JPH06159713A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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Publication number
JPH06159713A
JPH06159713A JP4320711A JP32071192A JPH06159713A JP H06159713 A JPH06159713 A JP H06159713A JP 4320711 A JP4320711 A JP 4320711A JP 32071192 A JP32071192 A JP 32071192A JP H06159713 A JPH06159713 A JP H06159713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
air
net
coating
coating resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4320711A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Tsukahara
仁 塚原
Toshimitsu Tsukui
利光 津久井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP4320711A priority Critical patent/JPH06159713A/ja
Publication of JPH06159713A publication Critical patent/JPH06159713A/ja
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に接触しても帯電状態に保持できる合成樹
脂からなる送風装置を提供することを目的としたもので
ある。 【構成】 本発明は、合成樹脂成形品を基材24とコー
テング樹脂35とからなる二層構造とし、室内空気と接
触するコーテング樹脂の材料としてシリコン系樹脂、フ
ッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂の少なく
とも1つを用いると共に、このコーテング樹脂に電荷を
持たせるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内を冷暖房する空気
調和機や、室内の空気を循環させる循環扇等の送風装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空気調和機の室内機には空気中
の塵を瀘し取るエアフィルタが設けられている。この種
の従来のエアフィルタにあっては、例えば、特公平3−
55169号公報に開示されているように、大きな塵を
瀘し取るためのプレフィルタ、その背面に配置される帯
電網、さらにその背面に配置される活性炭網などを重ね
たものが用いられている。
【0003】この帯電網には、例えばフィルタレット
(商品名、住友スリーエム株式会社)と呼ばれる帯電素
材が用いられる。この帯電素材は繊維であり、この繊維
の一方にプラスの電荷が他方のマイナスの電荷(−0.
2KV〜−0.8KV)が帯電される。自然界に存在す
る塵のうち空気中に浮遊している細かな塵は、エアロゾ
ル(粒径0.001μm〜100μm)と呼ばれ、その
ほとんどが帯電しているといわれている。このような塵
は、帯電網のプラス又はマイナスの電荷に対し、クロー
ン力又は誘起力によって捕集される。従って、優れた集
塵性能を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の帯電素材は使用期間が長くなるにつれ、特に高温多
湿の環境で使用される期間が長くなるにつれ、帯電保持
率が低下していく。とりわけ、表面が水に触れると帯電
状態を保持できなくなってしまう。
【0005】また、そのような帯電素材によって構成さ
れたエアフィルタは、水洗いをすることができず、使い
捨てされている。
【0006】即ち、水洗いにより表面に水が接触すると
プラスに帯電した部分とマイナスに帯電した部分におけ
る電荷がキャンセルされ、電荷がほとんど0に近くなっ
てしまう。このため塵を捕集したエアフィルタは、水洗
いすることができず、まったく新しいものに交換しなけ
ればならない。
【0007】本発明は以上の問題点を解決するために成
されたもので、水に接触しても帯電状態に保持できるエ
アフィルタ等を備えた送風装置を提供することを目的と
したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、合成樹脂成形品を基材とコーテング樹脂
とからなる二層構造とし、室内空気と接触するコーテン
グ樹脂の材料としてシリコン系樹脂、フッ素系樹脂、ウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂の少なくとも1つを用い
ると共に、このコーテング樹脂に電荷を持たせるように
したものである。
【0009】
【作用】コーテング樹脂に水が接触することにより仮に
このコーテング樹脂の外表面の電位が瞬間的に消えたと
しても、このコーテング樹脂で覆われた合成樹脂には水
が接触せず、この合成樹脂が有する電位は消えないので
コーテング樹脂の外表面には再び電位が現われる。
【0010】
【実施例】以下、本発明による送風装置の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0011】図1において、1は空気調和機(送風装
置)を示し、この空気調和機1は室内の壁面3などに取
り付けられている。この空気調和機1の前面、及び上面
には吸込口5が設けられており、この吸込口5から吸込
まれた室内の空気は、図2に示すように、エアフィルタ
6にて室内の塵を瀘し取り、その後熱交換器7、クロス
フローファン9を通って、吹出口11から吹き出され
る。
【0012】ここでエアフィルタ6は図3で示すよう
に、矩形状の枠30と、この枠に熱溶着されたネット3
1とから構成されている。このネット31は縦糸32と
横糸33とを織り合わせたもので、これらの糸32,3
3は、その断面が図4で示すように基材34とこの基材
34を覆うコーテング樹脂35とから形成されている。
基材34はポリプロピレン樹脂にて成形されており、一
方コーテング樹脂35はシリコン樹脂にて成形されてい
る。ここで基材34の線径Aは約0.15mm、糸3
2,33の線径Bは約0.22mmでありコーテング樹
脂35の厚さ寸法Cは約0.035mmとなる。
【0013】このように形成された糸32,33にコロ
ナ放電を行なうと、コーテング樹脂35の表面にはプラ
スの電荷が帯電され、基材34にはマイナスの電荷が帯
電される。ここで、図4ではコーテング樹脂35の表面
にはプラスの電荷を帯電させたが、コロナ放電の極性を
変えることでこのコーテング樹脂の表面にマイナスの電
荷を帯電させることもできる。
【0014】このようにしてコーテング樹脂の表面に異
なる電荷を帯電させた糸を製造することができる。そし
て例えば図5で示すようにコーテング樹脂の表面にプラ
スの電荷が帯電された糸を縦糸32とし、その表面にマ
イナスの電荷が帯電された糸を横糸33としてこの両糸
を織り合わせたのが上述したネット31である。このよ
うにして構成されたエアフィルタ6を取り付けた空気調
和機1において、クロスフローファン9の運転によって
室内空気は図2の実線矢印のように流れる。そして空気
調和機内に吸込まれた空気中の細かな塵(エアロゾル)
のうちプラスに帯電した塵はマイナスの糸(横糸)33
に、マイナスに帯電した塵はプラスの糸(縦糸)32に
夫々それぞれ引きつけられて捕集される。
【0015】このようにしてエアフィルタ6で清浄化さ
れた空気が熱交換器7で調温され吹出口11から吐出さ
れる。
【0016】ここでこのエアフィルタ6に上述した塵が
多く付着した場合は、このエアフィルタ6の通風抵抗が
増加するため、このエアフィルタ6を水洗いする。この
水洗いによって塵が洗い流される。ここで、水洗いの実
験によれば、初期に+3.2KVの電位のあった縦糸が
1回水洗いすると+2.4KVとなり、2回水洗いする
と+2.6KVとなり、3回水洗いすると+3.6KV
となった。
【0017】すなわちエアフィルタ6を水洗いしてもこ
れら糸32,33(ネット6)に帯電させておいた電位
はほとんど低下していないことが判明した。
【0018】これは、次に述べる理由と考えられる。す
なわち、エアフィルタ6の水洗いによって一時的にコー
テング樹脂35の表面の電荷が水分子でキャンセルされ
るが、水分が乾けば基材34には電荷が残っているの
で、コーテング樹脂35の表面には再び電位が現われる
ためと思われる。
【0019】他の実施例として図6で示すように、プラ
スに帯電された糸32とマイナスに帯電された糸33と
を交互に織り合わせてネット36を構成しても良い。
【0020】又、図3において、X部分のネットが全て
プラスに帯電された糸32で織り合わせたもの、Y部分
のネットが全てマイナスに帯電された糸33で織り合わ
せたものというように、エアフィルタ6においてプラス
に帯電された糸32のみで織り合わせたネットとマイナ
スに帯電された糸のみで織り合わせたネットとを、部分
的に位置させても良い。
【0021】上述の基材としては上述のポリプロピレン
の外に、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、塩
化ビニール、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、4フ
ッ化エチレン6フッ化プロピレン共重合樹脂、4フッ化
エチレン樹脂、アクリル等又はこれらの複合糸樹脂が考
えられる。一方上述のコーテング樹脂としてはシリコン
樹脂の外に、テフロン、ウレタンアクリル樹脂が考えら
れる。
【0022】上述した実施例は、本発明をいずれもエア
フィルタ6に用いた場合について述べたが、本発明はこ
のエアフィルタ6に限定されるものではなく、例えば、
空気調和機1の本体37、前パネル38、ドレンパン3
9、クロスフローファン9等(図2参照)を本発明で示
したような合成樹脂の二層構造としても良い。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明は合成樹脂成形
品を基材とコーテング樹脂とからなる二層構造とし、室
内空気と接触するコーテング樹脂の材料としてシリコン
系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂の少なくとも1つを用いると共に、このコーテング樹
脂に電荷を持たせたので、この合成樹脂成形品を水洗い
しても電位がほとんど低下しないので、使い捨てにする
必要がなく極めて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和機の斜視図で
ある。
【図2】図1に示した空気調和機の縦断面図である。
【図3】図2に示したエアフィルターの斜視図である。
【図4】図3に示したエアフィルターの糸を示す説明図
である。
【図5】図4に示した糸の断面図である。
【図6】図4に示した糸と異なる糸の配置を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 空気調和機 6 エアフィルタ 34 基材 35 コーテング樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂成形品を基材とコーテング樹脂
    とからなる二層構造とし、室内空気と接触する前記コー
    テング樹脂の材料としてシリコン系樹脂、フッ素系樹
    脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂の少なくとも1つ
    を用いると共に、このコーテング樹脂に電荷を持たせた
    ことを特徴とする送風装置。
JP4320711A 1992-11-30 1992-11-30 送風装置 Pending JPH06159713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4320711A JPH06159713A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4320711A JPH06159713A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 送風装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06159713A true JPH06159713A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18124482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4320711A Pending JPH06159713A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 送風装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH06159713A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100455926C (zh) * 2005-10-14 2009-01-28 日立空调·家用电器株式会社 空调机用预过滤器及应用该预过滤器的空调机
JP2009228950A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100455926C (zh) * 2005-10-14 2009-01-28 日立空调·家用电器株式会社 空调机用预过滤器及应用该预过滤器的空调机
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