JPH06159127A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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JPH06159127A
JPH06159127A JP30896192A JP30896192A JPH06159127A JP H06159127 A JPH06159127 A JP H06159127A JP 30896192 A JP30896192 A JP 30896192A JP 30896192 A JP30896192 A JP 30896192A JP H06159127 A JPH06159127 A JP H06159127A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、不安定な運転領域においても高
精度のタイミング制御を可能にした内燃機関制御装置を
得る。 【構成】 第1基準位置の区間を第1周期T1として計
測する第1周期計測部33と、第2基準位置の区間を第
2周期T2として計測する第2周期計測部33Aと、運
転状態Dに応答して第1周期又は第2周期のうちの一方
を選択する選択部39と、選択された第1周期又は第2
周期に基づいて制御信号Qを生成するタイミング制御部
34とを備え、選択部は、運転状態が所定負荷以下又は
所定回転数以上を示すときに第1周期を選択し、運転状
態が所定負荷以上且つ所定回転数以下を示すときに第2
周期を選択し、角速度変動の影響を受けにくい第2周期
をタイミング制御に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クランク角の第1基
準位置及び第2基準位置を示す角度信号に基づいて気筒
毎の燃料噴射及び点火時期等を制御する内燃機関制御装
置に関し、特に不安定な運転領域でも高精度のタイミン
グ制御を維持できる内燃機関制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等の内燃機関
においては、運転条件に応じて各気筒の燃料噴射や点火
時期を最適制御するため、気筒毎のクランク角基準位置
を認識して点火時期及び燃料噴射時期等を演算し、制御
タイミングをタイマ制御するマイクロコンピュータが用
いられている。
【0003】このとき、タイミング制御用基準位置は角
度信号から得られるが、実際には、角度信号を検出して
からタイミング制御するので、前回までの角度信号の周
期に基づいて基準位置からのタイマ制御が行われてい
る。又、過渡運転時の周期変動の傾向を検出して次回の
予測周期を求め、制御タイミングを補正する方法も提案
されている。
【0004】図6は従来の内燃機関制御装置を示すブロ
ック図であり、図において、1は内燃機関の回転に同期
して各気筒の第1基準位置及び第2基準位置に対応した
角度信号Tθを生成する角度信号発生手段、2は内燃機
関の運転状態Dを検出する各種センサ、3は角度信号T
θ及び運転状態Dに基づいて内燃機関を制御するための
マイクロコンピュータからなる制御手段、4は制御手段
3からの点火信号Qにより一次巻線が駆動される点火コ
イル、5は点火コイル4の二次巻線に接続された点火プ
ラグである。点火コイル4は、一次巻線の通電が遮断さ
れたときに、二次巻線に発生する高電圧により点火プラ
グ5を放電させるようになっている。
【0005】制御手段3は、角度信号Tθを取り込む入
力インタフェース31と、運転状態Dを取り込む入力イン
タフェース32と、角度信号Tθに基づいて第1基準位置
の区間を第1周期T1として計測する第1周期計測部33
と、角度信号Tθ、運転状態D及び第1周期T1に基づい
てタイマ制御信号を生成するタイミング制御部34と、タ
イマ制御信号例えば点火信号Qを点火コイル4に印加す
る出力インタフェース35とを備えている。
【0006】タイミング制御部34は、第1周期T1及び
運転状態Dに基づいて目標制御タイミングをクランク角
θaで演算する目標タイミング演算部36と、目標タイミ
ングのクランク角θaを時間Taに換算する角度時間換
算部37と、角度信号Tθ内の基準位置からの時間Taに
対応した制御信号を例えば点火信号Qとして出力するタ
イマ設定部38とを備えている。タイミング制御部34から
生成される他の制御信号は、出力インタフェース35を介
してインジェクタ等(図示せず)に印加される。
【0007】図7は角度信号発生手段1の具体的構成例
を示す斜視図であり、10は機関回転に同期してクランク
軸の1/2回転数で回転するカム軸、11はカム軸10に固
定されて回転する信号板である。12は信号板11の回転方
向に沿って同心状に形成された複数のスリットであり、
各スリット12の前端は各気筒の第1基準位置に対応し、
後端は第2基準位置に対応している。
【0008】ここでは、機関の気筒数が4の場合を示し
ており、又、特に図示しないが、例えば、特定気筒に対
応したスリット12に近接して気筒識別用のスリットが別
に設けられていてもよく、スリット12のうちの特定気筒
に対応する1つの前端のみがオフセットを有していても
よい。
【0009】13はフォトダイオードからなる発光素子、
14はフォトトランジスタからなる受光素子であり、これ
らはフォトカプラを構成しており、角度信号Tθを発生
するためのスリット12に対向配置され、各スリット12に
対向する毎に角度信号Tθに相当する矩形波パルスを生
成する。尚、角度信号発生手段1としては、信号板11の
磁性体外周突起に対向配置された電磁ピックアップを用
いることもできる。
【0010】図8は角度信号Tθをコイル電流Iの波形
と共に示すタイミングチャートであり、B75°(上死点
TDCの75°手前のクランク角)は第1基準位置、B5
°(TDCの5°手前のクランク角)は第2基準位置で
ある。
【0011】第1基準位置B75°は最大進角側のリファ
レンス位置と称され、通常点火時期のタイマ制御基準位
置に用いられる。又、第1基準位置B75°よりも遅角側
であってTDC付近の第2基準位置B5°は、イニシャ
ル点火位置と称され、クランキング時の点火時期に用い
られる。即ち、クランキング時においては、第1基準位
置B75°で点火コイル4への電流Iが通電開始され、第
2基準位置B5°でコイル電流Iが遮断される。
【0012】角度信号Tθは、第1基準位置B75°で立
ち上がり、第2基準位置B5°で立ち下がる矩形波パル
スからなり、この場合、各パルスのHレベル区間がクラ
ンク角で70°、Lレベル区間が110°となる。T1は第
1基準位置B75°の区間に相当する第1周期であり、ク
ランク角で表わすと180°に相当する。θaは目標制御
タイミング(ここでは、点火時期)に相当するクランク
角、Taはクランク角θaに対応した時間である。
【0013】次に、図7及び図8を参照しながら、図6
に示した従来の内燃機関制御装置の動作について説明す
る。機関回転に伴ってカム軸10が回転すると、角度信号
発生手段1は図8のような角度信号Tθを生成し、又、
各種センサ2は、回転数、負荷及び温度等の運転状態D
を検出し、角度信号Tθ及び運転状態Dは制御手段3に
入力される。
【0014】制御手段3内の第1周期計測部33は、角度
信号Tθの立ち上がり(第1基準位置)B75°の区間を
第1周期T1として計測する。又、タイミング制御部34
は、第1基準位置B75°が検出されたときに、第1基準
位置B75°を制御基準として制御信号(点火信号Q)を
生成する。
【0015】即ち、タイミング制御部34内の目標タイミ
ング演算部36は、運転状態Dに応じた目標タイミングθ
aを第1周期T1に基づいて演算し、角度時間換算部37
は目標タイミングθaをクランク角に相当する時間Ta
に換算し、タイマ設定部38は角度信号Tθの基準位置
(例えば、B75°)からのタイマ制御信号を点火信号Qと
して生成する。
【0016】例えば、高速運転中であって点火時期を進
角側に設定する場合には、第1基準位置B75°を基準と
したタイマ制御が行われ、低速運転中であって点火時期
を遅角側に設定する場合には、第2基準位置B5°を基
準としたタイマ制御が行われる。このとき、第1周期T
1が安定していれば、点火時期の制御時間Taは以下の
ように表わすことができる。
【0017】Ta=(θa/180)T1 …(1)
【0018】こうして、角度信号Tθ、第1周期T1及
び運転状態Dに基づいて得られた点火信号Q(制御時間
Taに相当)により、運転状態Dに応じた最適な点火時
期制御を行なうことができる。
【0019】しかし、低回転で高負荷状態等の不安定な
運転領域においては、機関の回転角速度が大きく変動す
るため、第1周期T1の変動量が大きくなる。従って、
(1)式で演算される制御タイミング時間Taにエラーが
生じ、内燃機関を正確に且つ高効率に駆動することがで
きなくなる。
【0020】特に、第1周期T1は、第1基準位置B75
°で計測されるため、各気筒の爆発又は吸気行程後の排
気又は圧縮行程中のクランク角に相当し、角速度成分が
大きく変動量も大きい。なぜなら、第1基準位置B75°
は、角速度が最小となるクランク角即ち上死点TDCよ
りも大きく進角側に異なるからである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、第1基準位置B75°の区間による第
1周期T1に基づいて制御信号(例えば、点火信号Q)を
演算しているので、不安定な運転領域においては角速度
変動による誤差を含む第1周期T1に基づいて制御信号
を生成することになり、高精度の制御を実現することが
できないという問題点があった。
【0022】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、不安定な運転領域においても高
精度のタイミング制御を可能にした内燃機関制御装置を
得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、機関の回転に同期して各気筒の
第1基準位置及び第2基準位置に対応した角度信号を生
成する角度信号発生手段と、機関の少なくとも負荷状態
を含む運転状態を検出する各種センサと、角度信号及び
運転状態に基づいて各気筒に対する制御信号を生成する
制御手段とを備え、第1基準位置は各気筒の最大進角側
の制御基準位置よりも進角側のクランク角に対応し、第
2基準位置は各気筒の上死点付近のクランク角に対応
し、制御手段は、第1基準位置の区間を第1周期として
計測する第1周期計測部と、第2基準位置の区間を第2
周期として計測する第2周期計測部と、運転状態に応答
して第1周期又は第2周期のうちの一方を選択する選択
部と、選択された第1周期又は第2周期に基づいて制御
信号を生成するタイミング制御部とを含み、選択部は、
運転状態が所定負荷以下又は所定回転数以上を示すとき
に第1周期を選択し、運転状態が所定負荷以上且つ所定
回転数以下を示すときに第2周期を選択するものであ
る。
【0024】又、この発明の請求項2に係る内燃機関制
御装置は、機関の回転に同期して各気筒の第1基準位置
及び第2基準位置に対応した角度信号を生成する角度信
号発生手段と、機関の運転状態を検出する各種センサ
と、角度信号及び運転状態に基づいて各気筒に対する制
御信号を生成する制御手段とを備え、第1基準位置は各
気筒の最大進角側の制御基準位置よりも進角側のクラン
ク角に対応し、第2基準位置は各気筒の上死点付近のク
ランク角に対応し、制御手段は、第1基準位置の区間を
第1周期として計測する第1周期計測部と、第2基準位
置の区間を第2周期として計測する第2周期計測部と、
第1周期の変動量に応答して第1周期又は第2周期のう
ちの一方を選択する選択部と、選択された第1周期又は
第2周期に基づいて制御信号を生成するタイミング制御
部とを含み、選択部は、第1周期の変動量が所定変動量
より小さいときに第1周期を選択し、第1周期の変動量
が所定変動量以上のときに第2周期を選択するものであ
る。
【0025】
【作用】この発明の請求項1においては、負荷状態が高
負荷で回転数が低回転を示すときに不安定な運転領域と
判定し、角速度変動の影響を受けにくい第2基準位置の
区間による第2周期をタイミング制御に用いる。
【0026】又、この発明の請求項2においては、回転
数の変動量が大きいときに不安定な運転領域と判定し、
角速度変動の影響を受けにくい第2基準位置の区間によ
る第2周期をタイミング制御に用いる。
【0027】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1に対応)
を図について説明する。図1はこの発明の実施例1を示
すブロック図であり、3Aは制御手段3に対応しており、
1、2、31〜35、4及び5は前述と同様のものである。
従って、角度信号発生手段1の構成は図7に示した通り
であり、図8と同様の角度信号Tθを生成する。
【0028】33Aは角度信号Tθの第2基準位置B5°
の区間を第2周期T2として計測する第2周期計測部で
あり、第1周期計測部33と並列に設けられている。39は
第1周期計測部33及び第2周期計測部33Aとタイミング
制御部34との間に挿入された選択部であり、運転状態D
及び第2周期T2に応答して第1周期T1又は第2周期
T2のうちの一方を選択し、タイミング制御部34に入力
する。
【0029】選択部39は、第2周期T2及び運転状態D
に基づいて不安定な運転領域を判定したときに判定信号
Eを生成する判定部40と、判定信号Eに応答して第1基
準位置T1又は第2基準位置T2を通過させる切換部41
とを備えている。
【0030】判定部40は、第2周期T2に基づいて機関
回転数を判定すると共に、運転状態Dに基づいて機関負
荷を判定し、回転数が所定回転数以下で且つ負荷状態が
所定負荷以上の場合に、不安定な運転領域と判定して判
定信号Eを生成する。尚、判定部40は、第2周期T2に
基づいて回転数を検出する場合を示したが、運転状態D
に含まれる回転数信号を直接検出してもよい。
【0031】切換部41は、判定信号Eが生成されないと
きには第1周期T1を通過させてタイミング制御部34に
入力し、判定信号Eが生成されたときには第2周期T2
を通過させてタイミング制御部34に入力する。
【0032】従って、選択部39は、運転状態Dが所定負
荷以下又は所定回転数以上を示すときには安定な運転領
域と見なして第1周期T1を選択し、運転状態Dが所定
負荷以上で且つ所定回転数以下を示すときには不安定な
運転領域と見なして第2周期T2を選択するようになっ
ている。又、タイミング制御部34は、通常は第1周期T
1に基づいて制御信号を算出し、不安定な運転領域では
第2周期T2を用いて制御信号を算出する。
【0033】図2は実施例1の動作を説明するためのタ
イミングチャートであり、T2は第2基準位置B5°の
区間による第2周期、TDCは上死点である。ここで
は、機関回転の角速度ωの変動と各基準位置B75°及び
B5°とを対応させて示している。
【0034】次に、図2並びに図3のフローチャートを
参照しながら、図1に示したこの発明の実施例1の動作
について説明する。内燃機関の回転に伴い、図2に示し
たパルスからなる角度信号Tθは、制御手段3A内の第1
周期計測部33及び第2周期計測部33A並びにタイミング
制御部34に入力され、各種センサ2からの運転状態D
は、タイミング制御部34及び選択部39に入力される。
【0035】制御手段3A内の第1周期計測部33は、角度
信号Tθの第1基準位置B75°が検出される毎に第1周
期T1を計測し、又、第2周期計測部33Aは、第2基準
位置B5°が検出される毎に第2周期T2を計測する。
【0036】通常の安定な運転領域においては、機関の
運転状態Dが高回転又は軽負荷であるため、選択部39内
の判定部40は、所定負荷以下又は所定回転数以上である
ことを判定する。従って、低回転高負荷か否かの判定ス
テップS1において、「NO」と判定され、判定信号Eは生
成されない。
【0037】これにより、切換部41は第1周期T1を選
択し(ステップS2)、又、タイミング制御部34内の目標タ
イミング演算部36(図6参照)は、運転状態Dに応じて、
且つ第1周期T1に基づいて制御タイミングθaを演算
する(ステップS3)。又、タイミング制御部34内の角度時
間換算部37は、クランク角θaに相当する時間Taを前
述の(1)式に基づいて換算する(ステップS4)。
【0038】最後に、タイミング制御部34内のタイマ設
定部38は、演算された点火時期に相当する制御時間Ta
によりタイマ設定を行い(ステップS5)、点火信号Qを生
成した後、リターンする。
【0039】一方、ステップS1において、低回転且つ高
負荷状態(YES)と判定された場合は、選択部39内の判
定部40は、不安定な運転領域であることを判定して判定
信号Eを生成する。これにより、切換部41は切換え動作
を行い、第2周期T2を通過させてタイミング制御部34
に入力する(ステップS6)。
【0040】尚、判定部40での低回転領域判定基準とな
る所定回転数は、例えば700rpm程度に設定され、又、高
負荷領域は、例えばスロットル開度(運転状態Dに含ま
れる)が全開を示すときに判定される。
【0041】一般に、低回転且つ高負荷の不安定な運転
領域においては、機関の角速度ωが例えば図2のように
変動し、各気筒のTDC後のクランク角での爆発行程に
おいて大きく、TDC付近で小さくなる。又、不安定な
運転領域では、爆発行程の発生トルクが行程毎に大きく
変動するため、爆発行程による発生トルクの影響が大き
い第1基準位置B75°では角速度ωの変動量が大きく、
TDC付近の第2基準位置B5°では角速度ωの変動量
が小さい。
【0042】従って、第2基準位置B5°の区間による
第2周期T2は、不安定な運転領域においても変動が小
さく、常に機関の平均回転に対応した基準周期を表わす
ことになる。以下、第2周期T2に基づいて、前述のス
テップS3〜S5により点火信号Qが生成され、安定で信頼
性の高い点火タイミング制御が行われる。
【0043】実施例2.尚、上記実施例1では、運転状
態Dが低回転高負荷を示すときに不安定な運転領域を判
定したが、第1周期T1の変動量に基づいて判定しても
よい。図4はこの発明の実施例2(請求項2に対応)を
示すブロック図であり、1、2、31〜35、33A、41、4
及び5は前述と同様のものである。又、3B、39B及び40
Bは、制御手段3A、選択部39及び判定部40にそれぞれ対
応している。
【0044】この場合、判定部40Bは、第1周期T1の
みに基づいて不安定な運転領域を判定し、第1周期T1
の変動量ΔT1が所定変動量α以上のときに判定信号E
を生成する。即ち、選択部39Bは、第1周期T1の変動
量ΔT1が所定変動量αより小さいときには第1周期T
1を選択し、変動量ΔT1が所定変動量α以上のときに
は第2周期T2を選択する。
【0045】図5はこの発明の実施例2の動作を示すフ
ローチャートであり、S2〜S6は図3と同様のステップで
ある。S7は第1周期T1が所定変動量α以上か否かを判
定するステップである。次に、図2のタイミングチャー
ト及び図5のフローチャートを参照しながら、図4に示
したこの発明の実施例2の動作について説明する。
【0046】機関の回転により生成された角度信号Tθ
は、制御手段3B内の第1周期計測部33、第1周期計測部
33A及びタイミング制御部34に入力され、各種センサ2
からの運転状態Dは、タイミング制御部34のみに入力さ
れる。又、第1周期T計測部33からの第1周期T1は、
選択部39B内の判定部40Bに入力され、前回周期と比較
されて変動量ΔT1が計測される。
【0047】通常の安定な運転領域においては、第1周
期T1が安定しており変動量ΔT1が小さいため、判定
部40Bは、ステップS7において、ΔT1<α(所定変動
量)であることを判定し、判定信号Eを生成しない。従
って、ステップS2に進み、選択部39Bは、第1周期T1
を選択してタイミング制御部34に入力する。
【0048】これにより、タイミング制御部34は、運転
状態Dに応じて且つ第1周期T1に基づいて制御タイミ
ングθaを演算し(ステップS3)、クランク角θaに相当
する時間Taを前述の(1)式に基づいて換算し(ステッ
プS4)、演算された点火時期に相当する制御時間Taに
よりタイマ設定を行い(ステップS5)、点火信号Qを生成
する。
【0049】一方、ステップS7において、ΔT1≧αと
判定された場合は、判定部40Bは、不安定な運転領域で
あることを示す判定信号Eを生成して切換部41を切換
え、第2周期T2を通過させてタイミング制御部34に入
力する(ステップS6)。以下、ステップS2〜S5により第2
周期T2に基づく点火信号Qが演算され、実施例1と同
様に信頼性の高いタイミング制御が行われる。
【0050】実施例3.尚、実施例2では、第1周期T
1の変動量ΔT1が所定変動量α以上でのときに不安定
な運転領域と判定したが、第1周期T1の繰り返し変動
を検出してもよい。なぜなら、通常、図2のような角速
度ωの変動は、爆発行程の1回おきに繰り返されること
が知られているからである。
【0051】この場合、例えば、前回周期と今回周期と
の偏差である変動量ΔT1が、1回おきに正負が反転す
る値を示せば、繰り返し変動であることが分かる。従っ
て、繰り返し変動量を所定値を比較して、所定値以上で
あれば不安定運転領域と判定することができる。
【0052】実施例4.又、上記各実施例では、機関の
制御パラメータが点火時期の場合を例にとって説明した
が、燃料噴射量等の他の制御パラメータに対しても同様
に適用できることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、機関回転に同期して各気筒の第1基準位置及び第2
基準位置に対応した角度信号を生成する角度信号発生手
段と、機関の少なくとも負荷状態を含む運転状態を検出
する各種センサと、角度信号及び運転状態に基づいて各
気筒に対する制御信号を生成する制御手段とを備え、第
1基準位置は各気筒の最大進角側の制御基準位置よりも
進角側のクランク角に対応し、第2基準位置は各気筒の
上死点付近のクランク角に対応し、制御手段は、第1基
準位置の区間を第1周期として計測する第1周期計測部
と、第2基準位置の区間を第2周期として計測する第2
周期計測部と、運転状態に応答して第1周期又は第2周
期のうちの一方を選択する選択部と、選択された第1周
期又は第2周期に基づいて制御信号を生成するタイミン
グ制御部とを含み、選択部は、運転状態が所定負荷以下
又は所定回転数以上を示すときに第1周期を選択し、運
転状態が所定負荷以上且つ所定回転数以下を示すときに
第2周期を選択し、角速度変動の影響を受けにくい第2
周期をタイミング制御に用いるようにしたので、不安定
な運転領域においても高精度のタイミング制御を可能に
した内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0054】又、この発明の請求項2によれば、機関回
転に同期して各気筒の第1基準位置及び第2基準位置に
対応した角度信号を生成する角度信号発生手段と、機関
の運転状態を検出する各種センサと、角度信号及び運転
状態に基づいて各気筒に対する制御信号を生成する制御
手段とを備え、第1基準位置は各気筒の最大進角側の制
御基準位置よりも進角側のクランク角に対応し、第2基
準位置は各気筒の上死点付近のクランク角に対応し、制
御手段は、第1基準位置の区間を第1周期として計測す
る第1周期計測部と、第2基準位置の区間を第2周期と
して計測する第2周期計測部と、第1周期の変動量に応
答して第1周期又は第2周期のうちの一方を選択する選
択部と、選択された第1周期又は第2周期に基づいて制
御信号を生成するタイミング制御部とを含み、選択部
は、第1周期の変動量が所定変動量より小さいときに第
1周期を選択し、第1周期の変動量が所定変動量以上の
ときに第2周期を選択し、角速度変動の影響を受けにく
い第2基準位置の区間による第2周期をタイミング制御
に用いるようにしたので、不安定な運転領域において
も、高精度のタイミング制御を可能にした内燃機関制御
装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図3】この発明の実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例2の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】従来の内燃機関制御装置を示すブロック図であ
る。
【図7】一般的な角度信号発生手段を示す斜視図であ
る。
【図8】従来の内燃機関制御装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 角度信号発生手段 2 各種センサ 3A、3B 制御手段 33 第1周期計測部 33A 第2周期計測部 34 タイミング制御部 39、39B 選択部 40、40B 判定部 B75° 第1基準位置 B5° 第2基準位置 D 運転状態 E 判定信号 Q 点火信号(制御信号) TDC 上死点 Tθ 角度信号 T1 第1周期 T2 第2周期 ΔT1 変動量 α 所定変動量 S1 低回転高負荷を判定するステップ S2 第1周期を選択するステップ S6 第2周期を選択するステップ S7 第1周期の変動量を所定変動量と比較判定する
ステップ
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、機関の回転に同期して各気筒の
第1基準位置及び第2基準位置に対応した角度信号を生
成する角度信号発生手段と、機関の少なくとも負荷状態
を含む運転状態を検出する各種センサと、角度信号及び
運転状態に基づいて各気筒に対する制御信号を生成する
制御手段とを備え、第1基準位置は各気筒の最大進角側
の制御基準位置よりも進角側のクランク角に対応し、第
2基準位置は各気筒の上死点付近のクランク角に対応
し、制御手段は、第1基準位置の区間を第1周期として
計測する第1周期計測部と、第2基準位置の区間を第2
周期として計測する第2周期計測部と、運転状態に応答
して第1周期又は第2周期のうちの一方を選択する選択
部と、選択された第1周期又は第2周期に基づいて制御
信号を生成するタイミング制御部とを含み、選択部は、
運転状態が所定負荷以下又は所定回転数以上の少なくと
も一方を示すときに第1周期を選択し、運転状態が所定
負荷以上且つ所定回転数以下を示すときに第2周期を選
択するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、機関回転に同期して各気筒の第1基準位置及び第2
基準位置に対応した角度信号を生成する角度信号発生手
段と、機関の少なくとも負荷状態を含む運転状態を検出
する各種センサと、角度信号及び運転状態に基づいて各
気筒に対する制御信号を生成する制御手段とを備え、第
1基準位置は各気筒の最大進角側の制御基準位置よりも
進角側のクランク角に対応し、第2基準位置は各気筒の
上死点付近のクランク角に対応し、制御手段は、第1基
準位置の区間を第1周期として計測する第1周期計測部
と、第2基準位置の区間を第2周期として計測する第2
周期計測部と、運転状態に応答して第1周期又は第2周
期のうちの一方を選択する選択部と、選択された第1周
期又は第2周期に基づいて制御信号を生成するタイミン
グ制御部とを含み、選択部は、運転状態が所定負荷以下
又は所定回転数以上の少なくとも一方を示すときに第1
周期を選択し、運転状態が所定負荷以上且つ所定回転数
以下を示すときに第2周期を選択し、角速度変動の影響
を受けにくい第2周期をタイミング制御に用いるように
したので、不安定な運転領域においても高精度のタイミ
ング制御を可能にした内燃機関制御装置が得られる効果
がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の回転に同期して各気筒の第1基準
    位置及び第2基準位置に対応した角度信号を生成する角
    度信号発生手段と、 前記機関の少なくとも負荷状態を含む運転状態を検出す
    る各種センサと、 前記角度信号及び前記運転状態に基づいて前記各気筒に
    対する制御信号を生成する制御手段とを備え、 前記第1基準位置は前記各気筒の最大進角側の制御基準
    位置よりも進角側のクランク角に対応し、前記第2基準
    位置は前記各気筒の上死点付近のクランク角に対応し、 前記制御手段は、 前記第1基準位置の区間を第1周期として計測する第1
    周期計測部と、 前記第2基準位置の区間を第2周期として計測する第2
    周期計測部と、 前記運転状態に応答して前記第1周期又は前記第2周期
    のうちの一方を選択する選択部と、 選択された前記第1周期又は前記第2周期に基づいて前
    記制御信号を生成するタイミング制御部とを含み、 前記選択部は、前記運転状態が所定負荷以下又は所定回
    転数以上を示すときに前記第1周期を選択し、前記運転
    状態が前記所定負荷以上且つ前記所定回転数以下を示す
    ときに前記第2周期を選択することを特徴とする内燃機
    関制御装置。
  2. 【請求項2】 機関の回転に同期して各気筒の第1基準
    位置及び第2基準位置に対応した角度信号を生成する角
    度信号発生手段と、 前記機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記角度信号及び前記運転状態に基づいて前記各気筒に
    対する制御信号を生成する制御手段とを備え、 前記第1基準位置は前記各気筒の最大進角側の制御基準
    位置よりも進角側のクランク角に対応し、前記第2基準
    位置は前記各気筒の上死点付近のクランク角に対応し、 前記制御手段は、 前記第1基準位置の区間を第1周期として計測する第1
    周期計測部と、 前記第2基準位置の区間を第2周期として計測する第2
    周期計測部と、 前記第1周期の変動量に応答して前記第1周期又は前記
    第2周期のうちの一方を選択する選択部と、 選択された前記第1周期又は前記第2周期に基づいて前
    記制御信号を生成するタイミング制御部とを含み、 前記選択部は、前記第1周期の変動量が所定変動量より
    小さいときに前記第1周期を選択し、前記第1周期の変
    動量が前記所定変動量以上のときに前記第2周期を選択
    することを特徴とする内燃機関制御装置。
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