JPH06174527A - レベル検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レベル検出装置のメンテナンスの容易化を図
る。 【構成】 収納物のレベルを検出するレベル検出装置に
おけるハウジングの内壁面をロート状に形成し、該ハウ
ジングの気密性を保持された。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、タンク内に収納され
た粉体、粒体等のレベルを測定するレベル検出装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のレベル検出装置を図７及
び図８に基づいて説明する。図７において、１はハウジ
ングで、ベース板２、カバー３、蓋４から構成され、そ
れらは互いに嵌合され、かつその嵌合部がネジ止めされ
ている。また、前記ベース板２の下側面にはこの装置を
タンク８の上壁に取り付けるための円筒状取付部５が設
けられ、その円筒状取付部５の中空部を、先端に重錘６
が取り付けられたベルト７が上下動させられる。なお、
前記ハウジング１内とタンク８内とは、前記円筒状取付
部５の中空部を介して連通されているが、該中空部の側
面とベルト７との間に形成される隙間は非常に小さく設
定されてなり、タンク８内の粉体等がハウジング１内に
入り込むのを防止している。

【０００３】次に、上記ベルト７の先端に取り付けられ
た重錘６の上下動の機構の概要について図８を参照して
説明する。図８において、９は図示されない駆動手段に
よって正転、反転されるモータ、１０はモータ９によっ
てドラムスピンドル５３を介して回転駆動されて前記ベ
ルト７を巻き取るための巻取ドラム、１１はカウントプ
ーリで、該プーリの円周面に形成された係合溝内の底面
に前記ベルト７が重錘７の作用による摩擦力によって接
して、該ベルト７がカウントプーリ１１を回転させなが
ら変位すると、それに応じて回転する。１２はパルス発
信器で、前記カウントプーリ１１の回転数を、該カウン
トプーリ１１の側面に等間隔に固定して設けられた複数
の磁石１３によって検出する。

【０００４】１４は前記ベルト７の先端に設けられた巻
き取り時のストッパー、１５は巻き上げ完了ロッドで、
前記ストッパー１４によって下側から押し上げられるこ
とによって巻き上げ完了レバー１６を所定角度回転し、
さらに巻き上げ完了カム１７と協動してスイッチ１８を
オンさせる。１９は鎖で、前記重錘６を前記ベルト７の
下端部に設けられたストッパー１４に取付金具５０を介
して取り付けるためのものである。

【０００５】このような構成において、タンク８内収納
物である被測定物の表面に向けて、カウントプーリ１１
を回転させながら重錘６を降下させることによって、重
錘６が被測定物の表面に到達するが、その到達した時点
ではまだモータ９は回転を続けるためにベルト７がたる
み、カウントプーリイ１１が回転しなくなることにより
測定が終了する。その後、モータ９が逆回転されてベル
ト７の先端部のストッパ１４が上方に巻き上げられて、
ベルト７の先端部のストッパー１４が巻き上げ完了ロッ
ド１５に当たると、巻き上げ完了レバー１６、巻き上げ
完了カム１７を介してスイッチ１８がオンするまでベル
ト７は巻取ドラム１０に巻き取られる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレベル検出装置にあっては、タンク８内に粉体等の
収納物が空気圧を利用して圧送された場合には、ベース
板２、ケース３、蓋４の間の接合面の気密性が十分でな
いために、タンク８内の空気がその接合面から漏れだ
し、それに伴って粉体等が円筒取付部５とベルト７との
間に形成された隙間を介してハウジング１内に送り込ま
れ、ハウジング１内に粉体等が充填されてしまうという
問題点があった。

【０００７】また、この種のレベル検出装置は通常屋外
に取り付けられるので、タンク８にレベル検出装置を取
り付けるための取付ボルトが錆びてメンテナンスができ
なくならないように取付ボルトの上側からペンキを厚手
に塗るために、ベルトの交換、ハウジング内の掃除等を
行う場合には、ペンキの剥離作業をした後に検出装置の
取り外し作業をしなくてはならず、この剥離作業に多く
の時間がかかり、メンテナンス費用もそれだけ多くかか
るという問題点があった。

【０００８】この発明は、このような問題点に着目して
なされたもので、メンテナンスの容易化を図ることを目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係るレベル検
出装置は、ハウジング内に、先端に重りが取り付けられ
たベルト、該ベルトを巻き取るためのドラムが収納され
て、タンク上壁面に取り付けられて、該タンク内に前記
重錘が収納物の表面の上下変位に応じて上下動されるこ
とによって前記収納物のレベルを検出するレベル検出装
置において、前記ハウジングの内壁面はロート状に形成
され、かつ気密性が保持されてなる。

【００１０】

【作用】この発明における装置は、ハウジングの気密性
によりタンク内の空気がハウジング内から漏れでなくな
ることにより、粉体等がハウジング内に入り込まず、た
とえは入り込んでも粉体等は、ハウジング内のテーパ面
に沿って落下する。

【００１１】

【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図１乃至図７はこの発明の一実施例を示す図である。な
お、図１乃至図７において図７及び図８で説明したもの
と同一構成のもの、または均等なものには同一符号を付
してその説明を省略して異なる点のみを説明する。

【００１２】２０はパッキンで、後述のケース２１の開
口部の端面と蓋４との間に介装されるもので、蓋４がボ
ルト２３でケース２１に締め付けられることによってタ
ンク８内の空気が外部に漏れることを防止している。ケ
ース２１は、図２に示されるように中央部から下側がロ
ート状に形成され、その下端に形成された開口部２４は
重錘６の外径よりも大きい内径になるように設定されて
いる。２２はケース２１の下端に取り付けられた取付部
で、前記ケース２１の開口部２４と同一の内径を有する
孔５４が穿設され、かつタンク８に対してケース２１を
気密性が保持されるように図示されないパッキンを介し
て取り付けられている。

【００１３】上記のように構成されるので、ケース２１
の下端部に形成された開口部２４に向けて粉体が舞い上
がってケース２１内に入り込んで、その粉体がケース２
１の内壁面に堆積してもある程度の荷重になるとケーパ
面（ケース２１の内壁面のうちロート状の部分）上を滑
落してタンク８内に入る。

【００１４】また、ベルト７を交換する場合には、図２
に示されるように、重錘６をケース２１の下端の開口部
２４を通してケース２１内まで引き上げ、ケース２１外
に取り出し、その後、取付金具５０のピン５１を抜き取
る（図５参照）。

【００１５】次に、巻き取りドラム１０を、その取付ボ
ルト５２を外すことによってモータ９の回転軸に連結さ
れたドラムスピンドル５３から外し（図６参照）、図３
のようにベルト７を巻き取りドラム１０から外し、新し
いベルト７を図４のように巻、き取りドラム１０に取
付、ケース２１内に収納し、重錘６をタンク８内に垂下
させて交換作業が終了する。

【００１６】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ケース内に粉体が充填されることがなくなり、清
掃のためのメンテナンス作業をなくすことができるとい
う効果が得られる。また、ベルトを交換する場合でもケ
ース内に粉体が付着していないので、作業性を向上でき
るという効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例によるレベル検出装置の断面
説明図である。

【図２】ベルト７を交換する行程の作用説明図である。

【図３】ベルト７を巻き取りドラム１０から取り外す作
業の説明図である。

【図４】ベルト７を巻き取りドラム１０に取り付ける作
業の説明図である。

【図５】ベルト７から重錘６を取り外すとき、または取
り付けるときの作業行程説明図である。

【図６】巻き取りドラム１０を取り外すときの、または
取り付けるときの作業説明図である。

【図７】従来のレベル検出装置の説明図である。

【図８】レベル検出装置のメカニズムを説明するための
概略説明図である。

【符号の説明】

２０ パッキン ２１ ケース ２２ 取付部 ２４ 開口部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジング内に、先端に重りが取り付け
   られたベルト、該ベルトを巻き取るためのドラムが収納
   されて、タンク上壁面に取り付けられて、該タンク内に
   前記重錘が収納物の表面の上下変位に応じて上下動され
   ることによって前記収納物のレベルを検出するレベル検
   出装置において、前記ハウジングの内壁面はロート状に
   形成され、該ハウジングは気密性が保持されてなること
   を特徴とするレベル検出装置。