JPH06165771A - 指紋検出液および指紋検出方法 - Google Patents

指紋検出液および指紋検出方法

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JPH06165771A
JPH06165771A JP42A JP26799092A JPH06165771A JP H06165771 A JPH06165771 A JP H06165771A JP 42 A JP42 A JP 42A JP 26799092 A JP26799092 A JP 26799092A JP H06165771 A JPH06165771 A JP H06165771A
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JP42A
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正樹 ▲廣▼瀬
Masaki Hirose
Masami Takeuchi
正美 竹内
Masateru Koga
將照 古賀
Yoshiaki Fujimoto
嘉明 藤本
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】各種物品に付着している指紋を明瞭に、かつ簡
便迅速な操作により検出することが出来る検出液および
検出方法を提供しようとするものである。 【構成】シアノアクリル酸エステルと脂肪族炭化水素系
溶剤からなる検出液とそれに検体を浸漬して指紋を検出
する。 【効果】本発明による指紋検出液を用いる指紋検出方法
は、従来の指紋検出法では検出不能であった油脂が付着
した検体上の指紋検出を極めて鮮明な状態で可能とする
上、それ以外の多くの検体上の指紋検出をも簡便迅速な
操作により可能とするものであり、なおかつ毒性、引火
危険性など安全面にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指紋を簡便かつ明瞭に
検出可能とする検出液および検出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】犯罪者の割り出し・検挙・訴追に必要な
証拠物件となる潜在指紋の検出は犯罪捜査上重要な手段
である。通常指紋の検出には、指紋の付着している、ま
たは指紋の付着していると思われる検体の表面をアルミ
ニウム粉末を含ませたハケで軽くはき、指紋にアルミニ
ウム粉末を付着させてゼラチン紙に写しとる、通称アル
ミ粉末によるハケ法が用いられることが多いが、検体が
拳銃、刃物などの金属製凶器、合成皮革、テープ類の粘
着面など特定の素材である場合には、当該法は鮮明な指
紋を転写することが出来ず、 これに代わってシアノアク
リル酸エステルを気化させ、指紋上に生成した白色重合
体の存在によって検出する方法が、 より明瞭な指紋痕跡
を復元させる手段として使用されてきている。
【0003】シアノアクリル酸エステルを気化させ指紋
部に白色重合体を析出させる方法(以下シアノアクリル
酸エステル気体法又は単に気体法と呼ぶ)は、アルミ粉
末によるハケ法に不適な検体から指紋を検出する方法と
して多用されているが、その操作と効果には種々の問題
があった。例えば、検出に当たっては、シアノアクリル
酸エステルのガスを検体が入ったケース中に充満させる
必要があり、低温の場合にはケース内温を上昇させ気化
した該エステルの量を増加させて気体濃度を高めたり、
重合を促進するためにケース内にお湯をいれて水蒸気濃
度を上げるなどの工夫を要するという不便さがあった。
これらの点は現場において指紋検出を行う場合において
は、検出用設備のケースがないために特に不都合なもの
である。このような操作上の問題を解決させ、効率的な
検出を行うため、シアノアクリル酸エステルを粉粒体に
滴下したり(特公平3ー81378)、織布や不織布に
含浸させる(特開昭62ー47343)方法等が提案さ
れているが完全な解決には至っていないのが実状であ
る。また気体法では検出箱内にシアノアクリル酸エステ
ル気体を充満させるので箱壁にも重合体が付着するた
め、検体上の指紋が完全に検出されたかどうか外部から
把握することが出来ないという不都合さも存在する。ま
たこの方法では油成分が付着した検体では指紋を検出し
にくいという欠点も存在している。
【0004】さらに、蛍光性色素とシアノアクリル酸エ
ステルを揮発性有機溶媒中に溶解した溶液を用いて指紋
を検出する方法が米国特許 4,882,195号明細書、特開昭
63ー161939号公報に開示されており、また特開
昭63ー161940号公報には、検体を有機溶媒とシ
アノアクリル酸エステルとからなる溶液で前処理した
後、さらに蛍光性色素を含む別の溶液に接触させる方法
が開示されている。これら3件の提案ではシアノアクリ
ル酸エステルを含む溶液で検体表面を処理するための方
法としてもっぱらスプレーを用いている(以下この方法
をシアノアクリル酸エステル噴霧法又は単に噴霧法とい
う)。シアノアクリル酸エステル噴霧法で検出液に使用
する溶剤として、前述の米国特許では、実質上スプレー
用プロペラントである塩素系やフッ素系溶媒が使用され
ている。また、特開昭63ー161939および特開昭
63ー161940ではトリクロロエタン、シクロヘキ
サン、クロロホルムおよびこれに代わる溶剤が使用され
ている。
【0005】噴霧法では、身体組織を接着するおそれの
あるシアノアクリル酸エステルを含む溶液をスプレーで
噴霧するため、目や鼻等に接着剤が付着するおそれがあ
り、該方法は安全上問題の多い方法である。さらに有機
溶剤を含む液を噴霧することによって空気中の溶剤濃度
は急激に上昇し、これらの溶剤は引火性や毒性が極めて
高いものであるため危険性が大きい方法でもある。
【0006】さらに油分の上に付着した指紋や逆に指紋
の上を油分が覆っているなどの検体における検出は従来
のアルミ粉末によるハケ法やシアノアクリル酸エステル
気体法では全く指紋が復元できず、シアノアクリル酸エ
ステル噴霧法でも検出液中に含まれる有機溶剤の極性が
強すぎて油分を溶解してしまうためか、明瞭な検出は不
可能であった。かかる油面状態の指紋は重大犯罪におい
て特に頻出する傾向があるという事情もあって、簡便に
使え、かつ明瞭に検出できる方法が強く望まれている。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のす
べての検出方法に存在していた、油分が付着している検
体上の指紋が確実明瞭に検出しえないという点、従来の
シアノアクリル酸エステル気体法が有していた取扱い上
不便であるという点、およびシアノアクリル酸エステル
噴霧法における危険性・毒性等の問題点を解決しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、シアノア
クリル酸エステルと脂肪族炭化水素系溶剤とからなる指
紋検出液に、指紋を検出すべき物体(検体)を浸漬し、
液中で指紋上にシアノアクリル酸エステルを重合させ、
それにより指紋を検出するという方法を採用することに
より、上記の問題点を解消し得ることを見出して本発明
を完成した。
【0009】すなわち、本発明はシアノアクリル酸エス
テルと脂肪族炭化水素系溶剤とからなることを特徴とす
る指紋検出液および該指紋検出液中に浸漬した検体表面
に生成したシアノアクリル酸エステル重合体により検出
することを特徴とする指紋検出方法に関するものであ
る。
【0010】本発明におけるシアノアクリル酸エステル
とは、瞬間接着剤の主成分として知られているものであ
り、例えば、シアノアクリル酸アルキルエステル、シア
ノアクリル酸アルケニルエステル、シアノアクリル酸ア
ルキニルエステル、シアノアクリル酸アルコキシアルキ
ルエステル、シアノアクリル酸ハロアルキルエステル、
シアノアクリル酸ハロアルコキシアルキルエステル、シ
アノアクリル酸シクロアルキルエステル等を挙げること
ができ、具体的な化合物としてはメチル2ーシアノアク
リレート(2−シアノアクリル酸メチルエステルに同じ
以下同様)、エチル2ーシアノアクリレート、n−プロ
ピル2ーシアノアクリレート、i−プロピル2ーシアノ
アクリレート、n−ブチル2ーシアノアクリレート、i
−ブチルシアノアクリレート、n−ヘキシル2ーシアノ
アクリレート、n−オクチル2ーシアノアクリレート、
2ーエチルヘキシル2ーシアノアクリレート、アリル2
ーシアノアクリレート、プロパルギル2ーシアノアクリ
レート、メトキシメチル2ーシアノアクリレート、メト
キシエチル2ーシアノアクリレート、エトキシエチル2
ーシアノアクリレート、メトキシブチル2ーシアノアク
リレート、2ークロロエチル2ーシアノアクリレート、
2ークロロエトキシエチル2ーシアノアクリレート、
2,2,2ートリフルオロエチル2ーシアノアクリレー
ト、シクロヘキシル2ーシアノアクリレート等を挙げる
ことができる。本発明においては、これらの化合物の一
種を単独で或いは二種以上を混合して使用することがで
き、さらには瞬間接着剤として販売されているそのもの
をシアノアクリル酸エステルとして用いることもでき
る。さらに、本発明の検出液には、上記からも明らかな
様に瞬間接着剤中に配合されている亜硫酸ガス、ハイド
ロキノンなどの安定剤、ポリアルキレングリコール、ク
ラウンエーテルなどの重合促進剤、ポリメチルメタクリ
レート、ポリシアノアクリレート、セルロースエステル
類、シリカなどの増粘剤、チクソトロピック性付与剤を
シアノアクリル酸エステルと共に配合することが可能で
ある。
【0011】脂肪族炭化水素系溶剤とは、化学式がCn
2n+2で表される飽和炭化水素を主成分とする溶剤であ
り、具体的には石油ベンジン、リグロイン、ミネラルス
ピリット、灯油などの石油からの留分を主成分とする溶
剤である。本発明ではこれらの溶剤に多少の不飽和脂肪
族炭化水素、芳香族および脂環族炭化水素が混入したも
のも使用可能であるが、混合物である場合も、全量の過
半量は飽和脂肪族炭化水素であることが必要である。酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸セ
ロソルブ、酢酸メチルセロソルブ、酢酸カルビト−ルな
どのエーテルアルコールのエステルなど極性の高い化合
物を主成分とする溶剤は、検出される成分であるシアノ
アクリル酸エステル重合体を溶解してしまうため明瞭な
復元が難しく、さらにプラスチックを基材とする検体で
は、基材そのものを溶解・膨潤・変質させてしまう可能
性が高く、その検出液の適用範囲が限定され不適当なも
のである。またシアノアクリル酸エステルと混合した場
合に、重合を開始させうる官能基であるアルコール性水
酸基、アミン基、アミド基などを有する溶剤も使用でき
ないものである。このような溶剤を用いると液中にシア
ノアクリル酸エステルの重合体が生成し、液中に沈澱し
たり、液全体がゲル状物になる。さらに塩素系溶剤やフ
ッ素系溶剤は油脂の洗浄力が強く油面上の指紋検出には
不適でもあり、毒性や環境に悪影響を与える点からも不
都合である。なお脂肪族炭化水素系溶剤であっても、ガ
ソリンや石油エーテルなどのように極度に低沸点、低引
火点であるものや、検体を検出液中に浸漬後、室温下で
検体を乾燥するに際し極端に乾燥速度が遅い、例えば沸
点が300℃を越える高沸点溶剤等は実用上からは好ま
しくなく、好ましいものは沸点範囲が、例えば60〜3
00℃程度のものである。従って化合物としては炭素数
6〜10程度の直鎖状あるいは分岐状の脂肪族炭化水素
を主要な構成成分とする溶剤が本発明にとり好ましい。
【0012】シアノアクリル酸エステルと脂肪族炭化水
素系溶剤とからなる検出液中のシアノアクリル酸エステ
ルの濃度は特に限定されるものではないが、あまりにも
低濃度の場合には指紋上に生成し析出する重合体量が不
十分となって明瞭な指紋復元が不可能になったり、析出
までの時間が遅くなったりする不都合さがある。また必
要以上の高濃度溶液を用いると、指紋存在部以外への重
合物の生成が見られたり、浸漬後の乾燥作業が取扱い上
不便であり好ましくない。従って適当な液中のシアノア
クリル酸エステルの濃度は、好ましくは0.01〜1Vol
%であり、より好ましくは0.2〜0.6Vol %である。
【0013】本発明における検出液中には、一般に有機
溶剤に可溶な着色染料や蛍光染料を添加することができ
る。検体が白色や淡色などの場合、指紋上に生成した重
合体を着色することによってさらに明瞭となるからであ
る。着色染料としては、検出液の貯蔵安定性や指紋の鮮
明性からシアノアクリル酸エステルの重合を著しく促進
する作用を持つアミノ基、水酸基などの官能基を有しな
い化学構造である染料が好ましい。それらの官能基を有
する染料を含む検出液は貯蔵安定性に劣り、指紋の鮮明
性も低下する。具体的には着色染料としては、アゾ系染
料、アンスラキノン系染料、フタロシアニン系染料、ア
ジン系染料および塩基性染料ベースの脂肪酸塩系染料な
どであり、一方蛍光染料としては、ビス(ベンズオキサ
ゾリル)エチレン系、ビス(ベンズオキサゾリル)チオ
フェン系、ナフトール酸ーN置換イミド系、スチルベン
系、クマリン系などが挙げられる。着色の種類としては
特に限定されるものではなく、検体自身の色に比べ析出
するシアノアクリル酸エステルの重合体が着色され鮮明
に識別できるものが好ましい。着色染料と蛍光染料とを
混合して用いることも可能である。検出液中の染料濃度
は特に限定されるものではなく染料の溶解性、検出液の
安定性、検出指紋の鮮明性、経済性などから適当な範囲
内が選択される。
【0014】検体を染料を含まぬ検出液中に浸漬し指紋
上に白色重合体を析出後、これを染料を含む水溶液ない
し有機溶剤溶液中に浸漬し重合体を着色する二液法も使
用可能であり、この場合特に水溶性染料からなる染色液
はとくに美しく染色できる傾向がある。使用される水溶
性染料としてはアゾ染料、アントラキノン染料、インジ
ゴイド染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料、
キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ
染料、ニトロソ染料、ベンゾキノンおよびナフトキノン
染料、ナフタルイミド染料、ベリノン染料などである。
【0015】指紋検出の手順としては、指紋が付着して
いると予測される検体を、検体の入る適当サイズの検出
液入り容器、出来れば無色透明で指紋の検出状態が外部
から観察できる蓋付きの検出液入り容器に入れ、検体を
検出液中に室温で約1〜360分程度浸漬し、その後こ
れを検出液から引き上げ常温で自然乾燥するということ
で良い。浸漬時間は、あまり長時間では指紋以外の部分
にも重合体が析出し不鮮明となるので好ましくなく、短
時間すぎても析出重合体量が少ないため鮮明な検出が出
来ない傾向がある。従って透明な浸漬容器中で指紋の検
出状態を観察しながら浸漬を続け、明瞭な検出が完成し
た時点を待って、引き上げる方法が好ましい。また、火
焔瓶に付着した指紋を検出する場合など、灯油や油脂類
の上にのっている指紋の検出には、指紋上に析出した重
合体が脱落しないよう、浸漬中の液を動かさないのが望
ましい。
【0016】
【作用】本発明の指紋検出液は、溶剤として、脂肪族炭
化水素系溶剤を使用しているため、油面上の指紋検出に
おいて指紋下の油分を洗浄しながら、指紋を明瞭に復元
することを可能とし、プラスチックを基材とする検体で
も基材を溶解・膨潤・変質させることも少ないという作
用を奏するのである。なお、シアノアクリル酸エステル
の重合は、指紋中に含まれる水分、アミノ酸類等の指頭
分泌物の作用によるものと推定されている。
【0017】
【実施例】以下実施例と比較例を挙げて、本発明を具体
的に説明する。
【0018】実施例1〜5 リグロイン100mlにエトキシエチル2ーシアノアク
リレートを主成分とする瞬間接着剤(東亞合成化学工業
株式会社製アロンアルフア#801)をそれぞれ0.09
ml、0.15ml、0.3ml、0.45ml、0.6mlを
加え撹拌し調製した溶液を検出液A〜Eとした。検出液
をガラス製の角型容器中に入れ、軟質塩化ビニールシー
ト上に指を押しつけ指紋を付着させた検体を検出液に浸
漬した。検体表面に指紋状の白色ポリマーが析出するま
で浸漬し、析出を確認後検体を取り出し溶剤を乾燥させ
て指紋検出状態を確認した。これらの結果を表1に示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】なお液調製3日後、検出液A〜Eに同じ瞬
間接着剤各0.15mlを追加し再度同様の試験を実施し
たところ、いずれの場合も6〜7分の浸漬で鮮明な指紋
を検出できた。
【0021】実施例6〜8、比較例1〜3 各種の有機溶剤70mlにイソブチル2ーシアノアクリ
レートを0.15ml加えて溶解し検出液(シアノアクリ
レート濃度=0.2Vol %)を調製し、直ちに実施例1と
同様の方法で指紋検出試験をおこなった。検出液の性状
と指紋検出結果を表2に記載した。
【0022】
【表2】 表2 ┌────┬───────┬───────┬────────────┐ │ │ 溶剤の種類 │検出液の性状 │ 指紋検出状態 │ ├────┼───────┼───────┼────────────┤ │実施例6│石油ベンジン │無色透明 │60分浸漬後極めて鮮明 │ │実施例7│リグロイン │無色透明 │60分浸漬後極めて鮮明 │ │実施例8│白灯油 │無色透明 │60分浸漬後鮮明 │ ├────┼───────┼───────┼────────────┤ │比較例1│酢酸エチル │無色透明 │塩ヒ゛シート自体が白化し指紋 │ │ │ │ │が不鮮明 │ │比較例2│nーフ゛チルアルコール │沈澱物析出 │検出せず │ │比較例3│メチルイソフ゛チルケトン │白濁液 │検出せず │ │ │ │ │ │└ ────┴───────┴───────┴────────────┘
【0023】実施例9 実施例1で使用した瞬間接着剤3ml、青色油溶性染料
0.5gをリグロイン500mlに加えて撹拌溶解し、青
色の指紋検出液とした。てんぷら油をうすく塗布したナ
イフの側面(金属部分)に指を押しつけ指紋を付着させ
た検体を、透明容器に入れた上記検出液中に浸漬し、1
20分静置した。検体を取り出して自然乾燥させた後、
指紋付着部分を観察したところ青色の鮮明な指紋が検出
されていた。
【0024】比較例4 実施例9において、有機溶剤としてリグロインの代わり
に酢酸エチルおよびn−ブチルアルコールを用いて検出
液を調製し同様の指紋検出試験を行った。いずれの検出
液を用いてもナイフ上に鮮明な指紋を検出することは出
来なかった。
【0025】比較例5 実施例9で使用した検体を用い、アルミニウム粉末を用
いるアルミ粉末によるハケ法で指紋を検出しようと試み
たが指紋は検出出来なかった。また、同じ検体を、瞬間
接着剤とお湯を別々に入れた皿が入っている箱の中に置
き、シアノアクリル酸エステル気体法により指紋を検出
しようと試みたが、鮮明な指紋の検出は出来なかった。
【0026】
【発明の効果】本発明による指紋検出液を用いる指紋検
出方法は、従来の指紋検出法では検出不能であった油脂
が付着した検体上の指紋検出を極めて鮮明な状態で可能
とする上、それ以外の多くの検体上の指紋検出をも簡便
迅速な操作により可能とするものであり、なおかつ毒
性、引火危険性など安全面にも優れていて犯罪捜査に著
しく貢献するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 嘉明 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成化学工業株式会社名古屋総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアノアクリル酸エステルと脂肪族炭
    化水素系溶剤とからなることを特徴とする指紋検出液。
  2. 【請求項2】 請求項1の指紋検出液中に検体を浸漬
    し、検体表面の潜在指紋をこれに沿って生成したシアノ
    アクリル酸エステル重合体により検出することを特徴と
    する指紋検出方法。
JP42A 1992-09-10 1992-09-10 指紋検出液および指紋検出方法 Pending JPH06165771A (ja)

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Cited By (3)

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