JPH06174607A - 擦り切り装置 - Google Patents

擦り切り装置

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JPH06174607A
JPH06174607A JP30717392A JP30717392A JPH06174607A JP H06174607 A JPH06174607 A JP H06174607A JP 30717392 A JP30717392 A JP 30717392A JP 30717392 A JP30717392 A JP 30717392A JP H06174607 A JPH06174607 A JP H06174607A
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JP
Japan
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receiver
opening
powder
roller
suction
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JP30717392A
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English (en)
Inventor
Hajime Yashiro
一 矢城
Takashi Chino
貴史 千野
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、受器の開口部から上方に
はみ出す粉体を受器の開口部面で正確に擦り切ることの
できる全自動の擦り切り装置を提供することにある。 【構成】 この発明の擦り切り装置は、前後動可能な支
持体に、軸心が上下動することができるように支持され
たフリーローラを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は擦り切り装置に関す
る。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
所定量の粉体を採取する場合には、例えば作業者が計量
カップで粉体を採取し、計量カップで採取した粉体のう
ち計量カップの開口部より更に山盛りになっている余剰
の粉体を擦り切り除去し、次いで、粉体を有するその計
量カップを計量して、正確な量の粉体を採取している。
そして、山盛り状態の粉体を擦り切るには、従来、板状
ないしエッジ状の擦り切り板を計量カップの開口部上に
摺接させていた。しかしながら、このような擦り切り動
作では、計量カップから正確に余分の粉体を擦り切り除
去することができなかった。例えば、擦り切り板が計量
カップの開口部上を正確に摺接せずに、浮き上がってし
まうことが多々あった。又何よりも、上記の擦り切り動
作を操作者が行うと、操作者は粉体塗れになったり、飛
散する粉体を吸引して健康を害するなどの問題点があっ
た。この発明は前記事情に基づいて完成されたものであ
る。すなわち、この発明の目的は、受器に供給された粉
体の内、受器の開口部から盛り上がる余剰の粉体を効率
良く、正確に除去することができ、しかも操作者によら
ずに自動的に擦り切り動作を行うことのできる擦り切り
装置を提供することにある。
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、粉体を収容した受器の
開口部上を転動するローラと、その軸心を上下動可能に
なるように前記ローラを支持する支持部材とを備えてな
ることを特徴とする擦り切り装置であり、請求項2に記
載の発明は、粉体を収容した受器の開口部上を転動する
ローラと、その軸心を上下動可能になるように前記ロー
ラを支持する第1支持部材と、この第1支持部材を回動
可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴とす
る擦り切り装置であり、
【作用】前記請求項1に記載の擦り切り装置において
は、水平なローラの軸心が上下動可能になるように支持
部材にローラが支持されているので、受器の開口部端に
向かって前進するローラの円周面が最初に受器の開口部
端に当接したとしても、ローラは上方に移動することに
より、ローラが受器の開口部端上に乗り上げることがで
きる。換言すると、受器の上端開口面とローラの周面下
端部とが同一平面になくても、つまり多少の位置ずれを
有していても、ローラが受器の開口部端上を円滑に進行
することができる。しかも、受器の開口部端上を転動す
るローラは、上下動可能に支持部材に支持されているか
ら、受器の開口部端とローラとの接触が安定し、粉体の
擦り切り面が波打ったりする現象が防止される。そし
て、この請求項1に記載の擦り切り装置によると、ロー
ラが受器の開口部端上を転動することにより受器が振動
を起こしても、受器内に収容される粉体の量に変動を起
こすことがない。前記請求項2に記載の擦り切り装置に
おいても、水平なローラの軸心が上下動可能であるか
ら、前記請求項1に記載の擦り切り装置と同様に、受器
の開口部面と擦り切り前のローラの周面下端とが位置ず
れを生じていても、ローラの前進によりローラが円滑に
受器の開口部端上に乗り上げることができる。つまり前
記請求項1の擦り切り装置と同様に、受器の開口部面と
ローラの周面下端との位置ずれが多少あっても円滑な擦
り切り操作を実行することができる。又、この請求項2
に記載の擦り切り装置においては、ローラを支持する第
1支持部材が第2支持部材に対して回動可能に支持され
ているので、ローラが受器の開口部端上を転動すると
き、第1支持部材は擦り切り面に対して斜めに傾斜す
る。つまり、ローラが受器に接触する以前は、第2支持
部材により第1支持部材が垂直に懸垂した状態になって
いるのであるが、ローラが受器の開口部端上を転動する
ときには、ローラの進行方向に対して第1支持部材が斜
め後方に遅れるように斜めになって第2支持部材に懸垂
される。その状態でローラが受器の開口部端上を転動す
ると、ローラの周面が受器の開口部端上に押しつけられ
るような力が働く。その結果、ローラと受器の開口部端
上とが常に接触した状態で、つまり、ローラが粉体によ
り受器の開口部端上で浮き上がることなく、転動する。
したがって、粉体の擦り切り面が受器の開口部端面と一
致し正確な擦り切り面が現出することになる。
【実施例】この発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明することによりこの発明を詳述する。この実施
例では、この発明の一実施例である擦り切り装置が自動
サンプリング装置に組み込まれている。この自動サンプ
リング装置と共に擦り切り装置を説明する。図1に示す
ように、自動サンプリング装置1は、ホッパー装置2
と、受器3と、吸引載置手段4と、筒状ガイド5と、粉
体廃棄ホッパー6と、擦り切り装置7と、計量装置8
と、受器ハンドリング装置9と、これら各部の動作を制
御する制御手段11とを有する。前記ホッパー装置2
は、漏斗状のホッパー本体2aとそのホッパー本体2a
の下部に設けられた下部開口部2bとを有する。そのホ
ッパー本体2aの下部開口部2bには、その下部開口部
2bを開閉するダンパー2cが設けられている。ダンパ
ー2cはダンパー駆動装置2dに結合され、そのダンパ
ー駆動装置2dの駆動により下部開口部2bを閉鎖しあ
るいは下部開口部2bを開放することができるようにな
っている。そのホッパー本体2aにおける下部開口部2
bの下方には、下部開口部2bから落下する粉体の落下
する空間を挟んで、発光センサー12とその発光センサ
ー12から発せられる光を検知する受光センサー13と
が配置されている。この発光センサー12及び受光セン
サー13によって、ホッパー本体2aにおける下部開口
部2bから落下する粉体を検出することができるように
なっている。ホッパー本体2aの外周にはホッパー本体
2aに振動を付与する加振装置14が配置される。前記
ホッパー本体2aにおける下部開口部2bの下方には吸
引載置手段4と筒状ガイド5とが配置される。図1及び
図2にも示すように、この吸引載置手段4は、その上端
を開口する吸引筒状体4aを有する。吸引筒状体4aの
上端開口部4bの大きさは、上端開口部4bの端縁で受
器3を載置することのできる適宜の寸法に設定される。
吸引筒状体4aの上端開口部4bにおける端縁には、そ
の上端開口部4bに受器3を載置したときに受器3の底
面と上端開口部4bとの間に間隙を生じるように、切り
欠き4cが設けられている。この切り欠き4cの形状に
ついては特に制限がなく、鋸刃状であっても、吸引筒状
体4aの上端開口部4bの環状端縁部に列設された方形
であっても良い。この吸引筒状体4aの下部円周面には
鍔状に形成されると共に、逆さにした受器3をこの吸引
筒状体4aに被せたときに受器3の開口部端を載置する
環状載置面4dとこの環状載置面4dの外延から環状に
立設する筒状ガイド5とが設けられている。この吸引筒
状体4aは、粉体廃棄ホッパー6内に立設した状態で配
置される。そして、この吸引筒状体4aの下端部は粉体
廃棄ホッパー6の外部に導かれ、接続管例えばフレキシ
ブルチューブ15を介して吸引機構16に接続される。
この吸引機構16は、前記フレキシブルチューブ15の
先端を内部に導入した粉体集塵室16aと、粉体集塵室
16aに接続されたフィルター16b付きのブロワー1
6cとを有する。この吸引機構16では、前記ブロワー
16cを駆動することにより、前記吸引筒状体4aの上
端開口部4bから外気を粉体集塵室16aに取り込み、
前記フィルター16bで外気と共に吸引された塵埃を除
去することができるようになっている。吸引筒状体4a
の上端開口部4bに受器3を載置した場合にその受器3
の開口部にほぼ同じ水平面内には、擦り切り装置7が配
置される。この擦り切り装置7は、例えば図3に示され
るように、図示しない駆動手段によって前後移動するこ
とのできる支持部材7aと、その支持部材7aの先端部
に設けられたところの、コ字状に形成された支持体7b
と、その支持体7bにおける相対向する支持片7cに設
けられた縦長の支持穴7dに軸心7eを支持することに
より前記支持片7c間に装着されるフリーローラ7fと
を有する。この図3に示す擦り切り装置7は、請求項1
に記載の擦り切り装置7の一実施例である。この図3に
示す擦り切り装置7においては、フリーローラ7fは前
記縦長の支持穴7dに規制された範囲でフリ−ローラ7
fの軸心7eを上下動させることができる。なお、自動
サンプリング装置1においては、前記図3に示す擦り切
り装置7の代わりに、変形例として図4に示す擦り切り
装置7を採用することもできる。図4に示す擦り切り装
置7は、請求項2に記載の擦り切り装置7の一実施例で
ある。図4に示すように、この擦り切り装置7は、図示
しない駆動手段により前後動をすることのできる第2支
持部材7gと、この第2支持部材7gの先端部において
縦方向に懸垂され、かつ第2支持部材7gの先端部にお
いて回動可能に支持されたところの、コ字状に形成され
た第1支持部材7hと、この第1支持部材7hにおける
相対向する支持片に設けられた固定ローラ7jと、この
固定ローラ7jの直径よりも大きな内径を有すると共に
その内径を有する内部筒状空間内に前記固定ローラ7j
を挿通するようにして前記固定ローラ7jに装着された
フリーローラ7kとを有する。この図4に示す擦り切り
装置7においては、フリーローラ7kは前記固定ローラ
7jを中にして自由に回転することができ、又、第1支
持部材7hは、第2支持部材7gの先端における支点に
おいて自由に揺動ないし回動することができるようにな
っている。図1に示すように、前記粉体廃棄ホッパー6
の下端には、排出管6aが接続されている。この排出管
6aの下端先端部は、粉体投入箱6bに挿入される。な
お、この実施例では、この自動サンプリング装置1を自
動嵩比重測定装置として使用するので前記排出管6aの
下端先端部を粉体投入箱6bに挿入するものである。こ
の自動サンプリング装置1は自動嵩比重測定装置に限定
されるものではなく、種々の用途に使用することができ
る。例えば、この自動サンプリング装置1を樹脂の押出
成形装置に接続して一定量の樹脂粉体供給装置としても
活用することができる。そのような樹脂粉体供給装置と
してこの自動サンプリング装置1を採用するときには、
粉体廃棄ホッパー6の下端を押出成形装置の樹脂供給口
に接続しても良いし、場合によっては、この自動サンプ
リング装置1における粉体廃棄ホッパー6そのものを押
出成形装置における樹脂供給ホッパーとしても良い。吸
引載置手段4における吸引筒状体4aの上端開口部4b
に載置される受器3としては、粉体を収容し、その開口
部が水平に切り整えられている限り特にその材質、構造
等に制限があるわけではない。もっとも、この自動サン
プリング装置1を自動嵩比重測定装置として活用するの
であると、粉体の嵩比重測定につきJISで規格された
所定の寸法及び内容積を有する受器3であることが望ま
しい。もちろん、この受器3はそのようなJIS規格の
容器に限られず、この自動サンプリング装置1の用途に
応じて、受器3の寸法や材質等を適宜に決定することが
できる。計量装置8としては、重量を測定することがで
き、しかも受器3を載置することのできる計量面8aを
有している限り特にその構造、規格等に制限はない。も
っともこの計量装置8は、計量結果を制御手段11に電
気的に伝達することができるようになっている。図1に
示すように、受器ハンドリング装置9は、把持部材9a
と、回動支持部材9bと、移動体9dとを有し、制御手
段11による制御を受ける。この受器ハンドリング装置
9における把持部材9aは、回動支持部材9bに結合さ
れた一対の把持片9eを有する。そして、この把持片9
eは左右に開閉することができ、把持片9eの間に受器
3を配置し、把持片9eでこの受器3を挟むことにより
受器3を把持することができるようになっている。回動
支持部材9bは、移動体9dに装着され、回動支持部材
9b自体が垂直面内で回転することにより把持片9e自
体も垂直面内で回転することができるようになってい
る。移動体9dは、吸引筒状体4aの上端開口部4bに
載置された受器3を前記把持片9eで挟むことができる
位置と前記計量装置8における計量面8aの上方との間
を水平に往復動することができ、また、計量装置8にお
ける計量面8aの上方から下降して計量面8aに受器3
を載置することができるように、しかも計量面8a上の
受器3を把持してこれを上昇させることができるよう
に、水平移動と上下移動とをすることができるようにな
っている。これらの動作を実行するために、この回動支
持部材9bは、図示しない案内レールを有し、又、移動
体9dの移動運動を実現するために、前記案内レール上
を転動する回転輪及びその回転輪を駆動する駆動手段等
を有している。制御手段11は、前記受器ハンドリング
装置9の動作すなわち移動体9dの移動動作、回動支持
部材9bの回動動作、把持部材9aの把持動作を制御
し、又、加振装置14の駆動、ダンパー2cの開閉動
作、擦り切り装置7の動作、ホッパー洗浄装置の動作を
制御する。次に以上構成の自動サンプリング装置1の作
用について説明する。まず初期状態として、ホッパー本
体2a内に所定量の粉体が収容され、ホッパーにおける
下部開口部2bはダンパー2cにより閉鎖され、その開
口部を上にした受器3が吸引筒状体4aの上端開口部4
b上に載置されているとする。制御手段11の制御指令
を受けたダンパー駆動装置2dによりダンパー2cが退
避運動をすることにより、ホッパー本体2aにおける下
部開口部2bが開き、ホッパー本体2a内の粉体が受器
3に向かって落下する。このとき加振装置14によりホ
ッパー本体2aに振動を付与すると、下部開口部2bか
らの粉体の落下を円滑に実現することができる。すなわ
ち、加振装置14によりホッパー本体2aに振動を付与
すると、下部開口部2bにおいて粉体のブリッジ形成が
阻止される。発光センサー12及び受光センサー13に
より粉体の落下が検知され、受器3の中に正確に粉体が
供給されたことが確認される。一定時間下部開口部2b
が解放されることにより所定量の粉体が受器3に収容さ
れると、ダンパー2cが下部開口部2bを閉鎖する。受
器3には、図3に示すように、粉体17が受器3の開口
部から山盛り状態になって収容されている。次いで、制
御手段11は擦り切り装置7における図示しない駆動手
段を制御することにより、擦り切り装置7における支持
部材7aを前進させる。支持部材7aの前進によりフリ
ーローラ7fが受器3の開口部に向かって水平に前進す
る。もしこのフリーローラ7fの水平移動方向において
フリーローラ7fの周面下端が受器3の開口部面と同じ
平面になく、フリーローラ7fの周面下端が受器3の開
口部面よりもわずかに下方に位置していても、フリーロ
ーラ7fはその軸心7eが上下動可能に支持部材7aに
支持されているから、フリーローラ7fの周面が受器3
の開口部端に当接し、次いでフリーローラ7fが受器3
の開口部端上に円滑に乗り上げることができる。そして
なおも支持部材7aを前進させることにより、フリーロ
ーラ7fは受器3の開口部端上を転動し、かかる転動に
よって受器3における山盛り状態の粉体17が擦り切ら
れる。この擦り切り動作を実行しているときには、吸引
機構16におけるブロワー16cを駆動することによ
り、吸引筒状体4aの上端開口部4bから外気を吸引す
る。吸引筒状体4aの上端開口部4bには受器3の底面
が載置されてはいるが、その上端開口部4bには切り欠
き4cが設けられているので、その切り欠き4cから外
気が急速に吸引筒状体4aの内部に吸引される。したが
って、この外気の吸引により、前記フリーローラ7fで
擦り切られた過剰の粉体は外気の急速な吸引に導伴され
て吸引筒状体4a内に吸い込まれ、外気と共に吸い込ま
れた粉体は集塵室に集められる。又、この吸引筒状体4
aは粉体廃棄ホッパー6内に立設しているので、擦り切
られた粉体の全てが前記吸引筒状体4a内に吸引され
ず、吸引筒状体4aよりも広い範囲に落ちた粉体はこの
粉体廃棄ホッパー6内に落下する。したがって、この自
動サンプリング装置1においては、擦り切り動作により
受器3から落下した粉体は、吸引筒状体4a内に収容さ
れ、あるいは粉体廃棄ホッパー6内に落下するので、自
動サンプリング装置1の外に粉体が飛散することがな
い。したがって、この自動サンプリング装置1はその装
置周辺を粉体まみれにすることがない、クリーンな装置
であるといえる。又、ブロワー16cの駆動により吸引
筒状体4aの上端開口部4bから外気を高速で吸引する
ので、受器3の外周面に付着する粉体をも吸引すること
ができるので、粉体を収容した受器3の外周面を常に清
浄に維持することができる。擦り切り動作の終了後、フ
リーローラ7fは元の位置に退避し、ブロワー16cの
駆動も停止する。そして、自動ハンドリング装置が駆動
を開始する。すなわち、吸引筒状体4aの上に載置され
た受器3の近傍に待機していた受器ハンドリング装置9
における把持片9eが受器3を把持する。把持片9eで
受器3を把持した状態で移動体9dが水平移動すること
により、受器3を計量装置8の上方に移動させる。計量
装置8の上方に位置するに至った受器3を、移動体9d
が下降することにより、計量装置8における計量面8a
に、安置する。受器3が計量面8aに安置されると、把
持片9eは左右に広がり、受器3を把持片9eから解放
する。計量装置8は、粉体を収容する受器3を計量し、
計量データを制御手段11に出力する。計量を終了する
と、再び一対の把持片9eにより受器3が把持され、移
動体9dの上昇により受器3を上方に移動させる。次い
で移動体9dを水平移動することにより受器3を粉体廃
棄ホッパー6の上方に位置させる。回動支持部材9bを
駆動することにより把持片9eを垂直面内で回転させる
ことにより、開口部を上にしていた受器3をひっくり返
し、その開口部を下にすることにより、受器3内の粉体
を粉体廃棄ホッパー6内に投入する。粉体の投入終了後
に、移動体9dは移動し、開口部を下にした状態の受器
3を、吸引筒状体4aの上方に位置させる。そして受器
3を吸引筒状体4aに被せる。受器3の開口部が環状載
置面4dに当接した状態になって吸引筒状体4aに受器
3が被せられると、再びブロワー16cが駆動する。こ
のブロワー16cの駆動により吸引筒状体4aの上端開
口部4bから外気が吸引される。このとき、外気が、筒
状ガイド5の内周面と受器3の外周面との間隙、環状載
置面4dに形成された間隙及び受器3の内周面と吸引筒
状体4aの外周面との間隙を通って高速気流となって吸
引筒状体4aの上端開口部4bからその内部に吸引され
るので、受器3の外周面及び内周面に付着する粉体もこ
の高速の気流と共に吸引筒状体4aの内部に吸引され粉
体集塵室16aに集められる。この結果、受器3の表面
から粉体が除去され、受器3の表面が清浄になる。受器
3の表面を洗浄した後に、前記受器ハンドリング装置9
が再度駆動を開始し、受器3を把持して吸引筒状体4a
から受器3を引き抜く。そして回動支持部材9bを回転
させることにより、開口部が上になるように受器3を回
転させる。開口部を上にした受器3は、受器ハンドリン
グ装置9によって、吸引筒状体4aの上端開口部4b上
に安置される。そして初期状態に戻る。以上の動作を所
定の回数繰り返して、粉体の計量動作を行う。もし嵩比
重測定装置として適用するのであると、計量装置8で計
量されたデータと予め入力された受器3の内容積とか
ら、粉体の嵩比重が制御手段11内のコンピュータによ
り計算され、図示しない出力手段によりその結果が表示
される。
【発明の効果】この発明によると、受器に山盛り状態で
収容されている粉体の内余剰の粉体を、操作者に健康上
の悪影響を与えることなく、かつ正確な擦り切り状態で
粉体を擦り切ることのできる、全自動の擦り切り装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一例である擦り切り装置を組
み込んだ自動サンプリング装置を示す全体説明図であ
る。
【図2】図2は前記自動サンプリング装置における吸引
載置手段を示す説明図である。
【図3】図3は自動サンプリング装置に応用されたとこ
ろの、この発明の一実施例である擦り切り装置を示す説
明図である。
【図4】図4は自動サンプリング装置に応用されたとこ
ろの、この発明の一実施例である擦り切り装置を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 自動サンプリング装置 2 ホッパー装置 3 受器 4 吸引載置手段 5 筒状ガイド 6 粉体廃棄ホッパー 7 擦り切り装置 8 計量装置 9 受器ハンドリング装置 11 制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 擦り切り装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は擦り切り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
所定量の粉体を採取する場合には、例えば作業者が計量
カップで粉体を採取し、計量カップで採取した粉体のう
ち計量カップの開口部より更に山盛りになっている余剰
の粉体を擦り切り除去し、次いで、粉体を有するその計
量カップを計量して、正確な量の粉体を採取している。
そして、山盛り状態の粉体を擦り切るには、従来、板状
ないしエッジ状の擦り切り板を計量カップの開口部上に
摺接させていた。
【0003】しかしながら、このような擦り切り動作で
は、計量カップから正確に余分の粉体を擦り切り除去す
ることができなかった。例えば、擦り切り板が計量カッ
プの開口部上を正確に摺接せずに、浮き上がってしまう
ことが多々あった。
【0004】又何よりも、上記の擦り切り動作を操作者
が行うと、操作者は粉体塗れになったり、飛散する粉体
を吸引して健康を害するなどの問題点があった。
【0005】この発明は前記事情に基づいて完成された
ものである。すなわち、この発明の目的は、受器に供給
された粉体の内、受器の開口部から盛り上がる余剰の粉
体を効率良く、正確に除去することができ、しかも操作
者によらずに自動的に擦り切り動作を行うことのできる
擦り切り装置を提供することにある。
【0006】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、粉体を収容した受器の
開口部上を転動するローラと、その軸心を上下動可能に
なるように前記ローラを支持する支持部材とを備えてな
ることを特徴とする擦り切り装置であり、請求項2に記
載の発明は、粉体を収容した受器の開口部上を転動する
ローラと、その軸心を上下動可能になるように前記ロー
ラを支持する第1支持部材と、この第1支持部材を回動
可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴とす
る擦り切り装置であり、
【0007】
【作用】前記請求項1に記載の擦り切り装置において
は、水平なローラの軸心が上下動可能になるように支持
部材にローラが支持されているので、受器の開口部端に
向かって前進するローラの円周面が最初に受器の開口部
端に当接したとしても、ローラは上方に移動することに
より、ローラが受器の開口部端上に乗り上げることがで
きる。換言すると、受器の上端開口面とローラの周面下
端部とが同一平面になくても、つまり多少の位置ずれを
有していても、ローラが受器の開口部端上を円滑に進行
することができる。しかも、受器の開口部端上を転動す
るローラは、上下動可能に支持部材に支持されているか
ら、受器の開口部端とローラとの接触が安定し、粉体の
擦り切り面が波打ったりする現象が防止される。そし
て、この請求項1に記載の擦り切り装置によると、ロー
ラが受器の開口部端上を転動することにより受器が振動
を起こしても、受器内に収容される粉体の量に変動を起
こすことがない。
【0008】前記請求項2に記載の擦り切り装置におい
ても、水平なローラの軸心が上下動可能であるから、前
記請求項1に記載の擦り切り装置と同様に、受器の開口
部面と擦り切り前のローラの周面下端とが位置ずれを生
じていても、ローラの前進によりローラが円滑に受器の
開口部端上に乗り上げることができる。つまり前記請求
項1の擦り切り装置と同様に、受器の開口部面とローラ
の周面下端との位置ずれが多少あっても円滑な擦り切り
操作を実行することができる。又、この請求項2に記載
の擦り切り装置においては、ローラを支持する第1支持
部材が第2支持部材に対して回動可能に支持されている
ので、ローラが受器の開口部端上を転動するとき、第1
支持部材は擦り切り面に対して斜めに傾斜する。つま
り、ローラが受器に接触する以前は、第2支持部材によ
り第1支持部材が垂直に懸垂した状態になっているので
あるが、ローラが受器の開口部端上を転動するときに
は、ローラの進行方向に対して第1支持部材が斜め後方
に遅れるように斜めになって第2支持部材に懸垂され
る。その状態でローラが受器の開口部端上を転動する
と、ローラの周面が受器の開口部端上に押しつけられる
ような力が働く。その結果、ローラと受器の開口部端上
とが常に接触した状態で、つまり、ローラが粉体により
受器の開口部端上で浮き上がることなく、転動する。し
たがって、粉体の擦り切り面が受器の開口部端面と一致
し正確な擦り切り面が現出することになる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明することによりこの発明を詳述する。
【0010】この実施例では、この発明の一実施例であ
る擦り切り装置が自動サンプリング装置に組み込まれて
いる。この自動サンプリング装置と共に擦り切り装置を
説明する。
【0011】図1に示すように、自動サンプリング装置
1は、ホッパー装置2と、受器3と、吸引載置手段4
と、筒状ガイド5と、粉体廃棄ホッパー6と、擦り切り
装置7と、計量装置8と、受器ハンドリング装置9と、
これら各部の動作を制御する制御手段11とを有する。
【0012】前記ホッパー装置2は、漏斗状のホッパー
本体2aとそのホッパー本体2aの下部に設けられた下
部開口部2bとを有する。そのホッパー本体2aの下部
開口部2bには、その下部開口部2bを開閉するダンパ
ー2cが設けられている。ダンパー2cはダンパー駆動
装置2dに結合され、そのダンパー駆動装置2dの駆動
により下部開口部2bを閉鎖しあるいは下部開口部2b
を開放することができるようになっている。そのホッパ
ー本体2aにおける下部開口部2bの下方には、下部開
口部2bから落下する粉体の落下する空間を挟んで、発
光センサー12とその発光センサー12から発せられる
光を検知する受光センサー13とが配置されている。こ
の発光センサー12及び受光センサー13によって、ホ
ッパー本体2aにおける下部開口部2bから落下する粉
体を検出することができるようになっている。ホッパー
本体2aの外周にはホッパー本体2aに振動を付与する
加振装置14が配置される。
【0013】前記ホッパー本体2aにおける下部開口部
2bの下方には吸引載置手段4と筒状ガイド5とが配置
される。
【0014】図1及び図2にも示すように、この吸引載
置手段4は、その上端を開口する吸引筒状体4aを有す
る。吸引筒状体4aの上端開口部4bの大きさは、上端
開口部4bの端縁で受器3を載置することのできる適宜
の寸法に設定される。吸引筒状体4aの上端開口部4b
における端縁には、その上端開口部4bに受器3を載置
したときに受器3の底面と上端開口部4bとの間に間隙
を生じるように、切り欠き4cが設けられている。この
切り欠き4cの形状については特に制限がなく、鋸刃状
であっても、吸引筒状体4aの上端開口部4bの環状端
縁部に列設された方形であっても良い。
【0015】この吸引筒状体4aの下部円周面には鍔状
に形成されると共に、逆さにした受器3をこの吸引筒状
体4aに被せたときに受器3の開口部端を載置する環状
載置面4dとこの環状載置面4dの外延から環状に立設
する筒状ガイド5とが設けられている。
【0016】この吸引筒状体4aは、粉体廃棄ホッパー
6内に立設した状態で配置される。そして、この吸引筒
状体4aの下端部は粉体廃棄ホッパー6の外部に導か
れ、接続管例えばフレキシブルチューブ15を介して吸
引機構16に接続される。
【0017】この吸引機構16は、前記フレキシブルチ
ューブ15の先端を内部に導入した粉体集塵室16a
と、粉体集塵室16aに接続されたフィルター16b付
きのブロワー16cとを有する。この吸引機構16で
は、前記ブロワー16cを駆動することにより、前記吸
引筒状体4aの上端開口部4bから外気を粉体集塵室1
6aに取り込み、前記フィルター16bで外気と共に吸
引された塵埃を除去することができるようになってい
る。
【0018】吸引筒状体4aの上端開口部4bに受器3
を載置した場合にその受器3の開口部にほぼ同じ水平面
内には、擦り切り装置7が配置される。
【0019】この擦り切り装置7は、例えば図3に示さ
れるように、図示しない駆動手段によって前後移動する
ことのできる支持部材7aと、その支持部材7aの先端
部に設けられたところの、コ字状に形成された支持体7
bと、その支持体7bにおける相対向する支持片7cに
設けられた縦長の支持穴7dに軸心7eを支持すること
により前記支持片7c間に装着されるフリーローラ7f
とを有する。この図3に示す擦り切り装置7は、請求項
1に記載の擦り切り装置7の一実施例である。
【0020】この図3に示す擦り切り装置7において
は、フリーローラ7fは前記縦長の支持穴7dに規制さ
れた範囲でフリ−ローラ7fの軸心7eを上下動させる
ことができる。
【0021】なお、自動サンプリング装置1において
は、前記図3に示す擦り切り装置7の代わりに、変形例
として図4に示す擦り切り装置7を採用することもでき
る。図4に示す擦り切り装置7は、請求項2に記載の擦
り切り装置7の一実施例である。
【0022】図4に示すように、この擦り切り装置7
は、図示しない駆動手段により前後動をすることのでき
る第2支持部材7gと、この第2支持部材7gの先端部
において縦方向に懸垂され、かつ第2支持部材7gの先
端部において回動可能に支持されたところの、コ字状に
形成された第1支持部材7hと、この第1支持部材7h
における相対向する支持片に設けられた固定ローラ7j
と、この固定ローラ7jの直径よりも大きな内径を有す
ると共にその内径を有する内部筒状空間内に前記固定ロ
ーラ7jを挿通するようにして前記固定ローラ7jに装
着されたフリーローラ7kとを有する。この図4に示す
擦り切り装置7においては、フリーローラ7kは前記固
定ローラ7jを中にして自由に回転することができ、
又、第1支持部材7hは、第2支持部材7gの先端にお
ける支点において自由に揺動ないし回動することができ
るようになっている。
【0023】図1に示すように、前記粉体廃棄ホッパー
6の下端には、排出管6aが接続されている。この排出
管6aの下端先端部は、粉体投入箱6bに挿入される。
なお、この実施例では、この自動サンプリング装置1を
自動嵩比重測定装置として使用するので前記排出管6a
の下端先端部を粉体投入箱6bに挿入するものである。
この自動サンプリング装置1は自動嵩比重測定装置に限
定されるものではなく、種々の用途に使用することがで
きる。例えば、この自動サンプリング装置1を樹脂の押
出成形装置に接続して一定量の樹脂粉体供給装置として
も活用することができる。そのような樹脂粉体供給装置
としてこの自動サンプリング装置1を採用するときに
は、粉体廃棄ホッパー6の下端を押出成形装置の樹脂供
給口に接続しても良いし、場合によっては、この自動サ
ンプリング装置1における粉体廃棄ホッパー6そのもの
を押出成形装置における樹脂供給ホッパーとしても良
い。
【0024】吸引載置手段4における吸引筒状体4aの
上端開口部4bに載置される受器3としては、粉体を収
容し、その開口部が水平に切り整えられている限り特に
その材質、構造等に制限があるわけではない。もっと
も、この自動サンプリング装置1を自動嵩比重測定装置
として活用するのであると、粉体の嵩比重測定につきJ
ISで規格された所定の寸法及び内容積を有する受器3
であることが望ましい。もちろん、この受器3はそのよ
うなJIS規格の容器に限られず、この自動サンプリン
グ装置1の用途に応じて、受器3の寸法や材質等を適宜
に決定することができる。
【0025】計量装置8としては、重量を測定すること
ができ、しかも受器3を載置することのできる計量面8
aを有している限り特にその構造、規格等に制限はな
い。もっともこの計量装置8は、計量結果を制御手段1
1に電気的に伝達することができるようになっている。
【0026】図1に示すように、受器ハンドリング装置
9は、把持部材9aと、回動支持部材9bと、移動体9
dとを有し、制御手段11による制御を受ける。
【0027】この受器ハンドリング装置9における把持
部材9aは、回動支持部材9bに結合された一対の把持
片9eを有する。そして、この把持片9eは左右に開閉
することができ、把持片9eの間に受器3を配置し、把
持片9eでこの受器3を挟むことにより受器3を把持す
ることができるようになっている。
【0028】回動支持部材9bは、移動体9dに装着さ
れ、回動支持部材9b自体が垂直面内で回転することに
より把持片9e自体も垂直面内で回転することができる
ようになっている。
【0029】移動体9dは、吸引筒状体4aの上端開口
部4bに載置された受器3を前記把持片9eで挟むこと
ができる位置と前記計量装置8における計量面8aの上
方との間を水平に往復動することができ、また、計量装
置8における計量面8aの上方から下降して計量面8a
に受器3を載置することができるように、しかも計量面
8a上の受器3を把持してこれを上昇させることができ
るように、水平移動と上下移動とをすることができるよ
うになっている。これらの動作を実行するために、この
回動支持部材9bは、図示しない案内レールを有し、
又、移動体9dの移動運動を実現するために、前記案内
レール上を転動する回転輪及びその回転輪を駆動する駆
動手段等を有している。
【0030】制御手段11は、前記受器ハンドリング装
置9の動作すなわち移動体9dの移動動作、回動支持部
材9bの回動動作、把持部材9aの把持動作を制御し、
又、加振装置14の駆動、ダンパー2cの開閉動作、擦
り切り装置7の動作、ホッパー洗浄装置の動作を制御す
る。
【0031】次に以上構成の自動サンプリング装置1の
作用について説明する。
【0032】まず初期状態として、ホッパー本体2a内
に所定量の粉体が収容され、ホッパーにおける下部開口
部2bはダンパー2cにより閉鎖され、その開口部を上
にした受器3が吸引筒状体4aの上端開口部4b上に載
置されているとする。
【0033】制御手段11の制御指令を受けたダンパー
駆動装置2dによりダンパー2cが退避運動をすること
により、ホッパー本体2aにおける下部開口部2bが開
き、ホッパー本体2a内の粉体が受器3に向かって落下
する。このとき加振装置14によりホッパー本体2aに
振動を付与すると、下部開口部2bからの粉体の落下を
円滑に実現することができる。すなわち、加振装置14
によりホッパー本体2aに振動を付与すると、下部開口
部2bにおいて粉体のブリッジ形成が阻止される。発光
センサー12及び受光センサー13により粉体の落下が
検知され、受器3の中に正確に粉体が供給されたことが
確認される。一定時間下部開口部2bが解放されること
により所定量の粉体が受器3に収容されると、ダンパー
2cが下部開口部2bを閉鎖する。
【0034】受器3には、図3に示すように、粉体17
が受器3の開口部から山盛り状態になって収容されてい
る。次いで、制御手段11は擦り切り装置7における図
示しない駆動手段を制御することにより、擦り切り装置
7における支持部材7aを前進させる。支持部材7aの
前進によりフリーローラ7fが受器3の開口部に向かっ
て水平に前進する。もしこのフリーローラ7fの水平移
動方向においてフリーローラ7fの周面下端が受器3の
開口部面と同じ平面になく、フリーローラ7fの周面下
端が受器3の開口部面よりもわずかに下方に位置してい
ても、フリーローラ7fはその軸心7eが上下動可能に
支持部材7aに支持されているから、フリーローラ7f
の周面が受器3の開口部端に当接し、次いでフリーロー
ラ7fが受器3の開口部端上に円滑に乗り上げることが
できる。そしてなおも支持部材7aを前進させることに
より、フリーローラ7fは受器3の開口部端上を転動
し、かかる転動によって受器3における山盛り状態の粉
体17が擦り切られる。
【0035】この擦り切り動作を実行しているときに
は、吸引機構16におけるブロワー16cを駆動するこ
とにより、吸引筒状体4aの上端開口部4bから外気を
吸引する。吸引筒状体4aの上端開口部4bには受器3
の底面が載置されてはいるが、その上端開口部4bには
切り欠き4cが設けられているので、その切り欠き4c
から外気が急速に吸引筒状体4aの内部に吸引される。
したがって、この外気の吸引により、前記フリーローラ
7fで擦り切られた過剰の粉体は外気の急速な吸引に導
伴されて吸引筒状体4a内に吸い込まれ、外気と共に吸
い込まれた粉体は集塵室に集められる。又、この吸引筒
状体4aは粉体廃棄ホッパー6内に立設しているので、
擦り切られた粉体の全てが前記吸引筒状体4a内に吸引
されず、吸引筒状体4aよりも広い範囲に落ちた粉体は
この粉体廃棄ホッパー6内に落下する。したがって、こ
の自動サンプリング装置1においては、擦り切り動作に
より受器3から落下した粉体は、吸引筒状体4a内に収
容され、あるいは粉体廃棄ホッパー6内に落下するの
で、自動サンプリング装置1の外に粉体が飛散すること
がない。したがって、この自動サンプリング装置1はそ
の装置周辺を粉体まみれにすることがない、クリーンな
装置であるといえる。
【0036】又、ブロワー16cの駆動により吸引筒状
体4aの上端開口部4bから外気を高速で吸引するの
で、受器3の外周面に付着する粉体をも吸引することが
できるので、粉体を収容した受器3の外周面を常に清浄
に維持することができる。
【0037】擦り切り動作の終了後、フリーローラ7f
は元の位置に退避し、ブロワー16cの駆動も停止す
る。そして、自動ハンドリング装置が駆動を開始する。
【0038】すなわち、吸引筒状体4aの上に載置され
た受器3の近傍に待機していた受器ハンドリング装置9
における把持片9eが受器3を把持する。把持片9eで
受器3を把持した状態で移動体9dが水平移動すること
により、受器3を計量装置8の上方に移動させる。計量
装置8の上方に位置するに至った受器3を、移動体9d
が下降することにより、計量装置8における計量面8a
に、安置する。受器3が計量面8aに安置されると、把
持片9eは左右に広がり、受器3を把持片9eから解放
する。
【0039】計量装置8は、粉体を収容する受器3を計
量し、計量データを制御手段11に出力する。
【0040】計量を終了すると、再び一対の把持片9e
により受器3が把持され、移動体9dの上昇により受器
3を上方に移動させる。次いで移動体9dを水平移動す
ることにより受器3を粉体廃棄ホッパー6の上方に位置
させる。回動支持部材9bを駆動することにより把持片
9eを垂直面内で回転させることにより、開口部を上に
していた受器3をひっくり返し、その開口部を下にする
ことにより、受器3内の粉体を粉体廃棄ホッパー6内に
投入する。
【0041】粉体の投入終了後に、移動体9dは移動
し、開口部を下にした状態の受器3を、吸引筒状体4a
の上方に位置させる。そして受器3を吸引筒状体4aに
被せる。
【0042】受器3の開口部が環状載置面4dに当接し
た状態になって吸引筒状体4aに受器3が被せられる
と、再びブロワー16cが駆動する。このブロワー16
cの駆動により吸引筒状体4aの上端開口部4bから外
気が吸引される。このとき、外気が、筒状ガイド5の内
周面と受器3の外周面との間隙、環状載置面4dに形成
された間隙及び受器3の内周面と吸引筒状体4aの外周
面との間隙を通って高速気流となって吸引筒状体4aの
上端開口部4bからその内部に吸引されるので、受器3
の外周面及び内周面に付着する粉体もこの高速の気流と
共に吸引筒状体4aの内部に吸引され粉体集塵室16a
に集められる。この結果、受器3の表面から粉体が除去
され、受器3の表面が清浄になる。
【0043】受器3の表面を洗浄した後に、前記受器ハ
ンドリング装置9が再度駆動を開始し、受器3を把持し
て吸引筒状体4aから受器3を引き抜く。そして回動支
持部材9bを回転させることにより、開口部が上になる
ように受器3を回転させる。開口部を上にした受器3
は、受器ハンドリング装置9によって、吸引筒状体4a
の上端開口部4b上に安置される。そして初期状態に戻
る。
【0044】以上の動作を所定の回数繰り返して、粉体
の計量動作を行う。もし嵩比重測定装置として適用する
のであると、計量装置8で計量されたデータと予め入力
された受器3の内容積とから、粉体の嵩比重が制御手段
11内のコンピュータにより計算され、図示しない出力
手段によりその結果が表示される。
【0045】
【発明の効果】この発明によると、受器に山盛り状態で
収容されている粉体の内余剰の粉体を、操作者に健康上
の悪影響を与えることなく、かつ正確な擦り切り状態で
粉体を擦り切ることのできる、全自動の擦り切り装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一例である擦り切り装置を組
み込んだ自動サンプリング装置を示す全体説明図であ
る。
【図2】図2は前記自動サンプリング装置における吸引
載置手段を示す説明図である。
【図3】図3は自動サンプリング装置に応用されたとこ
ろの、この発明の一実施例である擦り切り装置を示す説
明図である。
【図4】図4は自動サンプリング装置に応用されたとこ
ろの、この発明の一実施例である擦り切り装置を示す説
明図である。
【符号の説明】 1 自動サンプリング装置 2 ホッパー装置 3 受器 4 吸引載置手段 5 筒状ガイド 6 粉体廃棄ホッパー 7 擦り切り装置 8 計量装置 9 受器ハンドリング装置 11 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を収容した受器の開口部上を転動す
    るローラと、その軸心を上下動可能になるように前記ロ
    ーラを支持する支持部材とを備えてなることを特徴とす
    る擦り切り装置。
  2. 【請求項2】 粉体を収容した受器の開口部上を転動す
    るローラと、その軸心を上下動可能になるように前記ロ
    ーラを支持する第1支持部材と、この第1支持部材を回
    動可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴と
    する擦り切り装置。
JP30717392A 1992-10-09 1992-11-17 擦り切り装置 Withdrawn JPH06174607A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012172636A1 (ja) * 2011-06-14 2012-12-20 日立造船株式会社 灰中の重金属濃度の自動計測装置

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