JPH06170002A - 温熱治療装置 - Google Patents

温熱治療装置

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JPH06170002A
JPH06170002A JP33064592A JP33064592A JPH06170002A JP H06170002 A JPH06170002 A JP H06170002A JP 33064592 A JP33064592 A JP 33064592A JP 33064592 A JP33064592 A JP 33064592A JP H06170002 A JPH06170002 A JP H06170002A
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applicator
tube
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relay
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Hidetoshi Saito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置を大型化させない冷却液還流機構と、繰り
返し使用可能な破損しにくいアプリケータとを有し、確
実かつ充分な温熱治療を行なうことができる温熱治療装
置の提供を目的としている。 【構成】アプリケータ2と、アプリケータ2に伝送手段
5を介して高周波エネルギーを供給する装置本体40
と、アプリケータ2内に冷却液を供給可能な冷却液還流
機構とを有する温熱治療装置1において、前記冷却液還
流機構のうち、アプリケータ2に供給される冷却液を貯
留する冷却液供給部22と、アプリケータ2に供給され
る冷却液を回収する冷却液回収部29とを熱的に分離
し、また、伝送手段5と冷却液還流機構の冷却液供給手
段18とを一体に結束してなる結束部を設け、この結束
部に伝送手段5の軸方向の移動を防止する手段を設け、
さらに、アプリケータ2が中継体12,32,42を介
すことなく直接に装置本体40と前記冷却液還流機構と
が接続されることを防止するコネクタ15,17,3
1,33,44,45を中継体12,32,42の両端
に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は癌等の悪性腫瘍や前立腺
肥大症のような良性腫瘍を加温して治療する温熱治療装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、癌を43℃に加温することで癌を
治療し得ることが知られるようになった。また、前立腺
肥大症(良性腫瘍)も加温によって治療できることが分
かっている。
【0003】このような加温治療に使用される温熱治療
装置は、一般に、高周波エネルギによって生体組織の患
部の温熱治療を行なうアプリケータと、このアプリケー
タに高周波エネルギーを供給する装置本体とからなる。
また、アプリケータと接する組織表面の過剰な温度上昇
による熱傷を防ぐため、アプリケータの内部に冷却液を
還流させるようにしている。
【0004】従来、こうした温熱治療装置としては、例
えば特公平3−56747号公報に示されるように、ア
プリケータの電磁波照射開口部を冷却するために冷却液
を環流させる冷却機構を装備し、この冷却機構に冷却液
の温度を調整する液温調整手段を設けたものが知られて
いる。
【0005】また、特開昭59−57650号公報に
は、極超音波放射アンテナと、このアンテナを囲む袋状
体と、この袋状体内に冷却液を給排する給排手段とを備
えたアプリケータを有する温熱治療装置が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
3−56747号公報に開示された温熱治療装置では、
冷却機構に液温調整手段を付加するため、装置が非常に
大型化する。また、液温調整手段を付加したことによっ
て、冷却液の送液管路全体を満たすために要する冷却液
量がさらに増加し、重量も大きくなって装置の移動が困
難となる。一般に、外来患者の治療室は様々な治療装置
や診断装置が設置され、装置の仕様として小型かつ軽量
であることが望まれるが、この公報に開示された温熱治
療装置では、このような仕様を満足することはできな
い。
【0007】また、特開昭59−57650号公報に開
示される温熱治療装置では、アプリケータの極超短波放
射アンテナに極超短波を伝送するケーブルを引張ると、
極超短波放射アンテナが抜け易く、アプリケータを繰り
返し使用できない虞があった。また、前記ケーブルを引
張ることで、極超短波放射アンテナがアプリケータ内で
軸方向に移動して極超短波放射位置が狂い、加温する必
要のない生体組織部位を誤って加温してしまう虞があっ
た。
【0008】さらに、温熱治療装置の装置本体とアプリ
ケータとは、通常、中継ケーブルを介して接続される
が、中継ケーブルを洗浄消毒するために装置本体とアプ
リケータとから中継ケーブルを取り外し、中継ケーブル
の洗浄消毒後に再び温熱治療装置を使用する際に、誤っ
て中継ケーブルを付け忘れ、アプリケータと装置本体と
を直接に接続して治療を実施してしまう虞がある。この
場合、中継ケーブル接続時とインピーダンスマッチング
等が異なるため、確実かつ充分な治療を行なうことがで
きない。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、装置を大型化させな
い冷却液還流機構と、繰り返し使用可能な破損しにくい
アプリケータとを有し、確実かつ充分な温熱治療を行な
うことができる温熱治療装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、高周波エネルギによって生体組織の患部
の温熱治療を行なうアプリケータと、このアプリケータ
に伝送手段を介して高周波エネルギーを供給する装置本
体と、前記アプリケータ内に冷却液を冷却液供給手段を
介して供給可能な冷却液還流機構とを有する温熱治療装
置において、前記冷却液還流機構のうち、前記アプリケ
ータに供給される冷却液を貯留する冷却液供給部と、ア
プリケータに供給される冷却液を回収する冷却液回収部
とを熱的に分離したものである。
【0011】また、前記伝送手段と冷却液還流機構の前
記冷却液供給手段とを一体に結束してなる結束部を設
け、この結束部に前記伝送手段の軸方向の移動を防止す
る手段を設けたものである。
【0012】さらに、前記装置本体と前記冷却液還流機
構とを中継体を介して前記アプリケータに接続し、前記
アプリケータが前記中継体を介すことなく直接に前記装
置本体と前記冷却液還流機構とに接続されることを防止
するコネクタを前記中継体の両端に設けたものである。
【0013】
【作用】冷却液供給部と冷却液回収部とが熱的に分離さ
れ、冷却液供給部の冷却液温度が冷却液回収部の影響を
受けない。したがって、冷却液供給部側の冷却液の温度
変化が抑えられ、常にほぼ一定温度の冷却液がアプリケ
ータに供給される。
【0014】また、アプリケータに高周波エネルギーを
供給する前記伝送手段が軸方向に移動しないため、加温
する必要のない生体組織部位を誤って加温して損傷させ
てしまうことがない。
【0015】さらに、温熱治療装置の装置本体とアプリ
ケータとを直接に接続することができないため、インピ
ーダンスマッチングが常に一定となり、確実かつ充分な
治療を行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1および図2は本発明の第1の実施例を示す
ものである。本実施例の温熱治療装置1は前立線加温用
のものであり、生体内に挿入され生体組織の患部を加温
するアプリケータ2を有している。アプリケータ2の先
端には位置決め用のバルーン3が設けられ、アプリケー
タ2の先端側内部の所定位置にはマイクロ波照射部4が
配置されている。マイクロ波照射部4にはアプリケータ
内を挿通されたケーブル5が接続されている。マイクロ
波照射部4の先端はバルーン3の手元側端に位置してい
る。また、アプリケータ2の表面には温度センサー7
a,7bが設けられている。温度センサー7aはマイク
ロ波照射部4の側方に配置して固定され、温度センサー
7bは温度センサー7aよりも20〜40mmほど手元側
に固定されている。図示しないシリンジを接続できる送
気コネクター6がアプリケータ2の内部を通じてバルー
ン3の内部に連通している。冷却液環流機構を構成する
入口チューブ8と出口チューブ9がアプリケータ2の内
部を通じてマイクロ波照射部4の先端付近まで連通して
おり、アプリケータ2の内部に冷却液を還流できるよう
になっている。これによって、患部を必要以上に加温す
ることを防止している。なお、温度センサー7a,7b
にはリード線10が接続されている。
【0017】入口チューブ8の基端にはコネクタ13が
設けられており、このコネクタ13を介して入口チュー
ブ8は中継チューブ12の一端に設けられたコネクタ1
7に接続されている。また、中継チューブ12は他端に
設けられたコネクタ15を介してポンプチューブ18の
一端に設けられたコネクタ19に接続されている。ポン
プチューブ18は、その途中部分にポンプ20が介装さ
れており、このポンプ20の上流側でリザーバ22と接
続している。
【0018】リザーバ22の内部には冷却液が貯留され
ており、この冷却液の温度をほぼ一定に保つため、リザ
ーバ22は断熱材で形成されている。リザーバ22の開
口部には断熱材からなる蓋24がかぶせられており、蓋
24のほぼ中央部にはリザーバ22内に通じる穴23が
設けられている。
【0019】出口チューブ9の基端にはコネクタ26が
設けられており、このコネクタ26を介して出口チュー
ブ9は回収チューブ25の一端に設けられたコネクタ2
7に接続されている。回収チューブ25の他端は回収タ
ンク29内に開口しており、回収チューブ25を通じて
送られてきた冷却液を回収タンク29に回収できるよう
になっている。
【0020】マイクロ波照射部4に接続された前記ケー
ブル5の基端にはコネクタ43が設けられており、この
コネクタ43を介してケーブル5は中継ケーブル42の
一端に設けられたコネクタ44に接続されている。ま
た、中継ケーブル42は他端に設けられたコネクタ45
を介して装置本体40のマイクロ波発振器37と電気的
に接続するマイクロ波出力端子46に接続されている。
【0021】装置本体40は制御部38を有している。
この制御部38は内部に温度信号の演算回路とマイクロ
波発振器制御用回路とブザー制御回路とポンプ制御回路
とを有しており、制御部38にはマイクロ波発振器37
とブザー39と温度計36とが電気的に接続するととも
にポンプ20がポンプ制御端子35を介して接続してい
る。
【0022】また、リード線10の基端にはコネクタ3
0が設けられており、このコネクタ30を介してリード
線10は中継リード32の一端に設けられたコネクタ3
1に接続されている。また、中継リード32は他端に設
けられたコネクタ33を介して装置本体40の温度計3
6と電気的に接続する温度信号入力端子34に接続され
ている。
【0023】次に、上記構成の温熱治療装置1の動作を
図2を参照しつつ説明する。まず、リザーバ22内に冷
却液(純水、精製水、蒸留水等)を入れる。その後、装
置本体40を駆動させてポンプ20を駆動し、冷却液を
アプリケータ2内に還流させる。
【0024】次に、アプリケータ2を尿道50内に挿入
して、アプリケータ2の先端部に位置するバルーン3を
膀胱51内に導入する。この状態で、送気コネクター6
から図示しないシリンジによって空気を10〜30ccほ
どバルーン3内に注入してバルーン3を拡張させる。そ
して、バルーン3をこの拡張作用によって膀胱51の内
壁に固定しつつアプリケータ2を手元側に引張ってマイ
クロ波照射部4が前立線53に一致するように位置決め
する。
【0025】マイクロ波照射部4が前立線53に一致し
たら、マイクロ波発振器37を駆動させて加温を開始す
る。この場合、制御部38は、温度センサー7aの測定
値に応じてマイクロ波発振器37の出力を調整するとと
もに温度センサー7bの測定値に応じてポンプ20の駆
動を制御して冷却液の送液量を調整する。例えば、温度
センサー7aの測定値がしきい値である45℃を越えた
ときに、マイクロ波の出力を小さくして加温能力を低下
させ、温度センサー7bの測定値がしきい値である43
℃を越えたときに、ポンプ20を通じての送液量を増加
させてアプリケータ2の表面の冷却能力を増加させる。
あるいは、温度センサー7a,7bがいずれもそれぞれ
のしきい値を越えたときに、マイクロ波発振器37を停
止するとともにブザー39によって術者に警告する。
【0026】以上説明したように、本実施例の温熱治療
装置1は、リザーバ22と回収タンク29とを別々に設
けることによりリザーバ22と回収タンク29とを熱的
に分離し、リザーバ22を断熱材で構成したことによ
り、冷却液の温度変化が抑えられ、常にほぼ一定温度の
冷却液をアプリケータ2に供給できる。したがって、液
温調節装置が不要であり、装置全体を小型化できる。
【0027】また、万一、冷却液の温度が変化しても、
制御部38の制御によってポンプ20を通じての送液量
を変化させてアプリケータ2の表面の冷却能力を増減で
きるため、常に安定した安全な治療を行なうことができ
る。
【0028】また、リザーバ22と回収タンク29とを
分離したことで、回収した冷却液を簡単に廃棄できるの
で、冷却液を繰り返し使用することによる冷却液の汚染
や異物・雑菌等の発生を防止でき、衛生上非常に好まし
い。なお、本実施例においてポンプチューブ18や中継
チューブ12の外周に断熱材を被覆しても良い。この場
合、冷却液の温度をより一定に保てる。
【0029】図3は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例の温熱治療装置70は第1の実施例の温
熱治療装置1のリザーバ22と回収タンク29とを一体
にしただけであり、その他の構成は第1の実施例と同一
であるため、以下、リザーバ22と回収タンク29の両
方の機能を兼ね備えるタンク60についてのみ説明す
る。
【0030】タンク60は、断熱材によって形成されて
おり、内部に冷却液を貯留することができる。また、タ
ンク60の開口部には断熱材からなる蓋61が装着され
ている。蓋61は中央に仕切り61aを有しており、タ
ンク60の開口部に蓋61を装着することにより、タン
ク60の内部が仕切り61aによって冷却液供給側62
と冷却液回収側63とに仕切られるようになっている。
なお、仕切り61aは、蓋61をタンク60の開口部に
装着した際に、仕切り61aの下端部とタンク60の底
部との間に隙間65が生じるように形成されている。な
お、蓋61にはタンク60内に通じる穴69が設けられ
ており、タンク60内の圧力を大気圧と同一になるよう
している。
【0031】また、タンク60の冷却液供給側62には
ポンプ20が介装されたポンプチューブ18の一端側が
挿入され、その開口端部18aはタンク60の底近くに
配置されている。タンク60の冷却液回収側63には回
収チューブ25の一端側が挿入され、その開口端部25
aはタンク60内の上側に配置されている。そして、こ
の状態で、タンク60内の冷却液は、ポンプ20の駆動
によって、冷却液供給側62→ポンプチューブ18→中
継チューブ12→入口チューブ8→アプリケータ2の内
部→出口チューブ9→回収チューブ25→冷却液回収側
63→冷却液供給側62の順に還流することができるよ
うになっている。この時、冷却液回収側63に戻ってく
る冷却液は加温されているが、この加温された冷却液は
優先的に冷却液回収側63の冷却液の上部に溜まるた
め、ポンプチューブ18の開口端部18aからは優先的
にタンク60底部の冷たい冷却液のみが吸入される。
【0032】したがって、上記構成の温熱治療装置70
は、タンク60内を断熱材からなる仕切り61aによっ
て冷却液供給側62と冷却液回収側63とに区分し、冷
却液回収側63の加温された冷却液が冷却液供給側62
に影響を及ぼしにくい構成にしたので、常にほぼ一定温
度の冷却液をアプリケータ2内に供給できる。したがっ
て、液温調節装置が不要となり、装置を小型化できる。
【0033】また、万一、冷却液の温度が変化しても、
制御部37(図1参照)の制御によってポンプ20を通
じての冷却液の送液量を変化させてアプリケータ2の表
面の冷却能力を増減できるため、常に安定した安全な治
療を行なうことができる。
【0034】さらに、冷却液供給側62と冷却液回収側
63とを一体としたので、第1の実施例に比べて装置の
小型化をさらに図ることができ、装置の移動を容易に行
なうことができる。
【0035】図4は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。本実施例の温熱治療装置80は、第2の実施例の
構成に加圧バック81を設けたものであり、その他の構
成は第2の実施例とほぼ同一である。
【0036】すなわち、断熱材からなるタンク60は、
第2の実施例と同様、断熱材からなる蓋61の仕切り6
1aによって冷却液供給側62と冷却液回収側63とに
区分される。仕切り61aは蓋61をタンク60に固定
した際にタンク60の底部との間に隙間65が生じるよ
うに形成されている。
【0037】タンク60の冷却液供給側62にはポンプ
20が介装されたポンプチューブ18の一端側が挿入さ
れ、その開口端部18aはタンク60の底近くに配置さ
れている。また、ポンプチューブ18の他端側は加圧バ
ック81に接続されている。加圧バック81は送液チュ
ーブ85を介して中継チューブ12に接続されている。
この加圧バック81は、断熱材によって形成されてお
り、その内部に冷却液を貯留することができるようにな
っている。また、加圧バック81の上部側壁にはオーバ
ーフロー穴83が設けられており、このオーバーフロー
穴83にはオーバーフローチューブ82の一端が接続さ
れている。
【0038】オーバーフローチューブ82の途中部分に
は送液チューブ85を液密に挿通する2つの穴88,8
9が設けられており、送液チューブ85はこの穴88,
89を通じてオーバーフローチューブ82を貫通してオ
ーバーフローチューブ82に対して液密に固定されてい
る。オーバーフローチューブ82の他端82aは蓋61
を介してタンク60の冷却液回収側63に連通してい
る。また、タンク60の冷却液回収側63には回収チュ
ーブ25の一端側が挿入され、その開口端部25aはタ
ンク60内の上側に配置されている。
【0039】したがって、上記構成の温熱治療装置80
は、送液チューブ85の外周を取り巻くオーバーフロー
チューブ82が断熱材として作用するとともにオーバー
フロー機構によって冷却液の水位(圧力)が一定に保た
れ、還流量が一定になる。よって、安定した治療が可能
となり、火傷のない安全な治療を実施することができ
る。また、送液チューブ85とオーバーフローチューブ
82の2重構造によって送液チューブ85内の保温性が
向上し、冷却液がほぼ一定温度でアプリケータ2に供給
される。
【0040】図5は上記各実施例におけるアプリケータ
2の構造を示すものである。アプリケータ2は外部チュ
ーブ100の内側に高分子樹脂からなる内部チューブ1
02を設けて成り、内部チューブ102の内部の所定部
位にマイクロ波照射部4が配置されている。また、マイ
クロ波照射部4に接続されたケーブル5は内部チューブ
102内を挿通されて前述したように中継ケーブル42
に接続されている(図1参照)。
【0041】また、外部チューブ100の先端には外部
チューブ100の先端開口を封止するキャップ103が
固定されている。外部チューブ100の側壁の内部には
軸方向に延びる送気通路116が外部チューブ100の
全長にわたって形成されている。送気通路116の基端
側は送気コネクター6に連通しており、また、先端側は
送気穴115を介して外部チューブ100の先端に設け
られたバルーン3の内部に連通している。
【0042】外部チューブ100の基端には、センサー
穴120と内部チューブ穴121と入口チューブ穴12
2とを有する栓112が挿入固定されている。センサー
穴120には温度センサー7a,7bと接続するリード
線10が通されており、リード線10はさらにセンサー
穴120に接続される保護チューブ114内に通されて
いる。また、内部チューブ穴121には内部チューブ1
02が通されている。内部チューブ102は内部チュー
ブ穴121を通された後、3方分岐部110の一方向端
部に接続されている。3方分岐部110は、内部チュー
ブ102と同方向に出口チューブ9を接続し、内部チュ
ーブ102とほぼ直角方向にケーブル5を引き出して、
ケーブル5の曲げ状態を保持している。3方分岐部11
0のうちケーブル5が引き出されるケーブル引き出し部
125には水密に充填剤が充填されている。また、入口
チューブ穴122には入口チューブ8が接続されてい
る。ケーブル5を挿通した保護チューブ114と出口チ
ューブ9と入口チューブ8はともに結束バンド113に
よって結束され、結束バンド113の内部の隙間127
には充填剤が充填されている。
【0043】このように、保護チューブ114と出口チ
ューブ9と入口チューブ8をともに結束バンド113に
よって結束することにより、ケーブル5またはケーブル
5を接続する中継ケーブル42を術者または患者が誤っ
て引張った場合でも、ケーブル5は3方分岐部110の
ケーブル引き出し部125に引掛かり、容易に抜けるこ
とはない。また、ケーブル5またはケーブル5を接続す
る中継ケーブル42をさらに過度に引張ると、結束バン
ド113にて一体化された保護チューブ114、出口チ
ューブ9、入口チューブ8、3方分岐部110のいずれ
かが破損するので、アプリケータ2の使用前にアプリケ
ータ2に異常が発生したことを容易に認識することがで
きる。したがって、ケーブル5を引張ることで、マイク
ロ波照射部4がアプリケータ2内で軸方向に移動してし
まい、加温する必要のない生体組織部位たとえば尿道括
約筋を誤って加温して尿道括約筋に損傷を与えしまうと
いったことがない。
【0044】図6は、装置本体40のマイクロ波出力端
子46とケーブル5とを接続する中継ケーブル42の構
造を示すものである。図6の(a)に示すように、中継
ケーブル42の両端には、アプリケータ2側のケーブル
5のコネクター43と接続する第1のコネクター44
と、装置本体22のマイクロ波出力端子46と接続する
第2のコネクター45とが設けられている。この場合、
第1のコネクター44と第2のコネクター45は接続不
能に構成されている。例えば、第1のコネクター44と
第2のコネクター45の両方を同種の高周波用コネクタ
ー(例えばN型コネクター)とするときはいずれもプラ
グまたはレセプタクルとする。図6の(b)はこのこと
を示したものである。図6の(b)中、Mはプラグ、F
はレセプタクルを示し、記号○は使用可能な組み合わ
せ、記号×は使用不能な組み合わせを示している。
【0045】また、第1のコネクター44と第2のコネ
クター45とを異種のコネクターにした場合を図6の
(c)に示す。図中、BNCは高周波用BNC型コネク
ター、Nは高周波用N型コネクター、SMAは高周波用
SMA型コネクターをそれぞれ示し、記号○は使用可能
な組み合わせを示している。
【0046】なお、いずれの場合も、マイクロ波出力端
子46は第2のコネクター45に接続可能なコネクタ
ー、ケーブル5のコネクター43は第1のコネクター4
4に接続可能なコネクターとする。
【0047】このような構成によれば、中継ケーブル4
2を介すことなくアプリケータ2(正確にはケーブル
5)と装置本体40とを直接に接続することができなく
なる。したがって、生体に対するアプリケータ2のマイ
クロ波出力やインピーダンスマッチングが常に一定にな
り、安定した治療を行なうことができる。
【0048】なお、中継ケーブル42を使用しない場
合、アプリケータ2のケーブル5を長くする必要がある
が、ケーブル5が長いとアプリケータ2の消毒が非常に
やりにくい。そのために、本発明のように中継ケーブル
42を設けることが必要であり、これによって、アプリ
ケータ2のケーブル5を短くしてアプリケータ2の消毒
をし易くすることができる。図7は、装置本体40の温
度信号入力端子34とリード線10とを接続する中継リ
ード線32の構造を示すものである。
【0049】中継リード線32の両端には、アプリケー
タ2側のリード線10のコネクタ30と接続する第1の
コネクター31と、装置本体40の温度信号入力端子3
4と接続する第2のコネクター33とが設けられてい
る。第1のコネクター31と第2のコネクター33は接
続不能に構成されている。例えば、温度センサー7a,
7bが熱電対であるとすると、第2のコネクター33は
大型の2ピンコネクター、第1のコネクター31は小型
の2ピンコネクターとする。
【0050】通常、温度測定系の校正はアプリケータ2
側のリード線10に中継リード線10を接続した状態で
行うが、上記構成ではアプリケータ2のリード線10と
装置本体40の温度信号入力端子34とを直接に接続で
きないことから、これらを直接に接続することによる測
定誤差の発生を防止でき、安全な治療を行なうことがで
きる。
【0051】なお、中継リード線32を使用しない場
合、アプリケータ2のリード線10を長くする必要があ
るが、リード線10が長いとアプリケータ2の消毒が非
常にやりにくい。そのために、本発明のように中継リー
ド線32を設けることが必要であり、これによって、ア
プリケータ2のリード線10を短くしてアプリケータ2
の消毒をし易くすることができる。
【0052】図8は図7の変形例を示すものである。中
継リード線32の第2のコネクター33はステレオピン
プラグであり、第1のコネクター31は2つのコネクタ
ー31a,31bから構成され、温度信号を2点で入力
できるようになっている。例えば、温度センサー7a,
7bが銅コンスタンタン熱電対であるとすると、第1の
コネクター31のうち、一方のコネクター31aの第1
のピン130を銅、第2のピン131をコンスタンタ
ン、他方のコネクター31bの第1のピン132を銅、
第2のピン133をコンスタンタンで構成する。第2の
コネクター33は先端接点140、中央接点141、基
端接点142からなり、これらの接点同志は互いに絶縁
体143,144によって電気的に絶縁されている。こ
の場合、ピン131,132はともに基端端子142と
電気的に導通している。また、ピン130は先端端子1
40と電気的に導通している。さらに、ピン132は中
央端子141と電気的に導通している。以上の構成によ
り、1本の中継リード線32で2種の温度信号を伝送す
ることができる。
【0053】図9は、ポンプチューブ18と入口チュー
ブ8とを接続する中継チューブ12の構造を示すもので
あり、中継チューブ12の両端に設けられた2つのコネ
クター15,17は同一のコネクターとなっている。し
たがって、中継チューブ12を介することなくポンプチ
ューブ18とアプリケータ2側の入口チューブ8とを直
接に接続することができない。
【0054】冷却液の還流経路は中継チューブ12を含
めてチューブ内圧力損失が決定されるため、中継チュー
ブ12を介すことなくアプリケータ2側の入口チューブ
8とポンプチューブ18とを直接に接続した場合、冷却
液が過剰に流れすぎ、必要以上の冷却効果を生じ、適切
な加温ができない虞があるが、この構成ではこのような
不具合がない。
【0055】なお、中継チューブ12を使用しない場
合、アプリケータ2の入口チューブ8を長くする必要が
あるが、入口チューブ8が長いとアプリケータ2の消毒
が非常にやりにくい。そのために、本発明のように中継
チューブ12を設けることが必要であり、これによっ
て、アプリケータ2の入口チューブ8を短くしてアプリ
ケータ2の消毒をし易くすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の温熱治療
装置は、アプリケータ内に冷却液を供給可能な冷却液還
流機構のうち、アプリケータに供給される冷却液を貯留
する冷却液供給部と、アプリケータに供給される冷却液
を回収する冷却液回収部とを熱的に分離したので、冷却
液供給部の冷却液温度が冷却液回収部の影響を受けな
い。したがって、冷却液供給部側の冷却液の温度変化が
抑えられ、常にほぼ一定温度の冷却液をアプリケータに
供給することができる。よって、液温調節装置が不要と
なり、装置全体を小型化できる。
【0057】また、アプリケータに高周波エネルギーを
供給する前記伝送手段が軸方向に移動しないため、アプ
リケータの破損が防止されて繰り返し使用が可能になる
とともに、加温する必要のない生体組織部位を誤って加
温して損傷させてしまうことを防止できる。
【0058】さらに、温熱治療装置の装置本体とアプリ
ケータとを直接に接続することができないため、インピ
ーダンスマッチングが常に一定となり、確実かつ充分な
治療を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す温熱治療装置の全
体構成図である。
【図2】図1の温熱治療装置の動作説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す温熱治療装置の要
部構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す温熱治療装置の要
部構成図である。
【図5】本発明に係る温熱治療装置のアプリケータの内
部の概略構成図である。
【図6】(a)は装置本体とアプリケータとを中継ケー
ブルを介して接続する様子を示す概略図、(b)は中継
ケーブルの両端のコネクタの組み合わせを示すコネクタ
対応図、(c)は中継ケーブルの両端のコネクタの他の
組み合わせを示すコネクタ対応図である。
【図7】中継リードの側面図である。
【図8】中継リードの変形例を示す側面図である。
【図9】中継チューブの側面図である。
【符号の説明】
1,70,80…温熱治療装置、2…アプリケータ、5
…ケーブル(伝送手段)、15,17,31,33,4
4,45…コネクタ、22…リザーバ(冷却液供給
部)、19…回収タンク(冷却液回収部)、12…中継
チューブ(中継体)、32…中継リード(中継体)、4
0…装置本体、42…中継チューブ(中継体)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波エネルギによって生体組織の患部
    の温熱治療を行なうアプリケータと、このアプリケータ
    に伝送手段を介して高周波エネルギーを供給する装置本
    体と、前記アプリケータ内に冷却液を冷却液供給手段を
    介して供給可能な冷却液還流機構とを有する温熱治療装
    置において、前記冷却液還流機構のうち、前記アプリケ
    ータに供給される冷却液を貯留する冷却液供給部と、ア
    プリケータに供給される冷却液を回収する冷却液回収部
    とを熱的に分離したことを特徴とする温熱治療装置。
  2. 【請求項2】 前記伝送手段と冷却液還流機構の前記冷
    却液供給手段とを一体に結束してなる結束部を有し、こ
    の結束部に前記伝送手段の軸方向の移動を防止する手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の温熱治療装
    置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体と前記冷却液還流機構とを
    前記アプリケータに接続する中継体を有し、前記アプリ
    ケータが前記中継体を介すことなく直接に前記装置本体
    と前記冷却液還流機構とに接続されることを防止するコ
    ネクタを前記中継体の両端に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の温熱治療装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1157029A (ja) * 1997-08-28 1999-03-02 Tetsuya Korenaga 低周波治療器

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