JPH06159161A - 内燃エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃エンジンの蒸発燃料処理装置

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JPH06159161A
JPH06159161A JP34144092A JP34144092A JPH06159161A JP H06159161 A JPH06159161 A JP H06159161A JP 34144092 A JP34144092 A JP 34144092A JP 34144092 A JP34144092 A JP 34144092A JP H06159161 A JPH06159161 A JP H06159161A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
flow rate
fuel
evaporated fuel
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Application number
JP34144092A
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English (en)
Inventor
Teruo Wakashiro
輝男 若城
Hiroshi Kitagawa
浩 北川
Toshikatsu Takahashi
年克 鷹嘴
Hiroaki Muramatsu
弘章 村松
Shinichi Kitajima
真一 北島
Fumio Hosoda
文男 細田
Koichi Hidano
耕一 肥田野
Yoshihiko Kobayashi
吉彦 小林
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エンジンの吸気系に供給される蒸発燃料の濃
度を制御してエンジンの運転状態に応じたパージ流量の
制御を行うことができるようにした。 【構成】 パージ制御弁18をバイパスするバイパス管
29を設けると共に、バイパス管29中に電磁開閉弁3
0、質量流量計31及びジェットオリフィス32を配設
し、ジェットオリフィス32の前後の差圧から算出され
るバイパス流量(体積流量)と質量流量計31の検出値
とからベーパー濃度を求め、該ベーパー濃度に応じてバ
ージ制御弁18の弁開度及び燃料噴射弁13から噴射さ
れる燃料噴射量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃エンジンの蒸発燃
料処理装置に関し、特にキャニスタに吸着されたHC等
を含む蒸発燃料の吸気系への放出を制御する内燃エンジ
ンの蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの停止時に燃料タン
ク内で発生する蒸発燃料が大気中に放出されるのを防止
する蒸発燃料処理装置が広く用いられている。前記蒸発
燃料処理装置は、エンジンの停止時に前記蒸気燃料をキ
ャニスタに吸着し、エンジン作動時にその吸着された蒸
発燃料を吸気系に放出(パージ)させるようにしたもの
で、例えば実公昭60−21494号公報に開示される
ものが知られている。
【0003】この文献に開示された装置は、キャニスタ
に吸着される蒸発燃料をエンジンの吸気系に放出する蒸
発燃料放出通路(パージ管)に、絞りと流量制御弁とを
並設し、さらにこの流量制御弁と直列に開閉弁を設けた
もので、これらを使用してエンジン負荷に応じて蒸発燃
料の放出量を制御するものである。すなわち、流量制御
弁はエンジンの負荷が第1設定値に達した際に開作動
し、エンジン負荷の増大に伴って開度が増大し、開閉弁
は、エンジンの負荷が前記第1設定値より低い第2設定
値以下の際、並びに前記第1設定値より高い第3設定値
以上の際に閉じる。このようにして、低負荷時に蒸発燃
料の放出量を少なくして低負荷走行時の走行性を確保す
ると共に、中負荷時に蒸発燃料の放出量を大として中負
荷時の走行性を安定化させ、高出力を必要とする高負荷
時には蒸発燃料の放出を停止し、走行性をより一層改善
することを図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、エンジンの運転状態に応じて流量制
御弁を制御し、パージ流量を制御しているにすぎず、キ
ャニスタに吸着貯蔵されている蒸発燃料量によっては流
量制御弁を通過するパージ流量が同一であってもパージ
管を流れる蒸発燃料濃度の差異によりエンジンの吸気系
に供給される蒸発燃料の質量が異なり、パージ流量をエ
ンジンの運転状態に応じた最適流量に制御するのが困難
であるという問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、エンジンの吸気系に供給される蒸発燃料
の質量を制御してエンジンの運転状態に応じたパージ流
量の制御を行うことができる内燃エンジンの蒸発燃料処
理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、燃料タンクから発生する蒸発燃料を吸着貯
蔵するキャニスタと、該キャニスタと内燃エンジンの吸
気系とを接続する第1の連通路と、該第1の連通路に介
装されて前記内燃エンジンの負荷に応じた蒸発燃料を前
記内燃エンジンに供給する第1の制御弁とを備えた内燃
エンジンの蒸発燃料処理装置において、前記第1の連通
路をバイパスして前記第1の蒸発燃料量より少量の第2
の蒸発燃料量を前記内燃エンジンに供給する第2の連通
路と、該第2の連通路に介装された第2の制御弁とを備
え、かつ前記第2の連通路を通過する蒸発燃料の濃度を
検出する濃度算出手段を有していることを特徴としてい
る。
【0007】具体的には、前記第2の連通路に質量流量
計と絞りとが介装されると共に、前記濃度算出手段が、
前記絞りと前記内燃エンジンの負荷に応じて算出された
体積流量値と前記質量流量計の出力値とに基づいて濃度
を算出することを特徴としている。
【0008】また、好ましくは、前記濃度算出手段の検
出結果に応じて前記第1の制御弁を制御する制御手段を
有していることを特徴としている。
【0009】さらに、本発明は、前記内燃エンジンの運
転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出
手段の検出結果に基づいて燃料噴射量を算出する燃料噴
射量算出手段とを備え、前記燃料噴射量算出手段により
算出された燃料噴射量を前記濃度算出手段の算出結果に
応じて補正する補正手段を有していることを特徴とする
のも好ましい。
【0010】
【作用】上記構成によれば、第1の連通路より少量の蒸
発燃料が通過する第2の連通路内の蒸発燃料の濃度を検
出することができる。具体的には蒸発燃料の濃度は体積
流量値と質量流量計の出力値に基づいて算出される。
【0011】また、第1の制御弁により蒸発燃料濃度に
応じてパージ流量が制御される。
【0012】さらに、蒸発燃料濃度に応じて燃料噴射量
の補正がなされる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0014】図1は本発明に係る内燃エンジンの蒸発燃
料処理装置の一実施例を示す全体構成図である。
【0015】図中、1は例えば4気筒を有する内燃エン
ジン(以下、単に「エンジン」という)であって、該エ
ンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ3が設
けられ、その内部にはスロットル弁3′が配されてい
る。また、スロットル弁3′にはスロットル弁開度(θ
TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁
3′の弁開度に応じた電気信号を出力して電子コントロ
ールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0016】さらに、吸気管2のスロットル弁3′の下
流側には分岐管6が設けられ、該分岐管6の先端には絶
対圧(PBA)センサ7が配設されている。また、PB
Aセンサ7はECU5に電気的に接続され、PBAセン
サ7により検出された吸気管2内の絶対圧PBAは電気
信号に変換されてECU5に供給される。
【0017】また、分岐管7の下流側の吸気管2の管壁
には吸気温(TA)センサ8が装着され、該TAセンサ
8により検出された吸気温TAは電気信号に変換され、
ECU5に供給される。
【0018】エンジン1のシリンダブロックの冷却水が
充満した気筒周壁にはサーミスタ等からなるエンジン水
温(TW)センサ9が挿着され、該TWセンサ9により
検出されたエンジン冷却水温TWは電気信号に変換され
てECU5に供給される。
【0019】エンジン1の図示しないカム軸周囲または
クランク軸周囲にはエンジン回転数(NE)センサ10
が取り付けられている。
【0020】NEセンサ10はエンジン1のクランク軸
の180度回転毎に所定のクランク角度位置で信号パル
ス(以下、「TDC信号パルス」という)を出力し、該
TDC信号パルスはECU5に供給される。
【0021】さらに、エンジン1の排気管11の途中に
は酸素濃度センサ(以下「O2センサ」と称する)12
が設けられており、該O2センサ12により検出された
排気ガス中の酸素濃度は電気信号に変換されてECU5
に供給される。
【0022】燃料噴射弁13は、エンジン1とスロット
ル弁3′との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し
上流側に各気筒毎に設けられている。また、各燃料噴射
弁13は燃料供給管14により燃料ポンプ15を介して
燃料タンク16に接続されると共にECU5に電気的に
接続され、該ECU5からの信号により燃料噴射弁13
の開弁時間が制御される。
【0023】吸気管2のスロットル弁3′と分岐管6と
の間にはパージ管17が分岐して設けられ、該パージ管
17はパージ制御弁18(第1の制御弁)を介してキャ
ニスタ19に接続されている。
【0024】また、前記パージ制御弁18は、吸気管2
とキャニスタ19とが連通可能となるように上下方向に
可動自在に配設された断面楔形状の弁体20と、該弁体
20が内有されるケーシング21と、弁体20を上下方
向に駆動させる常開型の電磁弁22と、弁軸23を介し
て弁体20に接続された弁開度(リフト)センサ(以
下、「Lセンサ」という)24とを備えている。そし
て、電磁弁22はECU5に電気的に接続され、ECU
5からの電気信号に基づき弁体20の上下方向への弁リ
フト量をデューティ制御する。また、Lセンサ24は、
弁体20の弁リフト量を検出してその電気信号をECU
5に供給する。
【0025】また、キャニスタ19は、活性炭等の吸着
剤25が内蔵されると共に外気取入口26が設けられ、
2方向弁27が介装された蒸発燃料流通路28を介して
燃料タンク16に接続されている。尚、前記2方向弁2
7は正圧バルブと負圧バルブとから構成されている。
【0026】さらに、29はパージ制御弁18をバイパ
スするバイパス管であって、パージ制御弁18を通過す
るパージ流量に比べ、低流量が通過するようにその管径
がパージ管17に比べ小さく形成されている。そして、
該バイパス管29の管路には電磁開閉弁30、質量流量
計(熱線式流量計)31及びジェットオリフィス32が
直列に配設されている。
【0027】電磁開閉弁30は、その電磁弁30′がE
CU5に電気的に接続され、該ECU5の制御によりバ
イパス管29を流れるパージ流量をオン・オフ制御す
る。すなわち、電磁開閉弁30は常開型電磁弁からな
り、電磁弁30′が励磁(オン)されると閉弁し、消磁
(オフ)されると開弁することによってバイパス管29
を流れるパージ流量をオン・オフ制御する。
【0028】前記質量流量計31は、電流を通して加熱
された白金線が気流にさらされると温度が低下してその
電気抵抗が減少することを利用したものであって、その
出力特性は蒸発燃料の濃度、流量等に応じて変化し、こ
れらの変化に応じた出力信号をECU5に供給する。そ
して、燃料タンク16、パージ制御弁18、電磁開閉弁
30、質量流量計31、キャニスタ19及び2方向弁2
7で蒸発燃料排出抑止系が構成されている。
【0029】ECU5は、上述の各種センサからの入力
信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正し、
アナログ信号値に変換する等の機能を有する入力回路
と、中央演算処理回路(以下「CPU」という)と、該
CPUで実行される演算プログラムや演算結果等を記憶
する記憶手段と、前記燃料噴射弁13やパージ制御弁1
8さらには電磁開閉弁30に駆動信号を供給する出力回
路とを備えている。
【0030】CPUは、上述の各種エンジンパラメータ
信号に基づいて排ガス中の酸素濃度に応じたフィードバ
ック制御運転領域やオープンループ制御運転領域等の種
々のエンジン運転状態を判別するとともに、エンジンの
運転状態に応じ、数式(1)に基づいて、前記TDC信
号パルスに同期する燃料噴射弁13の噴射時間Tout
を演算する。
【0031】 Tout=Ti×K1×KO2+K2 …(1) ここに、Tiは燃料噴射弁13の噴射時間Toutの基
準値であり、エンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PB
Aに応じて設定されたTiマップから読み出される。
【0032】KO2は空燃比補正係数であって、フィー
ドバック制御時にはO2センサ12により検出される排
気ガス中の酸素濃度に応じて設定され、さらにフィード
バック制御を行なわない複数のオープンループ制御運転
領域では各運転領域に応じて設定される。
【0033】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号等に応じて演算される補正係数及び補正変数であ
り、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速
特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定され
る。
【0034】このように構成された内燃エンジンの蒸発
燃料制御装置においては、燃料蒸気が所定の設定圧に達
すると2方向弁27の正圧バルブが押し開き、蒸発燃料
がキャニスタ19に流入し、キャニスタ19内の吸着剤
25によって吸着され貯蔵される。
【0035】また、パージ制御弁18及び電磁開閉弁3
0は、後述する図2及び図3で示されるパージ流量制御
処理に従って、それぞれ弁開度制御及びオン・オフ制御
が実行される。そして、パージ制御弁18及び電磁開閉
弁30の少なくとも一方が開弁状態になると、キャニス
タ19に一時貯えられていた蒸発燃料が、吸気管2内の
負圧によりキャニスタ19の外気取込口26から吸入さ
れた外気と共に、バイパス管29又は/及びパージ制御
弁18を経て吸気管2に吸引され、前記蒸発燃料はエン
ジン1に供給される。
【0036】さらに、上記蒸発燃料処理装置において
は、後述するように、第2の連通路29に介装されたジ
ェットオリフィス32の開口面積Aと吸気管内絶対圧P
BAとに応じてバイパス流量(体積流量)QPJETが
算出され、該バイパス流量QPJETと質量流量計31
の出力値とに基づいて蒸発燃料の濃度(ベーパー濃度)
βが算出される。すなわち、ベーパー濃度βを算出する
ためには精度の良い体積流量と質量流量を測定する必要
があり、蒸発燃料の流れの安定するジェットオリフィス
32の下流側に質量流量計31を設けている。これは、
パージ制御弁18の弁開度による体積流量の変動や、前
記弁開度の変動による蒸発燃料流れの乱れに起因した質
量流量計31の出力値の変動、さらには吸気管内絶対圧
PBAの変動による影響等の誤差要因が重なることを防
止するためであり、パージ制御弁18の弁開度や該弁開
度の変動による影響をほとんど受けない位置で、精度よ
く体積流量と質量流量を測定し、ベーパー濃度βの正確
な算出を行うためである。
【0037】図2及び図3は、本実施例におけるパージ
流量制御処理を示すフローチャートであって、本プログ
ラムはバックグランド時に実行される。
【0038】まず、ステップS1において、上記蒸発燃
料排出抑止系の故障診断中であるか否かの判別が行われ
る。この蒸発燃料排出抑止系の故障診断は、蒸発燃料排
出抑止系を強制的に所定の負圧状態に設定し、該負圧状
態に設定したときからの燃料タンク内圧の経時的変化を
計測することにより、故障か否かの判定を行う。ステッ
プS1の答が肯定(YES)のときは、ステップS7
(図3)に進む一方、その答が否定(NO)、即ち蒸発
燃料排出抑止系の故障診断中でない場合はステップS2
へ進み、エンジン1が始動モード(クランキング中)か
否かを判別する。その答が肯定(YES)の場合は、ス
テップS3で始動時の水温TWCRをエンジン冷却水温
TWとして記憶し、次いでステップS4でフラグF02
を“0”にリセットしてステップS7(図3)に進む。
一方、ステップS2の答が否定(NO)の場合はステッ
プS5に進み、エンストしているか否かを判別する。そ
して、その答が肯定(YES)の場合はステップS7
(図3)に進む一方、その答が否定(NO)の場合は、
さらにステップS6で燃料供給停止(フュ−エルカッ
ト)中か否かを判別する。そして、その答が肯定(YE
S)のときはステップS7に進む一方、その答が否定
(NO)のときはステップS9に進み、フラグF02が
“1”であるか否かを判別する。そして、その答が肯定
(YES)のときは、ステップS11に進む一方、その
答が否定(NO)、即ちフラグF02が“1”でないと
きはステップS10に進む。ステップS10では、前記
ステップS3で記憶された始動モード時の水温TWCR
が所定値TWCRP(例えば70℃)より大きいか否か
を判別する。そして、その答が否定(NO)、即ち始動
時の水温TWCRが前記所定値TWCRP以下の冷機状
態でエンジンが始動した場合はステップS11へ進む。
尚、上述の如くステップS9の答が肯定(YES)の場
合にステップS10の処理を行なわないでステップS1
1に進むのは、後述するステップS19〜ステップS2
3の処理は始動後1回のみ実行するだけでよいからであ
る。
【0039】次いで、ステップS11では、現在の水温
TWが所定値TWPC1(例えば50℃)より小さいか
否かを判別し、その答が肯定(YES)の場合、即ち現
在のエンジン冷却水温TWが所定値TWPC1(例えば
50℃)未満の低水温時には、ステップS7に進む。
【0040】また、ステップS11の答が否定(N
O)、即ち現在のエンジン冷却水温TWが所定値TWP
C1(例えば50℃)以上の場合は、エンジンが暖機過
程中にあると判断して次のステップS12へ進む。この
ステップS12では、さらに現在のエンジン冷却水温T
Wが所定値TWPC2(例えば70℃)より小さいか否
かを判別する。その答が肯定(YES)、即ち、現在の
エンジン冷却水温TWが所定値TWPC2(例えば70
℃)より小である場合、つまりTWPC1<TW<TW
PC2である場合は、ステップS13へ進み、エンジン
がアイドル状態にあるか否かを判別する。そして、その
答が否定(NO)、即ち走行時のときはステップS14
に進む一方、ステップS13の答が肯定(YES)の場
合、即ちエンジン冷却水温TWがTWPC1<TW<T
WPC2で且つアイドル状態にあるときは、ステップS
7に進む。また、前記ステップS12の答が否定(N
O)、即ち暖機が進んで現在の水温TWが前記所定値T
WPC2以上となるとステップS16に進み、エンジン
が現在、アイドル状態にあるか否かを判別する。そし
て、その答が否定(NO)、即ち走行時の場合はステッ
プS17に進む一方、ステップS16の答が肯定(YE
S)のときはステップS14に進む。
【0041】また、前記ステップS10において、その
答が肯定(YES)、即ち始動時の水温TWCRが前記
所定値TWCRPよりも大きく暖機状態でエンジンが始
動した場合は、ステップS19に進み、空燃比フィード
バック制御中であるか否かを判別する。そして、その答
が否定(NO)、即ち現在、空燃比フィードバック制御
中でない場合はステップS20に進み、カウンタに所定
値NPRG(始動後所定時間に対応する)をセットし、
前記ステップS14に進む。一方、前記ステップS19
の答が肯定(YES)、即ち空燃比フィードバック制御
中である場合はステップS21で前記カウンタの所定値
NPRGが“0”よりも大きいか否かを判別する。そし
て、その答が肯定(YES)、即ち始動後所定時間が未
だ経過していない場合はステップS22で所定値NPR
Gを“1”だけディクリメントし、前記同様にステップ
S14に進む。
【0042】前記ステップS21の答が否定(NO)の
ときは、始動後所定時間が経過して完全に暖機状態にな
ったと判断し、ステップS23で前記フラグF02を”
1”にセットした後、前述したステップS16の処理を
行い、ステップS14又はステップS17に進む。
【0043】しかして、ステップS7ではフラグFPR
GACTを“0”に設定し、パージ制御弁18によるパ
ージ流量のデューティ制御は行わずパージ制御弁18を
閉弁状態のままにしておき、さらにステップS8で電磁
弁30′を励磁して電磁開閉弁30を閉弁する。
【0044】このように、蒸発燃料排出抑止系の故障診
断中、始動モード中、エンスト中及びフュ−エルカット
中の場合は、フラグFPRGACTを“0”にリセット
しておき、蒸発燃料の吸気系へのパージを行なわない
(パージカット)。また、エンジン冷却水温TWが所定
値TWPC1(例えば50℃)未満の低水温時、及びエ
ンジン冷却水温TWがTWPC1<TW<TWPC2で
あってもアイドル状態にあるときは、蒸発燃料の吸気系
へのパージを行なわない。
【0045】また、ステップS14では、前記フラグF
PRGACTを“0”にセットし、前述と同様にパージ
制御弁18のデューティ制御は行わず閉弁状態のままに
しておき、ステップS15において電磁弁30′を消磁
して電磁開閉弁30を開弁する。
【0046】すなわち、走行状態にあるときであっても
エンジン冷却水温TWが所定範囲内(TWPC1<TW
<TWPC2)であるときはパージ制御弁18を閉弁状
態とし、バイパス管29を介して低流量の蒸発燃料を吸
気系にパージすることにより、エンジン始動後の暖気過
程中にキャニスタ19から送られてくる高濃度の炭化水
素HCを含んだ蒸発燃料がエンジン1に供給され、排気
エミッションに悪影響をおよぼすのを防止している。
【0047】また、エンジン冷却水温TWが前記所定値
TWPC2以上で且つアイドル状態である場合、及び空
燃比フィードバック制御中でない場合もバイパス管29
を介して低流量パージを行う。
【0048】さらに、始動後所定時間が未だ経過してい
ない場合もパージ制御弁18を閉弁状態とし、バイパス
管29を介して低流量パージを行う。これは、暖機状態
であってもエンジン始動後の所定時間内(パージ開始直
後)は、高濃度の炭化水素HCを含んだ蒸発燃料がキャ
ニスタ19から送られてくるので、その炭化水素HCが
排気エミッションに悪影響をおよぼすのを防止するため
である。
【0049】また、エンジン1が充分暖機し、しかもア
イドル状態にない走行状態のときはステップS17でフ
ラグFPRGACTを“1”にセットし、パージ制御弁
18のデューディ制御を許可し、さらにステップS18
で電磁開閉弁30を開弁状態にし、バイパス管29への
パージも可能な状態とする。
【0050】図4及び図5は、本実施例におけるパージ
制御弁18のデューティ制御を示すフローチャートであ
って、本プログラムはECU5に内蔵されたタイマによ
り、例えば40ms毎に発生する擬似信号パルスと同期
して実行される。
【0051】ステップS31では、エンジン1が始動モ
ードにあるか否かを判別し、その答が否定(NO)、即
ち基本モードである場合はステップS32に進む。ステ
ップS32では、図2及び図3で示した前記パージ流量
制御処理で設定されるフラグFPRGACTが“1”で
あるか否か、即ちパージ制御弁18のデューティ制御を
行うべきか否かを判別する。該ステップS32の答が肯
定(YES)である場合は、ステップS33においてパ
ージ開始後の減量係数KPAPが算出される。この減量
係数KPAPは後述するKPAP算出ルーチン(図8)
により算出される。
【0052】すなわち、パージ制御弁18によるパージ
流量制御は、吸入空気量に応じたものになるが、パージ
開始直後のパージ積算流量が少ない段階では、未だパー
ジ中の炭化水素HC濃度が高いため、流量を抑制してパ
ージを行う必要がある。そこで、本実施例では、この段
階において減量係数KPAPを用いてパージ流量の減量
補正を行う。これにより、走行時のパージ開始直後にお
いて、高濃度の炭化水素HCを含んだ蒸発燃料がキャニ
スタ19から送られてきても、該炭化水素HCが排気エ
ミッションに及ぼす影響を少なくすることができる。
【0053】次に、ステップS34において濃度補正係
数KPNを算出する。すなわち、後述するKPN算出ル
ーチン(図11)を実行してバイパス管29を通過する
蒸発燃料の濃度(以下、「ベーパー濃度」という)βを
算出し、目標パージ流量QPOBJを補正すべく、前記
ベーパー濃度βに基づいてKPN値を算出する。
【0054】次に、ステップS35では数式(2)に基
づき目標パージ流量QPOBJを算出する。
【0055】
【数1】 MEはエンジン回転数の逆数に相当する値であり、To
utnは、数式(1)式で算出された燃料噴射弁6の噴
射時間Toutから空燃比補正係数KO2分及びバッテ
リ電圧補正分を除いた値である。したがって、Tout
n/MEは吸入空気量に比例した値となる。また、KP
OBJは目標パージ割合燃料噴射量に対するパージ割合
(例えば、10%)を示す。
【0056】次に、ステップS36は、数式(3)に基
づきパージ流量の今回値QPAIRを求める。
【0057】 QPAIR=QPOBJ×KPAP×KPN … (3) 次のステップS37では、吸気管内絶対圧PBAに対す
る最大流量QPBLIMを図6に示すテーブルによって
検索し、そしてステップS38(図5)では、前記ステ
ップS36で算出したパージ流量の今回値QPAIR
を、前記最大流量QPBLIMをリミット値としてリミ
ットチェックを行う。即ち、パージ流量の今回値QPA
IRが最大流量QPBLIMよりも大きいか否かを判別
し、その答が肯定(YES)、即ち今回値QPAIRが
最大流量QPBLIMよりも大であれば、ステップS3
9で該最大流量QPBLIMに今回値QPAIRを設定
してステップS40に進み、その答が否定(NO)、即
ち今回値QPAIRが最大流量QPBLIM以下である
場合はリミット値に達していないとしてそのままステッ
プS40に進む。
【0058】ステップS40においては、前回までのパ
ージ積算流量QPAIRTとパージ流量の今回値QPA
IRとを加算して新たなパージ積算流量QPAIRT
(次回の前回値となる)を算出する。
【0059】次に、ステップS41では、QPJETマ
ップを検索し、バイパス流量(体積流量)QPJETを
算出する。
【0060】すなわち、QPJETマップは、ジェット
オリフィス32の開口面積A及び吸気管内絶対圧PBA
に応じて所定のマップ値(空気100%時相当)が与え
られたものであり、バイパス流量QPJETは、かかる
QPJETマップを検索することにより読み出され、或
いは補間法により算出される。
【0061】次に、ステップS42では、数式(4)に
基づき減算パージ流量QPAIRDを算出する。
【0062】 QPAIRD=QPAIR−QPJET … (4) これにより、パージ管17を流れる流量が減量補正され
る。
【0063】次に、ステップS43に進み、前記ステッ
プS42で算出された減算パージ流量QPAIRDと吸
気管内絶対圧PBAとに応じて設定されるDUTYマッ
プを検索し、パージ制御弁18のデューティ比DUTY
を算出する。ここで、吸気管内絶対圧PBAをデューテ
ィ比DUTYを設定するための要素としているのは、蒸
発燃料は吸気管内絶対圧PBAによって吸気管に吸引さ
れるので、同一の吸入空気量であっても該吸気管内絶対
圧PBAによってパージ流量が変化するためである。
【0064】続くステップS44では、図7に示すテー
ブルを検索してバッテリ電圧VBに応じた電圧補正値T
VBQPGを算出する。つまり、パージ制御弁18の作
動状態はバッテリ電圧VBにより変化するため、この点
を考慮するのである。そして、ステップS45では、図
7のテーブルで検索された電圧補正値TVBQPGにス
テップS43で検索されたデューティ比DUTYを加算
して今回の最終的なデューティ比DUTYを算出する。
そして、ステップS46において、デューティ比DUT
Yが100%より大きいか否かが判別され、その答が否
定(NO)の場合は、デューティ比DUTYをステップ
S42で求められたデューティ比に設定し、ステップS
48で噴射燃料を補正する。すなわち、上記数式(1)
により算出された燃料噴射時間Toutから目標パージ
割合KPOBJに相当するパージ流量を減算補正して新
たな燃料噴射時間を算出する。さらに、所望の蒸発燃料
がキャニスタ19内に貯蔵されていないときは、目標パ
ージ割合KPOBJ(例えば、10%)に応じたパージ
流量が得られないことがある。つまり、減算パージ流量
QPAIRDによっては目標パージ割合KPOBJ(例
えば、10%)に応じたパージ流量を得ることができな
い場合があるが、かかる場合は減算パージ流量QPAI
RDに応じた実パージ割合(例えば、8%)を算出し、
該実パージ割合に応じて噴射燃料の減算補正を行う。
【0065】一方、ステップS46の答が肯定(YE
S)のときはステップS47でデューティ比DUTYを
「100%」とし、ステップS48に進んで上述と同様
噴射燃料の減量補正を行う。
【0066】次いで、ステップS49に進み、ステップ
S42又はステップS47で決定されたデューティ比D
UTYを出力し、本プログラムを終了する。
【0067】また、前記ステップS31(図4)の答が
肯定(YES)の場合、即ちエンジンが始動モードにあ
るときは、ステップS50において、パージ積算流量Q
PAIRTを“0”に初期設定し、ステップS51でデ
ューティ比DUTYを0%に設定して該デューティ比D
UTY(=0)をステップS49で出力して本プログラ
ムを終了する。
【0068】図8は、ステップS33(図4)で実行さ
れる減量係数KPAP算出ルーチンのフローチャートで
ある。
【0069】ステップS61では、図9に示すテーブル
を用いてパージ積算流量QPAIRTに応じた減量係数
KPAPを検索する。この図9から明らかなように、減
量係数KPAPは“1.0”よりも小であり、パージ積
算流量QPAIRTが増加するほど大きく設定されてい
る。
【0070】さらに、続くステップS62においては、
図10に示すテーブルを用いてエンジン冷却水温TWに
応じた補正係数KPTWを検索する。このような補正係
数KPTWを考慮するのは、低水温時においては触媒が
活性されない状態であるために高濃度の炭化水素HCが
パージされる虞があり、この炭化水素HCによりエミッ
ションが悪化するのを防止するため、流量を抑制してパ
ージを行うのである。したがって、エンジン冷却水温T
Wが低くなるに従って補正係数KPTWも小さくなるよ
うに設定されている。
【0071】そして、ステップS63において、前記ス
テップS61及びステップS62で検索したKPAP値
とKPTW値とを乗算して今回の最終的な減量係数KP
APを算出する。次いでステップS64で該減量係数K
PAPが“1.0”より小さいか否かを判別し、その答
が肯定(YES)である場合は本プログラムを終了す
る。また、その答が否定(NO)である場合は減量係数
KPAPを“1.0”に設定して(ステップS65)本
プログラムを終了する。
【0072】図11は濃度補正係数KPNを算出するK
PN算出ルーチンのフローチャートである。
【0073】まず、ステップS71では、上述したステ
ップS41と同様、QPJETマップを検索してジェッ
トオリフィス32の開口面積Aと吸気管内絶対圧PBA
とに応じたバイパス流量(体積流量)QPJETを算出
する。
【0074】次に、ステップS72で質量流量計31に
より検出された質量流量QHWを読み込む。
【0075】次に、ステップS73ではVQマップを検
索して実蒸発燃料流量(ベーパー流量)VQを算出し、
ステップS74ではTQマップを検索して蒸発燃料と空
気との混合気である実バイパス流量TQを算出する。
【0076】すなわち、空気のみがバイパス管29に流
れる場合はベーパー濃度βが「0%」であるので、バイ
パス流量QPJETと質量流量QHWは等しくなるが、
ベーパー濃度βが増加するにつれて両者に差が生じる。
そこで、上述したVQマップ及びTQマップを予めEC
U5の記憶手段に記憶させておき、実バイパス流量TQ
と実ペーパー流量VQを算出する。
【0077】次に、ステップS75では数式(5)に基
づいてベーパー濃度βを算出する。 β=VQ/TQ … (5) 次に、ステップS76では、図13に示すテーブルを用
いてベーパー濃度βに応じた濃度補正係数KPNを算出
し、本プログラムを終了する。
【0078】そして、このようにして算出された濃度補
正係数KPNを利用することにより、上述した如くパヘ
ジ制御弁18のデューティ制御が円滑に行われ、パージ
流量をエンジンの運転状態に応じた最適流量に制御する
ことが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、燃料タン
クから発生する蒸発燃料を吸着貯蔵するキャニスタと、
該キャニスタと内燃エンジンの吸気系とを接続する第1
の連通路と、該第1の連通路に介装されて前記内燃エン
ジンの負荷に応じた蒸発燃料を前記内燃エンジンに供給
する第1の制御弁とを備えた内燃エンジンの蒸発燃料処
理装置において、前記第1の連通路をバイパスして前記
第1の蒸発燃料量より少量の第2の蒸発燃料量を前記内
燃エンジンに供給する第2の連通路と、該第2の連通路
に介装された第2の制御弁とを備え、かつ、前記第2の
連通路を通過する蒸発燃料の濃度を算出する濃度算出手
段を有しているので、パージ流量が少ない低流量時にお
いても蒸発燃料の濃度を精度よく検知することができ、
アイドル時や暖機中に駐車しているときなどにおいても
キャニスタに多量の蒸発燃料が貯蔵されたときには所望
のパージを行うことが可能となる。
【0080】具体的には、前記第2の連通路に質量流量
計と絞りとが介装されると共に、前記濃度算出手段が、
前記絞りと前記内燃エンジンの負荷に応じて算出された
体積流量値と前記質量流量計の出力値とに基づいて濃度
を算出することにより、パージ流量が少量のときであっ
ても蒸発燃料の濃度を精度より算出することができる。
【0081】また、前記濃度算出手段の算出結果に応じ
て前記第1の制御弁を制御する制御手段を有することに
より、バージ流量をエンジンの運転状態に応じた最適流
量に制御することが可能となる。
【0082】さらに、内燃エンジンの運転状態を検出す
る運転状態検出手段と、該運転状態検出手段の検出結果
に基づいて燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と
を備え、前記燃料噴射量算出手段により算出された燃料
噴射量を前記濃度算出手段の算出結果に応じて補正する
補正手段を有することにより、バージ流量に起因する混
合気の空燃比の変動を抑制することが可能となり、排気
特性が悪化するのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃エンジンの蒸発燃料処理装置
の実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるパージ流量制御処理を示すフ
ローチャート(1/2)である。
【図3】本実施例におけるパージ流量制御処理を示すフ
ローチャート(2/2)である。
【図4】本実施例におけるパージ制御弁によるデューテ
ィ制御のフローチャート(1/2)である。
【図5】本実施例におけるパージ制御弁によるデューテ
ィ制御のフローチャート(2/2)である。
【図6】吸気管内絶対圧PBAに対する最大流量QPB
LIMを示すテーブルの図である。
【図7】バッテリ電圧VBに応じた電圧補正値TVBQ
PGを示すテーブルの図である。
【図8】KPAP算出ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】パージ積算流量QPAIRTに応じた減量係数
KPAPを示すテーブルの図である。
【図10】エンジン冷却水温TWに応じた補正係数KP
TWを示すテーブルの図である。
【図11】KPN算出ルーチンのフローチャートであ
る。
【図12】ベーパー濃度βに応じた濃度補正係数KPN
を示すテーブル図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 5 ECU(濃度算出手段、制御手段、燃料噴射量算出
手段、補正手段) 7 PBAセンサ(運転状態検出手段) 10 NEセンサ(運転状態検出手段) 16 燃料タンク 17 パージ管(第1の連通路) 18 パージ制御弁(第1の制御弁) 19 キャニスタ 30 電磁開閉弁(第2の制御弁) 31 質量流量計(濃度算出手段) 32 ジェットオリフィス(濃度算出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 弘章 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 北島 真一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 細田 文男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 肥田野 耕一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 小林 吉彦 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台143番地 株式 会社PSG内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する蒸発燃料を吸着
    貯蔵するキャニスタと、該キャニスタと内燃エンジンの
    吸気系とを接続する第1の連通路と、該第1の連通路に
    介装されて前記内燃エンジンの負荷に応じた第1の蒸発
    燃料量を前記内燃エンジンに供給する第1の制御弁とを
    備えた内燃エンジンの蒸発燃料処理装置において、 前記第1の連通路をバイパスして前記第1の蒸発燃料量
    より少量の第2の蒸発燃料量を前記内燃エンジンに供給
    する第2の連通路と、該第2の連通路に介装された第2
    の制御弁とを備え、 かつ、前記第2の連通路を通過する蒸発燃料の濃度を算
    出する濃度算出手段を有していることを特徴とする内燃
    エンジンの蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の連通路に質量流量計と絞りと
    が介装されると共に、前記濃度算出手段が、前記絞りと
    前記内燃エンジンの負荷に応じて算出された体積流量値
    と前記質量流量計の出力値とに基づいて濃度を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃エンジンの蒸発燃
    料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記濃度算出手段の算出結果に応じて前
    記第1の制御弁を制御する制御手段を有していることを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃エンジンの
    蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃エンジンの運転状態を検出する
    運転状態検出手段と、該運転状態検出手段の検出結果に
    基づいて燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段とを
    備え、 前記燃料噴射量算出手段により算出された燃料噴射量を
    前記濃度算出手段の算出結果に応じて補正する補正手段
    を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の内燃エンジンの蒸発燃料処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6253744B1 (en) 1999-03-19 2001-07-03 Unisia Jecs Corporation Method and apparatus for controlling fuel vapor, method and apparatus for diagnosing fuel vapor control apparatus, and method and apparatus for controlling air-fuel ratio
JP2015110923A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三菱自動車工業株式会社 燃料蒸発ガス排出抑止装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6412477B2 (en) 1999-03-19 2002-07-02 Unisia Jecs Corporation Method and apparatus for controlling fuel vapor, method and apparatus for diagnosing fuel vapor control apparatus and method and apparatus for controlling air-fuel ratio
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