JPH06160516A - 車載用レーダ装置 - Google Patents

車載用レーダ装置

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JPH06160516A
JPH06160516A JP4308837A JP30883792A JPH06160516A JP H06160516 A JPH06160516 A JP H06160516A JP 4308837 A JP4308837 A JP 4308837A JP 30883792 A JP30883792 A JP 30883792A JP H06160516 A JPH06160516 A JP H06160516A
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antenna
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transmission
vehicle
interrogation
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Masa Mitsumoto
雅 三本
Takahiko Sugimoto
多佳彦 杉本
Takahiko Fujisaka
貴彦 藤坂
Yoshimasa Ohashi
由昌 大橋
Tomomasa Kondo
倫正 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車周囲の対象の位置と種類からその危険
度を推定し、運転者に警告、或いはブレーキを作動させ
る車載用レーダ装置を得る。 【構成】 アンテナ9が走査する範囲の距離方位2次元
レーダ画像を、画像生成器14が生成する。判定器16
はその画像から反射強度がある一定のスレッショルドよ
り高い領域を対象とし、その対象の重心位置と種類を求
め、さらにその重心位置と種類から対象毎に危険の度合
いを数値化する。警告器17はその数値を入力し、一定
のスレッショルドレベルを越えた時に警告する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミリ波、マイクロ波
等のレーダを自動車に搭載し、このレーダを用いて周囲
の物体の検出と、物体までの距離の測定、物体の種類の
識別等で取得される情報を用いて、衝突等の事故を防止
し、安全運転を支援する車載用レーダ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、遠距離衝
突防止用レーダ、至近距離レーダ、対地レーダなどがあ
り、超音波、マイクロ波、ミリ波又は光等を送信源とし
ている。図15は例えば衝突防止等を目的として特公平
4−21145に示された従来の車載用レーダ装置の基
本構成図であり、図において、1はFM変調や検波を行
うマイクロ波回路、2はアンテナ回路、3は検波出力を
増幅する受信回路、4は受信回路出力から速度情報を取
出す速度検出回路、5は受信回路出力から距離情報と振
幅情報を取出す距離検出回路、6は速度、距離および粗
さを算出するCPU、7はマイクロ波回路でFM−CW
変調するためのスイープ信号を発生するスイープ電圧生
成回路である。
【0003】次に動作について説明する。マイクロ波回
路1にある発振器よりFM−CW変調されたマイクロ波
が出力され、アンテナ回路2に送られる。アンテナ回路
2の取付け位置は車の前バンパーに設置し、路面情報を
得る時には路面に対する入射角度を約75度になるよう
に、また前方情報を得る時には路面に対して平行になる
ように、機械的又は電子的に切替える。
【0004】アンテナ回路2から送信されたマイクロ波
は、路面又は先行車で反射し、再びアンテナ回路2で受
信され、マイクロ波回路1で検波されビート信号が抽出
され、速度検出回路4と距離検出回路5に分配される。
このビート信号は、FM部分とCW部分の周波数成分を
持ち、CW部分は先行車と自車との相対速度を示すドッ
プラー周波数fdを生じ、FM部分はマイクロ波のレー
ダと路面もしくは先行車との間を往復する時間τに相当
する周波数frからfd分減少した周波数fbが得られ
る。また、路面で反射するマイクロ波は滑らかな路面で
は前方散乱が多く後方散乱が少ないため受信できる信号
の強度が弱く、路面が粗いほど後方散乱が多くなるので
受信信号の強度は強くなる。従って、ビート信号の強弱
は路面の粗さを示す。
【0005】速度検出回路4と距離検出回路5ではそれ
ぞれビート信号より帯域制限フィルタによりfdとfb
を抽出し、ディジタル信号に変換してCPU6におくら
れる。CPU6はこのfd、fb及びビート信号の強度
より、自車の対地速度、先行車との相対速度、車間距
離、路面の粗さを算定する。これらの速度や距離の情報
からブレーキを制御し、衝突の防止、安全速度維持、安
全な車間距離の維持等を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用レーダ装
置は以上のように構成されているので、対象の距離と、
速度は測定できるが位置は分からない、あるいは道路脇
の壁やガードレールからの反射を自動車と間違えて動作
する等の問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、自動車周囲の状況を画像として
捕らえることにより、対象の危険の度合いを推定し、運
転者に警告する、或いは自動車のブレーキを作動させる
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
載用レーダ装置は、送信用の短いパルスを発生する送信
機と、自動車に設置され該送信機出力を放射するアンテ
ナと、該アンテナの向く角度を高速に変えるアンテナ駆
動器と、上記アンテナの向く角度を信号として出力し該
アンテナ駆動器を制御する角度制御器と、上記送信機か
ら上記アンテナへの送信電力と上記アンテナからの受信
電力を分離する送受信分離器と、該送受信分離器を通じ
て得られる上記アンテナでの受信電波に検波、増幅を行
い受信ビデオ信号として出力する受信機と、該受信機出
力と上記送信機出力と上記角度制御器出力を入力し走査
範囲の距離方位2次元レーダ画像を生成する画像生成器
と、該画像生成器の画像を表示する表示器と、上記画像
生成器の画像を入力し対象の重心位置と種類によって危
険の度合いを判定する判定器と、該判定器出力を入力し
一定のスレッショルドレベルを越えたときに警告信号を
出力する警告器とを備えたものである。
【0009】また請求項2の発明に係る車載用レーダ装
置は、自動車の前面、後面、左右両面それぞれに設けら
れたアンテナと、上記アンテナ駆動器と、上記角度制御
器を備え、上記送受信分離器出力端に、上記送受信分離
器出力を上記4個のアンテナに切り換えるスイッチと、
該スイッチの切り換え制御信号を該スイッチと上記表示
器に出力するスイッチ制御器を設けたものである。
【0010】また請求項3の発明に係る車載用レーダ装
置は、送信用の短いパルスを発生する送信機と、該送信
機出力をM個に分配する給電回路と、該給電回路出力そ
れぞれの位相を変えるM個の移相器と、該移相器出力を
自動車周囲に放射するM個のアンテナと、上記移相器か
ら上記アンテナへの送信電力と上記アンテナからの受信
電力を分離するM個の送受信分離器と、該送受信分離器
を通じて得られる上記アンテナごとの受信電波に検波、
増幅を行い受信信号として出力するM個の受信機と、該
受信機の各出力を入力してアナログ/ディジタル変換
(以下A/D変換と記す)を行うA/D変換器と、該A
/D変換器出力M個を入力し、距離分解能毎に受信マル
チビームを形成し、アンテナ視野内の一定走査角毎に反
射強度を測定するアンテナビーム処理装置と、該アンテ
ナビーム処理装置出力を入力しアンテナ視野内の距離方
位2次元レーダ画像を生成する画像生成器と、該画像生
成器の画像を表示する表示器と、上記画像生成器の画像
を入力し対象の重心位置と種類によって危険の度合いを
判定する判定器と、該判定器出力を入力し、一定のスレ
ッショルドレベルを越えたときに警告信号を出力する警
告器とを備えたものである。
【0011】また請求項4の発明に係る車載用レーダ装
置は、上記危険度推定器の出力端に、上記危険度推定器
の出力を入力し、一定のスレッショルドレベルを越えた
時に、自動車のブレーキを作動させる強制ブレーキ作動
回路を設けたものである。
【0012】また請求項5の発明に係る車載用レーダ装
置は、上記危険度推定器の主力端に、上記危険度推定器
の出力を入力し、その値に応じて後続車にメッセージを
表示する表示パネルを設けたものである。
【0013】また請求項6の発明に係る車載用レーダ装
置は、特定の質問パルスを発生する質問送信機と、該質
問送信機出力を放射する質問アンテナと、上記角度制御
器出力を入力して該質問アンテナの向く角度を変える質
問アンテナ駆動器と、上記質問送信機から上記質問アン
テナへの送信電力と、上記質問アンテナからの受信電力
を分離する送受信分離器と、該送受信分離器を通じ上記
質問アンテナでの受信電波に検波、増幅を行い受信信号
とする応答受信機と、該応答受信機出力を入力しIDパ
ルスを解読し上記判定器へ出力する応答解読器を付加
し、さらに上記質問アンテナからの送信パルスが届く範
囲を走行中の自動車が、上記質問アンテナから放射され
た送信パルスを受信する応答アンテナと、該応答アンテ
ナでの受信電波に検波、増幅を行い受信信号とする質問
受信機と、該質問受信機出力を入力し質問パルスを解読
する質問解読器と、該質問解読器出力を入力してその自
動車のID番号を表わす特定のIDパルスを発生させ、
応答アンテナへ出力する応答送信機と、該応答送信機か
ら上記応答アンテナへの送信電力と、上記応答アンテナ
から質問受信機への受信電力を分離する送受信分離器と
を備えたものである。
【0014】また請求項7の発明に係る車載用レーダ装
置は、上記画像生成器出力端に、上記画像生成器出力画
像と上記判定器出力を入力し、ガードレールまたは道路
脇の壁等の反射強度の変化を用いカーブを検出し、上記
警告器へ出力するカーブ検出器を設けたものである。
【0015】
【作用】請求項1の車載用レーダ装置においては、角度
制御器が自動車前面に設置されたアンテナの向く角度を
表わす信号を発生さらに高速に変化させ、アンテナ駆動
器と表示器に出力する。アンテナ駆動器はその信号に従
いアンテナをその角度に向ける。この時送信機出力の送
信パルスがアンテナから放射され、ビーム内の物体で反
射し再びアンテナで受信され、受信機で受信パルスとな
る。画像生成器は送信機出力と受信機出力と角度制御器
出力を入力し、アンテナが向いている角度方向の距離−
強度分布を記録していくことで、前方走査範囲内の距離
方位2次元画像を生成する。表示器はこの画像を表示
し、判定器はこの画像から反射のある対象の重心位置と
種類から危険の度合いを推定し、警告器はその危険の度
合いによって運転者に警告する。
【0016】また請求項2の車載用レーダ装置において
は、スイッチ制御器が現在どのアンテナに送信パルスを
送っているかを表わす信号をスイッチと表示器に出力
し、スイッチはその信号に従い自動車の前面、後面、左
右両面の4か所に設けられたアンテナのいずれか1つに
だけに送信パルスを送信する。画像生成器は送信機出力
と受信機出力と角度制御器出力に加えスイッチ制御器出
力も入力することで、自動車前後左右の走査範囲内の距
離方位2次元レーダ画像を生成する。その他の作用は請
求項1の車載用レーダ装置と同様である。
【0017】また請求項3の車載用レーダ装置において
は、給電回路は送信機の出力をM個に分け、それぞれを
移相器で位相を制御し、M個のアンテナから送信され
る。ビーム内の物体で反射し再びM個のアンテナで受信
され、それぞれ受信機で受信パルスとなり、A/D変換
器でディジタル信号となる。アンテナビーム処理装置は
この出力M個のディジタル信号を入力し、距離分解能毎
に受信マルチビームを形成し、アンテナ視野内の一定走
査角毎に反射強度を求め出力する。画像生成器はその出
力を入力しアンテナ視野内の距離方位2次元レーダ画像
を生成する。その他の作用は請求項1の車載用レーダ装
置と同様である。
【0018】また請求項4の車載用レーダ装置において
は、強制ブレーキ作動回路が危険度推定器の出力を入力
し、一定のスレッショルドレベルを越えた時に、自動車
のブレーキを作動させる。その他の作用は請求項2また
は請求項3の車載用レーダ装置と同様である。
【0019】また請求項5の車載用レーダ装置において
は、自動車後部に設けた表示パネルが危険度推定器の出
力を入力し、その値に応じて後続車にメッセージを表示
する。その他の作用は請求項4の車載用レーダ装置と同
様である。
【0020】また請求項6の車載用レーダ装置において
は、質問アンテナ駆動器が角度制御器出力を入力してア
ンテナと同じ走査角度に質問アンテナを向け、質問送信
機が特定の質問パルスを発生させ、質問アンテナがその
質問パルスを放射する。その放射電波が届く範囲を走行
中の自動車に備えられた応答アンテナは放射電波を受信
し、質問受信機はその受信電波に検波、増幅を行い受信
信号とし、質問解読器は受信信号から質問パルスを解読
する。応答送信機はその質問解読器出力を入力し、その
自動車のID番号を表わすIDパルスを発生させ、応答
アンテナはそのIDパルスを放射する。質問アンテナは
このIDパルスを受信し、応答受信機は検波、増幅を行
い受信信号とし、応答解読器は受信信号を解読して判定
器へ出力し、判定器はその情報も加えて危険の度合いを
判定する。その他の作用は請求項5の車載用レーダ装置
と同様である。
【0021】また請求項7の車載用レーダ装置において
は、カーブ検出器が画像生成器出力画像と上記判定器出
力を入力し、ガードレールまたは道路脇の壁の反射強度
の変化を用いカーブを検出し、警告器へ出力する。その
他の作用は請求項6の車載用レーダ装置と同様である。
【0022】
【実施例】
実施例1 以下この発明の一実施例を図1について説明する。図1
において、8は送信用のパルスを発生させる送信機、9
は送信機8出力を空間に放射し受信する自動車前面に設
けられたアンテナ、10はアンテナ9の向く角度を高速
に変えるアンテナ駆動器、11はアンテナ9の向く角度
を信号として出力し、アンテナ駆動器10を制御する角
度制御器、12は送信機8からアンテナ9への送信電力
と、アンテナ9からの受信電力を分離する送受信分離
器、13はアンテナ9での受信電波に検波、増幅を行い
受信信号として出力する受信機、14は送信機8出力と
角度制御器11出力と受信機13出力を入力し、走査範
囲の距離方位2次元レーダ画像を表示する表示器、15
は表示器14出力画像を入力し反射のある対象の特徴量
を抽出し、対象の種類を識別する特徴量識別器、16は
表示器14出力画像と特徴量識別器15出力を入力して
反射のある対象について危険の度合いを推定する危険度
推定器、17は危険度推定器16出力を入力し、一定の
スレッショルドレベルを越えた時に運転者に警告する警
告器である。
【0023】次に動作について説明する。角度制御器1
1例えばシャフトエンコーダによってある角度を示す角
度信号が出力され、アンテナ駆動器10はその角度信号
によりモータを制御して、アンテナ9をその角度に向け
る。この時、送信機8では送信パルスが生成され、送受
信分離器12を通じて、自動車前面に設置されたアンテ
ナ9に送られる。このアンテナ9はホーンアンテナ、マ
イクロストリップアンテナ等具体的種類は適宜である。
アンテナ9より空間に放射された送信パルスは、アンテ
ナ9のビーム内に存在する自動車、道路脇の壁、ガード
レール等で反射し、再びアンテナ9で受信される。この
受信電波は再び送受信分離器12を通じ、受信機13で
検波、増幅等が行なわれ受信パルスとなる。この受信パ
ルスは対象までの距離に応じて遅れ、対象の反射係数に
より振幅(強度)が変わっている。画像生成器14は図
2で示す様に構成され、ビデオ信号はA/D変換器18
でディジタル信号に変換される。そのディジタル信号は
同期信号と角度信号を入力して直交座標に変換する走査
変換器19の出力で示される画像メモリ20上のアドレ
スに記録されていくことで画像データが生成される。こ
の画像データは表示器15と判定器16へ送られ、表示
器では例えばD/A変換した後データの大きさを輝度に
変えてCRT上に表示するか、色に変えてカラーディス
プレイ上で表示する等の方法を用いる。この画像の分解
能を高くするため、送信パルスは短かく、アンテナビー
ムは細く、アンテナ駆動器10は高速に作動するものを
使用する。
【0024】判定器16の動作例を図3のフローチャー
ト、図4,図5のレーダ画像を用いて説明する。図3の
入力である画像データは図2の画像メモリ20からの出
力であり、直交座標系X−Y上にそれぞれの座標点が、
その点(x,y)での反射強度Axyを持つ2次元データ
である。まずST1ではあるスレッショルドT1 とすべ
ての座標点での反射強度Axyと比べ、Axy≧T1 の点は
xy=1とし、それ以外はAxy=0とする2値化を行
う。そして、ST2では例えば、ある座標点に隣接する
座標点のAxyの値を調べ、Axy=1であるなら同じ対象
であるとして同一対象の座標点の集合を求めることによ
り、対象が存在する領域と対象の数を求めることで対象
を個別に分離する。図4の場合では対象がガードレール
領域21と自動車領域22の2つの領域に存在すると処
理される。
【0025】次にST3でST2で分離された対象ごと
にY軸方向の最大の長さlを求め、ST4でその長さl
をある設定値Lと比較する。l≧LであればST5へ進
み対象を道路脇の壁やガードレール(k=0)と判定
し、l<T2 であればST6へ進み対象を自動車(k=
1)と判定する。図4の場合ではガードレール領域21
が壁又はガードレール自動車領域22が自動車と判定さ
れる。
【0026】次にST7では対象毎に対象の存在する領
域の重心点(gx ,gy )を求め、その重心点をその対
象の位置とする。図4の場合ではガードレール領域21
の重心点は23a,自動車領域22の重心点は23bと
なる。
【0027】対象が自動車であれば、危険の度合いに関
連するのは式(1)で与えられる自動車の位置までの直
線距離Rであり、直線距離Rが小さい程危険の度合いは
高い。
【0028】
【数1】
【0029】一方、対象が壁やガードレールであれば、
直線距離Rはあまり危険度に関連しなくなり、例えば図
5の様な場合には直線距離Rは大きくても実際の危険の
度合いは高い。この場合、危険の度合いに関連するのは
重心点のX座標値gx であり、gx が0に近づく程高く
なる。
【0030】以上を考慮して、ST8では危険の度合い
を示す危険度D、例えば式(2)で算出し、出力する。
【0031】
【数2】
【0032】警告器17では判定器16出力を観察し、
その値がある一定のスレッショルドレベルを越えた時
に、運転者に対し音あるいは光を用いて警告することに
より衝突等を防止できる。
【0033】実施例2 以下この発明の他の実施例を図6について説明する。図
6において9a〜9dは自動車の前面、後面、左右両側
面に設けられたアンテナ、10a〜10dはそれぞれア
ンテナ9a〜9dの指向方位角を高速に変えるアンテナ
駆動器、11a〜11dはそれぞれアンテナ駆動器10
a〜10dを制御する角度制御器、24は送受信分離器
12を通じて送られる送信機8出力を4つのアンテナ9
a〜9dのいずれか1つに切り換えるスイッチ、25は
4つのアンテナ9a〜9dのうちどのアンテナに送信機
8出力を送るかを信号として出力し、スイッチ24を制
御するスイッチ制御器である。8,12〜17は上記実
施例1と同一のものである。
【0034】次に動作について説明する。スイッチ制御
器25の制御信号によりスイッチ24が制御され、自動
車の前方、後方、左右側方のうちいずれか一つの走査領
域について、上記実施例1と同じ動作により2次元レー
ダ画像が得られ、危険の度合いを判定し、警告が可能で
ある。スイッチ制御器25の制御信号は、画像生成器1
4に対しても出力されているため、前後左右の4領域に
ついて実施例1と同じ動作を期待できる。
【0035】実施例3 以下この発明の他の実施例を図7について説明する。図
3において、26は送信機8出力をM個に分配する給電
回路、27a〜27cは給電回路20のM個の各出力毎
に位相を変える移相器、9e〜9gはある規則に従って
配置され、移相器21a〜21c出力を放射するアンテ
ナ、18a〜18cは受信機13a〜13cの各出力に
対しA/D変換を行うA/D変換器、28はA/D変換
器18a〜18cの各出力を入力し、距離分解能毎に受
信マルチビームを形成し、一定の方位角毎に反射強度を
求めるアンテナビーム処理装置、14はアンテナビーム
処理装置28出力を入力し、走査範囲内の距離方位2次
元レーダ画像を生成する画像生成器である。8,12a
〜12c,13a〜13c,15〜17は上記実施例1
と同一のものである。
【0036】次に動作について説明する。送信機8で生
成された送信パルスは給電回路26によりM個に分配さ
れる。移相器27a〜27cはこの送信パルスそれぞれ
にアンテナ9e〜9gの位置と所望の送信ビームパター
ンで決定される位相が与えられる送信ビームパターンと
しては広角のビームが使われる。実施例1と同様に送信
パルスはビーム内に存在する対象で反射し再び各アンテ
ナ9e〜9gで受信され、アンテナ毎に受信機13a〜
13cで検波、増幅された後、A/D変換器18a〜1
8cによりディジタル信号となる。このM個の受信ディ
ジタル信号を送信機8出力である送信パルスで同期をと
り、任意の同一距離毎に例えば昭63信学春季全大B−
123ディジタルビームフォーミングアンテナの様な信
号処理を行うことで、アンテナビーム処理装置28は受
信マルチビームを形成して一定の角度毎に反射強度を測
定し、画像生成器14へ出力する。従って機械的にアン
テナを走査するよりも高速に走査が可能となり、画像が
高速で得られるので、単位時間当たりの情報が増え、特
徴量識別、危険度推定の能力向上が期待できる。
【0037】実施例4 以下この発明の他の実施例を図8について説明する。図
8において29は判定器16出力を入力し、ある一定の
スレッショルドレベルを越えたときに、自動車のブレー
キを作動させる強制ブレーキ作動回路であり、8〜1
7,24,25は上記実施例2と同一のものである。
【0038】次に動作について説明する。上記実施例2
と同じ動作が行なわれ、警告器17が運転者に対し警告
を発したとしても、例えば運転者が居眠り、酔払い等で
正常な判断・動作ができず、危険回避が行なわれない場
合には、判定器16出力は、警告器17のもつスレッシ
ョルドレベルよりも高い値となる。強制ブレーキ作動回
路29は、その警告器17のもつスレッショルドレベル
よりも高い値でスレッショルドをもち、それを越える値
が判定器16から出力された時に運転者の意志に関係な
く、自動車のブレーキを作動させる信号を出力すること
で、衝突等を防止できる。
【0039】実施例5 以下この発明の他の実施例を図9について説明する。図
9において30は判定器16出力を入力し、その値に応
じて後続車にメッセージを表示する表示パネルであり、
8〜17,24,25,29は上記実施例4と同一のも
のである。
【0040】次に動作について説明する。上記実施例4
と同じ動作が行なわれ、強制ブレーキ作動回路28によ
りブレーキが作動した場合、後続車がその急ブレーキに
対処しきれず追突する危険がある。表示パネル30は、
判定器16出力を観測することで、強制ブレーキ作動回
路29のもつスレッショルドレベルよりも低い出力の時
点で、後続車に急ブレーキの可能性があることを表示
し、追突を防止することができる。
【0041】実施例6 以下この発明の他の実施例を図10について説明する。
図10において、31は特定の質問パルスを発生させる
質問送信機、32は質問送信機30出力を放射する質問
アンテナ、33は角度制御器11a〜11d出力を入力
して質問アンテナ32の向く角度を変える質問アンテナ
駆動器、34は送受信分離器12bを通じて得られる質
問アンテナ32の受信電波を検波、増幅する応答受信
機、35は応答受信機34出力であるIDパルスからI
D番号を解読する応答解読器であり8〜17,24,2
5,29,30は上記実施例5と同一のものである。さ
らに周囲を走行する自動車に設けられているものとし
て、36は質問アンテナ32からの送信パルスを受信す
る応答アンテナ、37は送受信分離器12cを通じて得
られる応答アンテナ36の受信電波を検波、増幅する質
問受信機、38は質問受信機37出力である質問パルス
を解読する質問解読器、39は質問解読器出力を受け
て、その自動車のID番号を示すIDパルスを発生さ
せ、送受信分離器12cを通じて応答アンテナ36へ送
る応答送信機である。
【0042】次に動作について説明する。角度制御器1
1a〜11dの角度信号を受け、質問アンテナ駆動器3
3は送信パルスが送られているアンテナ9a〜9dのい
ずれか1つが向いている角度と同じ角度に質問アンテナ
32を向ける。質問アンテナ32は前後左右を向くこと
ができるように自動車屋根上に設ける。このとき、質問
送信機31ではある特定のパルス列を生成し、質問パル
スとして送受信分離器12bを通じて、質問アンテナ3
2へ送る。質問アンテナ32から放射された電波は、ア
ンテナビーム内を走行中の自動車屋根上に設けられた応
答アナテナ36で受信され、送受信分離器12cを通じ
て質問受信機37で検波、増幅が行なわれ受信信号とな
り、質問解読器38で質問パルスに解読され、質問パル
スが受信されたことを示す信号が出力される。この信号
を受けて、応答送信機39はその自動車のID番号、例
えば自動車ナンバーを表わすパルス列を生成し、IDパ
ルスとして送受信分離器12cを通じて応答アンテナ3
6へ送られる。応答アンテナ36から放射された電波
は、質問アンテナ32で受信され、送受信分離器12b
を通じ、応答受信機34で検波、増幅が行なわれ受信信
号となり、応答解読器35でID番号に解読される。以
上の動作を行う上で、質問アンテナ32のビームパター
ンはアンテナ9a〜9dと等しくし、応答アンテナ31
のビームパターンは自動車の大きさ程度の広がりにする
ことで、アンテナ9a〜9dで自動車の反射が観測され
ている時に限り、その自動車のIDが得られるものとす
る。
【0043】判定器16には画像生成器14出力画像に
加え、応答解読器35出力を入力することで、自動車と
自動車以外の対象の識別や、複数の自動車の識別等の能
力向上が期待できる。
【0044】実施例7 以下この発明の他の実施例を図11について説明する。
図11において40は画像生成器14出力と判定器16
出力を入力し、カーブを検出するカーブ検出器であり、
8〜17,24,25,29,30は上記実施例5と同
一のものである。
【0045】次に動作について説明する。判定器16と
カーブ検出器40の動作例を図12のフローチャート、
図13,14を用いて説明する。図3の画像データ、S
T1〜ST8は上記実施例1と同一のものである。判定
器16のST9ではST5で壁又はガードレールと判定
された対象の座標点の集合を記録していくことで、存在
する領域を抽出し、カーブ検出器40へ出力する。
【0046】カーブ検出器40は、ST10で対象であ
る壁又はガードレールの存在領域つまり、座標点の集合
に含まれる座標点のもつ反射強度を画像データから取得
し、その座標点の反射強度とする。次にST11で真正
面から一定角θだけ離れた2点を選ぶ。選び方として
は、例えば正面よりθ,−θだけ傾いた2直線上で、そ
れぞれ最大の反射強度をもつ点を選ぶ。図13の場合で
は41aと41b、図14では41cと41dとなる。
選んだ2点の反射強度P1 ,P2 とすると、カーブ半径
が大きい図13の様な場合には各点での入移角の差が大
きく、P1 ,P2の差が大きくなる。一方、カーブ半径
が小さい図14の様な場合には、各点での入移角の差が
小さく、P1 ,P2 の差が小さくなる。また、対象であ
る壁又はガードレールがもつ反射係数、距離等の影響で
1 ,P2 の絶対的なレベルも変化してしまう。以上の
ことを考慮してST12ではカーブ半径に関連する値と
してδを式(3)で求める。
【0047】以上を考慮してST12ではカーブ半径に
関連する値としてδを式(3)で求める。このδはカー
ブ半径が小さい程、小さくなる。
【0048】
【数3】
【0049】警告17はこのδを受け、δがある設定値
以下であれば急カーブであるとして、運転者に警告する
ことで、急カーブでの危険を防止できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車載用レーダ
装置を、自動車前方の距離方位2次元レーダ画像から、
走査範囲内に存在する対象の重心位置と種類から、危険
の度合いを推定し、運転者に警告を発するように構成し
たので、対象の種類に応じた警告を発し、衝突を防止で
きる効果がある。
【0051】請求項2の発明によれば、車載用レーダ装
置を、自動車の前後左右の距離方位2次元レーダ画像を
得るように構成したので、前後左右の対象との衝突を防
止できる効果がある。
【0052】請求項3の発明によれば、車載用レーダ装
置を、複数のアンテナを用いて受信マルチビームが得ら
れるように構成したので、機械的走査が必要なく、高速
に走査が可能となり、単位時間当たりの情報が増え、危
険の度合いの精度が高くなる効果がある。
【0053】請求項4の発明によれば、危険度が高い場
合に自動車のブレーキを作動させるように構成したの
で、運転者の状態によらず衝突を防止できる効果があ
る。
【0054】請求項5の発明によれば、自動車の状況を
後続車に伝えるように構成したので、後続車による追突
を防止できる効果がある。
【0055】請求項6の発明によれば、周囲を走行中の
自動車の存在を確実にするように構成したので、対象の
種類の識別能力を向上できる効果がある。
【0056】請求項7の発明によれば、急カーブを検出
するよう構成したので、急カーブでの危険を防止できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による車載用レーダ装置を
示す構成図である。
【図2】画像生成器の構成図である。
【図3】この発明の実施例1で用いる判定器の動作を示
すフローチャートである。
【図4】この発明の実施例1で用いるレーダ画像であ
る。
【図5】この発明の実施例1で用いるレーダ画像であ
る。
【図6】この発明の実施例2による車載用レーダ装置を
示す構成図である。
【図7】この発明の実施例3による車載用レーダ装置を
示す構成図である。
【図8】この発明の実施例4による車載用レーダ装置を
示す構成図である。
【図9】この発明の実施例5による車載用レーダ装置を
示す構成図である。
【図10】この発明の実施例6による車載用レーダ装置
を示す構成図である。
【図11】この発明の実施例7による車載用レーダ装置
を示す構成図である。
【図12】この発明の実施例7で用いるカーブ検出器の
動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施例7で用いるレーダとガード
レールの相対位置関係図である。
【図14】この発明の実施例7で用いるレーダとガード
レールの相対位置関係図である。
【図15】従来の車載用レーダ装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 マイクロ波回路 2 アンテナ回路 3 受信回路 4 速度検出回路 5 距離検出回路 6 CPU 7 スイープ電圧生成回路 8 送信機 9 アンテナ 10 アンテナ駆動器 11 角度制御器 12 送受信分離器 13 受信機 14 画像生成器 15 表示器 16 判定器 17 警告器 18 A/D変換器 19 走査変換器 20 画像メモリ 21 ガードレール領域 22 自動車領域 23 重心点 24 スイッチ 25 スイッチ制御器 26 給電回路 27 移相器 28 アンテナビーム処理装置 29 強制ブレーキ作動回路 30 表示パネル 31 質問送信機 32 質問アンテナ 33 質問アンテナ駆動器 34 応答受信機 35 応答解読器 36 応答アンテナ 37 質問受信機 38 質問解読機 39 応答送信機 40 カーブ検出器 41 選択点
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また請求項3の発明に係る車載用レーダ装
置は、送信用の短いパルスを発生する送信機と、該送信
機出力をM個に分配する給電回路と、該給電回路出力そ
れぞれの位相を変えるM個の移相器と、該移相器出力を
自動車周囲に放射するM個のアンテナと、上記移相器か
ら上記アンテナへの送信電力と上記アンテナからの受信
電力を分離するM個の送受信分離器と、該送受信分離器
を通じて得られる上記アンテナごとの受信電波に検波、
増幅を行い受信信号として出力するM個の受信機と、該
受信機の各出力を入力してA/D変換を行うA/D変換
器と、該A/D変換器出力M個を入力し、距離分解能毎
に受信マルチビームを形成し、アンテナ視野内の一定走
査角毎に反射強度を測定するアンテナビーム処理装置
と、該アンテナビーム処理装置出力を入力しアンテナ視
野内の距離方位2次元レーダ画像を生成する画像生成器
と、該画像生成器の画像を表示する表示器と、上記画像
生成器の画像を入力し対象の重心位置と種類によって危
険の度合いを判定する判定器と、該判定器出力を入力
し、一定のスレッショルドレベルを越えたときに警告信
号を出力する警告器とを備えたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また請求項4の発明に係る車載用レーダ装
置は、上記判定器の出力端に、上記判定器の出力を入力
し、一定のスレッショルドレベルを越えた時に、自動車
のブレーキを作動させる強制ブレーキ作動回路を設けた
ものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また請求項5の発明に係る車載用レーダ装
置は、上記判定器の出力端に、上記判定器の出力を入力
し、その値に応じて後続車にメッセージを表示する表示
パネルを設けたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【作用】請求項1の車載用レーダ装置においては、角度
制御器が自動車前面に設置されたアンテナの向く角度を
表わす信号を発生さらに高速に変化させ、アンテナ駆動
器と表示器に出力する。アンテナ駆動器はその信号に従
いアンテナをその角度に向ける。この時送信機出力の送
信パルスがアンテナから放射され、ビーム内の物体で反
射し再びアンテナで受信され、受信機で受信パルスとな
る。画像生成器は送信機出力と受信機出力と角度制御器
出力を入力し、アンテナが向いている角度方向の距離−
強度分布を記録していくことで、前方走査範囲内の距離
方位2次元画像を生成する。表示器はこの画像を表示
し、判定器はこの画像から反射のある対象の重心位置と
種類から危険の度合いを判定し、警告器はその危険の度
合いによって運転者に警告する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また請求項4の車載用レーダ装置において
は、強制ブレーキ作動回路が判定器の出力を入力し、一
定のスレッショルドレベルを越えた時に、自動車のブレ
ーキを作動させる。その他の作用は請求項2または請求
項3の車載用レーダ装置と同様である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また請求項5の車載用レーダ装置において
は、自動車後部に設けた表示パネルが判定器の出力を入
力し、その値に応じて後続車にメッセージを表示する。
その他の作用は請求項4の車載用レーダ装置と同様であ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【実施例】 実施例1 以下この発明の一実施例を図1について説明する。図1
において、8は送信用のパルスを発生させる送信機、9
は送信機8出力を空間に放射し受信する自動車前面に設
けられたアンテナ、10はアンテナ9の向く角度を高速
に変えるアンテナ駆動器、11はアンテナ9の向く角度
を信号として出力し、アンテナ駆動器10を制御する角
度制御器、12は送信機8からアンテナ9への送信電力
と、アンテナ9からの受信電力を分離する送受信分離
器、13はアンテナ9での受信電波に検波、増幅を行い
受信信号として出力する受信機、14は送信機8出力と
角度制御器11出力と受信機13出力を入力し、走査範
囲の距離方位2次元レーダ画像を生成する画像生成器
15は画像生成器14の画像を表示する表示器、16は
画像生成器14の画像を入力し対象の重心位置と種類に
よって危険の度合いを判定する判定器、17は判定器
6出力を入力し、一定のスレッショルドレベルを越えた
時に運転者に警告する警告器である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に動作について説明する。角度制御器1
から例えばシャフトエンコーダによってある角度を示
す角度信号が出力され、アンテナ駆動器10はその角度
信号によりモータを制御して、アンテナ9をその角度に
向ける。この時、送信機8では送信パルスが生成され、
送受信分離器12を通じて、自動車前面に設置されたア
ンテナ9に送られる。このアンテナ9はホーンアンテ
ナ、マイクロストリップアンテナ等具体的種類は適宜で
ある。アンテナ9より空間に放射された送信パルスは、
アンテナ9のビーム内に存在する自動車、道路脇の壁、
ガードレール等で反射し、再びアンテナ9で受信され
る。この受信電波は再び送受信分離器12を通じ、受信
機13で検波、増幅等が行なわれ受信パルスとなる。こ
の受信パルスは対象までの距離に応じて遅れ、対象の反
射係数により振幅(強度)が変わっている。画像生成器
14は図2で示す様に構成され、ビデオ信号はA/D変
換器18でディジタル信号に変換される。そのディジタ
ル信号は同期信号と角度信号を入力して直交座標に変換
する走査変換器19の出力で示される画像メモリ20上
のアドレスに記録されていくことで画像データが生成さ
れる。この画像データは表示器15と判定器16へ送ら
れ、表示器では例えばD/A変換した後データの大きさ
を輝度に変えてCRT上に表示するか、色に変えてカラ
ーディスプレイ上で表示する等の方法を用いる。この画
像の分解能を高くするため、送信パルスは短かく、アン
テナビームは細く、アンテナ駆動器10は高速に作動す
るものを使用する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】次に動作について説明する。角度制御器1
1a〜11dの角度信号を受け、質問アンテナ駆動器3
3は送信パルスが送られているアンテナ9a〜9dのい
ずれか1つが向いている角度と同じ角度に質問アンテナ
32を向ける。質問アンテナ32は前後左右を向くこと
ができるように自動車屋根上に設ける。このとき、質問
送信機31ではある特定のパルス列を生成し、質問パル
スとして送受信分離器12bを通じて、質問アンテナ3
2へ送る。質問アンテナ32から放射された電波は、ア
ンテナビーム内を走行中の自動車屋根上に設けられた応
アンテナ36で受信され、送受信分離器12cを通じ
て質問受信機37で検波、増幅が行なわれ受信信号とな
り、質問解読器38で質問パルスに解読され、質問パル
スが受信されたことを示す信号が出力される。この信号
を受けて、応答送信機39はその自動車のID番号、例
えば自動車ナンバーを表わすパルス列を生成し、IDパ
ルスとして送受信分離器12cを通じて応答アンテナ3
6へ送られる。応答アンテナ36から放射された電波
は、質問アンテナ32で受信され、送受信分離器12b
を通じ、応答受信機34で検波、増幅が行なわれ受信信
号となり、応答解読器35でID番号に解読される。以
上の動作を行う上で、質問アンテナ32のビームパター
ンはアンテナ9a〜9dと等しくし、応答アンテナ31
のビームパターンは自動車の大きさ程度の広がりにする
ことで、アンテナ9a〜9dで自動車の反射が観測され
ている時に限り、その自動車のIDが得られるものとす
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】カーブ検出器40は、ST10で対象であ
る壁又はガードレールの存在領域つまり、座標点の集合
に含まれる座標点のもつ反射強度を画像データから取得
し、その座標点の反射強度とする。次にST11で真正
面から一定角θだけ離れた2点を選ぶ。選び方として
は、例えば正面よりθ,−θだけ傾いた2直線上で、そ
れぞれ最大の反射強度をもつ点を選ぶ。図13の場合で
は41aと41b、図14では41cと41dとなる。
選んだ2点の反射強度P1 ,P2 とすると、カーブ半径
が大きい図13の様な場合には各点での入射角の差が大
きく、P1 ,P2の差が大きくなる。一方、カーブ半径
が小さい図14の様な場合には、各点での入射角の差が
小さく、P1 ,P2 の差が小さくなる。また、対象であ
る壁又はガードレールがもつ反射係数、距離等の影響で
1 ,P2 の絶対的なレベルも変化してしまう。以上の
ことを考慮してST12ではカーブ半径に関連する値と
してδを式(3)で求める。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 由昌 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内 (72)発明者 近藤 倫正 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信用の短いパルスを発生する送信機
    と、自動車に設置され該送信機出力を放射するアンテナ
    と、該アンテナの向く角度を高速に変えるアンテナ駆動
    器と、上記アンテナの向く角度を信号として出力し該ア
    ンテナ駆動器を制御する角度制御器と、上記送信機から
    上記アンテナへの送信電力と上記アンテナからの受信電
    力を分離する送受信分離器と、該送受信分離器を通じて
    得られる上記アンテナでの受信電波に検波、増幅を行い
    受信ビデオ信号として出力する受信機と、該受信機出力
    と上記送信機出力と上記角度制御器出力を入力し走査範
    囲の距離方位2次元レーダ画像を生成する画像生成器
    と、該画像生成器の画像を表示する表示器と、上記画像
    生成器の画像を入力し対象の重心位置と種類によって危
    険の度合いを判定する判定器と、該判定器出力を入力
    し、一定のスレッショルドレベルを越えたときに警告信
    号を出力する警告器とを備えたことを特徴とする車載用
    レーダ装置。
  2. 【請求項2】 自動車の前面、後面、左右両面それぞれ
    に設けられたアンテナと、アンテナ駆動器と、角度制御
    器を備え、送受信分離器出力端に、上記送受信分離器出
    力を上記4個のアンテナに切り換えるスイッチと、該ス
    イッチの切り替え制御信号を該スイッチと上記表示器に
    出力するスイッチ制御器を付加したことを特徴とする請
    求項1記載の車載用レーダ装置。
  3. 【請求項3】 送信用の短いパルスを発生する送信機
    と、該送信機出力をM個に分配する給電回路と、該給電
    回路出力それぞれの位相を変えるM個の移相器と、該移
    相器出力を自動車周囲に放射するM個のアンテナと、上
    記移相器から上記アンテナへの送信電力と上記アンテナ
    からの受信電力を分離するM個の送受信分離器と、該送
    受信分離器を通じて得られる上記アンテナごとの受信電
    波に検波、増幅を行い受信信号として出力するM個の受
    信機と、該受信機の各出力を入力してアナログ/ディジ
    タル変換(以下A/D変換と記す)を行うA/D変換器
    と、該A/D変換器出力M個を入力し、距離分解能毎に
    受信マルチビームを形成し、アンテナ視野内の一定走査
    角毎に反射強度を測定するアンテナビーム処理装置と、
    該アンテナビーム処理装置出力を入力しアンテナ視野内
    の距離方位2次元レーダ画像を生成する画像生成器と、
    該画像生成器の画像を表示する表示器と、上記画像生成
    器の画像を入力し対象の重心位置と種類によって危険の
    度合いを判定する判定器と、該判定器出力を入力し、一
    定のスレッショルドレベルを越えたときに警告信号を出
    力する警告器とを備えたことを特徴とする車載用レーダ
    装置。
  4. 【請求項4】 危険度推定器の出力端に、上記危険度推
    定器の出力を入力し、一定のスレッショルドレベルを越
    えた時に、自動車のブレーキを作動させる強制ブレーキ
    作動回路を付加したことを特徴とする請求項2又は請求
    項3記載の車載用レーダ装置。
  5. 【請求項5】 危険度推定器の出力端に、上記危険度推
    定器の出力を入力し、その値に応じて後続車にメッセー
    ジを表示する表示パネルを付加したことを特徴とする請
    求項4記載の車載用レーダ装置。
  6. 【請求項6】 特定の質問パルスを発生する質問送信機
    と、該質問送信機出力を放射する質問アンテナと、上記
    角度制御器出力を入力して該質問アンテナの向く角度を
    変える質問アンテナ駆動器と、上記質問送信機から上記
    質問アンテナへの送信電力と、上記質問アンテナからの
    受信電力を分離する送受信分離器と、該送受信分離器を
    通じ上記質問アンテナでの受信電波に検波、増幅を行い
    受信信号とする応答受信機と、該応答受信機出力を入力
    しIDパルスを解読し上記判定器へ出力する応答解読器
    を付加し、さらに上記質問アンテナからの送信パルスが
    届く範囲を走行中の自動車が、上記質問アンテナから放
    射された送信パルスを受信する応答アンテナと、該応答
    アンテナでの受信電波に検波、増幅を行い受信信号とす
    る質問受信機と、該質問受信機出力を入力し質問パルス
    を解読する質問解読器と、該質問解読器出力を入力して
    その自動車のID番号を表わす特定のIDパルスを発生
    させ応答アンテナへ出力する応答送信機と、該応答送信
    機から上記応答アンテナへの送信電力と、上記応答アン
    テナから質問受信機への受信電力を分離する送受信分離
    機とを備えたことを特徴とする請求項5記載の車載用レ
    ーダ装置。
  7. 【請求項7】 画像生成器出力端に、上記画像生成器出
    力画像と判定器出力を入力し、ガードレールまたは道路
    脇の壁等の反射強度の変化を用いカーブを検出し、警告
    器へ出力するカーブ検出器を付加したことを特徴とする
    請求項6記載の車載用レーダ装置。
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