し分注手段と
を備える。とくに、好適な一態様では、前記サブ試薬ピ
ペッティング分注手段及びサブ試薬押出し分注手段は、
夫々、前記第2試薬そのものを分注する手段である。
【0010】また、第2の目的を達成させるため、とく
に、前記メイン試薬押出し分注手段の吸引・吐出機構
は、前記反応管列の上方を横断して配設され且つ前記複
数チャンネル数と同一の分注ノズル列を有する。その複
数の分注ノズル列は、個々に複数の分注ノズルを有し且
つ上記横断方向に独立してスライド可能に設置されてい
る。
【0011】
【作用】請求項1及び2記載の発明に係る自動化学分析
装置によれば、試料が分注された複数チャンネル(例え
ば4チャンネル)の反応管列の各反応管に対し、メイン
試薬押出し分注手段が第1試薬を押出し方式で各々分注
する。この後、サブ試薬ピペッティング分注手段が、例
えば1チャンネルの反応管列の各反応管に、例えば第2
試薬をピペッティング方式により分注する。これと並行
して、サブ試薬押出し分注手段が、例えば残りの3チャ
ンネルの反応管列の各反応管に押出し方式で第2試薬を
分注する。このように、高価な第2試薬、第3試薬な
ど、第2試薬以降の試薬の分注については、ピペッティ
ング方式と押出し方式の分注が適度な割合で混用され
る。このため、とくに高価な一部の特定試薬(第2試薬
以降の試薬)については、ピペッティング方式の分注を
割り当てることにより、プライミングやリフレッシュが
不要となり、その特定試薬を無駄に捨てることがない。
また、第1試薬及び第2試薬以降の試薬の残りの分注
は、押出し分注方式により行われているので、高い処理
能力が維持される。
【0012】また、請求項3及び4記載の発明に係る自
動化学分析装置によれば、とくに、メイン試薬押出し分
注手段の吸引・吐出機構の分注ノズル列数が複数チャン
ネル数と同一であり、各分注ノズル列は個々に複数の分
注ノズルを有し、独立してスライド可能である。このた
め、複数チャンネルの第1試薬のアクセスを任意に分割
して設定できるから、分流ノズル列を独立してスライド
可能にしない従来装置に比べて、分注処理能力が大幅に
向上する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図7を参
照して説明する。
【0014】図1には、セミランダムアクセス型の自動
化学分析装置の概要を示す。
【0015】この自動化学分析装置は反応ディスク10
を有する。この反応ディスク10は、ディスク外周側に
円形に配した、複数の反応管11…11から成る外側反
応管列12と、この外側反応管列12の内周側に円形に
配した、複数の反応管11…11から成る内側反応管列
13とを備える。これらの反応管列12、13は、物理
的な配列は円形2列であるが、各列12、13において
2つ置きに各種の処理をすることにより、装置全体とし
ては4チャンネルの反応管列を形成している。この反応
ディスク10は、コントローラ14の指令を受けた反応
ディスク駆動回路15によって所定方向に回転駆動させ
られる。
【0016】反応ディスク10はまた、複数のサンプリ
ングアーム16…16を備えている。このサンプリング
アーム16の各々は、図2に示すように、先端のノズル
16aにチューブ16bを介して電磁駆動のシリンジ1
6cが接続された、ピペッティング方式により構成され
ている。このサンプリングアーム16…16の各ノズル
16aの試料吸引位置Sと反応管列12、13の試料吐
出位置T,U,V,Wとの間の移動は、各々、コントロ
ーラ14の指令の元にサンプリングアーム駆動回路17
によって駆動させられる。また、サンプリングアーム1
6…16の各シリンジ16cは、同様に、コントローラ
14の指令の元にシリンジ駆動回路18からの電気信号
によって吸引、吐出動作を行う。
【0017】2本の反応管列12、13の所定位置に
は、第1試薬押出し分注機構20が設けられている。こ
の第1試薬押出し分注機構20は、円形の反応管列1
2、13の上方を横断するように設置された4本の分注
ノズル列21…21と、このノズル列21…21に接続
された押出し機構部22…22とを備えている(図3参
照)。分注ノズル列21…21の各々は、図3〜5に示
すように、8本のノズル23…23を上下方向に支持す
る、細長いノズル支持体24と、このノズル支持体24
を反応ディスク10の半径方向にスライド可能に保持す
る保持体25とを有する。各ノズル支持体24は、その
支持体24の一部に形成されたラック24aに噛み合う
ピニオン26と、このピニオン26に連結された電動モ
ータ27とにより、反応ディスク10の半径方向におい
て進退自在にスライドするようになっている。
【0018】この実施例における分注ノズル列21…2
1には、上記スライド機構を独立して持たせているた
め、電動モータ27にモータ駆動回路28から供給され
る駆動信号によって、各分注ノズル列21は独立してス
ライドし、そのノズル位置は分注ノズル列21毎に独立
して制御可能になっている。モータ駆動回路28には、
コントローラ14から、全体の処理手順の中で決まる所
定タイミング毎に制御信号が供給される。
【0019】上記押出し機構部22…22の各々は、図
3に示すように、8本のノズル23…23に一端が接続
されたチューブ30…30と、このチューブ30…30
の他端が各々挿入された第1試薬瓶31…31と、チュ
ーブ30…30の途中に各々介挿された電磁弁32…3
2と、この電磁弁32に各々連結された電磁駆動のシリ
ンジ33…33とを有する。このため、各電磁弁32を
第1試薬瓶31及びシリンジ33の連通側に切り換え、
シリンジ33のピストンロッドを引くことにより第1試
薬瓶31内の第1試薬をシリンジ33内に吸引できる。
次いで、各電磁弁32をノズル23及びシリンジ33の
連通側に切り換え、シリンジ33のピストンロッドを押
すことによりシリンジ33に吸引した第1試薬をノズル
23側に押し出すことができる。また、押出し機構部2
2…22の電磁弁32…32及びシリンジ33…33
は、分注機構駆動回路34からの駆動信号によって各ノ
ズル列毎及び各ノズル毎(即ち、全部で32個のノズル
23…23)に独立して駆動されるようになっている。
分注機構駆動回路34にはコントローラ14から制御信
号が与えられる。
【0020】さらに、反応ディスク10の所定位置に
は、反応管列12、13の上方を跨ぐようにして、第2
試薬押出し分注機構40が設けられている。この第2試
薬押出し分注機構40は、全体で3本の分注ノズル列4
1…41(各分注ノズル列41は、8本のノズル口)を
有し、上述した第1試薬押出し分注機構20と同様に押
出し分注方式により第2試薬瓶から第2試薬を分注でき
るようになっている。但し、ここでの3本の分注ノズル
列41…41はモータ駆動回路43によって一括して反
応ディスク半径方向にスライドするようになっている
が、前述したように独立してスライド可能に構成しても
よい。また、各分注ノズル列41…41の押出し機構部
の電磁弁、シリンジは前述したと同様に、分注機構駆動
回路44によって駆動される。モータ駆動回路43及び
分注機構駆動回路44は、コントローラ14の指令を受
ける。
【0021】さらに、反応ディスク10の所定位置には
回転式の試薬庫50が設置され、その試薬庫50に複数
の第2試薬瓶51…51が配設されている。この試薬庫
50はコントローラ14の指令を受けた試薬庫駆動回路
52によって回転駆動させられる。また、第2試薬瓶5
1…51内の第2試薬を分注する第2試薬分注アーム5
3が所定位置に設けられている。この第2試薬分注アー
ム53は、前述したサンプリングアーム16と同様にピ
ペッティング方式により構成され(図2参照)、その先
端のノズル位置が第2試薬吸引位置Kと反応管列12の
第2試薬吐出位置Lとの間を第2試薬分注アーム駆動回
路54によって動かされる。また、第2試薬分注アーム
53の吸引、吐出用の電磁式シリンジはシリンジ駆動回
路55によって駆動される。両方の駆動回路54、55
共に、コントローラ14の指令を受けて作動する。
【0022】一方、反応ディスク10には光学式の測光
部58が設けられており、回転してくる反応管11、1
1の呈色度を検知するようになっている。この呈色度の
データはデータ処理装置59に送られ、化学分析に供せ
られる。
【0023】続いて、この実施例の作用効果を説明す
る。
【0024】血清などの試料は搬送されて試料吸引位置
Sに置かれる。この試料吸引位置に置かれた試料は、複
数のサンプリングアーム16…16のノズルによって吸
引された後、反応管列12、13の試料吐出位置T,
U,V,Wの反応管11…11に吐出される。この後、
反応管列12、13は1回転又は数回転し、次ぎの試料
が上述と同様に分注される。
【0025】反応管列12、13が回転して、試料の入
った反応管11…11が、第1試薬押出し分注機構20
の下部にくると、モータ駆動回路28によって回転は一
時的に停止し、分注機構駆動回路34からの駆動指令に
応じて、第1試薬が第1試薬押出し分注機構20の各ノ
ズル23…23から試料の入った反応管11…11に押
出し分注される。4列の分注ノズル列21…21のスラ
イド位置は、任意に選択された測定項目に応じたモータ
駆動回路28のからの駆動信号によって独立して制御さ
れる。つまり、分注ノズル列21…21間の相対的位置
を変え、言わば「任意分割設定型」の試薬アクセス方式
としたため、1サイクル中に任意の4項目の測定が可能
になり、第1試薬の分注が従来の非独立スライド形の機
構に比べて遥かに能率良く行われる。
【0026】これを4項目型の装置について図6を用い
て説明する。図6は項目配置を模式的に示すもので、横
方向の列は分注ノズル列(チャンネル)に対応する。い
ま、4項目単位で処理され、合計32項目が配列されて
いるものとする。この中から、例えば図中の黒丸で示す
ように、7項目選択し、処理に何サイクルかかるか調べ
る。従来の固定型(分注ノズル列が独立してスライドし
ない)の装置にあっては、図6中で1行に1項目の測定
があっても1サイクル(例えば6秒)を費やす必要があ
るから、図示の例では5サイクルかかることになる。こ
れに対して、この実施例の「任意分割設定型」の装置に
よれば、各列(分注ノズル列)がスライドするので、一
度の4項目の試薬アクセスが可能となり、全部で7項目
の測定は図7に示すように2サイクルで済む。この結
果、同一項目数の測定の場合、トータルのサイクル数を
少なくすることができ、従来のセミランダムアクセス型
は勿論のこと、パラレルマルチ型に比べても、処理能力
を大幅にアップさせることができる。
【0027】また、外側、内側反応管列12、13を回
転・停止の間欠動作をさせている間に、分注機構駆動回
路44の駆動指令によって、第2試薬全体の内の3チャ
ンネル分の第2試薬が第2試薬押出し分注機構40から
測定項目に応じて反応管11…11に押出し分注され
る。
【0028】これと並行して、試薬庫駆動回路52から
の駆動信号によって回転式試薬庫50が回転し、その第
2試薬吸引位置Kには測定項目に応じた第2試薬瓶51
が位置決めされている。この吸引位置Kに在る第2試薬
瓶51の試薬が、第2試薬分注アーム駆動回路54及び
シリンジ駆動回路55によって駆動された第2試薬分注
アーム53のノズルによって吸引される。この吸引され
た第2試薬は、第2試薬吐出位置Lにアーム53と共に
搬送され、反応管11に吐出される。これにより、残り
の1チャンネル分の第2試薬が分注される。
【0029】第1試薬、第2試薬の使用量の割合は、一
般的に4:1である。しかも、使用量の少ない第2試薬
は一般に高価である。とくに、一部の測定項目(例えば
総コレステロール(T−CHO),中性脂肪(TG)の
第2試薬(例えばT−CHO−2,TG−2)はかなり
高価になっている。そこで、そのような一部の特定の第
2試薬をピペッティング方式に拠って分注することによ
り、前述したプライミングやリフレッシュ動作が不要に
なり、全体のスループット向上に寄与するだけでなく、
高価な第2試薬を無駄に捨てなくても済む。このよう
に、より高価な、そして熱の影響を受け易い第2試薬を
ピペッティング方式の分注にすることによって、全体の
試薬コストを大幅に下げることができ、測定費用の低減
を図ることができる。また、測定のための準備時間も短
縮され、全体のスループット向上に寄与する。
【0030】しかも、試薬コストの低減に寄与が少ない
第2試薬は従来と同様に押出し分注に拠っているから、
分注処理の効率を殆ど下げることも無く、また、全部を
ピペッティング方式にする場合のような設置スペースの
増大に伴う装置の大形化も回避できる。
【0031】このような任意の測定項目に対応した分注
を受けながら、各チャンネルの反応管11…11が測光
部58を通過する度に、その呈色度データが検出され、
データ処理される。
【0032】なお、この発明における反応管列のチャン
ネル数は上述した4チャンネルに限定されるものではな
く、例えば2チャンネルでも4チャンネルでもよい。ま
た、反応管列を形成するに際し、例えば4チャンネルで
あれば、実際に4個の円形、楕円形等の反応管列を形成
してもよい。
【0033】さらに、上述した実施例では第2試薬にピ
ペッティング方式と押出し方式の分注を適用する構成と
したが、この発明はそのような構成に限定されず、例え
ば、第3試薬、第4試薬など、より高次の試薬の分注に
適用してもよい。さらに、第2試薬と第3試薬について
は、各々、ピペッティング方式と押出し方式を適用する
ことも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動化
学分析装置の一態様によれば、反応管列のチャンネル数
に対応した複数の試薬瓶の第1試薬を押出し方式の吸引
・吐出機構により上記複数チャンネルの反応管列の反応
管に独立して分注するメイン試薬押出し分注手段を備え
ると共に、第2試薬以降の試薬の内のいずれか(例えば
第2試薬そのもの)であり且つそのいずれかの試薬の上
記チャンネル数に対応した複数チャンネルの試薬瓶の
内、少なくとも1つチャンネルの試薬瓶の試薬をピペッ
ティング方式の吸引・吐出機構により上記少なくとも1
つのチャンネルの反応管列の反応管に分注するサブ試薬
ピペッティング分注手段と、上記複数チャンネルの試薬
瓶の残りのチャンネルの試薬瓶の試薬を押出し方式の吸
引・吐出機構により上記残りのチャンネルの反応管列の
反応管に分注するサブ試薬押出し分注手段とを備えた。
このように、第2試薬以降の高次の試薬の複数チャンネ
ル分をピペッティング方式と押出し方式で共働して分注
することにより、とくに、より高価で熱の影響を受け易
い試薬をピペッティング方式で分注できる。この結果、
従来、押出し分注で行っていたプライミングやリフレッ
シュなどが不要になり、高価な試薬を無駄に捨てなけれ
ばならないという事態が著しく減少し、測定コストを格
段に減らすことができると共に、セミランダムアクセス
型装置としてのコンパクトな構成を維持できる。
【0035】また、この発明の自動化学分析装置の別の
態様によれば、上記メイン試薬押出し分注手段の吸引・
吐出機構は、反応管列の上方を横断して配設され且つ複
数チャンネル数と同一の分注ノズル列を有し、その分注
ノズル列は、個々に複数の分注ノズルを有し且つ独立し
てスライド可能に設置した。このため、例えば任意に選
択される複数項目の測定に対して、従来の分注ノズル列
が独立してスライドしない型の装置のように、空きの反
応管が出るという事態が少なく、効率良く複数チャンネ
ルを埋めて使用でき、格段に少ないサイクル数で同一項
目を処理し、処理能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動化学分析装置の
概略を示すブロック図。
【図2】ピペッティング方式の分注機構を示すブロック
図。
【図3】押出し方式の分注機構を示すブロック図。
【図4】複数の分注ノズル列(第1試薬用)のスライド
機構の要部を示す斜視図。
【図5】図4中のV−V線に沿った概要を一つの分注ノ
ズル列について示す断面図。
【図6】第1試薬に関する複数チャンネルの分注動作を
従来装置について説明する説明図。
【図7】第1試薬に関する複数チャンネルの分注動作を
本発明について示す説明図。
【符号の説明】
10 反応ディスク 11 反応管 12、13 反応管列 14 コントローラ 15、17、18、28、34、43、44、52、5
4、55 駆動回路 16 サンプリングアーム 20 第1試薬押出し分注機構 21 分注ノズル列 23 ノズル 31 試薬瓶 40 第2試薬押出し分注機構 41 分注ノズル列 50 試薬庫 51 試薬瓶 52 第2試薬分注アーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルの反応管列と、この反応
    管列の反応管に試料を分注する試料分注手段とを備え、
    上記試料が分注された反応管に測定項目に応じた第1試
    薬を分注した後、その反応管に第2試薬以降の試薬を分
    注し、その反応管の呈色度を測光するようにした自動化
    学分析装置において、上記反応管列のチャンネル数に対
    応した複数の試薬瓶の第1試薬を押出し方式の吸引・吐
    出機構により上記複数チャンネルの反応管列の反応管に
    独立して分注するメイン試薬押出し分注手段を備えると
    共に、上記第2試薬以降の試薬の内のいずれかであり且
    つそのいずれかの試薬の上記チャンネル数に対応した複
    数チャンネルの試薬瓶の内、少なくとも1つチャンネル
    の試薬瓶の試薬をピペッティング方式の吸引・吐出機構
    により上記少なくとも1つのチャンネルの反応管列の反
    応管に分注するサブ試薬ピペッティング分注手段と、上
    記複数チャンネルの試薬瓶の残りのチャンネルの試薬瓶
    の試薬を押出し方式の吸引・吐出機構により上記残りの
    チャンネルの反応管列の反応管に分注するサブ試薬押出
    し分注手段とを備えたことを特徴とする自動化学分析装
    置。
  2. 【請求項2】 前記サブ試薬ピペッティング分注手段及
    びサブ試薬押出し分注手段は、夫々、前記第2試薬その
    ものを分注する手段である請求項1記載の自動化学分析
    装置。
  3. 【請求項3】 前記メイン試薬押出し分注手段の吸引・
    吐出機構は、前記反応管列の上方を横断して配設され且
    つ前記複数チャンネル数と同一の分注ノズル列を有する
    請求項2記載の自動化学分析装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の分注ノズル列は、個々に複数
    の分注ノズルを有し且つ上記横断方向に独立してスライ
    ド可能に設置された請求項3記載の自動化学分析装置。
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