JPH0617018Y2 - 弾性チューブポンプにおける弾性チューブ送り装置 - Google Patents

弾性チューブポンプにおける弾性チューブ送り装置

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JPH0617018Y2
JPH0617018Y2 JP16425188U JP16425188U JPH0617018Y2 JP H0617018 Y2 JPH0617018 Y2 JP H0617018Y2 JP 16425188 U JP16425188 U JP 16425188U JP 16425188 U JP16425188 U JP 16425188U JP H0617018 Y2 JPH0617018 Y2 JP H0617018Y2
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勝夫 三角
直人 田中
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オーバル機器工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、弾性チューブポンプ,より詳細には、弾性チ
ューブが押圧ローラにより繰返し圧縮応力を受けて疲労
し、液体移送が不能になる不具合を防止するため、弾性
チューブを、該弾性チューブの移送速度に略々等しい速
度で繰り出し、常に一定の輸液量をもつ弾性チューブポ
ンプにおける弾性チューブ送り装置に関する。
従来技術 弾性チューブポンプは、弾性チューブに導通された流体
を該弾性チューブの区間において移送方向に順次押圧す
ることにより移送するものであり、流体、主として、液
体を弾性チューブを介して移送する点において生物細胞
を破壊することがない特徴があることから、人工透析等
の医療面、バイオ技術での利用が盛んになっているが、
弾性チューブが同一区間において繰返し圧縮されること
から疲労し易く、長期使用において信頼度が低くなるの
で、弾性チューブを一定駆動時間後に新規な弾性チュー
ブと交換することがなされていた。
本出願人は上述の不具合を解決するため、駆動時に、弾
性チューブが駆動方向に駆動摩擦によって移動すること
を防ぐため、弾性チューブはクランプされて移動しない
状態で使用されることに着目し、弾性チューブが疲労す
る相当時間経過後、該クランプを解除し、弾性チューブ
を前記の一つの区間移動して新規のチューブ部分に移動
し使用することを提案した。
第3図は、本出願人が先に提案した弾性チューブポンプ
の一例を説明するためのブロック図を示し、図中、1は
弾性チューブポンプで、本体11内に穿設した円形の押
圧溝12に同心に回転軸13まわりに回動する円筒体1
4が配設され、該円筒体の外周には遊星回転する同形等
大の押圧ローラ15が複数個配設されている。該押圧ロ
ーラ15と押圧溝12との間には弾性チューブ16が挿
通されている。前記回転軸13はモータ21により減速
機構22を介して駆動軸23と接合されて回動される。
円筒体14が矢標R方向に回動する場合、給源液(図示
せず)と連通する給源側161の液体は流出側162に
向けて圧送される。このとき弾性チューブ16には、該
弾性チューブ16と押圧ローラ15との摩擦力により回
転方向の力が加わり、この力が押圧溝12との摩擦力に
打ち勝って弾性チューブ16は矢標Vの方向に移動す
る。30は周知のクランパで、クランプ片31、32に
より弾性チューブ16を押圧挟持することにより弾性チ
ューブ16の前記の移動を阻止している。
クランパ30と弾性チューブポンプ1との間において、
移動検出器40が配設され、弾性チューブ16を移動可
能に検出ローラ43、44によって挟持し、該検出ロー
ラの回動を検出して弾性チューブ16の移動を検出す
る。24は第1のタイマーで、該タイマー24はモータ
21が回動してから予め定められた時間、具体的には、
弾性チューブ16が疲労開始する時間例えば500時間
等をセットする。25は第2のタイマーで、該タイマー
25は前記第1のタイマー24の設定時間後に作動を開
始し、弾性チューブ16がクランパ30に開放時に移動
し未使用部が押圧溝12に達する時間ΔTをセットす
る。33は、駆動回路で、クランパ30のコイル36を
ΔT時間通電するための回路である。判別器50はクラ
ンパ30が開放されたΔT時間の間に弾性チューブ16
が許容範囲移動したことを移動検出器40の検出信号に
基づいて判別する判別手段で、許容範囲であるときは
“良”、許容範囲外、即ち、正確に弾性チューブ16が
移動しないとか、停止することなく移動するとかの場合
は“否”のランプを点灯するものである。
従来技術の問題点 叙上の弾性チューブポンプは、弾性チューブの使用区間
における該弾性チューブの疲労によって生ずる不具合点
である信頼性の低下を、未使用部分の弾性チューブを移
動して新規な弾性チューブとして再駆動することにより
信頼性を高め、且つ、弾性チューブのほぼ全長に亘って
使用できるので高信頼性をもち低コストの輸液運転がで
きるものであるが、弾性チューブのクランプを外して移
動する場合、押圧ローラ15と弾性チューブ16との相
対移動速度が小さくなるため液体移送量はその分小さく
なり誤差となる問題点が生じた。更に、クランプ機構は
複雑となり高価なものとなる等の他の問題点もあった。
問題点解決のための手段 本考案は、叙上の問題点を解決するためになされたもの
で、弾性チューブ16を押圧ローラ15により押圧駆動
されることによる弾性チューブ16の移動速度に略々等
しい一定速度で繰り出すことにより、弾性チューブの疲
労問題を解決し輸液量を常に一定とするチューブ送り装
置を提供することを目的とするもので、給液源に連通す
る弾性チューブを押圧溝内の一つの区間の少なくとも2
つの地点で前記押圧溝12内面に押圧して該弾性チュー
ブ内の液体をシールする押圧ローラと、該押圧ローラを
一方向に回転駆動するモータとを有し、前記弾性チュー
ブを介して輸液する弾性チューブポンプにおいて、前記
モータの回転を減速する送り減速機構と、該減速機構に
より駆動され、前記弾性チューブを挟持して繰り出す送
りローラに回転伝達する回転伝達機構を有し、前記モー
タ21の回転駆動中に前記弾性チューブが移動する移動
速度と略等しい速度で該弾性チューブを繰り出すことを
特徴とする弾性チューブポンプにおける弾性チューブ送
り装置を提供するものである。
実施例 第1図は、本考案の一実施例を説明するための構成図
で、同図は弾性チューブ移動速度Vを一定とする本考
案の弾性チューブ送り装置を示すブロック図で、図中、
第3図に示した従来例と同一の構成要素は同じ番号を付
して説明を省く。第1図において、弾性チューブ16を
押圧溝12上で押圧ローラ15により押圧駆動する場
合、弾性チューブ16内の液は押圧溝12の区間で少な
くとも2個の押圧ローラ15により押圧シールされて駆
動方向に輸液される。このとき弾性チューブ16には押
圧ローラ15の駆動方向の分力が作用する。一方、押圧
ローラ15の押圧により押圧溝12に対する押圧力が存
在するので、押圧溝12と弾性チューブ16との間に摩
擦がなければ、駆動方向分力により、弾性チューブ16
は移動する。しかし、摩擦は存在するので、この摩擦力
と釣り合う低速度Vで移動する。尚、弾性チューブの
押圧速度をV,断面積をSとすると、弾性チューブポ
ンプの輸液量Qは、 Q=(V−V)・K・S …(1) であらわされる。Kの値は押圧ローラにより弾性チュー
ブが押圧され変形することにより生ずる輸液量の理論値
に対する実輸液量の比をあらわす係数で、ポンプにより
定まるものであるが、0.7程度の値が実測値として求
められている。例えば、内径1.58mm×肉厚0.81
mm、押圧ローラ外周における回転外径を64mm、回転数
を16rpmとした場合、理論輸液量は6.3cc/minであ
るが実測値は4.2cc/minでK=0.7であった。従
って、(1)式において、輸液量Qを一定とするために
は、 第1には、弾性チューブ移動速度Vを一定にすること
である。しかし、移動速度Vは押圧溝12と弾性チュ
ーブ16および押圧ローラ15との相互間の摩擦依存性
があり不安定要素を含むので、移動速度Vと略々等し
い速度で弾性チューブ16を繰り出すチューブ送り装置
を付加することである。221は送り減速機構で駆動モ
ータ21の回転を減速し押圧ローラ15を押圧速度V
とする所定の回転数で回転駆動する減速機構22の減速
比を更に弾性チューブ16の移動速度で繰り出すために
減速するものである。222は送り減速機構221の回
転を送りローラ223,224に伝達するための回転伝
達機構で、送りローラ223,224は、回転伝達機構
222により同時に等しい回転数で回転するもので、弾
性チューブ16を挟持して速度Vで矢標X方向に送出
する。この際、弾性チューブ16は輸液に不都合となら
ないよう弾性的に(図示せず)挟持され、前記(1)式
を満足する輸液量Qが得られ、弾性チューブ16は僅か
なVの速度で繰り出されるので疲労するのを防げる。
第2の方法は、(1)式において、V<<VとしV
の影響が(1)式に表われないようにすることであ
り、送り減速機構221を必要としないパルスモータで
直接回転伝達機構222を駆動するものである。
第2図は、パルスモータを用いた弾性チューブ送り停止
装置の一実施例を説明するための図で、パルスモータA
は第1図に示した回転伝達機構222を回転し、送りロ
ーラ223,224を駆動するが、該送りローラの何れ
かの端面に磁石が埋設されており、該磁石と僅かに隔て
た対向位置に磁気センサBが配設され、該磁気センサB
の出力信号はプリセットカウンタCを計数駆動する。D
はタイマで設定された設定時間経過後、セット、リセッ
ト回路Eを介して駆動回路Fを駆動する。駆動回路Fは
パルスモータAを回転するもので送りローラ223,2
24の回転がプリセットカウンタCの設定値に達するま
で計数回転される。設定値に達すると、セット、リセッ
ト回路Eをリセットし、駆動回路Fを停止し、パルスモ
ータAの回転を止め、弾性チューブ16の送りを停止す
る。尚、Gは電源である。
効果 上述した本考案の弾性チューブポンプのチューブ送り装
置によれば、従来の弾性チューブポンプにおける弾性チ
ューブは押圧溝に固定され、同一の区間で繰り返し押圧
することによる疲労により輸液不能となる不具合があっ
たのに対し、弾性チューブを常に一定の微小速度で自動
的に繰り出しているので疲労して輸液不能になるという
信頼性が低下することがなくなり高信頼の輸液ポンプが
得られる。また、間歇的に弾性チューブを移動するので
ないため、複雑な保持機構を必要とせず安価な弾性チュ
ーブポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における弾性チューブポンプの送り機構
の構成ブロック図、第2図は他の実施例を示すブロック
図、第3図は従来の弾性チューブポンプ送り機構のブロ
ック図である。 1…弾性チューブポンプ、11…本体、12…押圧溝、
13…回転軸、14…円筒体、15…押圧ローラ、21
…モータ、22…減速機構、221…送り減速機構、2
22…回転伝達機構、223,224…送りローラ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給液源に連通する弾性チューブ16を押圧
    溝12内の一つの区間の少なくとも2つの地点で前記押
    圧溝12内面に押圧して該弾性チューブ16内の液体を
    シールする押圧ローラ15と、該押圧ローラ15を一方
    向に回転駆動するモータ21とを有し、前記弾性チュー
    ブ16を介して輸液する弾性チューブポンプ1におい
    て、前記モータ21の回転を減速する送り減速機構22
    1と、該減速機構221により駆動され、前記弾性チュ
    ーブ16を挟持して繰り出す送りローラ223と224
    に回転伝達する回転伝達機構222を有し、前記モータ
    21の回転駆動中に前記弾性チューブ16が移動する移
    動速度と略等しい速度で該弾性チューブ16を繰り出す
    ことを特徴とする弾性チューブポンプにおける弾性チュ
    ーブ送り装置。
  2. 【請求項2】前記弾性チューブ16を回動可能に挟持し
    端面に磁石を埋設した一対の送りローラ223,224
    と、前記磁石に対向し、前記送りローラ223又は22
    4の回転を検知する磁気センサBと、該磁気センサBに
    より検出された送りローラ223又は224の回転を計
    数し、設定値に達したときに計数完了信号を発信するプ
    リセットカウンタCと、前記送りローラ223又は22
    4を弾性チューブ16の移動速度と略々等しい一定の速
    度で該弾性チューブ16を繰り出し、前記プリセットカ
    ウンタCの計数完了信号により回転停止するパルスモー
    タAとで構成したことを特徴とする請求項第1項に記載
    の弾性チューブポンプにおける弾性チューブ送り装置。
JP16425188U 1988-12-19 1988-12-19 弾性チューブポンプにおける弾性チューブ送り装置 Expired - Lifetime JPH0617018Y2 (ja)

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