JPH06172139A - ケラチン質繊維改質剤 - Google Patents
ケラチン質繊維改質剤Info
- Publication number
- JPH06172139A JPH06172139A JP32784092A JP32784092A JPH06172139A JP H06172139 A JPH06172139 A JP H06172139A JP 32784092 A JP32784092 A JP 32784092A JP 32784092 A JP32784092 A JP 32784092A JP H06172139 A JPH06172139 A JP H06172139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- keratinous fiber
- modifier
- elasticity
- modifying agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cosmetics (AREA)
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 多価金属の塩又は水酸化物と、炭素数が４〜
８のモノアルコールとを含有する毛髪、羊毛等のケラチ
ン質繊維の改質剤。 【効果】 毛髪等のケラチン質繊維にハリ、コシを短時
間に効果的に与えることができ、高湿度下でもヘアスタ
イルの保持性を顕著に向上させることができる。
８のモノアルコールとを含有する毛髪、羊毛等のケラチ
ン質繊維の改質剤。 【効果】 毛髪等のケラチン質繊維にハリ、コシを短時
間に効果的に与えることができ、高湿度下でもヘアスタ
イルの保持性を顕著に向上させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はケラチン質繊維改質剤に
関し、さらに詳細には毛髪、羊毛等のケラチン質繊維に
ハリ、コシを迅速にかつ効果的に与えるケラチン質繊維
改質剤に関するものである。
関し、さらに詳細には毛髪、羊毛等のケラチン質繊維に
ハリ、コシを迅速にかつ効果的に与えるケラチン質繊維
改質剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より用いられている、毛髪、羊毛等
のケラチン質繊維にハリ、コシを与える改質方法として
は、例えば(1) パーマ剤等に添加したポリマー等を毛髪
表面に吸着させる方法（特開昭52−7449号、同58−2161
13号）、(2) 収斂剤による方法（特開昭55−108812号、
同58−109405号、同60−87208 号）、(3) タンパク質の
加水分解物を毛髪内に充填する方法、(4) 不溶性の塩を
毛髪内に形成する方法（特開平１−233208号）等が知ら
れている。
のケラチン質繊維にハリ、コシを与える改質方法として
は、例えば(1) パーマ剤等に添加したポリマー等を毛髪
表面に吸着させる方法（特開昭52−7449号、同58−2161
13号）、(2) 収斂剤による方法（特開昭55−108812号、
同58−109405号、同60−87208 号）、(3) タンパク質の
加水分解物を毛髪内に充填する方法、(4) 不溶性の塩を
毛髪内に形成する方法（特開平１−233208号）等が知ら
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の改質方法はいくつかの問題点を有している。即ち、前
記(1) 〜(3) の方法では毛髪等への薬剤の吸着量が少な
いため改質効果が小さく、また効果の持続性に乏しいも
のであった。(4)の方法では改質効果は (1)〜(3)の方法
よりあるもののまだ充分とはいえず、しかも効果を得る
のに長い処理時間を要する。また毛髪をこの方法で処理
した場合にはごわつき、ぱさつき等を生じて感触的に悪
いものであった。従って、充分なハリ、コシを、毛髪等
のケラチン質繊維に温和な条件で速やかに付与し、しか
も持続性、感触の点でも優れた改質剤の開発が望まれて
いた。
の改質方法はいくつかの問題点を有している。即ち、前
記(1) 〜(3) の方法では毛髪等への薬剤の吸着量が少な
いため改質効果が小さく、また効果の持続性に乏しいも
のであった。(4)の方法では改質効果は (1)〜(3)の方法
よりあるもののまだ充分とはいえず、しかも効果を得る
のに長い処理時間を要する。また毛髪をこの方法で処理
した場合にはごわつき、ぱさつき等を生じて感触的に悪
いものであった。従って、充分なハリ、コシを、毛髪等
のケラチン質繊維に温和な条件で速やかに付与し、しか
も持続性、感触の点でも優れた改質剤の開発が望まれて
いた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結
果、多価金属の塩又は水酸化物と特定のモノアルコール
とを含有する改質剤でケラチン質繊維を処理することに
より、ケラチン質繊維にハリ、コシを迅速で効果的かつ
持続的に付与でき、しかも処理後の感触も優れることを
見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、
多価金属の塩又は水酸化物と、炭素数が４〜８のモノア
ルコールとを含有することを特徴とするケラチン質繊維
改質剤を提供するものである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結
果、多価金属の塩又は水酸化物と特定のモノアルコール
とを含有する改質剤でケラチン質繊維を処理することに
より、ケラチン質繊維にハリ、コシを迅速で効果的かつ
持続的に付与でき、しかも処理後の感触も優れることを
見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、
多価金属の塩又は水酸化物と、炭素数が４〜８のモノア
ルコールとを含有することを特徴とするケラチン質繊維
改質剤を提供するものである。
【０００５】本発明に用いられる多価金属の塩又は水酸
化物としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム、
鉄(II)、マンガン、亜鉛、ニッケル、アルミニウム、ラ
ンタン、鉄(III) 等の塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸
塩、リン酸塩、水酸化物等が挙げられ、これらの混合物
でもかまわない。これらの中でマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、ランタンの塩、特に塩化物、硫酸塩が好
ましい。本発明の改質剤中の多価金属の塩又は水酸化物
の配合量は、0.01〜３ mol／リットルが好ましく、特に
0.2〜1.5mol／リットルが好ましい。
化物としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム、
鉄(II)、マンガン、亜鉛、ニッケル、アルミニウム、ラ
ンタン、鉄(III) 等の塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸
塩、リン酸塩、水酸化物等が挙げられ、これらの混合物
でもかまわない。これらの中でマグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、ランタンの塩、特に塩化物、硫酸塩が好
ましい。本発明の改質剤中の多価金属の塩又は水酸化物
の配合量は、0.01〜３ mol／リットルが好ましく、特に
0.2〜1.5mol／リットルが好ましい。
【０００６】本発明に用いられる炭素数４〜８のモノア
ルコールとしては、１−ブタノール、２−ブタノール、
tert−ブタノール、１−ペンタノール及びその異性体、
１−ヘキサノール及びその異性体、１−ヘプタノール及
びその異性体、１−オクタノール及びその異性体が挙げ
られる。これらのうち、特にブタノール、ペンタノール
が好ましい。本発明の改質剤中の炭素数４〜８のモノア
ルコールの配合量は0.05〜20重量％が好ましく、１〜10
重量％が特に好ましい。
ルコールとしては、１−ブタノール、２−ブタノール、
tert−ブタノール、１−ペンタノール及びその異性体、
１−ヘキサノール及びその異性体、１−ヘプタノール及
びその異性体、１−オクタノール及びその異性体が挙げ
られる。これらのうち、特にブタノール、ペンタノール
が好ましい。本発明の改質剤中の炭素数４〜８のモノア
ルコールの配合量は0.05〜20重量％が好ましく、１〜10
重量％が特に好ましい。
【０００７】本発明のケラチン質繊維改質剤は上記必須
成分の他に、通常毛髪化粧料中に使用されている成分等
を適宜配合することができる。本発明のケラチン質繊維
改質剤は、プレシャンプー剤、シャンプー、ヘアリン
ス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、セッ
トローション、ブロースタイリングローション、ヘアク
リーム、パーマネントウェーブ剤、ヘアダイ等の形態で
用いることができる。
成分の他に、通常毛髪化粧料中に使用されている成分等
を適宜配合することができる。本発明のケラチン質繊維
改質剤は、プレシャンプー剤、シャンプー、ヘアリン
ス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、セッ
トローション、ブロースタイリングローション、ヘアク
リーム、パーマネントウェーブ剤、ヘアダイ等の形態で
用いることができる。
【０００８】本発明の改質剤を用いて毛髪や羊毛等のケ
ラチン質繊維を処理する方法は特に限定されないが、例
えば、多価金属の塩又は水酸化物、及び炭素数４〜８の
モノアルコールを含む水溶液をケラチン質繊維に塗布す
るか、又はケラチン質繊維を前記水溶液に浸漬し、その
ままの状態に５分以上、特に30〜50℃で５〜40分間放置
後、洗浄する方法が好ましく、このような方法により本
発明の効果を、更に顕著に発揮することができる。
ラチン質繊維を処理する方法は特に限定されないが、例
えば、多価金属の塩又は水酸化物、及び炭素数４〜８の
モノアルコールを含む水溶液をケラチン質繊維に塗布す
るか、又はケラチン質繊維を前記水溶液に浸漬し、その
ままの状態に５分以上、特に30〜50℃で５〜40分間放置
後、洗浄する方法が好ましく、このような方法により本
発明の効果を、更に顕著に発揮することができる。
【０００９】
【作用及び発明の効果】本発明の改質剤の作用機構は完
全には明らかではないが、炭素数４〜８のモノアルコー
ルを多価金属の塩又は水酸化物と同時に存在させること
により、多価金属の塩又は水酸化物のケラチン質繊維内
への浸透速度及び量を著しく高めることができ、その結
果として短時間の処理でケラチン質繊維の弾性の著しい
向上と持続性の向上が得られるものと考えられる。従っ
て、本発明の改質剤によって毛髪等のケラチン質繊維に
ハリ、コシを短時間に効果的に与えることができ、高湿
度下でもヘアスタイルの保持性を顕著に向上させること
ができる。
全には明らかではないが、炭素数４〜８のモノアルコー
ルを多価金属の塩又は水酸化物と同時に存在させること
により、多価金属の塩又は水酸化物のケラチン質繊維内
への浸透速度及び量を著しく高めることができ、その結
果として短時間の処理でケラチン質繊維の弾性の著しい
向上と持続性の向上が得られるものと考えられる。従っ
て、本発明の改質剤によって毛髪等のケラチン質繊維に
ハリ、コシを短時間に効果的に与えることができ、高湿
度下でもヘアスタイルの保持性を顕著に向上させること
ができる。
【００１０】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。尚、例中の％は特記しない限り重量基準である。
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。尚、例中の％は特記しない限り重量基準である。
【００１１】実施例１〜２及び比較例１〜３ パーマネントウェーブ、ヘアダイ等の化学処理を行って
いない毛髪をまず、表１に示す改質剤に40℃で15分間浸
漬し、イオン交換水で洗浄後、乾燥し、相対湿度50％の
下で引張り弾性を測定した。同様な方法で既に測定して
おいた改質剤処理前の引張り弾性を1.0 として改質剤処
理後の各処理毛髪の引張り弾性変化率を下記式により求
めた。結果を表１に示す。但し、各処理について毛髪10
本の弾性を測定しその平均値を用いた。 引張り弾性変化率＝（処理後の引張り弾性率）／（処理
前の引張り弾性率）
いない毛髪をまず、表１に示す改質剤に40℃で15分間浸
漬し、イオン交換水で洗浄後、乾燥し、相対湿度50％の
下で引張り弾性を測定した。同様な方法で既に測定して
おいた改質剤処理前の引張り弾性を1.0 として改質剤処
理後の各処理毛髪の引張り弾性変化率を下記式により求
めた。結果を表１に示す。但し、各処理について毛髪10
本の弾性を測定しその平均値を用いた。 引張り弾性変化率＝（処理後の引張り弾性率）／（処理
前の引張り弾性率）
【００１２】
【表１】
【００１３】表１から明らかなように、実施例１，２の
本発明の改質剤は毛髪の弾性を顕著に向上させているこ
とがわかる。
本発明の改質剤は毛髪の弾性を顕著に向上させているこ
とがわかる。
【００１４】実施例３及び比較例４〜６ パーマネントウェーブ、ヘアダイ等の化学処理を行って
いない10ｇの毛髪の束を水で湿らせた後、表２に示す改
質剤に30℃で20分間浸漬し、水道水で充分に濯ぎ乾燥し
た後、その毛髪について10人によるハリ、コシについて
の官能評価を行った結果を表３に示す。
いない10ｇの毛髪の束を水で湿らせた後、表２に示す改
質剤に30℃で20分間浸漬し、水道水で充分に濯ぎ乾燥し
た後、その毛髪について10人によるハリ、コシについて
の官能評価を行った結果を表３に示す。
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】表３から明らかなように、実施例３の本発
明の改質剤は感触的にも毛髪に優れたハリ・コシを付与
することが分かる。
明の改質剤は感触的にも毛髪に優れたハリ・コシを付与
することが分かる。
【００１８】実施例４及び比較例７〜８ パーマネントウェーブ、ヘアダイ等の化学処理を行って
いない毛髪をまず、表４に示す改質剤に50℃で20分間浸
漬し、イオン交換水で洗浄後、乾燥し、相対湿度50％の
下で引張り弾性を測定した。同様な方法で既に測定して
おいた処理前の引張り弾性を 1.0として、実施例１と同
様に改質剤処理後の各処理毛髪の引張り弾性変化率を求
めた。結果を表４に示す。但し各処理について毛髪10本
の弾性を測定しその平均値を用いた。
いない毛髪をまず、表４に示す改質剤に50℃で20分間浸
漬し、イオン交換水で洗浄後、乾燥し、相対湿度50％の
下で引張り弾性を測定した。同様な方法で既に測定して
おいた処理前の引張り弾性を 1.0として、実施例１と同
様に改質剤処理後の各処理毛髪の引張り弾性変化率を求
めた。結果を表４に示す。但し各処理について毛髪10本
の弾性を測定しその平均値を用いた。
【００１９】
【表４】
【００２０】表４から明らかなように、実施例４の本発
明の改質剤は毛髪の弾性を顕著に向上させていることが
わかる。
明の改質剤は毛髪の弾性を顕著に向上させていることが
わかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 7199−3Ｂ Ｄ０６Ｍ 11/04 Ｃ 13/16
Claims (1)
- 【請求項１】 多価金属の塩又は水酸化物と、炭素数が
４〜８のモノアルコールとを含有することを特徴とする
ケラチン質繊維改質剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32784092A JPH06172139A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | ケラチン質繊維改質剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32784092A JPH06172139A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | ケラチン質繊維改質剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172139A true JPH06172139A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18203577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32784092A Pending JPH06172139A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | ケラチン質繊維改質剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06172139A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6241971B1 (en) | 1997-09-25 | 2001-06-05 | The Procter & Gamble Company | Hair styling compositions comprising mineral salt, lipophilic material, and low levels of surfactant |
| WO2004006875A1 (en) * | 2002-07-10 | 2004-01-22 | Unilever N.V. | Hair treatment compositions comprising hydroxy compounds |
| JP2004107218A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Hoyu Co Ltd | 毛髪化粧料組成物 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP32784092A patent/JPH06172139A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6241971B1 (en) | 1997-09-25 | 2001-06-05 | The Procter & Gamble Company | Hair styling compositions comprising mineral salt, lipophilic material, and low levels of surfactant |
| WO2004006875A1 (en) * | 2002-07-10 | 2004-01-22 | Unilever N.V. | Hair treatment compositions comprising hydroxy compounds |
| JP2004107218A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | Hoyu Co Ltd | 毛髪化粧料組成物 |
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